JP2693238B2 - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置の駆動方法

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JP2693238B2
JP2693238B2 JP1197280A JP19728089A JP2693238B2 JP 2693238 B2 JP2693238 B2 JP 2693238B2 JP 1197280 A JP1197280 A JP 1197280A JP 19728089 A JP19728089 A JP 19728089A JP 2693238 B2 JP2693238 B2 JP 2693238B2
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和雄 庄司
敏弘 大場
博 岸下
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高級駆動型容量性フラット・マトリクスデ
ィスプレイパネル(以下、薄膜EL表示装置と呼ぶ)など
の表示装置の駆動方法に関する。
本件明細書および図面において、VM/2を、便宜のため
に、1/2VMと表す。
従来の技術 たとえば、二重絶縁型(又は三層構造)薄膜EL素子は
次のように構成される。
第3図に示すように、ガラス基板1の上にIn2O3より
なる帯状の透明電極2を平行に設け、この上にたとえば
Y2O3,Si3N4,Al2O3等の誘電物質3、Mn等の活性剤をドー
プしたZnSよりなるEL層4および上記と同じくY2O3,Si3N
4,TiO2,Al2O3等の誘電物質層3aを蒸着法、スパッタリン
グ法のような薄膜技術を用いて順次500〜10000Åの膜厚
に積層して3層構造にし、この上に上記透明電極2と直
交する方向にAlよりなる帯状の背面電極5を平行に設け
ている。
上記薄膜EL素子は、その電極間に誘電物質3,3Aに挟持
されたEL物質4を介在させたものであるから、等価回路
的には容量性素子と見ることができる。また、この薄膜
EL素子は、第4図に示す電圧−輝度特性から明らかなご
とく、200V程度の比較的高電圧を印加して駆動される。
この薄膜EL素子は交流電界によって高輝度発光し、しか
も長寿命であるという特徴を有している。
上記、薄膜EL素子を表示パネルとする薄膜EL表示装置
の基本的な表示駆動は、薄膜EL素子の透明電極2および
背面電極5の一方を走査側電極、他方をデータ側電極と
し、データ側電極に発光・非発光を決める表示データに
対応する変調電圧を与える一方、走査側電極に線順次に
書込み電圧を与えることによって行われる。
第5図は、そのような薄膜EL表示装置の従来例の概略
的な構成を示す回路図である。
第5図において、表示パネル10は発光しきい値電圧V
th(Ww<Vth<VW−VM)の薄膜EL素子からなり、この図
ではX方向電極をデータ側電極とし、Y方向電極を走査
側電極として電極のみを表示している。
走査側駆動回路20,30は、高耐圧プッシュプルドライ
バICからなる駆動回路であって、走査側電極の奇数ライ
ンと偶数ラインにそれぞれ対応付けられている。これら
の走査側駆動回路20,30には、プルアップスイッチング
素子PT1〜PTi、プルダウンスイッチング素子NT1〜NT
iや、これらのスイッチング素子をオン・オフ制御する
論理回路21,31などが含まれる。
データ側駆動回路40も高耐圧プッシュプルドライバIC
からなる駆動回路であって、表示パネル10のデータ側電
極に対応付けられている。このデータ側駆動回路40にも
プルアップスイッチング素子UT1〜UTj、プルダウンスイ
ッチング素子DT1〜DTjや、これらのスイッチング素子を
オン・オフ制御する論理回路41などが含まれる。
スイッチング回路50は、上記走査側駆動回路20,30の
全プルダウンスイッチング素子NT1〜NTiに共通に接続さ
れているプルダウン共通線の電位を負極性の書込み電圧
−VWと0Vとに切り替えるための回路であって、2つのス
イッチSW3,SW4によって構成されている。
スイッチング回路60は、上記走査側駆動回路20,30の
全プルアップスイッチング素子PT1〜PTiに共通に接続さ
れているプルアップ共通線の電位を正極性の書込み電圧
VW+VMと0Vとに切り替えるための回路であって、2つの
スイッチSW1,SW2によって構成されている。
スイッチング回路70は、上記データ側駆動回路40の全
プルアップスイッチング素子UT1〜UTjに共通に接続され
ているプルアップ共通線の電位を1/2VMとVMとに切り替
えるための回路であって、2つのスイッチSW5,SW6やコ
ンデンサCMなどによって構成されている。
第6図は、上記薄膜EL表示装置の絵素A(走査側電極
Y1とデータ側電極X2の交差部に位置する絵素)の駆動を
示すタイムチャートである。このタイムチャートを参照
して、以下に絵素Aの駆動について説明する。
ここでは、走査側電極に正極性の書込み電圧を印加す
る駆動をP駆動と呼び、負極性の書込み電圧を印加する
駆動をN駆動と呼ぶもとする。
P駆動 走査側電極Y1が選択されるとき、この走査側電極Y1
含まれる各絵素に対応する表示データに応じて、データ
側駆動回路40ではプルアップスイッチング素子UT1〜UTj
およびプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオン・オ
フ制御される。すなわち発光させる絵素に対しては、対
応するプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオンとさ
れ、発光すると絵素に対しては、対応するプルアップス
イッチング素子UT1〜UTjがオンとされる。なお、走査側
電極Y1の選択に先立ち、第6図(5)に示すようにスイ
ッチSW5が一時オンとされ、これによってコンデンサCM
は1/2VMに充電されている。その結果、発光させる絵素
を含むデータ側電極のっ電位は0Vとなる。これに対し
て、非発光となる絵素を含むデータ側電極の電位は先ず
1/2VMとなり、続いて第6図(6)に示すようにスイッ
チSW6がオンとされることによってVMとなる。したがっ
て、絵素Aに対応するデータ側電極X2には、このとき第
6図(7)に示す波形の電圧が印加される。同図におけ
る実線は絵素Aが発光表示のときの波形を示し、破線は
絵素Aが非発光表示のときの波形を示す。
一方、走査側電極Y1の選択時には、第6図(1)に示
すようにスイッチSW1がオンとされるとともに、走査側
駆動回路20,30の全プルアップスイッチング素子PT1〜PT
iのうち、走査側電極Y1に対応するプルアップスイッチ
ング素子PT1のみがオンとされ、他のプルアップスイッ
チング素子はオフとされる。その結果、このときに走査
側電極Y1にのみ第6図(8)に示すように正電極性の書
込み電圧VW+VMが印加される。これによって、このとき
絵素Aにはデータ側電極X2を基準にして第6図(9)に
示す波形の電圧が印加される。すなわち、絵素Aが発光
表示の絵素の場合には(VW+VM)−0V=VW+VMの電圧
(第6図(9)では実線の波形)が、また絵素Aが非発
光表示の絵素の場合には(VW+VM)−VM=VWの電圧(第
6図(9)では破線の波形)が印加されることになる。
このあと、スイッチSW1がオフとされ、走査側電極Y1
対応する走査側駆動回路20のプルダウンスイッチング素
子NT1がオンとされることによって、書込み電圧VW+VM
の放電が行われる。続いて、第6図(2)に示すように
スイッチSW2がオンとされ、これによって走査側駆動回
路20,30のプルアップ共通線電位が0Vに切り替えられ
る。同時に、データ側駆動回路40の全プルダウンスイッ
チング素子DT1〜DTjがオンとされ、これによって全デー
タ側電極の電位が0Vにされる。このとき、スイッチSW6
はオフとされ、続いてスイッチSW5が一時オンとされる
ことによってコンデンサCMに1/2VMの電圧が充電さ
れ、、次の走査側電極Y2の選択の基準が行われる。この
ようにして、走査側電極Y1に含まれる絵素についてのP
駆動が終了する。
N駆動 走査側電極Y1が選択されるとき、この走査側電極Y1
含まれる各絵素に対する表示データに応じて、データ側
駆動回路40ではプルアップスイッチング素子UT1〜UTj
よびプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオン・オフ
制御される。すなわち発光させる絵素に対しては、対応
するプルアップスイッチング素子UT1〜UTjがオンとさ
れ、非発光とする絵素に対しては、対応するプルダウン
スイッチング素子DT1〜DTjがオンとされる。なお、走査
側電極Y1の選択に先立ち、第6図(5)に示すようにス
イッチSW5が一時オンとされるので、これによってコン
デンサCMは1/2VMに充電されている。その結果、発光さ
せる絵素を含むデータ側電極の電位は先ず1/2VMとな
り、続いて第6図(6)に示すようにスイッチSW6がオ
ンとされることによってVMとなる。これに対して、非発
光となる絵素を含むデータ側電極の電位は0Vとなる。し
たがって、絵素Aに対応するデータ側電極X2には、この
とき第6図(7)に示す波形の電圧が印加される。すな
わち、絵素Aが発光表示のときには同図に実線で示す波
形(VM)に、非発光表示のときには破線で示す波形(0
V)になる。
一方、走査側電極Y1の選択時には、第6図(3)に示
すようにスイッチSW3がオンとされるとともに、走査側
駆動回路20,30のプルダウンスイッチング素子NT1〜NTi
のうち、走査側電極Y1に対応するプルダウンスイッチン
グ素子NT1のみがオンとされ、他のプルダウンスイッチ
ング素子はオフとされる。その結果、このときに走査側
電極Y1にのみ第6図(8)に示すように負極性の書込み
電圧−VWが印加される。これによって、このとき絵素A
にはデータ側電極X2を基準にして第6図(9)に示す波
形の電圧が印加される。すなわち、絵素Aが発光表示の
絵素の場合には、−VW−VM=−(VW+VM)の電圧(第6
図(9)では実線の波形)が、また絵素Aが非発光表示
の絵素の場合には、−VW−0V=−VWの電圧(第6図
(9)では破線の波形)が印加されることになる。この
あと、スイッチSW3がオフとされ、走査側電極Y1に対応
する走査側駆動回路20のプルアプップスイッチング回路
PT1がオンとされることによって、書込み電圧−VWの放
電が行われる。続いて、第6図(4)に示すようにスイ
ッチSW4がオンとされ、これによって走査側駆動回路20,
30のプルダウン共通線電位が0Vに切り替えられる。同時
に、データ側駆動回路40の全プルダウンスイッチング素
子DT1〜DTjがオンとされ、これによって全データ側電極
の電位が0Vにされる。このとき、スイッチSW6はオフと
され、続いてスイッチSW5が一時オンとされることによ
ってコンデンサCMに1/2VMの電位が充電され、次の走査
側電極Y2の選択の準備が行われる。このようにして、走
査側電極Y2に含まれる絵素についてN駆動が終了する。
以上のP駆動、N駆動が繰り返されることによって、
たとえば絵素Aには第6図(9)に示すように正極性と
負極性の波形が対称な交流波形の電圧が印加されること
になる。
発明が解決しようとする課題 上述した従来の薄膜EL表示装置位では、書込み電圧と
して正極性の電圧VW+VMと負極性の電圧−VWとを必要と
するため、この2種類の高電圧を発生させるのに第7図
に示すようなマルチトランスTRが用いられている。すな
わち、マルチトランスTRの2時巻線の中間ダップ7から
一方の出力端子8側への巻数と他方の出力端子9側への
巻数とを異ならせ、中間タップ7と出力端子8との間に
直列接続したダイオードD1とコンデンサC1との接続点OU
T1から正極性の書込み電圧VW+VMを得る一方、中間タッ
プ7と出力端子9との間に直列接続したダイオードD2と
コンデンサC2との接続点OUT2から負極性の書込み電圧−
VWを得ている。
ところで、薄膜EL表示装置の表示パネル10の特性(絵
素の発光しきい値電圧など)は製品によって多少のばら
つきがあるため、上述したマルチトランスTRからなる高
電圧発生回路の出力電圧は絵素の発光しきい値遺伝圧に
応じて微調整されるのが通例であり、その結果、上述し
た対称波形による交流駆動が損われるという問題が生じ
る。
すなわち、マルチトランスTRの出力電圧を変更するこ
とによって、正極性の書込み電圧がn(VW+VM)、負極
性の書込み電圧が−nVWとなった場合に、たとえば発光
表示すべき絵素に印加される電圧はP駆動においてn
(VW+VM)−0V=n(VW+VM)となる一方、N駆動では
−nVW−VM=−(nVW+VM)となり、絵素に印加される電
圧波形がP駆動とN駆動とで非対称となる。したがっ
て、薄膜EL素子にとって理想的とされる対称波形を表示
パネル10に印加することができず、その結果、表示パネ
ル10に焼付き現象などを生じさせることでなる。
したがって、本発明の目的は、マルチトランスなどを
用いて2種類の書込み電圧を得る場合でも、理想の対称
波形による交流駆動を行うことのできる表示装置の駆動
方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、互いに交差する方向に配列した複数の走査
側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
せ、データ側電極に発光表示・非発光表示に対応する変
調電圧を印加した状態で、走査側電極に負極性の書込み
電圧を印加するN駆動と、正極性の書込み電圧を印加す
るP駆動とをフィールド毎に交互に行って、走査側電極
とデータ側電極の交差部からなる絵素を交流駆動するよ
うにした表示装置の駆動方法において、 絵素の発光しきい値電圧Vthに対して電圧VW,VMが VW<Vth<VW+VM の関係を持つとき、 発光表示に対応する変調電圧としてP駆動時には−1/
2VM、N駆動時には1/2VMの電圧を印加し、 非発光表示に対応する変調電圧としてP駆動時には1/
2VM、N駆動時には−1/2VMの電圧を印加する一方、 書込み電圧としてP駆動時にはVW+1/2VM、N駆動時
には−(VW+1/2VM)の電圧を印加することによって、 発光表示において±(VW+VM)、非発光表示において
は±VWの電圧を絵素に印加し、 各フィールド中のP駆動期間とN駆動期間との間で、
各データ側電極と各走査側電極とには、−1/2VMと1/2VM
との各電圧を、同一極性で、かつ時間経過に伴って交互
に与えることを特徴とする表示装置の駆動方法である。
作 用 本発明に従えば、たとえばマルチトランスを用いて正
極性の書込み電圧VW+1/2VMと負極性の書込み電圧−(V
W+1/2VM)を得る場合において、マルチトランスの出力
電圧を微調整することによって正極性の書込み電圧がn
(VW+1/2VM)、負極性の書込み電圧が−n(VW+1/2
VM)と変化した場合でも、発光表示すべき絵素に印加さ
れる電圧はP駆動においてn(VW+1/2VM)−(−1/2
VM)=nVW+(n+1)1/2VMとなる一方、N駆動では−
n(VW+1/2VM)−1/2VM=−(nVW+(n+1)1/2VM
となり、対称波形が絵素に印加される。
また非発光表示すべき絵素に印加される電圧はP駆動
においてn(VW+1/2VM)−1/2VM=nVW+(n−1)1/2
VMとなる一方、N駆動では−n(VW+1/2VM)−(−1/2
VM)=−(nVM+(n−1)1/2VM)となり、この場合に
も対称波形が絵素に印加される。
さらに本発明に従えば、第2図(7)に表示されるデ
ータ側電極X2に与えられる変調電圧と第2図(8)に表
示される走査側電極Y1に与えられる書込み電圧とから明
らかなように、これらの各データ側電極と各走査側電極
とには、各フィールド中のP駆動期間とN駆動期間との
間で、−1/2VMと1/2VMとの各電圧を同一極性で与え、し
かもその極性は時間経過に伴って交互に変化される。こ
れによって誘電層に、一方極性の電圧が与えられたまま
になることを防ぐことができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例である駆動方法が適用され
る表示装置の概略的な構成を示す回路図である。この表
示装置は発光しきい値電圧Vth(VW<Vth<VW+VM)の薄
膜EL素子を表示パネル110とする薄膜EL表示装置であっ
て、その表示パネル110については図ではX方向電極を
データ側電極としY方向電極を走査側電極として電極の
みを示している。
走査側駆動回路120,130は高耐圧プッシュプルドライ
バICからなる駆動回路であって、走査側電極の奇数ライ
ンと偶数ラインにそれぞれ対応付けられている。これら
の走査側駆動回路120,130にはプルアップスイッチング
素子PT1〜PTi、プルダウンスイッチング素子NT1〜NT
iや、これらのスイッチング素子をオン・オフ制御する
論理回路121,131などが含まれる。
データ側駆動回路140も高耐圧プッシュプルドライバI
Cからなる駆動回路であって、表示パネル110のデータ側
電極に対応付けられている。このデータ側駆動回路140
の場合も、プルアップスイイッチング素子UT1〜UTj、プ
ルダウンスイッチング素子DT1〜DTjや、これらのスイッ
チング素子をオン・オフ制御する論理回路141などが含
まれる。上記全プルダウンスイッチング素子DT1〜DTj
はプルダウン共通線が共通に接続されており、このプル
ダウン共通線には常時−1/2VMの電圧が印加されてい
る。
スイッチング回路150は、上記走査側駆動回路120,130
の全プルダウンスイッチング素子NT1〜NTiに共通に接続
されているプルダウン共通線の電位を負極性の書込み電
圧−(VW+VM)と0Vとに切り替えるための回路であっ
て、2つのスイッチSW30,SW40によって構成されてい
る。
スイッチング回路160は、上記走査側駆動回路120,130
の全プルアップスイッチング素子PT1〜PTiに共通に接続
されているプルアップ共通線の電位を正極性の書込み電
圧VW+1/2VMと0Vとに切り替えるための回路であって、
2つのスイッチSW10,SW20によって構成されている。
スイッチング回路170は、上記データ側駆動回路140の
全プルアップスイッチング素子UT1〜UTjに共通に接続さ
れているプルアップ共通線の電位を1/2VMと0Vとに切り
替えるための回路であって、2つのスイッチSW50,SW60
などによって構成されている。
第2図は、上記薄膜EL表示装置の絵素B(走査側電極
Y1とデータ側電極X2の交差部に位置する絵素)の駆動を
示すタイムチャートである。このタイムチャートを参照
して、以下に絵素Bの駆動について説明する。走査側電
極に正極性の書込み電圧を印加する場合をP駆動と呼
び、負極性の書込み電圧を印加する場合をN駆動と呼ぶ
ことは、先の従来の薄膜EL表示装置の駆動の場合と同じ
である。
P駆動 走査側電極Y1が選択されるとき、この走査側電極Y1
含まれる各絵素に対応する表示データに応じて、データ
側駆動回路140ではプルアップスイッチング素子UT1〜UT
jおよびプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオン・
オフ制御される。すなわち発光させる絵素に対しては、
対応するプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオンと
されて、非発光とする絵素に対しては、対応するプルア
ップスイッチング素子UT1〜UTjがオンとされる。なお、
走査側電極Y1の選択に先立ち、第2図(5),(6)に
示すようにスイッチSW50はオフ、スイッチSW60はオンと
され、走査側電極Y1の選択と同時にスイッチSW50はオ
ン、スイッチSW60ではオフに切り替えられる。したがっ
て全プルアップスイッチング素子UT1〜UTjに共通に接続
されているプルアップ共通線の電位は、走査側電極Y1
選択に伴って0Vから1/2VMへと切り替えられる。その結
果、発光させる絵素を含むデータ側電極の電位は−1/2V
Mとなり、非発光とする絵素を含むデータ側電極の電位
は1/2VMとなる。したがって、絵素Bに対応するデータ
側電極X2には、このとき第2図(7)に示す波形の電圧
が印加される。同図における実線は絵素Bが発光表示の
ときの波形を示し、破線は絵素Bが非発光表示のときの
波形を示す。
一方、走査側電極をY1の選択時には、第2図(1)に
示すようにスイッチSW10がオンとされるとともに、走査
側駆動回路120,130の全プルアップスイッチング素子PT1
〜PTiのうち、走査側電極Y1に対応するプルアップスイ
ッチング素子PT1のみがオンとされ、他のプルアップス
イッチング素子はオフとされる。その結果、このときに
走査側電極Y1にのみ第2図(8)に示すように正極性の
書込み電圧VM+1/2VMが印加される。これによって、こ
のとき絵素Bにはデータ側電極X2を基準にして第2図
(9)に示す波形の電圧が印加される。すなわち、絵素
Bが発光表示の絵素の場合には(VM+1/2VM)−(−1/2
VM)=VW+VMの電圧(第2図(9)では実線の波形)
が、また絵素Bが非発光表示の絵素の場合には(VW+1/
2VM)−1/2VM=VMの電圧(第2図(9)では破線の波
形)が印加されることになる。このあと、スイッチSW10
がオフとされ、走査側電極Y1に対応する走査側駆動回路
120のプルダウンスイッチング素子NT1がオンとされるこ
とによって、書込み電圧VW+1/2VMの放電が行われる。
続いて、第2図(2)に示すようにスイッチSW20がオン
とされ、これによって走査側駆動回路120,130のルアッ
プ共通線電位が0Vに切り替えられる。同時に、データ側
駆動回路140の全プルアップスイッチング素子UT1〜UTj
がオンとされ、またスイッチSW50がオフに、スイッチSW
60がオンに切り替えられ、これによって全データ側電極
の電位が0Vにされる。このようにして、走査側電極Y1
含まれる絵素についてのP駆動が終了する。
N駆動 走査側電極Y1が選択されるとき、この走査側電極Y1
含まれる各絵素に対応する表示データに応じて、データ
側駆動回路140ではプルアップスイッチング素子UT1〜UT
jおよびプルダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオン・
オフ制御される。すなわち、発光させる絵素に対して
は、対応するプルアップスイッチング素子UT1〜UTjがオ
ンとされ、非発光とする絵素に対しては、対応するプル
ダウンスイッチング素子DT1〜DTjがオンとされる。同時
に第2図(5),(6)に示すようにスイッチSW50はオ
フからオンに、スイッチSW60はオンからオフにそれぞり
切り替えられ、データ側駆動回路140のプルアップ共通
線電位は0Vから1/2VMへと切り替えられる。その結果、
発光させる絵素を含むデータ側電極の電位は1/2VMとな
り、非発光とする絵素を含むデータ側電極の電位は−1/
2VMとなる。したがって、絵素Bに対応するデータ側電
極X2には、このとき第2図(7)に示す波形の電圧が印
加される。すなわち、絵素Bが発光表示のときは同図に
実線で示す波形(1/2VM)に、非発光表示のときには破
線で示す波形(−1/2VM)になる。
一方、走査側電極Y1の選択時には、第2図(3)に示
すようにスイッチSW30がオンとされるとともに、走査側
駆動回路120,130の全プルアップスイッチング素子PT1
PTiのうち、走査側電極Y1に対応するプルアップスイッ
チング素子PT1のみがオンとされ、他のプルアップスイ
ッチング素子はオフとされる。その結果、このときに走
査側電極Y1にのみ第2図(8)に示すように負極性の書
込み電圧−(VW+1/2VM)が印加される。これによっ
て、このとき絵素Bにはデータ側電極V2を基準にして第
2図(9)に示す波形の電圧が印加される。すなわち、
絵素Bが発光表示の絵素の場合には、−(VW+1/2VM
−1/2VM=−(VW+VM)の電圧(第2図(9)では実線
の波形)が、また絵素Bが非発光表示の絵素の場合に
は、−(VW+1/2VM)−(−1/2VM)=−VWの電圧(第2
図(9)では破線の波形)が印加されることになる。こ
のあと、スイッチSW30がオフとされ、走査側電極Y1に対
応する走査側駆動回路120のプルアップスイッチング素
子PT1がオンとされることによって、書込み電圧−(VW
+1/2VM)の放電が行われる。続いて、第2図(4)に
示すようにスイッチSW40がオンとされ、これによって走
査側駆動回路120,130のプルダウン共通線電位が0Vに切
り替えられる。同時に、データ側駆動回路140の全プル
アップスイッチング素子UT1〜UTjがオンとされ、またス
イッチSW50がオフに、スイッチSW60がオンに切り替えら
れ、これによって全データ側電極の電位が0Vにされる。
このようにして、走査側電極Y1に含まれる絵素について
のN駆動が終了する。
以上のP駆動、N駆動が繰り返されることによって、
たとえば絵素Bには第2図(9)に示すように正極性と
負極性の波形が対称な交流波形の電圧が印加されること
になる。
第2図(7)および第2図(8)に示されるように、
各フィールド中のP駆動期間とN駆動期間との間では、
すなわち絵素Bの印加電圧(Y1−X2)が発光表示のため
に±(VW+VM)および非発光表示のために±VWが印加さ
れる期間以外の間では、第2図(7)および第2図
(8)から明らかなように、データ側電極X2と走査側電
極Y1とには、−1/2VMと1/2VMとの各電圧を、同一極性で
与えるとともに、しかも時間経過に伴ってその極性が交
互に変化される。
この場合に、スイッチング回路150から供給される負
極性の書込み電圧−(VW+1/2VM)と、スイッチング回
路160から供給される正極性の書込み電圧VW+1/2VM
を、たとえばマルチトランスを用いて発生させるものと
するとき、そのマルチトランスの出力電圧を可変設定す
ることによって負極性の書込み電圧が−n(VW+1/2
VM)に、また正極性の書込み電圧がn(VW+1/2VM)に
それぞれ変わる(nは1に近い任意の係数)。
このとき、発光表示すべき絵素に印加される電圧はP
駆動において、 n(VW+1/2VM)−(−1/2VM)=nVW+(n+1)1/2
VM であり、またN駆動では、 −n(VW+1/2VM)−1/2VM=−(nVW+(n+1)1/2VM) となり、絵素には正極性と負極性の波形が対称な交流波
形が印加されることになる。
一方、非発光表示すべき絵素に印加される電圧はP駆
動において、 n(VW+1/2VM)−1/2VM=nVW+(n−1)1/2VM であり、またN駆動では、 −n(VW+1/2VM)−(−1/2VM)=−(nVW+(n−1)1/2VM) となり、この場合も絵素には正極性と負極性の波形が対
称な交流波形が印加されることになる。すなわち、マル
チトランスの出力電圧の変化に左右されることなく、常
に表示パネル110は薄膜EL素子にとって理想的な対称パ
ルスによって交流駆動される。
なお、上記実施例では薄膜EL表示装置の駆動の場合に
ついて説明したが、これに限らず液晶表示装置などの交
流駆動が採用される他の表示装置についても同様に適用
できる。
発明の効果 以上のように、本発明の表示装置の駆動方法によれ
ば、絵素の発光しきい値電圧Vthに対して、電圧VW,VM
VW<Vth<VW+VMの関係にあるとき、P駆動時の書込み
電圧をVM+1/2VM、N駆動時の書込み電圧を−(VW+1/2
VM)とする一方、発光絵素に対応する変調電圧をP駆動
時に−1/2VM、N駆動時に1/2Mとし、非発光絵素に対応
する変調電圧をP駆動時に1/2VM、N駆動時に−1/2VM
するようにしているので、上記2種類の書込み電圧VM
1/2VM、−(VW+1/2VM)をたとえばマルチトランスを用
いて得る場合でも、そのマルチトランスの出力電圧の変
化に左右されることなく、常に絵素を正極性と負極性の
波形が対称な交流波形の電圧で駆動することができる。
さらに本発明によれば、各フィールド中のP駆動区間
とN駆動期間との間で、各データ側電極と各走査側電極
とには、−1/2VMと1/2VMとの各電圧を、同一極性で、か
つ時間経過に伴って交互に与えるようにしたので、誘電
層に一方極性の電圧が与えられたままになることを防
ぎ、したがってこのようなP駆動期間とN駆動期間との
間においても、交流駆動が行われることになり、誘電層
の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である駆動方法が適用される
薄膜EL表示装置の概略的な構成を示す回路図、第2図は
その薄膜EL表示装置の任意の絵素の駆動を示すタイミチ
ャート、第3図は薄膜EL素子の一部切欠き斜視図、第4
図は薄膜EL素子の電圧−輝度特性を示すグラフ、第5図
は従来の薄膜EL表示装置の概略的な構成を示す回路図、
第6図はその薄膜EL表示装置の任意の絵素の駆動を示す
タイミチャート、第7図はその薄膜EL表示装置に用いら
れる書込み電圧を発生させる回路の一例を示す回路図で
ある。 110……表示パネル、120,130……走査側駆動回路、140
……データ側駆動回路、150,160,170……スイッチング
回路
フロントページの続き (72)発明者 上出 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−131097(JP,U) 実開 昭52−136582(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに交差する方向に配列した複数の走査
    側電極と複数のデータ側電極との間に誘電層を介在さ
    せ、データ側電極に発光表示・非発光表示に対応する変
    調電圧を印加した状態で、走査側電極に負極性の書込み
    電圧を印加するN駆動と、正極性の書込み電圧を印加す
    るP駆動とをフィールド毎に交互に行って、走査側電極
    とデータ側電極の交差部からなる絵素を交流駆動するよ
    うにした表示装置の駆動方法において、 絵素の発光しきい値電圧Vthに対して電圧VW,VMが VW<Vth<VW+VM の関係を持つとき、 発光表示に対応する変調電圧としてP駆動時には−1/2V
    M、N駆動時には1/2VMの電圧を印加し、 非発光表示に対応する変調電圧としてP駆動時には1/2V
    M、N駆動時には−1/2VMの電圧を印加する一方、 書込み電圧としてP駆動時にはVW+1/2VM、N駆動時に
    は−(VW+1/2VM)の電圧を印加することによって、 発光表示において±(VW+VM)、非発光表示においては
    ±VWの電圧を絵素に印加し、 各フィールド中のP駆動期間とN駆動期間との間で、各
    データ側電極と各走査側電極とには、−1/2VMと1/2VM
    の各電圧を、同一極性で、かつ時間経過に伴って交互に
    与えることを特徴とする表示装置の駆動方法。
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