JP2729830B2 - 自転車用変速操作装置 - Google Patents

自転車用変速操作装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自転車用変速操作装置、詳しくは、変速レバ
ーと復帰操作体とを備え、前記変速レバーの操作で往復
側に変速でき、又、前記復帰操作体の操作で復動側に変
速できるようにした自転車用変速操作装置に関する。
(従来の技術) 従来、此種変速操作装置として、特開昭61-222889号
公報に見られるように、レバー軸をもった固定部材の前
記レバー軸に、リターンばねの力でワイヤ巻戻し方向に
復帰回転する円板状のワイヤ巻取体と、この巻取体をワ
イヤ巻取方向に回動させる変速レバーとを回転可能に支
持し、この変速レバーと前記固定部材との間に、前記変
速レバーを変速操作後原位置に復帰させるレバーばねを
介装する一方、前記巻取体の回転中心線方向一端面に、
変速段位に相当する複数個の係合部を周方向に所定間隔
を置いて凹設し、又、回転中心線方向他端面に、複数個
の規制歯を前記各係合部間のピッチに対し1ピッチ未満
の範囲内で前記巻取体の回動方向に変位させて凹設する
と共に、前記巻取体に対し半径方向外方側に、前記巻取
体の回転中心線方向両端面と対向する対向片をもち、こ
られ対向片のうち一方の対向片に、前記係合部の一つと
係合して巻取体の回動位置を段階的に位置決めする係合
体を設け、又、他方の対向片に、前記規制歯の一つと係
合可能な制御部を設けたコ字形復帰操作体を、前記巻取
体の回転中心線方向に移動可能に設け、前記変速レバー
の一方向への回転操作で前記巻取体を回動させて往復側
に変速し、巻取体の回動位置を前記係合体の係合部との
係合により維持し、前記変速レバーの操作解除で変速レ
バーを原位置に復帰させ、又、前記復帰操作体の押圧操
作で、前記制御部を規制歯と係合する方向に移動させる
と同時に、係合体を、係合部との係合が離脱する方向に
移動させて、前記巻取体をリターンばねの力で前記係合
部間のピッチに対し1ピッチ未満の範囲内で復帰させ、
前記復帰操作体の操作解除で、係合体を係合部と係合す
る方向に移動させると同時に、制御部を、規制歯との係
合が離脱する方向に移動させて前記巻取体をリターンば
ねの力で前記1ピッチの残りピッチ分だけ復帰させて、
復動側に一段変速できるようにしたものが知られてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 所が、この従来の装置は、係合部と規制歯とのうち、
係合部が巻取体の回転中心線方向一端面に設けられ、
又、規制歯が巻取体の回転中心線方向他端面に設けられ
ていると共に、これら係合部と規制歯とに係合する係合
体と制御部とが、前記巻取体の回転中心線方向に対向し
ていた巻取体の回転中心線方向に移動可能とした復帰操
作体の押圧操作及び操作解除で前記係合体及び制御部が
同時に同一方向に移動して前記巻取体を一つの変速段位
ごとに復帰させるようにしたものであるから、前記係合
部、係合体、規制歯及び制御部などの寸法誤差の影響が
非常に大きくて、この寸法誤差により、制御部が規制歯
と係合可能な位置に移動していないうちに前記係合体の
係合部との係合が離脱して、巻取体が複数の変速段位一
挙に復帰したり、或は制御部が規制歯と完全に係合し得
る位置に移動しても係合体の係合部との係合が離脱しな
くて、巻取体を復帰させることができなくなったりする
問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑み発明したもので、目的
は、変速レバーを常に原位置に復帰できて、この原位置
からの操作で往動側への変速ができると共に、復帰操作
体の操作で復動側への変速ができながら、多少の寸法誤
差があっても、巻取体を一つの変速段位ごとに確実に復
帰させることができるようにするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の自転車用変速操作装置は、ワイヤ巻取方向に
回転可能で、ばねの力でワイヤ巻戻し方向に復帰回転す
るワイヤ巻取体(2)と、 複数個の係合部(31)と、これら係合部(31)の一つ
に係合する係合体(32)とから成り、前記巻取体(2)
の回動位置を段階的に位置決めして、その位置を保持す
る位置保持機構(3)と、 前記巻取体(2)をワイヤ巻取方向に回動させる変速
レバー(4)と、 前記変速レバー(4)に原位置に復帰する方向の復帰
力を与える付勢手段(5)と、 前記各係合部(31)間のピツチに対し1ピッチ未満の
範囲内で前記巻取体の回動方向に変位させて設ける複数
個の規制歯(61)と該規制歯(61)と係合可能な制御部
(62)とを備え、前記位置保持機構(3)と独立して動
作可能な回転規制機構(6)と、 前記回転規制機構(6)を回転規制側に動作させる第
1の制御突起(73)と、前記位置保持機構(3)を解放
側に動作させる第2の制御突起(72)とを備えた復帰操
作体(7)とを有し、 前記復帰操作体(7)の第1の制御突起(72)と第2
の制御突起(72)とは、前記復帰操作体(7)の復帰操
作を行った場合に前記回転規制機構(6)を動作させた
後に前記位置保持機構(3)を動作させる位置関係にあ
り、 前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとにワイヤ巻戻
し方向に復帰させるようにしたものである。
(作用) 変速レバー(4)を回動操作することにより往動側に
変速できるのであって、この変速レバーの操作後、その
操作を開放することにより前記変速レバー(4)を復帰
手段により常に原位置に復帰させることができるのであ
る。又、復帰操作体(7)を操作することにより、復動
側への変速を行うことができるのである。又、復帰操作
体(7)の操作で回転規制機構(6)を位置保持機構
(3)と独立して動作させることができるので、多少の
寸法誤差があっても、回転規制機構(6)を位置保持機
構(3)よりも先に動作させた後、前記位置保持機構
(3)を動作させて巻取体(2)を一つの変速段位ごと
に確実に復帰させることができるのである。
(実施例) 第1〜3図に示した第1実施例では、支持軸(11)を
もった固定部材(1)の前記支持軸(11)に、ワイヤ巻
取方向に回転可能で、リターンばね(10)の力でワイヤ
巻戻し方向に復帰回転する略円筒状のワイヤ巻取体
(2)を回動自由に支持し、この巻取体部と前記固定部
材(1)との間に、前記巻取体(2)の回動位置を段階
的に位置決めする複数個の係合部(31)と、これら係合
部(31)の一つに係合して前記巻取体(2)の回動位置
を保持する係合体(32)とを備えた位置保持機構(3)
を設けると共に、前記支持軸(11)に、前記巻取体
(2)をワイヤ巻取方向に回動させる変速レバー(4)
を支持し、この変速レバー(4)と前記支持軸(11)と
の間に、前記変速レバー(4)を変速操作後原位置に復
帰させるレバーばね(5)を介装して、前記変速レバー
(4)を常時前記原位置から回動操作できるようにする
と共に、前記巻取体(2)と固定部材(1)との間に、
前記各係合部(31)間のピッチに対し1ピッチ未満の範
囲内で前記巻取体の回動方向に変位させて設ける複数個
の規制歯(61)と該規制歯(61)と係合可能な制御部
(62)とをもった回転規制機構(6)を、前記位置保持
機構(3)と独立して動作可能に設けると共に、この回
転規制機構(6)を前記位置保持機構(3)よりも先に
動作させた後、前記位置保持機構(3)を動作させて、
前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとにワイヤ巻戻し
方向に復帰させる復帰操作体(7)を設けたのである。
レバーばね(5)は、特許請求の範囲における付勢手
段に対応するものである。
以上の構成において、前記巻取体(2)は、前記支持
軸(11)の長さ方向中間部に支持するのであって、その
外周面に、多数の送り歯(21)を小さいピッチで周方向
に多数設けると共に、内周面に前記係合部(31)と規制
歯(61)とを設けている。
又、前記変速レバー(4)には、前記送り歯(21)と
係合して変速レバー(4)のワイヤ巻取方向への操作力
を前記巻取体(2)に伝達する送り爪(41)を枢支し、
該送り爪(41)を付勢ばね(42)で前記送り爪(21)方
向に付勢しており、又、この送り爪(41)の先端部には
係合突起(41a)を設けている。
又、前記支持軸(11)の先端側には前記変速レバー
(4)を回転自由に支持し、又、基部側には前記復帰操
作体(7)を回転自由に支持すると共に、保持筒(12)
を回転不能に支持して、該保持筒(12)に、爪形状の前
記係合体(32)と爪形状の前記制御部(62)とを揺動自
由に支持し、前記係合体(32)を前記係合部(31)方向
に付勢する付勢ばね(33)と、前記制御部(62)を前記
規制歯(61)に対し離脱方向に付勢する付勢ばね(63)
とを設けている。又、前記支持軸(11)の中間部には、
前記変速レバー(4)の原位置を設定する設定部(13)
を設け、この設定部(13)と当接する当接部(43)を前
記変速レバー(4)に設けている。
又、前記係合体(32)と制御部(62)といは、係合突
起(32a)(62a)を突設している。
又、前記復帰操作体(7)は、前記支持軸(11)に嵌
合する軸孔をもった基部と、該基部から外方に向かって
延びる操作部とから成り、その基部側に、往動方向(第
1図時計方向)への回動操作時、前記係合突起(41a)
と係合して前記送り爪(41)を係合離脱方向に作動させ
る制御突起(71)と、前記係合突起(32a)と係合して
前記係合体(32)を係合離脱方向に作動させる制御突起
(72)と、前記係合突起(62a)と係合して前記制御部
(62)を係合方向に作動させる制御突起(73)とを設け
ている。
又、前記復帰操作体(7)は、復帰ばね(図示せず)
で原位置に復帰回転させるのであり、又、この復帰操作
体(7)の一部を前記変速レバー(4)の一部に当接さ
せて復帰操作体(7)を前記原位置に停止させるのであ
る。
又、前記変速レバー(4)と復帰操作体(7)とは、
同一方向に指向させて、これら変速レバー(4)及び復
帰操作体(7)の操作部を近接させている。
又、前記固定部材(1)は、前記変速レバー(4)及
び復帰操作体(7)に対し静止する部材であって、第
1、2図では、自転車用ハンドルに固定するブラケット
に対し揺動可能にしている。詳しくは、自転車用ドロッ
プハンドルの曲杆部に固定するブラケットと、該ブラケ
ットに枢支するブレーキレバーとから成る制御操作装置
における前記ブレーキレバーを、基部側と操作部側とに
分割して、その基部側を前記固定部材(1)とし、操作
部側を前記変速レバー(4)とし、かつ前記支持軸(1
1)を、前記ブレーキレバーを前記ブラケットに枢支す
るレバー軸と直交させて、制動操作時、前記ブレーキレ
バーを、前記レバー軸を中心に揺動させ、又、変速操作
時、前記変速レバー(4)を、前記支持軸(11)を中心
として前記ブレーキレバーの揺動方向と直交する方向に
回動させる如く成している。
以上の如く構成した変速操作装置は、主としてハンド
ルバー(図示せず)におけるグリップ近傍位置に、前記
支持軸(11)が上下方向下方に指向するように装着し
て、グリップを把持する手の親指で変速レバー(4)及
び復帰操作体(7)を操作できるようにするのである。
しかして、前記グリップを把持する手の親指を変速レ
バー(4)の操作部に接触させて、第2図の状態から時
計方向の往動操作すると、送り爪(41)を介して巻取体
(2)が往動すると共に、係合体(32)の係合部(31)
との係合が離脱し、操作ワイヤを牽引して前記変速レバ
ー(4)の往動方向への回動が前記係合部(31)の1ピ
ッチのストロークに達すると一段変速でき、又、2ピッ
チのストロークに達すると二段変速できるのであって、
三段変速までは前記親指の一回の操作で、又は、複数段
の一挙に変速操作することができるのである。又、四段
以上の変速は、前記変速レバー(4)を原位置に一旦復
帰させた後、改めて前記変速レバー(4)を往動操作す
ることにより一段毎に、又は、複数段の一挙に変速する
ことができるのである。そして所望の大径ギヤ側段位に
変速した状態で前記係合体(32)は所望の係合部(31)
と係合し、巻取体(2)の復動方向への回動が阻止さ
れ、大径ギヤ側段位に変速した変速状態を確実に保持で
きるのでる。そして、以上の如く変速した後、前記変速
レバー(4)の操作を解放すると、該レバー(4)は、
レバーばね(5)の力で復動方向(第2図反時計方向)
に復動し、当接部(43)の設定部(13)との当接によっ
て前記変速レバー(4)は原位置に復帰して停止し、次
の操作に備えるのである。
しかして、変速段位数が5〜6段である場合、前記変
速レバー(4)を指の押し操作で2回往動操作すること
により無理なく小径ギヤ側段位から大径ギヤ側段位に変
速することができるのである。
次に、大径ギヤ側段位に変速した状態から再び小径ギ
ヤ側段位に変速するには、前記グリップを把持する親指
を、原位置にある復帰操作体(7)の操作部に接触させ
て、該復帰操作体(7)を第2図の状態から時計方向、
即ち、前記変速レバー(4)と同方向に往動操作するの
であって、この操作により、先ず制御突起(71)が送り
爪の係合突起(41a)と当接し、次に制御突起(73)が
規制歯の係合突起(61a)と当接し、最後に制御突起(7
2)が係合体の係合突起(32a)と当接するのである。し
かして、前記制御突起(71)の係合突起(41a)との当
接により送り爪(41)の送り歯(21)との係合が離脱
し、更に前記制御突起(73)の係合突起(61a)との当
接により制御部(62)が規制歯(61)方向に強制的に押
圧されて、該制御部(62)の爪部が規制歯(61)内に進
入した後、前記制御突起(72)の係合突起(32a)との
当接により係合体(32)の係合部(31)との係合が離脱
し、前記巻取体(2)は、前記制御部(62)と規制歯
(61)との間の隙間相当量だけ、即ち前記係合部(31)
の1ピッチの範囲内で反時計方向に復動し、前記復帰操
作体(7)の操作解除により、該復帰操作体(7)が反
時計方向に復帰すると、前記制御部(62)の押圧が解除
され、該制御部(62)の規制歯(61)との係合が離脱す
ると共に、前記係合体(32)が一段小径ギヤ側の係合部
(31)と係合し、この係合により前記巻取体(2)のリ
ターンばね(10)による復動が阻止され、小径ギヤ側段
位に変速した変速状態を確実に保持できるのである。
又、復帰した前記復帰操作体(7)は、前記変速レバー
(4)の一部と当接して、原位置に停止し、次の操作に
備えるのである。
しかして、前記巻取体(2)の回動位置を段階的に位
置決めして、その位置を保持する位置保持機構(3)の
係合体(32)と、前記巻取体(2)の復動量を規制する
回転規制機構(6)の制御部(62)とをそれぞれ独立し
て動作可能とし、復帰操作体(7)の操作で、前記制御
部(62)を係合体(32)よりも先に動作させて、前記巻
取体(2)の復動量を規制した後、前記係合体(32)を
動作させて前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとに復
帰させるようにしているため、多少の寸法誤差があって
も、前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとに確実に復
帰させることができるのである。
次に第4〜11図に示した第2実施例について説明す
る。
しかして、第2実施例では、固定部材(1)に、立上
り片(14)を介して前記支持軸(11)と平行な爪軸(1
5)を設け、この爪軸(15)に爪形状の前記係合体(3
2)を枢支すると共に、前記支持軸(11)に、外周面に
前記複数個の送り歯(21)と複数個の係合部(31)とを
もち、軸方向一端面に前記複数個の規制歯(61)を設け
た巻取体(2)と、基部に前記送り爪(41)をもった変
速レバー(4)と、基部に前記送り爪(41)及び前記係
合体(32)と係合可能な制御突起(74)とカム面(75)
とをもった復帰操作体(7)とをそれぞれ回動自由に支
持し、この巻取体(2)をワイヤ巻戻し方向に付勢する
前記リターンばね(10)と前記レバーばね(5)とを設
ける一方、前記支持軸(11)に、前記巻取体(2)の端
面及び復帰操作体(7)の基部と対向する回転規制板
(8)を回動不能で、かつ軸方向移動可能に支持し、こ
の回転規制板(8)の前記復帰操作体(7)との対向面
に、復帰操作体(7)の回動操作時前記カム面(75)と
係合する押圧突起(81)を設け、又、回転規制板(8)
の前記巻取体(2)との対向面に、復帰操作体(7)の
回動操作時前記規制歯(61)と係合可能な制御部(62)
を設け、復帰操作体(7)の回動操作により前記制御部
(62)を係合方向に動作させた後、前記送り爪(41)及
び係合体(32)を係合離脱方向に動作させる如く成した
のである。
前記巻取体(2)の外周面に設ける前記送り歯(21)
と係合部(31)とは、巻取体の軸方向に変位させて設け
ている。
又、前記復帰操作体(7)に設ける制御突起(74)
は、前記支持軸(11)と平行状に形成して、前記送り爪
(41)及び係合体(32)と前記送り歯(21)及び係合部
(31)との間に配置し、前記復帰操作体(7)の前記ワ
イヤ巻取方向と同方向への回動操作により前記制御突起
(74)が、前記送り爪(41)及び係合体(32)と当接し
てこれら送り爪(41)及び係合体(32)を前記送り歯
(21)及び係合部(31)から離反させる方向に動作させ
るようにしている。
又、前記回転規制板(8)は、付勢ばね(9)で前記
巻取体(2)と離反する方向に付勢されており、前記復
帰操作体(7)の前記ワイヤ巻取方向と同方向への回動
操作により前記カム面(75)及び押圧突起(81)を介し
て前記回転規制板(8)が前記巻取体(2)方向に移動
し、前記制御部(62)が、前記規制歯(61)の移動軌跡
内に進入するようにしており、又、前記付勢ばね(9)
の力で前記カム面(75)を介して前記復帰操作体(7)
を前記ワイヤ巻戻し方向に復帰させるようにしている。
尚、図面では、前記制御部(62)と押圧突起(81)とカ
ム面(75)とを2組み設けているが、1組みであっても
よい。
又、前記固定部材(1)は、ベース体と、該ベース体
に取付る前記支持軸(11)とから成り、この支持軸(1
1)の先端部外周には、軸方向に延びる複数個の凹条(1
6)とねじ溝とを設けて、このねじ溝にナットを螺合し
ている。又、前記支持軸(11)と前記変速レバー(4)
の軸孔内周面との間に、該変速レバー(4)を原位置に
停止させる前記設定部(13)と当接部(43)とを設けて
いる。
尚、第2実施例において、(33)、(42)は付勢ば
ね、(22)は前記巻取体(2)に設けて操作ワイヤの一
端を掛止するワイヤ掛止部である。
以上の如く構成した第2実施例の変速操作装置は、第
1実施例と同様ハンドルバー(図示せず)におけるグリ
ップ近傍位置に、前記支持軸(11)が上下方向下方に指
向するように装着して、グリップを把持する手の親指で
変速レバー(4)及び復帰操作体(7)を操作できるよ
うにするのである。しかして、前記グリップを把持する
手の親指を変速レバー(4)の操作部に接触させて、第
5図の状態からワイヤ巻取方向(時計方向)に回動操作
すると、この変速レバー(4)の操作力が、送り爪(4
1)を介して巻取体(2)に伝達され、この巻取体
(2)が時計方向に往動すると共に、係合体(32)の係
合部(31)との係合が離脱し、操作ワイヤを牽引し、前
記変速レバー(4)の往動方向への回動が前記係合部
(31)の1ピッチのストロークに達すると所定変速段位
に変速できるのである。そして所望の変速段位に変速し
た状態で前記係合体(32)は所望の係合部(31)と係合
し、巻取体(2)の復動方向への回動が阻止され、その
変速状態を確実に保持できるのである。又、以上の如く
変速した後、前記変速レバー(4)の操作を開放する
と、該変速レバー(4)は、レバーばね(5)の力で原
位置に(第5図反時計方向)に復動し、当接部(43)の
設定部(13)との当接によつて前記変速レバー(4)は
第5図の如く原位置に復帰して停止し、次の操作に備え
るのである。
そして、以上の如く変速した後、前記グリップを把持
する手の親指を復帰操作体(7)の操作部に接触させ
て、該復帰操作体(7)を第5、6図の状態から第5、
6図矢印方向に押圧すると、該復帰操作体(7)が少し
時計方向に回動して、カム面(75)により回転規制板
(8)が前記巻取体(2)方向に移動して制御部(62)
が、前記巻取体(2)における規制歯(61)の移動軌跡
内に進入すると共に、制御突起(74)が、送り爪(41)
と係合体(32)とに当接して、これら送り爪(41)及び
係合体(32)の係合が離脱し、前記巻取体(2)は、リ
ターンばね(10)の力で前記制御部(62)と規制歯(6
1)都の間の隙間相当量だけ、即ち前記係合部(31)の
1ピッチの範囲内で反時計方向に復動し、前記復帰操作
体(7)の操作解除により、該復帰操作体(7)が反時
計方向に復帰すると、前記回転規制板(8)の押圧が解
除され、前記制御部(62)の規制歯(61)との係合が離
脱すると共に、前記係合体(32)が一段小径ギヤ側の係
合部(31)と係合し、この係合により前記巻取体(2)
のリターンばね(10)による復動が阻止され、小径ギヤ
側段位に変速した変速状態を確実に保持できるのでる。
しかして、前記巻取体(2)の回動位置を段階的に位
置決めして、その位置を保持する位置保持機構(3)の
係合体(32)と、前記巻取体(2)の復動量を規制する
回転規制機構(6)の制御部(62)とをそれぞれ独立し
て動作可能とし、復帰操作体(7)の操作で、前記制御
部(62)を係合体(32)よりも先に動作させて、前記巻
取体(2)の復動量を規制した後、前記係合体(32)を
動作させて前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとに復
帰させるようにしているため、多少の寸法誤差があって
も、前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとに確実に復
帰させることができるのである。
尚、第1、第2実施例では、リターンばね(10)を設
けて、巻取体(2)をワイヤ巻戻し方向に復帰回動させ
るように構成したが、その他、例えば、変速機における
リターンばねを利用し、このリターンばねの力で前記巻
取体(2)を復帰回動させるようにしてもよいのであ
る。従って、前記巻取体(2)と固定部材(1)との間
に設ける前記リターンばね(10)は必らずしも必要でな
い。
(発明の効果) 以上の如く本発明によれば、変速レバー(4)を常に
原位置に復帰できて、この原位置からの操作で往動側へ
の変速ができると共に、復帰操作体(7)の操作で復動
側への変速ができながら、位置保持機構(3)における
係合部(31)間のピッチに対し1ピッチ未満の範囲内で
前記巻取体の回動方向に変位させて設ける複数個の規制
歯(61)と該規制歯(61)と係合可能な制御部(62)と
をもった回転規制機構(6)を、前記位置保持機構
(3)と独立して動作可能に設けると共に、この回転規
制機構(3)を前記位置保持機構(3)よりも先に動作
させた後、前記位置保持機構(3)を動作させて、前記
巻取体(2)を一つの変速段位ごとにワイヤ巻戻し方向
に復帰させる復帰操作体(7)を設けたから、前記係合
部(31)、係合体(32)、回転規制機構(6)及び復帰
操作体(7)などに多少の寸法誤差があっても、巻取体
(2)を一つの変速段位ごとに常に確実に復帰させるこ
とができるのであり、復動側への変速を常に確実にでき
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明変速レバー装置の一実施例を示す一部省
略拡大断面図、第2図は一部省略横断面図、第3図は作
動状態の説明図、第4図〜第11図は別の実施例を示すも
ので、第4図は第1図に対応した拡大断面図、第5図は
第4図IV-IV線に縮小した断面図、第6図は第4図VI-VI
線の縮小した断面図、第7図は第4図VII-VII線の縮小
した断面図、第8図〜第10図は巻取体の作動状態を示す
もので、第8図は原位置にある状態の説明図、第9図は
所望の変速段位に変速した状態の説明図、第10図は巻取
体(2)を復帰させるときの説明図、第11図は送り爪及
び係合体を係合離脱させた状態の説明図である。 (1)……固定部材 (2)……巻取体 (3)……位置保持機構 (31)……係合部 (32)……係合体 (4)……変速レバー (6)……回転規制機構 (61)……規制歯 (62)……制御部 (7)……復帰操作体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ巻取方向に回転可能で、ばねの力で
    ワイヤ巻戻し方向に復帰回転するワイヤ巻取体(2)
    と、 複数個の係合部(31)と、これら係合部(31)の一つに
    係合する係合体(32)とから成り、前記巻取体(2)の
    回動位置を段階的に位置決めして、その位置を保持する
    位置保持機構(3)と、 前記巻取体(2)をワイヤ巻取方向に回動させる変速レ
    バー(4)と、 前記変速レバー(4)に原位置に復帰する方向の復帰力
    を与える付勢手段(5)と、 前記各係合部(31)間のピツチに対し1ピッチ未満の範
    囲内で前記巻取体の回動方向に変位させて設ける複数個
    の規制歯(61)と該規制歯(61)と係合可能な制御部
    (62)とを備え、前記位置保持機構(3)と独立して動
    作可能な回転規制機構(6)と、 前記回転規制機構(6)を回転規制側に動作させる第1
    の制御突起(73)と、前記位置保持機構(3)を解放側
    に動作させる第2の制御突起(72)とを備えた復帰操作
    体(7)とを有し、 前記復帰操作体(7)の第1の制御突起(72)と第2の
    制御突起(72)とは、前記復帰操作体(7)の復帰操作
    を行った場合に前記回転規制機構(6)を動作させた後
    に前記位置保持機構(3)を動作させる位置関係にあ
    り、 前記巻取体(2)を一つの変速段位ごとにワイヤ巻戻し
    方向に復帰させるようにした自転車用変速操作装置。
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