JP2734713B2 - 自動選局装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機の選局装置に関する。

従来の技術 一般にテレビジョン受像機のパーソナル化が進む中
で、ユーザのライフスタイルがその使い方に反映してい
くことが多い。たとえば、ある曜日のある時間は決まっ
た番組を見るということがパターン化してくる。一方、
ファミリーユースの場合でもそうしたパターンは比較的
多いと思われる。

従来は電源スイッチを入れた場合、以前の電源スイッ
チを切ったときの状態に選局されるのが普通である。そ
の構成例を第２図に示す。図において、電源投入後の通
常使用時は切替スイッチ８が操作部７による外部選局指
示をマイコン１に伝達し、マイコン１は選局データをチ
ューナ２に与えるとともにラストチャンネルメモリー９
にそのデータを常に書き込んでいる。電源投入時には電
源オン検出部10による指示でメモリー９のデータがスイ
ッチ８で切り替えられてマイコン１に伝達されるので、
いつも電源切断直前の局が選局される。

また、特定の曜日，特定の時間に決まった番組をあら
かじめプログラム予約する方式が従来技術として提案さ
れている。その構成例を第３図に示す。図において、通
常使用では切替スイッチ８が操作部７による外部選局指
示をマイコン１に伝達し、マイコン１が選局データをチ
ューナ２に与えるが、自動選局時には入力部12で曜日，
時間，局などを予約したプログラムがメモリー11からタ
イマー３で順次読みだされ、その選局指示が切替スイッ
チ８で切り替えられてマイコン１に伝達されるので、自
動的に予約したとおりの選局が実行される。

発明が解決しようとする課題 このような従来のテレビジョン受像機を見ようとする
場合、電源スイッチを入れると以前の電源スイッチを切
ったときの状態に選局されるのが普通である。しかし、
それは見たい状態とは異なっている場合が多いので、す
ぐに選局操作を行なってユーザーの見たい番組に切り替
えるのが常である。具体的な状況で説明すれば、たとえ
ば帰宅したとき（決まったＡ時とする）にＢチャンネル
を見て電源スイッチを切り、朝（Ｃ時とする）電源スイ
ッチを入れるとＢチャンネルになるからそのときに見た
いＤチャンネルに選局するといった按配であり煩わし
い。また別番組を見ていて普段必ず見ていた番組を見逃
してしまう場合もよくある。そこで特定の曜日，特定の
時間に決まった番組をあらかじめプログラム予約するシ
ステムが従来技術として提案されているが、ユーザー自
らが曜日，時間，チャンネルを何等かの手段を用いて入
力しなければならず、使いづらいという課題が有った。

本発明は上記課題を解決するもので、あらかじめプロ
グラム予約する必要のない自動選局装置を提供すること
を目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、マイコンからの
選局データによりチューナーが選局動作をする選局シス
テムにおいて、曜日と時間をカウントするタイマー部か
らのデータを変数として選局データを演算集計する演算
部と、その内容を記憶するメモリー部と、タイマー部か
らのデータに対応して前記メモリー部のデータから選局
命令を作り出す処理部と、マイコンに選局命令を出して
外部の選局操作を行う操作部と、前記処理部からの選局
命令と操作部からの選局命令を切り替える切替スイッチ
部で構成する。

作用 本発明は上記構成により通常は操作部からの選局命令
によりマイコンが選局データを出して選局するが、その
ときのデータをタイマー部の時間データをもとに集計す
る。すなわちタイマー部は一週間単位で曜日を、24時間
分単位で時計を計測しており、演算部は特定の曜日，特
定の時間における選局データを集計してメモリー部に記
憶させる。処理部はタイマー部のデータに対応してその
時刻において過去最も多かった選局データの集計結果が
ある一定レベルの頻度を越えた場合に切替スイッチを処
理部に切り替えるとともにマイコンに対してその時刻に
おいて過去最も多かった選局データ、つまり番組を選局
すべき選局命令を出す。

実施例 以下、本発明の一実施例について第１図を参照しなが
ら説明する。第１図に示すように、マイコン１からの選
局データによってチューナー２が選局動作をする選局シ
ステムにおいて、曜日と時間をカウントするタイマー部
３からのデータを変数として選局データを演算集計する
演算部４、その内容を記憶するメモリー部５、さらにタ
イマー部３からのデータをもとにしてメモリー部５から
選局命令を作り出す処理部６、マイコンに選局命令を出
して選局動作を行う操作部７、処理部６からの選局命令
と操作部７からの選局命令を切り替える切替スイッチ部
８で構成される。上記構成において動作を説明すると、
通常は操作部７からの選局命令によりアイコン１が選局
データを出して選局するが、そのときのデータをタイマ
ー部３をもとに集計する。すなわちタイマー部３は一週
間単位で日付を、24時間分単位で時間を計測しており演
算部４は特定の曜日，特定の時間における選局データを
集計してメモリー部５に記憶させる。処理部６はタイマ
ー部３に従ってその時刻において過去最も多かった選局
データの集計結果がある一定レベルの頻度を越えた場合
に切替スイッチ８を処理部６に切り替えるとともにマイ
コン１に対しその時刻において過去最も多かった選局デ
ータ、つまり番組を選局すべき選局命令を出す。

このように本発明の実施例の自動選局装置によれば、
選局データを時間データと共にメモリーに集計して、頻
度の高いものを自動選局させることにより、プリセット
の必要がなくて、特定の曜日，特定の時間になると操作
部からの選局命令がなくても自動的に決まった選局をす
る。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明は選局デー
タとタイマーデータをメモリーに集計して、頻度の高い
ものを自動選局させる構成とすることにより、テレビ受
像機のチャンネルを時間に従ってあらかじめプリセット
するという繁雑な手段を用いなくても、テレビ受像機の
電源スイッチを入れたときにその時刻によく見るチャン
ネルに自動的に選局されたり決まった時間にいつも見て
いる番組が自動的に選局されて見逃すことがなくなった
りするという効果があり、テレビ受像機のあるライフス
タイルを一歩進めた発明として極めて有用である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の自動選局装置の構成を示す
ブロック図、第２図は従来例の構成を示すブロック図、
第３図は他の従来例の構成を示すブロック図である。 １……マイコン、２……チューナ、３……タイマー、４
……演算部、５……メモリー部、６……処理部、７……
操作部、８……切替スイッチ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マイクロコンピュータからの選局データに
   よりチューナーが選局動作をする選局装置において、曜
   日と時間をカウントするタイマー部からのデータを変数
   として選局データを演算集計する演算部と、その内容を
   記憶するメモリー部と、前記タイマー部からのデータに
   対応してメモリー部のデータから選局命令を作り出す処
   理部と、マイコンに選局命令を出して選局操作を行う操
   作部と、前記処理部からの選局命令と前記操作部からの
   選局命令を切り替える切替スイッチ部を設け、前記処理
   部の選局命令は操作部の選局命令による選局データが、
   特定の曜日，特定の時間にあらかじめ決めた一定レベル
   の頻度を越える場合に、その特定の曜日，特定の時間に
   なると操作部からの選局命令がなくても自動的に前記の
   データの選局を行う命令とする自動選局装置。