JP2752851B2 - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は半導体あるいは誘電体基
板上に形成する光導波路の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ、変調器、方向性結合器、受光器
などの光素子を一つの結晶基板状に形成し、各素子間を
光導波路で光学的に結合した半導体光集積回路は各素子
間を光ファイバなどで結合するハイブリッド光回路に比
べて素子間の光軸合せが不必要で、且つ、回路全体の面
積が極めて小さいという利点を有している。しかし、各
素子の構造は互いに異なるため、光導波路による高効率
な光結合は困難であり、また、半導体光集積回路への光
入力端あるいはここからの光出力端では光ファイバとの
結合による光損失が生じる。この問題を回避するために
コア層の厚さを徐々に変化させたテーパ導波路が用いら
れている(G.Muller他、”Tapered InP/InGaAsP Wavegu
ide Structure for Efficient Fibre-Chip Coupling"El
ectronicsLetters, Vol.27,No.20,p1836(1991年) 参照)
【0003】図9に従来の光導波路の製造方法を表す概
略を示す。図9に示すように、InP基板11の上方の
わずかに離れた位置にこのInP基板11を部分的に覆
うように蒸着マスク12を配設する。そして、この蒸着
マスク12の上方から蒸着種を照射すると、蒸着マスク
12に覆われていないInP基板11上の領域には蒸着
し、蒸着マスク12に覆われているInP基板11上の
領域には蒸着しないが、その領域の蒸着マスク12に覆
われていない領域の近傍では回り込みによって徐々に変
化した厚さに蒸着される。従って、InP基板11上に
テーパ状のエッチングマスク13を形成し、このエッチ
ングマスクを用いてコア層をテーパ状に加工している。
【0004】このように製造された従来の光導波路にお
いて、テーパ導波路の入射端に入射された光ビームは導
波路のコア層の厚さの変化と共にその広がりが変化して
出射端より出射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
パ導波路においては、InP基板11の上方に配設され
た蒸着マスク12を用いてこのInP基板11上にテー
パ状のエッチングマスク13を形成し、このエッチング
マスク13を用いてコア層をテーパ状に加工している。
そのため、InP基板11に対する蒸着マスク12の位
置決めを高精度にアライメントできない。従って、他の
素子を同一基板上に集積することが困難であるばかりで
なく、複数のテーパ導波路を同時に形成することができ
ないという問題があった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するもので
あって、光集積回路に適した光導波路の製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の光導波路の製造方法は、半導体あるいは誘
電体基板上に第一の物質からなるコア層を積層し、該コ
ア層上における光導波路を形成する領域の両側に該光導
波路方向に沿ってその間隔が変化してなるエッチングマ
スクを形成し、該エッチングマスクを用いて前記コア層
を選択エッチングすることで前記光導波路方向に沿って
その厚さが変化してなるコア層を形成し、前記エッチン
グマスクを除去した後に該コア層の上部に第二の物質か
らなるクラッド層を積層することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【0009】
【作用】基板上にコア層を積層し、コア層上における光
導波路を形成する領域の両側にその光導波路方向に沿っ
てその間隔が変化してなるエッチングマスクを形成し、
このエッチングマスクを用いてコア層を選択エッチング
することで光導波路方向に沿ってその厚さが変化してな
るテーパ状のコア層を形成し、エッチングマスクを除去
した後にテーパ状のコア層を選択エッチングして所定長
さで所定幅のストライプ状のコアを形成し、基板及びコ
アの上部にクラッド層を積層する。また、光導波路方向
に沿ってその厚さが変化してなるテーパ状のコア層に対
し、エッチングマスクを除去した後にテーパ状のコア層
の上部に所定長さで所定幅のストライプ状のクラッド層
を積層しても、クラッド層の下部のテーパ状のコア層に
コアが形成される。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1乃至図5に本発明の一実施例に係る光
導波路の製造方法を表す形成過程の概略、図6及び図7
にエッチング後の光導波路を表す断面を示す。
【0013】図5に示すように、本実施例の光導波路1
00は、InP半導体基板101上にInGaAsPコ
ア層をエッチングマスクを用いて選択エッチングするこ
とで光導波路方向に沿ってその厚さが変化してなるコア
105を形成し、InP半導体基板101及びコア10
5の上部にInP上部クラッド層106を積層したもの
である。
【0014】従って、InP半導体基板101上に光導
波路方向に沿ってその厚さがテーパ状に変化するコア1
05が形成されたことで、導波路の一端部から入射した
光は他端部にて所定の拡がりの光として出射することと
なり、光損失のない高効率な光結合が可能となる。
【0015】以下、本実施例の光導波路100の製造方
法について、図1乃至図5を用いて説明する。
【0016】まず、図1に示すように、InP半導体基
板101上にMOVPE法(有機金属気相エピタキシャ
ル法)を用いて厚さ1μmのInGaAsPからなるコ
ア層102をエピタキシャル成長する。
【0017】次に、図2に示すように、コア層102上
に厚さ0.2μmの酸化珪素を堆積し、その後、フォト
プロセス及びフッ素系RIE法(反応性イオンエッチン
グ法)により長さ500μm、一方の端部での間隔が2
0μmで他方の端部での間隔が10μmの一対のエッチ
ングマスク(酸化珪素膜)103,104を形成する。
【0018】そして、臭素系RIBE法(反応性イオン
ビームエッチング法)を用いてコア層102の選択エッ
チングを行う。エッチング条件としては、ガス圧が0.
5×10-3TON 、反応性ガス種がBr2 、その流量が7
SCCM、RF電圧が250W、加速電圧が0.4KV、エッ
チング時間が20SEC である。
【0019】通常、図6に示すように、コア層111上
エッチングマスク112によりリッジ113を形成す
る場合、エッチング後の形状はエッチングマスク112
の近傍で浅く、エッチングマスク112から離れるにし
たがって深くなり、全体として裾を引いたようなものと
なる。従って、本実施例のように、一対のエッチングマ
スク103,104に挟まれた領域は、図7に示すよう
に、その間隔の大きさによって深さが異なるものであ
り、エッチングマスク103,104の間隔が広いほど
エッチング量が大きくなり、狭いほどエッチング量が小
さくなる。その結果、基板101上にはエッチングマス
ク103,104の長さ方向にテーパ状に厚さの変化す
るコア層102が形成される。
【0020】そして、図3に示すように、コア層102
上からエッチングマスク103,104を除去すれば、
図3に示すように、コア層102の中央部が凹状に加工
され、且つ、凹部の深さが変化する。即ち、長さ方向に
テーパ状に厚さの変化するコア層102を有する半導体
積層構造を得ることができる。更に、凹状の加工部内に
長さ500μm、幅2μmのストライプ状のマスクを通
常のレジストで形成した後、硫酸系のエッチング用いて
選択エッチングすることにより、図4に示すように、コ
ア層102のうち両側を除去して長さ方向にテーパ状に
厚さの変化するコア層102の領域を、長さ500μ
m、幅2μmのストライプ形状に加工する。従って、光
導波路方向に沿ってその厚さが変化してなるコア105
が形成される。
【0021】その後、InP半導体基板101及びコア
105の上部に厚さ5μmのInPからなる上部クラッ
ド層106をMOVPE法を用いて積層することで光導
波路100が製造される。
【0022】而して、上述の方法で製造されたコア10
5は厚さが一端で0.1μm、他端で0.5μmであ
り、各端での導波路の近視野像の測定からこの光導波路
100を用いることによって導波光の広がりを5倍に拡
大することができる。
【0023】なお、上述の実施例においては、コア層1
02上に酸化珪素を堆積させてエッチングマスク10
3,104を形成したが、酸化珪素以外に、窒化珪素や
ポリイミド、レジストなどを用いることもできる。ま
た、光導波路の材料(基板101)として半導体を用い
たが、誘電体材料を用いても前述した製造方法によって
層厚が光の導波方向に沿ってテーパ状に変化する光導波
路を形成することができる。更に、図4に示すように、
長さ方向にテーパ状に厚さの変化するコア層102の領
域をストライプ形状に加工する際に、コア層102の幅
方向においてもテーパ状に変化するように加工すること
で、光導波路方向に沿ってテーパ状にその厚さ及び幅が
変化してなるコア(導波路)を形成することができる。
【0024】また、上述の実施例では、図4及び図5に
示すように、基板101上にテーパ状に厚さの変化する
コア層102が形成し、選択エッチングによりコア層1
02のうち両側を除去して長さ方向にテーパ状に厚さの
変化する領域をストライプ形状にしてコア105を形成
した後に上部クラッド層106を積層することで光導波
路100を製造したが、本発明の導波路の製造方法にあ
っては、コア105の形成手段としてこの方法に限定さ
れるものではない。図8に別の導波路の製造方法におけ
る一部の形成過程の概略を示す。なお、エッチングマス
クを用いてコア層102のエッチングを行うことで基板
101上に長さ方向にテーパ状に厚さの変化するコア層
102が形成し、その後、コア層102上からエッチン
グマスクを除去する工程までは同一である。
【0025】図8に示すように、コア層102上からエ
ッチングマスクを除去した後、コア層102のうち長さ
方向にテーパ状に厚さの変化するコア層102の所定の
領域、即ち、導波光のコア201となる部分の上部にス
トライプ状のInPからなる上部クラッド層202を積
層することでこのコア201に光を閉じ込めることがで
き、その結果、光導波路200が製造される。
【0026】而して、選択エッチングすることによりコ
ア層102のうち両側を除去して長さ方向にテーパ状に
厚さの変化するコア層102の領域をストライプ形状に
加工することなく、簡単に光導波路方向に沿ってその厚
さが変化してなるコア201を形成して、導波路200
を製造することができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の光導波路の製造方法によれば、半導体ある
いは誘電体基板上にコア層を積層し、光導波路を形成す
る領域の両側にその間隔が変化するエッチングマスクを
形成してこのエッチングマスクを用いてコア層を選択エ
ッチングすることで光導波路方向に沿ってその厚さが変
化してなるコア層を形成し、エッチングマスクを除去し
た後にコア層の上部にクラッド層を積層するようにした
ので、基板に対するテーパ導波路の位置の高精度なアラ
イメントを可能として光集積回路に適した光導波路を製
造することができ、その結果、導波路と他の素子との集
積化を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光導波路の製造方法を
表す形成過程において、コア層積層工程の概略図であ
る。
【図2】光導波路の製造方法を表す形成過程において、
エッチングマスク形成工程の概略図である。
【図3】光導波路の製造方法を表す形成過程において、
コア層加工工程の概略図である。
【図4】光導波路の製造方法を表す形成過程において、
コア形成工程の概略図である。
【図5】光導波路の製造方法を表す形成過程において、
クラッド層積層工程の概略図である。
【図6】1つのエッチングマスクによるエッチング後の
光導波路を表す断面図である。
【図7】2つのエッチングマスクによるエッチング後の
光導波路を表す断面図である。
【図8】別の導波路の製造方法における一部を表す形成
過程において、導波路形成工程の概略図である。
【図9】従来の光導波路の製造方法を表す概略図であ
る。
【符号の説明】
100,200 光導波路 101 半導体基板 102 コア層 103,104 エッチングマスク 105,201 コア 106,202 上部クラッド層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体あるいは誘電体基板上に第一の物
    質からなるコア層を積層し、該コア層上における光導波
    路を形成する領域の両側に該光導波路方向に沿ってその
    間隔が変化してなるエッチングマスクを形成し、該エッ
    チングマスクを用いて前記コア層を選択エッチングする
    ことで前記光導波路方向に沿ってその厚さが変化してな
    るコア層を形成し、前記エッチングマスクを除去した後
    に該コア層の上部に第二の物質からなるクラッド層を積
    層することを特徴とする光導波路の製造方法。
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