JPH0654371A - 空気調和機用ワイヤレスリモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機ネットワークにおける個々の空気
調和機を選択的に制御できる空気調和機用ワイヤレスリ
モコン装置を提供する 【構成】 各空気調和機は、ワイヤレスリモコン１から
のアドレス問い合わせコマンドを受信するとアドレスデ
ータを送信する。ワイヤレスリモコン１は、任意の空気
調和機からのアドレスデータを受信すると、そのアドレ
スが付加された制御データを当該空気調和機に自動的に
送信する。そして、この制御データを受信した当該空気
調和機は受付完了信号をワイヤレスリモコン１に送信す
る。このように、ワイヤレスリモコン１と制御対象の空
気調和機との間で問い合わせ信号と呼応信号を送受信し
て１:１に対応付けることによって両者間の双方向通信
が可能となり、個々の空気調和機を選択的に制御可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機用ワイヤ
レスリモコン装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】１フロアに複数の空気調和機を設置して
いるオフィス等において、空気調和機の制御端末として
ワイヤレスリモコンを使用する際に、制御したい空気調
和機に向けてワイヤレスリモコンを操作してもその空気
調和機用のみを選択的に制御できない場合がある。これ
は、制御対象空気調和機とワイヤレスリモコンとが１:
１に対応付けられていないためである。

【０００３】通常、複数の空気調和機を設置する場合に
は、各空気調和機をネットワーク化して各空気調和機に
アドレスを割り付け、このアドレスに基づいて各空気調
和機を制御する方法が取られる。その際に、各空気調和
機にアドレスを割り付ける際の割り付け方として、マニ
ュアルアドレス方式とオートアドレス方式とがある。

【０００４】上記マニュアルアドレス方式の場合には、
各空気調和機に割り付けるアドレスをその空気調和機に
設けられたスイッチを操作して設定するようになってい
る。したがって、操作者は制御したい空気調和機に割り
付けられているアドレスを知ることができる。その結
果、操作者は制御したい空気調和機に割り付けられてい
るアドレスをワイヤレスリモコンにセットして空気調和
機とワイヤレスリモコンとを１:１に対応付け、制御デ
ータにアドレスデータを付加して送信することによって
制御したい空気調和機のみを制御できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
空気調和機に対するアドレス割り付け方式がオートアド
レス方式の場合には、空気調和機ネットワークを管理し
ているネットワーク制御機器が自動的に各空気調和機に
アドレスを割り付けるので、操作者が制御したい空気調
和機のアドレスを知る術がないのである。したがって、
オートアドレス方式の場合には各空気調和機とワイヤレ
スリモコンとを１:１に対応付けることができず、１台
の空気調和機のみを選択的に制御できないという問題が
ある。

【０００６】そこで、この発明の目的は、空気調和機ネ
ットワークにおけるアドレス割り付け方式がオートアド
レス方式の場合であっても、個々の空気調和機を選択的
に制御できる空気調和機用ワイヤレスリモコン装置を提
供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に係る発明の空気調和機用ワイヤレスリモ
コン装置は、図１,図４及び図５に例示するように、ネ
ットワークを形成した複数の空気調和機をワイヤレスリ
モコン１からの指示で遠隔制御する空気調和機用ワイヤ
レスリモコン装置であって、上記ワイヤレスリモコン１
に設けられて上記各空気調和機のうち制御対象の空気調
和機のみと信号を送受信するリモコン側送受信手段と、
上記ワイヤレスリモコン１に設けられて上記リモコン側
送受信手段を介してアドレス問い合わせコマンドを送信
するアドレス問い合わせコマンド送信手段Ｓ3と、上記
ワイヤレスリモコン１に設けられると共に操作者によっ
て操作されて、上記アドレス問い合わせコマンド送信手
段Ｓ3に対してアドレス問い合わせコマンドの送信を指
令するアドレス問い合わせコマンド送信指令手段と、上
記ワイヤレスリモコン１に設けられて、上記リモコン側
送受信手段によって受信されたアドレスデータを取り込
んでこのアドレスデータに基づくアドレスを制御データ
に付加して上記リモコン側受信手段を介して送信する制
御データ送信手段Ｓ8と、上記各空気調和機に設けられ
て上記ワイヤレスリモコン１と信号を送受信する空調側
送受信手段と、上記各空気調和機に設けられて、上記空
調側送受信手段によって受信されたアドレス問い合わせ
コマンドに呼応して当該空気調和機に割り付けられたア
ドレスを表すアドレスデータを上記空調側送受信手段を
介して送信するアドレスデータ送信手段Ｓ33を備えたこ
とを特徴としている。

【０００８】また、請求項２に係る発明の空気調和機用
ワイヤレスリモコン装置は、請求項１に係る発明の空気
調和機用ワイヤレスリモコン装置において、上記各空気
調和機には、上記空調側送受信手段によって受信された
制御データに呼応して制御データの受け付けを完了した
ことを表す受付完了信号を上記空調側送受信手段を介し
て送信する受付完了信号送信手段Ｓ34を設けたことを特
徴としている。

【０００９】また、請求項３に係る発明の空気調和機用
ワイヤレスリモコン装置は、請求項１または請求項２に
係る発明の空気調和機用ワイヤレスリモコン装置におい
て、上記ワイヤレスリモコン１には、上記アドレス問い
合わせコマンド送信手段Ｓ3によってアドレス問い合わ
せコマンドを送信しても上記リモコン側送受信手段によ
って正しいアドレスデータ若しくは正しい受付完了信号
が受信されない場合には、通信不成立メッセージを表示
部１aに表示する通信不成立メッセージ表示手段Ｓ7,Ｓ1
2を設けたことを特徴としている。

【００１０】

【作用】請求項１に係る発明では、ワイヤレスリモコン
１に設けられたアドレス問い合わせコマンド送信指令手
段が操作者によって操作されて、アドレス問い合わせコ
マンド送信手段Ｓ3に対してアドレス問い合わせコマン
ドの送信が指令される。そして、ネットワークを形成し
ている各空気調和機のうち制御対象空気調和機に対し
て、上記アドレス問い合わせコマンド送信手段Ｓ3によ
って、アドレス問い合わせコマンドがリモコン側送受信
手段を介して送信される。そうすると、上記制御対象空
気調和機におけるアドレスデータ送信手段Ｓ33によっ
て、受信されたアドレス問い合わせコマンドに呼応して
当該空気調和機に割り付けられたアドレスを表すアドレ
スデータが空調側送受信手段を介して送信される。

【００１１】そして、上記ワイヤレスリモコン１におけ
る上記リモコン側送受信手段で上記アドレスデータが受
信されると、制御データ送信手段Ｓ8によって、上記受
信されたアドレスデータが取り込まれてこのアドレスデ
ータに基づくアドレスが制御データに付加されて上記リ
モコン側受信手段を介して送信される。

【００１２】このように、上記各空気調和機のうち制御
対象空気調和機と上記ワイヤレスリモコン１との間でア
ドレス問い合わせコマンドとアドレスデータとを送受信
することによって、上記ワイヤレスリモコン１と上記制
御対象空気調和機とが１:１に対応付けられて双方向通
信が可能になる。

【００１３】また、請求項２に係る発明では、請求項１
に係る発明と同様にして、上記ワイヤレスリモコン１に
おける制御データ送信手段Ｓ8によって、取り込まれた
アドレスデータに基づくアドレスが制御データに付加さ
れて上記リモコン側受信手段を介して送信される。そう
すると、上記制御対象空気調和機における受付完了信号
送信手段Ｓ34によって、受信された制御データに呼応し
て制御データの受け付けを完了したことを表す受付完了
信号が上記空調側送受信手段を介して送信される。こう
して、上記制御対象空気調和機側から受付完了信号を送
信することによって、上記ワイヤレスリモコン１に対し
て制御データの受け付けを完了したことが知らされる。

【００１４】また、請求項３に係る発明では、アドレス
問い合わせコマンド送信手段Ｓ3によってアドレス問い
合わせコマンドが送信されても正しいアドレスデータ若
しくは正しい受付完了信号が上記リモコン側送受信手段
で受信されない場合には、上記ワイヤレスリモコン１に
設けられた通信不成立メッセージ表示手段Ｓ7,Ｓ12によ
って通信不成立メッセージが表示部１aに表示される。
こうして、上記ワイヤレスリモコン１と上記制御対象空
気調和機とが１:１に対応付けられない場合に通信不成
立メッセージを上記表示部１aに表示することによっ
て、上記ワイヤレスリモコン１と上記制御対象空気調和
機とは双方向通信できないことが操作者に知らされる。

【００１５】

【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。この発明は、上記空気調和機ネットワークに
おいて、各空気調和機とワイヤレスリモコンとの間で問
い合わせ信号と応答信号とを送受信することによって空
気調和機とワイヤレスリモコンとを１:１に対応付ける
ものである。

【００１６】図１は本実施例の空気調和機用ワイヤレス
リモコン装置におけるワイヤレスリモコンの操作例を示
す図である。本実施例において使用されるワイヤレスリ
モコンは、上記リモコン側送受信手段として指向性の強
い受光ユニットを用いた赤外線による双方向通信が可能
なワイヤレスリモコンである。

【００１７】先ず、上記ワイヤレスリモコン１における
上記受光ユニットを特定の空気調和機(本実施例におい
ては、複数台の天井埋込型の空気調和機のうちのいずれ
かの１台)の方向に向けてワイヤレスリモコン１上に設
けられた上記アドレス問い合わせコマンド送信指令手段
である送信ボタン(図示せず)を押圧すると、図１(a)に
示すように、上記特定の空気調和機に対するアドレス問
い合わせコマンドがワイヤレスリモコン１から当該空気
調和機に向かって送信される。

【００１８】このようにして上記ワイヤレスリモコン１
から送信されたアドレス問い合わせコマンドが当該空気
調和機によって受信されると、図１(b)に示すように当
該空気調和機からは当該空気調和機に割り付けられてい
るアドレスを表すアドレスデータが送信される。ところ
が、ワイヤレスリモコン１からのアドレス問い合わせコ
マンドがいずれの空気調和機によっても受信されなかっ
たり、当該空気調和機から送信されたアドレスデータが
ワイヤレスリモコン１によって受信されなかったとす
る。そうすると、ワイヤレスリモコン１は、当該空気調
和機との間で通信不成立であることを表す通信不成立メ
ッセージを表示画面１aに自動的に表示する。したがっ
て、操作者は、上記ワイヤレスリモコン１における表示
画面１aに表示される通信不成立メッセージによって、
上記ワイヤレスリモコン１の方向が正しく当該空気調和
機に向いていないことを知ることができる。

【００１９】一方、当該空気調和機から送信されたアド
レスデータがワイヤレスリモコン１によって受信された
場合には、ワイヤレスリモコン１と当該空気調和機とが
１:１に対応付けられる。そして、図１(c)に示すよう
に、当該空気調和機に係るアドレスデータが付加された
制御データがワイヤレスリモコン１から当該空気調和機
に向かって自動的に送信されるのである。

【００２０】こうして上記ワイヤレスリモコン１から送
信されたアドレスデータが付加された制御データが当該
空気調和機によって受信されると、図１(d)に示すよう
に当該空気調和機からはワイヤレスリモコン１からの制
御データの受付を完了したことを表す受付完了信号が送
信される。一方、こうして当該空気調和機から送信され
た受付完了信号がワイヤレスリモコン１によって受信さ
れなかった場合には、ワイヤレスリモコン１は当該空気
調和機との間で通信不成立であることを表す通信不成立
メッセージを表示画面１aに自動的に表示する。したが
って、操作者は、上記ワイヤレスリモコン１における表
示画面１aに表示される通信不成立メッセージによっ
て、上記ワイヤレスリモコン１の方向が正しく当該空気
調和機に向いていないことを知ることができる。

【００２１】こうして、上記空気調和機ネットワークに
おける各空気調和機に対するアドレスの割り付け方式が
オートアドレス方式であっても、ワイヤレスリモコン１
は各空気調和機のアドレスを自動的に検知してその空気
調和機と１:１に対応付けることができる。

【００２２】それと同時に、上記ワイヤレスリモコン１
の表示画面１aに通信不成立メッセージが表示されてい
る期間中は、ワイヤレスリモコン１と狙った空気調和機
とが１:１に対応付けられていないことを意味する。し
たがって、その期間中においては当該空気調和機とは双
方向通信が不可能であり、ワイヤレスリモコン１の方向
を正しく当該空気調和機の方向に向ける必要がある。す
なわち、上記表示画面１aは、制御対象空気調和機と双
方向通信可能状態であるか否かを知るためのインジケー
タとしての役割を有するのである。

【００２３】その際に、図３に示すように、上記ワイヤ
レスリモコン１に取り付けられた受光ユニットの受信角
θが広いと、ワイヤレスリモコン１から送信されるアド
レス問い合わせコマンドが隣接する２台の空気調和機
Ａ,Ｂによって同時に受信されることになってしまう。
その場合には、上記ワイヤレスリモコン１によって狙っ
た空気調和機とは異なる空気調和機からのアドレスデー
タを受信してしまう場合があるという不都合が生ずる。

【００２４】そこで、本実施例においては、図２に示す
ように、上記ワイヤレスリモコン１における受光ユニッ
トの受信角θを、隣接する空気調和機Ａ,Ｂのうちいず
れか一方の空気調和機のみがワイヤレスリモコン１から
のアドレス問い合わせコマンドを受信するような狭い角
度に設定するのである。こうすることによって、空気調
和機Ａからのアドレスデータと空気調和機Ｂからのアド
レスデータとを共に受信することを防止できるのであ
る。

【００２５】以下、上記ワイヤレスリモコン１に格納さ
れたリモコン制御部(図示せず)および当該空気調和機に
格納された空調制御部(図示せず)によって実施される制
御データ送信処理動作について説明する。図４は、上記
ワイヤレスリモコン１のリモコン制御部側によって実施
される制御データ送信処理動作のフローチャートであ
る。以下、図４に従ってワイヤレスリモコン側における
制御データ送信処理について詳細に述べる。

【００２６】上記ワイヤレスリモコン１の電源が投入さ
れると制御データ送信処理動作がスタートする。ステッ
プＳ1で、イニシャル処理が実施される。ステップＳ2
で、上記送信ボタンが押圧されたか否かが判別される。
その結果押圧されていればステップＳ3に進み、押圧さ
れていなければ送信ボタンが押圧されるのを待つ。ステ
ップＳ3で、上記受光ユニットを介してアドレス問い合
わせコマンドが送信される。ステップＳ4で、上記ステ
ップＳ3において送信されたアドレス問い合わせコマン
ドに呼応して、上記アドレス問い合わせコマンドを受信
した空気調和機から送信されたアドレスデータが受信さ
れたか否かが判別される。その結果受信されていればス
テップＳ6に進み、受信されていなければステップＳ5に
進む。

【００２７】ステップＳ5で、上記ステップＳ4において
アドレスデータが受信されていないと判別されてから所
定時間Ａ秒が経過したか否かが判別される。その結果経
過していればステップＳ7に進み、経過していなければ
ステップＳ4に戻る。ステップＳ6で、上記ステップＳ4
において受信されたアドレスデータはアドレスを表す正
しいデータであるか否かが判別される。その結果正しい
データであればステップＳ8に進み、正しくなければス
テップＳ7に進む。ステップＳ7で、アドレスを表す正し
いデータが受信されないので、狙った空気調和機との間
で通信不成立であることを表す通信不成立メッセージが
表示画面１aに表示される。

【００２８】ステップＳ8で、上記ステップＳ4において
受信されたと判別されたアドレスデータに基づくアドレ
スを付加した制御データが送信される。ステップＳ9
で、上記ステップＳ8において送信された制御データに
呼応して、上記制御データを受信した当該空気調和機か
ら送信された上記受付完了信号が受信されたか否かが判
別される。その結果受信されていればステップＳ11に進
み、受信されていなければステップＳ10に進む。ステッ
プＳ10で、上記ステップＳ9において受付完了信号が受
信されていないと判別されてから所定時間Ａ秒が経過し
たか否かが判別される。その結果経過していればステッ
プＳ12に進み、経過していなければステップＳ9に戻
る。ステップＳ11で、上記ステップＳ9において受信さ
れた受付完了信号は受付完了を表す正しいデータである
か否かが判別される。その結果、正しいデータであれば
リモコン側における制御データ送信処理動作を終了す
る。一方、正しくなければステップＳ12に進む。ステッ
プＳ12で、受付完了を表す正しいデータが受信されない
ので、狙った空気調和機との間で通信不成立であること
を表す通信不成立メッセージが表示画面１aに表示され
てステップＳ2に戻る。こうして、上記ステップＳ9およ
びステップＳ11において受付完了を表す正しい受付完了
信号が受信されたと判定されると、制御データ送信処理
動作を終了するのである。

【００２９】図５は、上記ワイヤレスリモコン１からの
アドレス問い合わせコマンドを受信した当該空気調和機
の空調制御部側によって実施される制御データ送信処理
動作のフローチャートである。以下、図５に従って当該
空気調和機側における制御データ送信処理について詳細
に述べる。

【００３０】当該空気調和機の電源が投入されると、図
５(a)に示す空調制御のメインルーチンがスタートす
る。ステップＳ21で、イニシャル処理が実施される。ス
テップＳ22で、当該空気調和機の開閉弁やファンモータ
等が制御されて空調制御が実施される。ステップＳ23
で、上記ワイヤレスリモコン１側からの割り込み入力が
許可される。この時点で、当該空気調和機における受信
部に割り込み要求があれば(本実施例の場合には、ワイ
ヤレスリモコン１からのアドレス問い合わせコマンドあ
るいは制御データが受信されると割り込み要求が成され
る)、割り込みルーチンに移行する。ステップＳ24で、
終了か否かが判別される。その結果、終了でなければス
テップＳ22に戻る。

【００３１】上記メインルーチンにおけるステップＳ23
において、ワイヤレスリモコン１から送信されたアドレ
ス問い合わせコマンドあるいはアドレスが付加された制
御データが受信されると、図５(b)に示す割り込みルー
チン(制御データ送信処理ルーチン)がスタートする。

【００３２】以下、図５(b)に従って制御データ送信処
理動作について説明する。ステップＳ31で、上記メイン
ルーチンのステップＳ23において受信された信号はアド
レス問い合わせコマンドまたは制御データを表す正しい
データであるか否かが判別される。その結果、正しいデ
ータであればステップＳ32に進む。一方、正しいデータ
でなければ制御データ送信処理動作を終了してメインル
ーチンにリターンする。ステップＳ32で、上記メインル
ーチンのステップＳ23において受信された信号はアドレ
ス問い合わせコマンドであるか否かが判別される。その
結果アドレス問い合わせコマンドであればステップＳ33
に進み、そうでなければステップＳ34に進む。

【００３３】ステップＳ33で、当該空気調和機に割り付
けられたアドレスを表すアドレスデータが送信され、制
御データ送信処理動作を終了してメインルーチンにリタ
ーンする。ステップＳ34で、上記メインルーチンのステ
ップＳ23において受信された信号は当該空気調和機のア
ドレスが付加された制御データであると判定し、上記制
御データの受付が完了したことを表す受付完了信号を送
信する。ステップＳ35で、上記受信された制御データが
メモリにセットされ、制御データ送信処理動作を終了し
てメインルーチンにリターンする。そうすると、以後メ
インルーチンのステップＳ22において実施される空調制
御は、上記メモリにセットされた制御データに基づいて
実施される。

【００３４】このように、本実施例においては、操作者
がワイヤレスリモコン１の送信ボタンを押圧すると、ワ
イヤレスリモコン１はアドレス問い合わせコマンドを空
気調和機に対して送信する。そうすると、このアドレス
問い合わせコマンドを受信した当該空気調和機はアドレ
スデータを送信する。そして、上記ワイヤレスリモコン
１は、当該空気調和機からの正しいアドレスデータを受
信しない場合には通信不成立メッセージを表示画面１a
に表示して、空気調和機とワイヤレスリモコン１とが
１:１に対応付けられていないことを操作者に知らせ
る。一方、正しいアドレスデータを受信した場合には当
該空気調和機とワイヤレスリモコン１とが１:１に対応
付けられて、受信したアドレスが付加された制御データ
を当該空気調和機に自動的に送信する。

【００３５】そして、上記ワイヤレスリモコン１から送
信された制御データが当該空気調和機によって受信され
て制御データの受付が完了すると、当該空気調和機は受
付完了信号をワイヤレスリモコン１に対して送信する。

【００３６】このように、各空気調和機に対するアドレ
スの割り付け方式がオートアドレス方式であっても、ワ
イヤレスリモコン１は操作者が狙った制御対象の空気調
和機のアドレスを検知して制御対象空気調和機と１:１
に対応付けできる。したがって、空気調和機ネットワー
クを形成する空気調和機をワイヤレスリモコンによって
個々に制御できるのである。

【００３７】また、上記実施例における上記ワイヤレス
リモコン１は、アドレス問い合わせコマンドを送信した
にも拘わらず制御対象の空気調和機からの正しいアドレ
スデータあるいは正しい受付完了信号を受信しなかった
場合には、表示部１aに通信不成立メッセージを表示す
るようにしている。したがって、操作者は、ワイヤレス
リモコン１と制御対象空気調和機との間で双方向通信が
成立したか否かを容易に知ることができる。

【００３８】さらに、上記ワイヤレスリモコン１におけ
る受光ユニットの受光角を隣接する複数台の空気調和機
が同時にアドレス問い合わせコマンドを受信できないよ
うな狭い角度に設定することによって、より確実な制御
を実施できる。尚、この発明における制御データ送信処
理動作は、上記実施例のフローチャートに限定されるも
のではない。

【００３９】

【発明の効果】以上より明らかなように、請求項１に係
る発明の空気調和機用ワイヤレスリモコン装置は、操作
者がワイヤレスリモコンのアドレス問い合わせコマンド
送信指令手段を操作すると、アドレス問い合わせコマン
ド送信手段によってアドレス問い合わせコマンドをリモ
コン側送受信手段を介して送信し、このアドレス問い合
わせコマンドを受信した空気調和機のアドレスデータ送
信手段によって当該空気調和機に割り付けられたアドレ
スを表すアドレスデータを空調側送受信手段を介して送
信し、上記ワイヤレスリモコンの制御データ送信手段に
よって上記リモコン側送受信手段で受信されたアドレス
データに基づくアドレスを制御データに付加して送信す
るので、上記ワイヤレスリモコンはアドレス問い合わせ
コマンドに呼応して当該空気調和機から送信されるアド
レスデータに基づいて当該空気調和機に割り付けられた
アドレスを検知して自動的に当該空気調和機と１:１に
対応付けできる。

【００４０】したがって、上記空気調和機ネットワーク
におけるアドレス割り付け方式がオートアドレス方式の
場合であっても、上記ワイヤレスリモコンによって個々
の空気調和機を選択的に制御できる。

【００４１】また、請求項２に係る発明の空気調和機用
ワイヤレスリモコン装置は、制御対象空気調和機におけ
る空調側送受信手段によって受信された制御データに呼
応して、受付完了信号送信手段によって制御データの受
付完了を表す受付完了信号を送信するので、上記ワイヤ
レスリモコンは、送信した制御データが上記制御対象空
気調和機によって受け付けられたことを知ることができ
る。

【００４２】また、請求項３に係る発明の空気調和機用
ワイヤレスリモコン装置は、上記ワイヤレスリモコンと
制御対象空気調和機との間での双方向通信が不成立の場
合には、上記ワイヤレスリモコンにおける通信不成立メ
ッセージ表示手段によって通信不成立メッセージを表示
部に表示するので、操作者は、上記ワイヤレスリモコン
の表示部の表示内容によって、ワイヤレスリモコン１と
制御対象空気調和機とが１:１に対応付けらておらず双
方向通信ができないことを知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の空気調和機用ワイヤレスリモコン装
置におけるワイヤレスリモコンの操作例を示す図であ
る。

【図２】ワイヤレスリモコンの受信角が狭い場合の送受
信状態の説明図である。

【図３】ワイヤレスリモコンの受信角が広い場合の送受
信状態の説明図である。

【図４】ワイヤレスリモコン側における制御データ送信
処理動作のフローチャートである。

【図５】空気調和機側における制御データ送信処理動作
のフローチャートである。

【符号の説明】

１…ワイヤレスリモコン、 １a…表示画面、
Ａ,Ｂ…空気調和機、 θ…受信角。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを形成した複数の空気調和
   機をワイヤレスリモコン(１)からの指示で遠隔制御する
   空気調和機用ワイヤレスリモコン装置であって、 上記ワイヤレスリモコン(１)に設けられて、上記各空気
   調和機のうち制御対象の空気調和機のみと信号を送受信
   するリモコン側送受信手段と、 上記ワイヤレスリモコン(１)に設けられて、上記リモコ
   ン側送受信手段を介してアドレス問い合わせコマンドを
   送信するアドレス問い合わせコマンド送信手段(Ｓ3)
   と、 上記ワイヤレスリモコン(１)に設けられると共に操作者
   によって操作されて、上記アドレス問い合わせコマンド
   送信手段(Ｓ3)に対してアドレス問い合わせコマンドの
   送信を指令するアドレス問い合わせコマンド送信指令手
   段と、 上記ワイヤレスリモコン(１)に設けられて、上記リモコ
   ン側送受信手段によって受信されたアドレスデータを取
   り込んで、このアドレスデータに基づくアドレスを制御
   データに付加して上記リモコン側受信手段を介して送信
   する制御データ送信手段(Ｓ8)と、 上記各空気調和機に設けられて、上記ワイヤレスリモコ
   ン(１)と信号を送受信する空調側送受信手段と、 上記各空気調和機に設けられて、上記空調側送受信手段
   によって受信されたアドレス問い合わせコマンドに呼応
   して、当該空気調和機に割り付けられたアドレスを表す
   アドレスデータを上記空調側送受信手段を介して送信す
   るアドレスデータ送信手段(Ｓ33)を備えたことを特徴と
   する空気調和機用ワイヤレスリモコン装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の空気調和機用ワイヤレ
   スリモコン装置において、 上記各空気調和機には、上記空調側送受信手段によって
   受信された制御データに呼応して、制御データの受け付
   けを完了したことを表す受付完了信号を上記空調側送受
   信手段を介して送信する受付完了信号送信手段(Ｓ34)を
   設けたことを特徴とする空気調和機用ワイヤレスリモコ
   ン装置。
3. 【請求項３】 請求項１あるいは請求項２に記載の空気
   調和機用ワイヤレスリモコン装置において、 上記ワイヤレスリモコン(１)には、上記アドレス問い合
   わせコマンド送信手段(Ｓ3)によってアドレス問い合わ
   せコマンドを送信しても上記リモコン側送受信手段によ
   って正しいアドレスデータ若しくは正しい受付完了信号
   が受信されない場合には、通信不成立メッセージを表示
   部(１a)に表示する通信不成立メッセージ表示手段(Ｓ7,
   Ｓ12)を設けたことを特徴とする空気調和機用ワイヤレ
   スリモコン装置。