JP2736379B2 - 潜熱貯蔵材およびその用途 - Google Patents

潜熱貯蔵材およびその用途

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JP2736379B2 JP61504842A JP50484286A JP2736379B2 JP 2736379 B2 JP2736379 B2 JP 2736379B2 JP 61504842 A JP61504842 A JP 61504842A JP 50484286 A JP50484286 A JP 50484286A JP 2736379 B2 JP2736379 B2 JP 2736379B2
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    • C09K5/02Materials undergoing a change of physical state when used
    • C09K5/06Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to solid or vice versa
    • C09K5/063Materials absorbing or liberating heat during crystallisation; Heat storage materials

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、一般式(A)で示される多価脂肪族アル
コール類、 すなわち枝分かれのない炭化水素鎖で、かつ1つの炭
素原子にあたり1つのヒドロキシル基を有するものを主
体とした潜熱貯蔵材に関するものである。さらに、この
発明はこの材料の好ましい用途に関するものである。 潜熱貯蔵材は、多くの伝熱過程において潜熱貯蔵材手
段として使用されている。これらは、熱伝達過程の作業
温度範囲内に、融点を有しており、このため昇温の間こ
れらは固体から液体相に変化し、冷却の間固体相に戻
り、したがって潜熱(融解熱)を吸収したり再び放出し
たりする。いわゆる容量熱貯蔵材(すなわち、集合体の
状態は作業温度の範囲内で変化せず、このため顕熱のみ
が吸収され再び放出されるようなもの)に比べ、潜熱貯
蔵材は、比較的小量の体積が要求される場合に、狭い温
度範囲内で、より多量のエネルギを貯蔵することができ
るという利点を有している。 貯蔵プラントの単位体積あたり最大の貯蔵能力を生み
出すためには、一般に、潜熱貯蔵材はできるだけ高い融
解エンタルピを有していなければならず、これは体積比
(すなわち体積に関する)融解エンタルピに特に依存し
ている。この他に、耐繰返し性、すなわち液体−固体の
相転移が長期間にわたって可逆的に再現可能に維持され
ていなければならず、化学反応、またはデマルゲーショ
ン(demulgations)などのような効果によって影響され
はならない。さらに、重要な基準として、固化の挙動
(たとえば準安定な融解物の生成、相転移の際の体積変
化量、または結晶の生成)、および構成する物質の互換
性、生理学的な無害性、および許容できるコストでの利
用性がある。それぞの用途に対して最適な態様でのこの
基準をすべて満たすような潜熱貯蔵材を、今まで見つけ
ることが困難であった。 よく知られている多くの潜熱貯蔵材は、部屋を加温す
る範囲内の用途に用いるため開発されてきており、した
がって家庭用の水の範囲内の融点を有している。塩水和
物および塩混合物(これらはしばしば腐食性であり耐繰
返し性の劣るものである)のような無機物質の他に、何
らかのアルコールを含む有機物質を含めることが、既に
それらの目的のため同様にして提唱されている。DE−A2
856374号には、ソーラー・ヒーティング・システムに対
する潜熱貯蔵材として、ステアリルアルコール、ヘキサ
デカノールまたはオクタンジオールのような単純なアル
コール類を使用することが記載されている。しかしなが
ら、これらの単純なアルコール類の体積当たりの融解エ
ンタルピは、それらの低い密度に起因して、比較的低
い。さらにDE−A2747664号には、ソーラーエネルギまた
は夜間の電流により作用するヒーティングシステムもし
くはヒートパックに対する潜熱貯蔵材として、キシリト
ール(最初に述べた一般式Aにおいてn=5に対応する
アルコールである)の使用が記載されている。単純なア
ルコール類に比較して、キシリトールは体積当たりの比
融解エンタルピが高いが、冷却の際明らかな準安定な融
液を形成し、この融液は室温でもまだ永続的であり、核
形成剤の使用や、摩擦もしくは超音波などの付加的な手
段によってのみ、結晶にすることができる。これは、DE
−A2747664号に与えられるような用途には有用である
が、ほとんどの他の用途には用いることができない。 潜熱貯蔵材のもう1つの特別の用途は、深い地中の井
戸におけるボアホールプローブのための熱防御システム
中での使用である。この場合、目的はデュアー瓶(Dewa
r)のような熱シールド中に位置している電子的な測定
ユニットを低い温度(すなわち70℃と125℃の間)に維
持することにあり、この間、測定器は、200〜300℃に達
するリンス用水の温度下でボアホール(ボーリングした
穴)において運転される。このため、通常、カートリッ
ジのような潜熱シンク(潜熱だめ)が、測定ユニットの
前と後ろに置かれ、これには潜熱貯蔵材が満たされ、こ
れは一般に約0.5から2リットルに過ぎない全容積を有
している。 この用途において、家庭用の暖房の範囲で知られてい
る潜熱貯蔵材では満足することができない。したがっ
て、これまでたとえばウッドメタルのような低融点合金
が潜熱貯蔵材として用いられている。しかしながら、低
融点合金は高密度という欠点を有しており、その密度は
9〜10kg/dm3の間であり、これは、潜熱シンクの総重量
を大きくする。これによって、特に熱シールドの比較的
薄い内壁は、シェーキングの間危険な状態になる。これ
は、熱シールドの内壁をより厚くすることによって避け
ることのできるものではない。なぜなら、その内壁を厚
くすることによって熱の遮断性は悪い方向へ変化するか
らである。 さらに、このような熱防御システムの実際の調査(ホ
ット・ドライ・ウェルに用いるダウンホール工具の分析
および熱設計の改良,LA−9671−HDR,ジィ・エイ・ベネ
ット(G.A.Bennett),ジィ・アール・シャーマン(G.
R.Sherman)ロスアラモス国立図書館)によって、さら
に低融点合金の特別の熱伝導性が欠点をさらに悪化する
ことが明らかにされた。なぜなら、増加した熱の流れが
潜熱シンクを横切りに熱防御システムの内部に運ばれる
からである。この調査ではさらに、都合の良いワーキン
グシステムとしては、低融点合金に比べさらに高い融解
エンタルピを持つ潜熱貯蔵材を使用すべきであるという
説が述べられている。低融点合金の重量当たりの融解エ
ンタルピは、すなわち相対的に低く、このため単位体積
当たりの融解エンタルピの値は不満足なものである。し
たがって、この場合、重量当たり高い融解エンタルピを
有しかつ密度が非常に低い熱貯蔵剤とは反対の不利な条
件がそろっている。 結果として、ボアホールにおける熱防御システムに
は、特に潜熱貯蔵材の改良が望まれて得おり、それは、
約50〜150℃の間の範囲内の融点と、体積当たり最大限
の融解エンタルピと、約1〜2kg/dm3の間の適度の密度
と、高い温度(もし可能であれば300℃の範囲の)に耐
え得る熱伝導性とを有し、その他、繰返しに強いこと、
固化の挙動、構成する物質の互換性、生理学的に無害で
あること、および入手しやすいことの要望をできる限り
最適に満足するものである。 このような改良された潜熱貯蔵材は、この発明によっ
て開示されるものであり、この発明に従い、それは一般
式(A)[n=4,6または8]で表わされる多価アルコ
ール類で、 鎖の中心に関して配置が対称であるように異性体の配置
のものを主体としている。 この発明は、一般式(A)に従うアルコール類が、も
し鎖の長さが偶数で同時にその配置が鎖の中心に関して
対称であるならば、ボアホールの熱制御システムに対し
て特に、潜熱貯蔵材として際立って適したものであると
いう驚くべき発見に基づいている。すなわち、この発明
に従い潜熱貯蔵材として提供されるアルコール類は、偶
数でない鎖長(たとえばキシリトール(n=5))およ
び/または対称でない配置であり、しかも一般式(A)
で示されるアルコール類と比較して、かなり高い融解エ
ンタルピを示すだけでなく、融液の過冷却が顕著に少な
く、上記のすべてのものは冷却の際、所定の固定された
過冷却温度で、自発的にそして再現性良く結晶相に転移
する性質を有している。これらの現象は、予知できなか
ったものであり、それとともに当座十分には説明できな
かったものである。 この発明に従い潜熱貯蔵材として提供されるアルコー
ル類の中でも、n4=もしくは6、すなわち対称の配置を
有した4価および6価のものが好ましい。これらのもの
として、n=4であるエントリトールおよびトレイトー
ル、ならびにn=6であるダルシトール、アリトール、
イジトールおよびマンニトールがある。これらの好まし
いアルコール類の配置は、常に鎖の中心に関して、鏡面
対称(エリトリトール、ダルシトールまたはアリトー
ル)であるか、軸対称(トレイトール、イジトールまた
はマンニトール)であり、下記の第1表に示したごとく
である。さらに加えて、最も重要なこれらの好ましいア
ルコール類のデータを、表2に示す。 好ましくは、この発明に従って潜熱貯蔵材として提供
されるアルコール類は、純粋な物質として用いられるだ
けでなく、2種もしくはそれ以上の物質の混合物として
用いられ、この場合少なくとも1つの混合物の成分が鏡
面対称を有していればよい。この発明で提唱されるアル
コール類の融液は、どのような関係でも混合し、冷却の
際共晶を形成し、これらは2成分、3成分もしくは混合
した成分の数に依存したそれ以上の数であり、これらに
ついてのいくつかの例を表2にも同様に示す。共晶、超
共晶または亜共晶であるような混合物を用いることによ
り、結果としてより低い融点に調整され、これは一般に
測定プローブについて熱歪みをできるだけ低くするとい
うことに関しては望ましいことである。さらに、混合物
は、純粋な物質に比較して、より微細でかつより均一な
結晶構造を形成し、一方たとえば0.5モル%の混合成分
の微量の添加でも、常に有利に結晶構造に影響を与え
る。 過冷却の挙動から、もう1つの重要な混合物の利点が
生じる。一時的な熱防御に用いるべき潜熱貯蔵材に関し
ては、一定の過冷却、すなわち準安定融液の生成が一般
的に好ましく、これはそれによって結晶化の熱が遅れて
放出されるからである。この過冷却は、純粋な物質では
比較的低く(約20Kまで)、図1にダルシトール/マン
ニトールの系の例で示すように、共晶混合物については
極大値を示し、超共晶もしくは亜共晶混合物においては
混合比に対してほとんど直線的に変化する。曲線1は融
点の推移を、曲線2は過冷却温度の推移(すなわち、準
安定な融液が再現性良くかつ自発的に結晶相に変化する
温度)を示しており、それぞれ混合比に依存することを
示している。混合比を選択することにより、それぞれ所
望の過冷却に正確に調整することができ、曲線2に従う
過冷却温度が約50℃以下にならないような方法で適当に
調整することができる。それによって、通常の環境温度
で確実に融液を結晶相に変化させること、およびこれが
問題になる場合には、単に手で潜熱シンクを触れること
によって制御可能になることが実現される。要するに、
この発明に従い潜熱貯蔵材として提供されるアルコール
類は、理想的な状態で用途の要望を満足させる。それら
は必要な温度範囲をカバーしており、適度な密度で非常
に高い体積比融解エンタルピを特徴としており、耐繰返
し性を有し、かつ低い熱伝導を示す。それらの沸点は一
部には300℃よりかなり上回り、同時に熱的な安定性は
沸点の範囲まで概して及び、それらの過冷却は目的に沿
うように調整可能である。さらに、構成する物質によっ
て影響を受けず、生理学的な無害も保証されている。そ
のため、今まで不可能であった、著しく改良された作業
時間およびさらに本質的な利点を有する熱防御システム
いの製造が可能になった。 上述してきたように、また表2に示すように、この発
明に伴う潜熱貯蔵材は、適度な密度において、単位体積
当たり顕著に高い融解エンタルピを有するものである。
このことは、適当な容量において、高い熱量を貯蔵でき
ることを意味する。そのため、従来限られた容積におい
て、十分満足できる熱量を貯蔵できなかった用途に対
し、この発明は、より優れた潜熱貯蔵材を提供するもの
である。特に、上述した深い地中の井戸におけるボアホ
ールプローブのための熱防御システムにおいて、この発
明の潜熱貯蔵材は有用である。 以下、この発明の効果について、従来例との比較にお
いてさらに説明する。従来の潜熱貯蔵材である塩化マグ
ネシウム六水和物は、100℃よりそれほど高くない融解
点を有する潜熱貯蔵材として知られている(George A.L
ane,「相変化材料による低温熱貯蔵」(Low temperatur
e heat storage with phase change materials,)The I
nternational Journal of Ambient Energy,Vol.1,Nr.3,
July1980参照)。117℃というその融解点は、さらされ
る可能な最高温度が125℃である測定用電子装置(いわ
ゆるMIL電子装置)のための潜熱シンクにおける使用に
大変適している。しかし、塩化マグネシウム六水和物の
融解エンタルピは、それほど高くなく、168.6kJ/kgまた
は264.7kJ/dm3である。残念ながら、水の結合が開裂
し、高い蒸気圧が発生するため、この塩は、高い温度下
にさらすことができない。これに対して、非常に壁の厚
い圧力容器を、この蒸気圧をコントロールするためこの
塩に対して用いることができるであろう。しかしなが
ら、そのような厚い壁のために、潜熱シンクの充填容積
はかなり小さくなり、潜熱貯蔵材の熱的効果も顕著に小
さくなるはずである。 そこで、上述したような、地中深い井戸のドリリング
のためのボアホールプローブの電子装置に対する熱防御
の目的で、あるフランス企業は、水のない有機化合物、
フタル酸無水物を使用した。この潜熱貯蔵材は、フラン
スの刊行物[“Stockage thermique par chaleur laten
te dans la gamme 100 a 150℃:Etude experimentale e
t madelisation des cinetiques de stockage et de de
stockage sur un accumulateur de 25 kWh",Revue Phy
s.Appl.17(1982)595−605」に記載されている。それ
は、131℃の融点と約284℃の沸点を有している。同文献
において、その密度は1.53g/cm3であると述べられてい
る。フタル酸無水物の特徴は、160kJ/kgの融解熱であ
り、それは約245kJ/dm3に相当する。この値は、全く平
凡な値であり、そのため、それとともに装備される潜熱
シンクの操作時間は、それほど長くなかった。さらに、
この物質の融点は、上述したMIL−電子装置のためのも
のより少し高いだけであった。 上述と同じ用途のため、ドイツ企業PREUSSAG社は、実
験的に溶融可能な合金を用いた。この合金は、いわゆる
ウッドメタル(Wood′s metal)にほぼ相当する組成を
有するもので、ビスマス、鉛、錫およびカドミウムを含
有している。これは商品名CERROBENDとして入手可能で
あり、約70℃の融解温度を有している。その融解エンタ
ルピは、325kJ/kgであり、その密度は9.4kg/dm3であ
り、したがってエンタルピを体積当たりに換算すると30
5kJ/dm3となる。この単位体積当たりのエンタルピが、
前述した従来の潜熱貯蔵材のものよりいくらか高いにも
拘らず、実験において見られる保持時間は、その合金の
相対的に高い熱伝導率のため、残念ながら短かった。加
えて、潜熱シンクの重量が増えることは、重大な欠点と
なった。この合金を用いた場合、1.2リットルの充填体
積において、充填質量は11kgにも上った。実験質での試
験において、熱シールド全体は、いわゆるシェイカーに
おいて周期的に加速されており、この加速は、測定操作
中のドリルストリングにおけるものと同様である。実現
では、潜熱シンクの重量が大きかったために、ラジアル
・サポート・スパイダが変形し、そのため熱シールドが
使用できなくなった。この問題は、よりがっしりしたサ
ポートを使うことにより克服できるであろうが、しかし
一方、このことは、熱のバイパスが増え、熱の流れを好
ましくない高い値まで増加させることになる。 以上のようなことから、適度の密度を有ししかも単位
体積当たりの融解エンタルピが非常に高い潜熱貯蔵材が
必要であった。しかも、熱伝導率が低く、その構造にお
いて水を含まないものが望ましかった。このような要望
に対し、この発明に従う潜熱貯蔵材は表2に示すとお
り、1.5kg/dm3前後の適度な密度において、顕著に高い
融解エンタルピ、特に単位体積当たりの融解エンタルピ
を有するものである。このことは、この発明の潜熱貯蔵
材が上述した用途に非常に適していることを示してい
る。たとえば、エリトリトールは、119℃の融点(98%
のテクニカル純度において約116℃の融点)を有する。
このエリトリトールは、高い蒸気圧を生じることなく、
300℃を越える温度まで容易に過熱することができる。
その単位体積当たりの融解エンタルピいは488kJ/dm3
非常に高く、一方その熱伝導率は低いため、上述したPR
EUSSAG社のものについて、合金の代わりにエリトリトー
ルを用いた結果、測定システムの操作時間は結果的に2
倍に引き延ばすことができた。さらに、サポート・スパ
イダの損傷はもはや生じることがなかった。この測定シ
ステムにおいて、繰返しサイクルを多数行なったが、ヒ
ートシンクの能力に対し低下は認められなかった。この
ことは、上述したボアホールプローブのための熱防御シ
ステムにおいて、電子的な測定ユニットを低い温度に維
持するため、この発明に従う潜熱貯蔵材が有効であった
ことを示している。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.一般式 で示され、n=4,6または8であり、鎖の中心に関して
    対称の配置が存在するような異性体の配置を有する多価
    脂肪族アルコールを主体とした、潜熱貯蔵材。 2.前記アルコールの配置が鎖の中心に関して鏡面対称
    である、請求の範囲第1項に記載の潜熱貯蔵材。 3.前記アルコールの配置が鎖の中心に関して軸対称で
    ある、請求の範囲第1項に記載の潜熱貯蔵材。 4.アルコールがエリトリトール(n=4)である、請
    求の範囲第2項に記載の潜熱貯蔵材。 5.前記アルコールがダルシトールまたはアリトール
    (n=6)である、請求の範囲第2項に記載の潜熱貯蔵
    材。 6.前記アルコールがトレイトール(n=4)である、
    請求の範囲第3項に記載の潜熱貯蔵材。 7.前記アルコールがイジトールまたはマンニトール
    (n=6)である、請求の範囲第3項に記載の潜熱貯蔵
    材。 8.2またはそれ以上の前記アルコールが混合物におい
    て相互に存在する、請求の範囲第1〜7項のいずれか1
    項に記載の潜熱貯蔵材。 9.相互に存在する混合物の形態における少なくとも1
    つが、鏡面対称配置を有する前記アルコールである、請
    求の範囲第8項に記載の潜熱貯蔵材。 10.地中の井戸におけるボアホールプローブのための
    熱防御方法において、 一般式 で示され、n=4,6または8であり、鎖の中心に関して
    対称の配置が存在するような異性体の配置を有する多価
    脂肪族アルコールを主体とした潜熱貯蔵材を用いること
    を特徴とする、熱防御方法。 11.前記アルコールの配置が鎖の中心に関して鏡面対
    称である、請求の範囲第10項に記載の熱防御方法。 12.前記アルコールの配置が鎖の中心に関して軸対称
    である、請求の範囲第10項に記載の熱防御方法。 13.前記アルコールがエリトリトール(n=4)であ
    る、請求の範囲第11項に記載の熱防御方法。 14.前記アルコールがダルシトールまたはアリトール
    (n=6)である、請求の範囲第11項に記載の熱防御方
    法。 15.前記アルコールがトレイトール(n=4)であ
    る、請求の範囲第12項に記載の熱防御方法。 16.前記アルコールがイジトールまたはマンニトール
    (n=6)である、請求の範囲第12項に記載の熱防御方
    法。 17.2またはそれ以上の前記アルコールが混合物にお
    いて相互に存在する、請求の範囲第10〜16項のいずれか
    1項に記載の熱防御方法。 18.相互に存在する混合物の形態における少なくとも
    1つが、鏡面対称配置を有する前記アルコールである、
    請求の範囲第17項に記載の熱防御方法。
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