JP2735681B2 - 遠隔監視装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、端末装置と監視センタ装置とを有する遠隔
監視装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の遠隔監視装置における端末装置の動作状況は、
監視センタが予め定められたスケジユールとインターバ
ルとで、複数の端末装置のそれぞれに対して順次端末チ
エツク信号を送信し、この端末チエツク信号に対する各
端末装置の応答を受信することで確認していた。また、
端末装置に一定周期で端末チエツク信号を出力する機能
を持たせ、それぞれの端末装置が監視センタに端末チエ
ツク信号を送信することで動作状況を確認する方法が提
案されていた。

尚、この種の装置として関連するものには、例えば特
開昭61-121551号公報に開示するものなどが挙げられ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術においては、監視センタが監視する端末
装置の増加に伴い、それぞれの端末装置の動作状況を確
認する端末チエツク処理も増加し、監視センタの処理能
力の中で端末チエツク処理の占める割合が多くなり、こ
のため異常発報処理などの重要な処理に影響を及ぼすこ
とがあつた。また、最悪の場合には、前記異常発報処理
ができなくなり、異常発生に対する対応処理が遅れる恐
れがあつた。

本発明の目的は、監視センタが監視する端末装置の数
が増加しても、監視センタの端末チエツク処理に係わる
処理量を増加させることを防止することのできる遠隔監
視装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するために、複数のビルにそ
れぞれ設置され同一ビル内の設備機器に接続される端末
装置と、これらの端末装置を通信回線を介して遠隔より
監視する監視センタとにより構成されている遠隔監視装
置において、前記端末装置のうちの所定個数の端末装置
を一つの群として形成するとともに、この郡内の端末装
置の順位を設定し、前記群内の端末装置のそれぞれに、
端末チエツク信号を受信する受信部と、この受信した端
末チエツク信号を送信する送信部とを設け、前記監視セ
ンタに、前記端末チエツク信号を前記群内で最上位に設
定される第一番目の端末装置へ送信する送信処理部と、
前記群内で最下位に設定される最終の端末装置から出力
される端末チエツク信号を受信する受信処理部とを設け
た構成となつている。

〔作用〕

本発明は上記のように構成したので、監視センタが群
内の端末装置の動作状況の確認を行う場合、まず、監視
センタの送信処理部は群内で最上位に設定される第一番
目の端末装置に対して端末チエツク信号を送信する。次
いで、この第一番目の端末装置は、受信部で受信した端
末チエツク信号を識別し、動作状況の確認をしたあと、
送信部から第二番目の端末装置に端末チエツク信号を送
信する。この第二番目の端末装置も前記第一番目の端末
装置と同様の処理を行い、順次下位の端末装置に端末チ
エツク信号を送信していき、群内で最下位に設定される
最終の端末装置は、動作状況の確認をしたあと送信部か
ら監視センタに端末チエツク信号を送信する。この端末
チエツク信号を受けた監視センタの受信処理部は、前記
最終の端末装置から端末チエツク信号を受信したことで
群内の全ての端末装置が正常に動作していることを確認
する。これにより、監視センタが監視する端末装置の数
が増加しても、監視センタの端末チエツク処理に係わる
処理量を増加させることを防止することができる。

〔実施例〕 以下、本発明の遠隔監視装置の実施例を図に基づき説
明する。

第１図は本発明の遠隔監視装置の一実施例を示すブロ
ック図である。

第１図に示す本実施例の遠隔監視装置は、複数のビル
1a〜1nにそれぞれ設置され、同一ビル内の設備機器2a〜
2nに接続される端末装置3a〜3nと、これらの端末装置3a
〜3nのそれぞれを通信回線４を介して遠隔より監視する
監視センタ５とを有しており、また、前記の端末装置3a
〜3nを一つの群として形成するとともに、この群内の端
末装置3a〜3nの順位を設定してある。

そして、郡内で最上位に設定される第１番目の端末装
置3aには、設備機器2aから出力される出力信号を受信す
るデータ収集部6aと、通信処理を行うセンタ通信処置部
7aと、送信データの作成を行う送信データ作成部8aと、
各データの送受信を制御する端末通信制御部9aと、受信
データの処理と識別を行う受信データ識別部10aと、端
末チエツク信号に対する処理を行う端末チエツク処理部
11aとが設けられている。なお、監視センタ５から出力
される端末チエツク信号を受信する受信部は、上述した
端末通信制御部9a、受信データ識別部10a、端末チエツ
ク処理部11aからなつており、また、受信した端末チエ
ツク信号を第２番目の端末装置3bへ送信する送信部は、
上述した送信データ作成部8a、端末通信制御部9aからな
つている。さらに、端末装置3b、3nも端末装置3aと同様
の構成となつている。

一方、前記の監視センタ５には、端末装置3a〜3nとの
データの送受信を制御する通信制御部12と、群内で最下
位に設定される最終の端末装置3nから出力される端末チ
エツク信号を受信する受信処理部13と、監視センタ５全
体の運行管理を行う監視処理部14と、端末チエツク信号
を群内で最上位に設定される第一番目の端末装置3aへ送
信する送信処理部15と、端末チエツクの制御を行う端末
チエツク部16とが設けられている。

この実施例にあつては、監視センタ５内の監視処理部
14は、内部に保持している運行スケジユールに定められ
た時刻、例えば、午後８時になると、端末チエツク処理
の開始を促す開始信号を端末チエツク部16に送る。この
開始信号を受けた端末チエツク部16は、第１番目の端末
装置3aの端末電話番号、端末コード、端末チエツク信号
などを端末チエツクデータとして送信処理部15に送る。
送信処理部15は端末チエツクデータを受けとると、監視
処理部14からの優先順位の高い処理要求がないことを確
認したあと、通信制御部12に端末チエツクデータを基に
送信データとして取りまとめて送り、この送信データを
受けた通信制御部12は通信回線４を介して端末装置3aと
の接続およびデータ通信を行う。

一方、通信制御部12と通信回線４を介して接続された
端末装置3a内の端末通信制御部9aは、あらかじめ定めら
れた手順に従つてデータ通信を行つたあと回線を切断す
る。次いで、受信データ識別部10aは、端末通信制御部9
aを介して受けたデータの内容を調べその中に端末チエ
ツク信号が含まれていると、この端末チエツク信号を端
末チェック処理部11aに送る。このとき、受信データの
中に端末チエツク信号が含まれていなければこの受信デ
ータは、通常の処理を行うためセンタ通信処理部7aに送
られる。端末チエツク信号を受けた端末チエツク処理部
11aは、あらかじめ設定された第２番目の端末装置3bの
端末電話番号、端末コード、端末チエツク信号などを端
末チエツクデータとして送信データ作成部8aに送る。送
信データ作成部8aは端末チエツクデータを受けると、セ
ンタ通信処理部7aから設備機器2aの異常発報などの優先
順位の高い処理要求がないことを確認したあと、端末通
信制御部9aに端末チエツクデータを基にして作成した送
信データを送り、この送信データを受けた端末通信制御
部9aは通信回線４を介して端末装置3bの接続およびデー
タ通信を行う。

端末装置3aの端末通信制御部9aと通信回線４を介して
接続された端末装置3bは、端末装置3aと同様の動作を行
う。このようにして順次送信データが送信され、監視セ
ンタ装置10が監視している全ての端末装置3a〜3nの動作
確認が終了すると、あらかじめ最下位に設定される最終
の端末装置3nの図示しない端末通信制御部は、図示しな
い端末チエツク処理部、送信データ作成部で作成された
端末チエツク終了信号を含む送信データを通信回線４を
介し監視センタ装置10の通信制御部11に送信する。この
送信データは通信制御部12を介して受信処理部13に送ら
れ、受信処理部13は送信データの識別をおこない端末チ
エツク部16に端末チエツク終了信号を送り、この端末チ
エツク部16で端末チエツク処理の終了を確認して監視処
理部14に連絡する。このとき、端末チエツク処理の終了
が確認できなければ、再度、第１番目の端末装置3aに対
して端末チエツクの開始を指示する。また、順次端末チ
エツクを行つている途中で、例えば、端末装置3bで不具
合が発生し、次の端末装置に端末チエツク信号を送信で
きず、監視センタ５に端末チエツク終了信号が送信され
てこなかつた場合にも、あらかじめ定められた時間内に
端末チエツク終了信号が送信されてこないということ
で、監視センタ５は、再度、第１番目の端末装置3aに対
して端末チエツクの開始を指示する。このように、端末
チエツクが正常に終了しないときには一度以上のリトラ
イを行うことが常である。このリトライによつても端末
チエツク処理が正常に終了しない場合、監視センタ５は
端末装置3a〜3nに保持されている端末チエツク終了信号
を二分探索法でチエツクしていき、不具合となつている
端末装置を探索するようになつている。

このように構成した本実施例では、監視センタ５は第
１番目の端末装置3aに対して端末チエツク信号を送信す
ることと、最後の端末装置3nからの端末チエツク終了信
号を受信することだけで、監視している全ての端末装置
3a〜3nの端末チエツク処理を行うことができ、また、不
具合となつている端末装置の探索も容易に行えるので、
監視センタが監視する端末装置の数が増加しても、監視
センタの端末チエツク処理に係わる処理量を増加させる
ことを防ぐことができる。

〔発明の効果〕

本発明は前記のように構成したので、監視センタ装置
が監視する端末装置の数が増加しても、監視センタの端
末チエツク処理に係わる処理量を増加させることを防止
することができ、これにより、端末チエツク処理が異常
発報処理などの重要な処理に影響を及ぼすことがなく、
したがつて、異常発生に対する対応処置の迅速化を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の遠隔監視装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。 1a〜1n……建物、2a〜2n……設備機器、3a〜3n……端末
装置、４……通信回線、５……監視センタ、6a……デー
タ収集部、7a……センタ通信処理部、8a……送信データ
作成部、9a……端末通信制御部、10a……受信データ識
別部、11a……端末チエツク処理部、12……通信処理
部、13……受信処理部、14……監視処理部、15……送信
処理部、16……端末チエツク部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のビルにそれぞれ設置され同一ビル内
   の設備機器に接続される端末装置と、これらの端末装置
   を通信回線を介して遠隔より監視する監視センタとによ
   り構成されている遠隔監視装置において、前記端末装置
   のうちの所定個数の端末装置を一つの群として形成する
   とともに、この郡内の端末装置の順位を設定し、前記群
   内の端末装置のそれぞれに、端末チエツク信号を受信す
   る受信部と、この受信した端末チエツク信号を送信する
   送信部とを設け、前記監視センタに、前記端末チエツク
   信号を前記群内で最上位に設定される第一番目の端末装
   置へ送信する送信処理部と、前記群内で最下位に設定さ
   れる最終の端末装置から出力される端末チエツク信号を
   受信する受信処理部とを設けたことを特徴とする遠隔監
   視装置。