JP2761714B2 - 植物水耕栽培方法 - Google Patents

植物水耕栽培方法

Info

Publication number
JP2761714B2
JP2761714B2 JP7072575A JP7257595A JP2761714B2 JP 2761714 B2 JP2761714 B2 JP 2761714B2 JP 7072575 A JP7072575 A JP 7072575A JP 7257595 A JP7257595 A JP 7257595A JP 2761714 B2 JP2761714 B2 JP 2761714B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
panel
plant growing
liquid fertilizer
growth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7072575A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08266174A (ja
Inventor
守 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MISHIMA SHOKUHIN KK
Original Assignee
MISHIMA SHOKUHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MISHIMA SHOKUHIN KK filed Critical MISHIMA SHOKUHIN KK
Priority to JP7072575A priority Critical patent/JP2761714B2/ja
Publication of JPH08266174A publication Critical patent/JPH08266174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2761714B2 publication Critical patent/JP2761714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/21Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures

Landscapes

  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の植物を水耕栽
培する方法、さらに詳しくは、栽培用地を有効に使用す
ることができる植物水耕栽培方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来の植物水耕栽培用装置として、公表特
許出願昭57ー500675号に開示されたプログラム
された環境において植物を栽培する装置であって、スタ
ンドに互いに平行に設けられたレール間に、複数の栽培
溝が摺動可能に載置される構成が知られている。上記栽
培溝には、植物を植えるためのソケットを支持するカバ
ーが摺動可能に載置される。栽培溝の一端が走行する領
域には、液肥を供給するためのパイプライン及びこれに
連通された複数のホースが配置されている。このような
構成において、植物の成長に応じて、栽培溝においてソ
ケットを摺動させてその間隔を拡大し、またレール間に
おいて栽培溝を摺動させることによって植物に適切な間
隔を確保している。従来の植物水耕栽培用装置の他の例
として、実用新案公開昭57ー146863号に開示さ
れた円形植物成育装置であって、植物成育用ベッドを放
射状に配置し、この上に植物を定植したパネルを配置す
る構成を有する。植物成育用ベッドの上におけるパネル
の移動は、モータやチエーン等を包含する駆動機構によ
って行われる。このような構成において、植物の成長に
応じて、扇形に広がる植物成育用ベッドの円周方向の間
隔が扇形に広がること及び各植物成育用ベッド上におけ
るパネルの間隔を拡大することによって植物に適切な間
隔を確保している。実用新案公開昭57ー146863
号には、変形例として、植物成育用ベッドを一定角度範
囲にのみに扇状に配置する装置も開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した公表特許出願
昭57ー500675号に開示された装置においては、
栽培溝を支持するスタンドを設けなければならず、また
パイプラインがかなり長くなり、これに連通された複数
のホースの数も多くなり、設備費用の高い装置を設けな
ければならない。さらに、ソケットを直交する2方向に
移動させなければならず、栽培作業が煩雑である。一
方、スタンドにおける栽培溝の位置は、ホースの位置と
長さで決まってしまい、一つの設備で栽培できる植物が
限定されてしまう問題もある。上述した実用新案公開昭
57ー146863号に開示された円形植物成育装置に
おいては、成長初期の植物を植えたパネルを円形植物成
育装置の中心部に配置しなければならず、その作業のた
めの自走式フリッジを必要とする問題がある。円形の設
備は、通常矩形に区切られた土地を有効に使用できない
問題があり、収穫も円形設備の周囲において行わなけれ
ば効率的に作業し難い問題もある。また、植物成育用ベ
ッドを一定角度範囲のみに配置した装置においては、通
常矩形に区切られ土地を有効に利用できない問題は同じ
である。植物成育用ベッドを一定角度範囲にのみに扇状
に配置する装置の複数台を、方向を互い違いに反対向き
にして土地利用の無駄を省くようにした場合、成長初期
の植物の配置や収穫が煩雑になるという新たな問題が発
生する。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来の植物水耕栽培方法ある
いは方法の上述した問題に鑑みてなされたものであっ
て、栽培溝以外の設備を少なくして設備コストを低く押
さえることができる植物水耕栽培方法を提供することを
目的とする。本発明はまた、土地を有効に利用すること
でき、かつ植物の成育に伴う作業が軽易で、成長初期の
植物の配置や収穫を効率よく行うことができる植物水耕
栽培方法を提供することを目的とする。本発明はさら
に、ひとつの設備を設けることによってあらゆる種類の
植物を栽培することができる植物水耕栽培方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、1つの堤防
と、所定間隔を隔ててこれと平行な隣接する他の堤防と
で形成される液肥用流路を備える水耕栽培用ベッドと、
隣接する堤防によって支持され、これら堤防間に形成さ
れた液肥用流路に沿って移動可能に設けられる複数の1
栽培単位の野菜を育成するための植物育成用支持体とを
有する植物水耕栽培用装置を使用して、野菜の芽が植え
込まれた複数の前記植物育成用支持体を液肥用流路にお
いて互いに隣接して配置する工程と、植物の成長に応じ
て、植物育成用支持体を前記液肥用流路に沿って移動さ
せて、一つの液肥用流路において植物育成用支持体間に
間隔を隔て、且つ隣接する液肥用流路において植物育成
用支持体の横は上記間隔となるようにする工程とを有す
ることを特徴とする植物水耕栽培方法である。
【0006】
【作用】本発明によれば、栽培初期の植物を植えた植物
育成用支持体を水耕栽培用ベッドに隙間なく並べ、植物
の成長に応じて、植物育成用支持体を前記液肥用流路に
沿って移動させて、一つの液肥用流路において植物育成
用支持体間に間隔を置き、且つ隣接する液肥用流路にお
いて植物育成用支持体の横は上記間隔となるようにす
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しつつ説明す
る。本発明に係る植物水耕栽培用装置は、サラダ菜、サ
ニーレタス、パセリ、クレソン等の種々の種類の野菜
や、その他の植物の育成に使用することができるが、本
実施例では例示として、サラダ菜の育成について説明す
ることにする。図1は、植物水耕栽培用装置の水耕栽培
用ベッドの斜視図を示す。図1に示す本実施例に係る水
耕栽培用ベッド2は、幅1.2m×長さ13mの大きさ
を有し、長手方向に平行に延び、上面がほぼ平らな隣接
する2つの堤防4によって形成される等しい幅の11本
の液肥用流路6を備える。堤防の高さは2cm、また2つ
の堤防によって形成される液肥用流路の幅は8cmで、水
耕栽培用ベッドに植え込まれた野菜の根の育成及び液肥
の円滑な流れを妨げない寸法になっている。この水耕栽
培用ベッドは、7/1000の勾配で地面に設置され、
液肥が液肥用流路6を水耕栽培用パネルの上流端から下
流端に向かって流れるようになっている。図2は、植物
育成用パネル10の斜視図を示す。
【0008】図2に示す植物育成用パネル10は、1栽
培単位の野菜を野菜成長の中間段階まで無理なく育成で
きる適当な大きさを有する。すなわち、本実施例では、
植え込みから収穫までのサラダ菜の育成期間である75
日を、経時的に第1段階から第5段階までの5つの成長
段階に分け、それらは上流端20側の第1段階から各
々、20日間、20日間、10日間、15日間及び10
日間である。植物育成用パネル10は、1個のサラダ菜
をその第1段階経過時の大きさまで無理なく育成させる
のに適当な大きさを有し、幅10cm×長さ12cmであ
る。その厚さは野菜を支持するのに適当な寸法を有す
る。植物育成用パネル10の中央には、サラダ菜の植付
けのための直径2.5cmの貫通孔12が備えられてい
る。植物育成用パネル10は、水耕栽培用ベッド2の隣
接する堤防4の平らな上面に載置され、これら堤防4間
に形成された液肥用流路6に沿って摺動可能になってい
る。図3は、水耕栽培用ベッド2の全体の平面概略図で
ある。本実施例では、図3に示すように、長さ13mの
水耕栽培用ベッド2の面を上流端20側から下流端22
側に向かって長手方向に、上記5つの成長段階に対応す
る第1領域24から第5領域32までの5つの領域に分
けている。また、各領域24、26、28、30及び3
2は、成長段階の進む下流端22側に向かって次第に長
手方向に拡大された領域設定がなされており、従って、
面積が広くなっている。
【0009】サラダ菜の育成の際には、上記第1段階か
ら第5段階までの各日数が経過した後、サラダ菜を植物
育成用パネル10に植え込まれた状態で、第1領域24
から第5領域32へと順次移動させる。具体的には、第
1段階に対応する第1領域24で20日間成長させたサ
ラダ菜を第2領域26に移動させ、そこで20日間成長
させた後、第3領域28に移動させ、同様に第4領域3
0へ、ついには下流端22側の第5領域32まで移動さ
せる。従って、同時に発芽させた同じグループのサラダ
菜について合計5回にわたり、植付けする上流端20側
から収穫する下流端22側へと移動させる。その各領域
で、隣接するサラダ菜との間隔をその成長段階に必要か
つ最小の間隔となるように、各植物育成用パネルを移動
させる。第1領域24から第5領域32に向かうに従っ
て広く確保されている面積により、サラダ菜の成長段階
が進むに従って、サラダ菜間の間隔を、その成長に適し
た間隔に調整できる。第1グループのサラダ菜が第2領
域に移動した後、空いた第1領域に新たに第2グループ
のサラダ菜を植付け、この作業を繰り返して、サラダ菜
の経時的に連続して収穫を得る。図4は、水耕栽培用ベ
ッド2の第1領域24の植物育成用パネル10の配置を
示す図である。
【0010】本実施例にかかる水耕栽培用装置を使用し
て、サラダ菜は以下の方法で育成される。サラダ菜の種
子を、植物育成用パネル中央の孔12に挿入するのに適
当な大きさのロックウールに1粒ずつ播き、遮光箱の中
で発芽させる。発芽して10乃至15日後、芽の大きさ
が約5cmになったとき、ロックウールを各植物育成用パ
ネルの孔12に、植物育成用パネルの底面から突出する
ように挿入する。次に、図4に示す配置で、植物育成用
パネル10を水耕栽培用ベッド2の第1領域24の堤防
4の上に並べる。この配置で、サラダ菜の直径D1が約
10cmに成長するまでの空間が確保される。植物育成用
パネル10の底面から突出したロックウールは、液肥用
流路6を流れる液肥に常に届くようになっており、液肥
を発芽して間もない短い根に供給できるようになってい
る。この配置で、サラダ菜を20日間成長させる。この
時点で葉の大きさは隣接するサラダ菜の葉と葉がほぼ接
触する状態になっている。次いで、最も上流端20側の
植物育成用パネル10を下流端22側に向かって押し、
液肥用流路6の流れ方向の列の植物育成用パネル10を
一度に堤防4の上面で摺動させて、すべての植物育成用
パネル10を水耕栽培用ベッド2の第2領域26に移動
させる。この時、水耕栽培用ベッド10の幅方向にわた
る長さを有する棒状体を使用して、各流路6に配置され
た水耕栽培用パネル10を上流端20側から押せば、第
1領域のすべての植物育成用パネル10を一度に第2領
域26に移動させることができる。
【0011】図5は、水耕栽培用ベッド2の第2領域2
6の植物育成用パネル10の配置を示す図である。図5
に示すように、第2領域26で、隣接するサラダ菜の葉
が互いに干渉し合ってその横方向へ広がろうとする成長
の妨げを回避するために、植物育成用パネル10の列を
1列おきに下流端22側に向かって押し、半スパン(植
物育成用パネル10の液肥用流路6の方向の長さを1ス
パンとする。)ずらす。この配置で、サラダ菜の直径D
2が約12cmに成長するまでの空間が確保される。更
に、根の成長を促進するため、液肥用流路6へ入射する
光を遮断すべく、植物育成用パネル10が配置されてい
ない部分、すなわち植物育成用パネル10を半スパン分
ずらした部分を、光を透過させない材料からなり、植物
育成用パネルの半スパン分の大きさを有する遮光パネル
40で覆う。この配置で、サラダ菜を20日間成長させ
る。この時点で、葉の大きさは再び、隣接するサラダ菜
の葉と葉が接触する状態になる。次いで、最も上流端2
0側の植物育成用パネル10を下流端22側に向かって
液肥用流路6に沿って押し、列の植物育成用パネル10
を一度に摺動させ、すべての植物育成用パネル10を水
耕栽培用ベッド2の第3領域28に移動させる。上記遮
光パネル40は剛性材料で作られており、半スパンずら
した部分にこの遮光パネル40が設置されているので、
上記棒状体を使用して上流端20側から押せば、すべて
の植物育成用パネル10を一度に第3領域28に移動さ
せることができる。
【0012】図6は、水耕栽培用ベッド2の第3領域2
8の植物育成用パネル10の配置を示す図である。第3
領域26で、まず、遮光パネル40を取外し、植物育成
用パネル10の各列について、各植物育成用パネル10
を順次堤防4の上を摺動させて、図6に示すように、1
スパン分ずつ間隔を隔てるように移動し、植物育成用パ
ネル10の配置が全体で市松模様になるようにする。こ
の配置で、サラダ菜の直径D3が約16cmに成長するま
での空間が確保される。更に、植物育成用パネル10が
配置されていない液肥用流路6が露出している部分を、
植物育成用パネル10の1スパン分の大きさを有する遮
光パネル42で覆う。この配置で、サラダ菜を10日間
成長させる。この時点で、葉の大きさは再び、隣接する
サラダ菜の葉と葉が接触する状態になっている。次い
で、最も上流端20側の植物育成用パネル10を下流端
22側に向かって液肥用流路6に沿って押し、すべての
植物育成用パネル10を水耕栽培用ベッド2の第4領域
30に移動させる。図7は、水耕栽培用ベッド2の第4
領域30の植物育成用パネル10の配置を示す図であ
る。
【0013】第4領域30で、まず、遮光パネル42を
そのままにした状態で、図7に示すように、11の列の
うち、図7の左側から第1、5及び9番目の列を一度に
1スパン分下流端22側に向かって押して移動させる。
更に、同第2、4、6、8及び10番目の列を空けるた
めに、これらの列に配置されている野菜育成用プレート
10をそれぞれ第4領域30の下流端22側まで移動さ
せる。引続き遮光パネル42を取外し、同第2、4、
6、8及び10番目の列に配置された植物育成用パネル
10を、同第1、3、5、7、9、11番目の列の下流
端22側に、各列が同じ長さになるように配分して移転
し、1スパン分間隔を隔てて配置する。新たに、遮光パ
ネル44、45で空間部分を覆う。遮光パネル44は、
植物育成用パネル10の長さと等しい長さと、液肥用流
路6の2本分の幅を有し、他方、遮光パネル45は、植
物育成用パネル10の長さと等しい長さと、液肥用流路
6の3本分の幅を有する。この配置で、サラダ菜の直径
D4が約24cmに成長するまでの空間が確保される。こ
の配置で、サラダ菜を15日間成長させる。この時点
で、サラダ菜の葉は再び、隣接する葉と葉が接触する状
態になっている。次いで、最も上流端20側の植物育成
用パネル10を下流端22側に向かって液肥用流路6に
沿って押し、すべての植物育成用パネル10を水耕栽培
用ベッド2の第5領域32に移動させる。
【0014】図8は、水耕栽培用ベッド2の第5領域3
2の植物育成用パネル10の配置を示す図である。第5
領域32で、まず、遮光パネル44、45を取外し、図
8に示すように、植物育成用パネル10の列方向の間隔
が3スパン分になるように移動させる。更に、第3、7
及び11列の野菜栽培用パネル10は、他の列の3スパ
ン分の間隔の中間に配置されるように位置決めする。新
たに、遮光パネル44、45、46で空間部分を覆う。
この配置で、サラダ菜の直径D5が約32cmに成長する
までの空間が確保される。遮光パネル46は、植物育成
用パネル10の長さと等しい長さと、液肥用流路6の1
1本分の幅を有する。この配置で、サラダ菜を10日間
成長させた後、収穫にすることができる。収穫時では、
最も外側のサラダ菜の葉の長さは約20cmであり、従っ
て、隣接する葉と葉の接触がない自由な状態でのサラダ
菜の全体の大きさは40cmほどに成長する。収穫後は、
第5領域32のすべての植物育成用パネル10及び遮光
パネル42を取り除く。上記のように、同時に発芽させ
た第1グループのサラダ菜を第1領域24から第2領域
26に移動させた後、所定期間の時間差をもって発芽さ
せた第2ブループのサラダ菜を、空いた第1領域24に
載置する。先行するグループのサラダ菜が順次下流端2
2側の領域に移動するとき、空いた領域に後続のグルー
プのサラダ菜を移動させ、経時的に連続して上流端20
側の第1領域24に新たなサラダ菜の芽を載置し、上記
第1段階から第5段階の移動及び配置を繰り返すことに
より、下流端22側の第5領域32から経時的に連続し
てサラダ菜を収穫することができる。
【0015】本実施例の装置によれば、収穫時には直径
が約40cmにもなるサラダ菜のような、葉の広がる野菜
を、まだ芽の小さな初期の段階から大きな間隔を隔てて
植え込む必要がない。すなわち、隣接するサラダ菜の間
隔をサラダ菜の成長過程の各成長段階に見合った間隔に
し、葉が成長して隣接する野菜の成長を妨げそうになる
まで待ってから、両者の間隔を次の成長段階に必要かつ
最小の間隔になるように、第1領域24から順次第5領
域32まで植物育成用パネル10を移動させることが可
能なので、各第1領域24乃至32における水耕栽培用
ベッドの占有面積を必要かつ最小にすることができる。
これにより、1つの水耕栽培用ベッドで成長段階の異な
るグループのサラダ菜についての経時的に連続した野菜
の植付け、育成及び収穫の流れを通して、1つの水耕栽
培用ベッドからの収穫量の生産効率を上げることができ
る。また、本実施例によれば、隣接するサラダ菜が相互
の成長を妨げてサラダ菜の成長が不揃いになる等の問題
なく、サラダ菜の健全な育成を保ちうる必要かつ最小の
間隔及び移動量で上記効果を得ることができる。また、
本実施例によれば、液肥用流路6の数が11本、すなわ
ち奇数であるので、第4領域30及び第5領域32の配
置で、図7及び図8のそれぞれ最も右の列が空になら
ず、水耕栽培用ベッド2の面を効率的に利用することが
できる。
【0016】更に、本実施例によれば、サラダ菜の成長
期間を5つの成長段階に分けて、5回にわたり移動させ
るので、根の成長に伴って隣接するサラダ菜の根が、か
らみあうことがないので、容易に移動作業を行うことが
できる。また、本実施例によれば、根のはったサラダ菜
を野菜育成用プレート10と共に上流端20側から下流
端22側に摺動移動させるので、ほうき状の根が液肥用
流路6内の堆積物を上流端20側から下流端22側に押
しやり、下流端22領域を清掃すれば良く、装置の清掃
作業の軽減を図ることができる。本発明は、以上の実施
例に限定されることなく特許請求の範囲に記載された発
明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実
施例においては、水耕栽培用ベッド2は11本の液肥用
流路6を有するが、水耕栽培用ベッド2は上記実施例と
同程度の幅を有する1本の液肥用流路を有するものであ
ってもよい。このような水耕栽培用ベッドは、単独で使
用することもでき、この場合、野菜の移動は液肥用流路
の流れ方向のみになるのはいうまでもない。更に、この
ような水耕栽培用ベッドは、組立ユニット式に、流路の
必要数に応じて水耕栽培用ベッドを並置することができ
る。
【0017】また、上記実施例においては、水耕栽培用
ベッド2は11本の液肥用流路6を有するが、複数の液
肥用流路を有する水耕栽培用ベッドを使用する場合、奇
数、偶数に係わらず2本以上であればよい。更に、本実
施例においては、植物育成用パネル10の大きさは、サ
ラダ菜の成長期間を5つの段階に分け、その第1段階経
過時のサラダ菜の大きさまで無理なく育成させる大きさ
を有するが、植物育成用パネル10の大きさは、野菜の
大きさ、育成期間、またそれと関連する植物育成用パネ
ルの移動頻度を考慮して決定すればよい。また、本実施
例においては、植物育成用パネル10は、その全体形状
が平面視で長方形であるが、その形状は植物育成用パネ
ル10を支持可能な堤防4上面との係合面を提供する形
状であればよい。また、本実施例においては、植物育成
用パネル10は、その全体形状が平面視で長方形である
1つのパネルで形成されているが、植物育成用パネル1
0は、中央の孔12を取り囲む直方体部分と、該直方体
部分を嵌合関係で受け入れることができる開口部を有す
る枠部分とを有し、直方体部分は枠部分の開口部内に摩
擦係合で支持されるようになっていてもよい。この場
合、植物育成用パネル10を水耕栽培用ベッド2の堤防
4上面に載置し、開口部内で直方体部部分を水耕栽培用
ベッド2内を流れる液肥に向かって下方に降ろしたりま
た、上方に上げたりし、孔12内で成長する野菜の根と
液肥との高さを調節することができる。直方体部分は、
枠部分の開口部内に摩擦係合で支持されるので、直方体
部分を開口部内で単に押し込んだり、引き上げたりすれ
ば、直方体部分は所定高さで支持される。
【0018】また、本実施例においては、植物育成用パ
ネル10の移動は手動であるが、例えば、チェーン機構
等を液肥用流路6に沿って設け、また植物育成用パネル
10に車輪等を設けて、それを遠隔操作して自動化して
もよい。更に、それをコンピュータ制御すれば無人化す
ることができる。更に、本実施例においては、遮光パネ
ル40、42、44、45、46は板状体であるが、こ
れらは、光を透過させない材料でできていれば、シート
であってもよく、このシートを隣接するパネル10の端
に着脱可能にしてもよい。更に、本実施例では、サラダ
菜を育成した場合について説明したが、本装置及び方法
の使用は、葉が広がる他の種類の野菜、例えば、サニー
レタス、エンダイブ等に特に効果的であるが、例えば、
パセリ、クレソン、チンゲン菜、わさび等の他の野菜の
栽培に使用してもよい。この場合、本実施例に係る装置
の各部材の寸法、本実施例に係る方法の各段階における
植物育成用パネル10の配置、及び各領域24乃至32
においける野菜の育成期間等は、それぞれの野菜の大き
さ、育成期間、移動頻度を考慮して決定することができ
る。更に、本実施例では、1グループのサラダ菜が11
個×7個=77個を所定期間ごとに順次育成する場合に
ついて説明したが、収穫する必要のあるサラダ菜の数、
及びその収穫頻度に応じて、1グループのサラダ菜の数
を調整することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の植物水耕栽培方法によれば、栽
培溝以外の設備を少なくして設備コストを低く押さえる
ことができ、また土地を有効に利用することでき、かつ
植物の成育に伴う作業が軽易で、成長初期の植物の配置
や収穫を効率よく行うことができる利点を有する。本発
明によればさらに、ひとつの設備を設けることによって
あらゆる種類の植物を成長に応じた間隔をおいて栽培す
ることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、植物水耕栽培用装置の水耕栽培用ベッ
ドの斜視図を示す。
【図2】図2は、植物育成用パネル10の斜視図を示
す。
【図3】図3は、水耕栽培用ベッド2の全体の平面概略
図である。
【図4】図4は、水耕栽培用ベッド2の第1領域24の
植物育成用パネル10の配置を示す図である。
【図5】図5は、水耕栽培用ベッド2の第2領域26の
植物育成用パネル10の配置を示す図である。
【図6】図6は、水耕栽培用ベッド2の第3領域28の
植物育成用パネル10の配置を示す図である。
【図7】図7は、水耕栽培用ベッド2の第4領域30の
植物育成用パネル10の配置を示す図である。
【図8】図8は、水耕栽培用ベッド2の第5領域32の
植物育成用パネル10の配置を示す図である。
【符号の説明】
2 水耕栽培用ベッド 4 堤防 6 液肥用流路 10 植物育成用パネル 12 孔 20 上流端 22 下流端 24 第1領域 26 第2領域 28 第3領域 30 第4領域 32 第5領域 40 遮光パネル 42 遮光パネル 44 遮光パネル 46 遮光パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの堤防と、所定間隔を隔ててこれと
    平行な隣接する他の堤防とで形成される液肥用流路を備
    える水耕栽培用ベッドと、隣接する堤防によって支持さ
    れ、これら堤防間に形成された液肥用流路に沿って移動
    可能に設けられる複数の1栽培単位の植物を育成するた
    めの植物育成用支持体とを有する植物水耕栽培用装置を
    使用して、 植物の芽が植え込まれた複数の前記植物育成用支持体を
    液肥用流路において互いに隣接して配置する工程と、 植物の成長に応じて、植物育成用支持体を前記液肥用流
    路に沿って移動させて、一つの液肥用流路において植物
    育成用支持体間に間隔を隔て、且つ隣接する液肥用流路
    において植物育成用支持体の横は上記間隔となるように
    する工程とを有することを特徴とする植物水耕栽培方
    法。
  2. 【請求項2】 上記間隔に遮光手段を配置することを特
    徴とする請求項1記載の植物水耕栽培方法。
JP7072575A 1995-03-30 1995-03-30 植物水耕栽培方法 Expired - Lifetime JP2761714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7072575A JP2761714B2 (ja) 1995-03-30 1995-03-30 植物水耕栽培方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7072575A JP2761714B2 (ja) 1995-03-30 1995-03-30 植物水耕栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08266174A JPH08266174A (ja) 1996-10-15
JP2761714B2 true JP2761714B2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=13493327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7072575A Expired - Lifetime JP2761714B2 (ja) 1995-03-30 1995-03-30 植物水耕栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2761714B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6713132B2 (ja) * 2018-01-16 2020-06-24 株式会社安川電機 植物栽培システム及び植物栽培方法
JP7108979B2 (ja) * 2020-09-14 2022-07-29 株式会社安川電機 植物栽培システム及び植物栽培方法
EP4399964A1 (en) * 2021-09-10 2024-07-17 Plantx Corp. Nutrient solution tray

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08266174A (ja) 1996-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3316675B1 (en) Cultivation system
KR101749871B1 (ko) 딸기 육묘와 재배를 겸하는 딸기복층고설재배장치
WO2017163745A1 (ja) 植物栽培方法および植物栽培装置
KR101262677B1 (ko) 식물재배장치
EP3316674B1 (en) Cultivation system
JP2761714B2 (ja) 植物水耕栽培方法
JP2013046609A (ja) 作物の生育方法及び農業機械
JP2007306849A (ja) トマトの栽培方法とその装置
JP2017074015A (ja) 水耕栽培用植物保持具
JPH0456578B2 (ja)
JP2791781B2 (ja) 水耕栽培方法と水耕栽培用パネル
JP2008131873A (ja) ベビーリーフ野菜の栽培方法及びその栽培トレイ
JPH02195826A (ja) 水耕栽培方法と水耕栽培パネル
JP2008011729A (ja) 栽培トレーを用いた野菜栽培方法及び装置
JP3343580B2 (ja) ゴボウの水耕栽培方法
JPH08172949A (ja) 地中埋設型移動式培地
JP2004344088A (ja) 水耕栽培用の栽培トレー
KR200461604Y1 (ko) 육묘상자
JP2001157518A (ja) ひまわりの栽培法及びひまわり栽培用構造体
JP3012164U (ja) 栽培床
JP3316080B2 (ja) 植物栽培方法
JPS60145022A (ja) 農作物の栽培方法
JPH0829033B2 (ja) 育苗方法
JPH067048A (ja) 養液栽培装置および同養液栽培装置に用いる苗の育苗器
JPH0750930A (ja) ひまわりの栽培法