JP2756818B2 - エチル2〔4′−(6″−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フェノキシ〕プロパノエートの製造方法 - Google Patents

エチル2〔4′−(6″−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フェノキシ〕プロパノエートの製造方法

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JP2756818B2 JP1067799A JP6779989A JP2756818B2 JP 2756818 B2 JP2756818 B2 JP 2756818B2 JP 1067799 A JP1067799 A JP 1067799A JP 6779989 A JP6779989 A JP 6779989A JP 2756818 B2 JP2756818 B2 JP 2756818B2
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    • C07D263/52Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエチル2−〔4′−(6″−クロロ−2″−
ベンゾキサゾリルオキシフエノキシ〕プロパノエートの
合成法に関する。この化合物は除草剤として有用であ
る。
〔従来の技術〕
複素環置換2−(アリールオキシフエノキシ)アルカ
ン酸なる構造をもつ除草剤を製造することは当業技術に
おいて知られている。この種のアリールとしてベンツチ
アゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンツピラゾリルなどの
誘導体がある。この種の化合物は次の一般式によつて表
わすことができる。
ただし上記の式中、 (R)は水素、ハロゲン、CF3、NO2、CN、アルキ
ル、アルコキシまたはアルキルチオであり、 AはO、S、NH、またはN−アルキルであり、 R′は水素またはアルキルであり、そして Zはカルボン酸、カルボン酸エステル、チオールエス
テル、カルバミド、カルボヒドラジド、チオアミド、ニ
トリル、ヒドロキシメチル、アシルオキシメチル、カー
バモイルメチル、またはスルホニルオキシメチル基であ
る。
最も好ましい化合物はエチル2−〔4′−(6″−ク
ロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フエノキシ〕プ
ロパノエートであり、次の構造をもつ。
式(I)の化合物は不斉炭素をもち、従つて純粋な対
掌体類として又はそれらの混合物として生成する。これ
らの化合物およびその他の化合物は米国特許第4,589,90
8号、同第4,130,413号および同第4,564,682号;***特
許第3502266号、同第3430215号、同第3418168号、同第3
311285号、同第3236730号および同第3036075号;欧州特
許出願第148119号および157225号に詳細に記載されてい
る。
これらの除草剤の1つの製造法は2−(4−ヒドロキ
シフエノキシ)アルカン酸エステルである中間体を使用
し、これは次式で表わされる。
ただし上記式中、 R1はH、フエニル、またはC1〜C18アルキル、好まし
くはC1〜C4アルキルであり、 R2はC1〜C8アルキル好ましくはC1〜C4アルキル、また
はアリールたとえばフエニルまたはナフチルであり、置
換されていてもよく非置換であつてもよく、そして A、B、CおよびDは独立にH、S、O、N、X、C1
〜C18アルキルまたはC6〜C10アリールであり、XはF、
Cl、Br、Iまたはスルホンエステルである。
これらの中間体化合物を製造するための従来技術の方
法は出発物質としてハイドロキノンおよび他の化合物を
使用した。このような方法は米国特許第3,600,437号、
同第4,532,346号および同第4,547,583号;および英国特
許第1,591,063号に詳細に記載されている。米国特許第
4,665,212号にはハイドロキノンまたはハイドロキノン
塩をある種の芳香族スルホニル含有酸、エステルおよび
塩と縮合させることが記載されている。米国特許第4,51
1,731号にはヒドロキシスチレンの遂次のアルキル化と
酸化によるハイドロキノンのある種のプロパノエート・
モノエステルの製造が記載されている。このような方法
は除草剤前駆体の製造には有効であるけれども、それら
は選択率および転化率が低く従つて収率が低い(約10%
程度)ために経済的に不利である。米国特許第4,528,39
4号にはベンズアルデヒドを使用することによつてこの
収率を改良し、収率を約50%に増大させる方法が記載さ
れている。然しこの方法は激しい反応条件を必要とし且
つ望ましくない副反応(ベンズアルデヒドの自己縮合の
ような副反応が起る)のために不利である。これらはま
たベイヤー・ビリガー条件下でカルボン酸への望ましく
ない酸化も 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は従来技術の合成法の不利益を解決する新規な
合成法を提供することを目的としてなされたものであ
る。本発明はある種のケトンから誘導される中間体を使
用し、これについてベイヤー・ビリガー酸化を行なつて
除草剤を製造することによつて従来技術の方法を改良す
るものである。これらの中間体は段階的に製造され、そ
れによつていくつかの利点が注目される。これらの利点
として高収率(恐らく80〜95%の範囲)、中間体の精製
の容易さ、および激しくない反応条件があげられる。そ
れ故、本発明は前記の除草剤化合物をヒドロキシ芳香族
ケトンと2,6−ジクロロベンゾオキサゾールから製造す
る方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の課題を解決するための手段と
して、式(III) のヒドロキシ芳香族ケトン誘導体またはその塩を塩基性
条件下で式 の置換エステルと反応させて式(IV) のエチル2−(4−アシルフエノキシ)プロパノエート
を生成させ、次いでこのようにして生成させたエチル2
−(4−アシルフエノキシ)プロパノエート(IV)を過
酸または過酸化物を用いて酸化して式(V) のエチル2−(4−アシロキシフエノキシ)プロパノエ
ートを生成させ、次いでこの2−(4−アシロキシフエ
ノキシ)プロパノエート(V)を加水分解または加アル
コール分解して式(VI) のエチル2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロパノエ
ートを生成させ、そしてこのエチル2−(4−ヒドロキ
シ)プロパノエート(VI)を2,6−ジクロロベンゾキサ
ゾールと反応させてエチル2−〔4′−(6″−クロロ
−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フエノキシ〕プロパ
ノエートを生成させる〔ただし上記式中、RはC1〜C18
アルキルまたはC6〜C10アリールであり、XはF、Cl、B
r、Iまたはスルホンエステルである〕ことから成るこ
とを特徴とするエチル2−〔4′−(6″−クロロ−
2″−ベンゾキサゾリル)フエノキシ〕プロピレネート
の製造方法が提供される。好ましい態様において上記式
中のRは好ましくはC1〜C4アルキルであり、最も好まし
くはメチルである。
〔好ましい態様〕
本発明の除草剤製造法において、ヒドロキシ芳香族ケ
トンを出発物質として使用し、これを塩基性条件に前記
の置換エステルと反応させる。次いでこの反応生成物を
ペイヤー・ビリガー酸化する。好ましい酸化剤は過酢酸
である。次いでこの酸化生成物を加水分解または加アル
コール分解して2−(4−ヒドロキシフエノキシ)アル
カン酸エチルエステルとする。この化合物を次いで2,6
−ジクロロベンゾキサゾールと反応させて所望の除草剤
化合物を得る。この反応式は次のように記述することが
できる。
式I、IV、V、VIの化合物は不斉炭素を有し、従つて
純粋な対掌体(光学活性)または対掌体混合物としての
ラセミ体として生成する。本発明の重要な特徴は4−ヒ
ドロキシフエノキシケトン化合物(III)である芳香族
ケトンを出発原料として合成を始めることにある。最も
好ましいケトンは4−ヒドロキシアセトフエノンならび
にそのナトリウム塩およびカリウム塩である。これらの
ヒドロキシケトンを次いで上述のX置換エステル(ラセ
ミ体または光学活性体のいづれでもよい)と反応させ
る。好ましいエステルはハロゲン置換プロパノエートた
とえばエチル2−クロロプロパノエート、エチル2−ブ
ロモプロパノエート、エチル2−〔(メチルスルホニ
ル)オキシ〕プロパノエート、およびエチル〔(トリル
スルホニル)オキシ〕プロパノエートである。この反応
は当業者に周知のウイリアムソンのエステル合成によつ
て進行する。この反応はヒドロキシ芳香族ケトンを塩基
条件下、溶媒(たとえばジメチルホルムアミド)中でエ
ステルと共に還流させることによつて起る。塩基条件は
塩基〔たとえばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
水酸化物または炭酸塩、アミン、または水素化物(たと
えば水素化カリウム)の直接使用によつて与えられる。
あるいはまた、本発明の範囲内で、塩基媒質をヒドロキ
シフエノンの上記の塩の形体の1つたとえば4−ヒドロ
キシアセトフエノンのナトリウム塩またはカリウム塩を
使用することによつて与えることもできる。還流反応用
の別の溶媒として極性プロトン溶媒(たとえば水または
アルコール)、または極性非プロント溶媒(たとえばケ
トン、エーテル、ニトリル、およびスルホキサイド)を
例としてあげることができる。反応は約0℃〜約300
℃、更に好ましくは約25℃〜約200℃の温度で約0.1〜約
72時間、更に好ましくは約1〜約48時間行なわせること
ができる。この段階での反応生成物はエチル2−(4−
アシルフエノキシ)プロパノエート(IV)である。1つ
の好ましい態様において、前記の反応試剤はジメチルホ
ルムアミド中で還流させた4−ヒドロキシアセトフエノ
ン・カリウム塩とエチル2−ブロモプロパノエートであ
る。あるいはまた、反応試剤はジメチルホルムアミド中
で還流させた4−ヒドロキシアセトフエノン、水酸化カ
リウム、およびエチル2−クロロプロパノエートであ
る。それ故、生成する好ましいエチル2−(4−アシル
フエノキシ)プロパノエート(IV)はエチル2−(4′
−アセチルフエノキシ)プロパノエートである。次いで
これを当業者にとつてそれ自体周知のベイヤー・ビリガ
ー酸化法によつて酸化する。この酸化はエチル2−(4
−アシルフエノキシ)プロパノエート(IV)を好適な溶
媒中、過酸または過エステルと共に還流させることによ
つて行なわれる。最も好ましい酸化剤は過酢酸である。
他の酸化剤の例として過酸化水素、過酸化アルキル、ク
ロロ過酢酸、過安息香酸、およびメタ−クロロ過安息香
酸、およびトリフルオロ過酢酸があげられる。還流用の
1つの好ましい溶媒は酢酸である。還流用の別の溶媒の
例として水、アルコール、エーテル、ハロゲン化炭化水
素およびカルボン酸があげられる。反応は0℃〜約100
℃、更に好ましくは約25℃〜約75℃の温度において約0.
01〜約24時間、更に好ましくは約0.1〜約10時間行なう
ことができる。この反応は昇圧下でも減圧下でも行なう
ことができるが、反応中に生じる熱を除去するために減
圧下で行なうのが好ましい。この段階での反応生成物は
エチル2−(4−アシルオキシフエノキシプロパノエー
ト(V)であり、最も好ましい態様において化合物
(V)はエチル2−(4−アセトキシフエノキシ)プロ
パノエートである。次いでこの化合物を加水分解または
加アルコール分解する。加アルコール分解は化合物
(V)を酸性条件下、昇温において、反応を完成させる
に十分な時間アルコールと接触させることによつて行な
うことができる。使用するアルコールの量は、たとえ
ば、加アルコール分解させるエステルを基準にして約0.
5〜約1,000モル当量好ましくは約1〜約100モル当量で
ありうる。この目的に使用しうる酸は有機酸(たとえば
メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸)、無機酸
(たとえば硫酸、塩酸およびリン酸)、および酸性イオ
ン交換樹脂である。ある場合には加溶媒分解法を達成さ
せるためにアルコールと水の組合せを使用するのが好ま
しいことがある。加水分解はR3OH/H+(R3はフエルまた
はC1〜C6アルキルである)と共に還流させることによつ
て行なうことができる。好ましくは加水分解はエチルア
ルコールを用いて行なう。最も好ましくは加水分解は触
媒量の酸(たとえばHCl)をも使用して行なう。
加アルコール分解は約20℃〜約200℃、更に好ましく
は約60℃〜約140度の温度において約0.1〜約10時間、更
に好ましくは約05〜約4時間行なうことができる。この
反応は約90%〜約99%の予想転化率および約90%〜約98
%の選択率で行なわれる。加溶媒分解生成物はエチル2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロパノエート(VI)
である。
最後に、エチル2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プ
ロパノエートを2,6−ジクロロベンゾキサゾールと反応
させてエチル2−〔4−(6″−クロロ−2″−ベンゾ
キサゾリルオキシ)フエノキシ〕プロパノエート(I)
を製造する。この反応は約0℃〜約350℃、更に好まし
くは約25℃〜約200℃の温度において約0.1〜約24時間、
更に好ましくは約0.5〜約10時間行なうことができる。
この反応は好ましくは非プロトン性溶媒(たとえば炭化
水素、ケトン、エーテル、ニトリル、アミドおよび硫化
物)中で行なわれる。好ましい態様において、この最後
の反応は塩基(たとえば前述したような塩基)の存在下
で起る。
〔実施例〕
以下の実施例によつて本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例 1. DMF(100ml)中の4−ヒドロキシアセトフエノンのカ
リウム塩(25.0g、0.14モル)の溶液にエチル2−クロ
ロプロパノエート(27.3g、0.20モル)を30分間にわた
つて添加し、窒素下で3時間85〜90℃において撹拌し
た。反応生成物を過してKClを除き、過を減圧濃縮
してDMFを除き、生成物をGLCで分析した。生成物を酢酸
エチル(300ml)にとかし、2NのNaOH(2×100ml)およ
び水(100ml)で抽出した。有機相を乾燥し、濃縮して
純エチル2−(4−アセチルフエノキシ)−プロパノエ
ート(30g)(収率75%)をえた。m.p.49.6℃;IR(KB
γ)1747.7(νs)、1669.8(νs);1H NMR(COCl3
δ1.18(t,J=7.2Hz,3H)、1.58(d,J=6.8Hz,3H)、2.
46(s,3H)、4.15(q,J=7.2,2H)、4.77(q,J=6.8,
1H)、6.83および7.84(dd,J=9.0Hz,4H)。
実施例 2. エチルL−2−〔(メチルスルホニル)オキシ〕プロ
パノエート(21.5g、0.11モル)のDMF(40ml)中の溶液
に、80℃において15分間にわたつてDMF(50ml)中の4
−ヒドロキシアセトフエノンのカリウム塩(17.6g、0.1
モル)の溶液を加え、80℃で2時間撹拌した。この反応
生成物に酢酸エチル(100ml)を加えて過した。過
を減圧濃縮して生成物をGLCで分析した。生成物を酢酸
エチル(250ml)にとかし、飽和重炭酸ナトリウム溶液
(2×100ml)および水(2×60ml)で抽出した。有機
相を乾燥および濃縮してエチル2−(4−アセチルフエ
ノキシ)プロパノエート(20.2g)を得た。
実施例 3. 酢酸(50ml)と平衡状態にあるエチル2−(4−アセ
チルフエノキシ)プロパノエート(5.01g、21.0ミリモ
ル)の溶液に過酢酸(16%、15.61g、33.0ミリモル)を
58℃において30分間にわたつて滴下状に加え、すべての
添加が終る迄60mmHg(絶対圧)の真空を保つた。反応混
合物を48〜54℃の温度および55〜60mmHgの真空において
還流させた。反応を8時間つづけ、室温に冷却して減圧
下に濃縮して酢酸を除き、2−(4−アセトキシフエニ
ル)プロパノエート(5.34g)を得た。収率90%。沸点1
20〜122℃(0.06mmHg絶対圧において)。IR(正味)175
2(νs);1H NMR(CDCl3)δ1.22(t,J=7.0Hz,3H)、
1.57(d,J=6.8Hz,3H)、2.23(s,3H)、4.18(q,J=7.
0Hz、2H)、4.70(q,J=6.8Hz,1H)、6.85および6.96
(dd,J=9.4Hz,4H)。
実施例 4. エチル2−(4−アセチルフエノキシ)プロパノエー
ト(5.01g、21.0ミリモル)を酢酸(10ml)にとかし、
アンバーリスト−15(R)(0.24g)を加えた。次いでこの
反応混合物に過酸化水素(70%)(1.58g、33.0ミリモ
ル)を30分間にわたつて滴下状に加えた。反応混合物を
45〜60℃の温度および57〜60mmHg(絶対圧)の真空にお
いて8時間還流させた。そして反応生成物をGLCで分析
した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮してエ
チル2−(4−アセトキシフエノキシ)プロパノエート
(4.72g)(収率88.3%)をえた。
実施例 5. 酢酸(2ml)中のエチル2−(4′−アセトキシフエ
ノキシ)プロパノエート(50.7g、21.5ミリモル)の溶
液中に過酢酸(35%、7.4g、33.9ミリモル)を30分間に
わたつて滴下状に加えた。反応混合物を55〜60℃の温度
および60mmHg(絶対圧)の真空において5時間撹拌し
た。酢酸および残存過酢酸を高真空下で除いた。溶液を
蒸留してエチル2−(4−アセトキシフエノキシ)プロ
パノエート(5.41g)を含む生成物を得た。収率88%。
実施例 6. エチル2−(4−アセトキシフエノキシ)プロピオネ
ート(5.01g、19.9ミリモル)をエタノール(40ml)お
よび濃HCl(36%、2滴)と共に80℃で2時間還流させ
ることによつて加水分解した。反応生成物を減圧下で濃
縮してエチル−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオ
ネート(3.8g)(収率93%)をえた。1H NMR(CDCl3
δ1.25(t,J=7.0Hz,3H)、1.62(d,J=6.8Hz,3H)、4.
21(q,J=7.0Hz,2H)、4.65(q,J=6.8Hz,1H)、6。74
(M,4H)。
実施例 7. アセトニトリル(25ml)中のエチル2−(4−ヒドロ
キシフエノキシ)プロピオネート(2.0g、9.8ミリモ
ル)の溶液に炭酸カリウム(2.0g、14.5ミリモル)を加
え、1時間還流させた。反応混合物を室温に冷却して2,
6−ジクロロベンゾキサゾール(1.8g、10.2ミリモル)
を加えた。この反応混合物を4時間還流させ、濃縮して
乾燥した。この反応混合物にアセトニトリル(50ml)を
加え、2時間還流させてから熱混合物を過した。液
を約26mlに濃縮して冷却してエチル2−〔4′−(6″
−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フエノキ
シ〕プロパノエート(2.9g)を得た。収率85%。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(III) のヒドロキシ芳香族ケトン誘導体またはその塩を塩基性
    条件下で式 の置換エステルと反応させて式(IV) のエチル2−(4−アシルフェノキシ)プロパノエート
    を生成させ、次いでこのようにして生成させたエチル2
    −(4−アシルフェノキシ)プロパノエート(IV)を過
    酸または過酸化物を用いて酸化して式(V) のエチル2−(4−アシロキシフェノキシ)プロパノエ
    ートを生成させ、次いでこの2−(4−アシロキシフェ
    ノキシ)プロパノエート(V)を加水分解または加アル
    コール分解して式(VI) のエチル2−(4−ヒドロキシフェノキシ)プロパノエ
    ートを生成させ、そしてこのエチル2−(4−ヒドロキ
    シフェノキシ)プロパノエート(VI)を2,6−ジクロロ
    ベンゾキサゾールと反応させてエチル2−〔4′−
    (6″−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フェ
    ノキシ)プロパノエートを生成させる(ただし上記式
    中、RはC1〜C18アルキルまたはC6〜C10アリールであ
    り、XはF,Cl,Br,Iまたはスルホンエステルである〕こ
    とから成ることを特徴とするエステル2−〔4′−
    (6″−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フェ
    ノキシ〕プロパノエートの製造方法。
  2. 【請求項2】RがCH3である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】ヒドロキシ芳香族ケトンがカリウム塩また
    はナトリウム塩である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】Xが臭素、塩素またはメシレートである請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】塩基が水酸化ナトリウムまたは炭酸カリウ
    ムである請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】塩基がアルカリ金属およびアルカリ土類金
    属の水酸化物または炭酸塩、アミンおよび水素化物から
    成る群からえらばれる請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】酸化を過酸を用いて行なう請求項1記載の
    方法。
  8. 【請求項8】酸化をクロロ過酢酸、過安息香酸、トリフ
    ルオロ過酢酸、メタ−クロロ過安息香酸、過酸化アルキ
    ルおよび過酸化水素から成る群からえらばれた化合物を
    用いて行なう請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】加アルコール分解をR3OH/H+〔ただしR3
    フェニルまたはC1〜C16アルキルである〕を用いて行な
    う請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】加アルコール分解を触媒量の酸を用いて
    行なう請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】酸がHClである請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】加水分解をエタノールを用いて行なう請
    求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】ヒドロキシ芳香族ケトンが4−ヒドロキ
    シアセトフェノンである請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】Xが臭素、塩素、メシレートまたはトシ
    レートであり、酸化を過酢酸を用いて行ない、そして加
    水分解をエタノールを用いて行なう請求項13記載の方
    法。
  15. 【請求項15】2−置換プロパノン酸エステルが光学活
    性化合物である請求項1記載の方法。
JP1067799A 1988-03-21 1989-03-22 エチル2〔4′−(6″−クロロ−2″−ベンゾキサゾリルオキシ)フェノキシ〕プロパノエートの製造方法 Expired - Lifetime JP2756818B2 (ja)

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