JP2737366B2 - リモートコントロール装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、リモコン送信手段により操作される家庭用
電気機器の、リモコン送信手段の識別コードの設定に関
するものである。

従来の技術 従来、リモートコントロール装置は多くの機器に用い
られている。例えば一部の空調器や、給湯器の様に操作
の勝手の悪い所に設置された機器の操作性向上のために
使用され、互いに有線で接続されたものであり、本体か
ら操作部だけを機器から離した場合には、識別コードは
必要なかった。また、テレビ等に代表される機器では無
線によるリモートコントロール装置が用いられ一室に一
台の機器を用いることを前提とし、メーカーコードや、
機種コードを製造時に設定するだけでよかった。また、
ホームオートメーション等で用いられている技術では、
例えばスイッチ等の識別コード設定部を設けて手動で設
定したり、立上げ時に識別コード設定モードを設け、予
め定めてある規則性により設定したりしていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら有線で行なわれるリモートコントロール
装置では、リモコン信号受信手段とリモコン送信手段が
対応するため、他のリモコン送信手段と区別する必要は
ないが、リモコン送信手段の自由度が低くなる。また無
線方式でメーカーコードや機種コードを予め設定してお
く手段では、一室に同じ機器が設置された場合にリモコ
ン送信手段を区別できず、機器を別々にコントロールし
たくともできなくなってしまう。これに対し、個別の識
別コードを使用前に設定する場合、リモコン送信手段と
リモコン送信受信手段を一対一に対応させるため、その
設定が非常に面倒であったり、一方が壊れてしまった場
合でも簡単に交換できないという不便があった。

本発明はこれらの面倒をなくし、リモコン送信手段の
識別コードを簡単に設定することにある。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本発明はリモコン送信手段
と、リモコン受信手段とを備え、リモコン送信手段はリ
モコン送信手段を識別する識別コードを記憶する識別コ
ード記憶部と、前記識別コードとともに操作又は設定を
行う信号を送信する送信部を有し、リモコン信号受信手
段は送信部を対応する前記リモコン送信手段の識別コー
ドを設定する識別コード設定部と、前記リモコン送信手
段からの操作信号を受信する第１の受信部と、前記第１
の受信部で受信された信号の識別コードが前記識別コー
ド設定部に記憶されている識別コードと一致するか否か
を判定する識別コード識別部と、前記識別コードが一致
した場合にリモコン送信手段からの信号を処理する信号
処理部と、前記識別コード設定のために前記リモコン送
信装置からの信号を受信する第２の受信部とを有し、前
記第２の受信部が識別コードを含む信号を受信すると前
記識別コード設定部で記憶されている識別コードを書き
かえるものである。

また、リモコン信号受信手段は収納部を有し、第２の
受信部は前記収納部の内またはその近傍に設けられたも
のである。

また、リモコン送信手段は、収納部に収納されたこと
を検知する収納検知部を有し、収納状態となったことを
検知する送信部から第２の受信部に識別コードを含む信
号を送信するものである。

作用 本発明のリモートコントロール装置のリモコン信号受
信手段は上記した構成により、通常の制御を行なうため
の信号を受信する第１の受信部とは別に、リモコン送信
手段の識別コードを設定するための第２の受信部を持
ち、前記第２の受信部が信号を受信すると、識別コード
設定部が識別コードを設定するように作用する。

また、第２にリモコン送信手段は、リモコン信号受信
手段の収納部に収納されると、リモコン送信手段の収納
検知部がこれを検知し、送信部に伝える。送信部はこれ
を受けると、識別コードを含む信号を送出し、リモコン
信号受信手段がこれにより識別コードを設定する様に作
用する。

実施例 以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。第１
図は本発明のリモートコントロール信号受信装置のブロ
ック図であり、第２図は面状暖房器具へと応用した例で
ある。この例では、表面に第１の受信部１を、裏面に第
２の受信部２を有するリモコン信号受信手段３が、カー
ペット布４にとりつけられている。リモコン送信手段９
は、識別コード記憶部10に記憶されている識別コードを
含む信号を送信部11より送信する。通常時は、第１の受
信部１が上面に向いているため、リモコン送信手段９か
らの信号を第１の受信部１が受信し、識別コード識別部
５で識別コード設定部６により設定されている識別コー
ドと信号の識別コードが合致することが確認されると、
信号処理部７が、受信した信号に従った制御を行う。ま
た、リモコン送信手段９の識別コードを設定する時に
は、この面状暖房器具を裏返し、第２の受信部２を上面
に露出させる。第２の受信部２が受信した信号は、識別
コード設定部６へと伝えられ、この識別コード設定部６
は、この信号の識別コードを新しい識別コードとして記
憶する。

また、第２の実施例を図面を用いて説明する。第３図
はリモコン及びリモコン信号受信装置のブロック図、第
４図は面状暖房器具へ応用した例であり、ともに第１
図，第２図と共通するものには同一の符号を付けて説明
する。リモコン信号受信手段３は、収納部８を有し、第
２の受信部２は、収納部８の内部に設置されている。ま
た第１の受信部１は、リモコン信号受信手段３の上面に
配置されている。リモコン信号受信手段３は、第１の実
施例と同様の働きをする。また、リモコン送信手段９を
リモコン信号受信装置３の収納部８に収納すると、収納
検知部12がこれを検知し、送信部11を介して識別コード
記憶部10に記憶されている識別コードを含む信号を送出
する。この信号は、第２の受信部２により受信され、以
下第１の実施例と同様に作用する。この様に、第１の実
施例では、リモコン送信手段９からの信号を第２の受信
部で受信させることにより、また第２の実施例では、リ
モコン送信手段９を収納部８へ収納することにより自動
的に識別コードが設定される。なお、収納を検知する手
段は特に指定しなかったが、収納部の形状によりリモコ
ンに加わる圧力や、歪を検出したり、また磁気などを収
納部に発生させ、それを検出してもよい。

発明の効果 本発明は以下の様に第２の受信部を有し、この第２の
受信部により受信された信号により識別コード設定する
ため、第２の受信部に信号を入力するだけで簡単に識別
コードを設定することができる。また、リモコン送信手
段の収納部を設け、リモコン送信手段がこの収納部へ収
納されると、自動的に第２の受信部へ信号を送出するた
め、さらに面倒なくリモコン送信手段の識別コードの設
定ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のリモートコントロール装置
のブロック図、第２図は同装置を用いた面状暖房器具の
要部斜視図、第３図は本発明の他の実施例ブロック図、
第４図は同装置を用いた面状暖房器具の要部斜視図であ
る。 １……第１の受信部、２……第２の受信部、３……リモ
コン信号受信手段、５……識別コード識別部、６……識
別コード設定部、７……信号処理部、８……収納部、９
……リモコン送信手段、10……識別コード記憶部、11…
…送信部、12……収納検知部。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】リモコン送信手段と、リモコン受信手段を
   備え、リモコン送信手段はリモコン送信手段を識別する
   識別コードを記憶する識別コード記憶部と、前記識別コ
   ードとともに操作又は設定を行う信号を送信する送信部
   を有し、リモコン信号受信手段は送信部を対応する前記
   リモコン送信手段の識別コードを設定する識別コード設
   定部と、前記リモコン送信手段からの操作信号を受信す
   る第１の受信部と、前記第１の受信部で受信された信号
   の識別コードが前記識別コード設定部に記憶されている
   識別コードと一致するか否かを判定する識別コード識別
   部と、前記識別コードが一致した場合にリモコン送信手
   段からの信号を処理する信号処理部と、前記識別コード
   設定のために前記リモコン送信装置からの信号を受信す
   る第２の受信部とを有し、前記第２の受信部が識別コー
   ドを含む信号を受信すると前記識別コード設定部で記憶
   されている識別コードを書きかえるリモートコントロー
   ル装置。
2. 【請求項２】リモコン信号受信手段は収納部を有し、第
   ２の受信部は前記収納部の内またはその近傍に設けられ
   た請求項１記載のリモートコントロール装置。
3. 【請求項３】リモコン送信手段は、収納部に収納された
   ことを検知する収納検知部を有し、収納状態となったこ
   とを検知する送信部から第２の受信部に識別コードを含
   む信号を送信する請求項１記載のリモートコントロール
   装置。