JP2740956B2 - シート材送導方向変換装置 - Google Patents

シート材送導方向変換装置

Info

Publication number
JP2740956B2
JP2740956B2 JP63315983A JP31598388A JP2740956B2 JP 2740956 B2 JP2740956 B2 JP 2740956B2 JP 63315983 A JP63315983 A JP 63315983A JP 31598388 A JP31598388 A JP 31598388A JP 2740956 B2 JP2740956 B2 JP 2740956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
speed
wind speed
pressure
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63315983A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02163256A (ja
Inventor
昌宏 中川
正巳 柳井
Original Assignee
井上金属工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 井上金属工業株式会社 filed Critical 井上金属工業株式会社
Priority to JP63315983A priority Critical patent/JP2740956B2/ja
Publication of JPH02163256A publication Critical patent/JPH02163256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2740956B2 publication Critical patent/JP2740956B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Advancing Webs (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、紙,プラスチックフイルム又は金属箔等の
シート材の送導方向を浮揚(フローティング)状態で変
換するシート材送導方向変換装置において、シート材の
安定した送導方向変換を得るための改良に関するもので
ある。 このシート材送導方向変換装置は、シート材に塗工剤
を塗工して乾燥する塗工乾燥設備又はシート材に含浸剤
を含浸して乾燥する含浸乾燥設備等に配置されるもので
ある。
【従来の技術】
(第一の従来例) 塗工乾燥設備に配置されるシート材送導方向変換装置
は、第6図に示す如く、シート材送込み装置であるゲー
トロールコーター2及びシート材引出し装置であるシリ
ンダードライヤー3を駆動する駆動装置4と、ゲートロ
ールコーター2とシリンダードライヤー3との間に形成
されたシート材送導路Rの彎曲域Raと対面するシート材
浮揚装置5とを備えている。 駆動装置4は、ゲートロールコーター2を駆動するモ
ーター15と、シリンダードライヤー3を駆動するモータ
ー16と、モーター制御器15a,16aに速度設定信号a,bを発
する速度設定器17とを備え、ゲートロールコーター2の
送込み速度V1とシリンダードライヤー3の引出し速度
2との速度比率を可変できるようにしてある。前記シ
ート材浮揚装置5は、第7図及び第8図に示す如く、ノ
ズル箱6の適数個を適宜周ピッチ毎に配置すると共に、
隣接するノズル箱6,6の間に還流ガス案内板9を配置し
たものである。ノズル箱6は、特公昭54-38525号公報等
に記載のものが用いられ、シート材送導路Rの彎曲域Ra
と対面した状態でシート材送導路Rの横断方向に沿って
延設したガス保持面7と、ガス保持面7の長手両側縁部
に形成した小彎曲状のコアンダ部7a,7bに沿って開設さ
れたスリット状のガス吐出口8,8とを備え、ガス吐出口
8,8からガス保持面7とシート材送導路Rの彎曲域Raと
の間の適宜温度のガスを供給するようにしてある。ガス
吐出口8,8から適宜風速(例えば、20〜70m/sec)で吐出
したガスは、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過するシ
ート材Wとガス保持面7との間にシート材浮揚保持用の
静圧ガス層A1を形成すると共に、還流ガス案内板9で
案内されてシート材浮揚装置5の外部に排出されるとき
に、還流ガス案内板9とシート材Wとの間に静圧ガス層
2を形成する。各ノズル箱6にガスを供給する送風装
置10は、ノズル箱6,6…にガスを分配する分配箱13と、
フアン11(第6図参照)と、フアン11と分配箱13とを接
続するダクト12と、ダクト12の適所に配置した風量調節
ダンパー14とからなる。なお、シート材浮揚装置5とシ
リンダードライヤー3との間には、シート材送導路Rの
ストレート域Rbの上下側にノズル箱6を適宜ピッチ毎に
配した浮揚乾燥装置18を必要に応じて配置してある。 ところで、ゲートロールコーター2とシリンダードラ
イヤー3との間のシート材送導路Rを通過するシート材
Wの張力設定は、手動調節により速度設定器17の速度設
定信号a,bをモーター制御器15a,16aに発し、ゲートロー
ルコータ2の送込み速度V1とシリンダードライヤー3
の引出し速度V2との速度比率(所謂ドロー比率)を調
節して行っていた。シート材浮揚装置5を構成する各ノ
ズル箱6の吐出口8,8(第7図参照)から吐出するガス
の風速設定は、シート材Wを安定浮揚させるための吐出
風速とシート材Wの張力との関係が一義的に決まること
から、フアン11からノズル箱6,6に供給するガス量を調
節して行っていた。このガス量の調節は、風量制御装置
19により、フアン11の回転数及び/又はダンパー14の開
度度合を調節して行っていた。 (第二の従来例) 含浸乾燥設備等に配置されるシート材送導方向変換装
置21は、第9図に示す如く、シート材送込み装置である
含浸装置22及びシート材引出し装置である冷却ロール23
を駆動する駆動装置24と、含浸装置22と冷却ロール23と
の間に形成されたシート材送導路Rの彎曲域Raと対面す
るシート材浮揚装置25とを備えている。駆動装置24は、
主モーター26と、主モーター26と含浸装置22との間に配
置した減速機27と、主モーター26と冷却ローラ23との間
に配置した変速機29及び減速機28とを備え、含浸装置22
の送込み速度V3と冷却ロール23の引出し速度V4との速
度比率を変速機29で可変するものである。前記シート材
浮揚装置25は、前記シート材浮揚装置5(第7図及び第
8図参照)と実質的に同一形式のもので、シート材の送
導方向を180度変換するものである。含浸装置22とシー
ト材浮揚装置25との間及びシート材浮揚装置25と冷却ロ
ール23との間に、上下方向に沿って送導するシート材W
を浮揚状で乾燥するための乾燥装置30を配置してある。 シート材Wの張力設定は、手動調節により変速機29の
変速比率を調節して、含浸装置22の送込み速度V3と冷
却ロール23の引出し速度V4との速度比率(所謂ドロー
比率)を調節して行っていた。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シート材Wは、塗工条件の変動又はシート
材Wの伸び率の変動等により張力決定因子が刻々と変動
する時間帯がある。そこで、作業者は、張力決定因子の
変動のたびに、速度設定器17(第6図参照)の速度設定
信号bを調節し又は変速機29(第9図参照)の速度比率
を調節してシート材Wの張力が最適値となるようにする
と共に、必要があるときにはシート材浮揚装置5(又は
25)のノズル箱6,6…から吐出するガスの風速を調節し
ていた。そのため、従来のシート材送導方向変換装置1,
21には次の様な問題があった。 (a) 速度設定器17(第3図参照)の速度設定信号b
を手動調節し又は変速機29(第6図参照)の変速比率を
手動調節するのに高度の知識と熟練を必要とする。更
に、シート材浮揚装置5,25のノズル箱7から吐出するガ
スの風速を手動調節するのにも高度の知識と熟練を必要
とする。そのため、従来の装置にあっては、熟練した作
業者を養成する必要があった。 (b) 最悪の場合には、作業者の調節ミスより、速度
設定器17の速度設定信号bの設定又は変速機29の変速比
率の設定を間違えてシート材Wの張力を一時的にも不安
定な状態とすることがある。この場合には、シート材W
の安定した浮揚状態が確保されないことから、シート材
Wがシート材浮揚装置5(又は25)に接触して破断する
ことがある。そのため、従来の装置にあつては、頻繁に
発生するシート材破断に対処するために塗工乾燥設備又
は含浸乾燥設備の全体を停止しなければならず、設備の
稼働効率が非常に悪かった。本発明は、上記問題点を解
決するために、シート材の張力及び浮揚量を検知して、
シート材の張力及び浮揚状態を自動制御することにより
シート材の安定送導を確保することができるシート材送
導方向変換装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシート材送導方向変換装置の要旨は、シ
ート材送込み装置の送込み速度とシート材引出し装置の
引出し速度とを設定する駆動装置と、シート材送込み装
置とシート材引出し装置との間に形成したシート材送導
路の彎曲域と対面するガス保持面が設けられると共にこ
のシート材送導路の彎曲域とガス保持面との間にガスを
供給するガス吐出口が設けられたシート材浮揚装置と、
該ガス吐出口からの吐出風速を制御する風速制御装置と
を備えたシート材送導方向変換装置において、前記ガス
保持面が受ける受圧力を検知する受圧力検知器と、該受
圧力検知器の発する検知信号を受けて前記駆動装置に対
して速度比率調節信号を発するものであって、受圧力検
知器の検知圧力が設定圧力より大きいときには前記引出
速度を送り込み速度より遅くする速度比率調節信号を発
すると共に、受圧力検知器の検知圧力が設定圧力より小
さいときには前記引出速度を送り込み速度より速くする
速度比率調節信号を発する速度比率設定器と、前記シー
ト材送導路とシート材浮揚装置との距離を検知する浮揚
量検知器と、該浮揚量検知器の発する検知信号を受けて
前記風速制御装置に風速調節信号を発するものであっ
て、浮揚量検知器の検知量が設定浮揚量より大きいとき
には前記吐出風速を遅くする風速調節信号を発すると共
に、浮揚量検知器の検知量が設定量より小さいときには
前記吐出風速を速くする風速調節信号を発する風速設定
器とを備えたことである。
【作用】
本発明に係るシート材送導方向変換装置の作用を図面
に示す実施例に基づいて説明する。 本発明に係るシート材送導方向変換装置71は、第5図
に示す如く、シート材Wの張力制御については、次の作
用を奏する。即ち、シート材送込み装置であるゲートロ
ールコーター2とシート材引出し装置であるシリンダー
ドライヤー3との間に形成されたシート材送導路Rの彎
曲域Raを通過するシート材Wの張力が増大したときに
は、受圧力検知器42が増大した検知圧力に相当する出力
信号cを速度比率設定器43に出力する。速度比率設定器
43は、この出力信号cが設定圧力信号nより大きな圧力
を示すために、シリンダードライヤー3の引出速度V2
をゲートロールコーター2の送り込み速度V1より遅く
する速度比率調節信号fを駆動装置4に発する。駆動装
置4は、シリンダードライヤー3の引出速度V2をゲー
トロールコーター2の送り込み速度V1に比べ遅くし
て、シート材Wの張力を低下させる。シート材Wの張力
の低下は、受圧力検知器42の出力信号cと設定圧力信号
nとが同一となるまで行われる。逆に、シート材送導路
Rの彎曲域Raを通過するシート材Wの張力が減少したと
きには、受圧力検知器42は減少した検知圧力に相当する
出力信号cを速度比率設定器43に出力する。速度比率設
定器43は、この出力信号cが設定圧力信号nより小さな
圧力を示すため、シリンダードライヤー3の引出速度V
2をゲートロールコーター2の送り込み速度V1より速く
する速度比率調節信号eを駆動装置4に発する。駆動装
置4は、シリンダードライヤー3の引出速度V2をゲー
トロールコーター2の送り込み速度V1に比べて速くし
て、シート材Wの張力を増大させる。シート材Wの張力
の増大は、受圧力検知器42の出力信号cと設定圧力信号
nとが同一となるまで行われる。シート材送導方向変換
装置71におけるシート材Wの浮揚量制御については、次
の作用を奏する。即ち、ゲートロールコーター2とシリ
ンダードライヤー3との間に形成されたシート材送導路
Rの彎曲域Raを通過するシート材Wの張力の増大に伴い
シート材Wがシート材浮揚装置5に接近したときには、
浮揚量検知器62が浮揚量の減少量に相当する出力信号g
を風速設定器63に出力する。風速設定器63は、この出力
信号gが設定浮揚量信号pより小さな浮揚量を示すた
め、シート材浮揚装置5のガス吐出口8,8…(第4図参
照)から吐出するガス風速を速くする風速調節信号jを
風速制御装置19に発する。風速設定器17の指令により吐
出ガス風速が増大すると、シート材送導路Rの彎曲域Ra
を通過するシート材Wとシート材浮揚装置5との間に形
成したシート材浮揚保持用の静圧ガス層A1,A2(第4図
参照)の静圧が上昇して、シート材Wの浮揚量は増大す
る。シート材Wの浮揚量の増大は、浮揚量検知器62の出
力信号gと設定浮揚量信号pとが同一となるまで行なわ
れる。逆に、シート材浮揚装置Rの彎曲域Raを通過する
シート材Wの張力の減少に伴いシート材Wがシート材浮
揚装置5から離反したときには、浮揚量検知器6は浮揚
量の増大量に相当する出力信号gを風速設定器63に出力
する。風速設定器63は、この出力信号gが設定浮揚量信
号pより大きな浮揚量を示すため、シート材浮揚装置5
のガス吐出口8,8…から吐出するガス風速を遅くする風
速調節信号hを風速制御装置19に発する。風速設定器17
の指令により吐出ガス風速が減少すると、シート材送導
路Rの彎曲域Raを通過するシート材Wとシート材浮揚装
置5との間に形成したシート材浮揚保持用の静圧ガス層
1,A2の静圧が減少して、シート材Wの浮揚量は減少す
る。シート材Wの浮揚量の減少は、浮揚量検知器62の出
力信号jと設定浮揚量信号pとが同一となるまで行なわ
れる。 ところで、シート材送込み装置であるゲートロールコ
ーター2の送り込み速度V1とシート材引出し装置であ
るシリンダードライヤ3の引出速度V2との速度比率
(所謂ドロー比率)の調節は、ゲートロールコーター2
及びシリンダードライヤ3等のはずみ車効果(所謂G
D2)が非常に大きいため、瞬時に行うことが困難であ
る。これに対して、風量制御装置19によりフアン11の回
転数及び/又はダンパー14の開度度合を調節して行う風
速調節は、はずみ車効果がゲートロールコーター2及び
シリンダードライヤ3のはずみ車効果に比べ小さいた
め、短時間に行うことができる。シート材送導方向変換
装置71は、受圧検知に基づく速度比率の調節と浮揚量検
知器に基づく風速調節とを組み合わせることにより、調
節時間の異なる二種類の調節を効果的に行わせ、シート
張力の変動に対して、安定した制御状態で瞬時に対応さ
せることができる。
【実施例】
以下、本発明に係るシート材送導方向変換装置(以
下、「本発明装置」という)を図面に示す実施例に基づ
いて説明する。 (第1実施例) 第1図は第1実施例のシート材送導方向変換装置41を
示す模式図である。本装置41の改良点は、シート材浮揚
装置5のガス保持面7,7…及び還流ガス案内板9,9…が受
ける受圧力を検知する受圧力検知器42と、該受圧力検知
器42の発する検知信号cを受けて駆動装置4に速度比率
調節信号e(又はf)を発する速度比率設定器43とを備
えたことである。なお、本装置41において、受圧力検知
器42及び速度比率設定器43を備えたこと以外は、従来の
前記シート材送導方向変換装置1(第6図乃至第8図参
照)と同一であり、同一符号は同一の構成を示す。 前記受圧力検知器42は、シート材浮揚装置5の支持軸
5aを固定する軸受具44等の適所に配設されるロードセル
等からなる受圧検知子45と、受圧検知子45の検出信号d
を増幅する増幅器46とからなる。この受圧力検知器42の
受圧検知子45が検出する圧力とは、シート材浮揚装置5
とシート材Wとの間に発生してシート材Wを浮揚状態で
支持する静圧ガス層A1,A2(第7図参照)から受ける圧
力であって彎曲状シート送導路Raの曲率中心0aに向かう
圧力の所定方向分力を言う。受圧力検知器42は、ガス保
持面7,7…及び還流ガス案内板9,9…の受圧力を検知する
ことにより、間接的にシート材Wの張力を検出すること
になる。前記速度比率設定器43は、増幅器46の発する出
力信号cと設定圧力信号nと比較すると共に後述する速
度比率調節信号e(又はf)を駆動装置4の速度設定器
17に発するものである。速度比率設定器43は、受圧力検
知器42の出力信号cが設定圧力信号n(即ち、シート材
Wの設定張力から一義的に算出される圧力に対応する信
号)より大きな圧力を示すときには、シリンダードライ
ヤー3の引出速度V2をゲートロールコーター2の送り
込み速度V1より遅くする速度比率調節信号fを発する
と共に、受圧力検出器42の出力信号cが設定圧力信号n
より小さな圧力を示すときには、前記引出速度V2を送
り込み速度V1より速くする速度比率調節信号eを発す
るものである。 次に、本装置41によるシート材Wの張力制御の動作を
説明する。 ゲートロールコーター2とシリンダードライヤー3と
の間に形成されたシート材送導路Rを通過するシート材
Wの張力が増大したときには、シート材送導路Rの彎曲
域Raを通過するシート材Wの張力も増大するため、受圧
力検知器42は増大した検知圧力に相当する出力信号cを
速度比率設定器43に出力する。この出力信号cが設定圧
力信号nより大きな圧力を示すため、速度比率設定器43
は、シリンダードライヤー3の引出速度V2をゲートロ
ールコーター2の送り込み速度V1より遅くする速度比
率調節信号fを駆動装置4の速度設定器17に発する。速
度設定器17の指令により、シリンダードライヤー3の引
出速度V2はゲートロールコーター2の送り込み速度V1
に比べて遅くなり、シート材Wの張力は低下する。シー
ト材Wの張力の低下は、受圧力検知器42の出力信号cと
設定圧力信号nとが同一となるまで行なわれる。逆に、
シート材送導路Rを通過するシート材Wの張力が減少し
たときには、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過するシ
ート材Wの張力も減少するため、受圧力検知器42は減少
した検知圧力に相当する出力信号cを速度比率設定器43
に出力する。この出力信号dが設定圧力信号nより小さ
な圧力を示すため、速度比率設定器43は、シリンダード
ライヤー3の引出速度V2をゲートロールコーター2の
送り込み速度V1より速くする速度比率調節信号eを駆
動装置4の速度設定器17に発する。速度設定器17の指令
により、シリンダードライヤー3の引出速度V2はゲー
トロールコーター2の送り込み速度V1に比べ速くな
り、シート材Wの張力は増大する。シート材Wの張力の
増大は、受圧力検知器42の出力信号cと設定圧力信号n
とが同一となるまで行なわれる。この様に、シート材送
導路Rを通過するシート材Wの張力は、本装置41により
設定張力となるように自動制御される。 (第2実施例) 第2図は第2実施例のシート材送導方向変換装置51を
示す模式図である。 本装置51が設置されるシート材送導設備は、シート材
送り込み装置であるサクションロール52と、シート材引
出し装置であるサクションロール53と、両サクションロ
ール52,53を駆動する駆動装置4と、両サクションロー
ル52,53の間に形成されたシート材送導路Rの彎曲域Ra,
Ra…と対面するブローバー56,56…を配設したシート材
浮揚装置55と、シート材送導路Rのストレート域Rbを貫
通させた浮揚乾燥装置58とを備えている。 本装置51の特徴は、シート材浮揚装置55の上方に配置
されたブローバー56,56が受ける受圧力を検知する受圧
力検知器42と、該受圧力検知器42の発する検知信号cを
受けて駆動装置4の速度設定器17に対して速度比率調節
信号e(又はf)を発する速度比率設定器43とを備えた
ことである。なお、本装置51における受圧力検知器42及
び速度比率設定器43の構成及び動作は、前記第1実施例
と同一である。 前記ブローバー56は、全体が長尺の中空箱状に形成さ
れ、シート材送導路Rの彎曲域Raと対面する外表面56a
が彎曲状に形成され、外表面56aにガス吐出孔56bの多数
が形成されている。ブローバー56は、送風装置10のフア
ン11から中空内部56cに空気等のガスが圧送されると、
ガス吐出孔56b,56b…から高風速のガスを吐出し、外表
面56aとシート材Wとの間にシート材浮揚保持用の静圧
ガス層A3を形成する。ブローバー56は、圧送されるガ
スが低温度の場合には、シート材Wを冷却する冷却装置
の機能を兼ねる。上方に配置されたブローバー56,56
は、ブローバー56の両端寄りに配置した揺動アーム59a,
59aを接合してなる揺動支持具59に固定されている。前
記受圧力検知器42は、揺動支持具59の揺動端側に受圧検
知子45を配置して、揺動支持具59の押圧力を検知するこ
とにより、上方に配置されたブローバー56,56がシート
材浮揚保持用の静圧ガス層A3を介して受けるシート材
Wの張力を検知する。本装置51は、シート材張力Wの張
力を複数本のブローバー56を用いて検知するため、低張
力状態で送導される薄いシート材Wの張力を検知するこ
とが可能となる。 (第3実施例) 第3図は第3実施例のシート材送導方向変換装置61を
示す模式図である。本装置61の改良点は、シート材送導
路Raとシート材浮揚装置5との距離を検知する浮揚量検
知器62と、該浮揚量検知器62の発する検知信号gを受け
て風速制御装置19に風速調節信号h(又はj)を発する
風速設定器63とを備えたことである。なお、本装置61に
おいて、浮揚量検知器62及び風速設定器63を備えた以外
は、従来の前記シート材送導方向変換装置1(第6図参
照)と同一であり、同一符号は同一の構成を示す。 浮揚量検知器62は、シート材浮揚装置5の適所に配置
した超音波式又は光電管式等の距離測定子64と、距離測
定子64の検出信号mを増幅する増幅器65とからなる。こ
の浮揚量検知器62の距離測定子64が検出する距離は、シ
ート材浮揚装置5とシート材送導路Rの彎曲域Raを通過
するシート材Wまでの距離であるシート材Wの浮揚量と
なる。 前記風速設定器63は、増幅器65の発する出力信号gと
設定浮揚量信号pとを比較すると共に後述する風速調節
信号h(又はj)を風速制御装置19に発するものであ
る。風速設定器63は、増幅器65の出力信号gが設定浮揚
量信号pより大きな浮揚量を示すときにはシート材浮揚
装置5が吐出するガスの吐出風速を遅くする風速調節信
号hを発すると共に、出力信号gが設定浮揚量信号pよ
り小さな浮揚量を示すときにはガスの吐出風速を速くす
る風速調節信号jを発する。 次に、本装置61によるシート材Wの浮揚量制御の動作
を説明する。 ゲートロールコーター2とシリンダードライヤー3と
の間に形成されたシート材送導路Rを通過するシート材
Wの張力の増大に伴いシート材送導路Rの彎曲域Raを通
過するシート材Wがシート材浮揚装置5に接近したとき
には、浮揚量検知器62は減少した浮揚量に相当する出力
信号gを出力する。風速設定器63は、この出力信号gが
設定浮揚量信号pより小さな浮揚量を示すため、シート
材浮揚装置5のガス吐出口8,8…(第4図参照)から吐
出するガス風速を速くする風速調節信号jを風速制御装
置19に発する。風速設定器17の指令により吐出ガス風速
が増大すると、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過する
シート材Wとガス保持面7との間に形成したシート材浮
揚保持用の静圧ガス層A1及びシート材Wと還流ガス案
内板9との間に形成した静圧ガス層A2の静圧が上昇し
て、シート材Wの浮揚量は増大する。シート材Wの浮揚
量の増大は、浮揚量検知器62の出力信号gと設定浮揚量
信号pとが同一となるまで行なわれる。逆に、シート材
送導路Rを通過するシート材Wの張力が減少したときに
は、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過するシート材W
がシート材浮揚装置5から離反するため、浮揚量が増大
する。検知器62は増大した浮揚量に相当する出力信号g
を風速設定器63に出力する。風速設定器63は、この出力
信号gが設定浮揚量信号pより大きな浮揚量を示すた
め、シート材浮揚量装置5のガス吐出口8,8…から吐出
するガス風速を遅くする風速調節信号hを風速制御装置
19に発する。風速設定器17の指令により吐出ガス風速が
減少すると、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過するシ
ート材Wとガス保持面7との間に形成されるシート材浮
揚保持用の静圧ガス層A1及びシート材Wと還流ガス案
内板9との間に形成した静圧ガス層A2の静圧が減少し
て、シート材Wの浮揚量は減少する。シート材Wの浮揚
量の減少は、浮揚量検知器62の出力信号gと設定浮揚量
信号pとが同一となるまで行なわれる。 この様に、シート材送導路Rの彎曲域Raを通過するシ
ート材Wの浮揚量は、本装置61により一定となるように
自動制御される。 (第4実施例) 第5図は第4実施例の本発明装置71を示す模式図であ
る。本発明装置71の改良点は、前記第1実施例のシート
材送導方向変換装置41(第1図参照)の改良点及び前記
第3実施例のシート材送導方向変換装置61(第3図参
照)の改良点を備えたものである。即ち、本発明装置71
の改良点は、シート材浮揚装置5のガス保持面7,7…,
還流ガス案内板9,9…が受ける受圧力を検知する受圧力
検知器42と、該受圧力検知器42の発する検知信号cを受
けて駆動装置4に対して速度比率調節信号e(又はf)
を発する速度比率設定記43とを備えると共に、シート材
送導路Rとシート材浮揚装置5との距離を検知する浮揚
量検知器62と、該浮揚量検知器62の発する検知信号gを
受けて風速制御装置19に風速調節信号h(又はj)を発
する風速設定器63とを備えたことである。 本発明装置71は、シート材Wの張力制御の動作につい
ては前記第1実施例のシート材送導方向変換装置41(第
1図参照)と同一の動作を行ない、シート材Wの浮揚量
制御については前記第3実施例のシート材送導方向変換
装置61(第3図参照)と同一の動作を行なう。シート材
Wの張力制御と浮揚量制御とは、並行して行なうのが一
般的であるが、いずれか一方の制御を優先されることも
可能である。
【発明の効果】
以上詳述したごとく、本発明装置は、シート材送導路
の彎曲域を通過するシート材の張力及び浮揚量を自動的
に制御するため、次の如き優れた効果を有する。 シート材の張力及び浮揚量を制御するに際して、作
業者に高度の知識と熟練を必要とせず、安定した自動制
御ができ、その結果、本発明装置にあつては、従来必要
とされた熟練作業者の養成が不要となる。 自動制御できるため、作業者の手を煩わすことなく
常に安定したシート材の送導が確保される。その結果、
本発明装置は、従来頻繁に発生していたシート材切断に
伴なう塗工乾燥設備等の停止を著しく減少させ、設備の
稼働効率を飛躍的に向上させる。 受圧検知に基づく速度比率の調節と浮揚量検知に基
づく風速調節とを組み合わせることにより、調節時間の
異なる二種類の調節を効果的に行わせ、シート張力の変
動に対して、安定した制御状態で瞬時に対応させること
ができるため、塗工乾燥設備等の停止を著しく減少さ
せ、設備の稼働効率を飛躍的に向上させる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図はシート材送導方向変換装置の実施例
を示すものであって、第1図は第1実施例の全体を示す
模式図、第2図は第2実施例の全体を示す模式図、第3
図は第3実施例の全体を示す模式図、第4図は第3実施
例のシート材浮揚装置を拡大して示す部分断面図であ
る。第5図は本発明装置の実施例の全体を示す模式図で
ある。第6図乃至第8図は従来のシート材送導方向変換
装置を備えた塗工乾燥設備を示すものであって、第6図
は全体を示す模式図、第7図はシート材浮揚装置を拡大
して示す断面図、第8図はシート材浮揚装置を拡大し且
つ一部を省略して示す斜視図、第9図は従来のシート材
送導方向変換装置を備えた含浸乾燥設備の全体を示す模
式図である。 R……シート材送導路、Ra……彎曲域 2……シート材送り込み装置(ゲートロールコーター) 3……シート材引出し装置(シリンダードライヤー) 4……駆動装置、7……ガス保持面 8……ガス吐出口、17……速度設定器 18……風速制御装置 42……受圧力検知器、43……速度比率設定器 52……シート材送込み装置(サクションロール) 53……シート材引出し装置(サクションロール) 54……駆動装置、55……シート材浮揚装置 62……浮揚量検知器、63……風速設定器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材送込み装置の送込み速度とシート
    材引出し装置の引出し速度とを設定する駆動装置と、シ
    ート材送込み装置とシート材引出し装置との間に形成し
    たシート材送導路の彎曲域と対面するガス保持面が設け
    られると共にこのシート材送導路の彎曲域とガス保持面
    との間にガスを供給するガス吐出口が設けられたシート
    材浮揚装置と、該ガス吐出口からの吐出風速を制御する
    風速制御装置とを備えたシート材送導方向変換装置にお
    いて、前記ガス保持面が受ける受圧力を検知する受圧力
    検知器と、該受圧力検知器の発する検知信号を受けて前
    記駆動装置に対して速度比率調節信号を発するものであ
    って、受圧力検知器の検知圧力が設定圧力より大きいと
    きには前記引出速度を送り込み速度より遅くする速度比
    率調節信号を発すると共に、受圧力検知器の検知圧力が
    設定圧力より小さいときには前記引出速度を送り込み速
    度より速くする速度比率調節信号を発する速度比率設定
    器と、前記シート材送導路とシート材浮揚装置との距離
    を検知する浮揚量検知器と、該浮揚量検知器の発する検
    知信号を受けて前記風速制御装置に風速調節信号を発す
    るものであって、浮揚量検知器の検知量が設定浮揚量よ
    り大きいときには前記吐出風速を遅くする風速調節信号
    を発すると共に、浮揚量検知器の検知量が設定量より小
    さいときには前記吐出風速を速くする風速調節信号を発
    する風速設定器とを備えたことを特徴とするシート材送
    導方向変換装置。
JP63315983A 1988-12-14 1988-12-14 シート材送導方向変換装置 Expired - Lifetime JP2740956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63315983A JP2740956B2 (ja) 1988-12-14 1988-12-14 シート材送導方向変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63315983A JP2740956B2 (ja) 1988-12-14 1988-12-14 シート材送導方向変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02163256A JPH02163256A (ja) 1990-06-22
JP2740956B2 true JP2740956B2 (ja) 1998-04-15

Family

ID=18071926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63315983A Expired - Lifetime JP2740956B2 (ja) 1988-12-14 1988-12-14 シート材送導方向変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2740956B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101039294B1 (ko) * 2008-06-27 2011-06-07 건국대학교 산학협력단 비접촉식 소재 이송 시스템의 이송속도 제어방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5239509A (en) * 1975-09-23 1977-03-26 Chugai Ro Kogyo Kaisha Ltd Method of adjusting strip tension in continuous treatment lines for me tal strips

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02163256A (ja) 1990-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3559301A (en) Air flotation system for conveying web materials
CA1144261A (en) Maintenance of constant web clearance at contactless turning guide
US9463943B2 (en) Transporting device and printing apparatus
CN102007057A (zh) 采用两个相反横向方向的气动夹具的页材稳定
US10059551B2 (en) Transporting device and printing apparatus
JPS64293B2 (ja)
JP4116253B2 (ja) 抄紙機におけるウエブの導入ストリップの搬送・案内装置
JPH0616296A (ja) ウエブの横方向位置を制御する装置
US20160114598A1 (en) Printing apparatus
CN106274100A (zh) 高速凹版印刷方法
JP3489240B2 (ja) フローティング炉
JPH01103434A (ja) 両面段ボールの製造方法及び装置
JP2740956B2 (ja) シート材送導方向変換装置
SE502579C2 (sv) Förfarande och anordning för effektivering av spetsdragningen av banan i torkpartiet av en pappersmaskin
US3626603A (en) Means for the contact-free guidance and processing of web-shaped articles
JP2015178419A (ja) 搬送装置及び画像形成装置
US7721744B2 (en) Machine for conditioning paper printed by means of digital printing systems
EP1400180B1 (en) Band-shaped material feeder
JP2000503383A (ja) フローティングドライヤ
KR970004649B1 (ko) 신장형 순환 테이프의 저장 및 운반장치와 그 장치를 이용한 자기 테이프 복사 방법
EP1053198B1 (en) Method and arrangement for guiding a paper or board web
JP2518450Y2 (ja) 紙料ウエブの移送案内装置
JP3233192B2 (ja) 帯状材の通板方向変更装置及びその浮上制御方法
JPH0243154A (ja) ストリップの流体支持装置
JPH09295729A (ja) 帯状材の通板方向変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term