JP2755031B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2755031B2
JP2755031B2 JP4090393A JP9039392A JP2755031B2 JP 2755031 B2 JP2755031 B2 JP 2755031B2 JP 4090393 A JP4090393 A JP 4090393A JP 9039392 A JP9039392 A JP 9039392A JP 2755031 B2 JP2755031 B2 JP 2755031B2
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裕二 米田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は室内への吹出風の吹出
方向を自動的に変更する機能を備えた空気調和機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の赤外線を検知して温度分布
状態を検知し、この分布状態に基づいて風量、風向及び
空気調和機の吹出し温度を制御することにより、人のい
る場所及び壁面や床面等からの輻射熱の影響を考慮し
て、常に快適な空気調和を行うようにしたのが、特開平
1−147241号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら室内の各
領域からの赤外線強度によって、人位置及び温度分布状
態を検出する赤外線センサーにおいて、人と壁、床等の
温度とを区別することは可能であっても、人と人体相当
のテレビ等の熱源とを区別することができなかった。そ
のため誤検知によって信頼性が低下するという問題があ
った。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、人かテレビ等の
熱源かを判別して、誤検知の減少、人位置検出の信頼性
向上を図ることが可能な空気調和機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明の空気調
和機は、室内の全体を分割した各領域を走査して赤外線
センサー15により人位置を検出して適宜な風向制御を
行うようにした空気調和機において、隣接する両領域の
温度差を算出して人体相当の熱源か否かの判断を行う熱
源判断手段31と、人体相当の熱源であると判断した上
記熱源判断手段31からの信号により当該領域の温度を
所定時間検出し、温度変化があった場合には人と判断す
る人検出手段32を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成の空気調和機においては、図1に示す
ように、赤外線センサー15からの信号で、ある領域の
温度を検出し、次いで隣接する領域の温度を検出して2
つの領域の温度差を算出し、この温度差が大きいか小さ
いかで壁等の背景の温度か人体相当の熱源かを熱源判断
手段31で判断する。そして人体相当の熱源であると判
断した場合には、さらにその領域の温度を所定時間検出
し、この所定時間内に温度変化があれば人体の微妙な動
きによる温度変化とみなし、温度変化が全くなければテ
レビ等の熱源であると人検出手段32により判断するよ
うにしている。
【0007】
【実施例】次にこの発明の空気調和機の具体的な実施例
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず図5
には、この発明の一実施例における空気調和機の壁掛け
形室内機としての空気調和機本体1が一壁面に取付けら
れた状態を示している。上記空気調和機本体1には、そ
の前面パネルに吸込口2と、この吸込口2の下側に吹出
口3とが形成されている。そしてこの吹出口3には、複
数の薄板状の偏向板を並設することによってそれぞれ構
成した垂直フラップ4、水平フラップ5が設けられてい
る。
【0008】これらのフラップ4、5にはそれぞれステ
ップモータ(図示せず)が連結されており、各ステップ
モータを作動することによって、垂直フラップ4はその
偏向角を図6(a)に示すように、空気調和機本体1に
直交する方向(偏向角0度)から、例えば左右40度の
範囲で、また水平フラップ5は、図6(b)に示すよう
に水平方向(偏向角0度)から、例えば真下方向(偏向
角90度)の範囲でそれぞれ可変し得るように形成され
ている。
【0009】なお上記垂直フラップ4は、後述するよう
に全体の数量を任意の箇所で適宜に分割し、偏向角を可
変して風向の方向を制御できるようになっている。また
吹出口3からの吹出し風は、上記各フラップ4、5の偏
向角度位置に応じた方向に吹出される。
【0010】一方上記空気調和機本体1には、図5に示
すように、吸込口2の側部位置に赤外線検出装置10が
内装されている。図7及び図8にこの赤外線検出装置1
0の構成を示す。図示するように、略箱形のケーシング
11は、水平走査用及び垂直走査用の2つのステップモ
ータ12、13によって、それぞれ水平方向及び垂直方
向に回動制御し得るようになされている。
【0011】またケーシング11の前面には波長9μm
前後の赤外線が透過する、例えばポリエチレン製のフレ
ネルレンズから成る集光板14が装着されている。この
集光板14の光軸方向からの赤外線が、該集光板14を
通してケーシング11内に配設されている熱電形の赤外
線センサー15の受光面に集光するようにしてある。な
お赤外線センサー15は熱電形でも、チョッパ付きの焦
電形のセンサーでもよい。
【0012】上記集光板14による集光範囲は、室内の
床面よりも充分小さな面積となるように構成されてお
り、したがって室内における床面や壁面、家具等からそ
の温度に応じて放射されている赤外線のうち、上記集光
範囲内の室内における局部領域、すなわち検知領域内に
位置する赤外線放射物からの赤外線のみが上記赤外線セ
ンサー15の受光面に集光する。
【0013】そして上記水平走査用ステップモータ12
を作動することによって、上記検知領域は図5におい
て、空気調和機本体1の据付け壁面に略平行な左右方向
への移動を生じる。また垂直走査用ステップモータ13
を作動することによって、検知領域は空気調和機本体1
と直交する方向に移動する。
【0014】すなわち図示のような水平方向検出角φと
垂直方向検出角θとを座標値とする検知領域を、上記各
ステップモータ12、13の作動によって、空気調和機
本体1の真下付近を除く室内床面のほぼ全領域にわたっ
て移動させること、すなわち走査することが可能であ
り、そして各検知領域内に位置する赤外線放射物の温度
に応じた電圧が上記赤外線センサー15から順次出力さ
れるように構成されている。
【0015】図16は、上記垂直、水平フラップ4、5
を作動して吹出口3からの吹出し風の風向制御を行うた
めの制御ブロック図を示している。同図において、空気
調和機本体1内に設けた風向制御装置20により、上記
検知領域を室内床面のほぼ全領域にわたって走査するた
めの各ステップモータ12、13の作動が制御されると
共に、このときの赤外線センサー15からの出力電圧が
上記風向制御装置20に順次入力される。
【0016】なお空気調和機本体1には、利用者によっ
て操作される運転スイッチ21と、希望室温設定スイッ
チ22とを有する運転操作用リモコンが接続されると共
に、上記吸込口2付近に室内空気の温度を室温として検
出する室温検出センサー23が設けられている。
【0017】上記運転スイッチ21が利用者によってオ
ン操作されると、上記室温検出センサー23での検出室
温を希望室温設定スイッチ22での設定室温に近づける
べく、室外機(図示せず)に内装されている圧縮機の運
転を開始して空気調和機本体1の熱交換器を冷房時には
蒸発器として機能させる冷媒循環を行うと共に、空気調
和機本体1内の室内ファンを作動して、上記熱交換器を
通して冷風を室内へと吹出す運転が運転制御装置(図示
せず)によって行われる。
【0018】しかし上記運転スイッチ21の操作信号
と、希望室温設定スイッチ22での設定室温Td及び室
温検出センサー23での検出室温Taとは、上記風向制
御装置20にも入力されるようになっており、以下、こ
れらの信号に基づく風向制御装置20での一般的な制御
について、便宜上、冷房運転時を例に挙げて図9の制御
フローチャートを参照して説明する。なお本発明の要旨
の人の判断かテレビ等の熱源かの判断の制御について
は、一般的な風向制御の後に説明する。
【0019】上記運転スイッチ21がオン操作されるこ
とにより、図9に示した処理が開始され、まずステップ
S1において、第1タイマーtm1の計時が開始され
る。次いでステップS2においては、上記検出室温Ta
から設定室温Tdを引いた温度差と基準温度差ΔTαと
の比較が、またステップS3において、上記第1タイマ
ーtm1での計時時間t1が第1設定時間tαに達した
か否かの判別が行われ、上記温度差が基準温度差ΔTα
よりも大きく、かつ運転開始後、tαの時間が経過する
までは、ステップS4〜S6の処理が繰り返される。す
なわちステップS4において人位置検出作業が行われる
が、この作業は以下のように行われる。
【0020】まず上記のように各ステップモータ12、
13の作動を制御して、検知領域を室内床面のほぼ全領
域にわたって走査すると共に、この間の赤外線センサー
15からの出力電圧に、信号増幅と放射率補正等の信号
補正を行うことによって、各検知領域からの入射赤外線
量に応じた温度信号に変換し、これらの温度信号を各検
知領域の座標植、すなわち上記水平方向検出角φと垂直
方向検出角θとに対応させて記憶部24に順次格納す
る。
【0021】このときの赤外線センサー15からの出力
電圧変化の一例を室内の床面に対応させて示した模式図
を図10に、また上記出力電圧から垂直方向検出角がθ
αのときに水平方向検出角φを順次変更させた際の空気
調和機本体1の据付け壁面に略平行な走査領域内での温
度変化を図11に示している。
【0022】図のようにこの温度変化の中で局部的な突
出点が生じている場合に、この突出点に対応する検知領
域(θα,φα)に人が存在しているものとして、上記
検知領域の座標(θα,φα)を記憶部24における人
位置検出装置メモリ内に格納する。
【0023】すなわち検知頭域に人が存在する場合に、
その人体表面温度は周囲温度よりも高いことから、その
検知領域からの赤外線の入射強度、つまり人体表面から
の放射赤外線を含む強度は、人が位置しない床面からの
入射強度よりも大きくなる。したがって上記のように検
出温度が局部的に突出している領域を検出することによ
って、その領域を人の存在領域とすることができる。
【0024】これらの操作を床面全体にわたって行うこ
とで、人の位置、人数を容易に検出することができる。
【0025】上記のような人検出操作を行った後、次い
で図9のステップS5において、空気調和機本体1から
の吹出し風の吹出方向を人の検出された領域に向かわせ
るための垂直、水平フラップ4、5の各偏向角を算出
し、ステップS6において、これらの偏向角となるよう
に上記各フラップ4、5を作動することにより、空気調
和機本体1からの吹出風を人の検出領域に集中させる制
御、いわゆる人方向のスポット吹きの風向制御を行う。
【0026】そしてステップS2に戻る処理を行い、し
たがって以降、検出室温Tiから設定室温Tdを引いた
温度差が基準温度差ΔTαよりも小さくなり、あるいは
運転開始後の経過時間が第1設定時間tαとなるまで、
上記ステップS4〜S6の処理が繰り返される。
【0027】運転の開始時、上記のような人の検出領域
に向かうスポット吹きが行われる結果、室温が設定室温
に達するのを待つことなく、速やかな冷風感を利用者に
与えることが可能となる。またこのスポット吹きは逐次
行われる人の位置の検出操作の結果に基づいて行われる
ので、室内での人の動きにも自動的に追随し、したがっ
て人の動きを制約せず、これによってより快適感を与え
る起動時の空調制御が行われることとなる。
【0028】上記のようなスポット吹きの制御を継続し
ている間に、検出室温Taが低下して設定室温Tdに近
づき、温度差が基準温度差ΔTα以下に小さくなったこ
とがステップS2において判別された場合、あるいはス
テップS3において運転開始後の上記スポット吹きの継
続時間が第1設定時間tαに達したことが判別された場
合には、それぞれステップS7に移行して第2タイマー
tm2による計時を開始した後、ステップS8において
床温分布の測定操作を行う。
【0029】この床温分布の測定操作は、上記と同様に
各ステップモータ12、13の作動を制御して、検知領
域を室内床面のほぼ全領域にわたって走査すると共に、
この間の赤外線センサー15からの出力電圧に対応する
温度信号を、各検知領域の座標値に対応させて記憶部2
4に順次格納する操作によって行われる。
【0030】次いでステップS9においては、上記各検
知領域毎の検出温度の平均温度Tmeanを算出する。
そしてステップS10において、各検知領域毎の検出室
温Ti(i=1〜n:nは検知領域数)から上記平均温
度Tmeanを算出して、これらの温度差ΔTiの中で
基準温度差ΔTβを超えているものがあるか否かを判別
する。
【0031】なおこの場合に、人の存在による局部的な
温度の突出領域については上記の算出から除外する。あ
るいはこの人の存在する領域の床面温度を、その周辺の
検出温度の平均温度から求めて上記の算出を行う構成と
することもできる。
【0032】上記ΔTβを超えている検知領域がある場
合には、次いでステップS11において、上記第2タイ
マーtm2での計時時間t2を第2基準時間tβと比較
し、t2がtβに達するまでは、ステップS12におい
て、空気調和機本体1からの吹出風の吹出方向を上記Δ
Tβを超えている検知領域に向かわせるための垂直、水
平フラップ4、5の各偏向角を算出する。
【0033】そしてステップS13において、これらの
偏向角となるように上記各フラップ4、5の設定を行っ
て、空気調和機本体1からの吹出風を上記ΔTβを超え
ている温度の高い領域に向けて吹く均温化風向制御とし
た後、上記ステップS8に戻る処理を行う。
【0034】なお上記ステップS11において、第2設
定時間tβが経過したことが判別されたときにはステッ
プS14に移行する処理が行われ、上記均温化風向制御
を一旦中断して、空気調和機本体1からの吹出風の吹出
方向を室内のほぼ全域にわたるように各フラップ4、5
の偏向角を設定した、いわゆるワイド吹きの制御に切換
える。
【0035】そしてステップS15において第2タイマ
ーtm2の計時時間t2が第3設定時間tγに達したと
きに、上記ステップS7に戻る処理を行って、第2タイ
マーtm2をリセットした新たにその計時動作を再開さ
せ、ステップS8以下の処理を繰り返す。したがって温
度の高い領域に向けて吹く均温化風向制御をtβの間継
続しても温度ムラの解消が図れない場合には、一旦ワイ
ド吹きの風向制御を行うことによって室内全体の空気の
撹拌が行われる。
【0036】つまり上記均温化風向制御のみをいつまで
も継続するような場合には、その吹出し方向以外の領域
での室内空気は滞留状態に近い状態で放置され、この領
域での冷房感が損なわれてくるおそれがあるので、適宜
ワイド吹きを行って、上記の不具合を解消しながら室内
の温度分布の均一化を図るようにしている。
【0037】上記のように運転開始後の経過時間が設定
時間tα(例えば、20分)に達したとき、あるいはそ
の前に検出室温Taが設定室温Tdにほぼ達したとき
に、上記スポット吹きの風向制御から室内全体の温度分
布の均温化を図る均温化風向制御に自動的に切換わるこ
とによって、上記スポット吹きによって体感温度の低下
した利用者に、吹出風が直接人体に当たる場合の気流感
による不快感を感じさせず、また室内全体が略均一な温
度状態に維持されることによって、利用者が室内を動く
場合にも、任意の場所で快適な冷房感を与え得る空調状
態に自動的に変化する。
【0038】なお上記ステップS10において、各検知
領域毎の検出温度Ti(i=1〜n)から平均温度Tm
eanを引いた温度差ΔTi(i=1〜n)が全て基準
温度差ΔTβ以内であることが判別される場合には、ス
テップS16に移行して、上記ワイド吹きの設定を行
う。
【0039】その後、上記ステップS7に戻り、このス
テップにて第2タイマーtm2を一旦リセットした後、
この第2タイマーtm2での計時を再開してステップS
8以下の処理を行う。したがって室内の温度分布がほぼ
均一である場合には、ステップS7〜S10、ステップ
S16の繰り返し処理となり、ステップS7で第2タイ
マーtm2のリセットを行いながら、ステップS16に
おけるワイド吹きの風向制御が継続されることとなる。
【0040】そして上記のような室温温度分布がぼぼ均
一である状態から、ステップS10において温度ムラを
生じたことが新たに検出された場合、この検出時点の直
前でのステップS7での第2タイマーtm2の計時動作
の開始時刻に基づいて、ステップS8〜S15の処理が
行われる。
【0041】図12〜図15は上記風向制御の一例の説
明図であって、例えば図12に示すように、検知領域を
空気調和機本体1の据付けられた壁面から遠近方向に2
分割すると共に、左右方向に3分割した計6領域をA1
〜A6とする場合を例に挙げて説明する。
【0042】冷房運転の開始時、まず上記スポット風向
制御によって、図13(a)に示すように人が検出され
た領域、例えばA6に吹出風が向かうように垂直フラッ
プ4が制御され、またこのときの水平フラップ5は、図
13(b)のように、その偏向角を40度〜60度程度
にした設定、あるいはこの角度範囲でスイングさせる制
御を行う。
【0043】上記のスポット風向制御を運転開始後、例
えば20分継続し、あるいは検出室温と設定室温との温
度差が例えば2℃以内に達した時点で上記スポット風向
制御は停止されるが、このときの室内の温度分布が例え
ば図14(a)のようにほぼ均一である場合には、図1
4(b)のように水平の吹出方向が空気調和機本体1の
左右40度の範囲にわたるように垂直フラップ4の偏向
角をその左側は左40度、右側は右45度にそれぞれ設
定して上記ワイド吹きを行わせる。またこのときの水平
フラップ5は、図14(c)のようにほぼ水平(偏向角
0度)にする。
【0044】一方、図15(a)には、室内の温度分布
に温度ムラがある場合の一例を示しており、この場合に
算出される全体の平均温度は28℃であって、この平均
温度との温度差が基準温度差(例えば4℃)以上の領域
としてA1とA4との2領域が抽出され、この結果、図
15(b)(c)にそれぞれ示すように、上記領域A
1、A4に吹出風が向かうように垂直フラップ4、水平
フラップ5の偏向角の設定を行った風向制御が行われ
る。
【0045】次に本発明の要旨の部分について説明す
る。上述したように人等の熱源があると赤外線センサー
15の出力電圧により容易に検出できるものの、テレビ
等の熱源がある場合にも人体相当の熱源として誤判断し
てしまう。そこで本発明においては、人体の熱源か人体
の熱源に相当するテレビ等の熱源かを判断するようにし
ている。
【0046】ここで図2は人位置を判断する場合の模式
図を示し、図3(a)は室内における温度分布をアナロ
グ的に示し、図3(b)は室内における温度分布をデジ
タル的に示したものである。図4は人位置の判断制御の
フローチャートを示し、図4に基づいて動作を説明す
る。
【0047】まずステップS1でステップモータにより
赤外線センサー15を駆動し、ステップS2で図2に示
す領域1の温度を検出する。次に隣接する領域2の温度
を同様に検出し、ステップS3において、領域2と領域
1の温度差を算出する。この温度差が大きいか小さいか
で壁等の背景の温度か人体相当の熱源かを判断する。
【0048】すなわちステップS4において、予め設定
した値tより温度差が小さければ、ステップS11のよ
うに床面の全領域にわたって温度を検出する。温度差が
大きい場合には、ステップS5でタイマをスタートさ
せ、さらに領域2の温度を検出する(ステップS6)。
温度変化があった場合には、ステップS8でこの領域2
を人位置として角度を記憶部24に格納する。
【0049】 ステップS7での温度変化がない場合に
は、ステップS9に示すようにタイマがオーバフローす
るまで繰り返す。タイマがクリア(ステップS10)さ
れれば、この温度検出を全領域にわたって行う。そして
床面の全領域の温度検出を行った後は、ステップS12
で人位置を算出し、上述のような風向制御を行う(ステ
ップS13)。
【0050】このようにステップS4〜S10におい
て、人体相当の熱源であればさらにその領域の温度を所
定時間検出し、この所定時間内に温度変化があれば、図
3に示すように人体の微妙な動きによる温度変化とみな
し、温度変化がなければ床あるいはテレビ等の熱源であ
るとみなす。したがってこの制御を床面の全領域にわた
って繰り返すことにより、人位置をすばやく確実に検出
することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】上記のようにこの発明の空気調和機は、
室内の全体を分割した各領域を走査して赤外線センサー
により人位置を検出して適宜な風向制御を行うようにし
た空気調和機において、隣接する両領域の温度差を算出
して人体相当の熱源か否かの判断を行う熱源判断手段
と、人体相当の熱源であると判断した上記熱源判断手段
からの信号により当該領域の温度を所定時間検出し、温
度変化があった場合には人と判断する人検出手段を設け
たものであるから、赤外線センサーからの信号で、ある
領域の温度を検出し、次いで隣接する領域の温度を検出
して2つの領域の温度差を算出し、この温度差が大きい
か小さいかで壁等の背景の温度か人体相当の熱源かを熱
源判断手段で判断し、人体相当の熱源であると判断した
場合には、さらにその領域の温度を所定時間検出し、こ
の所定時間内に温度変化があれば人体の微妙な動きによ
る温度変化とみなし、温度変化が全くなければテレビ等
の熱源であると人検出手段により判断することができる
ものであり、そのため人かテレビ等の熱源かを容易に
つ迅速に判別でき、誤検知の減少、人位置検出の信頼性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同上の人位置検出する場合の説明図である。
【図3】同上の室内における温度分布を示す図である。
【図4】同上の人位置検出する場合のフロー図である。
【図5】同上の空気調和機を壁面に取付けた状態を示す
模式図である。
【図6】(a)(b)はそれぞれ同上の空気調和機の垂
直、水平フラップの各偏向角の可変範囲の説明図であ
る。
【図7】同上の赤外線検出装置の斜視図である。
【図8】同上の赤外線検出装置の断面図である。
【図9】同上の人検知による風向制御を示すフロー図で
ある。
【図10】同上の赤外線センサーの出力電圧を示す模式
図である。
【図11】同上の赤外線センサーによる床面の温度分布
を示す図である。
【図12】同上の検知領域の説明図である。
【図13】同上のスポット吹出し時の説明図である。
【図14】同上の室内の温度分布がほぼ均一な場合の吹
出し制御の説明図である。
【図15】同上の室内の温度ムラがある場合の吹出し制
御の説明図である。
【図16】同上の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 空気調和機本体 15 赤外線センサー 31 熱源判断手段 32 人判断手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の全体を分割した各領域を走査して
    赤外線センサー(15)により人位置を検出して適宜な
    風向制御を行うようにした空気調和機において、隣接す
    る両領域の温度差を算出して人体相当の熱源か否かの判
    断を行う熱源判断手段(31)と、人体相当の熱源であ
    ると判断した上記熱源判断手段(31)からの信号によ
    り当該領域の温度を所定時間検出し、温度変化があった
    場合には人と判断する人検出手段(32)を設けたこと
    を特徴とする空気調和機。
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Cited By (1)

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