JP2726422B2 - V型エンジンの吸気装置 - Google Patents

V型エンジンの吸気装置

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JP2726422B2 JP63018089A JP1808988A JP2726422B2 JP 2726422 B2 JP2726422 B2 JP 2726422B2 JP 63018089 A JP63018089 A JP 63018089A JP 1808988 A JP1808988 A JP 1808988A JP 2726422 B2 JP2726422 B2 JP 2726422B2
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、過給機等の補機を備えたV型エンジンの吸
気装置に関する。
(従来の技術) 従来より、過給機等の補機を備えたV型エンジンの吸
気装置の構造として、例えば実開昭61−1624号公報に開
示される如く、左右のバンクからその内方に向かってシ
リンダに対して略直角方向にそれぞれ吸気ポートを設
け、それらの交差部に各気筒連通部を設けるとともに、
該各気筒連通部の上側に過給機を設置することにより、
V型エンジンの2つのバンク間の空間を利用して、過給
機設置のためのスペースを確保しようとするものは知ら
れている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のもののようにシリンダ軸に
対して直角方向に吸気ポートを設けた場合、吸気がエン
ジンの燃焼室に到達するまでの流通抵抗が大きくなり、
その結果、吸気充填量を十分確保できないという問題が
ある。
また、吸気ポート上方に過給機を設けることにより、
吸気ポートの長さ分だけエンジンの全高が高くなってし
まい、エンジン室内にコンパクトに収納できないという
問題もある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、吸気ポートと過給機等の補機との干渉を避けな
がら吸気抵抗を減ずるべき適切な手段を講ずることによ
り、吸気充填量の確保と補機及び吸気系のコンパクト化
とを図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項(1)記載の発明で
は、シリンダブロックと、該シリンダブロック上に設け
られた左右のシリンダヘッドとにより左右2つのバンク
が形成されていて、該各バンクにそれぞれシリンダが設
けられ、この各シリンダヘッドのシリンダ軸線に対し両
バンク間側に吸気弁が、またバンク外側に排気弁がそれ
ぞれ設けられてなるV型エンジンを前提とする。
そして、上記左右のシリンダヘッド間にエンジンで駆
動される補機が配置するとともに、上記各シリンダヘッ
ドのバンク間側の吸気ポートを、各シリンダ軸線に対し
て所定角度だけバンク間側に傾きかつ上記補機に対し所
定の空隙をもって略鉛直上方に延びている構成とする。
請求項(2)記載の発明では、上記請求項(1)記載
のV型エンジンの吸気装置において、エンジンは、各バ
ンクに、吸気弁を駆動する吸気用カム軸と、排気弁を駆
動する排気用カム軸とがそれぞれ設けられているDOHCエ
ンジンとする。
請求項(3)記載の発明では、シリンダブロックと、
該シリンダブロック上に設けられた左右のシリンダヘッ
ドとにより左右2つのバンクが形成されていて、該各バ
ンクにそれぞれシリンダが設けられ、各シリンダヘッド
のシリンダ軸線に対し両バンク間側に吸気弁が、またバ
ンク外側に排気弁がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッ
ドに、上記吸気弁を駆動する吸気用カム軸と、排気弁を
駆動する排気用カム軸とがそれぞれ設けられ、これら両
カム軸の一方は、エンジンのクランク軸に駆動連結され
ていて該クランク軸により駆動される一方、他方のカム
軸は、上記一方のカム軸に駆動連結されていて該一方の
カム軸により直接的に駆動されるように構成されたV型
エンジンを前提とする。
そして、上記両シリンダヘッド間にエンジンで駆動さ
れる過給機を配置するとともに、各シリンダヘッドのバ
ンク間側の吸気ポートを、各シリンダ軸線に対して所定
角度だけバンク間側に傾きかつ上記過給機に対し所定の
空隙をもって略鉛直上方に延びている構成とする。
請求項(4)記載の発明では、請求項(3)記載のV
型エンジンの吸気装置において、カム軸及び補機はそれ
ぞれクランク軸の一端部側にタイミング巻掛け伝動部材
を有する伝動機構を介して駆動連結する。
また、両バンク間の上記タイミング巻掛け伝動部材を
エンジン下側にレイアウトするアイドラを設け、補機駆
動用の伝動機構の駆動ラインは、カム軸駆動用の伝動機
構の駆動ラインよりもクランク軸の一端側に位置するよ
うにする。
請求項(5)記載の発明では、請求項(4)記載のV
型エンジンの吸気装置において、バンク外側にクランク
軸により駆動される排気用カム軸を、またバンク間側に
吸気用カム軸がそれぞれ配置し、上記排気用カム軸の一
端部に、クランク軸の駆動力が伝達される第1従動車と
駆動車とを設ける一方、吸気用カム軸に、上記駆動車の
駆動力が伝達される第2従動車を設け、補機は上記カム
軸の一端部側でクランク軸により駆動されるように構成
する。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)及び(2)記載の発
明では、各シリンダヘッドの吸気ポートがシリンダヘッ
ド間の補機との間に所定の空隙をもって略鉛直上方に延
びているので、補機を吸気ポートの上方に設置すること
なく各バンク間の直上に設置することができ、エンジン
全高の増大が可及的に抑制される。すなわち、各バンク
のシリンダ軸線に対し両バンク間側に吸気弁が、またバ
ンク外側に排気弁がそれぞれシリンダ軸線と所定角度を
あけて配置されてシリンダヘッドが大型化している吸排
気弁配置構造のV型エンジンであっても、補機及び吸気
通路をコンパクトなレイアウトで配置することができ
る。
また、同時に、上記吸気ポートがシリンダ軸に対して
所定角度内方に傾いているので、各シリンダの中央に向
けて吸気が供給されることで吸気抵抗が可及的に小さく
なり、その結果、各燃焼室への吸気充填量が確保される
ことになる。
請求項(3)記載の発明では、各バンクのシリンダヘ
ッドに吸気用及び排気用のカム軸がそれぞれ設けられ、
一方のカム軸がエンジンのクランク軸に駆動連結されて
いる一方、他方のカム軸が一方のカム軸に駆動連結され
て該カム軸から直接的に駆動されるように構成されてい
るので、両カム軸を共にエンジンのクランク軸により駆
動する場合に比べれば、エンジンのシリンダヘッドはコ
ンパクトになる。そして、この比較的コンパクトな吸排
気弁配置構造のV型エンジンに対しても、上記の如き吸
気ポートの配置構造により、過給機及び吸気通路をコン
パクトなレイアウトで配置することができる。
請求項(4)記載の発明では、カム軸及び補機をそれ
ぞれクランク軸の一端部側にタイミング巻掛け伝動部材
を有する伝動機構を介して駆動連結し、その補機駆動用
の伝動機構の駆動ラインが、カム軸駆動用の伝動機構の
駆動ラインよりもクランク軸の一端側に位置する構造に
おいて、両バンク間のカム軸駆動用のタイミング巻掛け
伝動部材がアイドラによりエンジン下側にレイアウトさ
れているので、この両バンク間のカム軸駆動用タイミン
グ巻掛け伝動部材が補機の駆動スペースと干渉すること
はなく、バンク間に補機駆動スペースを確保することが
できる。
請求項(5)記載の発明では、バンク外側に排気用カ
ム軸が配置されるので、バンク間側のカム軸をカム軸駆
動用タイミング巻掛け伝動部材を介してクランク軸に駆
動連結する場合に比べ、バンク間の上記タイミング巻掛
け伝動部材をアイドラによってエンジン下側にレイアウ
トすることが容易となり、バンク間の補機スペースの確
保を容易に行うことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第1図〜第3図は本発明の実施例に係るDOHCタイプの
V型6気筒エンジンを示し、1はエンジンのシリンダブ
ロック、2,3はそれぞれシリンダブロック1上に配設さ
れたシリンダヘッドであって、このシリンダブロック1
と各シリンダヘッド2,3とにより、左バンクLと右バン
クRとにそれぞれ3つのシリンダ4〜4が形成されてい
る。
そして、5はエンジンに過剰の空気を供給するための
過給機であって、該過給機5は各バンクL,R間のシリン
ダブロック1上に取付台1aを介して設置されている。第
1図に示すように、上記過給機5にはコンプレッサ軸6
が設けられ、また、上記シリンダブロック1下部にはク
ランク軸7が枢支されている。そして、上記コンプレッ
サ軸6の前端にはプーリ11が取付けられ、このプーリ11
と、シリンダブロック1の右側前部に設置した2つの同
軸の中間プーリ9,10のうちの一方のプーリ10との間には
Vベルト13が巻掛けられている。また、クランク軸7前
端に取付けたプーリ8と、上記同軸の中間プーリ9,10の
うちの他方のプーリ9との間にはVベルト12が巻掛けら
れており、コンプレッサ軸6は、上記各プーリ8,9及び1
0,11と、これらプーリ8〜11間に巻掛けられた2つのV
ベルト12,13とを介して、クランク軸7により回転駆動
される。すなわち、上記過給機5はエンジンで駆動され
る補機としての機能を有するものである。
また、第2図に示す如く、各シリンダヘッド2,3には
各シリンダ4に対する吸気の供給及び排気の排出を所定
のタイミングで行う吸気弁L1,R1及び排気弁L2,R2と、該
吸気弁L1,R1及び排気弁L2,R2をそれぞれバルブスプリン
グの閉弁付勢力に抗して開弁させるための吸気用カムL
3,R3及び排気用カムL4,R4とが配設され、上記吸気弁L1,
R1は各シリンダ4のシリンダ軸線4Xに対して両バンクL,
R間側に、また排気弁L2,R2は各シリンダ4のシリンダ軸
線4Xに対してバンク外側にそれぞれシリンダ軸線4Xに対
し所定角度をあけて配置されている。
また、第1図に示すように、各シリンダヘッド2,3に
は上記各吸気用カムL3,R3を回転駆動するための吸気用
カム軸15と、排気用カムL4,R4を回転駆動するための排
気用カム軸16とが枢支されている。上記吸気用カム軸15
はバンク内方側(バンクL,R間側)に、また排気用カム
軸16はバンク外方側にそれぞれ配置されている。
そして、各バンクL,Rのバンク外方側にあるカム軸つ
まり排気用カム軸16,16の前端には互いに同じピッチ径
を有するタイミングプーリ18,18が取付けられ、上記ク
ランク軸7にはその前端の上記プーリ8の内側(後側)
に、上記排気用カム軸16,16上のタイミングプーリ18,18
の半分のピッチ径を有するタイミングプーリ19が取付け
られていて、これらタイミングプーリ18,18,19間にタイ
ミングベルト20が巻掛けられている。すなわち、上記各
タイミングプーリ18,18,19及びタイミングベルト20を介
して、左右の排気弁L2,R2の昇降行程が逆になるように
上記各排気用カム軸16,16が同期して回転駆動されるよ
うになされている。
また、上記過給機5前部の両側下方には、上記各排気
用カム軸16,16上のタイミングプーリ18,18間のタイミン
グベルト20をガイドする2つのアイドラプーリ24,24が
該タイミングベルト20の外面に当接するように配設され
ていて、該アイドラプーリ24,24により、タイミングベ
ルト20が両バンクL,R間で過給機5と互いに干渉しない
ように下方に折曲げられている。尚、上記排気用カム軸
16,16上のタイミングプーリ18,18とクランク軸7上のタ
イミングプーリ19との間にも、タイミングベルト20の外
面に当接してタイミングベルト20をガイドする2つのア
イドラプーリ25a,25bが設置されている。このうち、ア
イドラプーリ25aはテンションプーリとして構成されて
いる。このことで、排気用カム軸16,16はタイミング巻
掛け伝動部材としてのタイミングベルト20を有する伝動
機構を介して、また過給機5はタイミング巻掛け伝動部
材としてのVベルト12,13を有する伝動機構を介してそ
れぞれクランク軸7の前端部側に駆動連結され、上記過
給機5駆動用の伝動機構の駆動ラインは、カム軸16駆動
用の伝動機構の駆動ラインよりもクランク軸7の前端側
に位置している。
さらに、上記各バンクL,Rの2つのカム軸15,16には、
それぞれ同じピッチ径とモジュールとを有しかつ互いに
噛合するギヤ26,27が取付けられていて、該2つのギヤ2
6,27を介して、吸気用カム軸15が排気用カム軸16により
同期して回転駆動されるようになされている。
尚、上記吸気用カム軸15上のギヤ26には排気用カム軸
16上のギヤ27との間のバックラッシュをなくすためのフ
リクションギヤ(図示せず)が付設されている。また、
第1図中、32,33はそれぞれ各シリンダヘッド2,3上に配
設されたシリンダヘッドカバー、34はウォータポンプの
ケーシング、35はシリンダブロック1の下側に設置され
たオイルパンである。
そして、上記シリンダヘッド3,3には、上記吸気弁L1,
R1によって開閉されてエンジンの各シリンダ4内の燃焼
室41,41へ吸気を供給するための吸気ポート42,42が設け
られている。該各吸気ポート42は各シリンダ4のシリン
ダ軸線4Xに対して所定角度だけバンク内方側(バンクL,
R間側)に傾くように形成されていて、上記過給機5の
外側部とは一定の空隙を確保しながら略鉛直上方に延び
ている。また、過給機5の上方には、各バンクL,Rのシ
リンダ4,4,4間を吸気の流通可能に連通する気筒連通部
としてのサージタンク43がバンクL,R毎に設けられてい
て、該サージタンク43に上記吸気ポート42の上端部が接
続されている。すなわち、上記各吸気ポート42,42を略
鉛直方向に設けることにより、上記過給機5との干渉を
避け、吸気の方向をシリンダ軸4X,4Xに対してバンク内
方に所定角度傾けることにより、各燃焼室41,41の中央
方向に向けて吸気を供給するようになされている。
また、第3図中、44は過給機5の上方から前方に向か
って延びた後に両側に分岐して各サージタンク43,43に
接続された吸気通路、45,45は該吸気通路44の左右分岐
部に介設され、過給機5で圧縮過熱された吸気を冷却す
るためのインタークーラである。すなわち、過給機5に
その後方から取入れた外気を過給機5のコンプレッサに
より加圧した後、過給機5上方に吐出して左右に分岐さ
せてインタークーラ45,45で冷却し、その空気をサージ
タンク43,43を経て各シリンダ4〜4に供給するように
なされている。
尚、46はエンジンの低負荷低回転時に過給機5のコン
プレッサの回転を停止するための電磁クラッチである。
したがって、上記実施例では、左右のバンクL,R間上
方で両シリンダヘッド2,3間に過給機5を設置するよう
にしたので、V型エンジンの中間上方のスペースを過給
機5(補機)の設置用に活用することができる。
その場合、シリンダヘッド2,3の吸気ポート42,42が、
過給機5と干渉しないようにそれと空隙をあけて略鉛直
上方に延設されてサージタンク43(気筒連通部)に接続
されているので、過給機5を吸気ポート42,42の上方に
設置することなくシリンダブロック1の各バンクL,R間
直上に設置することができ、エンジン前高の増大を可及
的に抑制し得る。
すなわち、各バンクL,Rのシリンダ軸線4X,4Xに対し両
バンクL,R間側に吸気弁L1,R1が、またバンク外側に排気
弁L2,R2がそれぞれシリンダ軸線4Xと所定角度をあけて
配置されているので、基本的にはエンジンのシリンダヘ
ッド2,3が大型化する。しかし、各バンクL,Rに吸気用及
び排気用のカム軸15,16がそれぞれ設けられ、そのうち
の排気用のカム軸16がエンジンのクランク軸7にタイミ
ングプーリ18,18,19及びタイミングベルト20を介して駆
動連結されている一方、吸気用のカム軸15が上記排気用
のカム軸16によりギヤ26,27の噛合により直接的に駆動
されるように構成されているので、排気用のカム軸16の
みならず吸気用のカム軸15をも共にエンジンのクランク
軸7によりタイミングベルトで駆動する場合に比べる
と、シリンダヘッドの大きさはコンパクトになる。そし
て、このような吸排気弁L1,R1,L2,R2の配置構造のV型
エンジンであっても、エンジンの吸気ポート42を含む吸
気通路及びその途中に接続される過給機5をコンパクト
なレイアウトで配置することができる。
また、吸気ポート42,42をシリンダ軸線4X,4Xに対して
所定角度内方に傾けるようにしているので、吸気は燃焼
室41,41の外壁の抵抗の高い部位を避けて、各燃焼室41,
41の中央に向けて供給され、吸気抵抗が可及的に小さく
なる。その結果、各燃焼室41〜41への吸気充填量を確保
することができるのである。
さらに、排気用カム軸6及び過給機5がそれぞれクラ
ンク軸7の同じ前端部側にタイミングベルト20及びVベ
ルト12,13を有する伝動機構を介して駆動連結され、そ
の過給機5駆動用の伝動機構の駆動ラインが、排気用カ
ム軸16駆動用の伝動機構の駆動ラインよりもクランク軸
7の前端側に位置していても、両バンクL,R間のタイミ
ングベルト20がアイドラプーリ24,24によりエンジン1
下側にレイアウトされているので、この両バンクL,R間
のタイミングベルト20が過給機5の駆動スペースと干渉
することはなく、上記バンクL,Rの外側に排気用カム軸1
5が配置されることと相俟って、バンクL,R間に過給機5
の駆動スペースを良好にかつ容易に確保することができ
る。
尚、上記実施例では本発明を両バンクL,Rにそれぞれ
2つのOHCを備えたDOHCタイプのエンジンに適用した例
について述べたが、本発明はDOHCタイプのV型エンジン
に限定されるものではなく、排気用と吸気用とで共通の
カム軸を利用するいわゆるSOHCタイプのものにも適用で
きるものである。
また、上記実施例では、補機として過給機5のみをバ
ンクL,R間上方のシリンダヘッド2,3間に配置したが、例
えばエンジンで駆動されるオルタネータ等も補機として
同部位に配置することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)記載の発明では、
各シリンダヘッドのシリンダ軸線に対し両バンク間側に
吸気弁が、またバンク外側に排気弁がそれぞれシリンダ
軸線と所定角度をあけて配置されたV型エンジンにおい
て、両シリンダヘッド間にエンジン駆動の補機を配置
し、各シリンダヘッドのシリンダ軸線に対しバンク間側
にある吸気ポートを、シリンダ軸線に対して所定角度傾
けかつ補機とは所定の空隙をもって略鉛直上方に延設す
るようにした。請求項(2)記載の発明では、V型エン
ジンを、各バンクに、吸気弁駆動用のカム軸と排気弁駆
動用のカム軸とがそれぞれ設けられているDOHCエンジン
とした。さらに、請求項(3)記載の発明では、各シリ
ンダヘッドのシリンダ軸線に対し両バンク間側に吸気弁
を、またバンク外側に排気弁をそれぞれシリンダ軸線と
所定角度をあけて配置して、各シリンダヘッドに吸気弁
及び排気弁駆動用のカム軸をそれぞれ設け、両カム軸の
一方のエンジンのクランク軸に駆動連結する一方、他方
のカム軸は上記一方のカム軸により直接的に駆動される
ようにしたV型エンジンにおいて、両シリンダヘッド間
にエンジン駆動の過給機を配置し、各シリンダヘッドの
バンク間側の吸気ポートを、各シリンダ軸線に対して所
定角度だけバンク間側に傾きかつ上記過給機と空隙をあ
けて略鉛直上方に延びるようにした。従って、これら発
明によると、シリンダヘッドが大型化した吸排気弁構造
のV型エンジンであっても、両バンク間の直上に過給機
等の補機を設置して、補機や吸気通路をコンパクトなレ
イアウトで配置することができ、エンジン全高の増大を
可及的に抑制することができるとともに、吸気抵抗の減
少により吸気充填量を確保することができる。
請求項(4)記載の発明によると、カム軸及び補機を
それぞれクランク軸の一端部側にタイミング巻掛け伝動
部材を有する伝動機構を介して駆動連結し、補機駆動用
の伝動機構の駆動ラインをカム軸駆動用の伝動機構の駆
動ラインよりもクランク軸の一端側に位置している場合
に、両バンク間のカム軸駆動用のタイミング巻掛け伝動
部材をエンジン下側にアイドラによってレイアウトした
ことにより、両バンク間のカム軸駆動用のタイミング巻
掛け伝動部材が補機の駆動スペースと干渉することはな
く、バンク間に補機駆動スペースを確保することができ
る。
また、請求項(5)記載の発明によれば、上記請求項
(4)の発明において、バンク外側にクランク軸により
駆動される排気用カム軸を、またバンク間側に吸気用カ
ム軸をそれぞれ配置したことで、上記アイドラによって
両バンク間のタイミング巻掛け伝動部材をエンジン下側
にレイアウトするのを容易に行うことができ、バンク間
での補機駆動スペース確保の容易化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例を示し、第1図はエン
ジンの正面図、第2図はその部分断面図、第3図は同平
面図である。 1…シリンダブロック、2,3…シリンダヘッド、4…シ
リンダ、4X…シリンダ軸線、5…過給機(補機)、7…
クランク軸、12,13…Vベルト、15…吸気用カム軸、16
…排気用カム軸、20…タイミングベルト、24…アイドラ
プーリ、42…吸気ポート、43…サージタンク、L1,R1…
吸気弁、L2,R2…排気弁、L…左バンク、R…右バン
ク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑村 耕一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−230503(JP,A) 特開 昭61−167146(JP,A) 特開 昭60−261911(JP,A) 特開 昭62−93432(JP,A) 特開 昭63−68705(JP,A) 特開 昭63−150404(JP,A) 実開 昭59−35642(JP,U) 実開 昭63−9434(JP,U) 実公 昭58−33225(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックと、該シリンダブロック
    上に設けられた左右のシリンダヘッドとにより左右2つ
    のバンクが形成されていて、該各バンクにそれぞれシリ
    ンダが設けられ、 上記各シリンダヘッドのシリンダ軸線に対し両バンク間
    側に吸気弁が、またバンク外側に排気弁がそれぞれ設け
    られてなるV型エンジンにおいて、 上記左右のシリンダヘッド間にエンジンで駆動される補
    機が配置されているとともに、 上記各シリンダヘッドのバンク間側の吸気ポートは、各
    シリンダ軸線に対して所定角度だけバンク間側に傾きか
    つ上記補機に対し所定の空隙をもって略鉛直上方に延び
    ていることを特徴とするV型エンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のV型エンジンの吸気装
    置において、 各バンクに、吸気弁を駆動する吸気用カム軸と、排気弁
    を駆動する排気用カム軸とがそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とするV型エンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】シリンダブロックと、該シリンダブロック
    上に設けられた左右のシリンダヘッドとにより左右2つ
    のバンクが形成されていて、該各バンクにそれぞれシリ
    ンダが設けられ、 上記各シリンダヘッドのシリンダ軸線に対し両バンク間
    側に吸気弁が、またバンク外側に排気弁がそれぞれ設け
    られ、 各シリンダヘッドに、上記吸気弁を駆動する吸気用カム
    軸と、排気弁を駆動する排気用カム軸とがそれぞれ設け
    られ、 上記両カム軸の一方は、エンジンのクランク軸に駆動連
    結されていて該クランク軸により駆動される一方、他方
    のカム軸は、上記一方のカム軸に駆動連結されていて該
    一方のカム軸により直接的に駆動されるように構成され
    てなるV型エンジンにおいて、 上記両シリンダヘッド間にエンジンで駆動される過給機
    が配置されているとともに、 上記各シリンダヘッドのバンク間側の吸気ポートは、各
    シリンダ軸線に対して所定角度だけバンク間側に傾きか
    つ上記過給機に対し所定の空隙をもって略鉛直上方に延
    びていることを特徴とするV型エンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】請求項(3)記載のV型エンジンの吸気装
    置において、 カム軸及び補機はそれぞれクランク軸の一端部側にタイ
    ミング巻掛け伝動部材を有する伝動機構を介して駆動連
    結され、 両バンク間の上記カム軸駆動用のタイミング巻掛け伝動
    部材をエンジン下側にレイアウトするアイドラが設けら
    れ、 補機駆動用の伝動機構の駆動ラインは、カム軸駆動用の
    伝動機構の駆動ラインよりもクランク軸の一端側に位置
    していることを特徴とするV型エンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】請求項(4)記載のV型エンジンの吸気装
    置において、 バンク外側にクランク軸により駆動される排気用カム軸
    が、またバンク間側に吸気用カム軸がそれぞれ位置し、 上記排気用カム軸の一端部に、クランク軸の駆動力が伝
    達される第1従動車と駆動車とが設けられている一方、 上記吸気用カム軸に、上記駆動車の駆動力が伝達される
    第2従動車が設けられ、 補機は上記カム軸の一端部側でクランク軸により駆動さ
    れるように構成されていることを特徴とするV型エンジ
    ンの吸気装置。
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