JP2757868B2 - 画像情報の2値化処理回路 - Google Patents

画像情報の2値化処理回路

Info

Publication number
JP2757868B2
JP2757868B2 JP63006376A JP637688A JP2757868B2 JP 2757868 B2 JP2757868 B2 JP 2757868B2 JP 63006376 A JP63006376 A JP 63006376A JP 637688 A JP637688 A JP 637688A JP 2757868 B2 JP2757868 B2 JP 2757868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image information
circuit
image
image area
processing circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63006376A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01181380A (ja
Inventor
光治 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PII EFU YUU KK
Original Assignee
PII EFU YUU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PII EFU YUU KK filed Critical PII EFU YUU KK
Priority to JP63006376A priority Critical patent/JP2757868B2/ja
Publication of JPH01181380A publication Critical patent/JPH01181380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2757868B2 publication Critical patent/JP2757868B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 濃淡画像や白黒2レベル画像が混在するような入力多
値画像情報に対して,それぞれの画像域を判定し,最適
の2値化処理を行う画像情報の2値化処理回路に関し, 入力画像が濃淡画像か2レベル画像かを簡単な構成で
正確に判別できる手段を実現することを目的とし, 入力多値画像情報を画素単位に所定のディザしきい値
パターンを用いてディザ処理し、疑似中間調2値画像情
報に変換する疑似中間調処理回路と、単純2値画像情報
および疑似中間調2値画像情報を入力して、そのいずれ
か一方を指示により画素単位に選択するセレクタ回路
と、入力された多値画像情報の各画素について、それが
2レベル画像域に属するか濃淡画像域に属するかを判定
して、セレクタ回路(13)に単純2値画像情報を選択す
るように指示する像域判定回路とをそなえている。
〔産業上の利用分野〕
本発明は,濃淡画像や白黒2レベル画像が混在するよ
うな入力多値画像情報に対して,それぞれの画像域を判
定し,最適な2値化処理を行う画像情報の2値化処理回
路に関する。
写真のように濃淡表現を必要とする画像と,文字・図
形のように分解能を重視する画像とをそれぞれ識別し,
ともに高品質の2値化画像情報を得られるように最適の
2値化処理を行う技術を提供する。
〔従来の技術〕
一般の画像処理システムでは,イメージスキャナ等で
画像を入力する場合,CCDで原稿画像を走査して多値(多
階調)の画像情報に変換し,さらにしきい値による単純
スライス処理を行って,2値化画像情報を得ている。
しかし原稿画像には,濃淡レベル(中間調)表現の写
真画像や,白黒等2レベル表現の文字や線画の画像な
ど,さまざまなものが混在している場合があり,それら
に対して一律に同一のしきい値を用いて単純スライスに
よる2値化処理を行うと,原稿画像の識別によっては,
原稿品質を著しく低下させることがある。
そこで,濃淡レベル表現の画像(以後,濃淡画像とい
う)と,白黒等2レベル表現の画像(以後,2レベル画像
という)とを区別して,それぞれに最適のしきい値を適
用して2値化処理を行う方式が開発されている。
この場合,原稿画像を読み取ったとき,画素ごとにそ
れが濃淡画像域にあるか2レベル画像域にあるかを判定
することが必要となる。従来は,画像上の任意の注目画
素の周囲の複数の画素から, a.濃度ヒストグラムを調べる方法, b.最大濃度と最小濃度の差を求める方法, c.濃度の平均値と分散を求める方法, d.ランレングスを計算し,そのランレングスの値が大小
によって,その注目画素が濃淡と2レベルのいずれの画
像域に属するかを判別する方法, などがとられていた。
この最後のdの方法では,xを読み取り位置としてD
(x)の濃度レベルとする変換関数g(D(x))を用
いて2値化処理を行う。この変換関数g(D(x))
は,しきい値αにより, g(D(x))=1:D(x)≧α g(D(x))=0:D(x)<α となる関数である。
この変換関数を用いて2値化した画像情報に基づき,
注目画素の周囲のランレングスを計算するのであるが,
計算されたランレングスが,あるしきい値βよりも大き
いとき,その注目画素を濃淡画像域に属するものと判断
する。
この場合,主として文字で構成される文書のような2
レベル画像では,一般にランレングスが極めて短いが,
写真画像では,ランレングスが長いことを判定の根拠と
している。
次に具体例を用いて説明する。
第6図は,イメージスキャナにおける原稿画像上での
CCDの走査方向を示したもので,,,…の各矢線
は,それぞれCCD内で電気的に行われる主走査(ライン
走査)を表し,順次の主走査,,…の配列で示さ
れる縦方向の走査は,下方向へのCCDの機械的移動ある
いは上方向への原稿の機械的移動により行われる副走査
を表している。
ランレングスを計数する場合,主走査方向ではCCDの
主走査で連続的に得られる画素情報から容易に求められ
るが,副走査方向については,その各画素の情報をCCD
から連続的に得ることはできないので,ランレングスを
求める最大値分に相当するラインメモリあるいは入力バ
ッファを用意し,連続する複数本のラインの各画素の情
報をそれらに一旦格納して,ライン上の同一画素を縦方
向に読み出すことにより求めている。
第7図は,画像情報の例であり,文字・線画と写真等
が混在する原稿画像を,主走査方向(x)に16階調で読
み取ったときの濃度信号波形を表している。図示の例で
は中央部分が文字・線画等の2レベル画像域,左,右の
部分が写真等の濃淡画像域となっている。
第8図は,第7図の16階調表現の画像情報を濃度レベ
ル4のしきい値で単純スライス2値化した結果の2値画
像情報を表している。
この場合,前述した変換関数g(D(x))は,次の
ように与えらえる(α=4)。
g(D(x))=1:D(x)≧4 g(D(x))= g(D(x))=0:D(x)<4 ここで,g(D(x))=1の画素を黒画素とし,g(D
(x))=0の画素を白画素とする。したがって,第8
図中のないしは,黒画素の連続,すなわち黒ランレ
ングスを表している。各黒ランレングスないしの画
素数は,14,4,3,20である。
そこで,第8図の例の場合,濃淡画像域と2レベル画
像域とを切り分けるしきい値βとして,“5"を設定する
ことにより,第8図中の黒ランレングス,を濃淡画
像域,黒ランレングス,を2レベル画像域に属する
ものと判定することができる。
第9図は,このような方法で濃淡画像域と,2レベル画
像域とを判別する機能をもつ従来の2値化処理回路の例
を示したもので,1は2値変換器,2はデマルチプレクサ,3
−1ないし3−nはn個の入力バッファ(nは,求める
ランレングスの最大値とする),4はマルチプレクサ,5は
n段のシフトレジスタ,6は基準パターン発生器,7は比較
器,8は2段のシフトレジスタ,9は論理積回路である。
2値変換器1は,第6図に紙得す走査方法で動作する
CCDから出力される第7図に示すような多値画像情報
を,しきい値αを用いて第8図に示すような2値画像情
報に変換する。
2値変換器1から出力された2値画像情報は,デマル
チプレクサ2により,ラインごとに入力バッファ3−1
ないし3−nのそれぞれに循環的に書き込まれる。つま
り,入力バッファ3−1ないし3−nは,それぞれ1ラ
イン分の画素容量をもち,デマルチプレクサ2は,1つの
入力バッファへのラインデータの書き込みが終了すると
次の空き入力バッファを選択するようにして,連続的に
6ライン分の画像情報の書き込みを行う。
一方マルチプレクサ4は,書き込みの終了した入力バ
ッファを一定の方法で選択して,その内容をシフトレジ
スタ5に転送する。
マルチプレクサ4は,主走査方向のランレングスを求
める場合には,注目画素が存在する入力バッファ3−1
ないし3−nの1つを選択し,横方向にn個の画素の情
報をシフトレジスタ5に連続的に読み出すが,副走査方
向のランレングスを求める場合には,ライン上の注目画
素位置(x)ごとに,マルチプレクサ4で各入力バッフ
ァ3−1ないし3−nの縦方向に対応するn個画素の情
報を走査して,シフトレジスタ5に連続読み出しを行
う。
基準パターン発生器6はROMで構成され,濃淡画像と
2レベル画像とを識別するための各種のランの基準パタ
ーンを発生する。すなわちn個の画素の値の起こり得る
全ての組み合わせによるランの基準パターンを発生す
る。
比較器7は,シフトレジスタ5に画像情報が書き込ま
れるごとにその内容と各基準パターンとを比較して,し
きい値βよりも大きいランレングスの基準パターンとの
比較結果をシフトレジスタ8の入力段に書き込む。ここ
で,画像情報のランレングスが基準パターンよりも大き
いときの比較結果を“1"とする。
このランレングスの検出動作は,注目画素ごとに主走
査方向の副走査方向とについて連続して行われる。
シフトレジスタ8は2段構成であり,入力段に比較結
果が入力されるとシフト動作を行って,主走査方向の比
較結果と副走査方向の比較結果とをそれぞれの段に保持
している。
論理積回路9は,シフトレジスタ8の各段の内容がと
もに“1"のとき,注目画素が濃淡画像域に属しているこ
とを示す判定結果“1"を出力し,その他の場合には,2レ
ベル画像域に属していることを示す判定結果“0"を出力
する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来,濃淡画像と2レベル画像とが混在する中間調画
像情報を実時間で2値化処理する際,処理する画素がい
ずれの画像に属するかを判定するために種々の方法が用
いられてきたが,いずれも,正確な判定結果が得られな
かったり,複雑な演算を要するために実時間処理には不
適であったり,大容量のメモリが必要であるなどの欠点
をもっていた。
特に,ランレングスを用いる方法の回路では,副走査
方向のランレングスを求めるのに,多数の入力バッファ
(あるいはラインメモリ)が必要であった。
また本来,文字・線画の2レベル画像であっても線幅
がある程度以上太いものは,ランレングスが大きくなる
ため,濃淡画像として誤判別されるという不都合があっ
た。
本発明は,入力画像が濃淡画像か2レベル画像かを簡
単な構成で正確に判別できる手段を実現することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は,2値化処理回路において,入力画像中の濃淡
画像域と2レベル画像域とを,画素単位に正確に判定す
るため,2値化処理回路中の像域判定回路に入力された多
値画像情報を適当なしきい値でスライスしてランレング
スを求め,ランレングス値の小さいものは文字や線画等
の線幅に対応するものとして,そのランに含まれる画素
を2レベル画像域に属するものと判定し,また副走査方
向のランレングスを求める代わりに主走査方向でエッジ
検出を行い,濃度レベルが急激に変化するエッジ部分が
あるときには,文字・線画像の一部とみなし,たとえそ
のランレングス値が大きくとも,そのエッジ部分の画素
も2レベル画像域に属するものと判定する機能を設け,2
レベル画像に属すると判定された画素に対しては単一し
きい値のスライスを用いた2値化処理を行うようにした
ものである。
第1図は本発明の原理的構成図であり, 10は,遅延回路であり,入力された多値画像情報を,
像域判定に要する時間だけ遅延させるタイミング調整機
能をもつ。
11は,単純スライス処理回路であり,2レベル画像の2
値化に適したスライスレベルを定めるしきい値をも
ち,遅延された入力多値画像情報を単純2値画像情報に
変換する。
12は,疑似中間調処理回路であり,遅延された入力中
間調画像情報を,ディザしきい値パターンを用いてディ
ザ処理し,疑似中間調2値画像情報に変換する。
13は,セレクタ回路であり,単純2値画像情報と疑似
中間調2値画像情報とのいずれかを,画素単位に選択す
る。
14は,像域判定回路であり,入力多値画像情報につい
て,画素単位に2レベル画像域に属するか濃淡画像域に
属するかを判定し,それぞれの判定結果に応じて,セレ
クタ回路13に,単純2値画像情報あるいは疑似中間調2
値画像情報を選択させる。
15は,単純スライス処理回路11と同様な単純スライス
処理回路であり,スライスレベルを定めるしきい値
は,たとえば2レベル画像を2値化する時のしきい値
より少し小さい値とするが,これに限られるものではな
い。
16は,小ランレングス検出回路であり,入力多値画像
情報を適当なレベルでスライスし,その結果について,
黒ランのランレングスを求めて,注目画素が所定のしき
い値r以下のランレングスのラン中に含まれる場合に
は,線分あるいは点の一部と見なして,その画素を2レ
ベル画像域に属するものと判定する。
17は,エッジ検出回路であり,遅延された入力多値画
像情報の中で注目画素の周辺の濃度レベル変化を調べ,
一定量以上の濃度レベル変化がある場合にはエッジ部分
であると見なして,注目画素が2レベル画像域に属する
ものと判定する。
〔作 用〕
第2図は,第1図に示された本発明の2値化処理回路
の作用を説明するための信号波形図であり,同図(a)
は原稿画素を主走査方向に読み取り,得られた入力多値
画像情報を濃度レベル波形で表したもの,同図(b)は
第1図中の単純スライス処理回路15から出力される2値
画像情報を2値波形で表したものである。
第2図(a)において,波形IとIIは,白黒2レベル
の文字画像部分,波形IIIは濃淡画像分である。またし
きい値,第1図の単純スライス処理回路11で単純スラ
イスに用いられるしきい値であり,しきい値は単純ス
ライス処理回路15で単純スライスに用いられるしきい値
である。
第1図の単純スライス処理回路11は,しきい値を用
いて第2図(a)の波形I,II,IIIをそれぞれ単純スライ
スし,単純2値画像情報に変換する。同様に疑似中間調
処理回路12は,適当なディザしきい値パターンを用いて
波形I,II,IIIをそれぞれディザ処理し,疑似中間調画像
情報に変換する。変換された各画像情報は,それぞれセ
レクタ回路13に入力される。
一方,第1図の像域判定回路14において,単純スライ
ス処理回路15は,しきい値を用いて第2図(a)の波
形I,II,IIIを単純スライスし,その結果について小ラン
レングス検出回路16は,しきい値rよりも小さいランレ
ングス値をもつランを検出する。第2図(a)の場合,
波形Iがこれに該当し,像域判定回路14は,セレクタ回
路13に指示し,波形Iに対応するものとして単純2値画
像情報を選択させる。
またエッジ検出回路17は,波形I,II,IIIのそれぞれに
ついて急激に濃度レベルが変化するエッジ部分の検出を
行う。このエッジ検出回路17には,ラプラシアンやグラ
ジェント,ゾーベルなどの演算を用いたデジタルフィル
タが利用できる。第2図(a)の例では,波形IIの前縁
と後縁の部分が,エッジ検出され,像域判定回路14は,
セレクタ回路13に単純2値画像情報を選択するように指
示する。
像域判定回路14は,検出された小ランレングスおよび
エッジの部分以外は濃淡画像と判別し,セレクタ回路13
に疑似中間調2値画像情報を選択するように指示する。
このようにして,セレクタ回路13からは,第2図
(b)に示すように,単純2値画像情報と疑似中間調2
値画像情報が混在した形で2値画像情報が出力される。
ここで波形IIは,その前縁と後縁の各エッジ部分が黒
レベルとして表されるが,中央部分は原稿に応じた濃淡
レベルとして表されるので,線幅の太い文字も,輪郭の
はっきりした見やすい画像として再生することができ
る。
〔実施例〕
第3図は,本発明の1実施例による2値化処理回路の
構成図である。
第3図において,10はr段のシフトレジスタで構成さ
れた遅延回路,11はしきい値による単純スライス処理
回路,12は疑似中間調処理回路,13はセレクタ回路,14は
像域判定回路,15および19はしきい値による単純スラ
イス処理回路,16aはランレングスカウンタ,16bはランレ
ングス判定回路,16cはJKフリップフロップ,16dは論理積
回路,16eはインバータ,17aはラインバッファ,17bはエッ
ジ検出フィルタ,18は論理和回路である。
ここで第1図と第3図において,それぞれ同一番号で
参照される要素は対応する機能をもつものである。ただ
し,16は16aないし16eに対応し,17は17a,17bに対応して
いる。またしきい値,,rは,両図において共通であ
る。
第4図は,第3図の実施例回路の動作を説明するため
の信号波形図であり, CLK:入力画素クロック A:入力画素をしきい値で2値化した信号 B:Aの信号のうち,ランレングスがしきい値rよりも大
きい部分のランを検出する信号 C:信号Aをr画素クロック分遅延させた信号 *D:信号Bと信号Cから,ランレングスがr以上である
ランを検出する信号 −E:信号Cと信号Dの論理積をとり,ラン長がrよりも
小さいランを検出する信号 F:r画素クロック分遅延させた信号からエッジ部分を検
出する信号 G:信号Eと信号Fの論理和による像域判定信号である。
第3図および第4図を参照して動作を説明する。
入力多値画像信号は,単純スライス処理回路15と遅延
回路10に加えられる。
単純スライス処理回路15で2値化された信号Aは,ラ
ンレングスカウンタ16aで黒ランのランレングスを計数
され,結果がランレングス判定回路16bに入力されて,
しきい値rと比較され,rよりも大きいランレングスのと
き“H"となる信号Bを,Jにフリップフロップ16cのJ端
子に出力する。図示の例では,しきい値rが5画素クロ
ック分の長さをもっている。
一方,遅延回路10でr画素クロック分遅延された入力
多値画像信号は,単純スライス処理回路19で2値化さ
れ,信号Cとなり,さらにインバータ16eで反転され
て,信号Bにタイミングを合わせてJKフリップフロップ
16cのK端子に加えられる。
JKフリップフロップ16cは,J,K各端子の信号レベルが
それぞれ“H",“L"となったときオンとなり,Q端子を
“L"にするが,J,K各端子の信号レベルがそれぞれ“L",
“H"となったときオフとなり,Q端子を,“H"にする(信
号*D)。
信号*Dは,信号Cからしきい値rよりも大きいラン
レングスの黒ランのみを取り出したものである。
論理積回路16dは,信号Cと信号*Dの論理積をとる
ことにより,信号Cから,しきい値rよりも大きいラン
レングスの黒ラン部分を除去する(信号F)。
単純スライス処理回路11,疑似中間調処理回路12,セレ
クタ回路13の機能は,第1図で説明したものと同じであ
るので,ここでは説明を省略する。
ラインバッファ17aには,遅延された入力中間調画像
信号が,エッジ検出に必要なライン数分格納される。
エッジ検出フィルタ17bは,注目画素ごとにラインバ
ッファ17aから定められた複数画素のデータを取り出
し,フィルタ処理によりエッジ部の検出を行う(信号
F)。なお,しきい値Tは,エッジ部を検出するための
基準値として使用される。
信号Eと信号Fは,論理和回路18で合成されて信号G
となる。この信号Gは,信号Cの中で2レベル画像域に
属するランあるいはランの一部(エッジ)のみを示して
おり,セレクタ回路13に対して,“H"レベルのとき単純
スライス処理回路11の出力を選択させ,“L"レベルのと
き疑似中間調処理回路12の出力を選択させる。
次にエッジ検出フィルタ17bのフィルタ処理について
説明する。
エッジ検出フィルタ17bは,二次微分的あるいは一次
微分的なフィルタの一種であり,第5図(a)に示すよ
うな3×3画素マトリクスを例にとると,たとえばラプ
ラシアン方式では, |2S0−ΣSi/4|≧T1 …(1) (i=0,1,2,…,8) の演算を行い,グラジェント方式では, |S8−S4|+|S2−S6|≧T2 …(2) の演算を行う,T1,T2はしきい値を表す。
ラプラシアン方式では,画像の二次微分成分を通過さ
せるディジタルフィルタを構成するものであり,グラジ
ェント方式は,一次微分成分を通過させるディジタルフ
ィルタを構成する。
第5図(b)は,ラプラシアン方式によるエッジ検出
フィルタの実施例構成図である。図中のラインバッファ
Aには1ライン前のラインデータが格納され,ライン
バッファBには2ライン前のラインデータが格納され
ている。
ΣSi演算部は,現ラインデータと,各ラインバッフ
ァA,B内のラインデータ,とを,それぞれ入力し
て,ΣSiを演算し,|2S0−ΣSi/4|演算部でSoとの差分演
算を行う。この演算の結果は,図示されていない比較器
において,しきい値T1と比較され,(1)式の結果が得
られる。
ラプラシアン方式によるエッジ検出フィルタは,高い
空間周波数成分を抽出するため,網版写真のような原稿
画像の場合,写真中に多数のエッジを検出してしまい,
画像品質を劣化させることがある。
この問題を改善するには,ゾーベル演算によるエッジ
検出フィルタを用いるのが有効である。
ゾーベル演算によるエッジ検出フィルタは, |S1+2S8+S7−(S3+2S4+S5)| +|S1+2S2+S3−(S7+2S6+S5)|≧T3 …(3) を演算するものであり,2×2画素単位に平滑化処理を行
った後に,差分演算が行われることを示している。な
お,T3はしきい値である。この平滑化処理を含むことに
より,高周波における雑音の影響を軽減することができ
る。
〔発明の効果〕
以上のように,本発明によれば,入力多値画像情報を
濃淡画像域と2レベル画像域とに正確に分離して,それ
ぞれ最適な単純スライス2値化と疑似中間調2値化とを
行うことができ,特に線幅の太い文字や線画などはエッ
ジ部をくっきりと再現され,しかも本来の写真等の濃淡
画像も従来方式にくらべて劣らない画質で再現される。
また本発明は,入力バッファ等のハード量が従来のも
のにくらべて少なくて済み,しかも容易に実時間で動作
させることができる利点をもつ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理的構成図,第2図は本発明の作用
を説明する信号波形図,第3図は本発明の1実施例によ
る2値化処理回路の構成図,第4図は第3図の実施例回
路の信号波形図,第5図はエッジ検出フィルタの実施例
説明図,第6図はCCDによる原稿走査の説明図,第7図
は文字・線画と写真等が混在する画像情報の例の濃度信
号波形図,第8図は第7図の濃度信号波形を単純スライ
ス2値化した画像情報の信号波形図,第9図は2値化処
理回路の従来例の構成図である。 第1図中, 10:遅延回路 11,15:単純スライス処理回路 12:疑似中間調処理回路 13:セレクタ回路 14:像域判定回路 16:小ランレンゲス検出回路 17:エッジ検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−6964(JP,A) 特開 昭58−220563(JP,A) 特開 昭61−4369(JP,A) 特開 昭61−43078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 G06F 15/20 G06F 15/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真等の濃淡画像あるいは文字・線画等の
    2レベル画像を多階調で読み取って得られた多値画像情
    報を入力して、実時間で2値画像情報に変換する2値化
    処理回路において、 入力多値画像情報を画素単位に所定のしきい値でスライ
    スして、単純2値画像情報に変換する単純スライス処理
    回路(11)と、 入力多値画像情報を画素単位に所定のディザしきい値パ
    ターンを用いてディザ処理し、疑似中間調2値画像情報
    に変換する疑似中間調処理回路(12)と、 単純2値画像情報および疑似中間調2値画像情報を入力
    して、そのいずれか一方を指示により画素単位に選択す
    るセレクタ回路(13)と、 入力された多値画像情報の各画素について、それが2レ
    ベル画像域に属するか濃淡画像域に属するかを判定し
    て、セレクタ回路(13)に単純2値画像情報を選択する
    ように指示する像域判定回路(14)とをそなえ、 像域判定回路(14)には、入力された、多値画像情報を
    適当なしきい値でスライスしてランレングスを求め、ラ
    ンレングスが所定値よりも小さいランに含まれる場合は
    該当画素を2レベル画像域に属するものと判定する第1
    の判定手段と、入力された多値画像情報のエッジ部分を
    検出する多値画像エッジ検出部を有して注目画素近傍の
    所定数の画素データから所定の積和演算処理によって変
    化量を求め、変化量が所定のスライス値より大きい場合
    は該当画素を2レベル画像域に属するものと判定するよ
    うに構成された第2の判定手段とを設け、第1の判定手
    段と第2の判定手段のどちらかが2値レベル画像域と判
    定した場合は該当画素を2値レベル画像とし、またどち
    らの判定部も2値レベル画像域と判定しない場合は該当
    画素を疑似中間調画像域と判定することを特徴とする画
    像情報の2値化処理回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、単純スライス処理回路
    (11)および疑似中間処理回路(12)に対して、入力多
    値画像情報を、像域判定回路(14)の処理に要する時間
    だけ遅延回路(10)により遅延させて与えることを特徴
    とする画像情報の2値化処理回路。
  3. 【請求項3】請求項1、2において、像域判定回路(1
    4)は、ラプラシアン演算によりエッジ部分の検出を行
    うことを特徴とする画像情報の2値化処理回路。
  4. 【請求項4】請求項1、2において、像域判定回路(1
    4)は、グラジェント演算によりエッジ部分の検出を行
    うことを特徴とする画像情報の2値化処理回路。
  5. 【請求項5】請求項1、2において、像域判定回路(1
    4)は、ゾーベル演算によりエッジ部の検出を行うこと
    を特徴とする画像情報の2値化処理回路。
JP63006376A 1988-01-14 1988-01-14 画像情報の2値化処理回路 Expired - Fee Related JP2757868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63006376A JP2757868B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 画像情報の2値化処理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63006376A JP2757868B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 画像情報の2値化処理回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01181380A JPH01181380A (ja) 1989-07-19
JP2757868B2 true JP2757868B2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=11636659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63006376A Expired - Fee Related JP2757868B2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 画像情報の2値化処理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2757868B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS576964A (en) * 1980-06-13 1982-01-13 Ricoh Co Ltd Picture extracting method
JPS58220563A (ja) * 1982-06-17 1983-12-22 Fujitsu Ltd 文字図形画像抽出方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01181380A (ja) 1989-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3585703B2 (ja) 画像処理装置
JPS6198069A (ja) 画像処理装置
JPS60204177A (ja) 画像信号処理装置
JPH04354470A (ja) 画像処理方法と、前記方法を行うための走査/印刷システムと、前記走査/印刷システム用の画像選択装置
JPH0435167A (ja) 線画分離方法および装置
JPS58220563A (ja) 文字図形画像抽出方式
JP2616386B2 (ja) 画像処理装置
US5055944A (en) Image signal processing apparatus
JP2621879B2 (ja) 画像処理方法
JP2757868B2 (ja) 画像情報の2値化処理回路
JPH03185574A (ja) 多値画像フィルタ処理装置
US5038387A (en) Method of enhancing border of region included in image
JP2851724B2 (ja) 画像処理装置
JPH05136994A (ja) 像域分離回路
JPH0457274B2 (ja)
JPS60136476A (ja) 画像処理装置
JP3036244B2 (ja) 画像信号処理装置
JP2601156B2 (ja) 画像処理装置
JPH0357083A (ja) 2値画像の像域判定方法
JPS6180964A (ja) 画信号処理方法
JPH04270561A (ja) 画像処理装置
JPH06152947A (ja) 画像処理装置
JPS58191571A (ja) 画像処理方式
JPH05176168A (ja) 適応中間調処理方式
JPH0795400A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees