JP2729394B2 - 黒色用反応染料混合物及びセルロース繊維類の染色方法 - Google Patents

黒色用反応染料混合物及びセルロース繊維類の染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は黒色用反応染料混合物及びセルロース繊維類
の染色方法に関するものであり、詳しくは、各種光源下
において変色のない黒色染色物を得るための反応染料混
合物及びセルロース繊維類の染色方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 反応染料はセルロース繊維や含窒素繊維を染色するた
めの染料として広く利用されているが、これらの染色物
は各種光源下で色相が変化するものが多い。すなわち、
染色物を晴天の北窓光で見た場合の標準色相に対して、
朝日や夕日の下で見た場合、更に、撮影用スポットライ
ト及び各種照明用光源の下で見た場合の色相が異なるこ
とが多い。このような色相差が大きい染色物は商品価値
を低下させる原因となる。特に、高級衣料用として使わ
れる黒色染色物の場合には、撮影用スポットライトの照
射下において、赤味を帯びた色相になるものが多く、商
品イメージを大きく損ねる欠点がある。
このような傾向は分散染料を用いて染色されたポリエ
ステル繊維の場合も同様であるが、ポリエステル繊維の
場合には、特定組成の分散染料を用いることにより上記
色相差を抑制する方法が提案されている。しかしなが
ら、反応染料を用いる染色の場合には、各種光源下にお
ける色相差の改善検討は殆ど行なわれていない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はセルロース繊維或いは含窒素繊維等のセルロ
ース繊維類を染色した場合、光源の差により色相に影響
を受けない黒色の染色物を得ることができる反応染料及
びセルロース繊維類の染色方法の提供を目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはブルー色とオレンジ色の反応染料混合物
を用いてセルロース繊維或いは含窒素繊維等を黒色に染
色する方法につき検討した結果、特定のブルー色染料と
オレンジ色染料を配合することにより光源差による色相
差を抑制し得ることを見出した。すなわち、本発明の要
旨は、少なくともブルー色の反応染料とオレンジ色の反
応染料とを配合してなる黒色用反応染料混合物におい
て、ブルー成分として、カラーインデックスNo.リアク
ティブブルー147の反応染料を用い、且つ、オレンジ成
分として、前記ブルー成分に対して、0.1〜4重量倍の
カラーインデックスNo.リアクティブオレンジ7、同1
5、同16、同56、同57、同72、同72:1及び同74から選ば
れた少なくとも1種の反応染料を用いることを特徴とす
る黒色用反応染料混合物、及び少なくともブルー色の反
応染料とオレンジ色の反応染料とを使用してセルロース
繊維類を黒色に染色する方法において、ブルー成分とし
てカラーインデックスNo.の反応染料を用い、且つ、オ
レンジ成分として前記ブルー成分に対して、0.1〜4重
量倍の前記カラーインデックスNo.の反応染料から選ば
れた少なくとも1種を用いることを特徴とするセルロー
ス繊維類の染色方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明ではブルー成分としてカラーインデックスNo.
(以下、C.I.No.と略記する)リアクティブブルー147で
示される水溶性の反応染料を選定し、一方、オレンジ成
分としてC.I.No.リアクティブオレンジ7、C.I.No.リア
クティブオレンジ15、C.I.No.リアクティブオレンジ1
6、C.I.No.リアクティブオレンジ56、C.I.No.リアクテ
ィブオレンジ57、C.I.No.リアクティブオレンジ72、C.
I.No.リアクティブオレンジ72:1及びC.I.No.リアクティ
ブオレンジ74から選ばれた少なくとも1種の水溶性反応
染料を選定し、両者を配合して黒色用反応染料を調製す
るものである。
本発明におけるオレンジ成分の使用量はブルー成分に
対して0.1〜4重量倍、好ましくは0.2〜3重量倍であ
る。
本発明によればこの2成分を特定割合で配合した混合
物を用いて、セルロース繊維や含窒素繊維を黒色に染色
することにより、各種光源下でも色相差を生じない染色
物を得ることができる。
本発明の黒色用反応染料混合物は、上述のブルー成分
とオレンジ分の少なくとも2成分を配合することにより
調製されるが、必要に応じて、これにレッド成分及び/
又はイエロー成分等の第3成分を配合しても差し支えな
い。すなわち、本発明の各種光源下での色相差抑制効果
は、上述の特定のC.I.No.で示されるブルー成分とオレ
ンジ成分との配合によって達成されるもので、これに第
3成分を更に加えても、本発明の効果は基本的に変るも
のではない。
したがって、場合によっては、ブルー成分(ネービー
ブルー成分を含む)又はオレンジ成分についても、本発
明で規定する反応染料以外の第3成分を配合してもよ
い。第3成分の量は極端に多いと本発明の効果が薄くな
るので、通常、本発明で特定するブルー成分及びオレン
ジ成分に対して、4重量倍以下、好ましくは3重量倍以
下の割合で配合するのが良い。
例えば、ブルー成分として、本発明で規定するC.I.N
o.リアクティブブルー147の反応染料とともにネービー
ブルー色の反応染料であるC.I.No.リアクティブブラッ
ク5を一緒に用いると、染料混合物全体のバランスを損
ねることなく、染料混合物の低コスト化を図ることがで
きるので好ましい。
なお、本発明の反応染料混合物は予め混合しておいて
もよいし、また、染色時に混合しても差し支えない。
本発明の染料混合物により染色可能な繊維としては、
セルロース繊維類、即ち木綿、ビスコースレーヨン、キ
ュプラアンモニウムレーヨン、麻などのセルロース系繊
維、更にポリアミド、羊毛、絹等の含窒素繊維が挙げら
れるが、セルロース繊維が特に望ましい。また、これら
の繊維は、例えばポリエステル、トリアセテート、ポリ
アクリロニトリルなどとの混合繊維として用いても差し
支えない。
本発明の染料混合物は公知の種々の染色法に適用する
ことができ、通常、吸尽染色法に適用するのが望ましい
が、コールドバットバッチ法又はパッドスチーム法など
に適用しても効果的である。
本発明の染料混合物を用いてセルロース含有繊維を吸
尽染色するには、例えば、重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ、
炭酸リチウム、苛性ソーダ等のアルカリ、および、例え
ば、芒硝、食塩等の無機塩の存在下、染色することがで
きる。この際のアルカリの使用量は通常、染色浴1l当り
40〜80gである。そして、染色温度は通常、40〜80℃、
好ましくは50〜60℃である。
[実施例] 次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り実施例の記述に限定さ
れるものではない。
実施例1 C.I.No.リアクティブブルー147 0.7g及びC.I.No.リア
クティブオレンジ16 0.3gとを混合した黒色用染料混合
物を水200mlに溶解し、これに芒硝10gを加え溶解し調製
した染浴(芒硝濃度50g/l)に、シルケット綿メリヤス1
0gを浸漬し、30分を要して50℃まで昇温し、次いで、炭
酸ソーダ3gを添加し同温度で1時間吸尽染色を行なっ
た。
染色後、染布を常法により、水洗、ソーピング、乾燥
を行ない黒色染布を得た。
この黒色染布につき、下記の方法により演色性試験を
実施した。
結果を表−1に示す。
<演色性試験> 黒色染布を写真撮影用ランプ(松下電器製、品番PRS
500WS)照射下で見た場合の色相と黒色布を晴天時の
北窓光下(自然光)で見た場合の色相とを比較し、その
色相差を下記基準にて肉眼で判定した。
比較例1 実施例1で用いたC.I.No.リアクティブブルー147の代
りに、ネービーブルー色の反応染料であるC.I.No.リア
クティブブラック5を用いた以外は実施例1と同様に染
色を行ない黒色染布を得た。この染布につき実施例1と
同様に演色性試験を行なった。結果を表−1に示す。
実施例2〜6 表−1に示されるブルー色染料およびオレンジ色染料
を用い、更に要す4れば赤色反応染料を加え実施例と同
様に木綿布の染色を行なって黒色染色物を得、次いでこ
の黒色布の演色性試験を行なった。結果を表−1に示
す。
なお、表−1に示される[a]、[a′]、[b]、
[b−1]、[b−2]及び[c]の各反応染料は下記
に示すC.I.No.の反応染料である。
[a]: C.I.No.リアクティブブルー147 [a′]: 〃 〃 ブラック5 [b]: C.I.No.リアクティブオレンジ16 [b−1]: 〃 〃 〃 7 [b−2]: 〃 〃 〃 15 [c]: C.I.No.リアクティブレッド22 実施例7〜11 実施例1のオレンジ色の反応染料、C.I.No.リアクテ
ィブオレンジ16の代りに、下記のC.I.No.で示されるオ
レンジ色の各反応染料を用い、その外は実施例1と全く
同様な染色を実施し黒色染布を得、各染布について同様
の演色性試験を実施したところ、各々の判定結果は全て
「◎」と優れたものであった。
[発明の効果] 本発明は特定のブルー色の反応染料と特定のオレンジ
色の反応染料とを配合した黒色用染料混合物及び特定の
ブルー色の反応染料と特定のオレンジ色の反応染料を使
用するセルロース繊維類の染色方法であるが、本発明の
染料混合物を用いて、又は本発明方法に従いセルロース
繊維類を黒色に染色した場合には、各種光源下において
も色相に差がない優れた染色物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 啓二 福岡県北九州市八幡西区大字藤田2447番 地の1 三菱化成株式会社黒崎工場内 (56)参考文献 特開 昭63−178170(JP,A) 特開 平2−202956(JP,A) 特開 平2−215864(JP,A) 特開 平1−315469(JP,A) 特開 平2−73870(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともブルー色の反応染料とオレンジ
    色の反応染料とを配合してなる黒色用反応染料混合物に
    おいて、ブルー成分として、カラーインデックスNo.リ
    アクティブブルー147の反応染料を用い、且つ、オレン
    ジ成分として、前記ブルー成分に対して、0.1〜4重量
    倍のカラーインデックスNo.リアクティブオレンジ7、
    同15、同16、同56、同57、同72、同72:1及び同74から選
    ばれた少なくとも1種の反応染料を用いることを特徴と
    する黒色用反応染料混合物。
  2. 【請求項2】少なくともブルー色の反応染料とオレンジ
    色の反応染料とを使用してセルロース繊維類を黒色に染
    色する方法において、ブルー成分として、カラーインデ
    ックスNo.リアクティブブルー147の反応染料を用い、且
    つ、オレンジ成分として、前記ブルー成分に対して、0.
    1〜4重量倍のカラーインデックスNo.リアクティブオレ
    ンジ7、同15、同16、同56、同57、同72、同72:1及び同
    74から選ばれた少なくとも1種の反応染料を用いること
    を特徴とするセルロース繊維類の染色方法。
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