JP2752465B2 - 抗菌性ポリオレフィン系樹脂成形品の製造法 - Google Patents
抗菌性ポリオレフィン系樹脂成形品の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 <技術分野> 本発明は、優れた抗菌性を有するポリオレフィン系樹
脂成形品の製造法に関し、特に、ポリオレフィン系樹脂
による食品包装用フィルム、容器等成形品の製造におい
て有用なものである。
脂成形品の製造法に関し、特に、ポリオレフィン系樹脂
による食品包装用フィルム、容器等成形品の製造におい
て有用なものである。
<従来技術> ポリオレフィン系樹脂フィルム、容器等の成形品によ
る各種食品の包装は、現在では必要不可欠の包装方法と
して汎用化されている。
る各種食品の包装は、現在では必要不可欠の包装方法と
して汎用化されている。
そして、最近では、ポリオレフィン系樹脂成形品によ
る包装は、単に食品の見栄えを向上させたり、雑菌等の
付着あるいは食品の乾燥を防止するために行なうものと
いう観点より一歩進んで、被包装食品の鮮度を保持させ
ることも求められるようになり、そのような包装剤の研
究が活発に行なわれている。例えば、包装フィルム、容
器自体が滅菌されていることにより食品の鮮度保持がで
きるとの観点から、抗菌剤、抗カビ剤等を包装フィルム
や容器の材料中に混入させる研究が極めて活発である。
る包装は、単に食品の見栄えを向上させたり、雑菌等の
付着あるいは食品の乾燥を防止するために行なうものと
いう観点より一歩進んで、被包装食品の鮮度を保持させ
ることも求められるようになり、そのような包装剤の研
究が活発に行なわれている。例えば、包装フィルム、容
器自体が滅菌されていることにより食品の鮮度保持がで
きるとの観点から、抗菌剤、抗カビ剤等を包装フィルム
や容器の材料中に混入させる研究が極めて活発である。
成形品材料中に混入させる抗菌剤は、従来から種々提
案されているが、包装フィルムあるいは容器から溶出し
て食品の質を低下させないという観点より、銀等の抗菌
性を持つ金属を保持させた抗菌性ゼオライトの様な非溶
出型の物質が好ましいとされている。
案されているが、包装フィルムあるいは容器から溶出し
て食品の質を低下させないという観点より、銀等の抗菌
性を持つ金属を保持させた抗菌性ゼオライトの様な非溶
出型の物質が好ましいとされている。
しかしながら、この抗菌性ゼオライトは、樹脂に混練
して使用すると、その大部分が樹脂内に埋没してしまっ
て、抗菌作用を発揮しなくなり、ただ表面近傍に存在す
る微粉末が抗菌作用を発揮するのみであった。したがっ
て、所望とする抗菌性能を得るためには、多量の微粉末
を添加しなければならなかった。しかし、多量の固い微
粉末を樹脂材料中に添加することは、成形品の透明性、
表面光沢等の外観、強度等の物性を損なうばかりでな
く、無機微粉末によって表面が粗面化されるために摩擦
によって傷がつきやすいという問題点があった。そし
て、フィルムの自己粘着性を利用するストレッチ放送用
フィルムにおいては必要な自己粘着力が大巾に低下する
等の重大な問題点があった。
して使用すると、その大部分が樹脂内に埋没してしまっ
て、抗菌作用を発揮しなくなり、ただ表面近傍に存在す
る微粉末が抗菌作用を発揮するのみであった。したがっ
て、所望とする抗菌性能を得るためには、多量の微粉末
を添加しなければならなかった。しかし、多量の固い微
粉末を樹脂材料中に添加することは、成形品の透明性、
表面光沢等の外観、強度等の物性を損なうばかりでな
く、無機微粉末によって表面が粗面化されるために摩擦
によって傷がつきやすいという問題点があった。そし
て、フィルムの自己粘着性を利用するストレッチ放送用
フィルムにおいては必要な自己粘着力が大巾に低下する
等の重大な問題点があった。
また、抗菌性ゼオライトにおけるこれらの問題点を解
決した抗菌剤として、本願出願人は、カルボン酸の銀
塩、および燐酸または亜燐酸のアルキルエステル、フェ
ニルエステルもしくはアルキルフェニルエステルの銀塩
が有効であることを見出し、先に特許出願した(特願平
1−211069号および特願平1−211070号)が、これら有
機化合物の抗菌剤においても、樹脂材料中への多量の添
加は、ブリードアウトによって成形品表面における特性
変化を起す恐れがある。
決した抗菌剤として、本願出願人は、カルボン酸の銀
塩、および燐酸または亜燐酸のアルキルエステル、フェ
ニルエステルもしくはアルキルフェニルエステルの銀塩
が有効であることを見出し、先に特許出願した(特願平
1−211069号および特願平1−211070号)が、これら有
機化合物の抗菌剤においても、樹脂材料中への多量の添
加は、ブリードアウトによって成形品表面における特性
変化を起す恐れがある。
なお、抗菌剤は、樹脂材料本来の特性に影響を及ぼす
ことがあり、また一般に高価であるので、十分な抗菌性
が付与できるのであれば、その添加量は少ない方が好ま
しいことは言うまでもない。
ことがあり、また一般に高価であるので、十分な抗菌性
が付与できるのであれば、その添加量は少ない方が好ま
しいことは言うまでもない。
ところで、コロナ放電処理は、非極性であるポリオレ
フィン系樹脂の成形品表面に対して、印刷インキ、塗
料、接着剤などに対する親和性の向上を目的として、例
えば他樹脂等を積層する際の接着性、金属を蒸着する際
の蒸着性あるいは塗装、印刷等における塗料、インキ等
の付着性等を改良するために慣用されている手段であ
る。
フィン系樹脂の成形品表面に対して、印刷インキ、塗
料、接着剤などに対する親和性の向上を目的として、例
えば他樹脂等を積層する際の接着性、金属を蒸着する際
の蒸着性あるいは塗装、印刷等における塗料、インキ等
の付着性等を改良するために慣用されている手段であ
る。
<要 旨> 本発明は、ポリオレフィン系樹脂が本来有する良好な
物性を出来る限り損なわないで、即ち低い抗菌剤濃度
で、十分な抗菌性をポリオレフィン系樹脂成形品に付与
することを目的とするものであって、特定の抗菌剤を配
合したポリオレフィン系樹脂成形品をコロナ放電処理す
ることによってこの目的を達成しようとするものであ
る。
物性を出来る限り損なわないで、即ち低い抗菌剤濃度
で、十分な抗菌性をポリオレフィン系樹脂成形品に付与
することを目的とするものであって、特定の抗菌剤を配
合したポリオレフィン系樹脂成形品をコロナ放電処理す
ることによってこの目的を達成しようとするものであ
る。
したがって、本発明による抗菌性ポリオレフィン系樹
脂成形品の製造法は、銀を含有する抗菌剤を0.01〜2重
量%配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物を所望の
形状に成形した後、得られた成形品の抗菌性を期待する
表面をコロナ放電処理すること、を特徴とするものであ
る。
脂成形品の製造法は、銀を含有する抗菌剤を0.01〜2重
量%配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物を所望の
形状に成形した後、得られた成形品の抗菌性を期待する
表面をコロナ放電処理すること、を特徴とするものであ
る。
<効 果> 本発明によるポリオレフィン系樹脂成形品は、ポリオ
レフィン系樹脂本来の特性が実質的に損なわれることな
く、優れた抗菌作用が付与されたものである。
レフィン系樹脂本来の特性が実質的に損なわれることな
く、優れた抗菌作用が付与されたものである。
したがって、本発明による成形品、例えば各種用途の
フィルム、容器等は、優れた抗菌性を有し、かつ成形品
としての基本的性質、例えば優れた外観、透明性ならび
に表面特性等が保持されたものである。
フィルム、容器等は、優れた抗菌性を有し、かつ成形品
としての基本的性質、例えば優れた外観、透明性ならび
に表面特性等が保持されたものである。
一般に印刷性や接着性向上のために行なわれているコ
ロナ放電処理によって、抗菌剤配合ポリオレフィン樹脂
成形品の抗菌性を向上できたということは、思いがけな
かったことと解される。
ロナ放電処理によって、抗菌剤配合ポリオレフィン樹脂
成形品の抗菌性を向上できたということは、思いがけな
かったことと解される。
また、一般に高価である抗菌剤の配合量を低減化でき
るので、経済的な効果も大きい。
るので、経済的な効果も大きい。
〔I〕ポリオレフィン系樹脂 本発明で用いられるポリオレフィン系樹脂は、抗菌性
の分散性が十分なものであり、かつ抗菌剤を所定量配合
したときに成形可能なものであるならば、任意のもので
ありうる。そのようなポリオレフィン系樹脂としては、
例えば、(イ)エチレンの単独重合体、(ロ)エチレン
とプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル
ペンテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンとの共
重合体、(ハ)エチレン−酢酸ビニル共重合体、(ニ)
エチレンと脂肪族不飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとの共重合体あるいは(ホ)プ
ロピレンの単独重合体、(ヘ)プロピレンとエチレン、
ブテン−1、ヘキセン−1等のα−オレフィンとの共重
合体等を挙げることができる。
の分散性が十分なものであり、かつ抗菌剤を所定量配合
したときに成形可能なものであるならば、任意のもので
ありうる。そのようなポリオレフィン系樹脂としては、
例えば、(イ)エチレンの単独重合体、(ロ)エチレン
とプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル
ペンテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンとの共
重合体、(ハ)エチレン−酢酸ビニル共重合体、(ニ)
エチレンと脂肪族不飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとの共重合体あるいは(ホ)プ
ロピレンの単独重合体、(ヘ)プロピレンとエチレン、
ブテン−1、ヘキセン−1等のα−オレフィンとの共重
合体等を挙げることができる。
これらは、単独で、あるいは複数種混合して用いるこ
とができる。
とができる。
〔II〕抗菌剤 本発明で使用される抗菌剤は、銀を含有するものであ
る。そのような抗菌剤としては、例えば以下のようなゼ
オライト、およびカルボン酸もしくは燐酸アルキルエス
テル等の銀塩を挙げることができる。
る。そのような抗菌剤としては、例えば以下のようなゼ
オライト、およびカルボン酸もしくは燐酸アルキルエス
テル等の銀塩を挙げることができる。
<抗菌性ゼオライト> 本発明において抗菌性ゼオライトとは、具体的には、
アルミノシリケートよりなる天然または合成ゼオライト
のイオン交換可能な部分に抗菌作用のある銀イオンが保
持されているものである。
アルミノシリケートよりなる天然または合成ゼオライト
のイオン交換可能な部分に抗菌作用のある銀イオンが保
持されているものである。
本発明で使用される特に好ましい抗菌性ゼオライト
は、比表面積が150m2/g(無水ゼオライト基準)以上で
ある粉体状のものであって、更に平均粒子径が10μ以
下、好ましくは5μ〜1μ、であるものである。
は、比表面積が150m2/g(無水ゼオライト基準)以上で
ある粉体状のものであって、更に平均粒子径が10μ以
下、好ましくは5μ〜1μ、であるものである。
<カルボン酸の銀塩> このような化合物の具体例としては、下記のカルボン
酸の銀塩を挙げることができる。
酸の銀塩を挙げることができる。
(イ)炭素数1〜30、好ましくは2〜22、の脂肪族飽和
モノカルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ドコサン酸、 (ロ)炭素数2〜34、好ましくは2〜8、の脂肪族飽和
ジカルボン酸、例えば、蓚酸、こはく酸、アジピン酸、
スベリン酸、セバシン酸、 (ハ)脂肪族不飽和モノカルボン酸、例えば、オレイン
酸、エルカ酸、マレイン酸、フマル酸、 (ニ)炭素環式カルボン酸、例えば、安息香酸、フタル
酸、桂皮酸、ヘキサヒドロ安息香酸、アビエチル酸、水
添アビエチン酸、 (ホ)ヒドロキシカルボン酸、例えば、乳酸、りんご
酸、酒石酸、くえん酸、サリチル酸、 (ヘ)アミノカルボン酸、例えば、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸。
モノカルボン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ドコサン酸、 (ロ)炭素数2〜34、好ましくは2〜8、の脂肪族飽和
ジカルボン酸、例えば、蓚酸、こはく酸、アジピン酸、
スベリン酸、セバシン酸、 (ハ)脂肪族不飽和モノカルボン酸、例えば、オレイン
酸、エルカ酸、マレイン酸、フマル酸、 (ニ)炭素環式カルボン酸、例えば、安息香酸、フタル
酸、桂皮酸、ヘキサヒドロ安息香酸、アビエチル酸、水
添アビエチン酸、 (ホ)ヒドロキシカルボン酸、例えば、乳酸、りんご
酸、酒石酸、くえん酸、サリチル酸、 (ヘ)アミノカルボン酸、例えば、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸。
本発明において好ましい化合物は、(イ)の脂肪族飽
和モノカルボン酸の銀塩、特に、ラウリン酸銀、ステア
リン酸銀、(ハ)の脂肪族不飽和カルボン酸の銀塩、特
に、オレイン酸銀、および(ニ)の炭素環式カルボン酸
の銀塩、特に、安息香酸銀、水添アビエチン酸銀、であ
る。
和モノカルボン酸の銀塩、特に、ラウリン酸銀、ステア
リン酸銀、(ハ)の脂肪族不飽和カルボン酸の銀塩、特
に、オレイン酸銀、および(ニ)の炭素環式カルボン酸
の銀塩、特に、安息香酸銀、水添アビエチン酸銀、であ
る。
<燐酸または亜燐酸のアルキルエステル、フェニルエス
テルもしくはアルキルフェニルエステルの銀塩> このような化合物の具体例を挙げれば、下記の通りで
ある。
テルもしくはアルキルフェニルエステルの銀塩> このような化合物の具体例を挙げれば、下記の通りで
ある。
(イ)燐酸モノアルキル(C1〜22)のエステルの一銀
塩または二銀塩、 (ロ)亜燐酸モノアルキル(C1〜22)のエステルの一
銀塩または二銀塩、 (ハ)燐酸ジアルキル(C1〜22)のエステルの一銀
塩、 (ニ)燐酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 (ホ)亜燐酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 (ヘ)燐酸ジフェニルエステルの一銀塩、 (ト)燐酸モノ{アルキル(C1〜22)フェニル}エス
テルの一銀塩または二銀塩、 (チ)亜燐酸モノ{アルキル(C1〜22)フェニル}エ
ステルの一銀塩または二銀塩、 (リ)燐酸ジ{アルキル(C1〜22)フェニル}エステ
ルの一銀塩。
塩または二銀塩、 (ロ)亜燐酸モノアルキル(C1〜22)のエステルの一
銀塩または二銀塩、 (ハ)燐酸ジアルキル(C1〜22)のエステルの一銀
塩、 (ニ)燐酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 (ホ)亜燐酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 (ヘ)燐酸ジフェニルエステルの一銀塩、 (ト)燐酸モノ{アルキル(C1〜22)フェニル}エス
テルの一銀塩または二銀塩、 (チ)亜燐酸モノ{アルキル(C1〜22)フェニル}エ
ステルの一銀塩または二銀塩、 (リ)燐酸ジ{アルキル(C1〜22)フェニル}エステ
ルの一銀塩。
この中で好ましい化合物は、(イ)の燐酸モノアルキ
ルエステルの一銀塩または二銀塩、特にアルキル基の炭
素数が6〜22のもの、さらに好ましくは燐酸ステアリル
の二銀塩、(ハ)の燐酸ジアルキルエステルの一銀塩、
特にアルキル基の炭素数が6〜22のもの、さらに好まし
くは燐酸ジオクチルの一銀塩、および(リ)の燐酸ジ
{アルキルフェニル}エステルの一銀塩、特にアルキル
基の炭素数が4〜22のもの、さらに好ましくは燐酸ジ
(4−t−ブチルフェニル)の一銀塩や燐酸ジ(ノニル
フェニル)の一銀塩である。
ルエステルの一銀塩または二銀塩、特にアルキル基の炭
素数が6〜22のもの、さらに好ましくは燐酸ステアリル
の二銀塩、(ハ)の燐酸ジアルキルエステルの一銀塩、
特にアルキル基の炭素数が6〜22のもの、さらに好まし
くは燐酸ジオクチルの一銀塩、および(リ)の燐酸ジ
{アルキルフェニル}エステルの一銀塩、特にアルキル
基の炭素数が4〜22のもの、さらに好ましくは燐酸ジ
(4−t−ブチルフェニル)の一銀塩や燐酸ジ(ノニル
フェニル)の一銀塩である。
〔III〕樹脂組成物 前述のポリオレフィン系樹脂中の抗菌剤の配合量は、
0.01〜2重量%であることが重要である。即ち、配合量
が0.01重量%未満では、十分な抗菌性が得られないから
である。
0.01〜2重量%であることが重要である。即ち、配合量
が0.01重量%未満では、十分な抗菌性が得られないから
である。
好ましい抗菌性の配合量は、0.05〜2重量%である。
ポリオレフィン系樹脂に、前述の抗菌剤を配合する方
法としては、直接にロール、バンバリー、ニーダー、押
出機等の混練機で溶融混練する方法、分散を良くするた
めにヘンシェル型ミキサー等であらかじめポリオレフィ
ン系樹脂の粉体と混合した後、前述の方法で溶融混練す
る方法、あるいは一旦高濃度のマスターバッチを作った
後に希釈する方法等、種々の公知の方法を適用すること
ができる。
法としては、直接にロール、バンバリー、ニーダー、押
出機等の混練機で溶融混練する方法、分散を良くするた
めにヘンシェル型ミキサー等であらかじめポリオレフィ
ン系樹脂の粉体と混合した後、前述の方法で溶融混練す
る方法、あるいは一旦高濃度のマスターバッチを作った
後に希釈する方法等、種々の公知の方法を適用すること
ができる。
このようにしてなる本発明における樹脂組成物は、必
要に応じて、本発明の効果を著しく損なわない範囲で少
量の混和可能な他の成分を配合してなるものであっても
よい。したがって、本発明における樹脂組成物は、ポリ
オレフィン系樹脂に前記の抗菌剤のみを配合してなるも
のの外に、これに加えてこのような合目的的な他成分を
必要に応じて配合してなるものをも包含するものであ
る。
要に応じて、本発明の効果を著しく損なわない範囲で少
量の混和可能な他の成分を配合してなるものであっても
よい。したがって、本発明における樹脂組成物は、ポリ
オレフィン系樹脂に前記の抗菌剤のみを配合してなるも
のの外に、これに加えてこのような合目的的な他成分を
必要に応じて配合してなるものをも包含するものであ
る。
本発明において必要に応じて用いられる混和可能な成
分自体は公知のものであって、本発明では例えば従来公
知の各種の樹脂、酸化防止剤、金属石鹸や脂肪酸アミド
等に代表される中和剤、滑剤、アンチブロッキング剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光増白剤等の
添加剤、あるいは有機系顔料、無機系顔料等の着色剤等
を配合することができる。これらは、直接的に、あるい
は樹脂等のマスターバッチとして添加して配合すること
ができる。これらの他成分の種類および添加量は、本発
明における樹脂成形品の具体的用途ならびにその配合目
的に応じて適宜決定することができる。
分自体は公知のものであって、本発明では例えば従来公
知の各種の樹脂、酸化防止剤、金属石鹸や脂肪酸アミド
等に代表される中和剤、滑剤、アンチブロッキング剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光増白剤等の
添加剤、あるいは有機系顔料、無機系顔料等の着色剤等
を配合することができる。これらは、直接的に、あるい
は樹脂等のマスターバッチとして添加して配合すること
ができる。これらの他成分の種類および添加量は、本発
明における樹脂成形品の具体的用途ならびにその配合目
的に応じて適宜決定することができる。
〔IV〕樹脂組成物の成形 本発明における樹脂組成物は、従来公知の各種の成形
法、例えば射出成形法、押出し成形法、中空成形法、圧
縮成形法等により、用途に応じた形状(例えば任意の型
物、フィルム等)に形成加工される。このような樹脂成
形品は、そのまま、あるいは必要に応じて他の資材(他
の樹脂成形品を含む)が施用されて、あるいは他の資材
が施用されたのち必要に応じてさらに成形加工されて、
その成形品の抗菌性を期待する表面がコロナ放電処理さ
れる。
法、例えば射出成形法、押出し成形法、中空成形法、圧
縮成形法等により、用途に応じた形状(例えば任意の型
物、フィルム等)に形成加工される。このような樹脂成
形品は、そのまま、あるいは必要に応じて他の資材(他
の樹脂成形品を含む)が施用されて、あるいは他の資材
が施用されたのち必要に応じてさらに成形加工されて、
その成形品の抗菌性を期待する表面がコロナ放電処理さ
れる。
必要に応じて施用される他の資材の典型例としては、
例えば抗菌剤を含有しない、前記したようなポリオレフ
ィン系樹脂、や他の熱可塑性樹脂、樹脂発泡体、紙類、
金属箔等を挙げることができる。
例えば抗菌剤を含有しない、前記したようなポリオレフ
ィン系樹脂、や他の熱可塑性樹脂、樹脂発泡体、紙類、
金属箔等を挙げることができる。
ポリオレフィン系樹脂または他の熱可塑性樹脂を施用
した成形品は、例えば抗菌剤を含有しないポリオレフィ
ン系樹脂または他の熱可塑性樹脂との共押出法または予
め成形されたフィルム、シート上に押出ラミネートした
り、あるいは予め成形されたフィルム、シートと接着剤
を用いてドライラミネートする等の公知の方法により積
層したりして得ることができる。
した成形品は、例えば抗菌剤を含有しないポリオレフィ
ン系樹脂または他の熱可塑性樹脂との共押出法または予
め成形されたフィルム、シート上に押出ラミネートした
り、あるいは予め成形されたフィルム、シートと接着剤
を用いてドライラミネートする等の公知の方法により積
層したりして得ることができる。
〔V〕成形品のコロナ放電処理 コロナ放電処理は、真空管方式、サイリスター方式等
の公知のコロナ放電処理装置を用いて行なうことができ
る。処理条件は成形品の用途、抗菌剤の種類、配合量に
よって適宜決定することができるが、本発明では、処理
量30〜500W/m2/分の範囲にてなされるのが普通である。
の公知のコロナ放電処理装置を用いて行なうことができ
る。処理条件は成形品の用途、抗菌剤の種類、配合量に
よって適宜決定することができるが、本発明では、処理
量30〜500W/m2/分の範囲にてなされるのが普通である。
〔VI〕実験例 実施例1、比較例1 低密度ポリエチレン(密度0.927kg/cm3、190℃でのMF
R4.0g/10分)に、A型ゼオライト(平均粒径2μ)に無
水基準で銀を5重量%になるようにイオン状態で保持さ
せたものを約200℃で加熱乾燥して得た抗菌性ゼオライ
ト粉体を、第1表に示す割合で配合した。この樹脂組成
物を、口径50mm、L/D25の押出機を用いて230℃で混練
し、Tダイ成形法でフィルム厚み15μとなるように成形
した後、コロナ放電処理量200W/m2/分で処理をして抗菌
性フィルム(実施例1−1〜1−3)を製造した。
R4.0g/10分)に、A型ゼオライト(平均粒径2μ)に無
水基準で銀を5重量%になるようにイオン状態で保持さ
せたものを約200℃で加熱乾燥して得た抗菌性ゼオライ
ト粉体を、第1表に示す割合で配合した。この樹脂組成
物を、口径50mm、L/D25の押出機を用いて230℃で混練
し、Tダイ成形法でフィルム厚み15μとなるように成形
した後、コロナ放電処理量200W/m2/分で処理をして抗菌
性フィルム(実施例1−1〜1−3)を製造した。
後記の試験法に従って、この抗菌性フィルムについて
試験を行なった。第1表は、得られた結果を示すもので
ある。第1表には、コロナ放電処理をしなかったフィル
ム(比較例1)の評価結果も併せて示されている。
試験を行なった。第1表は、得られた結果を示すもので
ある。第1表には、コロナ放電処理をしなかったフィル
ム(比較例1)の評価結果も併せて示されている。
実施例2、比較例2 ポリプロピレン樹脂(密度0.905kg/cm3、230℃でのMF
R2.3g/10分)に、実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオ
ライト粉体を、第1表に示す割合で配合した。この樹脂
組成物を実施例1で用いたのと同じ装置にて230℃で混
練し、シート厚み0.4mmとなるように成形した後、コロ
ナ放電処理量300W/m2/分で処理をして抗菌性フィルム
(実施例2−1〜2−2)を製造し、各種試験を行なっ
た。第1表には、この抗菌性フィルムおよびコロナ放電
処理をしながったシート(比較例2)の評価結果も併せ
て示されている。
R2.3g/10分)に、実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオ
ライト粉体を、第1表に示す割合で配合した。この樹脂
組成物を実施例1で用いたのと同じ装置にて230℃で混
練し、シート厚み0.4mmとなるように成形した後、コロ
ナ放電処理量300W/m2/分で処理をして抗菌性フィルム
(実施例2−1〜2−2)を製造し、各種試験を行なっ
た。第1表には、この抗菌性フィルムおよびコロナ放電
処理をしながったシート(比較例2)の評価結果も併せ
て示されている。
実施例3、比較例3 (1) 実施例1で用いたのと同じ低密度ポリエチレン
に、同じく実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオライト
粉体を第2表に示す割合で配合した樹脂組成物を、口径
50mm、L/D25の押出機を用いて200℃で混練した。
に、同じく実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオライト
粉体を第2表に示す割合で配合した樹脂組成物を、口径
50mm、L/D25の押出機を用いて200℃で混練した。
(2) 一方、実施例1で用いたのと同じ低密度ポリエ
チレンを、口径65mm、L/D25の押出機を用いて200℃で混
練した。
チレンを、口径65mm、L/D25の押出機を用いて200℃で混
練した。
(3) これらを1台の二層Tダイに供給して、抗菌性
ゼオライト含有層の厚みが3μに、そしてもう一方の層
の厚みが17μになるように積層して、二層フィルムに成
形し、該フィルムの抗菌性ゼオライト含有層表面にコロ
ナ放電処理量200W/m2/分で処理をして、抗菌性フィルム
(実施例3−1〜3−3)を製造した。本フィルムの評
価結果は、第2表に示される通りである。この第2表に
は、コロナ放電処理を行なわなかった以外は同様に製造
したフィルム(比較例3)の評価結果も示されている。
ゼオライト含有層の厚みが3μに、そしてもう一方の層
の厚みが17μになるように積層して、二層フィルムに成
形し、該フィルムの抗菌性ゼオライト含有層表面にコロ
ナ放電処理量200W/m2/分で処理をして、抗菌性フィルム
(実施例3−1〜3−3)を製造した。本フィルムの評
価結果は、第2表に示される通りである。この第2表に
は、コロナ放電処理を行なわなかった以外は同様に製造
したフィルム(比較例3)の評価結果も示されている。
実施例4、比較例4 (1)実施例2で用いたのと同じポリプロピレン樹脂98
重量%および実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオライ
ト粉体2.0重量%より成る樹脂組成物を、実施例2と同
じ装置を用いて230℃で混練した。
重量%および実施例1で用いたのと同じ抗菌性ゼオライ
ト粉体2.0重量%より成る樹脂組成物を、実施例2と同
じ装置を用いて230℃で混練した。
(2) 一方、実施例2で用いたのと同じポリプロピレ
ン樹脂単独を実施例2と同じ装置を用いて230℃で混練
した。
ン樹脂単独を実施例2と同じ装置を用いて230℃で混練
した。
(3) この両者を1台の二層Tダイに供給して、抗菌
性ゼオライト含有層の厚みが15μに、そしてもう一方の
層の厚みが300μになるように積層して二層シートに成
形し、該シートの抗菌性ゼオライト含有層表面にコロナ
放電処理量300W/m2/分で処理をして、抗菌性シートを製
造した。本抗菌性シートを圧空成形機にて、シート表面
温度160℃に加熱して抗菌性の容器(実施例4)を製造
した。本容器の評価結果は、第3表に示される通りであ
る。
性ゼオライト含有層の厚みが15μに、そしてもう一方の
層の厚みが300μになるように積層して二層シートに成
形し、該シートの抗菌性ゼオライト含有層表面にコロナ
放電処理量300W/m2/分で処理をして、抗菌性シートを製
造した。本抗菌性シートを圧空成形機にて、シート表面
温度160℃に加熱して抗菌性の容器(実施例4)を製造
した。本容器の評価結果は、第3表に示される通りであ
る。
この第3表には、コロナ放電処理を行なわなかった以
外は同様に製造した容器(比較例4)の評価結果も示さ
れている。
外は同様に製造した容器(比較例4)の評価結果も示さ
れている。
実施例5、比較例5 (1) 中間層材料としてポリブテン−1(密度0.915k
g/cm3、190℃でのMFR1.8g/10分、シェルケミカル社製M
0200)70重量%、プロピレン−エチレン−ブテン−1
ランダム共重合体樹脂(エチレン含有量2.0重量%、ブ
テン−1含有量13.0重量%、密度0.896g/cm3、230℃で
のMFR 5.0g/10分)15重量%およびエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂(酢酸ビニル含有量15.0重量%、190℃
でのMFR 2.0g/10分)15重量%よりなる樹脂組成物を、
口径65mm、L/D25の押出機を用いて185℃で混練した。
g/cm3、190℃でのMFR1.8g/10分、シェルケミカル社製M
0200)70重量%、プロピレン−エチレン−ブテン−1
ランダム共重合体樹脂(エチレン含有量2.0重量%、ブ
テン−1含有量13.0重量%、密度0.896g/cm3、230℃で
のMFR 5.0g/10分)15重量%およびエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂(酢酸ビニル含有量15.0重量%、190℃
でのMFR 2.0g/10分)15重量%よりなる樹脂組成物を、
口径65mm、L/D25の押出機を用いて185℃で混練した。
(2) 片側の抗菌性ゼオライト含有表面層材料とし
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含
有量15重量%、190℃でMFR2.0g/分)97.7重量%、モノ
グリセリンオレエート(理研ビタミン社製、リケマール
OL100)2.0重量%と、実施例1で用いたのと同じ抗菌性
ゼオライト粉体0.3重量%よりなる樹脂組成物を、口径5
0mm、L/D25の押出機を用いて160℃で混練した。
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含
有量15重量%、190℃でMFR2.0g/分)97.7重量%、モノ
グリセリンオレエート(理研ビタミン社製、リケマール
OL100)2.0重量%と、実施例1で用いたのと同じ抗菌性
ゼオライト粉体0.3重量%よりなる樹脂組成物を、口径5
0mm、L/D25の押出機を用いて160℃で混練した。
(3) もう一方の片側表面層材料として、上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂98重量%およびモノグリセ
リンオレエート2.0重量%よりなる樹脂組成物を、口径5
0mm、L/D25の押出機を用いて160℃で混練した。
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂98重量%およびモノグリセ
リンオレエート2.0重量%よりなる樹脂組成物を、口径5
0mm、L/D25の押出機を用いて160℃で混練した。
(4) これら三者を一台の環状三層ダイに供給して、
中間層の厚み4μの両表面に、各々の表面層が厚み5μ
になるように積層して、ダイ温度185℃、ブロー比5.0で
インフレーション成形し、該フィルムの抗菌性ゼオライ
ト含有層表面にコロナ放電処理量80W/m2/分で処理をし
て、全厚み14μの抗菌性ストレッチ包装用三層積層フィ
ルム(実施例5)を製造した。
中間層の厚み4μの両表面に、各々の表面層が厚み5μ
になるように積層して、ダイ温度185℃、ブロー比5.0で
インフレーション成形し、該フィルムの抗菌性ゼオライ
ト含有層表面にコロナ放電処理量80W/m2/分で処理をし
て、全厚み14μの抗菌性ストレッチ包装用三層積層フィ
ルム(実施例5)を製造した。
本フィルムの評価結果は、第4表に示される通りであ
る。
る。
この第4表には、コロナ放電処理を行なわなかった以
外は同様に製造したフィルム(比較例5−1)、および
抗菌性ゼオライトの配合量を3.0重量%に変更し、かつ
コロナ放電処理を行なわなかったフィルム(比較例5−
2)の評価結果も示されている。
外は同様に製造したフィルム(比較例5−1)、および
抗菌性ゼオライトの配合量を3.0重量%に変更し、かつ
コロナ放電処理を行なわなかったフィルム(比較例5−
2)の評価結果も示されている。
実施例6、比較例6 ポリプロピレン樹脂(密度0.90kg/cm3、230℃でのMFR
2.0g/10分)に水添アビエチン酸銀を0.1重量%配合した
樹脂組成物をTダイ成形機で押出して、厚さ1.0mmのシ
ートを成形し、このシートを逐次二軸延伸法で縦5倍、
横10倍に延伸して、厚さ20μmのフィルムとした後、コ
ロナ放電処理量60W/m2/分で処理して抗菌性フィルム
(実施例6)を製造した。
2.0g/10分)に水添アビエチン酸銀を0.1重量%配合した
樹脂組成物をTダイ成形機で押出して、厚さ1.0mmのシ
ートを成形し、このシートを逐次二軸延伸法で縦5倍、
横10倍に延伸して、厚さ20μmのフィルムとした後、コ
ロナ放電処理量60W/m2/分で処理して抗菌性フィルム
(実施例6)を製造した。
本フィルムの評価結果は、第5表に示される通りであ
る。
る。
この第5表には、コロナ放電処理を行なわなかった以
外は同様に製造したフィルム(比較例6)の評価結果も
示されている。
外は同様に製造したフィルム(比較例6)の評価結果も
示されている。
実施例7、比較例7 低密度ポリエチレン(密度0.920kg/cm3、190℃でのMF
R1.0g/10分)に燐酸ジアクチルの一銀塩を0.1重量%配
合した樹脂組成物を、インフレーションフィルム成形法
で厚さ30μmのフィルムに成形した後、コロナ放電処理
量200W/m2/分で処理をして抗菌性フィルム(実施例7)
を製造した。
R1.0g/10分)に燐酸ジアクチルの一銀塩を0.1重量%配
合した樹脂組成物を、インフレーションフィルム成形法
で厚さ30μmのフィルムに成形した後、コロナ放電処理
量200W/m2/分で処理をして抗菌性フィルム(実施例7)
を製造した。
本フィルムの評価結果は、第5表に示される通りであ
る。
る。
この第5表には、コロナ放電処理を行なわなかった以
外は同様に製造したフィルム(比較例7)の評価結果も
示されている。
外は同様に製造したフィルム(比較例7)の評価結果も
示されている。
(試験法) 1. 霞み度 JIS K6714に準拠して測定した。
2. 光沢度 JIS K8741に準拠して測定した。
3. 自己粘着力 フィルムを10mm×20mmの面積で重ね合せ、その部分に
重さ20kgの荷重を2分間かけた後、ショッパー型引張試
験機で、引張粗度500mm/分での剪断接着強度を測定す
る。
重さ20kgの荷重を2分間かけた後、ショッパー型引張試
験機で、引張粗度500mm/分での剪断接着強度を測定す
る。
4. 抗菌性 供試品片(5×5cm)に1ml当りの大腸菌数が約105個
となるように調製した菌液を0.5ml滴下し、これらを35
℃で保存し、滴下直後および24時間後にSCDLP寒天培地
で供試品片上の生産菌を洗い出した。この洗い出し液を
平板培養法により菌数を測定した。
となるように調製した菌液を0.5ml滴下し、これらを35
℃で保存し、滴下直後および24時間後にSCDLP寒天培地
で供試品片上の生産菌を洗い出した。この洗い出し液を
平板培養法により菌数を測定した。
抗菌性有;24時間後の菌数が10以下で測定限界外のもの 抗菌性無;24時間後の菌数が直後に比べて増加している
もの。
もの。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:00
Claims (1)
- 【請求項1】銀を含有する抗菌剤を0.01〜2重量%配合
してなるポリオレフィン系樹脂組成物を所望の形状に成
形した後、得られた成形品の抗菌性を期待する表面をコ
ロナ放電処理することを特徴とする、抗菌性ポリオレフ
ィン系樹脂成形品の製造法。
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US07/583,850 US5094847A (en) | 1989-10-20 | 1990-09-13 | Method for producing an antibacterial molded article of polyolefin resin composition comprising a zeolite containing silver and subjecting the surface of the molded article to corona discharge |
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DE69009658T DE69009658T2 (de) | 1989-10-20 | 1990-10-10 | Verfahren zur Herstellung von einem antibakteriellen, geformten Gegenstand aus Polyolefinharz. |
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