JP2731978B2 - 写真感光材料用包装材料 - Google Patents

写真感光材料用包装材料

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JP2731978B2 JP2318102A JP31810290A JP2731978B2 JP 2731978 B2 JP2731978 B2 JP 2731978B2 JP 2318102 A JP2318102 A JP 2318102A JP 31810290 A JP31810290 A JP 31810290A JP 2731978 B2 JP2731978 B2 JP 2731978B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真感光材料用の包装材料に関する。
〔従来の技術〕
従来、写真感光材料用包装材料としては、カーボンブ
ラックを含む遮光性LDPE樹脂フィルム層または遮光性HD
PE樹脂フィルム層を有するものがあるが、これらは物理
強度が小さく、ヒートシール適性に欠け、写真感光材料
用包装材料として種々の欠点を有するものであった。
また、上記包装材料の物理強度が充分でない点を改良
した包装材料として、50重量%以上の低圧法線状低密度
ポリエチレン(以下L-LDPEと表示)樹脂層と、カーボン
ブラックを含む遮光性ポリエチレン系ポリマーフィルム
層を具備した包装材料やL-LDPE樹脂系フィルム層とポリ
オレフィン樹脂系フィルムとを含む多層共押出しインフ
レーションフィルムからなる包装材料があった(特公平
2-2700号公報及び特開平1-195042号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した遮光性ポリエチレン系ポリマ
ーフィルム層を具備した包装材料やL-LDPE樹脂層と遮光
性ポリエチレン系ポリマーフィルム層とを具備した多層
共押出しインフレーションフィルムからなる包装材料
は、物理強度は優れていたものの、フィルム成形性、防
滴性、帯電防止性、幅広い温度範囲でのヒートシール
性、ホットタック性、遮光・密封袋の高速製袋適性をさ
らに改善する必要があった。
本発明は、以上の問題点を解決し、従来の包装材料の
もつ物理強度等の優れた特性は維持しながら、フィルム
成形性、製袋適性、使用適性、外観等の写真感光材料用
包装材料としてさらに改善すべき多種の特性に優れた写
真感光材料用包装材料を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の写真感光材料用包装材料は、 エチレン・αオレフィン共重合体樹脂 カーボンブラック 脂肪酸アミド又はシリコン0.5重量%以下 界面活性剤0.01〜5重量% 酸化防止剤 ホモポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
体樹脂及びエチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂
のうちから選択された1以上からなる5〜90重量%の樹
脂 の6種成分を含有する遮光性ポリオレフィン樹脂層を具
備することを特徴として構成されている。
エチレン・αオレフィン共重合体樹脂は、従来の高圧
法プロセス(3000気圧、300℃)により製造されるLDPE
樹脂と比較して、分子量分布が狭く、直鎖状で安価な低
圧法プロセスにより製造される省エネルギープロセス品
を用いることができる。
その製造方法としては、気相法、液相法、イオン重合
による高圧改造法等がある。
エチレン・αオレフィン共重合体樹脂として好ましい
代表的なものとしては、エチレンとブテン−1(炭素数
4個のαオレフィン)の共重合L-LDPE樹脂、エチレンと
ヘキセン−1(炭素数6個のαオレフィン)の共重合L-
LDPE樹脂、エチレンと4−メチルペンテン−1(炭素数
6個のαオレフィン)の共重合L-LDPE樹脂、エチレンと
オクテン−1(炭素数8個のαオレフィン)の共重合L-
LDPE樹脂がある。
これらの樹脂の具体的商品名とその製造方法を、以下
に示す。
a:エチレンとブテン−1の共重合L-LDPE樹脂 気相法…Gレジン又はユニポール(ユニオンカーバイド
社)、NUCポリエチレン−LL(日本ユニカー)等 液相法…出光ポリエチレンL(出光石油化学)、日石リ
ニレックス(日本石油化学)、スクレアー(デュポンカ
ナダ社)等 高圧改造法 (イオン重合法)…ロトレックス(CDF Chimie)等 b:エチレンとヘキセン−1の共重合L-LDPE樹脂 気相法…TUFULIN(ユニオン・カーバイド社)等 c:エチレンと4−メチルペンテン−1の共重合L-LDPE樹
脂 液相法…ウルトゼックス(三井石油化学)等 d:エチレンとオクテン−1の共重合L-LDPE樹脂 液相法…スタミレックス(DSM−スタミカーボン社)、
ダウレックス(ダウケミカル社)、MORETEC(出光石油
化学)等 カーボンブラックは、原料により分類すると、ガスブ
ラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ア
ントラセンブラック、アセチレンブラック、ケッチェン
カーボンブラック、サーマルブラック、ランプブラッ
ク、油煙、松煙、マニアルブラック、ベジタブルブラッ
ク等がある。
そして、カーボンブラックは、遮光性、ヒートシール
性、物理強度、写真性及び成形性のバランスの点から、
ファーネスカーボンブラック及びアセチレンカーボンブ
ラックより選択される1種以上を90重量%含み、かつ、
好ましくは遮光性ポリオレフィン樹脂層の0.1〜20重量
%、特に好ましくは0.5〜10重量%、最も好ましくは1.0
〜5.0重量%を占めることが好ましい。
カーボンブラックを配合する形態を大別すると下記の
ようになる。
(1)均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いられ
ているもの) (2)分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理
し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末状
のもの) (3)ペースト状 (可塑剤等に分散させたもの) (4)液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した
液状のもの) (5)マスターバッチペレット状 (カーボンブラックを着色しようとするプラスチック中
に高濃度に分散したもの) (6)潤性粒粉末状 (カーボンブラックをプラスチック中に高濃度に分散さ
せたのち、粒粉末状に加工したもの) (7)乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの) カーボンブラックを配合する形態は上記のように種々
あるが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止
等の点で好ましい。公知文献の特公昭40-26196号では有
機溶媒に溶媒した重合体の溶液中にカーボンブラックを
分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスターバ
ッチをつくる方法を、特公昭43-10362号にはカーボンブ
ラックをポリエチレンに分散してマスターバッチをつく
る方法を述べている。
脂肪酸アミド又はシリコンは、樹脂流動性、成形性、
包装作業性(製袋適性、感光材料出入れ適性)、ブロッ
キング防止性を効果的に発揮する滑剤に限定され、脂肪
酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、帯電防止剤、高級
アルコールは不可である。この脂肪酸アミド又はシリコ
ンは、成形直後から非常に短時間で表面にブリードアウ
トして上記特性を向上させるが、一方で、ヒートシール
性やブロッキング防止性の悪化、写真感光材料に付着す
ることによる現像障害、生じた白粉の製品への付着等種
々の問題を発生させる。このため、写真感光材料用包装
材料に用いるには、その添加量を0.5重量%以下、好ま
しくは0.2重量%以下、特に好ましくは0.1重量%以下に
限定し、カーボンブラック、界面活性剤およびエ
チレン・αオレフィン共重合体樹脂と併用することによ
り、上記問題点を解決するとともに、帯電防止性、成形
性、包装作業性を相乗効果的に発揮させる。
脂肪酸アミドとしては、例えば以下に記載のものが好
ましい。
(1)オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン、アクゾ)、ニュートロン(日本精化)ニュート
ロンE-18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、アル
フロE-10(日本油脂)、ダイヤミッドO-200(日本化
成)、ダイヤミッドG-200(日本化成)等 (2)エルカ酸アミド系滑剤;アルフロ−P-10(日本油
脂)等 (3)ステアリン酸アミド系滑剤;アルフロ−S-10(日
本油脂)、ニュートロン2(日本精化)、ダイヤミッド
200(日本化成)等 (4)ビス脂肪酸アミド系滑剤;ビスアマイド(日本化
成)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)、アーモワッ
クスEBS(ライオンアクゾ)等 シリコンとしてはジメチルポリシロキサン、カルボキ
シル変性シリコンオイル等(信越化学、東芝シリコー
ン、東レシリコーン、Union Cardide社、Dow Corning社
等)がある。
特に写真感光材料にカブリ等の悪影響を与えない、粘
度が1000〜60000csの線状ポリジメチルシロキサンが好
ましい。
界面活性剤としては、例えば、以下に示すものがあ
る。
非イオン界面活性剤 (代表的成分ポリオキシエチレングリコール類) アニオン界面活性剤 (代表的成分スルフォン酸塩類) 陽イオン界面活性剤 (代表的成分第4級アンモニウム塩) 両性界面活性剤 上記非イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ポリオキシエチレンソルビタン脂肪エステル ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエチル ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル ポリオキシエチレン脂肪族アミン ソルビタンモノ脂肪酸エステル 脂肪酸ペンタエリスリット 脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物 脂肪酸のエチレンオキサイド付加物 脂肪酸アミノまたは脂肪酸アミドのエチレンオキサイド
付加物 アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物 アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物 多価アルコールの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキ
サイド付加物 その他特公昭63-26697号公報、120ページ記載の各種
非イオン界面活性剤等。
アニオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩 各種脂肪酸金属塩 リシノレイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩 硫酸化オレイン酸エチルアニリン オレフィンの硫酸エステル塩類 オレイルアルコール硫酸エステルソーダ塩 アルキル硫酸エステル塩 脂肪酸エチルスルフォン酸塩 アルキルスルフォン酸塩 アルキルナフタレンスルフォン酸塩 アルキルベンゼンスルフォン酸塩 コハク酸エステルスルフォン酸塩 リン酸エステル塩 等。
陽イオン界面活性剤のを以下に示す。
第1級アミノ塩 第3級アミン塩 第4級アンモニウム塩 ピリジン誘導体 等。
両性界面活性剤の代表例を以下に示す。
カルボン酸誘導体 イミダゾリン誘導体 ペタイン誘導体 等。
以上のような界面活性剤は、0.01〜5重量%、好まし
くは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.2〜1重量%添加
される。
酸化防止剤は、樹脂焼けによるブツ発生防止の点から
添加する。写真性の点からフェノール系とホスフェイト
系が好ましく、1種より2種併用した方がよい。本発明
ではカーボンブラックの添加が必須要件であり、その
カーボンブラックによる酸化防止効果との相乗効果で、
酸化防止剤の添加量は0.5重量%以下で十分であり、
好ましくは0.2重量%以下である。酸化還元作用を利用
する写真感光材料に対しては悪影響があるので、添加量
は少ないほうが好ましい。
本発明の樹脂組成物中には、フェノール系酸化防止剤
とホスフェイト系酸化防止剤のうち少なくとも一方が添
加されることが好ましい。これらの酸化防止剤は、樹脂
温度を上昇させたときに、樹脂の着色故障が発生するの
を防止するためのものである。フェノール系及びホスフ
ェイト系酸化防止剤以外の酸化防止剤は、写真感光材料
に悪影響を与えるので好ましくないので、添加する場合
も0.2重量%以下にすべきである。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば以下に記載
するものがある。
n−オクタデシル−3(3′,5′−ジ−t−ブチル
4′ヒドロキシフェニル)プロピネート 2,6ジ−t−ブチル4−メチルフェノール 2,6ジ−t−ブチル−p−クレゾール 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール) 4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール) 4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール) ステアリル−β(3,5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン 1,3,5−トルメチル−2,4,6,−トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン テトラキス〔メチレン−3(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン 市販品としては、チバガイギー社のイルガノックス各
種と住友化学(株)のSumilizer BHT,Sumilizer BP-76,
Sumilizer WX-R,Sumilizer BP-101等がある。
ホスフェイト系酸化防止剤としては、例えば以下に記
載するものがある。
トリノニルフェニル ホスフェイト トリフェニル ホスフェイト 本発明では、カーボンブラックと併用されるので、
酸化防止効果が相乗的に向上する。さらに、黒色に着色
されるので、樹脂焼けの黒褐色の着色も全然問題になら
なくなる。
ホモポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
体樹脂及びエチレン−エチルアクリレート共重合体樹
脂: ホモポリエチレン樹脂の中で最も好ましい高圧法分岐
状低密度ホモポリエチレン(LDPE)樹脂の一例として、
日本国内で市販されている商品名とその樹脂メーカーを
以下に記す。
メーカー名 商 品 名 住友化学 スミカセン 三菱油化 ユカロン 三井石油化学 ミラソン 日本ユニカー NUCポリエチレン 宇部興産 UBEポリエチレン 日本石油化学 日石レクスロン 東洋ソ ペトロセン 昭和電工 ショウレックス 三菱化成 ノバテック−L 旭化成 サンテック−LD エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂としては、下記の
メーカーの下記の商品がある。
メーカー名 商 品 名 昭和電工 ショウレックスEVA 住友化学 エバテート 東洋ソー ウルトラセン 三井石油化学 ミラソンEVA 日本ユニカー NUC EVAコポリマー エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂として
は、下記のメーカーの下記の商品がある。
メーカー名 商 品 名 日本ユニカー NUC EVAコポリマー 三井・デュポンポリケミカル エバフレックスEEA 以上の3つの樹脂のうちから選択した1以上の樹脂が
5〜90重量%含有されている。5重量%未満であると、
フィルム成形性、製袋適性、外観、生産性の改善効果が
小さい。
また、90重量%を越えると物理強度が低下し、ヒート
シール適性(ホットタック性、夾雑物シール性、ヒート
シール強度等)が悪化する。
また、遮光性ポリオレフィン樹脂層には、ブロッキン
グを防止するために、ブロッキング防止剤を添加するこ
とができる。
ブロッキング防止剤としては、シリカ、珪藻土類、タ
ルク、カルシウムシリケート、珪酸アルミニウム、珪酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、高級脂肪酸ポリビニル
エステル、n−オクタデシルウレア、ジカルボン酸エス
テルアミド、N,N′−ジオレイリ、オキサアミド、炭酸
カルシウムを表面に沈積したゼオライト等が用いられ
る。カーボンブラック、脂肪酸アミド、界面活性
剤と併用するので、分散性が良好でブツの発生を減少さ
せるとともにブロッキング防止効果も向上する。
このようなブロッキング防止剤は、0.01〜10重量%、
好ましくは0.5〜3重量%含まれる。
また、本発明の遮光性ポリオレフィン樹脂層は、共押
出しにより成形されたものでもよく、例えばMIが1.1g/1
0分で密度が0.954g/cm3のHDPE樹脂20重量%、MIが2.1g/
10分で密度が0.920g/cm3のエチレン・4メチルペンテン
−1共重合体樹脂73.5重量%、酸化チタン6重量%、オ
レイン酸アミド0.05重量%、ステアリン酸モノグリセラ
イド0.45重量%からなる厚さ40μmの光反射性遮光層と
共押出しすることにより、二層共押出しインフレーショ
ンフィルムとしてもよい。
また、本発明の遮光性ポリオレフィン樹脂層を最内層
とし、かつ各種フレキシブルシート層を最外層として接
着剤層を介して積層してもよい。このフレキシブルシー
ト層としては、アルミニウム真空蒸着二軸延伸熱可塑性
樹脂フィルム、金属箔、各種の紙、不織布、合成紙等が
挙げられる。このフレキシブルシート層は、遮光性ポリ
オレフィン樹脂層よりも10℃以上融点が高いことが製袋
適性向上の点から好ましい。
本発明の写真感光材料用包装材料は、特にハロゲン化
銀写真感光材料、ジアゾ写真感光材料、感光性樹脂、自
己現像型写真感光材料、拡散転写型写真感光材料、直接
ポジ型写真感光材料等の包装材料として最適である。
本発明の写真感光材料用包装材料は、その使用形態と
しては、一重平袋、二重平袋、一重ガセット袋、二重ガ
セット袋、積層フィルム、明室装填用包装袋、ロール状
感光材料を包装するシート状又はチューブ状の帯電防止
遮光フィルム等が考えられ、その他公知のあらゆる形態
に使用可能である。
〔作用〕
本発明の写真感光材料用包装材料では、エチレン・
αオレフィン共重合体樹脂が物理強度、ヒートシール適
性(特に経時ヒートシール強度、ホットタック性、夾雑
物シール性)を向上させる。脂肪酸アミド又はシリコ
ンが樹脂流動性、成形性、カーボンブラックの分散
性、包装作業性(製袋適性、感光材料出入れ適性)、ブ
ロッキング防止性を効果的に発揮する。界面活性剤が
帯電防止性、防滴性、白粉発生の防止性、カーボンブ
ラックの分散性を向上させる。酸化防止剤が、ブツ
(固まり)発生を防止し、フィルム成形性を改良する。
そして、カーボンブラック、脂肪酸アミド又はシリ
コン、界面活性剤、酸化防止剤を併用することによ
る相乗効果で、ブリードアウトによる白粉の発生、ブツ
の発生等を大幅に減少させながら、帯電防止性、防滴
性、酸化防止性、ブロッキング防止性を良化させる。
ホモポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂から
選択した1以上の樹脂が、幅広い温度範囲でのヒートシ
ール強度とホットタック性を示し、流動性向上だけでな
く、経時ヒートシール強度及び低温ヒートシール性を確
保でき、ヒートシール時のピンホールの発生も防止す
る。
〔実施例〕
本発明の写真感光材料用包装材料の実施例を、第1図
ないし第5図に基づいて説明する。
第1図ないし第5図は、それぞれ本発明の写真感光材
料用包装材料の一実施例の層構成を示す部分断面図であ
る。
第1図に示す写真感光材料用包装材料は、遮光性ポリ
オレフィン樹脂層1aのみからなる単層フィルムである。
第2図に示す写真感光材料用包装材料は、遮光性ポリ
オレフィン樹脂層1aに光反射性遮光性2aが積層された二
層共押出しインフレーションフィルム3aである。
第3図に示す写真感光材料用包装材料は、遮光性ポリ
オレフィン樹脂層1aに接着剤層4を介してフレキシブル
シート層5が積層されている。
第4図に示す写真感光材料用包装材料は、第2図に示
すものと同一の二重共押出しインフレーションフィルム
3aの光反射性遮光層2aに、さらに接着剤層4を介してフ
レキシブルシート層5が積層されている。
第5図に示す写真感光材料用包装材料はフレキシブル
シート層5の両側に接着剤層4,4を介して遮光性ポリオ
レフィン樹脂層1a,1aがそれぞれ積層されている。
次に、本発明品1〜16及び比較品1〜8の特性を比較
した実験結果を、その構成とともに第1表、第2表及び
第3表に示す。これらのフィルムは、いずれもダイスリ
ット1mmのリングダイスを用いたインフレーションフィ
ルム成形法により、ブローアップ比を1.5にして空気冷
却法を使用して作成した。フィルムの厚さは、80μmと
した。
なお、表中の各種樹脂等は以下の通りである。
A;エチレン・αオレフィン樹脂 A1:エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 MI2.0g/10分、密度0.920g/cm3 A2:エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 MI2.4g/10分、密度0.923g/cm3 B;ホモポリエチレン樹脂 B1:高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂 MI2.6g/10分、密度0.926g/cm3 B2:低圧法直鎖状高密度ホモポリエチレン樹脂 MI1.2g/10分、密度0.950g/cm3 C;エチレンエチルアクリレート樹脂 C1:MI6.0g/10分、密度0.930g/cm3 D;エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂 D1:MI2.1g/10分、密度0.921g/cm3 K;界面活性剤 K1:ステアリン酸モノグリセライド K2:ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル S;酸化防止剤 S1:2−6−ジ−t−ブチル−パラクレゾール(BHT) S2:テトラキス〔メチレン−3(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン 評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…可(実用限度内) ▲…実用化に問題あり(改良必要) ×…実用化不可 表中のフィルム特性の試験方法は、下記による。
イ;ブツ(固まり)の発生防止性 各サンプルをインフレーションフィルム成形機を用い
て作成した時のブツの発生しにくさの度合いをフィルム
の外観目視検査により判定 ロ;白粉の発生防止性 各サンプルを35℃の加温した部屋に4週間放置後、フ
ィルム表面に発生した白粉の度合を外観目視検査により
判定 ハ;水滴の発生防止性 本発明の写真感光材料用包装材料を用いて作成した袋
に、ロール状写真フィルムを密封して10℃の低温倉庫に
5日間保管後、20℃・60%RHの部屋に10分間放置後、密
封袋の表裏に付着した水滴の量を目視検査により判定 ニ;ブロッキングの発生防止性 インフレーションフィルム成形機を用いて作成した
後、ロール状に巻き取ったまま常温、常湿の貯蔵庫に5
日間保管後、巻きほごそうとした時のブロッキングの状
態により判定 ホ;静電気の発生防止性 テストすべき各フィルムで幅35mm、長さ1350mmのエン
ドレスベルトを作り、このベルトを荷重500gのSUSロー
ラー(ステンレス製)とSUSローラー間に12m/分の速度
で送った時のハクリ帯電圧をボルトメーターで測定した
値より評価 ヘ;フィルム成形性 インフレーションフィルムを成形した時のモーター負
荷(電流値)、バブルの安定性、フロストラインの位
置、フィッシュアイやブツやフィルムシワやフィルム厚
薄ムラ等のトータルインフレーションフィルム製造適性
により評価 ト;ヒートシール性 ヒートシール強度、ホットタック性、夾雑物シール
性、経時シートシール強度、ヒートシール可能許容温度
巾等のトータルヒートシール適性から判断 チ;包装加工適性 本発明の写真感光材料用包装材料を用いて作成した袋
にロール状写真フィルムを密封包装する時の作業のしや
すさから評価 〔発明の効果〕 本発明の写真感光材料用包装材料は、以上のように構
成したので、物理強度、ヒートシール性(低温ヒートシ
ール性、ホットタック性、ヒートシール可能温度範囲、
経時ヒートシール強度、ピンホール防止性等)、フィル
ム成形性、ブロッキング防止性、帯電防止性、ブツ発生
防止性、白粉発生防止性、遮光性、水滴防止性、包装加
工適性等の写真感光材料用包装材料として必要な相反す
る多くの特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、それぞれ本発明の写真感光材料
用包装材料の一実施例の層構成を示す部分断面図であ
る。 1a……遮光性ポリオレフィン樹脂層 2a……光反射性遮光層 4……接着剤層 5……フレキシブルシート層 a……遮光性物質を含むことを示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 560 G03C 3/00 560T 565 565W

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン・αオレフィン共重合体樹脂 カーボンブラック 脂肪酸アミド又はシリコン0.5重量%以下 界面活性剤0.01〜5重量% 酸化防止剤 ホモポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
    体樹脂及びエチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂
    のうちから選択された1以上からなる5〜90重量%の樹
    脂 の6種成分を含有する遮光性ポリオレフィン樹脂層を具
    備することを特徴とする写真感光材料用包装材料
  2. 【請求項2】前記遮光性ポリオレフィン樹脂層中にブロ
    ッキング防止剤を0.01〜10重量%含有することを特徴と
    する請求項1記載の写真感光材料用包装材料
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の遮光性ポリオレフ
    ィン樹脂層と光反射性遮光層とを共押出したことを特徴
    とする写真感光材料用包装材料
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の遮光性ポリオ
    レフィン樹脂層を最内層とし、かつ、フレキシブルシー
    ト層を最外層として接着剤層を介して積層させたことを
    特徴とする写真感光材料用包装材料
JP2318102A 1990-11-26 1990-11-26 写真感光材料用包装材料 Expired - Fee Related JP2731978B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63283936A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Fuji Photo Film Co Ltd 感光物質用包装材料
JPS63289548A (ja) * 1987-05-22 1988-11-28 Fuji Photo Film Co Ltd 感光物質用包装材料

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