JP2753919B2 - 焦電素子 - Google Patents

焦電素子

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JP2753919B2
JP2753919B2 JP4134101A JP13410192A JP2753919B2 JP 2753919 B2 JP2753919 B2 JP 2753919B2 JP 4134101 A JP4134101 A JP 4134101A JP 13410192 A JP13410192 A JP 13410192A JP 2753919 B2 JP2753919 B2 JP 2753919B2
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦電素子に関し、例え
ばトンネル等に設置され、炎を検出して火災の発生を検
知する炎検知器に使用される焦電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】焦電素子は、例えばPVDFやPZTな
どの材質による焦電体を使用した赤外線センサであり、
火災発生時に炎の赤外線を検知する炎感知器や、防犯設
備に使用される人体の赤外線を検出する侵入検知器など
検出素子に利用される。
【0003】従来、焦電素子は、図2に示すように窓穴
2にサファイヤやシリコン等の材質によるフィルタ9を
樹脂製の接着剤33により封じられた容器である金属製
のキャン4と、基台となる同材質のステム5とにより枠
体が構成され、キャン4の下部は、ステム5の周囲にか
しめつけられて強固な密封状態に封じられている。ま
た、ステム5を貫通する3本の端子を構成するピン6の
上端部にプリント基板7が載置され、電気回路部8が構
成されている。
【0004】焦電素子の電気回路部8は、詳細に示さな
いが、通常プリアンプ用の電界効果トランジスタのソー
ス電極が焦電体1の一方の電極に接続され、感度の周波
数特性を制御するために焦電体1と並列にゲート抵抗が
設けられている。これらの回路素子は、枠体により気密
状態に保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の焦電素子
は、キャン4の窓穴2にフィルタ9が樹脂製の接着剤3
3により固定されている。接着剤33が樹脂であると、
樹脂の特性によるが、その通気性や劣化による隙間がで
きることにより、気密性の寿命が非常に短い。即ちこの
ような接着部分から外気の水分や腐食性ガスが侵入し、
焦電体1や回路素子を腐食させて信頼性を損なうという
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
み、焦電素子の信頼性を高めることを目的として、焦電
体1と電界効果トランジスタ等による電気回路が構成さ
れるプリント基板7を搭載してプリント基板7を上端部
に載置する複数のピン6が貫通するステム5と、上面に
窓穴2を有してその下部がステム5に気密に固定される
キャン4と、窓穴2を封じるフィルタ9と、により枠体
が構成され、窓穴2をフィルタ9で封ずる際に、窓穴2
周囲に銀ロウ半田3を介してフィルタ9を当接し、銀ロ
ウ半田3を溶解後固化させることにより、窓穴2にフィ
ルタ9を気密状態に固定して枠体内部を窒素で置換して
減圧状態にしてあることを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【作用】キャン4の窓穴2をフィルタ9で封じる際に、
銀ロウ半田3による溶着により固定しているので、その
接続部分の気密性は遥かに向上し、強度も増すので衝撃
にも強くなる。
【0009】同時に、各接続部分が強度のある気密状態
にある枠体では、内部を減圧し真空状態とすることがで
き、製造過程における残存気体による影響を除去するこ
とができるとともに、枠体内部を真空状態としておけ
ば、内部気体の対流による焦電体1からの熱の放散がな
くなり、感度や応答速度が向上し、同時にキャン4から
の熱対流がなくなり外部ノイズが減少する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
い説明する。図1は本発明の一実施例であり、図2と同
符号のものは、材質も機能も同様のものである。
【0011】この素子の製造方法を先ず簡単に示すと、
内蔵部分が構成されてステム5のピン6上に載置されて
から、フィルタ9を取り付けたキャン4がステム5に接
続される。
【0012】キャン4にフィルタ9を接続する過程は、
キャン4の窓穴2の周囲に銀ロウ半田3を置きフィルタ
9を載せる。そして、還元雰囲気下で銀ロウ半田3を加
熱して溶解させ、その後冷却する。すると銀ロウ半田3
がキャン4の窓穴2周囲およびフィルタ9外周になじ
み、完全密封状態にフィルタ9を固定できる。
【0013】この溶着による接続は、樹脂製の接着剤に
よるものに比較すると、密封性や強度の点で有利であ
り、外気の枠体内部Aへの侵入を完全に遮断できる。こ
の溶着のための材質としては、銀ロウ半田以外のもので
もよく、溶着ガラスであってもよい。
【0014】例えば、図示しない焦電体1に設けた電極
は、外気の影響等の腐食により切断されやすく、素子と
して長期の信頼性を得るためには、完全なシールが不可
欠である。
【0015】そして、ステム5のピン6上に、焦電体1
や電気回路部8を搭載したプリント基板7を載置した
後、ステム5の周囲にキャン4の開口部分をかしめつ
け、枠体が構成される。
【0016】この工程を真空状態の雰囲気で行えば、枠
体内部Aを真空状態にすることができ、そうすれば、枠
体内部Aの残存気体による影響を受けない。枠体内部A
を真空状態に保持するためには、従来の樹脂製の接着剤
によるものでは強度不足のため不可能である。枠体内部
Aの真空状態は、ステム5にピンホールを設けて吸引
し、その後封じてもよい。同時に、残存気体は、枠体内
部Aを高純度の窒素で置換しても除去することができ、
窒素気流中で吸引することが好ましい。
【0017】また、枠体内部Aを真空状態にすることに
より、素子の性能が向上する。即ち、赤外線を検出する
部材である焦電体1は、吸収した赤外線の熱により電気
的性質を変化させており、通常、吸収した赤外線の一部
は何らかの形で放熱されている。それで、枠体内部Aを
真空状態に保持しておくことにより、内部の熱対流がな
くなるので、気流による熱伝導が防止できる。従って焦
電素子としての感度や応答速度を向上させることにな
り、同時に、外部ノイズを減少させる。
【0018】以上のように、本発明は、焦電体1と電界
効果トランジスタ等による電気回路が構成されるプリン
ト基板7を搭載してプリント基板7を上端部に載置する
複数のピン6が貫通するステム5と、上面に窓穴2を有
してその下部がステム5に気密に固定されるキャン4
と、窓穴2を封じるフィルタ9と、により枠体が構成さ
れ、窓穴2をフィルタ9で封ずる際に、窓穴2周囲に銀
ロウ半田3を介してフィルタ9を当接し、銀ロウ半田3
を溶解後固化させることにより、窓穴2にフィルタ9を
気密状態に固定して枠体内部を窒素で置換して減圧状態
にしているものである。その結果、窓穴2を完全に密封
することができ、枠体内部を窒素で置換して減圧状態に
することにより、外気の侵入や残存気体による焦電体1
等の腐食を防止することができる。
【0019】同時に、各部の接続強度を向上させ、枠体
内部Aを減圧(真空)状態にしながら、焦電体1を有す
るプリント基板7をステム5を貫通するピン6の上端部
に載置することにより、内部気体の対流による焦電体1
からの熱の放散がなくなり、感度や応答速度が向上し、
同時にキャン4から固体間の熱伝導がなくなり外部ノイ
ズが減少して安定した素子とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を簡単に示す断面図。
【図2】従来例を簡単に示す断面図。
【符号の説明】
1 焦電体 2 窓穴 3 銀ロウ半田(溶着剤) 4 キャン 5 ステム A 枠体内部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電体と電界効果トランジスタ等による
    電気回路が構成されるプリント基板を搭載して該プリン
    ト基板を上端部に載置する複数のピンが貫通する基台
    と、上面に窓穴を有してその下部が前記基台に気密に固
    定される容器と、該窓穴を封じるフィルタと、により枠
    体が構成され、 前記窓穴を前記フィルタで封ずる際に、該窓穴周囲に銀
    ロウ半田を介して前記フィルタを当接し、該銀ロウ半田
    を溶解後固化させることにより、前記窓穴に前記フィル
    タを気密状態に固定して前記枠体内部を窒素で置換して
    減圧状態にしてあることを特徴とする焦電素子。
JP4134101A 1991-09-24 1992-04-10 焦電素子 Expired - Fee Related JP2753919B2 (ja)

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DE69219453T DE69219453T2 (de) 1991-09-24 1992-09-24 Pyroelektrisches element
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0695050B2 (ja) * 1987-08-06 1994-11-24 松下電器産業株式会社 赤外線透過窓の封着方法
JPH0459427U (ja) * 1990-09-28 1992-05-21

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