JP2750616B2

JP2750616B2 - 帯状部材の取出し移送装置

Info

Publication number: JP2750616B2
Application number: JP1192050A
Authority: JP
Inventors: 裕三熊谷
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1989-07-25
Filing date: 1989-07-25
Publication date: 1998-05-13
Anticipated expiration: 2013-05-13
Also published as: EP0410628A2; US5064330A; EP0410628A3; JPH0356306A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、コンテナから帯状部材を１本ずつ取出し
て成型機のサーバーに移送する帯状部材の取出し移送装
置に関する。

従来の技術一般に、タイヤ業界においては、帯状部材を成型機の
周囲に次々と巻付けて生タイヤを成型するようにしてい
る。

従来、このような帯状部材は成形後、一旦いわゆるブ
ック台車、即ち片端において支持され水平位置と傾斜位
置との間を揺動可能で上下に積重ねられた多段の棚を有
する台車、の各棚上に載置し、次に、該ブック台車を成
型機近傍まで搬送した後、作業者が上段側の棚から帯状
部材を順次取出し成型機のサーバーに移送するととも
に、空となった棚を水平位置から傾斜位置へと跳ね上げ
るようにしている。

発明が解決しようとする課題しかしながら、このような帯状部材の取出し移送作業
を作業者によって行なうようにすると、帯状部材が大重
量かつ長尺であるため、その供給に時間を要し作業能率
が低く、しかも作業者に重労働を強いるという問題点が
あった。

この発明は、帯状部材の取出し移送作業を構造簡単で
軽量、安価でありながら、高能率で自動的に行なうこと
ができる帯状部材の取出し移送装置を提供することを目
的とする。

課題を解決するための手段このような目的は、所定長の帯状部材を幅方向に複数
本平行に並べるとともに上下方向に複数段積重ねた状態
で積載しているコンテナから帯状部材を１本ずつ取出し
て成型機のサーバーに移送する帯状部材の取出し移送装
置であって、前記コンテナが載置され該コンテナを間欠
的に昇降させるリフターと、コンテナの側方に配置さ
れ、帯状部材の幅方向に移動可能な可動台およびこの可
動台にコンテナから離隔した基端部において支持され帯
状部材の幅方向に延びるとともに帯状部材の長手方向に
離れて配置された複数の回転可能なローラを有するロー
ラコンベアと、を備えることにより達成することができ
る。

作用今、帯状部材が積載されたコンテナをリフターに搬入
し、該リフター上に載置したとする。ここで、リフター
が所定位置、例えば上昇限にあるときには、この状態の
ままでよいが、所定位置と異なる位置にあるときには、
リフターを作動し所定位置まで昇降させる。次に、ロー
ラコンベアをコンテナに向って帯状部材の幅方向に移動
させ、ローラを所定段、例えば最下段でかつローラコン
ベアに最も近接した帯状部材の直下に侵入させる。次
に、リフターを作動してコンテナを帯状部材の上下方向
ピッチ、即ち上下に隣接する帯状部材間の距離と等距離
だけ下降させる。この下降の途中において、前記位置の
帯状部材はローラに移載され、コンテナから取出され
る。ここで、前記取出された帯状部材と成型機のサーバ
ーとが同一直線上に位置しているときにはこの状態のま
までよいが、両者がずれているときには、帯状部材とと
もにローラコンベアを帯状部材の幅方向に移動させ、帯
状部材とサーバーとを同一直線上に位置させる。次に、
ローラを回転させて帯状部材を長手方向に移動させサー
バー上に移送する。ここで、前述のようにローラコンヘ
アを移動させた場合には、ローラコンベアをコンテナに
向って再度移動させ、ローラを前記取出した帯状部材の
直上に位置する帯状部材の直下に侵入させる。次に、リ
フターを作動してコンテナを帯状部材の上下方向ピッチ
と等距離（帯状部材の積載されていない段があるときに
は当該段を飛ばすため上下方向ピッチの整数倍）だけ下
降させ、ローラ上に帯状部材を取出す。次に、前述と同
様にしてローラ上の帯状部材をサーバーに移送する。そ
して、このような動作を繰り返し、ローラコンベアに最
も近接した列の帯状部材を次々と取出しサーバーを移送
する。このようにして最も近接した列の帯状部材の取出
し移送が終了すると、前述と同様にしてローラコンベア
に近接した側の列から順次帯状部材取出して移送し、コ
ンテナに積載されている全ての帯状部材を１本ずつ取出
してサーバーに移送する。次に、空となったコンテナを
リフターから取出し搬出する。なお、前述のように帯状
部材を各列毎に取出してもよいが、各段毎に、即ち所定
段の帯状部材をローラコンベアに近接した側から順次取
出して移送し、該段の帯状部材の取出し移送が終了する
と、同様に各段の帯状部材を上段に向かって取出し移送
するようにしてもよい。このように、帯状部材の取出し
移送作業をリフターおよびローラコンベアのみで行うこ
とができるため、構造が簡単で軽量となり、安価に製作
することもできる。しかも、取出し移送作業を作業者の
労力に頼ることなく機械的に行うことができるため、作
業能率が向上し自動的に行うこともできる。

実施例以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１、２、３図おいて、１は所定長に裁断された帯状
部材２、例えばトレッドゴムを積載するコンテナであ
り、このコンテナ１は矩形の頂板３および底板４と、こ
れら頂板３および底板４の四隅同士を連結する垂直な支
柱５とを有する。また、これら頂板３および底板４の一
側端同士および他端側同士は支柱５に平行な複数の支持
板６により連結され、これら支持板６は頂板３、底板４
の長手方向に等距離だけ離れて配置されている。この結
果、コンテナ１の一側面および他側面にはそれぞれコン
テナ１の長手方向に等距離だけ離れた垂直なスリット７
が複数個形成される。互いに対向する支持板６同士は頂
板３の短手方向に延びる水平な複数の棚板８により連結
され、これらの棚板８は上下方向に等距離だけ離れてい
る。この結果、コンテナ１内には頂板３の長手方向に離
れて並べられた複数の棚板８が上下に複数段だけ設けら
れている。そして、前述した帯状部材２は各段の棚板８
上に複数本、ここでは４本載置され、これら帯状部材２
はコンテナ１の長手方向に延びている。即ち、コンテナ
１は帯状部材２が帯状部材２の幅方向に複数本平行に並
べられ、かつ、上下方向に複数段積重ねられた状態で積
載されているのである。

11はリフターであり、このリフター11は矩形の固定台
12と、固定台12と略同一形状で前記コンテナ１が載置さ
れる昇降台13と、一端が固定台12、昇降台13にそれぞれ
連結され中央部においてピン14より互いに連結された揺
動リンク15,16とを有し、これら揺動リンク15、16の他
端は昇降台13、固定台12にそれぞれ連結され、揺動リン
ク15、16の揺動時に昇降台13、固定台12の長手方向に移
動することができる。17はヘッド側が固定台12に連結さ
れたシリンダであり、このシリンダ17のピストンロッド
18の先端はブラケット19を介して揺動リンク15の中央部
に連結されている。この結果、シリンダ17が作動する
と、揺動リンク15、16が揺動し、昇降台13上に載置され
たコンテナ１は昇降する。昇降台13は前方には上下方向
に延びるスリットバー21が設置され、このスリットバー
21には前記棚板８の段数と略同数のスリット22が形成さ
れている。そして、これらスリット22は上下方向に棚板
８の上下方向距離と同一距離だけ互いに離れている。23
は昇降台13の前端に取付けられた検出センサ、例えば光
電センサであり、この検出センサ23はシリンダ17の作動
時にスリット22を検出すると、検出信号をシリンダ17に
送って該シリンダ17の作動、即ち昇降台13の昇降を停止
させる。この結果、リフター11上に載置されたコンテナ
１は棚板８の１段と同距離だけ間欠的に下降することが
できる。24、25、26は固定台12に取付けられた検出セン
サ、例えばリミットスイッチであり、検出センサ24は昇
降台13が上昇限まで上昇したとき揺動リンク16の他端を
検出し、また、検出センサ25は昇降台13が取出し作業終
了位置まで下降したとき揺動リンク16の他端を検出し、
さらに、検出センサ26は昇降台13が下降限まで下降した
とき揺動リンク16の他端を検出し、その検出信号をそれ
ぞれシリンダ17に送って該シリンダ17の作動を停止させ
る。

第１、２、４、５、６図において、前記リフター11の
一側方にはフレーム31が設置され、このフレーム31の上
面には帯状部材２に直交する、即ち帯状部材２の幅方向
に延びる一対のレール32が敷設されている。33はレール
32に揺動可能に係合するスライドベアリング30を有する
可動台であり、この可動台33はレール32に案内されなが
ら帯状部材２の幅方向に移動することができる。34はレ
ール32間のフレーム31の上面に軸受35をを介して回転可
能に支持されたねじ軸であり、このねじ軸34は前記レー
ル32と平行に延びている。そして、このねじ軸34は前記
可動台33に取付けられたねじブロック36にねじ込まれて
いる。前記フレーム31の一端に固定されたブラケット37
にはモータ38が取付けられ、このモータ38の出力軸39に
固定されたスプロケット40と前記ねじ軸34の一端に固定
されたスプロケット41との間にはチェーン42が掛け渡さ
れている。この結果、モータ38が作動してねじ軸34が回
転すると、可動台33は帯状部材２の幅方向に移動しコン
テナ１に接近あるいは離隔する。前記可動台33上には複
数個の軸受45、46が取付けられ、これらの軸受45、46は
互いに対向して配置されている。47は軸受45、46に基端
部（一端部）が回転可能に支持された複数、ここではス
リット７とほぼ同数のローラであり、各ローラ47はレー
ル32と平行に、即ち帯状部材２の幅方向に延びている。
そして、これらローラ47は帯状部材２の長手方向に等距
離、即ち支持板６間の距離と等距離だけ離れて配置され
ており、この結果、これらローラ47は可動台33がコンテ
ナ１に接近するよう移動したとき、それぞれスリット７
を通じてコンテナ１内に侵入することができる。また、
これらローラ47は軸受46に支持された部位から先端（他
端）までの長さがコンテナ１の短手方向長さに略等し
い。48は可動台33の前端部に取付けられたモータであ
り、このモータ48の出力軸の先端にはスプロケット49が
固定されている。50は最前列に配置されているローラ47
の基端の固定されたスプロケットであり、このスプロケ
ット50と前記スプロケット49との間にはチェーン51が掛
け渡されている。また、各ローラ47の基端にはスプロケ
ット52が固定され、これらスプロケット52の全てに１本
のチェーン53が掛け渡されている。この結果、モータ48
が作動すると、全てのローラ47は同一方向に同一速度で
回転する。前述した可動台33、ねじ軸34、モータ38、軸
受45、46、ローラ47、モータ48は全体として、コンテナ
１の側方に配置されたローラコンベア54を構成する。

第１、２、４図において、リフター11およびフレーム
31の前方にはフレーム61が設置され、このフレーム61の
上面には前記レール32に平行な一対のレール62が敷設さ
れている。63は前後方向に延びるサーバーであり、この
サーバー63は前記レール62に摺動可能に係合するスライ
ドベアリング64を有する移動フレーム65と、この移動フ
レーム65に回転可能に支持されローラ47に平行な多数本
の回転ローラ66と、回転ローラ66上に移送されてきた帯
状部材２の両側面を幅方向内側に押込んで帯状部材２の
センタリングを行うセンタリング機構67と、を備え、前
記移動フレーム65はその前端部がシリンダ68によって下
方に揺動することができる。71はレール62間のフレーム
61に回転可能に支持されたレール62と平行なねじ軸であ
り、このねじ軸71は移動フレーム65に固定されたねじブ
ロック72にねじ込まれている。73はねじフレーム61の一
端部に取付けられたモータであり、このモータ73の出力
軸に固定されたスプロケット74とねじ軸71の一端に固定
されたスプロケット75との間にはチェーン76が掛け渡さ
れている。この結果、モータ73が作動してねじ軸71が回
転すると、サーバー63は第２図に実線で示す巻付け位置
Ａと仮想線で示す移送位置Ｂとの間をレール62に案内さ
れながら移動する。

巻付け装置Ａにおけるサーバー63の前端部直下には、
回転軸がローラ47と平行な成型機81が設置されており、
この成型機81にはサーバー63から帯状部材２が供給され
て巻付けられる。また、ローラコンベア54、サーバー63
の直下にはタイヤ構成部材、例えばベルトプライが巻付
けられた大径のロール82が配置されており、これらロー
ル82から巻出されたタイヤ構成部材はそれぞれサーバー
83を介して成型機81に供給されて巻付けられる。

次に、この発明の一実施例の作用について説明する。

今、リフター11は下降限で停止し、ローラコンベア54
は第２図に実線で示す待機位置で停止し、また、サーバ
ー63は移送位置Ｂにおいて待機しているとする。次に、
前工程において帯状部材２が積載されたコンテナ１がロ
ーリフト等によってリフター11に搬入され昇降台13上に
載置される。次に、リフター11のシリンダ17のピストン
ロッド18を突出させて揺動リンク15、16を揺動させ、昇
降台13をコンテナ１とともに上昇させる。なお、リフタ
ー11が最初から上昇限にあるときには、このような上昇
動作は不要である。そして、昇降台13が上昇限まで上昇
して検出センサ24が揺動リンク16を検出することにより
シリンダ17の作動を停止させる。次に、モータ38を作動
してねじ軸34を回転させると、ローラコンベア54はレー
ル32に案内されながらコンテナ１に向かって帯状部材２
の幅方向に移動する。この移動によって各ローラ47の先
端部はコンテナ１の一側面に形成されたスリット７をそ
れぞれ通過してコンテナ１の内部に侵入し、最下段でか
つローラコンベア54に最も近接した第１列目の帯状部材
２の直下に到達する。そして、前記ローラコンベア54の
移動は、ローラ47の先端が第１列目の帯状部材２とロー
ラコンベア54に２番目に近接している第２列目の帯状部
材２との間まで到達したとき停止する。ここで、立場を
逆転させ、リフター11およびコンテナ１を静止したロー
ラコンベア54に向かって移動させることも考えられる
が、このようにすると、リフター11、コンテナ１がロー
ル82に干渉するので好ましくない。次に、リフター11を
作動して昇降台13およびコンテナ１を下降させる。この
下降の途中において、最下段でかつ第１列目に位置する
帯状部材２はコンテナ１の棚板８からローラ47の先端部
に移載され、コンテナ１から取出される。そして、前記
昇降台13の下降は、検出センサ23が最上端のスリット22
を検出しその検出信号がシリンダ17に送られてきたとき
停止するが、このときの昇降台13およびコンテナ１の下
降距離は帯状部材２の上下方向ピッチ、即ち上下に隣接
する帯状部材２間の距離と等しい。ここで、ローラコン
ベア54に取出された帯状部材２は、この段階では移送位
置Ｂのサーバー63と同一直線上に位置しているため、ロ
ーラコンベア54を移動させる必要はないが、後の段階、
即ち第２、３、４列目の帯状部材２を取出す場合には、
ローラコンベア54に取出された直後の帯状部材２と移送
位置Ｂにおけるサーバー63とが帯状部材２の幅方向にず
れているため、ローラコンベア54を帯状部材２とともに
帯状部材２の幅方向に移動させ、該帯状部材２とサーバ
ー63とを同一直線上に位置させる必要がある。次に、モ
ータ48を作動して全ローラ47を同一方向へ同一速度で回
転させる。この結果、ローラ47上に載置されている帯状
部材２は長手方向に移動しサーバー63に移送されるが、
この移送の途中において帯状部材２はセンタリング機構
67によりセンタリングされる。一方、前述のような帯状
部材２の取出し移送の最中にロール82からタイヤ構成部
材が成型機81に供給され、該成型機81の周囲に巻付けら
れる。次に、サーバー63はモータ73が作動してねじ軸71
が回転することで、レール62に案内されながら移送位置
Ｂから巻付け位置Ａまで移動する。次に、サーバー63の
前端部がシリンダ68の作動によって下方に揺動した後、
サーバー63上の帯状部材２は成型機81に供給され、成型
機81上のタイヤ構成部材の周囲に巻付けられる。そし
て、このようにして構成された環状のバンドは成型機81
から取出された後、次工程への搬送される。一方、空と
なったサーバー63はその前端部が揺動して初期位置まで
復帰した後、モータ73の作動により巻付け位置Ａから移
送位置Ｂに移動する。次に、リフター11を作動してコン
テナ１を前述と同様に帯状部材２の上下方向ピッチと等
距離だけ下降させ、ローラ47上に第１列目で最下段から
２段目の帯状部材２を取出す。次に、ローラ47を回転し
て該帯状部材２をサーバー63に移送した後、サーバー63
を巻付け位置Ａまで移動させ、該巻付け位置Ａにおいて
帯状部材２を成型機81に供給し、次いで空となったサー
バー63を移送位置Ｂまで復帰させる。そして、このよう
な動作を繰り返し、第１列目に位置する帯状部材２を１
本ずつローラコンベア54によって最下段から最上段に至
るまで順次取出してサーバー63に移送する。このように
して第１列目の帯状部材２がコンテナ１から全て取出さ
れ昇降台13が取出し作業終了位置まで下降すると、検出
センサ25が揺動リンク16を検出しその検出信号をシリン
ダ17に送る。これにより、シリンダ17が作動し昇降台13
が再び上昇限まで上昇される。次にローラコンベア54が
コンテナ１に向かって移動するが、このローラコンベア
54の移動はローラ47の先端が第２列目の帯状部材２と第
３列目の帯状部材２との間に到達したとき停止する。次
に、昇降台13、コンテナ１が１ピッチ分だけ下降し、最
下段でかつ第２列目に位置する帯状部材２がコンテナ１
からローラ47に取出される。このとき、ローラコンベア
54に取出された帯状部材２と移送位置Ｂにおけるサーバ
ー63とは帯状部材２の幅方向にずれているので、モータ
38を作動してローラコンベア54を帯状部材２とともに一
端方向に移動させ、該帯状部材２とサーバー63とを同一
直線上に位置させる。次に、ローラ47を回転して帯状部
材２をローラ47からサーバー63に移送し、その後、ロー
ラコンベア54を再び前述した第２列目の帯状部材２を取
出す位置まで移動させる。一方、帯状部材２が移送され
たサーバー63は巻付け位置Ａまで移動した後、帯状部材
２を成型機81に巻付け、その後移送位置Ｂに復帰する。
そして、このような動作を次々と繰り返し第２列目の帯
状部材２を１本ずつ最下段から最上段に向けて順次取出
し移送する。このようにして第２列目の帯状部材２の取
出し移送が終了すると、この第２列目と同様に第３、第
４列目の帯状部材２の取出し移送を順次行い、コンテナ
１から全ての列および段の帯状部材２を１本ずつ取出し
移送する。次に、シリンダ17を作動して昇降台13を検出
センサ26が揺動リンク16を検出する下降限まで下降さ
せ、その後、空となったコンテナ１をリフター11から取
出しフォークリフト等によって搬出する。なお、コンテ
ナ１において帯状部材２が積載されていない段がある場
合には、該空の段を飛ばしてコンテナ１を下降させるよ
うにし、また、コンテナ１において帯状部材２が積載さ
れていない列がある場合には、該空の列を飛ばしてロー
ラコンベア54を移動させるようにする。このように、こ
の実施例では帯状部材２の取出し移送を簡単な構成をし
たリフター11およびローラコンベア54のみで行うことが
できるため、軽量化を図ることができるとともに安価に
製作することもできる。また、帯状部材２の取出し移送
に際して作業者の労力に頼る必要がないため、作業能率
が向上し自動化を行うこともできる。

なお、前述の実施例においては、各列毎に、即ち第１
列の帯状部材２を最下段から最上段に向けて取出し移送
し、続いて第２、第３、第４列目の帯状部材２を同様に
取出し移送するようにしたが、この発明においては、各
段毎に、即ち最下段の帯状部材２を第１列目から第４列
目に向けて順次取出し移送し、最下段が終了すると、続
いて下段側から最上段に向かって各段毎に帯状部材２を
同様に取出し移送するようにしてもよい。また、前述の
実施例において全てのローラ47に駆動力を与えて回転さ
せたが、この発明においては、１本以上のローラ47に駆
動力を与えて回転させ、残りのローラ47を自由回転する
ローラとしてもよい。

発明の効果以上説明したように、この発明によれば、帯状部材を
コンテナから１本ずつ取出しサーバーへ移送する作業
を、リフターおよびローラコンベアのみによって行うこ
とができるため、装置全体の構造が簡単でかつ軽量化
し、安価に製作することもできる。また、このような作
業を作業者の労力に頼ることなく機械的に行うことがで
きるため、作業能率が向上するとともに自動化も可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すその全体概念傾斜
図、第２図はその平面図、第３図は第２図のＩ−Ｉ矢視
図、第４図はその正面図、第５図は第２図のII−II矢視
図、第６図は第２図のIII−III矢視図である。１……コンテナ、２……帯状部材 11……リフター、33……可動台 47……ローラ、54……ローラコンベア 63……サーバー、81……成型機

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所定長の帯状部材を幅方向に複数本平行に
並べるとともに上下方向に複数段積重ねた状態で積載し
ているコンテナから帯状部材を１本ずつ取出して成型機
のサーバーに移送する帯状部材の取出し移送装置であっ
て、前記コンテナが載置され該コンテナを間欠的に昇降
させるリフターと、コンテナの側方に配置され、帯状部
材の幅方向に移動可能な可動台およびこの可動台にコン
テナから離隔した基端部において支持され帯状部材の幅
方向に延びるとともに帯状部材の長手方向に離れて配置
された複数の回転可能なローラを有するローラコンベア
と、を備えたことを特徴とする帯状部材の取出し移送装
置。