JP2727899B2 - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
熱装置及び画像形成装置に関する。
人の先の提案に係る特開昭63−313182号公報・
特開平2−157878号公報・特開平4−44075
〜44083号公報等に開示のように、耐熱性のフィル
ムの一面側に加熱体を、他面側に被加熱材を密着させて
被加熱材をフィルムと共に加熱***置を走行移動させて
加熱体の熱エネルギーをフィルムを介して被加熱材に付
与する方式の加熱装置である。
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像
形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るト
ナーを用いて記録材(エレクトロファックスシート・静
電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に直接
方式もしくは間接(転写)方式で形成した、目的の画像
情報に対応した未定着のトナー画像を該画像を担持して
いる記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する装
置として活用できる。
熱して表面性(艶など)を改質する装置、仮定着処理す
る装置など、広く像担持体を加熱処理する手段・装置と
して使用できる。
は例えば画像加熱定着装置についていえば、他に知られ
ている熱ローラ方式・熱板方式・ヒートチャンバー方式
等の画像加熱定着装置との対比において、昇温の速い低
熱容量の加熱体や薄膜のフィルムを用いることができる
ため、省電力化やウェイトタイム短縮化(クイックスタ
ート性)が可能となる。その他、従来の他の加熱装置の
もつ種々の欠点を解消できる利点を有し、効果的なもの
である。
装置の一例の概略構成を示した。
ィルムであり、左側の駆動ローラー11と、右側の従動
ローラー12と、この両ローラー11・12間の下方に
固定支持させて配設した低熱容量線状加熱体としてのヒ
ーター6との、互いに並行な該3部材11・12・6間
に懸回張設してある。
定着フィルム1のテンションローラーを兼ねており、定
着フィルム1は駆動ローラー11の時計方向回転駆動に
伴い時計方向に所定の周速度、即ち不図示の画像形成部
側から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上面に担
持した被加熱材としての記録材Pの搬送速度と同じ周速
度をもってシワや蛇行、速度遅れなく回動駆動される。
の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラーであ
り、前記のエンドレスベルト状定着フィルム1の下行側
フィルム部分を挟ませて前記ヒーター6の下面に対して
付勢手段により例えば総圧4〜7kgの当接圧を持って
対向圧接させてあり、記録材Pの搬送方向に順方向の反
時計方向に回転する。
フィルム1は繰り返してトナー像の加熱定着に供される
から、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的には総厚
100μm以下、好ましくは40μm未満の薄肉の単層
或は複合層フィルムを使用する。
は記録材Pの搬送方向に直交する方向を長手とする絶縁
性・高耐熱性・低熱容量のヒーター基板3と、該基板面
に長手に沿って印刷して形成された通電発熱体層5と、
該基板3の通電発熱体層形成面側とは反対側の面に接触
させて設けたヒーター検温素子4(例えばサーミスタ)
を基本構成とする全体に低熱容量のものであり、該ヒー
ター6をヒーターホルダー7に通電発熱体層形成面側を
露呈させて断熱して固定保持させてある。
巾6mm・長さ240mmのアルミナ基板である。また
これを含む複合材基板等である。
略中央部分に長手に沿って、例えばAg/Pd、RuO
2 、Ta2 N等の電気抵抗材料を巾1mmに塗工(印刷
など)して具備させたもので、その両端部に導通させて
設けた給電電極間に電圧が印加されて通電される。
るヒーター6の検知温度が一定となるように通電発熱体
層5への通電が制御されることでなされる。
材サイズ)が通紙されても通紙部は一定温度となるよう
に常に通紙領域にあたる位置に配設されている。
はフィルム1の摺動搬送による摩損を防止するために薄
い耐熱ガラス等の表面保護層で被覆してもよい。またヒ
ーター6の定着フィルム摺接面には潤滑剤を塗布しても
よい。
形成部で画像形成プロセスが実行されて定着装置へ搬送
された記録材Pは入口ガイド8に案内されて、温度制御
されたヒーター6と加圧ローラー2との圧接部N(定着
ニップ部)の定着フィルム1と加圧ローラー2との間に
進入して、未定着トナー像面が記録材Pの搬送速度と同
一速度で同方向に面移動状態のフィルム1の下面に密着
してフィルム1と一緒の重なり状態でヒーター6と加圧
ローラー2との定着ニップ部Nを挟圧力を受けつつ通過
していく。
に押圧密着状態で定着ニップ部Nを通過していく過程で
ヒーター6の熱をフィルム1を介して受け、トナー像が
高温溶融して記録材P面に軟化接着化Tbする。記録材
Pとフィルム1との分離は記録材Pが定着ニップ部Nを
通過して出た時点で行なわせている。
9で案内されて不図示の排紙ローラー対へ至る間にガラ
ス転移点より高温のトナーTbの温度が自然降温(自然
冷却)してガラス転移点以下の温度になって固化Tcす
るに至り、画像定着済みの記録材Pが出力される。
である。これは特開平4−44075〜44083号公
報等に開示のものである。
ガイド部材である。このガイド部材10の外側下面の略
中央部に部材長手に沿ってヒーター嵌め込み溝を設け、
この溝内にヒーター6を嵌め込んで支持させてある。こ
のヒーター6付のフィルム内面ガイド部材10に対して
内筒型の定着フィルム1をルーズに外嵌させてあり、ヒ
ーター6との間にフィルム1を挟ませて加圧ローラー2
をヒーター6に対して圧接させてある。加圧ローラー2
が回転駆動されることで円筒型の定着フィルム1がヒー
ター6の下面に密着摺動してフィルム内面ガイド部材1
0の回りを回転する。
と加圧ローラー2との間に記録材Pが導入されて定着ニ
ップ部Nを通過することで前記図23の装置の場合と同
様に記録材Pが定着ニップ部Nを通過する過程でヒータ
ー6の熱エネルギーがフィルム1を介して記録材Pに与
えられてトナー像の加熱定着がなされる。
レスベルト状定着フィルム1に強いテンションが全周に
作用しているが、図24の装置の場合は定着ニップ部N
とこの定着ニップ部Nよりもフィルム回転方向上流側の
フィルム内面ガイド部材10の外面とフィルムとの接触
部領域のフィルム部分のみにテンションが作用し、残余
の大部分のフィルム部分にはテンションが作用しない
(以下、テンションフリータイプの装置という)。
ではフィルム駆動時にフィルム1がヒーター6の長手方
向に移動する力(フィルム寄り力)が前述図23の装置
の場合よりも小さく、フィルムの寄り移動規制手段ない
しはフィルム寄り制御手段を簡単化することができる。
例えばフィルムの寄り移動規制手段としてはフィルム端
部を受け止めるフランジ部材のような簡単なものにする
ことができ、フィルム寄り制御手段は省略して装置のコ
ストダウンや小型化を図ることができる。
ず、図25のように送り出し軸13にロール巻に巻回し
た有端の定着フィルム1をヒーター6と加圧ローラー2
との間を経由させて巻取り軸14に係止させて送り出し
軸13側から巻取り軸14側へ記録材Pの搬送速度と同
一速度をもって走行させる構成とすることもできる。
式の像加熱装置、もしくは該装置を具備した画像形成装
置の問題点として次のような事項が挙げられる。
加熱体としてのヒーター6の温度制御、即ちヒーター6
の発熱体層5に対する通電制御はヒーター6の温度検知
素子としてのサーミスタ4をどのような紙サイズでも通
紙部となるヒーター領域部分に配置してヒーター温度を
検知し、その検知温度が所定の一定となるように通電を
制御しているため、B5・封筒・ハガキのような小サイ
ズの紙を装置に連続通紙すると、ヒーター6の長手に関
して通紙部と非通紙部において温度差が50deg以上
となる。
通紙部と非通紙部とで数百μmにもなり、そのために、
フィルムの左右両端側部の送り速度に異なりを生じてフ
ィルムにネジレを生じて破損したり、続いて大サイズの
例えばA4サイズ紙を通紙すると、紙シワが発生すると
いう問題があった。
圧部材2やフィルム1が熱劣化をおこし、部品の寿命を
短くしたり、最悪のケースでは装置が破損するという問
題があった。
ーの通電発熱体層5のパターン(発熱パターン)を複数
個設け、通紙紙サイズに合わせてそのフィルム紙サイズ
領域に対応するヒーター長さ領域だけ通電発熱させるよ
うにした構成も提案されている(特開平3−14447
7号公報・特開平4−171473号公報等)。しかし
これは装置や制御方法が複雑になり、コストアップにつ
ながるという問題点がある。
タイプの装置のように、フィルム寄り移動規制手段とし
てフィルム端部を受け止めるフランジ部材を配設し、フ
ィルム寄り制御手段は省略してコストダウンと小型化を
図った装置の場合は、加圧ローラー2を駆動してフィル
ム1と紙(記録材)Pの搬送を行なわせたとき、小サイ
ズ紙が連続通紙されてヒーター6の非通紙部が通紙部よ
りも昇温して、加圧ローラー2の非通紙部と通紙部の熱
膨張による外径差が0.2mm以上となると、フィルム
の寄り移動力が大きくなり、そのためにフィルムの端部
が寄り移動規制フランジに強く当接して座屈し破損する
事態も生じる。
被加熱材を連続して通紙することで加熱体の通紙部と非
通紙部との温度差が大きくなることに起因する上記のよ
うな問題の発生を簡単な手段構成で解消することにあ
る。
の表面温度は記録材P上の未定着トナー画像Taを定着
させるに足る温度になるように加熱体6で加熱される
が、定着ニップ部Nにおけるフィルム表面の温度は記録
材Pの各種通紙モードにより変化してしまう。
に比べてはるかに大きいため、加圧ローラー2の温度に
よってフィルムの表面温度が大きく影響される。
ルム温度、加圧ローラー表面温度の時間変化を示す模式
図である。ヒーター6はプリント開始とともに200°
Cに一定温調される。一方、加圧ローラー2は熱容量が
大きいため徐々に表面温度が上昇していく。この時フィ
ルム温度もヒーター温度と加圧ローラー表面温度の中間
値をとりながら徐々に上昇し、その変化量は40°C程
度にもなる。
になると定着不良となり、α°C以上になると高温オフ
セットを発生する。
通紙1枚目でβ°C以上となる様にヒーター温度を設定
すると、装置が暖まってきて7枚目以降で高温オフセッ
トを発生し、逆に7枚目以降の高温オフセットを防止す
るため、ヒーター温度をα°C以下に下げると1枚目で
定着不良を起こしてしまう。
にプリント枚数に応じて、ヒーター温度を下げる等の考
慮がなされているが、この場合でも装置がどの程度暖ま
っているかによってフィルム温度を一定とするための1
枚目のヒーター温度やヒーター温度を下げる枚数の適正
値が異なるため、各場合に応じて操作を変更する必要が
あり、制御が複雑になっいる。
あるいは3分間隔、16分間隔、さらには連続5枚、5
0枚と、その場合の組み合わせは無限にあり、すべての
場合を考えてヒーター温度の操作を行なう事は不可能に
近い。
て温度検知するとしても、フィルムにテンションが加わ
らない系では当接状態が不安定となり、正確に検知でき
ないばかりか、フィルムに対して制動力を生じる場合に
はフィルムが記録材とスリップして画像が乱れるといっ
た問題も生じる。
タイミング或いは環境で装置を使用しても被加熱材に加
熱体の熱エネルギーがフィルムを介して適切に付与され
て定着不良や高温オフセットの発生がないようにするこ
とにある。
徴とする像加熱装置及び画像形成装置である。
温度検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度
を維持するように加熱体への通電を制御する通電制御手
段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィル
ムを介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、ニップ
に複数枚の記録材を連続して通紙する時、連続通紙枚数
が所定枚数に達する度に通紙間隔を広げ、上記加圧部材
の非通紙領域の過昇温を抑えることを特徴とする像加熱
装置。
温度検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度
を維持するように加熱体への通電を制御する通電制御手
段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィル
ムを介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、ニップ
に複数枚の記録材を連続して通紙する時、連続通紙枚数
が所定枚数に達する度に上記加熱体への通電電力を小さ
くすると共に、この通電電力に応じて通紙間隔を制御
し、上記加圧部材の非通紙領域の過昇温を抑えることを
特徴とする像加熱装置。
温度検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度
を維持するように加熱体への通電を制御する通電制御手
段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィル
ムを介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、複数枚
の記録材を連続して加熱する期間中で且つニップに記録
材が挟持されていない時の上記温度検知素子の検知温度
の変化率に応じて通紙間隔を制御し、上記加圧部材の非
通紙領域の過昇温を抑えることを特徴とする像加熱装
置。
材が挟持されていない時上記加熱体への通電を停止し、
上記装置はこの時の上記温度検知素子の検知温度の降下
率に応じて通紙間隔を制御することを特徴とする(3)
に記載の像加熱装置。
材が挟持されていない時上記加熱体への通電を停止する
と共に、この非通電期間中に所定時間上記加熱体へ通電
し、上記装置はこの時の上記温度検知素子の検知温度の
上昇率に応じて通紙間隔を制御することを特徴とする請
求項3に記載の像加熱装置。
応じて通紙間隔を切換えることを特徴とする(1)に記
載の像加熱装置。
た加熱体にフィルムを接触摺動させ、該フィルムの加熱
体とは反対側の面に被加熱材としての未定着画像を形成
担持させた記録材を密着させてフィルムと共に加熱***
置を通過させて加熱体からフィルムを介して被加熱材に
熱エネルギーを付与する加熱装置であり、被加熱材のサ
イズを認識する手段を有し、連続プリント時に被加熱材
と被加熱材の間で加熱体の発熱を停止あるいは減少させ
る時間を設けて、その時間内の温度変化率が所定の温度
変化率を超えるとプリントを停止させることを特徴とす
る画像形成装置。
た加熱体にフィルムを接触摺動させ、該フィルムの加熱
体とは反対側の面に被加熱材としての未定着画像を形成
担持させた記録材を密着させてフィルムと共に加熱***
置を通過させて加熱体からフィルムを介して被加熱材に
熱エネルギーを付与する加熱装置であり、被加熱材のサ
イズを認識する手段を有し、連続プリント時に被加熱材
と被加熱材の間で加熱体の発熱を停止あるいは減少させ
る時間と再度加熱する時間を設けて、その加熱時間内の
温度変化率が所定の温度変化率を超えるとプリントを停
止させることを特徴とする画像形成装置。
示あるいは信号を出すことを特徴とする(7)又は
(8)に記載の画像形成装置。
時間後プリント可能に復帰させることを特徴とする
(7)又は(8)に記載の画像形成装置。
体の温度が下降したことを検知してプリント可能に復帰
させることを特徴とする(7)又は(8)に記載の画像
形成装置。
化率を検出し、その値を基にプリント可能に復帰させる
時間を決定し制御することを特徴とする(7)又は
(8)の何れかに記載の画像形成装置。
る第1温度検知素子と、第1温度検知素子の検知温度が
所定の温度を維持するように加熱体への通電を制御する
通電制御手段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルム
と、フィルムを介して加熱体とニップを形成する加圧部
材と、を有し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィル
ムを介して記録材上の画像を加熱する像加熱装置におい
て、上記加圧部材の温度を検知する第2温度検知素子
と、ニップに複数枚の記録材を連続して通紙する時、第
2温度検知素子の検知温度に応じて記録材の通紙間隔を
制御して上記加圧部材の非通紙領域の過昇温を抑える通
紙間隔制御手段と、を有することを特徴とする像加熱装
置。
る第1温度検知素子と、第1温度検知素子の検知温度が
所定の第1温度を維持するように加熱体への通電を制御
する通電制御手段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィ
ルムと、フィルムを介して加熱体とニップを形成する加
圧部材と、を有し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフ
ィルムを介して記録材上の画像を加熱する像加熱装置に
おいて、上記加圧部材の温度を検知する第2温度検知素
子を有し、上記通電制御手段は、この第2温度検知素子
の検知温度が所定の第2温度に達した時、ニップに複数
枚の記録材を連続して通紙する期間中で且つニップに記
録材が挟持されていない時の上記加熱体への通電を停止
もしくは減少させることを特徴とする像加熱装置。
時)の記録材の通紙間隔(紙間)を切り換える構成にす
ることで、小サイズの記録材の連続通紙時は記録材の通
紙間隔を徐々に広げるように制御する、即ち通紙サイク
ルを長くしていくことで、加圧部材やフィルムの軸方向
の熱分布の均一化がなされて、小サイズの記録材を連続
して通紙することで加熱体・加圧部材・フィルム等の通
紙部と非通紙部との温度差が大きくなることに起因する
前述のような問題の発生をなくすることができる。
じて予め定められた枚数に達するとプリントを停止させ
る構成にすることで、小サイズの記録材が連続して通紙
されて加熱体・加圧部材・フィルム等の通紙部と非通紙
部との温度差が許容以上に大きくなる前にプリントを停
止させ、加熱体・加圧部材・フィルム等の通紙部と非通
紙部との温度差が許容以上に大きくなることに起因する
前述のような問題の発生をなくすることができる。
の温度に応じ装置に対する記録材の通紙間隔を適時切り
換え可能とする構成にすることで通紙部と非通紙部の温
度差が緩和され、(I)の場合と同様に加熱体・加圧部材
・フィルム等の通紙部と非通紙部との温度差が大きくな
ることに起因する前述のような問題の発生をなくするこ
とができる。
検知温度が所定温度に達した時、装置を停止させる構成
とすることで、(II)の場合と同様に小サイズの記録材が
連続して通紙されて通紙部と非通紙部との温度差が許容
以上に大きくなる前に装置を停止させ、通紙部と非通紙
部との温度差が許容以上に大きくなることに起因する前
述のような問題の発生をなくすることができる。
ることで、小サイズの記録材を連続して通紙した時の加
圧部材の通紙部と非通紙部との温度差による両部の熱膨
張による外径差を小さく押えることができ、両部の熱膨
張による外径差が大きくなることによるフィルムのネジ
レや破損を防止することができる。
温度に応じて加熱体の制御温度の変更を行う構成にする
ことで、いかなる通紙モードにおいても装置に通紙され
る被加熱材(記録材)に付与する熱エネルギーを一定の
ものとし、画像加熱定着装置にあっては定着不良、高温
オフセットなどを防止でき前記第2の目的が達せられ
る。
装置と同様のテンションフリータイプのフィルム加熱方
式の画像加熱定着装置である。通紙は片側基準搬送であ
る。
ポリイミドフィルムの外面にPTFEを10μm厚コー
ティングしたもの。
アルミナ基板3(ヒーター基板)上に通電発熱体層5と
して銀パラジウムの発熱抵抗体パターンをスクリーン印
刷で塗布した後焼成して28.3Ωになる様にした。サ
ーミスタ4はヒーター基板3の裏側(通電発熱体層5側
とは反対側の基板面)に基板長手中央より通紙基準側へ
40mm寄せた位置に取りつけた。
リコーンゴムローラ層2bを設け、表層2cにフッ素ラ
テックス(ダイキン社製GLS213にFEPを10w
t%混合したもの)を30μmコーティングして焼成し
たもの。硬度は50°(Asker C)。
8mm/sec この加熱定着装置を電子写真複写機・プリンタ等の画像
形成装置に組み込み、レターサイズやA4サイズの紙
(記録材)に対しては、紙間Dを50mm一定で通紙す
る様にした。またB5や封筒等の小サイズ紙の通紙の場
合は連続プリントの枚数が増すに従って紙間Dを増す制
御を行なうようにした。
信号やホストコンピュータ等からの指定信号、給紙セン
サーやレジストセンサーを用いて検出することが可能で
あり、その紙サイズ信号によって上記の紙間調節を自動
的に実行させる。
のように紙間Dを広げる制御を行なわせた。ヒーター6
は180°Cに制御した。
ーラー2の非通紙部の温度推移を測定した。その結果を
図2に実線グラフで示した。
°C以下におさまり、通紙部の温度120°Cとの差も
少なく、フィルムの破損、紙シワの発生はなかった。
枚通紙した。その結果100枚後の加圧ローラー2の非
通紙部の温度は図2の破線グラフのように175°C以
上となり、通紙部の温度120°Cに対して55deg
以上の差が生じて加圧ローラー2に軸方向で外径差がで
きたため、定着フィルム1が片寄り、端が座屈したりあ
るいは直後にプリントしたA4の紙にシワを生じた。
イズ紙に対して紙間Dを徐々に広げることによってすな
わち、通紙サイクルを長くしていくことで加圧ローラー
2、定着フィルム1の軸方向熱分布の均一化が可能とな
り、定着フィルムの破損、記録紙のシワを防止すること
ができる。
させたが、この切り換えの枚数設定は装置に応じて適宜
変えられるものである。
紙間Dを切り換えるものであった。しかし、この方法で
は装置の置かれた環境や通紙開始直前の装置の暖まり具
合、あるいはホストコンピュータからの画像情報の通信
に要する時間といったバラツキ要因によっては必要以上
に紙間Dを広げてしまい、スループットを低下させてし
まう場合が有り得る。
に制御するために必要とされる電力を検出し、この電力
の値によって紙間Dを変えるように制御するものであ
る。
15はサーミスタ4の出力をA/D変換器16を介して
取り込み、ACドライバー17によってヒーター6の通
電発熱体層5への通電を制御し、ヒーター6を所定の温
度に保つ。電力検知回路18はAC入力(AC電源)1
9の電圧と波数制御によってヒーター出力を制御するも
のであるならば、基準時間内の通電波数を計測し、入力
電力を算出してCPU15に伝える。
ものであれば、位相データと入力電圧から入力電力を算
出してCPU15に伝えれば良い。
うとすると、最初は定着フィルム1、加圧ローラー2と
もに暖まっておらず、周囲の空気も冷えているので必要
な電力は大きい。しかし徐々に定着装置全体、周辺の空
気が暖まってくると一定温度に保つために必要な電力は
減少する。
具合によって徐々に波数を減らすように制御する。この
波数の切り換えに合わせて紙間Dを変化させる。
1つと数えてサイクル10サイクル(20波)毎を1つ
の単位としてその中の波数を切り換えるように制御し
た。そして155°Cにヒーター温度を維持するために
必要な波数を室温から立ち上げて連続100枚プリント
した場合に測定した。
しないと155°C以上に保てなかったが、5枚目以降
は13波、10枚目以降は12波、18枚目以降は11
波、32枚目以降は10波、45枚目以降は9波、60
枚目以降は8波、85枚目以降は7波あれば充分に温度
を155°Cに保つことができた。
いHレベルと、1波低いLレベルとを切り換えて所定の
温度を保つもので、Lレベルが1sec以上続くと必要
最低の波数を1波減じるようにするものである。これに
よって定着装置のおかれたいろいろな条件、例えば加圧
ローラー温度を反映して電力の切り換えを行なっていけ
る。
うにヒーターの通電電力を下げながらその毎に、表2の
ように紙間Dを伸ばすように制御した。
切り換えの判断として用いることで、定着装置の暖まり
具合、環境条件を加味しているので、前述の実施例1の
ように通紙枚数で一意的に紙間Dを伸ばすよりも合理的
で、実施例1より速いスループットと、破損に対するよ
り高い安全性とを実現することが可能となった。
すぐに再度通紙を開始すると、枚数のカウンターはリセ
ットされており、非通紙部の昇温がはげしくなる欠点が
ある。しかし、本実施例では定着装置の暖まり具合を必
要電力から推定して紙間Dを決めるように制御するた
め、途中で通紙を停止した後再開しても決して昇温がひ
どくなることはない、この比較を図4に示す。
したが、徐々に下げる制御を組み合わせても良い。
て、その間の温度低下量を基に紙間Dを決めるようにし
たものである。
始めた際の1枚目と2枚目の紙間Dに0.3secヒー
ターをoffした場合の立ち下りを示し、(b)は連続
通紙50枚目と51枚目との紙間Dで0.3secヒー
ターをoffした場合の立ち下りを示している。
°Cまで低下しているが、(b)では130°Cまでし
か低下していない。したがってこのように紙間Dにヒー
ター6をオフして、その間の温度の立ち下り量を計測す
れば、定着装置の暖まり具合を検出可能である。
の温度の立ち下り量Tを基に紙間Dを決めた。
したところ、前述実施例2と同様の効果が得られ、かつ
電力検知といった複雑な方法を用いなくても制御するこ
とが可能となった。
一定にしていたが逆に一定の温度間を例えば150°C
から140°Cまでの温度低下するのに要する時間を計
測しても良い。要するに、温度の立ち下り速度を計測す
れば良い。
速度を計測して上昇速度が速くなると定着装置が暖まっ
たと判断して、紙間Dを広げるように制御しても良い。
していたが、一定時間加熱量を増してその間の温度上昇
量を測定して定着装置の暖まり具合を判断して紙間Dを
広げるように制御しても良い。
着装置の暖まり具合によって制御温度を下げる制御を組
み合わせれば紙間Dの広げる量を小さくすることがで
き、ユーザーにとっては便利である。また装置の安全
性、耐久性からも好ましい。
45°Cと順次下げていく制御と組み合わせると、非通
紙昇温も10deg以上減少して、その分だけ紙間Dを
広げずにすむ。
の非通紙部の昇温を130°C以下にするための紙間D
を比較して表4に示す。
できる。
たが、このオフ時間を定着装置が暖まるに従って長くし
ていっても良い。
ム1の非通紙部への熱供給が紙間Dで減り、非通紙部昇
温が減少するので、紙間Dを広げる量を前記実施例より
少なくすることができる。
とができるのでユーザーにとって便利である。
が定着装置の加熱部に有る時に155°Cで制御するな
ら、紙間では100°C程度で制御を行い、次の紙が定
着ニップ部Nに進入する時迄に155°Cまで再度立ち
上げるようにしても良い。これによって温度が下りすぎ
ることも防げる。
イズ紙を連続通紙しても定着フィルムの破損や記録紙の
シワ、非通紙部昇温による高温オフセットといった問題
が解決された。
装置であるが、前述図23のようなテンションコントロ
ールを行なう装置にも適用できることはいうまでもな
い。
定着装置を組み込んだ画像形成装置について、レターサ
イズやA4サイズの紙に対しては紙間Dを50mm一定
で通紙を行なうようにした。
イズ信号によって小サイズと判断された場合には連続プ
リントの枚数をカウントして各紙サイズに対して予め定
めた枚数でプリントを停止させるように制御する。
6のように設定した。ヒーター6は180°Cで制御し
た。
C以下におさまり、通紙部の温度100°Cとの差も少
なく、フィルムの破損、紙シワの発生はなかった。この
時の加圧ローラー2の非通紙部の温度を測定した結果を
図6に実線グラフで示した。
0枚通紙した。
に、100枚後の加圧ローラー非通紙部の温度は165
°C以上となり、通紙部の温度100°Cに対して65
deg以上の差が生じて、加圧ローラー2に軸方向で外
径差ができたため、定着フィルム1が片寄り、端が座屈
したりあるいは直後にプリントしたA4の紙にシワを生
じた。
イズ紙に対してそれぞれ定められた枚数で連続プリント
を停止させることによって、加圧ローラー2の非通紙部
昇温を停止させることで、定着フィルムの破損、記録紙
のシワを防止することができる。
ていたが、連続プリントによって定着フィルム1、加圧
ローラー2等が暖まってくるとこの制御温度を徐々に下
げることが可能である。
C、155°Cと下げていく制御を行なった場合は、1
55°Cに達してからの枚数をカウントして各々の紙サ
イズに対してプリントを停止させる枚数を定める。
止枚数を定めた。
図7に示すように20deg程度下がる。これによって
前述実施例6に比べて昇温が改善されるで表7のように
プリント停止までの枚数を増してユーザーに対して一層
使い易い装置とすることができた。
その後の温度を基にプリントを停止するかを判断するよ
うにしたものである。
始めた際の1枚目と2枚目の間に0.3secヒーター
をoffした場合の立ち下りを示し、(b)は連続通紙
50枚目と51枚目との紙間で0.3secヒーターを
offした場合の立ち下りを示している。
°Cまで低下しているが、(b)では130°Cまでし
か低下していない。従ってこのように所定の時間紙間で
ヒーターをオフしてその後の温度を計測すれば定着装置
の暖まり具合を検出可能である。そこで表8のように
0.3sec後の温度を基にプリント停止を決めた。
い時点で停止させて非通紙部昇温によるダメージを防ぐ
ことが望ましい。また紙間でヒーターオフでなく発熱量
を減らす制御をしても良い。
る時間を設けて、その間の温度低下率を基にプリントを
停止するか否かを判断するようにしたものである。
り率を計測すれば定着装置の暖まり具合を検出可能であ
る。
ec間の温度の立ち下り率を基にプリント停止を決め
た。
たが、逆に一定の温度間を例えば150°Cから140
°Cまでの温度低下するのに要する時間を計測しても良
い。要するに、温度の立ち下り速度を計測すれば良い。
を計測して上昇速度が速くなると非通紙部が昇温したと
判断して、プリンタを停止するように制御しても良い。
ていたが、一定時間加熱量を増してその間の温度上昇量
を測定して非通紙部の昇温具合を判断してプリンターを
停止するように制御しても良い。
時に非通紙部昇温が大きくなったと判定された時にプリ
ントを停止させたが、この時にユーザーに認識できる表
示を出すか、接続されたコンピュータ等に信号を送るこ
とができる。これによってよりユーザーに状態を認識さ
せ混惑させないという利点が有る。
からの解除方法に関するものである。
紙部温度が充分に低下すれば自動的にプリント可能にな
ることが好ましい。
の記録材に対する通紙域内に置く方法では、非通紙部の
温度は検知できないと考えられていた。
イズが判っており、かつ連続プリントと枚数をカウント
したり、紙間でヒーターをオフした場合の温度変化を測
定すれば非通紙部の昇温は代用して測定できた。
度変化や連続したプリント枚数、時間よって非通紙の温
度低下を推定できるということである。
非通紙部の温度が例えば80°C以下になったと判断さ
れた場合に、プリント可能にするように制御すれば良
い。
に、小サイズ紙を連続して通紙しても定着フィルムの破
損や、記録紙のシワ、非通紙部昇温に寄る高温オフセッ
トといった問題が解決される。
リータイプの定着装置で説明したが、前述図24に示し
たテンションコントロールを行なうフィルム定着装置に
も適用できることは言うまでもない。
の装置と同様の構成のものである。3aはヒーター表面
保護層としてのガラスやフッ素樹脂等のコート層であ
る。
てのサーミスタである。この加圧ローラー用サーミスタ
20は、不図示のばね、スポンジ等により加圧ローラー
2に押しあてられ、加圧ローラー2の表面温度を検出
し、その出力は、A/D変換されCPU21に取り込ま
れる。また加圧ローラー用サーミスタ20が、加圧ロー
ラー2に傷をつけるのを防止するため、加圧ローラー用
サーミスタ20と加圧ローラー2の間には、表面摩擦抵
抗の小さい、PFA、PTFE等のテープを介在させて
ある。
ラー長手方向での当接位置は、図10に示す通り、図の
左基準で通紙される場合には、装置に通紙される最大サ
イズの記録材の少し内側である。
(加熱体)6の温度を180°Cに制御し、小サイズ紙
(封筒)を連続通紙した際の、加圧ローラー用サーミス
タ20の検出温度と通紙域の加圧ローラー2の温度を図
11に示す。この図からもわかるように加圧ローラー2
の温度は、紙間が50mmで連続10枚通紙で40de
g、30枚通紙で80degの差がつく。本発明者等が
行なった実験では、加圧ローラー2の通紙部と非通紙部
の温度差が50deg以上になるとフィルム1にシワが
入り始める。
紙され非通紙部の加圧ローラーの温度が130°Cを越
えた場合、それまで50mmだった紙間を95mmまで
広げスループットを低下させ、通紙部と非通紙部の温度
差を緩和させることにより、フィルム2にしわが入るこ
とを防いだ。
温度は上がってしまうが、通紙部と非通紙部の温度差が
緩和され、小サイズ紙を連続100枚通紙を行なっても
フィルム2にシワが寄ることが無かった。また加圧ロー
ラー2の温度が極端に高くなってしまうことは、加圧ロ
ーラー2から紙に熱エネルギーを供給することができる
分、ヒーター6の温度を低くできるので、ヒーター6の
制御温度を下げることで防ぐことができる。
イズということが予めわかっていれば常に通紙域内に加
圧ローラー用サーミスタ20を設置しても良いし、最大
通紙域外においてもよい、逆に先述の実施例では紙サイ
ズが予めわからなくても構わないという利点がある。
タ20を加圧ローラー2に当接させているが非接触にし
ても加圧ローラー2の温度上昇がおだやかなため非接触
にする事による応答の遅れも問題にならずに使用でき
る。
の紙が連続プリントされた場合、加圧ローラー用サーミ
スタ20により、加圧ローラー2の表面温度を常に通紙
域内にあるところで検知し、その検知温度がある値を越
えた場合、紙間においてヒーター6への電力供給を停止
する。
状態から紙間においてヒーター6への電力供給を停止す
ると、次ぎの紙がきたときに電力供給を始めてもヒータ
ー6が定着に十分な温度まで上げることができない。こ
れは、加圧ローラー2が冷えているため加圧ローラー2
に熱を奪われ、急激に温度が低下し、また温度を上げる
のにも時間がかかるためである。しかし連続通紙を行な
うと加圧ローラー2が暖まってきてヒーター6への給電
を紙間において停止してもヒーター6の温度は急激に低
下しないうえ、給電を始めた際の立ち上がり時間も短い
ため紙間において給電を停止できる。
できる時間は、表10のような関係にあることがわかっ
た。
0mmの時である。
0の条件で紙間においてのヒーター6への給電停止時間
を変化させながら小サイズ紙の連続通紙を行なったとこ
ろ、給電を停止しない場合が、連続10枚通紙で40d
eg、連続30枚通紙で80degの差があったのに対
し、連続10枚通紙で20deg、連続30通紙で30
degになった。また30枚連続通紙後の加圧ローラー
2の温度は、紙間で給電を停止していない場合に比べ平
均で30deg下がっていた。
事なく非通紙部昇温を防ぐことができるうえ連続通紙を
長く行なえば行なう程、省エネルギーが行なえる。
せ、加圧ローラー2に小サイズ紙を通紙した時の通紙部
と非通紙部の両方にサーミスタを設け、それぞれの検知
温度をもとに、紙間の長さ、給電停止時間、定着温度を
制御して行なえば、非通紙部昇温によるフィルム2の寄
りやシワ、非通紙部昇温後に最大サイズの紙を通紙した
際の高温オフセット、消電力がより効果的に行なえる。
せるものでも良いことは言うまでもない。
に、フィルム加熱定着装置において加圧部材に温度検知
素子を設け、その温度により紙間を切り換えることによ
り、小サイズの記録材を連続加熱処理する際の非通紙部
昇温を緩和し、昇温要因によるフィルムの幅方向の変位
及びシワを予防し、小サイズ記録材の連続加熱処理直後
のサイズの大きい記録材通紙時の高温オフセットを低減
する効果がある。
0と同様である。
温度が所定の温度より高くなると装置を停止させて破損
を防止させる。
度が150°Cに達すると通紙部との差が40°Cとな
り、加圧ローラー2の外径差で0.1mmを超え始め
る。そこでサーミスタ20が150°Cを検知した時点
で停止させて放熱させることでフィルムを破損させるこ
とは無くなった。
0′のように通紙基準位置側でも良く、あるいは完全に
最大通紙域外でも良い。カセット信号ないしホストコン
ピューター等の信号によって小サイズ信号と判定された
場合にCPU21は非通紙部の温度を推定して、停止さ
せることができる。
触させても非接触でもどちらでもよいが、加圧ローラー
2の温度上昇はきわるてゆるやかであり、非接触式でも
応答性は十分足りる。そして非接触であればサーミスタ
20が紙粉・トナー等で汚れ出力値がくるう事がない。
温度以下になったことを検知して定着動作を再開させる
ことが可能である。
した後の温度低下率は高温環境下が最も小さくこの値を
もとに時間によっても定着動作を再開させる判断をして
も良い。
ーミスタ位置で100°Cまで下がった時に再開させる
ようにして良い。
温速度が最少で−10deg/minの場合は(150
°C−100°C)/10(deg/min)より5分
後に動作再開させれば良い。
動作を再開させる温度自体を決めても良く、また時間を
決めても良い。
に、フィルム加熱定着装置において加圧部材に温度検知
素子を設けその温度が所定の温度を超えると装置を停止
させることで、定着フィルムの破損を防止することが可
能となった。また非通紙昇温が存在する際に大サイズの
記録材を通すとシワやオフセットが生じるのを防止する
ことができる。
同様である。
同様に、外径8mmのステンレスシャフト2aに厚さ約
4mmのシリコーンゴム層2bを設け、表層2cにフッ
素ラテックスコートを30μmコーティングして焼成し
た硬度50°( Asker-C)のものであるが、本実施例に
おいては図12の(a)の模型図のように、この加圧ロ
ーラー2の通紙基準側のローラー外径D1を非基準側の
外径D2より室温で0.1mmだけ大きく設定した。
リイミドフィルムであれば加圧ローラーの左右側に0.
15mmの外径差(この場合、非通紙昇温による膨張
差)が生じても耐えられることが判った。
で、非通紙部180°C、通紙部110°Cになり、こ
れによって加圧ローラー2が図14の(a)のように全
長域で同じ外径のものである場合に図14の(b)の模
型図のようにローラー2の非通紙部と通紙部とで外径差
D5−D3≒0.2mmが生じていた。
張率が6×10-4 〜8×104 /degであり、芯金
材料であるステンレスの線膨張率は16.4×10-6/
degである。これらをもとに本実施例の加圧ローラー
の熱膨張率を計算するとこのような結果となる。
紙部とで外径差が生じると定着フィルム1の送り速度が
左右側で異なりを生じてフィルムにネジレを生じて破損
を生じやすい。
準側の加圧ローラー径を太くしておくと(図12
(a))、図12の(b)の模型図のように、小サイズ
紙の連続通紙の場合でも非基準側のローラー径D4が通
紙基準側のローラー径D3よりも0.1mm太くなるだ
けですむので、定着フィルムはネジレを生じることがな
くなり、破損しない。
温での外径差(D1−D2)を0.1mmに設定した
が、この外径差は、フィルムの膜厚、加圧ローラーの外
径、ゴムの膨張率、ゴム厚等によって適宜に決定され
る。
ム層2bの厚さをローラー左右側で差を付けることで形
成したが、図15のようにゴム層2bの厚さは左右側で
一定にして芯金2aをテーパーにして加圧ローラー2の
左右側の外径差を形成してもよい。
で差を付けたが、ローラー外径は全長域でほぼ均一にし
て、図16のようにローラー芯金2aをテーパー状に
し、ゴム層2bも左右側で差を持たせるようにしてもよ
い。
ため研磨する場合でも、液状ゴムで型成形する場合にも
作り易い。
ことで膨張を大きくできるので、フルサイズ(A4、レ
ター)を通紙した場合に通紙基準側の方がフィルムのネ
ジレの生じない範囲で大きめとなり、小サイズ通紙時に
は基準側が非基準側と同じ程度の径になるまで熱膨張さ
せることで可能となり、フィルムのネジレを防止でき
る。
うに、加圧ローラー形状を軸方向で非対称とし、小サイ
ズ通紙時の非通紙部昇温に対して外径をフィルムにネジ
レを生じない適正範囲に保つようにしたことで、フィル
ムの破損や画像上のシワといった問題を解決することが
できた。
しくは図9の装置と共通する構成部材・部分には同一の
符号を付して再度の説明を省略する。
ーミスタ20は不図示のバネ・スポンジ等により加圧ロ
ーラー2に押しあてられていて加圧ローラー2の温度を
検出し、その出力A/D変換されてCPU21に取り込
まれる。22はトライアックである。
付けるのを防止するため温度検知部材20と加圧ローラ
ー2の間には表面摩擦抵抗の小さいPFAやPTFEの
テープ等がはさんである。
での当接位置は、図18に示すように図の左端基準で通
紙される場合には装置に通紙される最少サイズの記録材
の通紙領域の長手方向でのほぼ中央部に対応する位置と
した。これは通紙可能なすべての紙サイズに対して常に
通紙域に温度検知部材20を置き、紙種の影響を検知す
るためである。
に応じて、加熱体6の制御温度を変えている。即ち、加
圧ローラー2の温度が低く、定着フィルム1を定着最適
温度に保つためにより多くの熱エネルギーが必要とされ
る場合に、加熱体6の制御温度を高く設定する。また加
圧ローラー2の温度が高く、少ない熱エネルギーでもフ
ィルム1を定着温度に維持できる場合は加熱体6の制御
温度を低くする。
ー温度に対応した加熱体制御温度のテーブルをデータと
してメモリにあらかじめもたせておき、CPU21が、
加圧ローラー温度を検出した温度検出素子20のAD変
換された出力値を一定周期あるいは不定周期でうけとる
ごとにメモリ内のテーブルを参照しにいき、そのテーブ
ルと出力値を比較して加熱体6の制御温度を随時決定し
ていく。
のヒーター(加熱体)温度、フィルム温度、加圧ローラ
ー温度の時間変化を示している。
記の手順によりヒーター温度が設定される。次に連続通
紙を続けると次第に加圧ローラーが温まり、Bにおいて
表11のテーブルに従ってヒーターの制御温度の変更が
行なわれ、更にC、D、Eにおいても同様のことを繰り
返す。
時、加熱体6の制御温度を変えることにより、定着装置
が十分冷えている時から連続50枚通紙を行っても定着
装置が温まった状態からの連続50枚通紙でも常に適切
なタイミングでヒーター温度が切り替わり、定着フィル
ム1の温度をほぼ一定に保つことができる。
部材20は図18のように装置に導入される最小サイズ
の記録材の通紙領域の長手方向でのほぼ中央部に対応す
る加圧ローラー位置に設けたが、本実施例においては図
20に示すように、通紙領域の端に取りつけてある。
あたっており、より具体的には非画像領域が紙の端から
4mmのとき加圧ローラー2上の通紙域の通紙位置基準
側の端から、長手方向で内側に4mm以内の位置であ
る。
部材20を画像域にあたる位置に取りつけると、記録材
P上のトナーがフィルム1にオフセットし、さらにフィ
ルム1から加圧ローラー2へ転移した時、そのトナーが
加圧ローラー2に当接する温度検知部材20の表面を汚
すことがある。
圧ローラー2上のトナーを掃き溜める形で発生するた
め、大きなトナー溜りとなり、これが加圧ローラー2に
傷をつけてしまう。
らはげ、加圧ローラー2に付着すると、これが後に通紙
される記録材の背面を汚すことになる。
材Pの非画像域に温度検知部材20を取り付けることで
上記のような温度検知部材20の汚れを防止することが
できる。
度検知部材20を設けて制御を行ってもよい。この場合
通紙による影響を検出できなくなるがこれで十分な場合
もある。
検知部材を2つ20a・20b用い、それ等を通紙域と
非通紙域の2ケ所に取り付けてある。
非通紙域で異なっており、一般には非通紙域の方が高く
なる。また通紙域と非通紙域の温度差は通紙される記録
材の種類や厚さによって違っており、厚い方が温度差は
大きくなる。
の位置の加圧ローラー温度から通紙されている記録材の
厚さを推測し、ヒーター(加熱体)2の制御温度を変え
ている。すなわち一般に薄紙と比べ厚紙の画像定着はよ
り多くの熱を必要とするため、薄紙通紙で温度差が小さ
い場合にはヒーター6の温度を低めに設定し、厚紙が通
紙され温度差が大きい場合にはヒーターの制御温度を高
くする。
をあらかじめ用意しておき、2つの温度検知部材20a
・20bの出力値とテーブルを参照することにより、制
御温度を切り替える。これにより、環境や通紙モードに
よらず実施例19・同20と比べ更に適切な温度にヒー
ター6を制御することができる。
サイズ紙の連続プリントを行なった時の非通紙部過昇温
を検知することもできる。非通紙部の過昇温が装置の耐
用限度超えた場合には例えば装置を強制的に停止させ、
温度が下がるまで待機させるなどの措置をとることが可
能である。
ーラー2の温度検出手段20(20a・20b)を設
け、その温度に応じて加熱体6の制御温度を変えること
により、いかなる通紙モードにおいても装置に通紙され
る記録材に付与する熱エネルギーを一定のものとし、定
着不良、オフセットなどを防止する効果がある。
加熱方式の像加熱装置及び該加熱装置を具備する画像形
成装置について、小サイズの被加熱材を連続して通紙す
ることで加熱体の通紙部と非通紙部との温度差が大きく
なることに起因する前述のフィルム損傷等の問題を解消
することができ、また、どのようなタイミング或は環境
で装置を使用しても被加熱材に加熱体の熱エネルギーが
フィルムを介して適切に付与されて、画像加熱定着装置
にあっては定着不良や高温オフセットの発生を防止する
ことができる。
非通紙部温度についての、実施例1の装置と比較例の装
置との比較グラフ
非通紙部温度についての、実施例1の装置と実施例2の
装置との比較グラフ
非通紙部温度についての、実施例6の装置と比較例の装
置との比較グラフ
非通紙部温度についての、実施例7の装置と実施例6の
装置との比較グラフ
位置を示す図
の通紙部と非通紙部との温度グラフ
型図であり、(a)は室温時の状態模型図、(b)は小
サイズ紙連続通紙後の状態模型図
の通紙部と非通紙部との温度グラフ
あり、(a)は室温時の状態模型図、(b)は小サイズ
紙連続通紙後の状態模型図
型図であり、(a)は室温時の状態模型図、(b)はフ
ルサイズ通紙時の状態模型図、(c)は小サイズ紙連続
通紙後の状態模型図
型図であり、(a)は室温時の状態模型図、(b)はフ
ルサイズ通紙時の状態模型図、(c)は小サイズ紙連続
通紙後の状態模型図
位置を示す図
るヒーター温度、フィルム温度、加圧ローラー温度の時
間変化グラフ
に対する温度検知部材の配設位置を示す図
に対する温度検知部材の配設位置を示す図
着装置)の一例の概略図
図
ィルム温度、加圧ローラー温度の時間変化グラフ
Claims (14)
- 【請求項1】 加熱体と、加熱体の温度を検知する温度
検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度を維
持するように加熱体への通電を制御する通電制御手段
と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィルム
を介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 ニップに複数枚の記録材を連続して通紙する時、連続通
紙枚数が所定枚数に達する度に通紙間隔を広げ、上記加
圧部材の非通紙領域の過昇温を抑えることを特徴とする
像加熱装置。 - 【請求項2】 加熱体と、加熱体の温度を検知する温度
検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度を維
持するように加熱体への通電を制御する通電制御手段
と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィルム
を介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 ニップに複数枚の記録材を連続して通紙する時、連続通
紙枚数が所定枚数に達する度に上記加熱体への通電電力
を小さくすると共に、この通電電力に応じて通紙間隔を
制御し、上記加圧部材の非通紙領域の過昇温を抑えるこ
とを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項3】 加熱体と、加熱体の温度を検知する温度
検知素子と、温度検知素子の検知温度が所定の温度を維
持するように加熱体への通電を制御する通電制御手段
と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、フィルム
を介して加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルムを介して
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 複数枚の記録材を連続して加熱する期間中で且つニップ
に記録材が挟持されていない時の上記温度検知素子の検
知温度の変化率に応じて通紙間隔を制御し、上記加圧部
材の非通紙領域の過昇温を抑えることを特徴とする像加
熱装置。 - 【請求項4】 上記通電制御手段は、ニップに記録材が
挟持されていない時上記加熱体への通電を停止し、上記
装置はこの時の上記温度検知素子の検知温度の降下率に
応じて通紙間隔を制御することを特徴とする請求項3に
記載の像加熱装置。 - 【請求項5】 上記通電制御手段は、ニップに記録材が
挟持されていない時上記加熱体への通電を停止すると共
に、この非通電期間中に所定時間上記加熱体へ通電し、
上記装置はこの時の上記温度検知素子の検知温度の上昇
率に応じて通紙間隔を制御することを特徴とする請求項
3に記載の像加熱装置。 - 【請求項6】 上記装置は更に、記録材のサイズに応じ
て通紙間隔を切換えることを特徴とする請求項1に記載
の像加熱装置。 - 【請求項7】 画像加熱定着装置が、固定支持された加
熱体にフィルムを接触摺動させ、該フィルムの加熱体と
は反対側の面に被加熱材としての未定着画像を形成担持
させた記録材を密着させてフィルムと共に加熱***置を
通過させて加熱体からフィルムを介して被加熱材に熱エ
ネルギーを付与する加熱装置であり、被加熱材のサイズ
を認識する手段を有し、連続プリント時に被加熱材と被
加熱材の間で加熱体の発熱を停止あるいは減少させる時
間を設けて、その時間内の温度変化率が所定の温度変化
率を超えるとプリントを停止させることを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項8】 画像加熱定着装置が、固定支持された加
熱体にフィルムを接触摺動させ、該フィルムの加熱体と
は反対側の面に被加熱材としての未定着画像を形成担持
させた記録材を密着させてフィルムと共に加熱***置を
通過させて加熱体からフィルムを介して被加熱材に熱エ
ネルギーを付与する加熱装置であり、被加熱材のサイズ
を認識する手段を有し、連続プリント時に被加熱材と被
加熱材の間で加熱体の発熱を停止あるいは減少させる時
間と再度加熱する時間を設けて、その加熱時間内の温度
変化率が所定の温度変化率を超えるとプリントを停止さ
せることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 プリントを停止させるとともに、表示あ
るいは信号を出すことを特徴とする請求項7又は8に記
載の画像形成装置。 - 【請求項10】 プリントを停止させた後に所定の時間
後プリント可能に復帰させることを特徴とする請求項7
又は8に記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 プリント停止後所定の温度迄加熱体の
温度が下降したことを検知してプリント可能に復帰させ
ることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装
置。 - 【請求項12】 プリント停止後に加熱体の温度変化率
を検出し、その値を基にプリント可能に復帰させる時間
を決定し制御することを特徴とする請求項7又は8の何
れかに記載の画像形成装置。 - 【請求項13】 加熱体と、加熱体の温度を検知する第
1温度検知素子と、第1温度検知素子の検知温度が所定
の温度を維持するように加熱体への通電を制御する通電
制御手段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルムと、
フィルムを介して加熱体とニップを形成する加圧部材
と、を有し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィルム
を介して記録材上の画像を加熱する像加熱装置におい
て、 上記加圧部材の温度を検知する第2温度検知素子と、ニ
ップに複数枚の記録材を連続して通紙する時、第2温度
検知素子の検知温度に応じて記録材の通紙間隔を制御し
て上記加圧部材の非通紙領域の過昇温を抑える通紙間隔
制御手段と、を有することを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項14】 加熱体と、加熱体の温度を検知する第
1温度検知素子と、第1温度検知素子の検知温度が所定
の第1温度を維持するように加熱体への通電を制御する
通電制御手段と、加熱体と摺擦しつつ移動するフィルム
と、フィルムを介して加熱体とニップを形成する加圧部
材と、を有し、ニップで記録材を挟持搬送しつつフィル
ムを介して記録材上の画像を加熱する像加熱装置におい
て、 上記加圧部材の温度を検知する第2温度検知素子を有
し、上記通電制御手段は、この第2温度検知素子の検知
温度が所定の第2温度に達した時、ニップに複数枚の記
録材を連続して通紙する期間中で且つニップに記録材が
挟持されていない時の上記加熱体への通電を停止もしく
は減少させることを特徴とする像加熱装置。
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