JP2748938B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2748938B2
JP2748938B2 JP63142726A JP14272688A JP2748938B2 JP 2748938 B2 JP2748938 B2 JP 2748938B2 JP 63142726 A JP63142726 A JP 63142726A JP 14272688 A JP14272688 A JP 14272688A JP 2748938 B2 JP2748938 B2 JP 2748938B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、MISFETを備えた半導体集積回路装置に関
し、特に、外部電極から流入するサージ電流によって前
記MISFETが破壊されるのを防止する保護素子を備えた半
導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
半導体集積回路装置には、ボンディングパッドから流
入したサージ電流によって内部のMISFETが破壊されるの
を防止するために保護素子が設けられている。この保護
素子は、例えばNチャネルMISFETを使って、そのドレイ
ンをボンディングパッドに接続し、ソースを接地線に接
続し、さらにゲート電極を接地線に接続してダイオード
形態に構成したものである。サージ電流は、ドレインと
半導体基板の間の表面ブレイクダウンあるいは接合ブレ
イクダウンによって半導体基板に放出される。なお、内
部のMISFETをサージ電流から保護する技術は、特開昭62
-65360号公報に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者は、前記MISFETの界面ブレイクダウンあるい
はサーフェイスブレイクダウンを使った保護素子を検討
した結果、次の問題点を見出した。
すなわち、前記接合ブレイクダウンは、単位面積当り
の電流容量が小さいため、接合ブレイクダウンを起した
ときに前記ドレイン自身が破壊され易い。一方、表面ブ
レイクダウンは、単位面積当りの電流容量は大きいが、
それが半導体基板の表面の極めて薄い部分で起るため、
やはり表面ブレイクダウンを起す部分が破壊され易い。
このように保護素子自身が破壊されてしまうと、再びサ
ージ電流が流入したときに内部のMISFETが破壊されてし
まうという問題点があった。
本発明の目的は、サージ電流によって内部のMISFETが
破壊されるのを防止して半導体集積回路装置の信頼性を
向上することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであ
ろう。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの
概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、外部電極から流入する過大電流によって回
路を構成するMISFTが破壊されるのを防止する保護素子
を備えた半導体集積回路装置において、前記保護素子と
して、第1導電型の半導体基板主面に第2導電型の2つ
の半導体領域を近接して設け、一方の半導体領域を前記
外部電極に接続し、他方の半導体領域を電源配線に接続
し、前記一方の半導体領域と他方の半導体領域との間の
パンチスルー耐圧が前記一方の半導体領域と半導体基板
との間の接合耐圧より低く設定した構造にしたものであ
る。
〔作用〕
上述した手段によれば、外部電極から流入したサージ
電流は、前記外部電極に接続された第1半導体領域から
電源配線に接続された第2半導体領域へ放出される。こ
のとき、前記パンチスルーで形成されたチャネルの断面
の単位面積当りの電流容量が大きく、かつそのチャネル
の断面積が大きいので、保護素子自身が破壊されること
なく、内部のMISFETをサージ電流から保護することがで
きる。したがって、半導体集積回路装置の信頼性を向上
することができる。
〔発明の実施例I〕
以下、本発明の実施例Iの半導体集積回路装置を図面
を用いて説明する。
第1図は、本発明の実施例Iの半導体集積回路装置の
中に構成されている入力保護回路の等価回路、 第2図は、前記本発明の一実施例の半導体集積回路装
置の中に構成されている出力保護回路の等価回路、 第3図は、第1図に示した入力保護回路を構成してい
る保護素子の平面図、 第4図は、第3図のIV-IV切断線における断面図であ
る。
第1図に示すように、本実施例の半導体集積回路装置
の入力保護回路は、抵抗素子R1,R2と、クランプMISFETC
Qn1,CQn2,CQn3とで構成されている。PADはボンディング
パッドであり、半導体集積回路装置の外部電極として使
用される。前記クランプMISFETCQn1は、NチャネルMISF
ETのソース,ドレインに相当する2つの半導体領域のう
ちの一方を電源電位Vcc例えば5Vの配線に接続し、他方
の半導体領域を抵抗素子R1を介してボンディングパッド
PADに接続し、ゲート電極を接地電位Vss例えば0Vの配線
に接続して構成したものである。クランプMISFETCQn2
は、NチャネルMISFETのソース,ドレインに相当する2
つの半導体領域のうちの一方を抵抗素子R1を介してボン
ディングパッドPADに接続し、他方の半導体領域を接地
電位Vssの配線に接続し、ゲート電極をやはり接地電位V
ssの配線に接続して構成したものである。クランプMISF
ETCQn3は、NチャネルMISFETのソース,ドレインに相当
する2つの半導体領域のうちの一方を抵抗素子R2さらに
抵抗素子R1と介してボンディングパッドPADに接続し、
他方の半導体領域を接地電位Vssの配線に接続し、ゲー
ト電極をやはり接地電位Vssの配線に接続して構成した
ものである。Qp1はPチャネルMISFET、Qn1はNチャネル
MISFETであり、これらで入力バッファ(インバータ)を
構成している。
ボンディングパッドPADから入ったサージ電流は、抵
抗素子R1によって減衰させられた後、クランプMISFETCQ
n1を通して電源電位Vccの配線に放出され、またクラン
プMISFETCQn2を通して接地電位Vssの配線に放出され
る。そして、それらクランプMISFETCQn1,CQn2で放出し
きれなかった分が、抵抗素子R2で減衰された後クランプ
MISFETCQn3を通して接地電位Vssの配線あるいは半導体
基板(p-型)へ放出される。これにより、内部のPチ
ャネルMISFETQp1あるいはNチャネルMISFETQn1の破壊が
防止される。
次に、本実施例の半導体集積回路装置に備えられてい
る出力保護回路は、第2図に示すように、クランプMISF
ETCQn4とクランプMISFETCQn5とで構成されている。クラ
ンプMISFETはNチャネルMISFETのソース,ドレインに相
当する2つの半導体領域のうち一方の半導体領域を電源
電位Vccの配線に接続し、他方の半導体領域をボンディ
ングパッドPADに接続し、ゲート電極を接地電位Vssの配
線に接続して構成されている。クランプMISFETCQn5は、
NチャネルMISFETのソース,ドレインに相当する2つの
半導体領域のうち一方の半導体領域をボンディングパッ
ドPADに接続し、他方の半導体領域を接地電位Vssの配線
に接続し、ゲート電極を接地電位Vssの配線に接続して
構成したものである。Qp2はPチャネルMISFETであり、Q
n2はNチャネルMISFETである。
ボンディングパッドPADから入ってきたサージ電流
は、クランプMISFETCQn4によって電源電位Vccの配線に
放出され、またクランプMISFETCQn5によって接地電位Vs
sの配線に放出される。これにより、内部のPチャネルM
ISFETQp2及びNチャネルMISFETQn2の破壊が防止され
る。
次に、第1図に示した入力保護回路を構成している抵
抗素子R1,R2、クランプMISFETCQn1〜CQn3の具体的な構
成を第3図及び第4図を用いて説明する。
第3図及び第4図に示すように、ボンディングパッド
PADは、抵抗素子R1の一端に接続されており、アルミニ
ウム膜等で構成されている。抵抗素子R1,R2は、p-型単
結晶シリコンからなる半導体基板1の主面のn+型半導
体領域からなっている。8は第1層目のパッシベーショ
ン膜7及び半導体基板1の表面の薄い酸化シリコン膜5
を除去して形成した接続孔である。
第1図のクランプMISFETCQn2は、半導体基板1の主面
に離隔して設けられた2つのn+型半導体領域4と、こ
のn+半導体領域4の表面の薄い酸化シリコン膜5と、
半導体基板1の主面の前記n+半導体領域4の間の酸化
シリコン膜からなるフィールド絶縁膜2Aと、このフィー
ルド絶縁膜2Aの下のp型半導体領域3Aと、第1層目のパ
ッシベーション膜7の上のアルミニウム膜からなるシー
ルド層(ゲート電極に相当する)9Dと、パッシベーショ
ン膜7のシールド層9Dの下の部分とで構成されている。
シールド層9Dは、フィールド絶縁膜2Aの真上に配置され
ている。パッシベーション膜7はCVDによる酸化シリコ
ン膜等からなっている。2つのうちの一方のn+型半導
体領域4は、アルミニウム膜からなる配線9Aによって抵
抗素子R1の端部に接続されている。前記と異なるn+
半導体領域4は、アルミニウム膜からなる接地電位Vss
の配線9Bに接続されている。シールド層9Dは、配線9Bと
一体に形成されて、常に接地電位Vssに固定されるよう
になっている。ここで、2つのn+型半導体領域4の離
隔距離は、それらの間のパンチスルー耐圧が、n+半導
体領域4と半導体基板1の間の表面ブレークダウン耐圧
より低くなるように設定されている。n+型半導体領域
4の表面ブレークダウン耐圧は、そのn+型半導体領域
4の不純物濃度と半導体基板1の不純物濃度等によって
異り、例えばn+型半導体領域4の不純物濃度が1×10
16/cm3程度のとき15V程度である。そして、この表面ブ
レークダウン耐圧15Vのとき、前記2つのn+型半導体領
域4の間の距離を0.8〜1.0μmに設定すると、前記2つ
のn+型半導体領域4の間のパンチスルー耐圧を9V程度
に設定できる。前記シールド層9Bは、第2層目のパッシ
ベーション膜10、第3層目のパッシベーション膜(最終
保護膜)11がチャージアップしたときに、その電荷によ
って2つのn+型半導体領域4の間のしきい値が低くな
って、クランプMISFETCQn2が誤動作するのを防止するた
めに、シールド層9Bの下を前記パッシベーション膜10,1
1の電荷からシールドするためのものである。なお、パ
ッシベーション膜10,11は、例えば酸化シリコン膜やリ
ンシリケートガラス(PSG)膜あるいは塗布ガラス(SO
G)膜を使って構成した積層膜からなっている。
第3図及び第4図には、第1図のクランプMISFETCQn1
および第2図のクランプMISFETCQn4,CQn5が示されてい
ないが、クランプMISFETCQ1,CQn4,CQn5のそれぞれの構
造は、前記クランプMISFETCQn2と同じである。
クランプMIFETCQn3は、半導体基板1の主面の2つの
+型半導体領域4と、半導体基板1の上の薄い酸化シ
リコン膜(ゲート絶縁膜)5と、例えば多結晶シリコン
膜の上にタングステンシリサイド(WSi2)膜を積層した
2層膜からなるゲート電極6とで構成されている。2つ
のうちの一方のn+型半導体領域4は、アルミニウム膜
からなる配線9Cを介して抵抗素子R2の一端に接続されて
いる。他方のn+型半導体領域4は接地電位Vssの配線9B
に接続されている。ゲート電極6もやはり配線9Bに接続
されている。ゲート電極6は第1図に示した内部のMISF
ETQp1,Qn1及び第2図に示したPチャネルMISFETQp2,Nチ
ャネルMISFETQn2のゲート電極6と同じ工程で形成され
たものであり、そのゲート長は1.3μm程度になってい
る。なお、内部のNチャネルMISFETQn1及び第2図に示
したNチャネルMISFETQn2は、ソース,ドレインのチャ
ネル領域側の端部がその他の部分より低濃度にされたい
わゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造のMISFETであ
る。クランプMIFETCQn3のゲート電極6の側部に設けら
れているサイドウォール12は、前記内部のNチャネルMI
SFETQn1のゲート電極6の側部にサイドウォール12を形
成するときに同時に形成されたものであり、例えばCVD
により酸化シリコン膜からなっている。配線9Cは、第1
図のPチャネルMISFETQp1及びNチャネルMISFETQn1のゲ
ート電極に接続されている。2は酸化シリコン膜からな
るフィールド絶縁膜であり、この下にはp型チャネルス
トッパ領域3が形成されている。前記クランプMISFETCQ
n2のフィールド絶縁膜2Aの下のp型半導体領域3Aは、p
型チャネルストッパ領域3と同じ工程で形成したもので
ある。
次に、サージ電流が入ったときのクランプMISFETCQn
1,CQ2,CQn3の動作を説明する。
ボンディングパッドPADから抵抗素子R1,配線9Aを通っ
てクランプMISFETCQn2の一方のn+型半導体領域4にサ
ージ電流が入ると、このn+型半導体領域4から半導体
基板1及びp型半導体領域3Aへ空乏層が大きく延び、配
線9Bが接続されているn+型半導体領域4との間でパン
チスルーが起る。このパンチスルーによって形成された
チャネルを通して、クランプMISFETCQn2はサージ電流を
配線9Bへ放出する。クランプMISFETCQn1では、配線9Aが
接続されている一方のn+型半導体領域4からパンチス
ルーによって形成された他方のn+型半導体領域4すな
わち電源電位Vccの配線が接続されているn+型半導体領
域4へサージ電流を放出する。なお、クランプMISFETCQ
n2(CQn1も同じ)は、一方のn+型半導体領域4に入っ
たサージ電流をパンチスルーによって他方のn+型半導
体領域4へ放出できる構造のものであればよいので、最
少構成要件としては、p-型半導体基板1と、適正な距
離だけ離隔された2つのn+型半導体領域4のみがあれ
ばよい。
次に、前記クランプMISFETCQn3の動作を説明する。ク
ランプMISFETCQn3は、ボンディングパッドPADから抵抗
素子R1,配線9A,抵抗素子R2,配線9Cを通ってn+型半導体
領域4に入ったサージ電流を、このn+型半導体領域4
の表面ブレイクダウンによって半導体基板1中へ放出す
る。なお、図示されていないが、第2層目のパッシベー
ション膜10と第3層目のパッシベーション膜11の間に
は、アルミニウム膜からなる第3層目の配線が介在して
いる。
〔発明の実施例II) 第5図は、本発明の実施例IIの半導体集積回路装置の
保護素子の平面図であり、第1図の等価回路に示された
クランプMISFETCQn2の平面図である。
第6図は、第5図のVI-VI切断線における断面図であ
る。
本実施例IIのクランプMISFETCQn2は、半導体基板1の
主面に離隔して設けられた2つのn+型半導体領域4
と、半導体基板1のそれらn+型半導体領域4の間の部
分と、半導体基板1の表面の薄い酸化シリコン膜(ゲー
ト絶縁膜)5と、酸化シリコン膜5の上のゲート電極6
と、ゲート電極6の上のパッシベーション膜7と、パッ
シベーション膜7の上のシールド層9Dとで構成されてい
る。ゲート電極6はどの配線にも接続されておらず、電
気的にフローティングにされている。そして、2つのn
+型半導体領域4は、ゲート電極6に対してセルフアラ
インでイオン打ち込みによって形成したものである。2
つのn+型半導体領域4の離隔距離は、内部のMISFETQp
1,Qn1又はQp2,Qn2のソース,ドレインの離隔距離が1.2
μm程度のとき、0.8〜1.0μm程度に設定する。こうす
ることにより、2つのn+型半導体領域4の間のパンチ
スルー耐圧をn+型半導体領域4の表面ブレイクダウン
電圧より低くしている。このクランプMISFETCQn2は、前
記実施例IのクランプMISFETCQn2と同様に、2つのn+
型半導体領域4の間のパンチスルーでサージ電流の放出
を行う。なお、第1図に示したクランプMISFETCQn1及び
第2図に示したクランプMISFETCQn4,CQn5も同様の構造
になっている。第1図のクランプMISFETCQn3は、前記実
施例Iで説明したクランプMISFETCQn3と同じ構造になっ
ている。
次に、本実施例IIのクランプMISFETCQn2の電気的な動
作を説明する。
第7図は、第4図及び第6図に示したクランプMISFET
CQn2にサージ電流が入ったときの電気的な動作を説明す
るための断面図である。
第7図に示すように、2つのうちの一方がn+型半導
体領域4にサージ電圧VSURが加ると、そのn+型半導体
領域4から半導体基板1の中へ空乏層Depが大きく延び
て、他方のn+型半導体領域4の周囲の空乏層Depと接合
する。すなわち、サージ電圧VSURによって2つのn+
半導体領域4の間がパンチスルーを起す。このパンチス
ルーを起した部分がチャネルとなって、サージ電流I
SURが流れる。このとき、前記パンチスルーは半導体基
板1の表面よりも深い部分で生じ、しかもそれによって
形成されるチャネルの断面積は、n+型半導体領域4の
表面ブレイクダウンのときのチャネルの断面積よりもず
っと大きい。このため、サージ電流によって破壊される
ことのない電流容量の大きなクランプMISFET(保護素
子)CQn2を得ることができる。
次に、クランプMISFETCQn2のn+型半導体領域4の形
成方法を説明する。他のクランプMISFETCQn1CQ4,CQn5
は、クランプMISFETCQn2と同じ方法で形成するので、説
明を省略する。
第8図及び第9図は、第5図及び第6図に示したクラ
ンプMISFETCQn2の製造工程における断面図である。
前記クランプMISFETCQn2は、第8図に示すように、p
-型半導体基板1にフィールド絶縁膜2、p型チャネル
ストッパ領域3、ゲート絶縁膜5を形成した後、例えば
CVDによって半導体基板1上に多結晶シリコン膜を形成
し、この上にさらにタングステンシリサイド(WSi2)膜
等の高融点金属膜を形成する。そして、これら高融点金
属膜及び多結晶シリコン膜を反応性イオンエッチング等
の異方性のドライエッチングでパターニングして、ゲー
ト電極6を形成する。20はゲート電極6をパターニング
するときのマスクであり、レジスト膜からなっている。
このマスク20は、ゲート電極6をパターニングした後除
去する。ここで、異方性のドライエッチングは加工精度
が非常に高いので、マスク20と、パターニングされたゲ
ート電極6との寸法の誤差をほとんど生じずにゲート電
極6を形成することができる。前記ゲート電極6を形成
した後、第9図に示すように、ゲート電極6をマスクに
して、イオン打込み21によって半導体基板1の主面にn
型不純物22、例えばリン(P)又はヒ素(As)を導入す
る。不純物濃度は、1×1016/cm3程度にする。このイ
オン打ち込みは、LDD構造のNチャネルMISFETのソー
ス,ドレインの低濃度層を形成するためのイオン打ち込
みと兼ねることができる。すなわち、前記ソース,ドレ
インの低濃度層を形成するためのイオン打ち込み工程を
利用して、クランプMISFETCQn2領域へ低濃度のイオン打
ち込みを行う。この後、クランプMISFETCQn2領域以外を
レジスト膜からなるマスクで覆い、クランプMISFETCQn
領域へイオン打ち込みを行って不純物濃度を1×1016
cm3程度にする。イオン打ち込みの後、レジスト膜から
なるマスクを除去する。この後、半導体基板1をアニー
ルして不純物22を拡散してn+型半導体領域4を形成す
る。このように、n+型半導体領域4はゲート電極6に
対してセルフアラインで形成することができる。またn
+型半導体領域4の横方向への広がりは、アニール温度
と時間を制御することによって正確に調整することがで
きる。
すなわち、n+型半導体領域4の離隔距離において、
設計寸法と実際に形成された後の誤差が少く、正確な値
を得ることができるので、2つのn+型半導体領域4の
間のパンチスルー耐圧が正確になり、信頼性の高いクラ
ンプMISFETCQn2を得ることができる。第1図に示した他
のクランプMISFETCQn1及び第2図に示したクランプMISF
ETCQn4,CQn5も同様に形成されるので、信頼性の高いも
のが得られる。
以上、説明したように、本発明の実施例Iのクランプ
MISFETによれば、半導体基板1の上の外部電極(ボンデ
ィングパッドPAD)に接続されたMISFET(Qp1,Qn1又はQp
2,Qn2)と、前記外部電極から流入したサージ電流で前
記MISFETが破壊されるのを防止する保護素子(クランプ
MISFETCQn1,Cqn2又はCQn4,CQn5)とを備えた半導体集積
回路装置において、前記保護素子は、前記半導体基板1
の主面に設けられかつ前記半導体基板と反対導電型で前
記外部電極(ボンディングパッドPAD)に接続される第
1半導体領域4と、前記半導体基板の主面の前記第1半
導体領域と異る部分に設けられ、前記半導体基板と反対
導電型でかつ半導体集積回路装置の電源配線(Vccの配
線又はVssの配線)に接続される第2半導体領域4と、
前記半導体基板の前記第1半導体領域と第2半導体領域
の間の領域とからなり、それら第1半導体領域と第2半
導体領域の間のパンチスルー耐圧が前記第1半導体領域
と半導体基板の間の接合耐圧より低く設定される構造に
したことにより、外部電極から流入したサージ電流は、
前記外部電極に接続された第1半導体領域から電源配線
に接続された第2半導体領域へ放出される。このとき、
前記パンチスルーで形成されたチャネルの断面の単位面
積当りの電流容量が大きく、かつそのチャネルの断面が
大きいので、保護素子自身が破壊されることなく、内部
のMISFETをサージ電流から保護することができる。した
がって、保護素子自身が破壊されることなく、サージ電
流からMISFETを保護することができ、半導体集積回路装
置の信頼性を向上することができる。
また、本発明の実施例IIのクランプMISFETによれば、
設計寸法との誤差が小さいゲート電極6に対して2つの
+型半導体領域4がセルフアラインで形成されるの
で、それら2つのn+型半導体領域4の間隔を正確に設
定できる。これにより、パンチスルー耐圧のバラツキの
少ない信頼性の高いクランプMISFETを得ることができ
る。
以上、本発明を実施例にもとずき具体的に説明した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
外部電極から流入したサージ電流は、単位面積当りの
電流容量が大きくまた断面積の大きなチャネルが形成さ
れるパンチスルーで、前記外部電極に接続された第1半
導体領域から電源配線に接続された第2半導体領域へ放
出される。このため、保護素子自身が破壊されることな
く、サージ電流からMISFETを保護することができ、半導
体集積回路装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例Iの半導体集積回路装置の中
に構成されている入力保護回路の等価回路、 第2図は、前記本発明の一実施例の半導体集積回路装置
の中に構成されている出力保護回路の等価回路、 第3図は、第1図に示した入力保護回路を構成している
保護素子の平面図、 第4図は、第3図のIV-IV切断線における断面図、 第5図は、本発明の実施例IIの半導体集積回路装置の保
護素子の平面図、 第6図は、第5図のVI-VI切断線における断面図、 第7図は、第5図及び第6図に示したクランプMISFETCQ
n2にサージ電流が入ったときの電気的な動作を説明する
ための断面図、 第8図及び第9図は、第5図及び第6図に示したクラン
プMISFETCQn2の製造工程における断面図である。 図中、PAD……ボンディングパッド、R1,R2……抵抗素
子、CQn1,CQn2,CQn3,CQn4,CQn5……クランプMISFET、Qp
1,Qp2,Qn1,Qn2……MISFET、1……p-型半導体基板、2,
2A……フィールド絶縁膜、3,3A……p型チャネルストッ
パ領域、4……n+型半導体領域、5……薄い酸化シリ
コン膜、6……ゲート電極、9D……シールド層(アルミ
ニウム)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部電極から流入する過大電流によって回
    路を構成するMISFETが破壊されるのを防止する保護素子
    を備えた半導体集積回路装置において、 前記保護素子として、第1導電型の半導体基板主面に第
    2導電型の2つの近接した半導体領域及びこの2つの半
    導体領域間の半導体基板主面に絶縁膜を介してゲートを
    設け、一方の半導体領域を前記外部電極に接続し、他方
    の半導体領域を電源配線に接続し、前記一方の半導体領
    域と他方の半導体領域との間のパンチスルー耐圧が前記
    一方の半導体領域と半導体基板との間の接合耐圧より低
    く設定され、前記ゲート上に絶縁膜を介してシールド層
    が設けられていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】前記半導体基板の前記第1半導体領域と第
    2半導体領域の間に位置する半導体基板主面にフィール
    ド絶縁膜が設けられ、このフィールド絶縁膜上に前記ゲ
    ート電極が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体集積回路装置。
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