JP2748917B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2748917B2
JP2748917B2 JP8066861A JP6686196A JP2748917B2 JP 2748917 B2 JP2748917 B2 JP 2748917B2 JP 8066861 A JP8066861 A JP 8066861A JP 6686196 A JP6686196 A JP 6686196A JP 2748917 B2 JP2748917 B2 JP 2748917B2
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    • H01L31/035254Superlattices; Multiple quantum well structures including, apart from doping materials or other impurities, only elements of Group IV of the Periodic Table, e.g. Si-SiGe superlattices
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光検出器として用
いられる半導体装置に関し、特にシリコン・ゲルマニウ
ム・エピタキシャル層を用いたフォトダイオード部の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光通信システムに用いられる光
検出器としては、III−V 系化合物、例えばInGaA
sP等を材料として用いたフォトダイオードが広く用い
られている。その一方、シリコンプロセスとの整合性が
よいという点で、シリコン・ゲルマニウム(以下、Si
Geと記す)を光吸収層に用いたフォトダイオードの開
発も行われている。
【0003】ところで、シリコン(以下、Siと記す)
基板上へのSiGe成長の問題点は、その大きな格子不
整合によって結晶欠陥が発生することである。ここで、
BOX型SiGe成長の臨界膜厚に関して、米国特許N
o.4,529,455にその成長方法が述べられている。そこ
で、光吸収層であるSiGe層の膜厚を厚くすることに
よる上記問題点の解決策として、J.C.Beanらの特開昭6
2−165980号公報において、Si層とSiGe層
を交互に積層した、いわゆるSi/SiGe超格子層を
用いたフォトダイオードに関する技術が開示されてい
る。このデバイスでは超格子構造を採ることによってS
iGeからなる光吸収層の総膜厚を厚くすることが可能
となり、光−電気変換効率を向上させることができる。
また、SiGeの成長方法については、K.J.Lindbergら
の特開平1−144617号公報に超格子層の連続成長
方法が開示されている。
【0004】図6は、J.C.Beanらによる光検出器のデバ
イス構成を示す断面図である。このデバイスは、P+
シリコン基板1上にSi/SiGeの超格子層3を成長
させ、さらにN+ 型シリコンコンタクト層5を成長させ
ることでダイオードを形成している。この構造におい
て、逆方向に電圧を印加することで光吸収層であるSi
/SiGe超格子層3が空乏化し、入射した光を電気に
変換する構成となっている。また、図中にはその超格子
層3中のGeの濃度分布を同時に示すが、そのプロファ
イルはBOX型となっている。超格子構造にすることで
単層で積むよりも光吸収層の総膜厚を厚くできるので、
光の受光面積を大きく取ることが可能となり、量子効率
を増加することができる。
【0005】また、図7は、K.J.Lindbergらの成長方法
によるSiGeエピタキシャル層8中のGeの濃度プロ
ファイルを示す。装置内のガス流量の変化によって周期
的な濃度プロファイルの変化を作ることができ、より厚
膜のSiGe層を成長させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の超格子層を用いたフォトダイオードにおいては、以
下のような問題点があった。まず、第1の問題点は、前
述のJ.C.Beanらによるデバイスの超格子構造では、Si
/SiGe層の成長速度が遅いため、生産性が低いとい
う点である。その理由は、SiGe層中のGe濃度プロ
ファイルがBOX型だからであり、SiGe層の間に極
めて成長速度の遅いSi層を成長させなければならない
からである。次に、第2の問題点は、K.J.Lindbergらの
成長方法による超格子構造では、成長後のプロセス中の
熱処理に非常に弱く、リーク電流が発生しやすいという
点である。その理由は、厚いSiGe層が連続して成長
しているため、格子不整合による結晶欠陥が発生しやす
いからである。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、SiGe層を用いたフォトダイオ
ード部の光吸収層の膜厚を厚くすることで光−電気変換
効率を向上させ、かつ、生産性の向上を可能にする半導
体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置は、シリコン基板上に順次積
層された第1のシリコン層、光吸収層、第2のシリコン
層を有するフォトダイオード部を含み、光検出器として
用いられる半導体装置において、光吸収層が、単層のS
iGeエピタキシャル層で形成され、SiGeエピタキ
シャル層中のGe濃度分布が、層上部と層下部の各Si
層との界面での濃度が0であり、層中央部で濃度のピー
ク値を持つ三角形型の濃度プロファイルとなっているこ
とを特徴とするものである。また、本発明の他の半導体
装置は、光吸収層が、Siエピタキシャル層とSiGe
エピタキシャル層が交互に積層されたSi/SiGe超
格子層で形成され、Si/SiGe超格子層を構成する
各SiGeエピタキシャル層中のGe濃度分布が、層上
部と層下部の各Siエピタキシャル層との界面での濃度
が0であり、層中央部で濃度のピーク値を持つ三角形型
の濃度プロファイルとなっていることを特徴とするもの
である。
【0009】そして、前記第1のシリコン層および第2
のシリコン層をノンドープ層で形成してもよい。また、
前記フォトダイオード部がメサ構造、プレーナ構造のい
ずれであってもよい。さらに、前記SiGeエピタキシ
ャル層中のGe濃度分布における濃度のピーク値を、少
なくとも8原子重量%以上とすることが望ましい。
【0010】本発明の半導体装置においては、光吸収層
を構成するSiGeエピタキシャル層中のGe濃度分布
が三角形型であるため、濃度が低い部分はそれなりに光
吸収を行い、濃度がある程度高い部分は充分に光吸収に
寄与するため、実質的なSiGeエピタキシャル層の厚
膜化が図れるのと同じ効果がある。また、単層のSiG
eエピタキシャル層を形成する場合、その成長速度はS
iエピタキシャル層の成長速度より速いため、生産性を
向上させることができる。また、光吸収層にSi/Si
Ge超格子層を適用した場合、SiGeエピタキシャル
層部分の実質的な厚膜化と同時に、各SiGeエピタキ
シャル層間に必ずSiエピタキシャル層が介在するた
め、厚膜化による結晶欠陥の発生を抑制して、リーク電
流の発生を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1および図2を参照して説明する。図1(a)は本
実施の形態の半導体装置の断面図であって、この半導体
装置11は、フォトダイオード部がP+ 型シリコン基板
上にメサ構造で形成された形の光検出器を構成してい
る。
【0012】図1(a)に示すように、P+ 型シリコン
基板12上に下部シリコン層13(第1のシリコン層)
が形成され、その上にSiGeエピタキシャル層14
(光吸収層)、上部シリコン層15(第2のシリコン
層)、N+ 型シリコンコンタクト層16が順次形成され
るとともに、N+ 型シリコンコンタクト層16から下部
シリコン層13の上部までがメサ状の形状となってい
る。そして、これらがシリコン酸化膜17によって被覆
され、コンタクト18が開口された上で、N+ 型シリコ
ンコンタクト層16に接するアルミ電極19が設けられ
ている。また、光を導入する端面には、シリコンチップ
を劈開することによって得られる劈開面を用いている。
【0013】図1(b)はフォトダイオード部の光吸収
層の深さとGe濃度の関係を示すグラフである。この図
に示すように、SiGeエピタキシャル層14のGe濃
度分布は、上部シリコン層15、下部シリコン層13と
の界面における濃度が0で、中心部に濃度のピーク値を
持つ三角形型となっている。
【0014】次に、この半導体装置の製造工程について
図2を用いて説明する。まず、図2(a)に示すよう
に、P+ 型シリコン基板12上に下部シリコン層13を
約1.0μm成長させた後、SiGeエピタキシャル層
14を、例えば1.0μm厚までGe濃度を単調に増加
させつつ成長させ、そこから2.0μm厚まではGe濃
度を単調に減少させつつ成長させると、図1(b)に示
したような三角形型の濃度分布が得られる。次に、上部
シリコン層15を約1.0μm成長させた後、N+ 型シ
リコンコンタクト層16を成長させる。
【0015】その後、図2(b)に示すように、フォト
ダイオード部を形成する領域を残すように、表面のN+
型シリコンコンタクト層16から下部シリコン層13に
達するまでメサ状にエッチングを行い、ついで、全体に
シリコン酸化膜17を被膜する。そして、N+ 型シリコ
ンコンタクト層16上のシリコン酸化膜17を部分的に
開口した後、上部電極としてアルミ電極19を形成す
る。その後、光の入射面を出すためにフォトダイオード
部の一部分から劈開することによって、図1(a)に示
すような半導体装置11が完成する。
【0016】次に、本実施の形態の半導体装置11の動
作について詳細に説明する。上述したように、SiGe
層中のGe濃度が大きい程、シリコンとの格子不整合が
大きいため、SiGe層中に結晶欠陥が発生しやすくな
り、臨界膜厚が薄くなる。そこで、本実施の形態の場
合、図1(b)に示すように、シリコン層13、15と
の界面から中心部に向けてGe濃度が徐々に増加するよ
うな構造になっているため、BOX型の場合よりもシリ
コン層との界面における格子不整合が極めて緩和され、
実質的なSiGe膜厚を増加させることができる。その
結果、光の受光断面積が大きくなり、光−電気変換効率
を向上させることができる。また、SiGeエピタキシ
ャル層14を成長させる場合、シリコン層を成長させる
よりもその成長速度が速いため、BOX型の濃度分布を
持つ従来の光検出器に比べて生産性を向上させることが
できる。
【0017】ところで、光の入射源となる光ファイバ中
を光が伝わる時には、図3(a)に示すように、光はあ
る一定の強度分布を持っている。これは、クラッド層よ
りコア部の屈折率が高いことにより光が閉じ込められて
いるのである。ところが、本実施の形態のように、フォ
トダイオード部のSiGeエピタキシャル層14中に三
角形型のGe濃度分布を持つ場合も、図3(b)に示す
ように、SiGeエピタキシャル層中のGeの含有率を
xとすると、屈折率nがn=3.5+0.38xで示さ
れるような屈折率分布を持つことになる。したがって、
本実施の形態の半導体装置11も屈折率が最も高いとこ
ろを中心に光を閉じ込める効果を充分に持っており、光
ファイバとの整合性が良い。また、SiGeエピタキシ
ャル層14の直下と直上の層に屈折率の低いシリコン層
を成長させた場合が光の閉じ込め効果が最も高くなる。
さらに、SiGeエピタキシャル層14の直下と直上の
シリコン層13、15が不純物が導入されていない、い
わゆるノンドープ層であると、屈折率差はより大きくな
り、光の閉じ込め効果も大きくなる。
【0018】ところで、光通信の分野では、光ファイバ
の特性に合わせて0.98μm帯、1.3μm帯、1.
55μm帯等の波長を持つ光が使用される。そこで、本
実施の形態の半導体装置11の構造を用いて、SiGe
エピタキシャル層14中のGe濃度のピーク値を変えた
ときのフォトダイオードの感度を実際に評価した。その
結果、例えば0.98μm帯の光を用いた時にフォトダ
イオードの感度を実用的なレベルである量子効率10%
以上とするためには、Ge濃度のピーク値を少なくとも
8原子重量%以上とする必要がある、ということがわか
った。また、さらに長波長側の光を使用する場合には、
Ge濃度のピーク値をより高濃度側に設定する必要があ
ることがわかった。
【0019】以下、本発明の第2の実施の形態を図4お
よび図5を参照して説明する。図4(a)は本実施の形
態の半導体装置の断面図であって、この半導体装置20
も第1の実施の形態と同様、メサ構造のフォトダイオー
ド部を有しているが、光吸収層として、SiGeエピタ
キシャル層に代えて、Si/SiGe超格子層を用いた
点が第1の実施の形態と異なっている。なお、図4にお
いて図1と共通の構成要素については同一の符号を付
す。
【0020】図4(a)に示すように、P+ 型シリコン
基板12上に下部シリコン層13が形成され、その上に
Si/SiGe超格子層21、上部シリコン層15、N
+ 型シリコンコンタクト層16が順次形成されるととも
に、N+ 型シリコンコンタクト層16から下部シリコン
層13の上部までがメサ状の形状となっている。そし
て、これらがシリコン酸化膜17によって被覆され、コ
ンタクト18が開口された上で、N+ 型シリコンコンタ
クト層16に接するアルミ電極19が設けられている。
また、光を導入する端面には、シリコンチップを劈開す
ることによって得られる劈開面を用いている。
【0021】図4(b)はフォトダイオード部の光吸収
層の深さとGe濃度の関係を示すグラフである。本実施
の形態の半導体装置20では、第1の実施の形態と異な
り、この図に示すように、Si/SiGe超格子層21
中のGe濃度分布は、Ge濃度が0のSiエピタキシャ
ル層を間に挟み、各SiGeエピタキシャル層中のGe
濃度が、その上下のSiエピタキシャル層との界面にお
ける濃度が0で、中心部に濃度のピーク値を持つ三角形
型となっている。
【0022】次に、この半導体装置20の製造工程につ
いて図5を用いて説明する。まず、図5(a)に示すよ
うに、P+ 型シリコン基板12上に下部シリコン層13
を約1.0μm成長させた後、SiGeエピタキシャル
層の膜厚の中央まではGe濃度が単調に増加し、そこか
らはGe濃度が単調に減少する濃度分布となるように、
SiGeエピタキシャル層を成長させる。そして、この
SiGeエピタキシャル層とSiエピタキシャル層を例
えば50nmずつ交互に20〜40層程度成長させる
と、図4(b)に示した濃度分布を持つ約1.0〜2.
0μm厚のSi/SiGe超格子層21が形成される。
次に、上部シリコン層15を約1.0μm成長させた
後、N+ 型シリコンコンタクト層16を成長させる。
【0023】その後、図5(b)に示すように、フォト
ダイオード部を形成する領域を残すように、表面のN+
型シリコンコンタクト層16から下部シリコン層13に
達するまでメサ状にエッチングを行い、ついで、全体に
シリコン酸化膜17を被膜する。そして、N+ 型シリコ
ンコンタクト層16上のシリコン酸化膜17を部分的に
開口した後、上部電極としてアルミ電極19を形成す
る。その後、光の入射面を出すためにフォトダイオード
部の一部分から劈開することによって、図4(a)に示
すような半導体装置20が完成する。
【0024】本実施の形態の半導体装置20において
も、Si/SiGe超格子層21を設け、Siエピタキ
シャル層とSiGeエピタキシャル層の界面からSiG
eエピタキシャル層の中心部に向けてGe濃度が徐々に
増加するような構造になっているため、Siエピタキシ
ャル層とSiGeエピタキシャル層の界面における格子
不整合が緩和され、実質的な光吸収層の膜厚が増加する
ことで光の受光断面積が大きくなり、光−電気変換効率
を向上させることができる、といった第1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。
【0025】次に、光の閉じ込め効果について考察す
る。図1(b)に示した第1の実施の形態の半導体装置
11におけるGe濃度と、図4(b)に示した本実施の
形態の半導体装置20におけるGe濃度のピークが等し
いとすると、光吸収層全体として見たときの層中心部の
屈折率は、本実施の形態の半導体装置20の方が濃度0
の領域がある分、平均化すると低くなり、光の閉じ込め
効果は弱くなる。しかしながら、本実施の形態のSi/
SiGe超格子構造を用いた方が光吸収層の断面積をよ
り広く取れるため、接続する光ファイバの開口率が広い
場合等に有効な光検出器とすることができる。
【0026】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態の半導体装置11、20では、フォ
トダイオード部をメサ型の構造としたが、全体が平面状
のプレーナ型の構造としてもよい。その他、光吸収層の
下側、すなわち基板側の導電型をP型、上側をN型とす
る構造に代えて、基板側をN型、上側をP型としてもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
おける第1の効果は、光吸収層を構成するSiGeエピ
タキシャル層のGe濃度分布を三角形型にしたことによ
って、結晶欠陥を増やすことなく、光吸収層としての実
質的なSiGe層の膜厚を増加することができる。その
理由は、界面近傍でのGe濃度が薄いため、格子不整合
は小さく、臨界膜厚が厚くなるからである。そして、そ
の結果、光の閉じ込め効果を充分に維持した状態で受光
面積を大きくできるため、光−電気変換効率を向上させ
ることができる。また、第2の効果は、光吸収層中のG
e濃度分布を三角形型にすることで、従来のBOX型の
超格子層に比べてSiGe層の膜厚を厚くしたにもかか
わらず成長時間が短くなり、生産性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である半導体装置を
示す、(a)断面図、(b)光吸収層の深さとGe濃度
の関係を示す図、である。
【図2】同、半導体装置の製造工程を示す断面図であ
る。
【図3】同、半導体装置の屈折率と光強度分布の関係を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である半導体装置を
示す、(a)断面図、(b)光吸収層の深さとGe濃度
の関係を示す図、である。
【図5】同、半導体装置の製造工程を示す断面図であ
る。
【図6】従来の光検出器の構造およびGe濃度分布の一
例を示す断面図である。
【図7】従来の光検出器の構造およびGe濃度分布の他
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,6,12 P+ 型シリコン基板 2,7,13 下部シリコン層 3,21 Si/SiGe超格子層 4,9,15 上部シリコン層 5,10,16 N+ 型シリコンコンタクト層 8,14 SiGeエピタキシャル層 11,20 半導体装置 17 シリコン酸化膜 18 コンタクト 19 アルミ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/10 - 31/119

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に順次積層された第1の
    シリコン層、光吸収層、第2のシリコン層を有するフォ
    トダイオード部を含み、光検出器として用いられる半導
    体装置において、 前記光吸収層が、単層のシリコン・ゲルマニウム・エピ
    タキシャル層で形成され、該シリコン・ゲルマニウム・
    エピタキシャル層中のゲルマニウム濃度分布が、層上部
    と層下部の各シリコン層との界面での濃度が0であり、
    層中央部で濃度のピーク値を持つ三角形型の濃度プロフ
    ァイルとなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 シリコン基板上に順次積層された第1の
    シリコン層、光吸収層、第2のシリコン層を有するフォ
    トダイオード部を含み、光検出器として用いられる半導
    体装置において、 前記光吸収層が、シリコン・エピタキシャル層とシリコ
    ン・ゲルマニウム・エピタキシャル層が交互に積層され
    たシリコン/シリコン・ゲルマニウム超格子層で形成さ
    れ、該シリコン/シリコン・ゲルマニウム超格子層を構
    成する各シリコン・ゲルマニウム・エピタキシャル層中
    のゲルマニウム濃度分布が、層上部と層下部の各シリコ
    ン・エピタキシャル層との界面での濃度が0であり、層
    中央部で濃度のピーク値を持つ三角形型の濃度プロファ
    イルとなっていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、 前記第1のシリコン層および第2のシリコン層がノンド
    ープ層であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記フォトダイオード部がメサ型の構造であることを特
    徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記フォトダイオード部がプレーナ型の構造であること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記シリコン・ゲルマニウム・エピタキシャル層中のゲ
    ルマニウム濃度分布における濃度のピーク値が、少なく
    とも8原子重量%以上であることを特徴とする半導体装
    置。
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