JP2797257B2 - 受信装置用プログラム予約装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、衛星放送受信機等の受信プログラム予約装
置に関する ［従来の技術］ VTRやラジオ付きカセットテープレコーダでは、番組
の予約録画又は録音を行なうためにタイマーを内蔵して
いるものが多い。タイマーを使用するときには、予め、
受信チャンネル、曜日、開始時間、終了時間等をプログ
ラムメモリにセット（予約）しておく。

録画や録音機能を持たないTVチェーナ、ラジオチュー
ナ等の単体の受信装置等では、タイマーを内蔵していな
いものが多い。これらの受信装置とタイマー内蔵の録画
又は録音装置とを連動させて使用するには、受信装置の
AC電源プラグを録画又は録音装置のタイマーに連動した
AC電源コンセント（ACアウトレット）の接続し、タイマ
ーオンで受信装置及び録画／録音装置を作動状態にし、
受信出力を記録する。

例えば、タイマーを内蔵していない衛星放送受信装置
とVTRとを連動させて、予約録画する場合には受信チャ
ンネル、音声モード（Ａモード、Ｂモード）や音声多重
放送の内容（ステレオ放送、二重音声放送）などの受信
状態を受信装置のプログラムメモリに予め設定してお
く。VTRのタイマーオンでVTRのAC電源出力が受信装置に
供給されたとき、受信装置にプログラム予約された受信
状態が設定され、受信出力がVTRで記録される。

衛星放送受信装置の上述のようなプログラム予約は、
複数の番組（イベント）について設定することができ
る。複数の予約プログラムは、VTRのタイマーオン電源
の立上りごとに順次選択される。従って、４つの番組に
ついてプログラムした場合には、VTRのタイマーに対応
する４つの時間帯を設定しておく。これらの４つの時間
帯の早いものから順に受信信号の第１〜第４の予約番組
が録画されることになる。

［発明が解決しようとする課題］ 上述のように、タイマーを内蔵していない受信装置で
は、タイマー内蔵の外部装置（記録装置）からの主電源
のオフからオンのたびに、予めプログラム予約されてい
た受信状態が設定され、作動状態となる。

しかし、例えば４つの異なる時間体の番組を毎日、一
週間分予約録画する場合には、28回分のプログラム予約
操作を行なう必要があり、操作が非常に煩雑である上、
プログラムメモリに記憶できる番組の数が限られている
場合には、総てを予約することができなくなる。

本発明は、上述の問題に鑑み、プログラムメモリの容
量が少なくてよく、またプログラム予約の操作が簡単な
プログラム予約装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明のプログラム予約装置は、第１図に示すよう
に、受信の予約プログラムP₁、P₂、P₃…を順次記憶する
プログラムメモリ１を備える。各プログラムP₁、P₂、P₃
…は予約プログラム読出し手段２により順次に読出され
る。

予約プログラム読出し手段２は、外部接続のタイマー
内蔵装置から供給されるタイマー制御された電源のオン
ごとに、上記プログラムメモリに記憶された予約プログ
ラムを順次読出すアドレスA1〜Anを進歩させる。

上記プログラムメモリ１から読出された予約プログラ
ムに従って受信状態を設定する。

設定手段３が、受信チャンネル、受信モード等を設定
する。また受信状態設定手段３は、上記予約プログラム
の終端を検出して上記プログラム読出し手段をリセット
する。従って、プログラムメモリ１に設定された受信予
約プログラムは、繰り返して読出される。

［作用］ 毎日同じ時間帯で放送される番組の録画又は録音を行
なう場合には、１日分の受信プログラムをプログラムメ
モリ１に記憶させればよい。

外部のタイマー内蔵装置からタイマー制御によってオ
ン・オフされる電源が毎日、同時刻ごとに供給される
と、その都度同一の予約プログラムに基づく受信状態が
同一の時間帯で設定される。

従って、プログラムの予約操作が簡単であり、毎日同
じ時間帯で放送される複数個の番組を週単位で予約記録
する場合でも、メモリ容量が少なくて済む。

［実施例］ 第１図に示した本発明のプログラム予約装置を、衛星
放送受信装置に設けた一実施例を第２図に示す。

第２図の衛星放送受信機10は、チューナ回路11を備
え、屋外のアンテナユニット12からの受信信号がチュー
ナ回路11で選局され、選局出力は映像・音声回路13で復
調されてから外部に導出される。チューナ回路11は、シ
ンセサイザチューナであり、局部発振周波数等が制御部
15からの選局情報CHに基づいて制御される。制御部15は
マイクロコンピュータで構成され、選局釦を含む操作キ
ー14の操作に応答して選局情報をチューナ回路11に与え
る。また制御部15は操作キー14によるモード設定操作に
応答して、音声モード（Ａモード、Ｂモード）や音声多
重放送の内容（ステレオ放送、二重音声放送）等の受信
モード制定情報MSを映像・音声回路13に供給する。操作
キー14の操作に対応した受信チャンネルや受信モード及
びプログラム数、リピートモードなどは制御部15からの
表示信号DSに従って表示部16において表示される。

操作キー14は、プログラム予約用キー（プログラム開
始、設定、取消、終了）及びリピートモード用キー（リ
ピートモード設定、取消）を含む。操作キー14を用いて
設定される受信予約プログラムは、制御部15からプログ
ラムメモリ１に格納される。

予約録画するときには、衛星放送受信装置10とVTR20
とを結合する。VTR20は、録画の開始時間及び終了時間
を複数のイベントごとに設定することができるタイマー
21を内蔵している。VTR20の背面側には、AC電源のアウ
トレット22が設けられていて、このACアウトレット22か
らタイマー21の動作と連動してオン・オフされるAC電源
を取出すことができる。従って、予約録画するときに
は、VTR20のACアウトレット22に受信装置10の電源プラ
グ17を差込む。これと共に受信装置10の映像・音声回路
13の出力をVTR20の外部入力に供給する。

VTR20のACアウトレット22から供給されるAC電源は、
電源コード18を介して受信装置10の電源部19に与えられ
る。従ってVTR20のタイマー21において設定されたタイ
マープログラムに基き、録画開始時間から終了時間まで
受信装置10の電源がオンとなる。電源部19は、VTR20か
ら供給される電源のオン・オフに対応したオン・オフの
信号PSを制御部15に導出する。

制御部15は、第１図で示した予約プログラム読出し手
段２及び受信状態設定手段３を備える。これらの手段
２、３はマイクロコンピュータのROMに書込まれている
プログラムにより実現されている。

従って、制御部15は、AC電源が立上がるごとにプログ
ラムメモリ１に書込まれている予約プログラムを順次読
出し、各プログラムごとに設定されているチャンネル情
報CH、受信モード情報MSをそれぞれチューナ11、映像・
音声回路13に導出する。これによってVTR20の録画が開
始されるごとに、受信装置10の受信状態が予約プログラ
ムに従って設定され、予約した番組の映像及び音声がVT
R20の電磁デープに次々と記録されて行く。

また、操作キー14によってリピートモードを設定した
場合には、制御部15において、プログラムメモリ１内の
プログラムの終端が、メモリセグメントの空白を示すエ
ンドマークＥ又はオール零のコード等に基いて検出さ
れ、検出が生じたときには、プログラムメモリ１の読出
しアドレスがA₁（先頭プログラムP₁）にリセットされ
る。従って、次の電源立上りからは先頭プログラムP₁か
ら繰り返して受信状態が設定される。

次に、プログラムの予約及びリピートモードの設定の
操作を第３図の操作手順フローチャートにより説明す
る。

まず、最初に開始キーを押し、通常受信状態からプロ
グラム設定状態に移行させる（ステップS30）。ここ
で、プログラム予約する受信状態を設定し（ステップS3
1）、プログラム設定キーの操作で受信状態の設定デー
タをメモリ１に記憶させる（ステップS32）。

更に、ステップS31、S32の動作を繰り返して行ない、
所定のプログラム数の設定を行なった後、プログラム設
定の取消キーを押し、プログラム設定状態からリピート
モード設定状態に移行させる（ステップS33）。この状
態でリピートモードの設定を行なう。即ち、リピートモ
ードを設定させる場合には、リピートモード設定キーを
押し（ステップS34）、リピートモードを設定しない場
合には、リピートモード取消キーを押す（ステップS3
5）。最後に終了キーを押してプログラムの設定動作を
終了して通常受信状態に移行させる（ステップS36）。

次に、衛星放送受信装置のプログラム動作のフローチ
ャートを第４図に示す。

まず、上述のようにプログラム予約及びリピートモー
ドの設定を終了させ（ステップS40），次に、呼出しプ
ログラム番号ｎを０にセットする（ステップS41）。こ
こで、受信装置10の主電源がオフされる（ステップS4
2）と、同時に受信装置のプログラム動作がスタンバイ
状態となる（ステップS43）。次に、VTR20のタイマー21
がオンとなって受信装置10の主電源がオンとなる（ステ
ップS44）、制御部15のCPUは呼出しプログラム番号ｎを
カウントアップして（ステップS45）、その番号のプロ
グラムがメモリ１に設定されているか否かを判定する
（ステップS46）。ここで、プログラムがメモリされて
いる場合には、予めプログラムされた受信状態を設定し
（ステップS49）、電源を立上げる（ステップS50）。次
にVTR20のタイマー21により受信信号10の主電源がオフ
にされた時点（ステップS42）で再びプログラムスタン
バイ状態となり（ステップS43）、以下上記の動作を繰
り返す。

ステップS46において、呼出しプログラム番号のプロ
グラムがメモリされていないと判定した場合には、呼出
しプログラム番号ｎを１番に戻したうえで（ステップS4
8）、受信状態を設定し（ステップS39）、電源を立上げ
る（ステップS50）。また、ステップS47でピリートモー
ドでないことが判定された場合には、電源を立上げずに
一連のプログラムを終了させる。

［発明の効果］ 本発明は、上述のように構成されているので、同じプ
ログラムを繰り返して動作させたい場合に、プログラム
予約の設定操作を１度行なうだけで良く、同一内容のプ
ログラムを何回も設定する必要がないので、プログラム
の設定操作が極めて簡単である。また、繰り返し分のプ
ログラムを設定しなくてよいので、少ないメモリ容量で
もって非常に多くの回数のプログラム動作をさせること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の受信装置用プログラム予約装置の原理
的なブロック図、第２図は本発明の一実施例を示す衛星
放送受信装置及びこれと連動させるVTRのブロック図、
第３図はプログラムの予約及びリピートモードの設定の
手順を説明するフローチャート、第４図は受信装置のプ
ログラム動作のフローチャートである。 １……プログラムメモリ、２……予約プログラム読出し
手段、３……受信状態設定手段、衛生放送受信装置、11
……チューナ回路、12……アンテナユニット、13……映
像・音声回路、14……操作キー、15……制御部、16……
表示部、17……電源プラグ、18……電源コード、19……
電源部、20……VTR、21……タイマー、22……ACアウト
レット。

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H04N 5/782 H04N 5/44 G11B 15/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受信の予約プログラムを順次記憶するプロ
   グラムメモリと、 外部接続のタイマー内蔵装置から供給されるタイマー制
   御された電源のオンごとに、上記プログラムメモリに記
   憶された予約プログラムを順次読出す予約プログラム読
   出し手段と、 上記プログラムメモリから読出された予約プログラムに
   従って受信状態を設定すると共に、上記予約プログラム
   の終端を検出して上記プログラム読出し手段をリセット
   する受信状態設定手段とを具備する受信装置用プログラ
   ム予約装置。