JP2750598B2 - マクロ機能付き電子制御カメラ - Google Patents

マクロ機能付き電子制御カメラ

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JP2750598B2
JP2750598B2 JP3131589A JP3131589A JP2750598B2 JP 2750598 B2 JP2750598 B2 JP 2750598B2 JP 3131589 A JP3131589 A JP 3131589A JP 3131589 A JP3131589 A JP 3131589A JP 2750598 B2 JP2750598 B2 JP 2750598B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マクロモード切換え操作によりズームモー
ドからマクロモードへの切り換えが可能で、測距情報に
基づきマクロ撮影モードとズームモードとのいずれの場
合も自動的に合焦を行って、シャッタボタン操作により
撮影を行うマクロ機能付き電子制御カメラの改良に関す
る。
(従来の技術) 電子制御カメラには、マクロモード切換え操作により
マクロモードからズームモードへと切り換え可能で、測
距情報に基づきマクロモードとズームモードとのいずれ
の場合も自動的に合焦を行って、撮影を行うマクロ撮影
機能付きのものがある。この電子制御カメラでは、マク
ロモード切換え操作によりマクロモードにすると、撮影
レンズがマクロ位置に向かって駆動されて停止し、シャ
ッターボタンを全押しすると、測距が行われ、レンズを
所望のピント位置に設定して、撮影が行われる。
ところで、従来の電子制御カメラでは、マクロモード
で測距を行ったとき、ズームモードでは撮影可能な距離
であるがマクロモードでは遠距離であるため良好なピン
トの撮影ができないような撮影距離の場合、シャッター
ボタンを押したままでもただちにマクロモードからズー
ムモードへ切り換え、レンズをマクロ位置からテレ位置
に設定して直ちに撮影を行っている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、撮影レンズとファインダの間にはパララック
スがあるため、マクロモードでフレーム(構図)を決定
しそのまま自動的にズームモードにレンズ移動して撮影
してしまうと、意図したフレームの写真を得ることがで
きない不都合がある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、この不都合を解決するため、 マクロモードのときに、マクロ撮影範囲外でかつ遠距
離との測距情報が得られたときは、レリーズロックを行
い、シャッタボタンの操作解除に基づきマクロモードを
自動解除すると共にレンズをマクロ位置からテレ位置に
自動的に切り換える切り換え手段を設けている。
(作用効果) 本発明に係わるマクロ機能付き電子制御カメラでは、
撮影レンズがマクロ位置にあるときにシャッタボタンを
操作すると測距が行なわれ、被写体が遠距離に位置し過
ぎて、マクロモードでは、ピントの良好な写真が得られ
ないときには、シャッタボタンを操作してもレリーズロ
ックがかかり、撮影が禁止される。そして、シャッタボ
タンの操作を解除すると、マクロモードからズームモー
ドへ自動切換えされるとともに、撮影レンズがマクロ位
置からテレ位置に自動的に移動されるので、撮影者がズ
ームモードへの変更をする必要がなく、撮影者は角度、
フレーミングを合わせ直し、シャッターボタンを押して
撮影するので、好ましいフレーミングの写真がとれるよ
うになる。
(実施例) 第1図〜第3図に従ってこの実施例に係るマクロ撮影
機能付き電子制御カメラの外観を説明する。
第1図において、1はカメラ本体、2、3はズームレ
ンズ鏡筒を示している。カメラ本体1の正面側には、第
2図に示すように測距部4、ファインダー窓5、ストロ
ボ6、受光素子としてのCdS、セルフタイマーランプ7
が設けられ、カメラ本体1の背面側には、裏蓋8、LCD
表示9、モードボタンA、モードボタンB、クリアボタ
ンC、ズームレバー10、緑ランプD、赤ランプE、裏蓋
開放レバー11が設けられ、裏蓋開放レバー11をその上昇
停止位置から下降停止位置に向かって矢印方向に操作す
ると裏蓋8が開かれる。その裏蓋8が開いているときに
は、裏蓋開放レバー11は下降停止位置にあり、裏蓋8を
閉じると裏蓋開放レバー11が上昇して停止する。
裏蓋8には、データ表示部12、デート切り換えボタン
13が設けられている。なお、カメラ本体1の底部には図
示を略すリワインドボタンが設けられている。
カメラ本体1の上部には、第1図に示すように、電源
レバー14、シャッターボタン15、マイクロボタン16が設
けられている。電源レバー14は電源ON位置と電源OFF位
置との間でスライドされる。
ズームレバー10はワイド側とテレ側との間で矢印r1、
r2方向に操作される。このズームレバー10は後述するマ
ニュアルシャッター時間又はインターバル時間の変更に
兼用されているが、これについては、モードボタンA、
モードボタンB、クリアボタンCの機能を説明するとき
に一括して説明することとする。
次に、上述したカメラの回路構成を第4図に基づいて
説明する。
この制御回路の中心となるのはメインCPUであり、こ
れと並列してシャッター関係の処理を行なうサブCPUが
ドライブICを介して接続されている。
メインCPUは、スイッチ等の情報入力手段からの入力
に基づき、以下の制御を行う。
(1)各モータ駆動回路を介してズームモータ、フィル
ムモータを制御する。
(2)測距関係の表示を行う緑ランプD、ストロボ関係
の表示を行う赤ランプE、セルフタイマ関係の表示を行
うセルフタイマランプ7の点灯、点滅を制御する。
(3)LCD表示9の表示を制御する。
(4)ストロボ回路の充電の制御を行う。
そして、メインCPUに対する情報入力手段としては、
以下のものがある。
(1)電源レバー14を電源OFF位置にした際にONするロ
ックスイッチLOCK。
(2)シャッターボタン15の一段押しでONする測光スイ
ッチSWS。
(3)シャッターボタン15の二段押しでONするレリーズ
スイッチSWR。
(4)マクロボタン16を押した際にONするセルフバック
のマイクロスイッチMCRO。
(5)ズームレバー10をテレ側r2に倒すことによってON
するズームのテレスイッチTELE。
(6)ズームレバー10をワイド側r1に倒すことによって
ONするズームのワイドスイッチWIDE。
(7)ズームレバー10の倒し角が小さいときにONし、大
きいとOFFする速度切替えスイッチZMHL。
(8)各モードボタンA,B,クリアボタンCを押すことに
よってONするセルフバックのモードAスイッチMDA、モ
ードBスイッチMDB、クリアスイッチMDC。
(9)フィルムパトローネにプリントされたDXコードを
読み取るDX接点。
(10)後述するズームコード入力手段ZC0,ZC1,ZC2。
(11)裏蓋開放レバー11を押し下げるとOFFし、裏蓋8
を閉じてレバーがロック位置まで上がるとONする裏蓋ス
イッチBACK。
(12)リワインドボタンを押すことによってONするセル
フバックのリワインドスイッチREW。
(13)フィルムの給送の有無を検出するフィルム給送検
出スイッチ。
ズーム関係の3つのスイッチTELE,WIDE,ZMHLは、1つ
のズームレバーによってON/OFFする構成であり、その接
点の配置は第5図に示す通りである。これらの組合せに
より、5通りの状態をメインCPUへ入力させることがで
き、そのデータはズーム操作において、あるいはモード
設定において利用される。例えばズーム操作の際には、
図中に示したようにズームモータの正逆転と、それぞれ
の回転における高速、低速の切り換えとの情報をメイン
CPUへ入力させる。
一方、サブCPUは、オートフォーカスICを介して赤外L
EDとPSDとから成る測距ユニットを制御すると共に、こ
のオートフォーカスICの出力に基づく測距データと、Cd
Sの出力に基づく測光データとをメインCPUへ転送する。
ドライブICは、サブCPUからの指令に基づいてシャッ
タ回路の制御、及びストロボ回路のトリガ信号出力を行
う。
第6図は、上記ブロック図中のズーム関係部分につい
ての説明図である。
メインCPUからは、モータ駆動回路に対して4本の信
号線MP1,MP2,MN1,MN2を介して正転、逆転指令が出力さ
れる。
また、このモータ駆動回路に駆動電源を供給するモー
タ電源制御回路は、信号線MCNTを介してメインCPUから
入力される速度指令に基づき、供給電圧を高低2種類に
切り替える。MCNTがOFFであれば、電池電圧を直接ズー
ムモータ駆動回路に供給し、ONであれば所定の電圧に降
圧して供給する。
これらの指令の内容は、後述の第1表に示した通りで
ある。
ズームモータは、正回転時にはカム筒を介して鏡筒3
を突出する方向に駆動して撮影レンズの焦点距離をテレ
側に変化させ、逆転時には鏡筒3を収納する方向へ駆動
させて撮影レンズの焦点距離をワイド側へ変化させる。
なお、このカメラにおいては、撮影レンズの焦点距離
の変化、この変化に伴う開放F値の変化、レンズが広角
(ワイド)端にあること、望遠(テレ)端にあること、
マクロ撮影位置にあること、収納(ロック)位置にある
こと等の情報を自動的に検出し、これらの情報に従って
各種の制御を行っている。
そのため、レンズを駆動するカム筒の周面にコード板
を貼着し、ボディ側にこのコード板に摺接するブラシを
4本(各端子名;ZC0,ZC1,ZC2,GND)設けている。
4本のブラシの内GNDは共通端子であり、他の3本が
コード検出用の端子である。
第7図はコード板13の展開図と各コードとの対応を示
すものである。端子ZC0,ZC1,ZC2は、図中斜線で示した
コード板の導通ランドに接触している際に「0」、接触
していないときに「1」の信号が取り出される。本明細
書では、これらの端子の導通関係から検出される3ビッ
トの情報をズームコードZC0DEと定義する。
また、このカメラでは、ズーミングの制御のために上
記のズームコードに基づいてポジションコードPOSとデ
ィビジョンコードDIVとを定めている。
ポジションコードPOSは、撮影レンズがワイド端より
ロック位置側にあること、ズーム域のワイド端、テレ端
にあること、ワイド端とテレ端との間のズーム域にある
こと、テレ端よりマクロ位置側にあることの5つの状態
を区別するために用いられ、ディビジョンコードDIV
は、ズーム域を14分割してレンズ位置を示すために用い
られる。図中のDIVは16進表示である。
なお、第7図においては、POS=1,3の部分も一定の幅
を持って表現されているが、この部分は実際には幅を持
たない点である。すなわち、POS=1となるのは、レン
ズがワイド端に設定される場合、すなわちZC1が1から
0(OFFからON)となった瞬間のみで、ワイド端で停止
しない場合にはPOSは0から2に切り替わる。
ところで、この装置では、ロック位置とズーム域との
間及びズーム域とマクロ位置との間は停止禁止域とされ
ている。
しかし、上記の境界の区別を端子のONからOFFへの変
化によって検出する構成であると、本来ONである端子が
ブラシとコード板の接触不良によってOFFと検出された
場合には、ズームモータが停止禁止域で停止してしまう
おそれがある。
そこで、この装置では、これらの境界を検出するに当
たって所定の端子のOFFからONへの変化を用いるように
コード板、及びソフトを構成している。このような構成
とすれば、端子がOFFである領域でONと検出されること
はないため、ブラシとコード板の接触不良があったとし
ても停止禁止位置での停止を避けることができる。
一方、ズーム域では、前述したように撮影レンズの焦
点距離に対応して14の区分を行っている。しかも、端子
ZC2はズーム域内ではテレ端検出のためのみに使用され
ている。
従って、13の段階を2ビットで区分しなければならな
い。そこで、この例では、DIV=1〜Eに対応させてZC0
DE=4,5,6,7を繰り返して対応させる相対コードの構成
を採用している。
このような構成をとった場合、静的に検出されるズー
ムコードZC0DEのみからはレンズの焦点距離に対応する
ディビジョンコードを一つに特定することができないた
め、端点からのズームコードの変化を動的に検知しつつ
メモリー内に記憶されたディビジョンコードを逐次書換
えて現在のディビジョンコードを把握する構成とされて
いる。
次に、モードボタンA、モードボタンBの機能につい
て説明する。
モードボタンAは、露出方式を設定する機能を有し、
露出方式としては、ここでは、オート(ストロボ自動発
光モード)、ストロボON(ストロボ強制発光モード)、
ストロボOFF(ストロボ発光禁止モード)、露光補正、
バルブ、バルブ&ストロボONの6種類が準備されてい
る。
第8図には、この各露出方式に対応する表示マークが
示されている。なお、オートの場合、無表示である。ま
た露出方式に対応して1個のMODEAが準備されている。M
ODEAの内容「0」はオート、「1」はストロボON、
「2」はストロボOFF、「3」は露出補正、「4」はバ
ルブ、「5」はバルブ&ストロボONに対応している。モ
ードボタンAを操作するとMODEAが変更される。
モードボタンBは、撮影方式を設定する機能を有し、
撮影方式としては、ここでは、1コマ撮影、連続撮影、
セルフタイマー、ダブルセルフ、多重撮影、インターバ
ルの6種類が準備されている。この各撮影方式に対応す
る表示マークも第8図に示されているが、1コマ撮影の
ときは無表示である。また、撮影方式に対応してMODEB
が準備されており、このMODEBの内容「0」は1コマ撮
影、「1」は連続撮影、「2」はセルフタイマー、
「3」はダブルセルフ、「4」は多重撮影、「5」はイ
ンターバルに対応している。
モードボタンBを操作すると、MODEBの内容が変更さ
れる。LCD表示には、このMODEAの内容とMODEBの内容と
に基づき表示が行われると共に、撮影時の制御もこれら
の内容に基づき行われる。
露出方式のバルブ又はバルブ&ストロボONに対して、
第2表に示すマニュアルシャッター時間が準備されてい
る。ここでは、8種類のマニュアルシャッター時間が準
備され、この8種類のマニュアルシャッター時間に対し
て1個のMODBLBが準備されており、このMODBLBの内容
「0」はバルブに対応し、「1」〜「7」は各マニュア
ルシャッター時間1〜60秒に対応している。このMODBLB
の内容は後述するモード設定フローにおいて、モードボ
タンAを押してバルブ又はバルブ&ストロボONモードに
変化したときにそのままモードボタンAを押した状態で
ズームレバー10を操作すると変更される。なお、バルブ
又はバルブ&ストロボONモードのときでマニュアルシャ
ッター時間が表示されていないときにモードボタンAを
押し直し、ズームレバー10を操作しても変更される。
撮影方式のインターバルに対して、第3表に示すイン
ターバル時間が準備されている。ここでは、16種類のイ
ンターバル時間が準備され、この16種類のインターバル
時間に対して1個のMODINTが準備されており、このMODI
NTの各内容「0」〜「15」は、各インターバル時間10秒
〜60分に対応している。MODINTの内容は、モードボタン
Bを押してインターバルモードに変化したときに、その
ままモードボタンBを押した状態でズームレバー10を操
作すると変更される。なお、インターバルモードでイン
ターバル時間が表示されていないときにモードボタンB
を押し、ズームレバー10を操作しても変更される。な
お、マニュアルシャッター時間の初期値はバルブであ
り、インターバル時間の初期値は60秒であり、これは、
モードイニシャライズ又はクリアボタンCをONすると自
動的に設定される。
次に、LCD表示9の表示内容について第9図を参照し
つつ説明する。モードボタンA、Bによるモードマーク
は、その各モードに応じて各表示領域に表示され、その
各マークの意味については既述したので、残余のマーク
について説明する。
この第9図において、17はシャッターボタンマーク、
18はマクロマーク、19はズームレバーマーク、20は電池
マーク、21は7セグメント表示部であり、「mm」は焦点
距離表示のときに点灯する単位のマーク、「MS」はマニ
ュアルシャッター時間又はインターバル時間を表示する
ときの単位のマーク、「EX」は撮影枚数を意味する単位
のマークである。
シャッターボタンマーク17はシャッターボタン15が作
動可能なとき表示され、マクロマーク18はマクロボタン
16を押してマクロ位置に撮影レンズが繰り出されてマク
ロ撮影が可能なときに点灯され、測距の結果マクロ撮影
への切り換えが必要なときに点滅される。ズームレバー
マーク19はズームレバー10が使用可能なとき点灯又は点
滅され、電池マーク20は電池消耗時に点灯する。7セグ
メント表示部21には、撮影枚数、焦点距離又はマニュア
ルシャッター時間あるいはインターバル時間に対応する
数値が表示される。なお、単位のマーク「MS」におい
て、「M」は分を「S」は秒を意味し、マニュアルシャ
ッタ時間あるいはインターバル時間の設定された時間に
対応して「M」又は「S」のいずれかが表示される。
次に、第10図〜第27図に示したフローチャートに従っ
て上述したメインCPUに格納されたプログラムをカメラ
の作動と共に説明する。
《メイン処理》 まず、第10図〜第15図に示したリセット処理、メイン
処理から説明する。メイン処理は、カメラの基本動作を
規定するものであり、他の処理は種々の条件に応じてメ
イン処理から分岐あるいはコールされて行なわれるもの
である。
電源が投入されるとメインCPUのリセットが解除さ
れ、第10図のリセット処理が開始される。メインCPUは
ステップ(以下、S.とする)RS1,RS2においてメモリの
イニシャライズとスイッチデータの入力とを行い、S.RS
3においてモードイニシャライズ処理を行い、S.RS4で第
16図に示したズームイニシャライズ処理を行った後、メ
イン処理に入る。なお、モードイニシャライズ処理は、
前述した各種のモードの設定を初期値に戻し、ストロボ
自動発光、1コマ撮影のモードとする処理である。
メイン処理では、S.MI1において表示ホールドに用い
る1秒のタイマをクリア、スタートさせる。
S.MI2〜MI4では、測光スイッチSWS、レリーズスイッ
チSWR、ワイドスイッチWIDE、テレスイッチTELE、モー
ドAスイッチMDA、モードBスイッチMDB、クリアスイッ
チMDC、マクロスイッチMCROの全てがOFFしている場合に
スイッチ判定フラグ?SWOFFに1がセットされ、何れかが
ONしている場合には0がセットされる。なお、以下の説
明においてフラグ名には、語の頭に「?」を付して他の
記号と区別することとする。
S.MI5〜MI8では、測光スイッチSWS、レリーズスイッ
チSWR、ワイドスイッチWIDE、テレスイッチTELEの4つ
のスイッチが全てOFFであり、かつ、モード設定におい
て撮影が禁止されるモードの組合せが選択されていない
場合に測光スイッチ有効フラグ?SWSENに1がセットさ
れ、何れかのスイッチがONしている場合、あるいは撮影
禁止のモード組合せが設定されている場合に0がセット
される。
S.MI9では前述した各スイッチの状態が入力され、以
下この入力されたスイッチデータに基づいて処理が行わ
れる。
まず、S.MI10においてリワインドスイッチREWがONし
ていると判断された場合には、S.MI11でモードイニシャ
ライズ処理された後、S.MI12で第12図に示したループ抜
け出し処理が行われる。この処理は、ストロボ回路の充
電を停止するS.L01と、充電表示用の赤ランプを消灯さ
せるS.L02との2ステップから成り、メイン処理から他
の処理に分岐する前に必ずコールされる。
ループ抜け出し処理の後、リワインド処理に分岐す
る。S.MI121のリワインド処理については詳述しない
が、フィルムの巻き戻しが終了するとリワインド終了フ
ラグ?REWENDが1にセットされ、メイン処理の先頭にジ
ャンプして処理が進められる。
裏蓋8が閉じて裏蓋スイッチBACKがONしている場合に
は、S.MI14においてローディング終了フラグ?LDENDの状
態からローディングが終了しているか否かを判断し、終
了していない場合(?LDEND=0)にはS.MI15,MI16のモ
ードイニシャライズ処理とループ抜け出し処理とを経て
S.MI161のローディング処理に分岐する。終了している
場合にはS.MI17,MI18をスキップして処理が進められ
る。
なお、ローディング処理が終了すると、?LDENDに1が
セットされ、メイン処理の先頭にジャンプして処理が進
められる。
裏蓋8が開放している場合には、S.MI17,MI18におい
て?LDEND.?REWENDが共にクリアされる。
第13図のS.MI19〜MI24では、ロックスイッチLOCKがOF
FからONになった場合、すなわち電源レバーが電源ON位
置から電源OFF位置になった場合の処理を示している。
ロック位置フラグ?LOCKに基づいて撮影レンズがロック
位置にないと判断された場合には、LCD表示上のフィル
ム枚数表示を焦点距離表示に切り替えた後、抜け出し処
理を行い、後述するズーム逆転処理へ分岐してレンズを
ロック位置に引き戻す。レンズが既にロック位置にあ
り、リワインド終了状態でない場合には、ループ抜け出
し処理を経て後述のロック処理に分岐する。リワインド
終了状態ならば、第15図に示したメイン処理の「MID」
の位置へとジャンプして処理が進められる。
ロックスイッチLOCKがOFFであり、かつ、S.MI25にお
いてレンズがワイド端よりロック位置側にある(POS=
0)場合には、S.MI26,MI27において焦点距離表示を行
うと共に、表示ホールドフラグ?WAITDを1として表示を
1秒間ホールドするよう設定する。このホールドの処理
は、メイン処理の最後に説明する。その後、S.MI28でマ
クロ要求フラグ?RQMCROに0をセットし、S.MI29で抜け
出し処理を実行して後述のズーム正転処理へ分岐し、レ
ンズをワイド端へ移動させる。
S.MI30〜MI36では、マクロスイッチMCROがONしている
場合に、焦点距離表示を行うと共に、表示ホールドフラ
グ?WAITDを1にセットする。そして、マクロ位置フラグ
?MCROの状態から撮影レンズがマクロ位置にあるか否か
を判断し、マクロ位置にあれば表示ホールド用のタイマ
をクリア、スタートして第15図の「MIC」へとジャンプ
して処理を進める。マクロ位置になければマクロ要求フ
ラグ?RQMCROを1にセットし、ループ抜け出し処理を経
てズーム正転処理へ分岐し、レンズをマクロ位置まで移
動させる。
続いて第14図に示したS.MI37〜MI43では、テレスイッ
チTELEがONしている場合に、焦点距離表示に切り換えて
表示ホールドフラグを立て、テレ端にない場合(POS≠
3)には抜け出し処理を経てテレ端よりマクロ側にある
(POS=4)かワイド側にある(POS≠4)かを判断す
る。テレ端よりワイド側のズーム域にある場合には、後
述するテレ移動処理へ分岐してレンズをテレ側に移動さ
せ、マクロ側にある場合にはズーム逆転処理へ分岐して
レンズをテレ端に引き戻す。
レンズが既にテレ端にある場合(POS=3)には、表
示用タイマをクリアしてこの時点から再度1秒のカウン
トを行う。
S.MI44〜MI50では、ワイドスイッチWIDEがONしている
場合に、焦点距離表示に切り換えると共に表示ホールド
フラグを立て、レンズがワイド端にあればそのままS.MI
48でタイマーをクリア、スタートさせてメイン処理を進
める。ワイド端にない場合には、ループ抜け出し処理を
経てレンズがテレ端よりワイド側にあるかマクロ側にあ
るかを判断する。
ワイド側にある場合には、後述のワイド移動処理に分
岐してレンズをワイド側へ移動させる。マクロ側にある
場合には、ズーム逆転処理に分岐してレンズをテレ端に
引き戻し、テレ端に達してもワイドスイッチWIDEが押さ
れ続けている場合には、ズーム逆転処理からワイド移動
処理へ分岐してレンズを連続的にワイド側へ移動させ
る。
従って、撮影レンズのマクロ位置への設定はマクロス
イッチのONによって行い、マクロ位置に設定されたレン
ズをズーム域に戻すためには、ズームレバーをいずれか
の方向に操作すればよい。
第14図のS.MI51〜MI54では、マクロテレシフトフラグ
?MTSIFTの状態からシフトが要求されていると判断され
る場合に、焦点距離表示処理を行うと共に、表示ホール
ドフラグ?WAITDを1とし、ループ抜け出し処理を経てズ
ーム逆転処理に分岐してレンズをテレ端に引き戻す。
この実施例では、マクロ撮影の遠距離限界は約1メー
トルであるため、レンズがマクロ位置にあって測距結果
が1メートル以上である場合にはこのままシャッターを
切ってもピントのあった写真を得ることができない。そ
こで、このカメラでは、上記のような場合にレリーズロ
ックをかけ、レンズをマクロ位置からテレ端へシフトさ
せるよう制御している。フラグ?MTSIFTは、AEAF制御処
理内のLL演算処理において設定されるものである。
続いてS.MI55では、リワインド終了フラグ?REWENDの
状態を判断し、リワインドが終了している場合にはS.MI
56でLCD表示上に「00 EX」の表示を行わせる。このフラ
グが0の場合には、S.MI57でモード設定処理がコールさ
れる。
モード設定処理内では、S.MI2〜MI4で設定したスイッ
チ判定フラグ?SWOFFをみて前回の入力でスイッチが全て
OFFしていた場合にのみ設定処理に入り、いずれかのス
イッチがONしていた場合には設定を行わずにメイン処理
へリターンする。
このモード設定処理は露出方式、撮影方式を設定し、
各方式に対応した値をMODEA、MODEBにセットする。ま
た、モードの変更があった場合には、モードチェンジフ
ラグ?MDCHGが1とされ、変更がなければ0とされる。
モード設定処理からリターンすると、S.MI58において
設定されたフラグの状態を判定し、モードの変更があっ
た場合にはS.MI59.MI60で表示ホールドフラグを1にセ
ットしてループ抜け出し処理を経てメイン処理の先頭に
ジャンプする。
モードの変更がなかった場合には、S.MI61,MI62にお
いて測光スイッチSWSと測光スイッチ有効フラグ?SWSEN
との状態を判定し、所定の条件を満たす場合にS.MI63〜
MI65で焦点距離表示を行って表示ホールドフラグをクリ
アし、ループ抜け出し処理を経てシャッター関係の制御
を行うAEAF制御処理へと分岐する。
AEAF制御処理へ分岐するのは、測光スイッチがONして
おり、かつ、メモリされたSWS,SWR,TELE,WIDEの各スイ
ッチデータが何れもOFFであり、かつ、撮影可能なモー
ド設定である場合である。すなわち、AEAF制御処理に分
岐するのはSWSがOFFからONに変化した場合のみであり、
ズームレバーが操作されていた場合等は分岐せずにメイ
ン処理が続行される。
S.MI66ではストロボ回路の充電制御処理が実行され、
S.MI67〜MI71において表示切り換えの処理が実行され
る。
表示ホールドが要求されている場合、例えば後述する
ズームの処理後にメイン処理において、表示用タイマー
のクリアから1秒経ったか否かが判断される。
タイマーが1秒経過する前には、現在なされている表
示がホールドされる。
表示ホールドが要求されていない場合、あるいはタイ
マーが1秒経過すると、枚数表示以外の表示がなされて
いる場合には枚数表示を行い、表示ホールドフラグ?WAI
TDをクリアする。
このように、フィルム枚数表示は、一時的に切り換え
られる際を除いて他の表示より優先的に表示されること
となる。
そして、S.MI72で125ms処理を停止した後、S.MI73で
充電禁止時間処理がコールされ、リターン後メイン処理
のS.MI2へとジャンプして処理が続けられる。
以上でメイン処理の各ステップの説明を終了し、続い
てメイン処理から分岐するフロー、サブルーチンについ
て説明する。
《ズームイニシャライズ処理》 第16図はリセット処理のS.RS4でコールされるズーム
イニシャライズ処理のフローである。
このカメラでは、前述したようにズームコードが相対
コードであるため、電池が抜かれてメモリ内容が破棄さ
れると撮影レンズが現在どの位置にあるのかをカメラ自
身が把握できなくなってしまう。ズームイニシャライズ
処理は、このような場合に撮影レンズを一旦ロック位置
まで引き戻すために行なわれる。
まず、S.ZI1においてコード板に摺接するブラシの導
通状態からズームコードZCODEを入力する。
S.ZI2〜ZI8においては、レンズがロック位置になけれ
ばモータを高速で逆転させ、既にロック位置にある場合
には100ms間ズームモータを高速で正転させた後に逆転
させてロック位置まで引き戻す。
そして、S.ZI9でポジションコードPOSを0、ロック位
置フラグを1、マクロ位置フラグを0としてコールされ
た位置にリターンする。
次に、ズーミング関係の処理、ズーム逆転処理、正転
処理、テレ、ワイド移動処理について説明するが、その
前に、これらの処理内で頻繁にコールされるコードチェ
ック処理について説明しておく。
《コードチェック処理》 第17図及び第18図は、ズーミングに伴うズームコード
ZCODEの変化により、ポジションコードPOS、ディビジョ
ンコードDIV、ズームコードの変化予測値ZCFOW,ZCREVを
決定する処理である。
但し、ズームコードの一部を相対コードとしているた
め、静的に検出されるズームコードのみからはレンズの
焦点距離に対応するポジションコード、ディビジョンコ
ードを一つに特定することができない。
そこで、このコードチェック処理では、ズームコード
が絶対コードであるロック位置(ZCODE=2)からのズ
ームコードの変化を動的に検知しつつメモリー内に記憶
されたポジションコードPOS、ディビジョンコードDIVを
逐次書換えている。
この処理に入ると、まずS.CK1でロックスイッチLOC
K、マクロスイッチMCRO、ワイドスイッチWIDE、テレス
イッチTELE速度切替えスイッチZMHLの各データが入力さ
れる。これらのスイッチデータは、後述のテレ移動処
理、ワイド移動処理等においてコードチェック処理がコ
ールされた場合に、リターン後に利用される。
S.CK2〜CK5では、ポジションコードがワイド端(POS
=1)、テレ端(POS=3)を示す場合に、これらをそ
れぞれ強制的にズーム域(POS=2)、テレ端よりマク
ロ位置側(POS=4)を示すコードに設定する。前述し
たようにテレ端、ワイド端におけるポジションコードPO
Sは幅を持たないため、ズームモータが動いている場合
には直ちに他の値となる。
続いて、S.CK6のズームコード入力処理によってズー
ムコードZCODEが入力され、ズームコードに変化がない
場合にはS.CK7からコールされたステップにリターンす
る。
変化があった場合には、ズームモータの回転方向によ
って異なる処理が実行される。モータが正転の場合に
は、S.CK8からS.CK9へ進み、逆転の場合には第18図のS.
CK25へと進む。
正転の場合から説明する。
なお、S.CK2〜CK5の処理により、POSの値は0,2,4の何
れかとなる。
レンズがワイド端よりロック位置側にある場合(POS
=0)には、ブラシのZC1端子がONとなるまで、すなわ
ちワイド端となるまでの間はS.CK10からそのままコール
されたステップへとリターンする。ZC1がONとなった場
合には、S.CK11においてPOS及びDIVを1にセットすると
共に、ズームモータが正転していれば次の変化後にとる
であろうズームコードの値(ズームコードの正転方向の
変化予測値)ZCFOWに4をセットしてリターンする。
なお、変化予測値は、第7図の対応表に基づいて定め
られる。
レンズがズーム域にある場合(POS=2)には、S.CK1
2からS.CK13へ進んでディビジョンコードDIVが2より小
さいか否かを判断し、2以上である場合には、S.CK14に
おいてZC2端子の状態からテレ端に達したか否かを判断
する。
ZC2端子が0となるのは、第7図に示したようにワイ
ド端よりロック位置側とズーム域とマクロ位置との間と
である。従って、理論的にはPOS=2でZC2端子が0とな
ることは考えられず、S.CK13のステップがなくともテレ
端を検出できることとなる。
しかしながら、コード板の製造上の誤差により、ワイ
ド端側でのZC2が0となる領域とZC1が0となる領域とが
一部重なることも考えられる。
そこで、このような誤差があってもZC2端子の信号の
みからテレ端を検出できるようにS.CK13の判断が設けら
れている。
テレ端が検出されると、S.CK15,CK16においてPOSを
3、DIVをEHにセットすると共に、LCD表示の表示をテレ
端の焦点距離表示(70mm)に変更してリターンする。な
お、このフローにはいる場合には、LCD表示には必ず焦
点距離表示がなされている。
テレ端に達していない場合には、S.CK17,CK18におい
てZC2を1とみなしてズームコードZCODEと変化予測値ZC
FOWとを比較する。これらが等しい場合には、S.CK19〜C
K22においてディビジョンコードのカウントアップ、新
たな変化予測値のセットを行うと共に、表示キープフラ
グ?KPLCDが0(表示変更許可)であれば新たなDIVに対
応した焦点距離表示を行ってリターンする。
S.CK9,CK12での判断が共に否定である場合、すなわち
レンズがテレ端よりマクロ位置側にある場合(POS=
4)には、S.CK23でZCO端子が0か否かを判断し、0で
あればS.CK24でマクロ位置フラグ?MCROを1にセットす
ると共に、マクロ要求フラグ?RQMCROをクリアしてリタ
ーンする。
モータが逆転している場合には、第18図のS.CK25にジ
ャンプして処理が進められる。
ズームコードZCODEの2は絶対コードであり、レンズ
がロック位置にあることを意味する。この場合には、S.
CK25から分岐してS.CK26においてズームモータのブレー
キをかける。そして、S.CK27,CK28でPOSを0とすると共
に、ロック位置フラグ?LOCKを立て、スタック処理を経
てメイン処理の先頭へジャンプする。
レンズがテレ端よりマクロ位置側にある場合(POS=
4)には、S.CK29からS.CK30へ進み、ZC1端子が1であ
る間はそのままコールされたステップへリターンする。
ZC1端子が0である場合には、レンズがズーム域に入
ったものとしてPOSとDIV、そして逆転方向の変化予測値
ZCREVをセットし、S.CK32において表示変更が許可され
ていればS.CK33で焦点距離表示を新たな値(65mm)とし
てリターンする。
次に、POSが4でない場合には、S.CK34においてPOS=
2の場合とPOS=0の場合とに処理が別れ、レンズがワ
イド端よりロック位置側にある場合(POS=0)にはそ
のままリターンする。
レンズがズーム域にある場合(POS=2)には、S.CK3
5〜CK39においてディビジョンコードがBH以下であるこ
とを条件にZC2端子がON(0)であるか否かを判断し、
0であればワイド端よりロック位置側にあると判断して
POSを0とすると共に、表示変更が許可されていれば焦
点距離表示を新たな値(35mm)に変更してリターンす
る。S.CK35の判断は前述したS.CK13と同様にコード板の
製造誤差を考慮したものである。
S.CK40,CK41では、ZC2端子を1とみなしてズームコー
ドZCODEを検出し、これが変化予測値ZCREVと等しいか否
かを判断する。等しくない場合にはそのままリターン
し、等しい場合にはS.CK42〜CK45においてディビジョン
コードを1マイナスして新たな変化予測値ZCFOW,ZCREV
をセットすると共に、表示変更が許可されていれば焦点
距離表示を新たな値としてリターンする。
上述したように、ロック位置、マクロ位置、テレ端、
ワイド端の設定は、いずれも端子ZC0,1,2のOFF(1)か
らON(0)への変化によって検出しており、これにより
ブラシとコード板の接触不良による検出エラーを防止し
て停止禁止位置でズームモータが停止してしまう事態を
回避することができる。
《ズーム逆転処理》 第19図はメイン処理のS.MI22,MI42,MI50,MI54から分
岐するズーム逆転処理を示すフローチャートである。こ
の処理は撮影レンズをロック位置まで引き込む動作及び
マクロ位置からズーム範囲まで戻す動作を行なう。な
お、ズーム範囲内で停止する場合にはバックラッシュに
よる影響を除去するための正転動作が含まれる。
以下、ズーム関係の処理は第20図に示した動作説明図
と共に説明する。
このフローに分岐すると、まずS.ZR1,ZR2においてマ
クロテレシフトフラグ?MTSIFTとマクロ位置フラグ?MCRO
とをクリアし、ズームモータを高速で逆転させる。
S.ZR3では、表示キープフラグ?KPLCDを1として焦点
距離表示の変化を禁止し、S.ZR4,ZR5ではレンズがテレ
端よりマクロ位置側にある場合にはコードチェックを繰
り返す。
レンズがテレ端よりズーム域側に設定されている場
合、あるいはS.ZR5の判断を繰り返す間にズーム域に入
った場合には、S.ZR6でロックスイッチLOCKのON/OFFが
判断される。
ロックスイッチがONしている場合には、S.ZR7におい
て表示キープフラグ?KPLCDをクリアする。そして、S.ZR
8〜ZR13において、レンズがロック位置に達するかロッ
クスイッチがOFFするまでモータを逆転させ、ロック位
置に達したらモータを停止してメイン処理の先頭へジャ
ンプして処理が続けられる。この場合の動きは、第20図
に符号aで示したものである。
ズームモータの逆転によってワイド端を越える前にロ
ックスイッチがOFFした場合には、S.ZR14〜ZR23におい
てスイッチのOFFから70ms逆転させて50ms正転させ、こ
こでレンズがズーム域にあればそのまま停止させる(第
20図の符号bで示した動き)。正転後にもレンズがワイ
ド端よりロック位置側にある場合には、ワイド端までモ
ータ正転を継続させ、ワイド端まで繰り出してからモー
タを停止させる(第20図の符号cで示した動き)。何れ
の場合にも焦点距離表示を行ってメイン処理の先頭へと
ジャンプして処理が続けられる。
一方、ロックスイッチが当初からOFFしていた場合に
は、S.ZR6からS.ZR24へ進み、ワイドスイッチがONして
いれば、そのまま後述するワイド移動処理の「JPWIDE」
端子へジャンプして処理が続けられる。そうでない場合
には、S.ZR25〜ZR30においてズーム域となってから50ms
経過した後にモータを高速正転させ、レンズをテレ端に
設定してメイン処理へジャンプする(第20図の符号dで
示した動き)。
ズーム逆転処理において、あるいはワイド移動処理の
「STOPWD」端子からこの逆転処理に入った場合には、バ
ックラッシュを除去するため、モータの逆転停止後50ms
間正転させてからモータをストップさせる。従って、焦
点距離表示を禁止していないと一旦ワイド側のDIV領域
に入ったところで短い焦点距離の表示の変更がなされ、
反転してテレ側のDIV領域に入ったところで長い焦点距
離の表示に切り換えられる場合がある。このような表示
の変化は、焦点距離をワイド側へ移行する動作であるに
も拘らず、停止直前でテレ側へ誤動作したかのような印
象をユーザーに与えかねない。そこで、この場合には表
示キープフラグ?KPLCDを立てて、表示の変化を一時禁止
し、ズームモータが停止した時点で変更を許可するよう
に構成している。
《ズーム正転処理》 第21図はメイン処理のS.MI29,MI36から分岐するズー
ム正転処理を示すフローチャートである。この処理は、
撮影レンズをロック位置からワイド端へ、あるいはズー
ム域からマクロ位置へ移動させるものである。
ズームモータ正転の処理に入ると、まず、S.ZF1,ZF2
においてロック位置フラグ?LOCKをクリアしてズームモ
ータを高速正転させる。S.ZF3〜ZF6では、レンズがワイ
ド端よりズーム域側にあることを確認した後、マクロ要
求がなければそのままモータを停止してメイン処理へと
ジャンプする。これは、第20図の符号eで示したよう
に、電源レバーを電源ON位置にした場合にレンズをロッ
ク位置からワイド端に移動する処理である。
マクロ要求がある場合には、S.ZF7〜ZF9においてロッ
クスイッチのOFFを条件にレンズがズーム域のテレ端を
過ぎるのを待ち、ロックスイッチがONした場合にはS.ZF
10でモータを停止してメイン処理にジャンプする。レン
ズがテレ端を過ぎると、S.ZF11〜ZF13においてマクロ位
置フラグ?MCROが立つのを待ってモータを停止し(第20
図の符号fで示した動き)、メイン処理へジャンプして
処理が進められる。これは、電源レバー電源ON位置(ロ
ックスイッチOFF)の状態でマクロボタン16を押した際
の動作である。
上述のズームモータ逆転、正転処理で示したように、
電源レバー、あるいはマクロボタン16の操作によるレン
ズ駆動はすべて高速で行われる。
《テレ移動処理》 第22図はメイン処理のS.MI42から分岐するテレ移動処
理を示すフローチャートである。
この処理は、撮影レンズがズーム範囲にあってテレス
イッチTELEをONすることによって実行されるものであ
る。ズームモータを正転させて撮影レンズを移動させる
点で前述のズーム正転処理と共通するが、ズーミング速
度が高低切り替えできる点で異なる。
テレ移動処理に入ると、まずS.ZT1においてズームモ
ータを高速で正転させ、S.ZT2で速度切替え用のタイマ
ーをクリアしてスタートさせる。
S.ZT3〜ZT10では、テレスイッチがONしていること、
レンズがテレ端に達していないこと(POS≠3)、ロッ
クスイッチがOFFであることを条件に、起動時の30msを
高速で駆動し、30msを経過した後は速度切替えスイッチ
の選択に応じて高速、低速を切り替えてモータを正転さ
せる。
ズーム域でテレスイッチTELEをOFFすると、第20図の
符号gで示した通りの動作となる。また、テレ端に達し
た際の動作は、符号hで示されている。
上記の条件のいずれかを満足しなくなった際には、S.
ZT11でモータを停止させ、メイン処理の先頭へと処理を
進める。
《ワイド移動処理》 第23図はメイン処理のS.MI50から分岐するワイド移動
処理を示すフローチャートである。
この処理は、撮影レンズがズーム範囲にあって、ワイ
ドスイッチWIDEのONによって実行されるものであり、撮
影レンズを収納方向に移動させる点で前記のズーム逆転
処理と共通するが、ズーミング速度が切り替え可能な点
はテレ移動処理と共通である。
ワイド移動処理に入ると、まず、S.ZW1においてズー
ムモータを高速させ逆転させ、S.ZW2でタイマーをクリ
アしてスタートさせる。前述のズーム逆転処理のS.ZR24
から分岐した場合には、このS.ZW2以下の処理が共通す
る。
S.ZW3〜ZW10では、ワイドスイッチがONしているこ
と、レンズがワイド端よりロック位置側に入っていない
こと(POS≠0)、ロックスイッチがOFFであることを条
件に起動時の30msを高速で駆動し、30msを経過した後は
速度切替えスイッチの選択に応じて高速、低速を切り替
えてモータを逆転させる。
ワイドスイッチWIDEがOFFした場合には、S.ZW11にお
いてモータの回転を高速に設定した後、ズーム逆転処理
のS.ZR14へと分岐し、バックラッシュによる影響を除去
するための処理が実行される(第20図の符号iで示した
動き)。
ズーム域でワイドスイッチWIDEをOFFし、上述した70m
sの正転、50msの逆転が終了した時点でワイド端よりロ
ック位置側にあった場合には、第20図に符号jで示した
ようにワイド端まで繰り出してズームモータを停止す
る。
レンズがワイド端よりロック位置側に入った場合に
は、S.ZW12でモータを高速に設定した後、S.ZW13〜ZW17
において50ms待ってズームモータを反転させ、バックラ
ッシュを除去しつつレンズをワイド端に設定してモータ
を停止し(第20図の符号kで示した動き)、メイン処理
へとジャンプする。
ロックスイッチがONされた場合には、S.ZW18でモータ
を停止させ、メイン処理に入る。この場合、メイン処理
からズーム逆転処理へ分岐してレンズがロック位置まで
引き戻されることとなる。
《ロック処理》 第24図はメイン処理のS.MI24から分岐するロック処理
のフローを示したものである。この処理は、ロックスイ
ッチがONされて撮影レンズがロック位置に収納された際
に分岐して実行される処理である。
この処理に入ると、S.LK1〜LK4においてローディング
終了フラグ?LDENDの状態に応じてLCD表示の枚数表示を
点灯、あるいは消灯させ、モードを初期値に戻す。
S.LK5〜LK13のループは、リワインドスイッチREWがOF
Fしていること、裏蓋スイッチBACKがOFFしているか、ON
していてもローディングが終了していること、ロックス
イッチがONしていることを条件に125msの繰り返しで実
行される。
S.LK13では、メイン処理のS.MI73と同様の充電禁止時
間処理が行われる。
リワインドスイッチがONした場合には、S.LK6からS.L
K61のリワインド処理を行いメイン処理に分岐する。
裏蓋が閉じていてローディングが終了している場合に
は、S.LK9,LK10をスキップしてループが形成され、裏蓋
が開放されるとローディング終了フラグがクリアされる
と共に、枚数表示が消灯される。そして、次回のループ
において裏蓋が閉じられればS.LK8からS.LK81のローデ
ィング処理を行いメイン処理に分岐する。
ロックスイッチLOCKがOFFした場合には、S.LK14,LK15
で充電スタートフラグ?CHGSTと表示ホールドフラグ?WAI
TDとを1にセットしてメイン処理へジャンプして処理が
進められる。
《AEAF制御》 AEAF制御フローの説明を行なう前に、第25図を参照し
つつ測距ステップとレンズラッチとピント位置との関係
を説明する。
第25図は第27図に示したLL演算処理の内容を表に表わ
したものである。
ここでは、測距ステップは1から20の20段階が準備さ
れており、その測距ステップの境目の距離(切換え距
離)がズームモードとマクロモードとでそれぞれ記載さ
れている。そして、その測距ステップに対して18段階の
レンズラッチ段数が準備されている。そのレンズラッチ
段数に対してのピント位置は、ズームモード、マクロモ
ードについて、それぞれ図に示す通りである。
そして、ズームモードの場合、測距ステップが19のと
き、マクロマーク18を点滅させてマクロモードへの切り
換えのための警告を行なうと同時に緑ランプDを点滅さ
せ撮影範囲外であることを警告する。また、測距ステッ
プが20以上のときは、レリーズロックを行なって撮影禁
止状態とすると共にマクロモードへの切り換えのための
警告を行なう。一方、マクロモードの場合、測距ステッ
プが1のときは、被写体が遠すぎてこのまま撮影しても
ピントの合った写真が得られないので撮影距離範囲外の
警告を行なうために緑ランプDを点滅させると共に、レ
リーズロックとする。また、測距ステップが19以上のと
きは、被写体が近すぎてピントの合った写真を得ること
ができないため、緑ランプDを点滅させるが、レリーズ
ロックをかけず撮影を可能とする。これは、ズームモー
ドのときは、被写体が近すぎる場合にはマクロモードに
切り換えて撮影を行なうことができるが、マクロモード
のとき、被写体が近すぎる場合にレリーズロックをかけ
ることにすると、いつまでも撮影を行なうことができな
いという事態を避けるためである。
《AEAF制御処理》 次に、AEAF制御について説明する。
AEAF制御では、S.AF1ではDXコードを入力して演算に
必要な感度情報Suに変換する。次に、S.AF2に移行して
レンズ位置を示すデビジョンコードDIVをαに変換し、
S.AF3に移行する。ここで、αはワイド位置を基準とす
るズームレンズの任意の焦点距離位置における開放F NO
の変化量である。S.AF3では、撮影方式、露出方式に基
づきAEFM演算に必要な各種のフラグをセットする処理を
行い、S.AF4に移行してサブCPUから測距データをメイン
CPUに入力させ、S.AF5に移行してLL演算処理を行う。
第27図のLL演算処理では、S.LL1において、S.AF4で入
力した測距データ、すなわち、測距ステップを最小1、
最大20の内にリミットするリミット処理を行なう。次
に、S.LL2に移行して緑ランプDを点滅させるか否かを
判定するフラグ?GLMPFL=0、レリーズロックを行なう
か否かを判定するフラグ?RLOCK=0、マクロマーク18を
点滅させるか否かを判定するフラグ?MGMFL=0、マクロ
位置からテレ位置に向かって撮影レンズをシフトさせる
か否かを判定するフラグ?MTSIFT=0にセットする。?GL
MPFL=1は緑ランプDの点滅を意味し、?RLOCK=1はレ
リーズロックを意味し、?MGMFL=1はマクロマーク18の
点滅を意味し、?MTSIFT=1は撮影レンズのマクロ位置
からテレ位置への駆動を意味する。
次に、S.LL3に移行して、測距ステップに対応したレ
ンズラッチ段数を得るため、仮にレンズラッチLLの値を
測距ステップの値とする。次にS.LL4で測距ステップ=
1であるか否かの判定を行う。測距ステップ=1のとき
は、イエスと判定してS.LL5に進む。測距ステップが
「1」でないときにはS.LL9の測距ステップが19以上で
あるか否かの判定を行う。S.LL5において、マクロモー
ドのときには、?RLOCK=1、?GLMPFL=1、MTSIFT=1
のセット処理(S.LL6、S.LL7、S.LL8)を行って、AEAF
制御処理フローに戻る。したがって、マクロモードで測
距ステップが「1」のときは、S.LL6、S.LL7、S.LL8の
ルートを通り、緑ランプDは点滅状態となり、シャッタ
ーボタンを操作してもレリーズロックされるが、シャッ
ターボタン15の操作を解除すると、撮影レンズはマクロ
モードを解除しズームモードとなりマクロ位置からテレ
位置に自動移動するように設定されて、AEAF制御処理に
戻ることになる。
S.LL4において、測距ステップ=1でないとき、叉
は、マクロモードでないときは、S.LL9に移行して測距
ステップが「19」よりも大きいか否かを判定する。測距
ステップが19未満のときは、そのまま、AEAF制御処理に
戻る。ズームモード、マクロモードのいずれの場合で
も、測距ステップが2以上で18以下のときは、S.LL4、
S.LL9のルートを通ってAEAF制御処理に戻る。また、ズ
ームモードで測距ステップが「1」のときは、S.LL5、
S.LL9のルートを通ってAEAF制御処理に戻る。よって、
測距ステップが「1」でズームモードの場合にはレリー
ズロックはかからないことになる。
測距ステップが19以上のときは、S.LL10に移行して?G
LMPFEL=1を行い、次に、S.LL11に移行してLL=18の処
理を行う。レンズラッチ段数としては、1〜18の18段階
しか準備していないからである。そして、S.LL12に移行
してマクロモードのときはAEAF制御処理に戻る。マクロ
モードのときは、被写体が近距離側にありすぎて、合焦
状態の良好な写真が得られないときでも、撮影を行なう
ことができるようにすることが望ましいからである。た
だし、?GLMPFL=1にセットされるので、緑ランプDが
点滅される。
S.LL12において、マクロモードでないときは、?MCMFL
=1の処理を行ってS.LL14に移行し、測距ステップが20
以上であるか否かの判定を行う。S.LL14において測距ス
テップが19のときは、そのままAEAF制御処理に戻る。し
たがって、ズームモードで測距ステップが「19」のとき
は、緑ランプDが点滅するとともにマクロマーク18が点
滅状態となり、マクロへの切り換えの警告がされる。た
だし、シャッターボタン15を操作して撮影を行なうこと
もできる。
S.LL14において、測距ステップが20のときは、?RLOCK
=1の処理を行ってAEAF制御処理に戻る。測距ステップ
が「20」のときは、撮影距離が近すぎるのでズームモー
ドで撮影を行なってもピントの良好な写真が得られない
が、マクロモードなら可能であり、代替手段があるから
シャッターボタンを操作しても撮影が禁止されるように
するとともに、緑ランプDを点滅させ、撮影距離が好ま
しくないことを表示するとともにマクロマークの点滅で
マクロモードを使用するように撮影者に薦める。LL演算
処理を終了すると制御は再びAEAF制御処理に戻り、次の
S.AF6の処理を行なう。
S.AF6では、測光データがサブCPUから入力される。そ
して、S.AF7ではAEFM演算を行う。このAEFM演算では、
露出制御のAE演算とフラッシュマチック制御のFM演算が
行なわれる。そして、AEFM演算の処理終了後、S.AF8に
移行して、レリーズロックか否かの判定を行う。?RLOCK
=1のときは、S.AF24に移行する。
S.AF8において、?RLOCK=0のときは、LLデータをサ
ブCPUに出力する処理、シャッタ制御のためのAEデータ
をサブCPUに出力する処理、ストロボ発光タイミングに
用いるFMデータをサブCPUに出力する処理(S.AF9、S.AF
10、S.AF11)を行って、S.AF12の緑ランプ点滅・点灯判
定処理に移行する。S.AF12において、?GLMPFL=0のと
きは緑ランプDを点灯させ、?GLMPFL=1のときは緑ラ
ンプDを点滅させる。そして、S.AF15に移行し,?MCMFL
=1のときはS.AF16のマクロマーク18の点滅処理を行な
ってS.AF17に移行し、?MCMFL=0のときはS.AF=16のマ
クロマーク点滅処理をパスしてS.AF17に移行する。S.AF
17では、測光スイッチSWSがオンか否かの判定処理を行
い、測光スイッチSWSがオフのときには、後述するS.AF2
8〜S30の処理を行ってメインに戻る。
S.AF17において、測光スイッチSWSがオンのときに
は、S.AF18に移行してレリーズスイッチSWRがオンか否
かの判定を行い、レリーズスイッチSWRがオンされるの
を待ち、レリーズスイッチSWRがオンされると、S.AF19
に移行して緑ランプDを消灯し、S.AF20で?MCMFL=1の
ときはS.AF21に移行してマクロマークを消灯し、?MCMFL
=0のときは、S.AF21の処理をパスしてS.AF22に移行す
る。S.AF22では、シャッタ始動信号をサブCPUに出力
し、S.AF23に移行してサブCPUからメインCPUに作動終了
信号が入力されるのを待つ。シャッタ作動が終了する
と、フィルムの巻き上げ処理に移行する。
S.AF8において、レリーズロックと判定されたとき
は、S.AF24で緑ランプDの点滅処理を行なった後、S.AF
25に移行して、?MCMFL=1のときは、S.AF26でマクロマ
ークを点滅させ、?MCMFL=0のときはS.AF26の処理をパ
スして、S.AF27に移行し、測光スイッチSWSがオンか否
かの判定を行う。測光スイッチSWSがオンのときは、測
光スイッチSWSがオフされるまでこの処理を繰り返す。
したがって、シャッターボタンを操作してもシャッタが
切れず、レリーズロックされることになる。
シャッターボタン15の操作を解除すると、測光スイッ
チSWSがオフし、S.AF27からS.AF28に移行して緑ランプ
Dが消灯され、次に、S.AF29において?MCMFL=1のとき
は、S.AF30でマクロマーク消灯処理を行ってメインに戻
り、?MCMFL=0のときは、S.AF30をパスしてメイン処理
に戻る。
このメイン処理に戻った場合、SMI51の判別処理にお
いて、?MTSIFT=1の場合、SMI52〜SMI54の処理を経由
してズーム逆転処理に移行し、撮影レンズがマクロ位置
からズーム位置へ自動的に駆動されることになる。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように、マクロモードでは被
写体が遠距離に位置し過ぎているときには、レリーズロ
ックを行って撮影を禁止すると共に、シャッターボタン
の操作の解除を持って、マクロモードからズームモード
へ自動的に撮影レンズがシフトされるようにしたので、
いちいち手動でマクロモードを解除する必要がなく、撮
影者は再度フレーミングを合わせなおし、シャッターボ
タンを押して撮影するので、好ましいフレーミングの写
真がとれるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は電子制御カメラの外観を示したもので
あり、第1図は平面図、第2図は正面図、第3図は背面
図である。 第4図は制御回路のブロック図、第5図はズームスイッ
チの接点構成の説明図、第6図はズームモータ制御系の
ブロック図、第7図はコード板の展開図及びコード板と
各コードとの対応図、第8図はモード設定の説明図、第
9図はLCD表示のセグメントの説明図である。 第10図〜第19図及び第21図〜第24図は、この実施例の電
子制御カメラの機能を示すフローチャートであり、第10
図はリセット処理、第11,13,14,15図はメイン処理、第1
2図はループ抜け出し処理、第16図はズームイニシャラ
イズ処理、第17,18図はコードチェック処理、第19図は
ズーム逆転処理、第21図はズーム正転処理、第22図はテ
レ移動処理、第23図はワイド移動処理、第24図はロック
処理を示している。 第20図はズーミングの動作を説明するための図である。 また、第25図は測距ステップとレンズラッチ段数との関
係を説明するための説明図、 第26図はAEAF制御のフロー、第27図はLL演算処理のフロ
ーである。 10……ズームレバー 14……電源レバー 15……シャッターボタン 16……マクロボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼子 紀夫 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (72)発明者 永井 克俊 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−300208(JP,A) 特開 昭63−301013(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マクロモード切換え操作によりズームモー
    ドからマクロモードへの切り換えが可能で、前記マクロ
    モードのときはレンズをマクロ位置に位置させ、前記ズ
    ームモードのときは前記レンズをワイド位置からテレ位
    置までのズーム域に位置させ、しかも、測距情報に基づ
    き前記マクロモードと前記ズームモードとのいずれの場
    合も自動的に合焦を行って、シャッタボタン操作により
    撮影を行うマクロ機能付き電子制御カメラにおいて、 前記マクロモードのときに、該マクロ撮影範囲外でかつ
    遠距離との測距情報が得られたときは、レリーズロック
    を行い、シャッタボタンの操作解除時に前記レンズをマ
    クロ位置からテレ位置に切り換える切り換え手段を有す
    るマクロ機能付き電子制御カメラ。
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US07/480,341 US5119121A (en) 1988-06-30 1990-02-13 Electronically controlled camera having macro and normal operational modes
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FR9107301A FR2661257B1 (fr) 1988-06-30 1991-06-14 Dispositif de commande pour le deplacement d'un element mobile, en particulier d'un objectif photographique.
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US07/778,375 US5235374A (en) 1988-06-30 1991-10-17 Electronically controlled camera having macro and normal operational modes
US07/825,779 US5291232A (en) 1988-06-30 1992-01-21 Device for controlling an operation of a movable member
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GB9210427A GB2254706B (en) 1988-06-30 1992-05-15 Movement control device for a camera lens
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