JP2757644B2 - フィルムキャリアテープ - Google Patents

フィルムキャリアテープ

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JP2757644B2
JP2757644B2 JP4004344A JP434492A JP2757644B2 JP 2757644 B2 JP2757644 B2 JP 2757644B2 JP 4004344 A JP4004344 A JP 4004344A JP 434492 A JP434492 A JP 434492A JP 2757644 B2 JP2757644 B2 JP 2757644B2
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lead
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film carrier
bonding
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稿二 大重
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルムキャリアテープ
に関し、特にフィルムキャリアテープのリード構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルムキャリアテープは、図4
(a)の断面図に示すように、スプロケットホールを持
ったポリイミドテープ基材4に銅等の金属箔を接着層3
を介して貼り合わせ、これにボンディングワイヤに相当
するリード2aのパターンをフォトエッチングにより形
成した後、金,錫または半田めっき等を施していた。そ
して、半導体素子の外部引き出し用電極上に形成された
突起型電極(バンプ)上に上述したリードパターンを重
ね合わせ、ボンディングツールにて熱圧着部9,9aを
加圧加熱してボンディングを行っていた。
【0003】又は、上述のフィルムキャリアテープにリ
ードパターンを形成する際、図4(b)の断面図に示す
ように、リード2bの先端部にフォトエッチングにより
ハーフエッチングを施し、このリード先端部にバンプ5
aを形成した後、少なくとも一層のめっき層(例えば金
層)を設けていた。そして、半導体素子の外部引き出し
用電極上にこのリード2bのバンプ5aを重ね合わせ、
上からボンディングツールにより加圧加熱してボンディ
ングを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
ムキャリアテープは、そのリード先端部の熱圧着部位が
図4(a)に見られるようにフラットになっているの
で、例えば、図5(a),(c)に示すような平行工具
(ボンディングツール7と半導体素子基板6)による平
面ひずみ据込み(スラブ法など)による解析を応用し
て、図5(a)に示すリード2とバンプ5の圧着部位の
ツール圧下力分布σn を求めると、図6(a),
(c),図7(a),(b)に示すような不均一な分布
を示す結果が得られ、さらに、図6(a),(c)の場
合は、同図(b)に示す状態に置き換えて考えると、モ
ーメント荷重M=P・lが作用しているのと等価な状態
であり、従って、リード,バンプ,電極パッド及びバン
プより下の半導体素子基板に不均一なせん断破壊面にお
ける変形を強いている状態であった。ここで、Pは圧下
力分布を等価的に集中荷重に置き換えた力,lはモーメ
ントアームである。
【0005】一般に、材料の破壊や塑性変形は、外部か
らの負荷によって生ずる材料内部の応力のせん断成分と
偏差応力成分とで引き起されるものであるから、外部か
らの負荷のエネルギが同じであれば、上述したせん断成
分や偏差成分を生ぜしめない様な均一な圧下力分布を形
成せしめることが重要である。したがって、上述の図6
および図7に見られる様な不均一な圧下力分布は、リー
ドとバンプ間およびバンプと電極パッド間に均一な塑性
接触を実現できないことになり、十分な接合強度が得ら
れにくいのと同時に、バンプより下の半導体素子基板に
対しバンプはがれ等のせん断破壊を助長するという欠点
があった。
【0006】なお、図6,図7で用いられる|−σn
2k|は圧下力分布をせん断降伏応力で無次元化した値
の絶対値,x/aはリード幅方向の任意の位置(x)を
リード幅aにて無次元化した値,y/bはリード長手方
向の熱圧着部位の任意の位置(y)を熱圧着部位寸法b
にて無次元化した値である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルムキャリ
アテープは、フィルムキャリアテープのリード先端部ま
た半導体素子上に設けられた外部引き出し用電極パッド
上のいずれか一方に設けられた突起型電極に対し、熱圧
着によりボンディングを行う際、フィルムキャリアテー
プのリード先端部の熱圧着を施される部位に、熱圧着時
の圧下力分布を均一化し、突起型電極とリード先端部の
熱圧着部位および突起型電極と電極パッドとが均一な接
触および塑性変形がなされるように、エッチング等によ
る溝を有している。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1は本発明の実施例1の図である。同図
(a)は半導体素子6に形成されたバンプ5にフィルム
キャリアテープに形成されたリード2を位置合わせて、
ボンディングツール7にて熱圧着を施すところのボンデ
ィング時の断面を表わしており、同図(b)はリード2
の熱圧着部位の近傍A部の詳細図で、ボンディングツー
ル7のエッジ部の熱圧着部9および9a、さらにリード
2に形成された溝1のおおよその位置関係を示したもの
である。本実施例では、リード2の溝1はツール7のエ
ッジ部に沿う位置にエッチングにより形成する。また、
同図(c)は、リード2の先端部分のみを三角法にて表
わした図である。本実施例に用いるリード幅aが80μ
m,熱圧着部位長さbが80μm,リード厚さhが35
μmで実施している。溝1の深さおよび幅は、それぞれ
深くかつ広い方が溝1の形成によって得られる自由表面
が大きくとれるので、その分だけリード2の長手方向に
発生する拘束力が低減されて良好な結果を得やすいので
あるが、実際にはリード2の強度的な信頼性の面から、
あるいは電気的特性の面から検討して最適値を決定す
る。
【0010】続いて、溝1を設けることの有意性を本実
施例に即して説明する。図5(a)はリード2およびバ
ンプ5の構造を模式的かつ立体的に表わした図であり、
同図(b)は視点Aから見た場合のボンディング時の力
の釣り合い状態を示した図である。これに、平行工具に
よる平面ひずみ据込みの解析手法の一つであるスラブ法
を応用してみると、この時の圧下力分布、すなわちリー
ド2の変形抵抗を示す分布σn は、図6(a)および
(d)に示されるようなリードとツール間あるいはリー
ドとバンプ間のまさつ係数μにより異なる不均一な分布
結果として得られ、さらに、これを力学的等価な状態に
置き換えると図6(b)に示される様に、バンプ5より
下の半導体素子基板6にモーメント荷重M=P・lが作
用し、せん断破壊面の形成を助長していることがわか
る。そこで、この不均一な圧下力分布を均一化させる為
に、図1に示すような溝を深さdがd1 <d2 <d3
る3通りの場合に分けして設定して、それぞれの深さに
ついて解析すると、図9(a)に示される圧下力分布結
果が得られ、これより、深さが深くなるほど、すなわち
リード2の自由表面が増すほど圧下力分布が平均化され
ていくことがわかる。
【0011】図2は本発明の実施例2の図である。図1
(c)と同じく、リード2の先端部のみを三角法にて描
いたものである。実施例1と同様に溝1を設けるが、同
時にリード2の幅aに対してほぼその中央に直角に溝1
aを設けるものである。この溝1aを設けることの有意
性を以下に説明する。
【0012】実施例1の場合と同様に図5(c)は、図
5(a)に示すリード2,バンプ5の模式的構造図で、
視点Bから見た場合のボンディング時の力の釣り合い状
態を示した図である。これに、平行工具による平面ひず
み据込みの解析手法の一つであるスラブ法を応用する
と、この時の圧下力分布σn は図7(a)および(b)
に示される様なまさつ係数μにより異なる不均一な分布
として得られ、このことはバンプ5および半導体素子基
板6に対して、くさびを打ち込む様な状態と等価な状態
であることがわかる。図8はこの圧下力分布を3次元的
に表わした図である。
【0013】そこで、この不均一な圧下力分布をできる
だけ均一化させ、リード2とバンプ5およびバンプ5と
それより下の電極パッドや半導体素子基板6との間に均
一な塑性接触・変形を生ぜしめる為に図2に示される様
な溝1aを設ける。この溝1aの深さdaをda1 <d
2 <da3 なる3通りの設定を行い、それぞれの場合
について解析すると、図9(b)に示される様な結果が
得られる。やはり、リード2に形成された溝1aによる
自由表面の領域が増すほど圧下分布は均一化される傾向
にあることがわかる。これによって、リード2の長手方
向の均一化だけでなく、幅方向に対する均一化も図れる
という利点がある。
【0014】図3は本発明の実施例3を三角法で示した
図である。溝1aは実施例2の場合と同じくリード2の
幅aに対してそのほぼ中央に設けるが、溝1bは実施例
1の場合の溝1を設けた位置、すなわち図1(b)にて
示したボンディグツール7のエッジ部に沿って形成した
位置よりも、よりリード2の先端側に設けることを特徴
としている。リード2の熱圧着部位においてボンディン
グツール7のエッジ部が接触する部分は、強度的に不安
定な部分となりやすいので、この部分にさらに溝を設け
るとさらに強度低下する恐れが生ずる。しかし、本実施
例ではこれを回避することが可能となる利点がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フィルム
キャリアテープのリード先端部の圧着を施される部位に
エッチング等による溝を有することにより、熱圧着時の
圧下力分布を均一化し、バンプとリード先端部の熱圧着
部位およびバンプと電極パッドとが均一な塑性接触およ
び変形を実現できて十分な接合強度が得られるのと同時
に、バンプ以下の半導体素子基板に対しバンプはがれ等
のせん断破壊を回避でき、かつその助長を抑制できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す図で、同図(a)は縦
断面図、同図(b)はそのA部詳細図、同図(c)はリ
ード先端部を三角法で示す図である。
【図2】本発明の実施例2を示す図で、リード先端部を
三角法で示す図である。
【図3】本発明の実施例3を示す図で、リード先端部を
三角法で示す図である。
【図4】従来のフィルムキャリアテープのリード先端部
を示す図で、同図(a)は平板構造の縦断面図、同図
(b)はバンプ構造の縦断面図である。
【図5】リードとバンプの加圧状態を説明する図で、同
図(a)は立体図、同図(b)はその視点Aからの力の
釣合を示す図、同図(c)は視点Bからの力の釣合を示
す図である。
【図6】リードとバンプの圧力下分布を説明する図で、
同図(a)は図5(b)における圧力下分布図、同図
(b)は同図(a)におけるせん断破壊面を示す図、同
図(c)は同図(a)の圧下力分布値を示す図である。
【図7】リードとバンプの圧下力分布を説明する図で、
同図(a)は図5(c)における圧下力分布図、、同図
(b)は同図(a)の圧下力分布値を示す図である。
【図8】図7の圧下力分布を3次元的に表わした図であ
る。
【図9】本発明を実施した時の溝の深さの変化に対応し
た圧下力分布値を示す図で、同図(a)は図5(a)の
視点Aからの図、同図(b)は視点Bからの図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 溝 2,2a,2b リード 3 接着層 4 テープ基材 5,5a バンプ 6 半導体素子基板 7 ボンディングツール 8 電極パッド 9,9a 熱圧着部 a リード幅 b リード長手方向の熱圧着部位長さ d,da 溝深さ h リード厚さ l モーメントアーム M モーメント荷重 P 圧下力分布を等価集中荷重に置き換えた力 σn 圧下力分布 k せん断降伏応力 μ まさつ係数

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムキャリアテープのリード先端
    部、又は半導体素子上に設けられた外部引き出し用電極
    パッド上のいずれか一方に設けられた突起型電極を介し
    て熱圧着により前記半導体素子を搭載するフィルムキャ
    リアテープにおいて、前記フィルムキャリアテープのリ
    ード先端部の熱圧着が施される部位のボンディングツー
    ル側の面に、ボンディングツールのエッジ部に沿ってリ
    ードの長手方向に対し直角に溝が形成されると共に、こ
    の溝のほぼ中央部からこの溝と直角にリード先端まで
    を形成したことを特徴とするフィルムキャリアテープ。
  2. 【請求項2】 前記リードの長手方向に対し直角に形成
    された溝が熱圧着時のボンディングツールのエッジ部よ
    りリード先端寄りに形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のフィルムキャリアテープ。
JP4004344A 1992-01-14 1992-01-14 フィルムキャリアテープ Expired - Lifetime JP2757644B2 (ja)

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JPH05211209A JPH05211209A (ja) 1993-08-20
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JPH01112740A (ja) * 1987-10-27 1989-05-01 Dainippon Printing Co Ltd 突起電極付リードフレーム
JPH0218955A (ja) * 1988-07-07 1990-01-23 Mitsui High Tec Inc 半導体装置用リードフレーム
JPH0752280B2 (ja) * 1990-11-30 1995-06-05 カシオ計算機株式会社 背面投影スクリーン

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