JP2733101B2 - ヘアカール器 - Google Patents

ヘアカール器

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JP2733101B2
JP2733101B2 JP18825989A JP18825989A JP2733101B2 JP 2733101 B2 JP2733101 B2 JP 2733101B2 JP 18825989 A JP18825989 A JP 18825989A JP 18825989 A JP18825989 A JP 18825989A JP 2733101 B2 JP2733101 B2 JP 2733101B2
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bristle
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英二 辻
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は送風装置とスチーム発生用加熱装置を備えて
いるとともに毛髪巻き付け部材が着脱自在とされている
スチーム状ヘアカール器に関するものである。
【従来の技術】
ヘアカール器として、スチーム発生装置を備えたもの
がある。スチームで毛髪を湿らせた状態でくせ付けを行
うスチーム式ヘアカール器は、毛髪を傷めることなく、
強いくせ付けを行えるものであり、その利点から各種の
ものが提供されている。 この中で、特開昭64−20809号公報に示されたもの
は、送風装置及び温風発生用ヒータを備えた本体と、こ
の本体の送風口に着脱自在に連結される毛髪巻き付け部
材とからなるとともに、毛髪巻き付け部材側にスチーム
発生用加熱装置が設けられたものとなっており、加熱装
置が毛髪巻き付け部材側に設けられていることから、加
熱装置が送風の邪魔になることがなくてヘアドライヤー
としての乾燥機能を十分に発揮させることができると同
時に、加熱装置からスチームを供給すべき部分までの距
離が短くなるために、スチームの結露が少なく、この結
露で生じる湯滴による火傷についての安全性が高いとい
う利点を有している。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、毛髪巻き付け部材側に加熱装置があるという
ことは、多様なヘアスタイルへの対応のために、ロール
ブラシ型やフラットブラッシ型、あるいはヘアアイロン
型といった各種毛髪巻き付け部材を選択的に使用するこ
とができるようにする場合、いずれの毛髪巻き付け部材
にも加熱装置を設けなければならず、商品として無駄が
多く、高価なものとしてしまう。また、毛髪巻き付け部
材は毛髪を巻き付ける関係上、汚れ易く、従って水洗い
できるようになっていることが好ましいのであるが、毛
髪巻き付け部材の本体側との連結部に、加熱装置への電
気的端子が露出していることから、水洗いにより感電や
故障の危険がつきまとうものとなっている。 このために、本体から突設したアタッチメント基台内
に加熱装置を設けて、毛髪巻き付け部材はアタッチメン
ト基台に着脱自在にすることで上記問題を回避できるよ
うにしたものが提案されているのであるが、従来、ひと
つのアセンブリとなっていたものをアタッチメント基台
と毛髪巻き付け部材とに分けたことは、部品数の増加を
招くことになっており、製造コストの低減効果が小さく
なってしまっている。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、そ
の目的とするところは部品数が少なく且つ組み立てやす
くて製造コストの低減効果の高い毛髪巻き付け部材を備
えているスチーム式ヘアカール器を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、本体から突設されたアタッチメン
ト基台と、スチーム発生用の加熱装置を内蔵している上
記アタッチメント基台に着脱自在に装着されるブラシ型
の毛髪巻き付け部材とからなるヘアカール器であって、
毛髪巻き付け部材はベースと固定枠とからなるブラシ基
台と、ブラシ基台内に配設される内筒と、ブラシ基台の
固定枠に形成された開口部に配設されるブリスル台とか
らなり、ブリスルを一体に備えるとともにスチーム孔と
吹き出し孔とが設けられた上記ブリスル台は、ベースに
固定される固定枠内面と、ベース上に空間を介して位置
決め固定された内筒の両側から突設されたリブとの間で
挟持固定されており、アタッチメント基台が内部に挿通
される前記内筒は、ブリスル台のスチーム孔と合致する
スチーム孔を備え、ブリスル台に設けた吹き出し孔と送
風装置を内蔵する上記本体の送風口とがブラシ基台内面
と内筒外面との間の空間を通じて連通していることに特
徴を有している。 [作用] 本発明によれば、ブラシ型の毛髪巻き付け部材がベー
ス及び固定枠からなるブラシ基体と、内筒と、ブリスル
台とで構成することができて部品数の増加を抑えること
ができるとともに、ブリスル台を固定枠と内筒から突設
したリブとで挟持固定するために、ブリスル台の固定を
確実に行うことができ、更に内筒で直接ブリスル台の内
面を受けるのではなく、内筒から突設したリブで受けて
いるために、ブラシ基台内面と内筒との間の空間を通っ
てブリスル台の吹き出し孔に至る風の流れを内筒が阻害
してしまうことがないものである。 [実施例] 以下本発明を図示実施例に基づいて詳述すると、図示
のヘアカール器は、熱風乃至冷風を送るために送風装置
や切換スイッチS1,S2が設けられているとともに電源コ
ード90が引き出されているグリップを兼ねた本体Aと、
この本体Aの先端部に着脱自在に連結されるアタッチメ
ント基台Bと、ロールブラシ型の毛髪巻き付け部材C
と,フラットブラシ型をした毛髪巻き付け部材D、そし
てヘアアイロン型の毛髪巻き付け部材Eで構成されてお
り、各毛髪巻き付け部材C,D,Eは、アタッチメント基台
Bのパイプ11外周に着脱自在となっている。 まず、本体Aについて説明する。これは第2図に示す
ように、円筒状ハウジング50の電源コード90の引き出し
側である後部内に、モータM及びこれで駆動されるファ
ンFからなる送風装置を収容するとともに、ハウジング
50の前部内にヒータブロックHを配したもので、ハウジ
ング50の前端には接続ジャック54を備えた小径筒部51が
設られており、この小径筒部51の先端面に網体が取り付
けられた送風口52が開口している。上記送風装置は、本
体A後端部に形成された吸入口53から取り入れた空気を
送風口52から吐出する。ヒータブロックHに通電されて
いる時には、送風口52から温風を吐出する。 アタッチメント基台Bは、本体Aの上記小径筒部51に
着脱自在に連結される基台10と、基台10によって一端が
支持される円筒状のパイプ11とからなるもので、パイプ
11内に加熱手段3が取り付けられている。 基台10は第3図に示すように、大径の筒部10aと小径
の筒部10bとが軸方向に間隔をおいた状態でリブ10cによ
って連結された形状となっており、その大径の筒部10a
内に第4図に示すようにプラグ受け13が設けられ、小径
筒部10bにはばね18によって外方へと突出付勢された係
合突起17が取り付けられている。 パイプ11は円筒状で後端が小径の筒部10bにビスで固
定されたもので、熱良導体で形成されており、スチーム
を噴出させるための多数個のスチーム孔14が形成されて
いるとともに、外周面に軸方向全長にわたる凹溝15が設
けられている。また、パイプ11の外周面は全面にわたり
電着植毛16、いわゆるフロッキー処理が施されている。
尚、上記凹溝15は、断面円形のパイプ11に対して、1本
だけ、もしくは複数個が非対称となるように形成されて
いる。 加熱手段3は、上記円筒状のパイプ11内に配設され
て、後述する液体供給手段4から供給される液体(水)
を加熱してスチーム化するもので、熱良導体からなるホ
ルダー30と、このホルダー30内に収納されるくさび状の
ヒータ33とから構成されている。 上記ホルダー30は先端部がくさび状に、後端部が円筒
状に形成された中空のもので、円筒部32の外周面にはO
リング70が装着されている。ヒータ33はホルダー30のく
さび部31内に収納されるもので、両面が開口するくさび
型をした保持枠34と、正特性サーミスタからなる発熱部
材35と、発熱部材35の両面に夫々接する一対の電極板3
6,36と、一対のくさび型絶縁板37,37とからなるもの
で、保持枠34内に収めた発熱部材35を両電極板36,36と
両絶縁板37,37とによってはさんだ状態でホルダー30内
に収納され、ホルダー30の円筒部32内に固定される固定
板38と保持枠34との間に配されたパッキン39によって、
上記ヒータ33はホルダー30内に押し込まれている。 ホルダー30におけるくさび型31にくさび型をしたヒー
タ33が押し込まれることから、電極板36と発熱部材35と
の間の電気的接触性が良好に保たれる上に、アルミナの
ような熱良導体からなる一対の絶縁板37,37がホルダー3
0内面に確実に接触することから、発熱部材35からホル
ダー30に至る間での熱的接触性も良好に保たれている。 このように構成された加熱手段3は、前述のように円
筒状のパイプ11内に収納され。上記両電極板36,36には
リード線71を介して前記プラグ受け13で支持されるプラ
グ72が接続される。 また、上記アタッチメント基台Bは、その大径の筒部
10aが本体Aの小径筒部51に被せられることで本体Aに
連結され、この時、プラグ72が接続ジャック54に接続さ
れ、また本体Aに設けられたフック55が基台10の内面の
係合凹所10dに係合して抜け止めがなされる。 次に、上記アタッチメント基台Bに選択的に取り付け
られた毛髪巻き付け部材C,D,Eであるが、ロールブラシ
型の毛髪巻き付け部材Cは、円筒状であって多数個のス
チーム孔21が形成されているブラシ基台20と、ブラシ基
台20の外周面から突出しているブリスル22とからなるも
のとして形成されており、アタッチメント基台Bのパイ
プ11の外周に被せた時、パイプ11の外周面に形成された
凹溝15と合致する突条(図示せず)がブラシ基台20の内
面に設けられていることから、パイプ11に対する回り止
め及び周方向の位置決めがなされて、パイプ11に形成さ
れたスチーム孔14と毛髪巻き付け部材Cのスチーム孔21
とが一致する。図中23はアタッチメント基台Bからの取
り外しの際に使用する着脱釦である。 本発明に係るフラットブラシ型の毛髪巻き付け部材D
は、断面半円状のブラシ基台20と、このブラシ基台20内
に配された円筒状の内筒26と、ブリスル22を一体に備え
てブラシ基台20の側面開口部に配されたプリスル台27と
からなるもので、第6図に示すように、ブラシ基台20は
断面円弧状のベース20aと、ベース20aの一面に取り付け
られる固定枠20bとから構成されており、ベース20aより
も緩やかな曲率をもつ断面とされているとともに、上記
ブリスル台27が配される開口を備えている固定枠20bの
一端には、円形の鍔29が一体に設けられている。 上記ブリスル台27はエラストマー系樹脂によって形成
されたもので、両側部には吹き出し孔28を、中央部には
スチーム孔21を備えており、両側縁には係止リブ271が
一体に設けられている。 そして、毛髪巻き付け部材Dの組み立ては次のように
してなされている。すなわち、ブラシ基台20のベース20
a上に内筒26を配置する。この時、内筒26はその一端に
設けられた半円状のリブ261がベース20aの内面に設けら
れたリブ201と係合し、内筒26の周面から突設されたリ
ブ262がベース20a内面のリブ202と係合し、更に内筒26
の両側から突設された複数本のリブ263がベース20aのリ
ブ203によって受けられる。 ブリスル台27は、固定枠20bの背面両側に設けられた
係止溝207,207に両側縁の係止リブ271を係止させた状態
で、固定枠20bのベース20aへの固定を行うことで組み付
けられる。固定枠20bの両側縁から突設された突片206を
ベース20aの両側縁に形成された溝204に嵌め込んで超音
波溶着等の手段でベース20aに固定枠20bを固定するとと
もに、鍔29をベース20の溝205に嵌め込んだ時、ブリス
ル台27は、第5図に示すように、固定枠20bと、内筒26
の両側から突設されている複数本のリブ263との間で両
側端部が挟持固定され、内筒26に形成されたスチーム孔
260と、ブリスル台27に形成されたスチーム孔21とが合
致する。 この毛髪巻き付け部材Dもアタッチメント基台Bのパ
イプ11の外周に内筒26を被せた時、第5図に示すよう
に、パイプ11の外周面に形成された凹溝15と合致する突
条を内筒26内面に備えているころから、パイプ11に対す
る回り止め及び周方向の位置決めがなされる。そして、
着脱釦23が配設されている孔に、第4図に示すように、
アタッチメント基台Bに設けられたばね18で付勢されて
いる係合突起17が係合することで、アタッチメント基台
Bに対する毛髪巻き付け部材Dの固定がなされる。 前記加熱手段3に液体を供給する液体供給手段4は、
互いに溶着されたタンクケース40,41と、このタンクケ
ース41における開口部に着脱自在とされた円筒状の筒部
42、そして筒部42に配設された吸水体44とから構成され
たもので、タンクケース40には内圧調整用の弁43が設け
られており、毛髪巻き付け部材Cの先端開口25を通じて
パイプ11の先端開口内に差し込まれる筒部22の外周面に
は、パイプ11内面に接するシート45が取り付けられてい
る。そして一端側をタンクケース40,41内に位置させて
いる吸水体44は、筒部42の先端面に形成されたV字状の
切欠の内面に線材75で他端部が固定されている。 図中48はブラシ基台20の先端部内周面との係合で液体
供給手段4の抜け止めを行なう突起、46は水漏れ防止用
Oリング、47は筒部42をタンクケース40,41に取り付け
るための係止突起である。液体供給手段4をその軸回り
に回転させて上記抜け止め用の突起48とブラシ基台20と
の係合を外すことによって液体供給手段4を取り外すこ
とができ、また筒部42を吸水体44と共にタンクケース4
0,41から外すことによって、タンクケース40,41内への
水の補給を行なうことができる。 さて、本体Aにアタッチメント基台Bを連結し、更に
アタッチメント基台Bに毛髪巻き付け部材Dを装着した
状態で送風装置を作動させたならば、風は毛髪巻き付け
部材Cにおける大径の筒部10aと小径の筒部10bとの間か
らブラシ基台20の固定枠20bに形成された開口部を通じ
て吐出されると同時に、ブラシ基台20内面と内筒26との
間の空間を経てブリスル台27の吹き出し孔28から吹き出
す。 水が充填された液体供給手段4を取り付けた状態で加
熱手段3に通電すれば、タンクケース40,41から吸い出
した水を保持している吸水体44がホルダー30外面の共に
傾斜した側面に接触していることから、この接触部にお
いて水分は加熱されてスチームとなり、スチーム孔14,2
60,21を通じて噴出する。 他の毛髪巻き付け部材C,Eを使用する時は、着脱釦23
を押し込むことで係合突起17の係合を解除した状態で毛
髪巻き付け部材Dを引き抜き、他の毛髪巻き付け部材C,
Eを代わりに装着すれば良い。
【発明の効果】
以上のように本発明においては、ブラシ型の毛髪巻き
付け部材をベース及び固定枠からなるブラシ基台と、内
筒と、ブリスル台とで構成することができて部品数の増
加を抑えることができるために、コストの低減効果を大
きくすることができるものであり、そしてブリスル台を
固定枠と内筒から突設したリブとで挟持固定するため
に、ブリスル台の固定を確実に行うことができ、更に内
筒で直接ブリスル台の内面を受けるのではなく、内筒か
ら突設したリブで受けているために、ブラシ基台内面と
内筒との間の空間を通ってブリスル台の吹き出し孔に至
る風の流れを内筒が阻害してしまうことがないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の分解斜視図、第2図は同上
の本体の破断側面図、第3図は同上のアタッチメント基
台と毛髪巻き付け部材の縦断面図、第4図は同上の破断
側面図、第5図は同上の横断面図、第6図は同上の分解
斜視図であって、Aは本体、Bはアタッチメント基台、
Dは毛髪巻き付け部材、3は加熱手段、4は液体供給手
段、20はブラシ基台、20aはベース、20bは固定枠、21は
スチーム孔、22はブリスル、26は内筒、27はブリスル
台、263はリブを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体から突設されたアタッチメント基台
    と、スチーム発生用の加熱装置を内蔵している上記アタ
    ッチメント基台に着脱自在に装着されるブラシ型の毛髪
    巻き付け部材とからなるヘアカール器であって、毛髪巻
    き付け部材はベースと固定枠とからなるブラシ基台と、
    ブラシ基台内に配設される内筒と、ブラシ基台の固定枠
    に形成された開口部に配設されるブリスル台とからな
    り、ブリスルを一体に備えるとともにスチーム孔と吹き
    出し孔とが設けられた上記ブリスル台は、ベースに固定
    される固定枠内面と、ベース上に空間を介して位置決め
    固定された内筒の両側から突設されたリブとの間で挟持
    固定されており、アタッチメント基台が内部に挿通され
    る前記内筒は、ブリスル台のスチーム孔と合致するスチ
    ーム孔を備え、ブリスル台に設けた吹き出し孔と送風装
    置を内蔵する上記本体の送風口とがブラシ基台内面と内
    筒外面との間の空間を通じて連通していることを特徴と
    するヘアカール器。
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