JP2741300B2 - 出口オリフィス付スチ―ムトラップ - Google Patents
出口オリフィス付スチ―ムトラップInfo
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- JP2741300B2 JP2741300B2 JP9000792A JP9000792A JP2741300B2 JP 2741300 B2 JP2741300 B2 JP 2741300B2 JP 9000792 A JP9000792 A JP 9000792A JP 9000792 A JP9000792 A JP 9000792A JP 2741300 B2 JP2741300 B2 JP 2741300B2
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- outlet
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気配管系から復水のみ
を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特にトラ
ップの出口に絞りとしてのオリフィスを設けたものに関
する。スチ―ムトラップは、蒸気配管や蒸気使用機器内
で発生した復水を選択的に自動的に排出し、蒸気は排出
することのない自動弁の一種である。復水は高温高圧で
あり、トラップの弁口から排出される場合に復水の一部
が再蒸発しながら高速で出口へ流下する。スチ―ムトラ
ップのケ―シングは鋳造等によって作られるのが一般的
であるが、再蒸発蒸気を含んだ高速の復水が通過する部
分において、トラップケ―シングが侵食される場合があ
り、長期間の侵食によってトラップケ―シングに貫通孔
ができ蒸気を漏洩して使用不能に至ることがある。
を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特にトラ
ップの出口に絞りとしてのオリフィスを設けたものに関
する。スチ―ムトラップは、蒸気配管や蒸気使用機器内
で発生した復水を選択的に自動的に排出し、蒸気は排出
することのない自動弁の一種である。復水は高温高圧で
あり、トラップの弁口から排出される場合に復水の一部
が再蒸発しながら高速で出口へ流下する。スチ―ムトラ
ップのケ―シングは鋳造等によって作られるのが一般的
であるが、再蒸発蒸気を含んだ高速の復水が通過する部
分において、トラップケ―シングが侵食される場合があ
り、長期間の侵食によってトラップケ―シングに貫通孔
ができ蒸気を漏洩して使用不能に至ることがある。
【０００２】
【従来の技術】従来の侵食を防止するトラップとして
は、例えば実公昭５７−６８８０号公報に示されたもの
がある。これは、トラップ弁口から出口の間に、その通
過面積が弁口以下のオリフィスを形成するオリフィス部
材を設けたもので、弁口前後の圧力差を小さくして復水
の再蒸発を抑えると共に復水の流速も下げることによ
り、トラップケ―シングの侵食を防止するものである。
は、例えば実公昭５７−６８８０号公報に示されたもの
がある。これは、トラップ弁口から出口の間に、その通
過面積が弁口以下のオリフィスを形成するオリフィス部
材を設けたもので、弁口前後の圧力差を小さくして復水
の再蒸発を抑えると共に復水の流速も下げることによ
り、トラップケ―シングの侵食を防止するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のトラップでは、
弁口面積よりも小さなオリフィスを設けるために、侵食
は防止されるが、トラップの復水排出量が減少してしま
う問題があった。復水排出量が減少すると、蒸気使用機
器内に復水が滞留し蒸気による熱交換を阻害して蒸気使
用機器の生産性を低下させてしまうのである。また、ス
チ―ムトラップから排出される復水は高温で今だ多量の
熱エネルギ―を有しているために、各種蒸気使用機器か
ら排出される復水を１箇所に集合して蒸気ボイラ―等に
回収する所謂復水回収が通常行なわれている。この復水
回収を行う場合、蒸気使用機器の蒸気圧力は低いものか
ら高いものまで様々であり、従ってスチ―ムトラップ出
口側の圧力も低圧であったり高圧であったり変化する。
トラップケ―シングにおける侵食はトラップ弁口前後の
圧力差が大きい場合に生じ易く、すなわち、トラップ出
口側の圧力が低くて入口側との圧力差が大きな場合に生
じ易く、圧力差が小さい場合はほとんど発生することが
ない。従って、圧力差が小さい場合は、出口側をオリフ
ィス等で絞ることなく、極力通路を大きく確保すること
が、復水の滞留を防止する観点から望ましいのである
が、上記従来のトラップではオリフィス径を変えること
ができず、復水を滞留してしまうのである。
弁口面積よりも小さなオリフィスを設けるために、侵食
は防止されるが、トラップの復水排出量が減少してしま
う問題があった。復水排出量が減少すると、蒸気使用機
器内に復水が滞留し蒸気による熱交換を阻害して蒸気使
用機器の生産性を低下させてしまうのである。また、ス
チ―ムトラップから排出される復水は高温で今だ多量の
熱エネルギ―を有しているために、各種蒸気使用機器か
ら排出される復水を１箇所に集合して蒸気ボイラ―等に
回収する所謂復水回収が通常行なわれている。この復水
回収を行う場合、蒸気使用機器の蒸気圧力は低いものか
ら高いものまで様々であり、従ってスチ―ムトラップ出
口側の圧力も低圧であったり高圧であったり変化する。
トラップケ―シングにおける侵食はトラップ弁口前後の
圧力差が大きい場合に生じ易く、すなわち、トラップ出
口側の圧力が低くて入口側との圧力差が大きな場合に生
じ易く、圧力差が小さい場合はほとんど発生することが
ない。従って、圧力差が小さい場合は、出口側をオリフ
ィス等で絞ることなく、極力通路を大きく確保すること
が、復水の滞留を防止する観点から望ましいのである
が、上記従来のトラップではオリフィス径を変えること
ができず、復水を滞留してしまうのである。
【０００４】従って本発明の技術的課題は、弁口前後の
圧力差によって、トラップ出口側のオリフィス径を変え
ることができるようにすることにより、復水の滞留を極
力防止しながら侵食を起こさないスチ―ムトラップを得
ることである。
圧力差によって、トラップ出口側のオリフィス径を変え
ることができるようにすることにより、復水の滞留を極
力防止しながら侵食を起こさないスチ―ムトラップを得
ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、トラップケ―
シングで入口と弁室と出口を形成し、該弁室と出口を連
通する弁口を設けて、該弁口を弁手段で開閉するスチ―
ムトラップにおいて、弁口と出口の間に回動自在な回動
弁部材を配置し、該回動弁部材に対向して弁座を配置す
ると共に、回動弁部材に少なくとも上記弁口とほぼ同等
の面積を有するオリフィスと弁口面積よりも大きな面積
を有するオリフィスとを形成したものである。
するために講じた本発明の技術的手段は、トラップケ―
シングで入口と弁室と出口を形成し、該弁室と出口を連
通する弁口を設けて、該弁口を弁手段で開閉するスチ―
ムトラップにおいて、弁口と出口の間に回動自在な回動
弁部材を配置し、該回動弁部材に対向して弁座を配置す
ると共に、回動弁部材に少なくとも上記弁口とほぼ同等
の面積を有するオリフィスと弁口面積よりも大きな面積
を有するオリフィスとを形成したものである。
【０００６】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
回動弁部材に弁口と同等の面積のオリフィスと弁口より
大きなオリフィスを形成したことにより、弁口前後の圧
力差が大きく侵食の生じ易い場合は、弁口と同等のオリ
フィスを配置することにより、出口が絞られた状態とな
り、復水の再蒸発と高速流下を防止して侵食を防止する
ことができ、また、弁口前後の圧力差が小さい場合は、
回動弁部材を回動して弁口より大きなオリフィスを配置
することにより、出口流路を絞ることなく従って復水の
滞留を防止することができる。
回動弁部材に弁口と同等の面積のオリフィスと弁口より
大きなオリフィスを形成したことにより、弁口前後の圧
力差が大きく侵食の生じ易い場合は、弁口と同等のオリ
フィスを配置することにより、出口が絞られた状態とな
り、復水の再蒸発と高速流下を防止して侵食を防止する
ことができ、また、弁口前後の圧力差が小さい場合は、
回動弁部材を回動して弁口より大きなオリフィスを配置
することにより、出口流路を絞ることなく従って復水の
滞留を防止することができる。
【０００７】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１参照）。本体１に蓋２をボルト３で締結
し、内部に弁室４を有するトラップケ―シングを形成す
る。本体１と蓋２の間にはガスケット５を介在せしめて
両者の気密を保つ。本体１の上部に入口６と出口７を同
一軸上に形成する。入口６と出口７にはそれぞれ配管接
続用のめねじを形成する。出口７は弁室４の下部側壁に
設けた弁座８の弁口９と排出通路１０を通して弁室４に
連通している。弁室４内に弁手段としての中空フロ―ト
１１を自由状態で配置する。中空フロ―ト１１の外表面
が弁口９の端部に離接して弁口９を開閉する。
明する（図１参照）。本体１に蓋２をボルト３で締結
し、内部に弁室４を有するトラップケ―シングを形成す
る。本体１と蓋２の間にはガスケット５を介在せしめて
両者の気密を保つ。本体１の上部に入口６と出口７を同
一軸上に形成する。入口６と出口７にはそれぞれ配管接
続用のめねじを形成する。出口７は弁室４の下部側壁に
設けた弁座８の弁口９と排出通路１０を通して弁室４に
連通している。弁室４内に弁手段としての中空フロ―ト
１１を自由状態で配置する。中空フロ―ト１１の外表面
が弁口９の端部に離接して弁口９を開閉する。
【０００８】弁口９と出口７の間に球状の回動弁部材１
２を設ける。回動弁部材１２には弁口９とほぼ同等の面
積を有する第１のオリフィス１３と、弁口９より大きな
面積を有する第２のオリフィス１４を十字状に貫通して
形成する。回動弁部材１２の各オリフィス１３，１４の
周囲に環状弁座１５，１６を取付ける。また回動弁部材
１２は回転軸１７と連結して外部から回動可能に配置す
る。
２を設ける。回動弁部材１２には弁口９とほぼ同等の面
積を有する第１のオリフィス１３と、弁口９より大きな
面積を有する第２のオリフィス１４を十字状に貫通して
形成する。回動弁部材１２の各オリフィス１３，１４の
周囲に環状弁座１５，１６を取付ける。また回動弁部材
１２は回転軸１７と連結して外部から回動可能に配置す
る。
【０００９】次に作用を説明する。図示していない蒸気
使用機器に入口６を接続することにより、弁室４内に蒸
気使用機器で発生した復水が流入する。弁室４内に復水
が溜ると中空フロ―ト１１が浮き上がり弁口９を開口
し、復水を回動弁部材１２を介して出口７に排出する。
弁室４内の復水が排出されるとフロ―ト１１が降下して
弁口９を閉口することにより、蒸気の出口への排出は防
止される。
使用機器に入口６を接続することにより、弁室４内に蒸
気使用機器で発生した復水が流入する。弁室４内に復水
が溜ると中空フロ―ト１１が浮き上がり弁口９を開口
し、復水を回動弁部材１２を介して出口７に排出する。
弁室４内の復水が排出されるとフロ―ト１１が降下して
弁口９を閉口することにより、蒸気の出口への排出は防
止される。
【００１０】図１に示す状態においては、回動弁部材１
２の小さなオリフィス１３が連通していることにより出
口７は絞られた状態となり、弁口９前後の圧力差が大き
い場合であっても復水は排出通路１０内であまり再蒸発
することがなく且つ流下する流速も小さなものとなる。
従って、排出通路１０周囲のトラップケ―シングが侵食
されることがない。
２の小さなオリフィス１３が連通していることにより出
口７は絞られた状態となり、弁口９前後の圧力差が大き
い場合であっても復水は排出通路１０内であまり再蒸発
することがなく且つ流下する流速も小さなものとなる。
従って、排出通路１０周囲のトラップケ―シングが侵食
されることがない。
【００１１】回転軸１７を９０度回転して回動弁部材１
２の大きなオリフィス１４を出口７と連通することによ
り、出口７への通路はほとんど絞られることがなくな
り、弁口９から排出される復水を速やかに出口７へ排出
する。従って、弁口９前後の圧力差が小さい場合は大き
なオリフィス１４を介することにより、弁室４内あるい
は蒸気使用機器内に復水を滞留することがない。
２の大きなオリフィス１４を出口７と連通することによ
り、出口７への通路はほとんど絞られることがなくな
り、弁口９から排出される復水を速やかに出口７へ排出
する。従って、弁口９前後の圧力差が小さい場合は大き
なオリフィス１４を介することにより、弁室４内あるい
は蒸気使用機器内に復水を滞留することがない。
【００１２】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、トラップの弁口前後の圧力
差により、オリフィス径を弁口と同等の小さなものとし
たり、弁口より大きなものとすることにより、トラップ
ケ―シングの侵食を防止すると共に、トラップ入口側に
復水を滞留しないスチ―ムトラップを得ることができ
る。
記のように本発明によれば、トラップの弁口前後の圧力
差により、オリフィス径を弁口と同等の小さなものとし
たり、弁口より大きなものとすることにより、トラップ
ケ―シングの侵食を防止すると共に、トラップ入口側に
復水を滞留しないスチ―ムトラップを得ることができ
る。
【図１】本発明の出口オリフィス付スチ―ムトラップの
実施例の断面図である。
実施例の断面図である。
１ 本体 ２ 蓋 ４ 弁室 ６ 入口 ７ 出口 ９ 弁口 １１ 中空フロ―ト １２ 回動弁部材 １３ 第１オリフィス １４ 第２オリフィス １５，１６ 弁座 １７ 回転軸
Claims (1)
- 【請求項１】 トラップケ―シングで入口と弁室と出口
を形成し、該弁室と出口を連通する弁口を設けて、該弁
口を弁手段で開閉するスチ―ムトラップにおいて、弁口
と出口の間に回動自在な回動弁部材を配置し、該回動弁
部材に対向して弁座を配置すると共に、回動弁部材に少
なくとも上記弁口とほぼ同等の面積を有するオリフィス
と弁口面積よりも大きな面積を有するオリフィスとを形
成した出口オリフィス付スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9000792A JP2741300B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 出口オリフィス付スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9000792A JP2741300B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 出口オリフィス付スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263993A JPH05263993A (ja) | 1993-10-12 |
| JP2741300B2 true JP2741300B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13986585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9000792A Expired - Fee Related JP2741300B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 出口オリフィス付スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2741300B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP9000792A patent/JP2741300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05263993A (ja) | 1993-10-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |