JP2728582B2 - El表示装置の駆動方法 - Google Patents

El表示装置の駆動方法

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JP2728582B2
JP2728582B2 JP29735091A JP29735091A JP2728582B2 JP 2728582 B2 JP2728582 B2 JP 2728582B2 JP 29735091 A JP29735091 A JP 29735091A JP 29735091 A JP29735091 A JP 29735091A JP 2728582 B2 JP2728582 B2 JP 2728582B2
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久 山口
敦 坂本
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  • Control Of El Displays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流駆動型容量性フラ
ットマトリックスディスプレイ、すなわち薄膜EL(エ
レクトロルミネッセンス)表示装置の駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば2重絶縁型(または3層構造)
薄膜EL素子は、次のように構成される。図2に示すよ
うに、ガラス基板1の表面にIn23から成る複数の帯
状の透明電極2を平行に設け、この上にたとえばY
23、Si34、Al23などの誘電物質3、Mnなど
の活性剤をドープしたZnSからなるEL層4および上
述と同様の誘電物質3を蒸着法、スパッタリング法など
の薄膜技術を用いて順次500〜10000Åの膜厚に
積層して3層構造にし、その上に前記透明電極2と直行
する方向にAl23から成る複数の帯状の背面電極5を
平行に設けている。
【0003】上述の薄膜EL素子は、その電極間に誘電
物質3で挟持されたEL層4を介在させたものであるか
ら、等価回路的には容量性素子と見ることができる。ま
た、この薄膜EL素子は、図3に示す電圧−輝度特性か
ら解るように、200V程度の比較的高電圧を印加して
駆動される。この薄膜EL素子は、交流電界によって高
輝度発光し、しかも長寿命であるという特徴を有してい
る。
【0004】従来、このような薄膜EL素子を用いた表
示装置のために、本件出願人は変調電圧供給時の消費電
力の低減を目的とした駆動装置を提案している。この駆
動装置では、走査側電極の駆動回路として、データ側電
極に対して負極性の電圧を印加するトランジスタと正極
性の電圧を印加するトランジスタとから成る走査側駆動
ICを備え、データ側電極の駆動回路としてEL層に変
調電圧を充電するトランジスタおよび放電するトランジ
スタと、それぞれのトランジスタの電流方向と逆向きに
ダイオードを接続したデータ側駆動ICを備え、データ
側では表示データに従って充電用および放電用トランジ
スタを用いて変調駆動を行う一方、走査側ではNチャネ
ルのトランジスタとPチャネルのトランジスタとを用い
ていわゆるフィールド反転駆動を行い、さらには1走査
線毎に絵素に加わる書込み電圧波形の特性を反転させな
がら線順次駆動を行う。これによって1水平期間の駆動
時間は短く、しかもEL層に対して対称性のよい交流パ
ルス(駆動信号)を印加することができ、信頼性にも優
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の駆動装置を用い
てEL表示装置の表示駆動を実行した場合において、走
査側電極に書込み電圧を印加したとき、その走査側電極
(1水平ライン)上の発光絵素数の数が多い場合、EL
層への書込み電流が増加するため書込み電圧波形が鈍
り、発光輝度が低下し、発光絵素数が少ない場合はEL
層への書込み電流が減るため書込み電圧波形の鈍りが小
さく、発光輝度の低下が小さい。このため、1画面内で
発光絵素数の異なる走査側電極(水平ライン)が混在し
た場合、発光絵素の輝度差によって表示むらが生じる。
【0006】従来の駆動装置ではデータ側電極に変調電
圧を印加するタイミングと走査側電極に書込み電圧を印
加するタイミングとがほぼ同時であるため、発光時に絵
素にかかる書込み電圧の鈍りが直接発光輝度に影響して
いる。
【0007】EL表示装置ではEL層にたとえぱ200
V以上の比較的高電圧の電圧を印加して駆動する。ここ
で220Vの電圧をEL層に印加して駆動(発光)させ
る場合を説明する。データ側電極には変調電圧として、
0Vまたは+60Vの電圧を選択的に印加する。正極性
(+)の書込み電圧を印加する第1フィールドでは、書
込み電圧として+220Vの電圧を印加し、発光させる
絵素に対応するデータ側電極に0V、発光させない絵素
に対応するデータ側電極に+60Vの変調電圧をそれぞ
れ印加する。これによって発光させる絵素には+220
V、発光させない絵素には+160Vの電圧がそれぞれ
印加されることになり、+220Vの電圧が印加されて
いる発光させる絵素のみが駆動(発光)される。
【0008】負極性(−)の書込み電圧を印加する第2
フィールドでは、書込み電圧として−160Vの電圧を
印加し、発光させる絵素に対応するデータ側電極には+
60V、発光させない絵素に対応するデータ側電極には
0Vの電圧をそれぞれ印加する。これによって発光させ
る絵素には−220V、発光させない絵素には−160
Vの電圧がそれぞれ印加されることになり、−220V
の電圧が印加される発光させる絵素のみが駆動(発光)
される。
【0009】本発明の目的は、発光させる絵素に0Vで
ない変調電圧が印加される、正極性の書込み電圧を印加
する第2フィールド時の改善を図るものであり、発光絵
素数の相違による発光輝度の違いを低減し、表示品質を
向上することができるEL表示装置の駆動方法を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに交差す
る方向に配列した走査側電極とデータ側電極との間にE
L層を介在して構成される表示装置に対して、走査側電
極にデータ側電極を基準として正極性の書込み電圧を印
加する第1フィールドと負極性の書込み電圧を印加する
第2フィールドとを交互に設定し、書込み電圧印加時に
データ側電極には表示データに応じて変調電圧または0
Vの電圧を印加するEL表示装置の駆動方法において、
前記第2フィールドでは、書込み電圧の印加による書込
み電流がEL層に流れ終わるまでの時間経過後に、デー
タ側電極に変調電圧を印加することを特徴とするEL表
示装置の駆動方法である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、書込み電圧が走査側電極に印
加され、該書込み電圧の印加による書込み電流がEL層
に流れ終わるまでの期間経過後に、すなわち書込み電圧
波形が充分に立上った後にデータ側電極に変調電圧が印
加される。これによって発光させる絵素に印加される電
圧波形が負荷の影響のない部分になるため、発光絵素数
の違いによる発光輝度の差を低減し、1画面上の表示む
らがなくなる。
【0012】なお、正極性の書込み電圧を印加する第1
フィールドにおいては、発光させない絵素に0Vでない
変調電圧を印加するが、このときの印加タイミングは従
来と同様に、ほぼ同タイミングである(変調電圧の印加
タイミングを遅らせると、遅らせた時間分高電圧とな
り、短時間であるが発光することとなる)。さらに、第
1フィールド時は書込み電圧自体大きい値であり、発光
させる絵素数による電圧の鈍りは少なく、問題はない。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図であ
る。薄膜EL表示装置10には、走査側高耐圧駆動IC
(以下、走査側駆動ICという)20,30およびデー
タ側高耐圧駆動IC(以下、データ側駆動ICという)
40,50が接続される。走査側駆動IC20,30に
は、電位切換回路100,200が接続され、データ側
駆動IC40,50には、変調電圧供給回路300およ
びデータ反転制御回路400が接続される。
【0014】薄膜EL表示装置10は、発光閾値電圧1
90V(Vw)のEL表示装置であり、図1ではX方向
電極X1〜Xiをデータ側電極とし、Y方向電極Y1〜
Yjを走査側電極として電極のみを示している。
【0015】走査側駆動IC20,30は、前記薄膜E
L表示装置10のY方向電極の奇数ラインと偶数ライン
とにそれぞれ対応する駆動回路である。走査側駆動IC
20において奇数ラインには、データ側電極に対して負
極性の電圧を印加するトランジスタNTodd(odd
=1,3,…,j−1)および正極性の電圧を印加する
トランジスタPToddが接続され、また、それぞれの
トランジスタNTodd,PToddには逆方向に電流
を流すためのダイオードNDodd,PDoddが接続
される。
【0016】また、走査側駆動IC30において偶数ラ
インには、データ側電極に対して負極性の電圧を印加す
るトランジスタNTeven(even=2,4,…,
j)および正極性の電圧を印加するトランジスタPTe
venが接続され、それぞれのトランジスタNTeve
n,PTevenには逆方向に電流を流すためのダイオ
ードNDeven,PDevenが接続されている。
【0017】論理回路21,31は、前記各走査側駆動
IC20,30内のシフトレジスタなどの回路である。
【0018】データ側駆動IC40,50は、前記薄膜
EL表示装置10のX方向電極に対応する回路であり、
本実施例ではX方向電極X1〜Xiを画面中央部付近で
2等分し、図1において下側のデータ側電極X1〜Xi
はデータ側駆動IC40によって、また図1において上
側のデータ側電極X1〜Xiはデータ側駆動IC50に
よってそれぞれ制御される。
【0019】データ側駆動IC40,50は、一方側が
各データ側電極X1〜Xiに接続され、他方側が変調電
圧供給回路300に接続され、プルアップ機能を有する
PチャネルMOSFET、サイリスタ、PNP型トラン
ジスタなどのスイッチング素子(以下、単にトランジス
タという)UT1〜UTi、一方側が各データ側電極X
1〜Xiに接続され、他方側が接地され、プルダウン機
能を有するNチャネルNOSFET、サイリスタ、NP
N型トランジスタなどのスイッチング素子(以下、単に
トランジスタという)DT1〜DTi、それぞれのトラ
ンジスタUT,DTと逆方向に電流を流すためのダイオ
ードUD1〜UDi;DD1〜DDi、および各トラン
ジスタUT,DTのオン/オフを制御する反転回路UR
1〜URi;DR1〜DRiを含んで構成される。前記
構成要素はデータ側駆動IC40,50内のシフトレジ
スタなどの論理回路41,51によってそれぞれ制御さ
れる。
【0020】電位切換回路100は、前記走査側駆動I
C20,30のプルダウン共通線電位を切換える回路で
あり、表示制御回路から与えられる制御信号NSCによ
って負極性の書込み電圧−160V(−Vw+1/2V
m)と0Vとに切換えるスイッチSW1を含んで構成さ
れている。
【0021】電位切換回路200は、前記走査側駆動I
C20,30のプルアップ共通線電位を切換える回路で
あり、表示制御回路から与えられる制御信号PSCによ
って正極性の書込み電圧220V(Vw+1/2Vm)
と0Vとに切換えるスイッチSW2を含んで構成されて
いる。
【0022】変調電圧供給回路300は、表示制御回路
500から与えられる制御信号T2によってスイッチS
W4をオンにしてコンデンサCmに1/2変調電圧30
V(1/2Vm)を充電し、充電後、制御信号T2によ
ってスイッチSW4をオフとし、制御信号T1,T3に
よってスイッチSW3,SW4をそれぞれオンにするこ
とによってデータ側駆動IC40に変調電圧60V(V
m)を供給する回路であり、制御信号T3によって制御
されるスイッチSW5を通じてデータ側駆動IC40に
接続される。一方、薄膜EL表示装置10が発光した後
に制御信号T2によってスイッチSW4をオンにするこ
とで、上記薄膜EL表示装置10に蓄積されたエネルギ
の一部をスイッチとしてのダイオードDrを通じて前記
コンデンサCmに電荷を蓄積する回路でもある。
【0023】データ反転制御回路400は、表示制御回
路から与えらる表示データDATAを反転制御信号RE
VERCEによって反転するデータ反転コントロール回
路である。
【0024】図2は、前記薄膜EL表示装置10の構造
を示す拡大斜視図である。ガラス基板1の表面にIn2
3から成る複数の帯状の透明電極2を平行に設け、こ
の上にたとえばY23,Si34,Al23などの誘電
物質3、Mnなどの活性剤をドープしたZnSから成る
EL層4および前述と同様の誘電物質3を蒸着法、スパ
ッタリング法などの薄膜技術を用いて順次500〜10
000Åの膜厚に積層して3層構造にし、その上に前記
透明電極2と直行する方向にAn23から成る複数の帯
状の背面電極5を平行に設けている。
【0025】前記薄膜EL表示装置10は、その電極間
に誘電物質3で挟持されたEL層4を介在させたもので
あるので、等価回路的に容量性素子と見ることができ
る。また、この薄膜EL表示装置は図3に示す電圧−輝
度特性から明らかなごとく、200V程度の比較的高電
圧を印加して駆動される。薄膜EL表示装置10は、交
流電界によって高輝度発光し、しかも長寿命であるとい
う特徴を有している。
【0026】図4は、前述の図1に示す駆動装置の動作
を説明するタイミングチャートであり、図5はEL表示
装置10の等価回路を示す回路図である。図4のタイミ
ングチャートを用いて図1に示す駆動装置の動作につい
て説明する。
【0027】ここでは線順次駆動で図5に示す絵素Aを
含む走査電極Y1が選択走査電極として選択されたもの
とする。また、この駆動装置では1ライン毎に絵素に印
加される書込み電圧の極性を反転して駆動するが、走査
側選択電極に接続されている前記走査側駆動IC20,
30のプルダウン用トランジスタNTnのみをオンにし
て、その電極ライン上の絵素に負の書込みパルスを印加
する1ラインの駆動タイミングをN駆動タイミングと呼
び、一方、走査側選択電極に接続されている前記走査側
駆動IC20,30のプルアップ用トランジスタPTn
のみをオンにして、その電極ライン上の絵素に正の書込
みパルスを印加する1ラインの駆動タイミングをP駆動
タイミングと呼ぶことにする。
【0028】データ側電極の駆動は、基本的には表示デ
ータDATAに従って、1水平期間の周期で各データ側
電極に印加する電圧をVmと0Vとに切換えることによ
って行う。次に、その切換タイミングについて説明す
る。
【0029】図4に示すように、1ライン分のデータ転
送後、制御信号DLSによってデータがラッチされ、そ
のラッチされたデータによってデータ側駆動IC40の
トランジスタUT,DTをオンにしても、すぐに変調電
圧Vmは印加されず、前記変調電圧供給回路300によ
って電位1/2Vmから電位Vmへと階段状の充電を行
い、消費電力を階段状の充電を行わない場合の3/4に
低減し、かつ電位1/2Vm時にEL層4に蓄積されて
いる電荷の一部をダイオードDrを通じて外部コンデン
サCmに充電し、次に変調電圧Vmを印加するときの駆
動エネルギーの一部として再利用することによって、さ
らに変調電圧供給時の消費電力を低減している。
【0030】このような駆動装置の動作は、大きく分け
てNPフィールド(第2フィールド)とPNフィールド
(第1フィールド)との2種類のタイミングから構成さ
れ、この2つのフィールドの実行を完了することによっ
て、薄膜EL表示装置10の全絵素に対して発光に必要
な交流パルスを閉じるものである。さらに、それぞれの
フィールド(画面)は、N駆動とP駆動との2種類のタ
イミングから構成されており、NPフィールドでは走査
側電極の奇数番目の選択ラインに対してN駆動を実行
し、偶数番目の選択ラインに対してP駆動を実行する。
また、PNフィールドではその逆の駆動を実行する。さ
らにN駆動およびP駆動はそれぞれ放電期間と書込み期
間とによって構成されている。
【0031】次にそれぞれの駆動期間について説明す
る。
【0032】(A)NPフィールド N駆動における放電期間(TN1) 制御信号NSC,PSCによってスイッチSW1,SW
2をオフにして共通線を0Vにした後、走査側駆動IC
20,30の全トランジスタNT,PTをオフとするこ
とによって走査側の全電極をフローティング状態とす
る。
【0033】このときデータ側駆動ICでは、制御信号
T1,T3によってスイッチSW3,SW5をオフに
し、制御信号T2によってスイッチSW4をオンとする
ことによって、EL層4に蓄積された電荷の一部がダイ
オードDrを通して、また1/2Vm電源からダイオー
ドDmを通してコンデンサCmに充電される。これによ
ってデータ側電極の選択絵素に接続された電極電位は1
/2Vmになる。
【0034】この後、制御信号DLSが入力され、デー
タ側駆動IC40のトランジスタUT,DTのオン/オ
フが切換わった時点で制御信号T3によってスイッチS
W5をオフにし、フローティング状態にする。これと同
時に走査側全トランジスタPT,NTをオンにすると、
EL層4の電荷が放電して走査側電極電位は0Vにな
る。
【0035】N駆動における書込み期間(TN2) データ側駆動IC40は、上述のN駆動における放電期
間TN1の駆動を継続し、制御信号T3によって前記変
調電圧供給回路300のスイッチSW5をオンにし、フ
ローティング状態から電位1/2Vmに切換え、次に制
御信号T2によってスイッチSW3をオフ、制御信号T
1によってスイッチSW4をオンにし、電位Vmに引上
げる。
【0036】この変調電圧Vmによる充電電流が流れ終
わった後、選択走査電極に接続されている駆動回路部分
のみトランジスタNTnをオンにし、他の走査側駆動I
C20,30内のトランジスタNT,PTは全てオフに
する。同時に走査側駆動IC20,30のプルアップ供
給線には制御信号PSCによってスイッチSW2をオフ
にして0Vを印加する。
【0037】また、走査側駆動IC20.30のプルダ
ウン共通線には制御信号NSCによってスイッチSW1
をオンにすることによって負極性の書込み電圧−Vw+
1/2Vmを印加する。
【0038】これによって、データ側の選択絵素を含む
電極電位はVmとなる。これと同時に選択走査電極には
負極性の書込み電圧−Vw+1/2Vmが印加されるた
め、選択絵素には
【0039】
【数1】 Vm−(−Vw+1/2Vm)=Vw+1/2Vm が印加され、発光する。
【0040】また、非選択絵素はデータ側電極電位が0
Vであり、上述のように選択走査電極には負極性の書込
み電圧−Vw+1/2Vmが印加されるため、非選択絵
素には
【0041】
【数2】 0V−(−Vw+1/2Vm)=Vw−1/2Vm が印加されるが、発光閾値電圧Vw以下なので発光しな
い。
【0042】また、走査側非選択電極ライン上の絵素に
ついては、走査側電極がフローティング状態であるの
で、データ側の選択電極と非選択電極との比率によって
0Vから60Vまで変化する。
【0043】P駆動における放電期間(TP1) 表示データDATAの反転データに従ってデータ側駆動
IC40のトランジスタUT,DTをオン/オフさせる
以外は、NPフィールドのN駆動における放電期間(T
N1)と同様の駆動を行う。
【0044】P駆動における書込み期間(TP2) データ側駆動IC40は、上述のP駆動における放電期
間(TP1)の駆動を継続し、制御信号T3によって前
記変調電圧供給回路300のスイッチSW5をオンに
し、フローティング状態から電位1/2Vmに切換え、
次に制御信号T2によってスイッチSW3をオフとし、
制御信号T1によってスイッチSW4をオンにし、電位
Vmに引上げる。
【0045】この変調電圧Vmによる充電電流がEL層
4に流れ終わった後、選択走査電極に接続されている駆
動回路部分のみトランジスタPTnをオンにし、他の走
査側駆動IC20,30のトランジスタUT,PTは全
てオフにする。同時に走査側駆動IC20,30のプル
アップ共通線には制御信号PSCによってスイッチSW
2をオンにして正極性の書込み電圧Vw+1/2Vmを
印加する。また、走査側駆動IC20,30のプルダウ
ン共通線には制御信号NSCによってスイッチSW1を
オフにすることによって0Vを印加する。
【0046】これによって、データ側の選択絵素を含む
電極電位は0Vになる。これと同時に選択走査電極には
正極性の書込み電圧Vw+1/2Vmが印加されるた
め、選択絵素には
【0047】
【数3】 (Vw+1/2Vm)−0V=Vw+1/2Vm が上述のN駆動の書込み電圧とは逆極性で印加され、発
光する。
【0048】また、非選択絵素は、データ側電極電位が
Vmであり、上述のように選択走査電極には正極性の書
込み電圧Vw+1/2Vmが印加されるため、非選択絵
素には
【0049】
【数4】 (Vw+1/2Vm)−Vm=Vw−1/2Vm が印加されるが、発光閾値電圧Vw以下なので発光しな
い。
【0050】(B)PNフィールド P駆動における放電期間(TP3) NPフィールドのP駆動における放電期間(TP1)と
同様の駆動を行う。
【0051】P駆動における書込み期間(TP4) 走査側の選択電極が奇数側から選択される以外は、NP
フィールドのP駆動における書込み期間(TP2)と同
様の駆動を行う。
【0052】N駆動における放電期間(TN3) NPフィールドのN駆動の放電期間(TN1)と同様の
駆動を行う。
【0053】N駆動における書込み期間(TN4) 走査側の選択電極が偶数側から選択される以外は、NP
フィールドのN駆動における書込み期間(TN2)と同
様の駆動を行う。
【0054】従来の駆動装置ではデータ側から変調電圧
を印加するタイミングと走査側から書込み電圧を印加す
るタイミングとがほぼ同時である。しかしながら本発明
における駆動装置では、データ側電極に対し負極性の書
込み電圧を印加時、データ側をクランプしておくことは
同じであるが、変調電圧を印加するタイミングを書込み
駆動より後に行っている。すなわち容量性負荷であるた
め一定時間充電電流が流れると電流は止まるので、その
後に変調電圧を印加している。
【0055】図6は従来の駆動装置と本発明の駆動装置
とによる各電圧波形の違いを示す図である。図6におい
てA点およびB点は、図5の絵素A,Bに相当する。
【0056】図6(1)に示すように、従来の駆動装置
では同じ負極性の書込み電圧であるVw(=−160
V)を走査側電極Y1,Y3にそれぞれ印加した場合で
も変調電圧Vmと書込み電圧Vwの印加が同じタイミン
グであるため、1走査ライン当りの発光絵素数の違いに
よる書込み電圧の鈍りの違いが発光輝度の違いとなり現
れる。このため、絵素Bは絵素Aより輝度が暗くなる。
【0057】一方、図6(2)に示すように本発明の駆
動装置では書込み電圧印加時では、閾値電圧を超えず発
光しないため、波形の鈍りが小さく、また書込みパルス
が充分立上った後に変調電圧を印加するため絵素Aと絵
素Bの発光時(閾値電圧を超えた後)の波形が同じとな
る。
【0058】以上のように本実施例によれば、薄膜EL
表示装置10の1走査ライン当りの発光絵素数の違いに
よる書込みパルスの鈍りの違いを原因とする走査ライン
間の輝度むらを著しく低減でき、表示品質を向上するこ
とが可能となり、有用な薄膜EL表示装置の駆動装置を
提供することができる。
【0059】なお本発明はデータ側電極の構成が図7に
示すように奇数側と偶数側とに分けて交互に両端から取
出す形の薄膜EL表示装置の場合、データ側電極の抵抗
分の影響によって1ラインおきに発光輝度が違う現象が
起きるため、図8(1)に示すようにデータ側電極を片
側、または図8(2)に示すようにマトリックスの中央
で上下に分割し両側から取出す形である、データ側電極
の抵抗分の影響を受けにくい薄膜EL表示装置に対して
効果が大きい。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、書込み電
圧が走査側電極に印加され、該書込み電圧の印加による
書込み電流がEL層に流れ終わるまでの期間経過後に、
すなわち書込み電圧波形が充分に立上った後にデータ側
電極に変調電圧が印加されるので、発光させる絵素に印
加される電圧波形が負荷の影響のない部分になるため、
発光絵素数の違いによる発光輝度の差を抑制し、1画面
上の表示むらがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である薄膜EL表示装置10
の駆動装置の構成を示す回路図である。
【図2】薄膜EL表示装置10の一部切欠き斜視図であ
る。
【図3】薄膜EL表示装置10の印加電圧に対する輝度
特性を示すグラフである。
【図4】図1に示す駆動装置の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図5】EL表示装置10の等価回路を示す回路図であ
る。
【図6】従来の駆動装置および本発明による駆動装置の
各波形を示す波形図である。
【図7】データ側電極の取出し方の一例を示す図であ
る。
【図8】データ側電極の抵抗分の影響を受けにくいデー
タ側電極の取出し方の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極 3 誘電物質 4 EL層 5 背面電極 10 薄膜EL表示装置 20,30 走査側駆動IC 21,31,41,51 論理回路 40,50 データ側駆動IC 100,200 電位切換回路 300 変調電圧供給回路 400 データ反転制御回路 500 表示制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する方向に配列した走査側電
    極とデータ側電極との間にEL層を介在して構成される
    表示装置に対して、走査側電極にデータ側電極を基準と
    して正極性の書込み電圧を印加する第1フィールドと負
    極性の書込み電圧を印加する第2フィールドとを交互に
    設定し、書込み電圧印加時にデータ側電極には表示デー
    タに応じて変調電圧または0Vの電圧を印加するEL表
    示装置の駆動方法において、 前記第2フィールドでは、書込み電圧の印加による書込
    み電流がEL層に流れ終わるまでの時間経過後に、デー
    タ側電極に変調電圧を印加することを特徴とするEL表
    示装置の駆動方法。
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