JP2724021B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2724021B2
JP2724021B2 JP2080706A JP8070690A JP2724021B2 JP 2724021 B2 JP2724021 B2 JP 2724021B2 JP 2080706 A JP2080706 A JP 2080706A JP 8070690 A JP8070690 A JP 8070690A JP 2724021 B2 JP2724021 B2 JP 2724021B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置に係り、特にキャプスタン
及びピンチローラによるテープ走行時のリールの回転異
常に伴う磁気テープの損傷を未然に防ぐに好適な磁気テ
ープ保護機能を有する磁気記録再生装置。
〔従来の技術〕
従来より、巻取り側及び供給側の一対のリールハブを
内蔵したカセットから磁気テープを引き出し、複数個の
磁気ヘッドが搭載された回転ドラムに所定角度巻き付け
て情報信号の記録再生を行うカセット式磁気記録再生装
置が種々開発されている。このようなカセット式磁気記
録再生装置では、少なくとも記録再生モードではキャプ
スタンとピンチローラにより駆動されて供給側リールか
らカセット外に引き出され、上記回転ドラムを経由して
巻取り側リールの駆動により磁気テープは弛緩すること
なく巻取り側リールに巻取られて元のカセット内に収納
される。
しかし、このような磁気テープ駆動方式においては、
巻取り側リールの駆動機構及びモータの故障等により磁
気テープが巻取り側リールに巻取られなくなる場合があ
る。このような場合には、磁気テープはキャプスタンと
ピンチローラにより供給側リールからカセット外に引き
出される状態が継続されるため、多量の磁気テープが装
置内にたまり磁気テープがキャプスタンやピンチローラ
等に巻付き、モータ負荷の増大やテープの損傷を招く等
の問題が生じる。
こうした問題点を改善する手段としては、例えば特公
昭53−6850号公報に記載されているように、キャプスタ
ンとピンチローラ等により送り出される磁気テープをカ
セット内に収納するために回転駆動される巻取り側リー
ルの回転の異常低下或いは停止を検出した場合には、カ
セット外に引き出されている磁気テープをカセット内に
収納するアンローディングモードとし、アンローディン
グする際に供給側リールを回転駆動させてカセット外に
引き出されている磁気テープを供給側リールに巻取るよ
うに構成する方式がある。
上記した方式によれば、巻取り側リールの回転の異常
低下又は停止に伴う磁気テープの損傷等の問題を未然に
防ぐことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、例えば巻取り側リールの周波数発電
機(以下、TリールFGと称す)のような巻取り側リール
回転速度検出手段からのみ巻取り側リールの回転の異常
低下や停止を検出している。通常、巻取り側リール径は
巻初めから巻終りまでに、2.5〜3倍程度変化する。こ
のときテープ速度は一定であるから、TリールFGの周期
もリール径と同様に2.5〜3倍程度変化することにな
る。そのため上記従来技術でのTリールFGからのみリー
ル回転の異常低下や停止を判断することは、テープの巻
初めから巻終りまで全てにおいてTリールFGの周期が巻
始め時の2.5〜3倍程度となるテープ巻終り近傍でのT
リールFG周期以上となることを検出することである。
したがって、上記従来技術ではTリールの駆動機構及
びモータの故障等によりTリールのテープ巻取りトルク
が低下しても、例えばテープ巻始め近傍においてはTリ
ールFG周期が所定周期の2.5倍以下の場合にはリール回
転の異常低下と判断されることなく記録再生が継続され
てしまう。そのため、キャプスタンとピンチローラによ
り送り出される磁気テープの全てをTリールに巻取るこ
とができず、磁気テープが装置内に徐々に溜まってい
き、最後には磁気テープがキャプスタンやピンチローラ
に巻付き、モータ負荷の増大やテープの損傷を招く等の
問題点があった。
本発明の目的は、上記した従来技術に鑑み、Tリール
の回転の低下を高精度に検出することによりTリールの
回転の低下に伴う磁気テープの損傷等の問題を未然に防
止する保護機能を有する磁気記録再生装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明は、テープローディン
グによりカセット外に引き出される一定の磁気テープ量
に基づいたテープローディング時のリールの回転数(例
えばリールFG数)に対する該リールに巻回されている磁
気テープ量に相当するデータが格納されたROM1と、所定
速度でテープ走行させたときのリールの回転速度に対す
る該リールに巻回されている磁気テープ量に相当するデ
ータが格納されたROM2を用意し、先ず、テープローディ
ング時にTリールからのみ磁気テープを引き出し、この
ときのTリールの回転数(例えばTリールFG数)によっ
て上記ROM1に記憶されたテープ量データが参照されTリ
ールのテープ巻量データ1を得る。
次に、キャプスタンとピンチローラにより上記所定速
度のN倍(Nは実数)の一定速度でテープ走行させる。
このとき、供給側リール(以下、Sリールと称す)近傍
にテープテンションセンサを設け、このセンサ出力によ
りSリールのテープ巻取りトルクを制御する。そして、
テープローディング完了後の最初のテープ走行開始時
に、Sリールの回転速度の1/N倍の速度データによって
上記ROM2に記憶されたテープ量データが参照され、Sリ
ールのテープ巻量データ1を得、上記Tリールテープ巻
量データ1と加算し、加算データ1を得る。
また、上記所定速度のN倍の一定速度でテープ走行さ
せる際に、Tリールの回転速度の1/N倍の速度データ及
びSリールの回転速度の1/N倍の速度データによって上
記ROM2に記憶されたテープ量データが参照され、参照さ
れたTリールのテープ巻量データ2とSリールのテープ
巻量データ2を加算する。そして、この加算データ2と
上記加算データ1とのレベル差を演算し、このレベル差
に基づいて磁気テープの走行・停止を制御するように構
成したことを特徴とする。
〔作用〕
上記ROM1に格納されたデータは、リールハーブ系、テ
ープ厚及びテープローディングによるテープ引き出し量
により、上記ROM2に格納されたデータは、リールハブ
径、テープ厚及びテープ速度により、容易に演算され
る。また、キャプスタンとピンチローラによるテープ走
行時にはSリール近傍に設けたテープテンションセンサ
からの出力によりSリール近傍のテープテンションが所
定のテンション値となるようにSリールの巻取りトルク
が制御され、テンション異常が生じない限りSリールは
テープ走行速度に応じて正常に回転する。
上記Tリールテープ巻量データ1及び上記Sリールテ
ープ巻量データ1は、テープローディング完了時に、T
リール及びSリールに巻回されている磁気テープ量に相
当するデータである。そして、これら両データを加算し
た上記加算データ1は両リールに巻回された磁気テープ
の総巻量に相当するデータであり、このデータはテープ
の巻径やテープ速度に依存せず常に一定である。
また、上記所定速度のN倍の速度でテープ走行させた
ときのリールの回転速度の1/N倍の速度データは、上記
所定速度でテープ走行させたときのリールの回転速度に
相当する。したがって、上記Tリールテープ巻量データ
2及び上記Sリールテープ巻量データ2は、上記所定速
度のN倍の速度でテープ走行させたときのTリール及び
Sリールに巻回されている磁気テープ量に相当するデー
タである。そしてこれら両データを加算した上記加算デ
ータ2は、このときの磁気テープの総巻量に相当するデ
ータであり、Tリール・Sリール共に正常に回転してい
れば上記加算データ1と同じ値となる。しかし、Tリー
ルの駆動機構の故障等によりTリールの回転が低速にな
ると、上記Tリールテープ巻量データ2は所定のテープ
巻量よりも大なるテープ巻量に相当するデータとなり、
同様に上記加算データ2も、所定のテープ総巻量よりも
大なるテープ総巻量に相当するデータとなる。その結
果、上記加算データ1と上記加算データ2には、レベル
差が生じ、このレベル差を検出してテープ走行を停止す
るように作用する。
したがって、リールの回転異常が生じても高精度に検
出してテープ走行を停止しておりリールの回転異常に伴
うテープ損傷等の問題を未然に防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により詳細に説明する。
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置の一実施例を
示すブロック図、第2図は本発明を適用した磁気記録再
生装置の一構成例を示す平面図、第3図は本発明による
テープ巻量データ記憶回路の記憶内容及び本発明による
磁気記録再生装置の動作原理を説明するための特性図、
第4図は本発明によるテープ総巻量データ検出回路の一
実施例を示すブロック図、第5図は第4図ブロック図の
動作説明用の各部波形図、第6図は本発明による巻取り
側リール(以下、Tリールと称す)・供給側リール(以
下、Sリールと称す)の回転速度検出回路の一実施例を
示すブロック図及びその動作説明用の各部波形図であ
る。
先ず、本発明に係る磁気記録再生装置の構成と動作原
理を第2図及び第3図により説明する。
第2図において、磁気テープ11はドラム入側テープガ
イド12及びドラム出側テープガイド13によってテープカ
セット32内のTリール20からのみテープローディング動
作により引き出され、回転ドラム33に所定角度巻き付け
られる。25,26はSリールブレーキ用ソレノイド及びT
リールブレーキ用ソレノイドであり、このブレーキソレ
ノイドの圧着動作によりリールブレーキはOFFとなり、
ブレーキソレノイドの解除動作によりリールブレーキは
ONとなる。例えば、上述したテープローディング時には
Tリール20からのみ磁気テープ11が引き出されるのでT
リールブレーキソレノイド26は圧着、Sリールブレーキ
ソレノイド25は解除動作され、TリールブレーキはOF
F、SリールブレーキはONとなる。そしてテープローデ
ィング完了後、磁気テープ11はキャプスタン18、ピンチ
ローラ17により挾持され、テープ走行が開始される。こ
のとき、テープ走行路内のSリール21近傍にばね22で付
勢されたテンションピン23を設け、磁気テープ11にかか
るテンションピン23の位置をテンションセンサ24で検出
している。このテンションセンサ24は、通常ポテンショ
メータ等で構成した角度センサが用いられており、テン
ションピン23が所定位置で付勢ばね力とテープテンショ
ンとがつり合ってテープテンションを検知する。そし
て、テンションセンサ24の出力はテープテンション制御
回路28に供給され、システムコントローラ10からのテー
プ走行方向やテープ速度等の指令に応じたテープテンシ
ョンとなる様にSリール駆動回路29にフィードバックさ
れる。その結果、Sリール21近傍のテープテンションは
テープ走行方向やテープ速度等に応じたテンション値に
制御され、磁気テープ11はたるむことなくSリール21か
ら引き出され、或いはSリール21に巻取られ、これに応
じてSリール21は回転する。同時にTリール20は、シス
テムコントローラ10からのテープ走行方向やテープ速度
等の指令に応じて巻取りトルク制御回路30からトルク制
御信号がフィードフォワードでTリール駆動回路31に供
給され、これにより回転駆動する。
上述したようなキャプスタン18とピンチローラ17によ
るテープ走行時に、Tリール20の駆動機構及びモータの
故障等によりTリール20の回転速度が低下した場合に
は、Tリール20の回転速度からだけではテープ巻径の影
響により、上記したように高精度にTリール20の回転速
度の低下を検出することはできない。
そこで、Tリール20及びSリール21に巻かれているテ
ープ巻量の加算データ、すなわちカセット32に巻かれて
いるテープ総巻量は、テープ巻径に依存せず常に一定で
あることから、各リールの回転速度から得るテープ巻量
の加算データと上記テープ総巻量データとをレベル比較
することによりリールの異常回転を高精度に検出するこ
とができる。例えば、所定速度を記録時のテープ速度と
したときのリールの回転速度と、該リールに巻かれてい
る磁気テープ11の巻量の関係は、テープ速度:Vmm/秒、
テープ厚:dmm、リールハブ径:Rmm、リール回転速度:n回
転/秒、テープ巻量:lmm、テープ巻径:R′mmとすると、 (i),(ii)式よりR′を消去すると、 が成立する。
したがって、テープ速度V(mm/秒)、テープ厚d(m
m)、リールハブ径R(mm)が既知であれば、リール回
転速度と該リールのテープ巻量の関係は理論的に求める
ことができ、第3図(b)に示す特性図を得る。また、
上記所定速度のN倍のテープ速度でテープ走行を行う場
合には、リールが正常に回転している限りリールの回転
速度も所定の回転速度のN倍となるので、リール回転速
度を1/N倍したデータを第3図(b)の特性図に適用す
ることにより、同様に該リールのテープ巻量を得ること
ができる。
また、上述したようにテープローディング時はSリー
ル21にブレーキを掛け、Tリール20からのみ磁気テープ
11を引き出す構成としている。このとき、テープローデ
ィングによりカセット32の外部へ引き出されるテープ量
をT(mm)、テープローディング時のテープ引き出しに
よるTリール20の回転数をn1(回転)とすると、 (ii),(iii)式よりR′を消去すると が成立する。このテープ引き出し量Tは、テープ巻径等
に依存せず、常に一定であり、テープローディング時の
Tリール20の回転数とTリール20のテープ巻量との関係
は理論的に求めることができ、第3図(a)に示す特性
図を得る。第3図において所定のテープ速度V(mm/
秒)とテープ引き出し量T(mm)とが等しい場合には、
第3図(a),(b)の特性図も等しくなるのは明らか
である。
したがって、テープローディングによるTリール20の
回転数を第3図(a)の特性図に適用することによりT
リール20のテープ巻量を求め、テープローディング完了
後最初のキャプスタン18とピンチローラ17によるテープ
走行開始時のSリール21の回転速度を第3図(b)の特
性図に適用することによりSリール21のテープ巻量を求
め、この両リールのテープ巻量を加算することによりカ
セット32に巻かれているテープ総巻量を得ることができ
る。
そして、通常のテープ走行時にTリール20及びSリー
ル21の回転数を第3図(b)の特性図に適用することに
より得る各々のリールに巻かれていると予想されるテー
プ巻量を加算し、この加算データとテープ総巻量データ
とのレベル比較を行う。リールが正常に回転している限
り上記加算データとテープ総巻量データは等しくなる
が、リールの回転異常が生じると、両者にレベル差が生
じる。そこで、このレベル差を検出してテープ走行を停
止するように制御する。
以上により、リールの回転異常に伴う磁気テープの損
傷を未然に防ぐことができる。
以上説明した原理に基づくテープ保護手段は次のよう
にして行われる。
第1図において、Tリール20の回転速度検出回路1か
らの回転速度信号AはTリール20の回転速度に比例した
信号であり磁気テープ11を所定速度のN倍に等しい速度
で走行させているため、除算器3にて1/N倍される。同
様にSリール21の回転速度検出回路2からの回転速度信
号A′はSリール21の回転速度に比例した信号であり、
磁気テープ11を所定速度のN倍に等しい速度で走行させ
ているため、除算器4にて1/N倍される。この回転速度
検出回路1,2及び除算器3,4は例えば第6図(a)に示す
ブロック図より構成される。
第6図(a)において、34はTリール20に関連して取
り付けられた巻取り側リール周波数発電機(以下、Tリ
ールFGと称す)、35はSリール21に関連して取り付けら
れた供給側リール周波数発電機(以下、SリールFGと称
す)であり、例えば磁気的な手段によってその回転状態
を検出する場合には、磁石が回転円板上に形成され、こ
れに対向して磁気検出素子36,37が配置されている。磁
気検出素子36,37からは、Tリール20及びSリール21の
回転速度に比例した周波数の信号FG31(第6図(b)の
FG31)及びFG41(第6図(b)のFG41)が出力され、分
周器52,53にて1/Nに分周される。1/Nに分周された分周
器52,53からの出力信号FG32,FG42(第6図(b)のFG3
2,FG42但し、本実施例ではN=2倍速でテープ走行させ
る場合を示しており、共に1/2に分周している)は、計
数器54,55各々のクロック端子に供給され、計数され
る。この計数器54,55からの計数出力信号K1,▲K
(第6図(b)のk1,▲K ▼)はラッチ回路56,57の
各々に入力され、端子170を介して供給されるキャプス
タン駆動指令H′(第6図(b)のh′、キャプスタン
駆動時“Hight"レベル)と端子190を介して供給される
所定周期のパルス信号Jとを入力信号としたAND回路62
からのラッチパルス信号J″(第6図(b)のj″、す
なわち、キャプスタン駆動時に供給されるパルス信号
J)の立上りでラッチされる。またこのとき、キャプス
タン駆動指令H′とパルス信号Jの立上りの直後に端子
180を介して供給されるパルス信号Iとを入力信号とし
たAND回路61からのリセットパルス信号I″(第6図
(b)のi″、すなわちキャプスタン駆動時に供給され
るパルス信号I)により計数器54,55はリセットされ、
その結果計数器54,55の計数出力信号K1,▲K ▼は例
えば第6図(b)のk1,▲k ▼に示すように、0,1,
2,…,n1−1,n1,0,1,…及び0,1,2,…,▲n ▼−1,▲
▼,0,1,…となる。そしてラッチ回路56,57にて計
数出力信号K1,▲K ▼がラッチされ、ラッチ信号B,
B′として、第6図(b)のb,b′に示すようにデータ
n1,n2,…及びデータ▲n ▼,▲n ▼が出力され
る。このデータn1,▲n ▼,n2,▲n ▼はテープ
巻径のみに依存したリールの回転速度データである。こ
のラッチ回路56,57からの出力信号B,B′は端子300及び3
10を介してテープ量データ記憶回路5,6に供給される。
また、第6図(a)において分周器52,53は計数器54,55
の前段に配置したが、これは計数器54,55のダイナミッ
クレンジが小さくても動作可能とするためであり、計数
器54,55のダイナミックレンジを無視すれば、分周器52,
53を計数器54,55の後段に、更にはラッチ回路56,57の後
段に配置しても端子300,310を介して出力されるリール
回転速度データB,B′は同じ値となる。
リール回転速度データB,Bが供給されるテープ量デー
タ記憶回路5,6は、例えばROM構成でテーブル化されてお
り、第3図(b)に示すように、入出力データを例えば
8ビットとすると、0〜255の8ビットのリール回転速
度データの入力に対応して、0〜255の8ビットの該リ
ールのテープ巻量に相当するデータが出力される。第3
図(b)に示す特性図は所定速度でテープ走行させたと
きのリール回転速度と該リールに巻かれているテープ量
の関係を示している。したがって磁気テープ11が所定速
度のN倍に等しい速度で走行し、Tリール20Sリール21
共に正常に回転している場合にはテープ量データ記憶回
路5からはそのときの1/Nに分周されたTリール回転速
度データBのVTに対応したTリールテープ巻量データLT
が出力され、同様にテープ量データ記憶回路6からは1/
Nに分周されたSリール回転速度データB′のVSに対応
したSリールテープ巻量データLSが出力される。しか
し、Tリール20の駆動機構及びモータの故障等によりT
リール20の回転速度が若干低下した場合には、Tリール
20のテープ巻量データがLTにもかかわらず、1/N分周さ
れたTリール回転速度データBは▲V ▼(<VT)と
なるため、テープ量データ記憶回路5からは、回転速度
データ▲V ▼に対応したテープ巻量データとして▲
▼(>LT)が出力される。
テープ量データ記憶回路5,6からのテープ量データC,
C′は加算回路7にて加算され、加算回路7からの加算
出力Dはレベル比較回路8の一方の端子に供給され、レ
ベル比較回路8の他方の端子には、テープ総巻量データ
検出回路9からのテープ総巻量データEが供給されてい
る。
テープ総巻量データ検出回路9は例えば第4図に示す
ように構成される。第4図において、Tリール20に関連
して取り付けられたTリールFG34(例えば磁石が円板上
に形成され、これに対向して配置された磁気検出素子36
にて検出)からは、テープローディング時のテープ引き
出しによるTリール20の回転に伴うパルス信号FG11(第
5図のFG11)が検出され、分周器38に供給される。本実
施例では、テープローディング時に、Sリールブレーキ
ソレノイド25は解除、Tリールブレーキソレノイド26は
圧着動作され、SリールブレーキはON,Tリールブレーキ
はOFFとなるため、Tリール20からのみ磁気テープ11は
引き出される。したがってTリール20はテープローディ
ング時にテープ引き出し量Tに基づいてnT回転する。FG
11はこのTリール20の回転により生じるパルス信号であ
り、分周器38にて1/N′に分周され、分周された信号FG1
2は計数器40のクロック端子に供給される。ここで、分
周器38は、テープ引き出し量T,TリールFG数,計数器40
のダイナミックレンジ及びテープローディング時のテー
プ量データ記憶回路であるROM1の入力ビット数に関連
し、各装置により分周比N′は異なった値となる。本実
施例ではN′=1すなわちFG11=FG12の場合を示してい
る。計数器40では、端子150を介して供給されるテープ
ローディング指令H(第5図のh)の立上りに同期した
リセットパルス発生回路50からのリセットパルス信号P1
(第5図のp1)によりリセットした後、分周器38からの
FG12を計数する。この計数器40からの計数出力信号K
(第5図のk)はラッチ回路42に入力され、端子150を
介して供給されるテープローディング指令H(第5図の
h)の立下りに同期したラッチパルス発生回路51からの
ラッチパルス信号P2(第5図のp2)の立下りでラッチさ
れる。このラッチ回路42からのラッチ信号は、テープロ
ーディング時のTリール回転数データであり、テープロ
ーディング時のテープ量データ記憶回路でありROM1に供
給される。
Tリール回転数データが供給されるROM1は例えばROM
構成でテーブル化されており第3図(a)に示すように
入出力データを例えば8ビットとすると0〜255の8ビ
ットのTリール回転数データの入力に対応して0〜255
の8ビットのTリールのテープ巻量に相当するデータが
出力される。第3図(a)はテープローディングによる
所定のテープ引き出し量に基づいたリールの回転数と該
リールに巻かれているテープ量の関係を示しており、RO
M1からは、例えばTリール回転数データnTに対応したT
リール巻量データL1が出力信号Lとして出力される。そ
してROM1からのTリールテープ巻量データL(第5図・
lのL1)は加熱器46の一方に供給される。
テープローディング完了後キャプスタン18とピンチロ
ーラ17により所定速度のN倍に等しい速度でテープ走行
させる。但し本実施例では、所定速度の2倍でテープ走
行させるN=2の場合を示している。
Sリール21に関連して取り付けられたSリールFG35
(例えば磁石が円板上に形成され、これに対向した磁気
検出素子37にて検出)からは、Sリール21の回転速度に
比例した周波数の信号FG21が出力され分周器39にて1/N
(1/2)に分周された後、出力信号FG22(第5図のFG2
2)は計数器41のクロック端子に供給される。このとき
端子140を介して供給されるキャプスタン駆動指令H′
(第5図のh′)がパルス発生回路49に入力され、パル
ス発生回路49からはテープローディング完了後の最初の
キャプスタン駆動指令の立上りに同期した所定時間のパ
ルス幅を有するパルス信号P3(第5図のp3)が出力さ
れ、AND回路47,48それぞれの一方の端子に入力される。
AND回路48の他の一方には端子130を介して入力される所
定周期のパルス信号Jが入力されており、AND回路48か
らはテープローディング完了後の最初のキャプスタン駆
動時から所定時間内に入力されたパルス信号Jがラッチ
パルス信号J′(第5図のj′)としてラッチ回路43に
供給される。
ここで上記所定時間は、パルス信号Jの周期の2倍以
上の時間としている。また、AND回路47の他の一方に
は、パルス信号J′の立上りの直後に端子120を介して
供給されるパルス信号Iが入力されており、AND回路47
からはテープローディング完了後の最初のキャプスタン
駆動時から所定時間内に入力されたパルス信号Iが、リ
セットパルス信号I′(第5図のi)として計数器41に
供給される。
計数器41ではAND回路47からのリセットパルス信号
J′によりリセットされた後、分周器39かのパルス信号
FG22を計数する。この計数器41からの計数器出力信号
K′は例えば第5図のk′に示すように0,1,2,…,ns
1,ns,0,1,2,…となる。そしてラッチ回路43にて計数器
出力信号K′が、AND回路48からのラッチパルス信号
J′の立上りでラッチされ、データnsが出力される。こ
のデータnsはテープ巻径にのみ依存したSリール回転速
度データである。
このラッチ回路43からの出力信号はテープ量データ記
憶回路であるROM2に供給される。ROM2はテープ量データ
記憶回路5,6と同じ構成で、第3図(b)に示す特性図
が適用でき第5図のl′に示すようにSリール回転速度
データnsに対応したSリールテープ巻量データ▲L
▼が出力信号L′として出力され、加算器46の他の一方
に供給される。加算器46では、ROM1からのTリールテー
プ巻量データLと、ROM2からのSリールテープ巻量デー
タL′とが加算され、カセット32内に巻かれている磁気
テープ11の総巻量データEが、端子160を介してレベル
比較回路8の他の一方に供給される。レベル比較回路8
では、テープ総巻量データEと、加算器7からの加算デ
ータDがレベル比較され、リール回転速度の低下により
生じるレベル差を検出して、システムコントローラ10に
信号Fとして出力される。そしてシステムコントローラ
10からは、Tリールブレーキソレノイド26やSリールブ
レーキソレノイド25の解除指令、キャプスタン18の駆動
停止指令、巻取りトルク制御回路30やテープテンション
制御回路28への停止モード指令等の磁気テープ11の走行
停止指令Gが端子100を介して出力される。
以上述べたように本発明は、テープローディング時
に、Tリール20からのみ磁気テープ11を引き出し、この
テープ引き出しによるTリール20の回転数からTリール
テープ巻量データを求め、テープローディング完了後の
最初のキャプスタン18とピンチローラ17によるテープ走
行開始時に得られるSリール21の回転速度データからS
リールデータ巻量データを求め、この両リールの巻両デ
ータを加算することにより、テープ総巻量テープを得
る。そして、キャプスタン18とピンチローラ17により所
定速度のN倍に等しい速度でテープ走行させる際に、T
リール20およびSリール21の回転速度に比例した周波数
信号が出力されるTリールFG34,36及びSリールFG35,37
からの出力信号を各々1/Nに分周し、所定のテープ速度
でのリール回転速度データの入力に対応して該リールの
テープ巻量に相当するデータが出力されるROMにより1/N
に分周した各リールの回転速度データから得た各リール
のテープ巻量データを加算し、この加算データと、テー
プ総巻量データとのレベル比較を行う。そして、この両
データのレベル差により、リール回転速度の低下を検出
し、検出結果をシステムコントロールに入力し、テープ
走行が停止するように処理することを特徴としている。
これにより、リール回転速度の低下に伴う磁気テープ
の損傷を未然に防ぐことができる。
以上の実施例ではリール回転速度検出手段として、所
定時間に検出される周波数発電機からの出力信号を計数
する場合を示したが、本発明はこれに限らず、周波数発
電機からの出力信号の周期を検出する場合にも適用可能
である。例えば第7図に示すように、周波数発電機34,3
5からの出力信号の周波数に比べて非常に高周波数の信
号O(第7図(b)のo)が発振器67から出力され、計
数器68,69各々のクロック端子に供給され、計数され
る。この計数器68,69からの計数出力信号は各々ラッチ
回路70,71に入力される。ラッチ回路70では、TリールF
G34からのTリール20の回転速度に比例した周波数の信
号P(第7図(b)のp)を分周器63にて1/Nに分周し
たラッチパルス信号Q(第7図(b)のq、但し本実施
例では1/2に分周している)の立上りでラッチされる。
また、分周器63からのパルス信号Qはリセットパルス信
号発生回路65にも供給されており、リセットパルス信号
発生回路65からはラッチパルス信号Qも立上りの直後に
発生するリセットパルス信号R(第7図(b)のr)が
出力され、このリセットパルス信号Rにより計数器68は
リセットされる。
同様にラッチ回路71では、SリールFG35からの周波数
信号P′(第7図(b)のp′)を分周器64にて1/Nに
分周したラッチパルス信号Q′(第7図(b)のq′、
但し本実施例では1/2に分周している)の立上りでラッ
チされる。また、分周器64からのパルス信号Q′はリセ
ットパルス信号発生回路66にも供給されており、リセッ
トパルス信号発生回路66からはラッチパルス信号Q′の
立上りの直後にリセットパルス信号R′(第7図(b)
のr′)が出力され、このリセットパルス信号R′によ
り計数器69はリセットされる。
このラッチ回路70,71からのラッチ出力データS,S′
(第7図(b)のs,s′)はリール回転速度データに相
当し、各々端子210,220を介して、リール回転速度デー
タの入力に対応して該リールに巻回されたテープ巻量に
相当するデータが出力されるROMに供給される。但し、
リール回転速度データであるラッチ出力データs,s′の
値n,n′は、リール回転速度が速くなると小さな値をと
り、逆に遅くなると大きな値をとる、のように第6図ま
でで述べた場合と比べてリール回転速度データの増減方
向が逆となっている。したがって第6図までで述べたRO
Mを適用することはできず、例えば第3図(b)に示す
特性図で、縦軸のリール回転速度データの増減方向を逆
に、すなわちテープ巻量Lの時の回転速度データをO
に、テープ巻量Oの時の回転速度データを255とするよ
うなROMが適用される。
また、前述したテープ総巻量を検出するための、テー
プローディング完了後の最初のキャプスタン18とピンチ
ローラ17によるテープ走行開始時のSリール21のテープ
巻量検出手段も同様に、第8図に示すように、端子140
を介して供給されるキャプスタン駆動指令H′は、パル
ス発生回路49に入力され、パルス発生回路49からはテー
プローディング完了後最初のキャプスタン駆動指令の立
上りに同期した所定時間幅を有するパルス信号P3が出力
される。そして、SリールFG35からの周波数信号P′を
分周器64にて1/Nに分周したパルス信号Q′と共に、パ
ルス信号P3はAND回路72に入力され、AND回路72からは、
テープローディング完了後、最初のキャプスタン駆動時
から所定時間内に分周器64から出力されるパルス信号
Q′が出力される。一方、発振器67からの高周波信号O
は計数器69にて計数され、この計数データはラッチ回路
73に供給される。そしてラッチ回路73にて計数データが
AND回路72からの出力信号の立上りでラッチされる。ま
た、分周器64からのパルス信号Q′はリセットパルス信
号発生回路66にも供給されており、リセットパルス信号
発生回路66からは、パルス信号Q′の立上りの直後にリ
セットパルス信号が出力され、このリセットパルス信号
により計数器69はリセットされる。このラッチ回路73か
らの出力データは端子230を介して第7図に適用したROM
と同様なROMに供給され、このROMからの出力データであ
るSリールテープ巻量データはテープローディング時の
Tリールの回転数から得られるTリールテープ巻量デー
タと加算され、テープ総巻量を得ることができる。
以上説明したようなリール回転速度検出手段において
も、本発明は適用可能である。
また、以上の実施例ではテープ総巻量検出手段とし
て、テープローディング時のTリールの回転数から得た
Tリールテープ巻量とテープローディング完了後の最初
のキャプスタン18とピンチローラ17によるテープ走行開
始時のSリールの回転速度から得たSリールテープ巻量
との加算手段により検出する場合を述べたが、本発明は
これに限らずテープカセット32に、該カセット内に巻回
されているテープ総量を示す情報が設けられた場合にも
適用可能である。例えば第2図に示すようにカセット32
に検出孔27が設けられており、この検出孔27をスイッチ
27′にて検出し、テープ総巻量データを得る。スイッチ
27′は端子1側の検出孔が閉じていれば端子1側のスイ
ッチが押され端子1は接地されたコモン端子と導通し、
端子1は“Low"(=“0")が検出される。逆に検出孔が
開いていれば端子1は“High"(=“1")が検出され
る。端子2も同様に検出され、例えば端子1,2が“0",
“0"であればテープ総巻量は60分であり、“0",“1"で
あれば90分であり、“1",“0"であれば120分であり、
“1",“1"であれば160分である。と言うようにテープ総
巻量データを検出する場合においても、本発明は適用可
能である。
また、以上の実施例ではテープ総巻量検出手段とし
て、テープローディング時とテープローディング完了後
の最初のテープ走行開始時に検出する場合と、カセット
32に設けた検出孔27により検出する場合を示したが本発
明はこれに限らず、テープローディングのみにより検出
する場合についても適用可能である。例えば第2図に示
すように、テープローディング開始時にTリールブレー
キソレノイド26は解除、Sリールブレーキソレノイド25
は圧着動作させ、TリールブレーキはON、Sリールブレ
ーキはOFFとしてSリール21からのみ所定テープ量1だ
けテープを引き出す。そして、所定テープ量1だけ引き
出した後、すなわち、案内溝14に沿ってテープをカセッ
ト外に引き出してくる出側テープガイド13にマグネット
を設け対向するシャーシにホール素子を設置する、など
により構成されたテープローディングの所定位置検出セ
ンサ16により所定位置を検出した後、先程とは逆にTリ
ールブレーキソレノイド26は圧着Sリールブレーキソレ
ノイド25は解除動作させ、TリールブレーキはOFF、S
リールブレーキはONとして、今度はTリール20からのみ
テープローディング完了まで所定テープ量2だけテープ
を引き出す。このテープローディング時のテープ引き出
し量である所定テープ量1,所定テープ量2とそのときの
リール回転数との関係から各リールに巻回されているテ
ープ量を検出し、これを加算することによりテープ総巻
量を検出する場合においても、本発明は適用可能であ
る。すなわち、第9図に示すようにSリールFG35からの
Sリール21の回転数に比例する信号FG21は分周器72にて
1/N1″に分周されたのち計数器73にて計数される。この
計数器73には、リセットパルス信号発生回路50からの端
子150を介して供給されるテープローディング指令Hの
立上りに同期にしたリセットパルス信号p1によりリセッ
トされる。そして、計数器73からの計数出力は、ラッチ
回路74にて端子110及び230を介して供給されるテープロ
ーディング所定位置検出センサ16からの出力信号により
ラッチされ、所定テープ量1に基づくSリール21の回転
数に比例した回転数データが出力される。このラッチ回
路74からのSリール回転数データは、所定テープ量1に
基づいたリール回転数データの入力に対応して該リール
に巻回されたテープ巻量に相当するデータが出力される
ROM1″に供給され、ROM1″からはSリールテープ巻量に
相当するデータが出力され、加算器46に供給される。ま
た、TリールFG34からのTリール20の回転数に比例する
信号FG11は分周器38にて、1/▲N ▼に分周されたの
ち計数器40にて計数される。この計数器40にはリセット
パルス信号発生回路50からのリセットパルス信号により
テープローディング開始時にリセットされる。この計数
器40からの計数出力はラッチ回路42にて、ラッチパルス
信号発生回路51からの端子150を介して供給されるテー
プローディング指令Hの立下りすなわちテープローディ
ング完了に同期したラッチパルス信号P2によりラッチさ
れ、所定テープ量2に基づくTリール20の回転数に比例
した回転数データが出力される。このラッチ回路42から
のTリール回転数データは所定テープ量2に基づいたリ
ール回転数データの入力に対応して該リールに巻回され
たテープ巻量に相当するデータが出力されるROM1′に供
給され、ROM1′からは、Tリールテープ巻量に相当する
データが出力され、加算器46に供給される。そして、こ
の加算器46にてROM1′からのTリールテープ巻量とROM
1″からのSリールテープ巻量とが加算されて、テープ
総巻量が出力される。このとき、例えば所定テープ量1
=所定テープ量2及び▲N ▼=▲N ▼=N′/2
とすると、上記したROM1′とROM1″は、共に第3図
(a)に示す特性図を有するROMすなわち、第4図のROM
1と同等の構成となる。
また、以上の実施例ではテープ総巻量検出手段とし
て、テープローディングのみにより検出する場合、カセ
ット32に設けた検出孔27により検出する場合、及びテー
プローディングによりTリールテープ巻量を検出し、テ
ープローディング完了後最初のテープ走行開始時に、S
リール21のトルクをテープテンションセンサ24からの出
力により制御した状態でのSリール21の回転速度からS
リールテープ巻量を検出する場合を示したが、本発明は
これに限らず、以下に示すテープテンションセンサが無
い場合においても有効である。すなわち、テープローデ
ィング開始時にSリールブレーキソレノイド25を解除、
Tリールブレーキソレノイド26を圧着動作させSリール
ブレーキはON、TリールブレーキはOFFとして、Tリー
ル20からのみテープを引き出し、これによるテープロー
ディング時のTリール20の回転数データからTリールテ
ープ巻量を検出する。そして、テープローディング完了
後直ちにキャプスタン18とピンチローラ17により記録時
と同方向すなわち、テープをSリール21から引き出し、
Tリール20に巻取る方向に所定時間だけテープ走行さ
せ、この所定時間内のSリール回転速度データからSリ
ールテープ巻量を検出する場合においてもテープ総巻量
を検出することが可能である。更には、テープローディ
ング開始時にSリールブレーキソレノイド25を圧着、T
リールブレーキソレノイド26を解除動作させ、Sリール
ブレーキはOFF、TリールブレーキはONとして、Sリー
ル21からのみテープを引き出し、これによるテープロー
ディング時のSリール21の回転数データから、Sリール
テープ巻量を検出する。そして、テープローディング完
了後、直ちにキャプスタン18とピンチローラ17により記
録時と逆方向、すなわちテープをTリール20から引き出
し、Sリール21に巻取る方向に所定時間だけテープ走行
させ、この所定時間内のTリール回転速度データからT
リールテープ巻量を検出する場合においてもテープ総巻
量を検出することが可能であり、本発明が適用できるこ
とは明らかである。
また、以上の実施例では、テープ量データ記憶回路RO
M2として、所定のテープ速度におけるリール回転速度と
該リールのテープ巻量との関係を示す1種類のROMのみ
を用いる場合を示したが、本発明はこれに限るものでは
なく除算器や分周器を用いず所定速度のN倍やN′倍で
の各テープ速度でのリール回転速度と該リールのテープ
巻量との関係を示す複数種類のROMを用いる場合も本発
明の主旨を逸れるものではない。
また、以上の実施例ではテープ総巻量検出時に用いる
テープ量データ記憶回路と、テープ走行時にリール回転
速度の低下を検出するときに用いるテープ量データ記憶
回路とを、別個とする場合を示したが、本発明はこれに
限らず、同じ構成のテープ巻量データ記憶回路を用いる
場合に、上記テープ巻量データ記憶回路を時分割して用
いることにより上記テープ巻量データ記憶回路の使用個
数を削減する場合においても、本発明は適用可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、リール回転速度
の低下を、両リールの回転速度データから得た両リール
のテープ巻量により高精度に検出し、テープ走行を停止
させており、リールの回転異常に伴う磁気テープの損傷
を未然に防ぐことができるので、装置の信頼性向上を図
れ、上記従来技術の欠点を除いて優れた機能の磁気記録
再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気記録再生装置の一実施例を示
すブロック図、第2図は本発明を適用した磁気記録再生
装置の一構成例を示す平面図、第3図は本発明によるテ
ープ巻量データ記憶回路の記憶内容及び本発明による磁
気記録再生装置の動作原理を説明するための特性図、第
4図は本発明によるテープ総巻量データ検出回路の一実
施例を示すブロック図、第5図は第4図に示すブロック
図の動作説明用の各部波形図、第6図は本発明による巻
取り側リール・供給側リールの回転速度検出回路の一実
施例を示すブロック図及びその動作説明用の各部波形
図、第7図は本発明による巻取り側リール・供給側リー
ルの回転速度検出回路の他の実施例を示すブロック図及
びその動作説明用の各部波形図、第8図は本発明による
テープ総巻量データ検出回路のSリールテープ巻量検出
部の他の実施例を示すブロック図、第9図は本発明テー
プ総巻量データ検出回路の他の実施例を示すブロック図
である。 1……巻取り側リール回転速度検出回路、 2……供給側リール回転速度検出回路、 5,6……テープ量データ記憶回路、 8……レベル比較回路、 9……テープ総巻量検出回路。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ(11)を巻回する巻取り側(2
    0)及び供給側(21)の一対のリールハブを内蔵したカ
    セット(32)から磁気テープ(11)を該カセットの外部
    に引き出してテープローディングし、カセット外部に設
    置された磁気ヘッドを有する回転ドラム(33)に所定角
    度巻き付けた態様で、キャプスタン(18)とピンチロー
    ラ(17)により磁気テープ(11)を一定速度で走行させ
    る磁気記録再生装置において、 巻取り側リール(20)に関連して設けられた巻取り側リ
    ールの回転速度検出手段1(1)と、 供給側リール(21)に関連して設けられた供給側リール
    の回転速度検出手段2(2)と、 巻取り側(20)及び供給側(21)の両リールに巻回され
    た磁気テープ(11)の総巻き量に相当するデータを検出
    するテープ総巻量データ検出手段(9)と、 所定の速度でテープ走行させたときのリールの回転速度
    に対する該リールに巻回されている磁気テープ量に相当
    するデータが格納されたテープ巻量データ記憶手段1
    (5,6)と、 上記回転速度検出手段1,2(1,2)からの回転速度データ
    1,2を1/N倍(Nは実数)する除算手段1,2(3,4)と、 上記除算手段1(3)からの除算データ1によって参照
    された上記テープ巻量データ記憶手段1(5)に記憶さ
    れているテープ巻量データ1と、上記除算手段2(4)
    からの除算データ2によって参照された上記テープ巻量
    データ記憶手段1(6)に記憶されているテープ巻量デ
    ータ2とを加算する加算手段(7)と、 上記加算手段(7)からの加算データと、上記テープ総
    巻量データ検出手段(9)からのテープ総巻量データと
    のレベルを比較するレベル比較手段(8)と、 上記磁気テープ(11)の走行開始及び走行停止を制御す
    る信号を発生させるシステムコントローラ(10)とを有
    し、 上記レベル比較手段(8)からのレベル比較結果が所定
    レベル以上の場合に、上記システムコントローラ(10)
    により磁気テープ(11)の走行を停止させるようにした
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】巻取り側(20)、及び供給側リール(21)
    の上記回転速度検出手段1,2(1,2)は、 巻取り側(20)、及び供給側リール(21)の回転数に比
    例した周波数の信号が発生する巻取り側周波数発電機
    (34)及び供給側周波数発電機(35)と、 所定時間1に検出される上記巻取り側周波数発電機(3
    4)からの周波数信号1を計数する計数器1(54)と、 上記所定時間1に検出される上記供給側周波数発電機
    (35)からの周波数信号2を計数する計数器2(55)
    と、 から構成されている請求項1に記載の磁気記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】巻取り側(20)、及び供給側リール(21)
    の上記回転速度検出手段1,2(1,2)は、 上記巻取り側周波数発電機(34)及び上記供給側周波数
    発電機(35)と、 高周波数の信号を発生する発振器(67)と、 上記巻取り側周波数発電機(34)からの周波数信号1の
    周期の所定数倍の期間だけ発振器(67)からの高周波数
    信号を計数する計数器3(68)と、 上記供給側周波数発電機(35)からの周波数信号2の周
    期の所定数倍の期間だけ発振器(67)からの高周波数信
    号を計数する計数器4(69)と、 から構成されている請求項1に記載の磁気記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】上記テープ巻量データ記憶手段1(5,6)
    は、 上記所定の速度でテープ走行させたときのリール回転速
    度に対する該リールに巻回されているテープ量に相当す
    るデータが格納されたROM(ROM2)により構成されてい
    る請求項1,2または3に記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】上記テープ総巻量データ検出手段(9)
    は、 上記カセット(32)に予め設けられたテープ総巻量識別
    データ(27)を検出する識別データ検出手段(27′)に
    より構成されている請求項1,2,3または4に記載の磁気
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記テープ総巻量データ検出手段(9)
    は、 テープローディング時に巻取り側リール(20)からのみ
    磁気テープ(11)をカセット外部に引き出すテープ引き
    出し手段1(12,13,25,26)と、 該テープローディング時に上記巻取り側リール(20)の
    回転数に比例したパルス信号を計数する計数器5(40)
    と、 該テープローディングにより引き出される一定の磁気テ
    ープ量に基づいた上記計数器5(40)からの計数データ
    に対する該リールに巻回されている磁気テープ量に相当
    するデータが格納されたテープ巻量データ記憶手段2
    (ROM1)と、 磁気テープ(11)の走行路内で供給側リール(21)近傍
    のテープテンションを検出するテープテンション検出手
    段(23,24)と、 上記テープテンション検出手段(23,24)からの検出デ
    ータにより供給側リール(21)のテープ巻取りトルクを
    制御するトルク制御手段(28,29)と、 上記計数器5(40)からの計数データによって参照され
    た上記テープ巻量データ記憶手段2(ROM1)に記憶され
    ている巻取り側リール(20)のテープ巻量データ3と、
    テープローディング完了後のキャプスタン(18)とピン
    チローラ(17)によるテープ走行開始時に上記除算手段
    2(4)からの除算データ2によって参照された上記テ
    ープ巻量データ記憶手段1(6,ROM2)に記憶されている
    供給側リール(21)のテープ巻量データ4とを加算する
    加算手段(46)と、 から構成されている請求項1,2,3または4に記載の磁気
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】上記テープ総巻量データ検出手段(9)
    は、 上記テープ引き出し手段1(12,13,25,26)と、 上記計数器5(40)と、 上記テープ巻量データ記憶手段2(ROM1)と、 テープローディング完了後、所定時間2だけキャプスタ
    ン(18)とピンチローラ(17)により記録時と同方向に
    テープ走行させる手段(10,29,31)と、 上記計数器5(40)からの計数データによって参照され
    た上記テープ巻量データ記憶手段2(ROM1)に記憶され
    ている巻取り側リール(20)のテープ巻量データ3と、
    上記所定時間2に検出される上記除算手段2(4)から
    の除算データ2によって参照された上記テープ巻量デー
    タ記憶手段1(6,ROM2)に記憶されている供給側リール
    (21)のテープ巻量データ4とを加算する加算手段(4
    6)と、 から構成されている請求項1,2,3または4に記載の磁気
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】上記テープ総巻量データ検出手段(9)
    は、 テープローディング時に供給側リール(21)からのみ磁
    気テープ(11)をカセット外部に引き出すテープ引き出
    し手段2(12,13,25,26)と、 該テープローディング時に上記供給側リール(21)の回
    転数に比例したパルス信号を計数する計数器6(41)
    と、 該テープローディングにより引き出される一定の磁気テ
    ープ量に基づいた上記計数器6(41)からの計数データ
    に対する該リールに巻回されている磁気テープ量に相当
    するデータが格納されたテープ巻量データ記憶手段2
    (ROM1)と、 テープローディング完了後、所定時間2だけキャプスタ
    ン(18)とピンチローラ(17)により記録時と逆方向に
    テープ走行させる手段(10,29,31)と、 上記計数器6(41)からの計数データによって参照され
    た上記テープ巻量データ記憶手段2(ROM1)に記憶され
    ている供給側リール(21)のテープ巻量データ5と、上
    記所定時間に検出される上記除算手段1(3)からの除
    算データ1によって参照された上記テープ巻量データ記
    憶手段1(5,ROM2)に記憶されている巻取り側リール
    (20)のテープ巻量データ6とを加算する加算手段(4
    6)と、 から構成されている請求項1,2,3または4に記載の磁気
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】上記テープ総巻量データ検出手段(9)
    は、テープローディング途中の所定位置を検出するロー
    ディング所定位置検出手段(13,16)と、 テープローディング時にテープローディング開始から上
    記ローディング所定位置検出手段(13,16)による所定
    位置検出までは一方のリールからのみ磁気テープ(11)
    をカセット外部に引き出し、所定位置検出後は他方のリ
    ールからのみ磁気テープ(11)をカセット外部に引き出
    すテープ引き出し手段3(12,13,25,26)と、 該テープローディング時に上記巻取り側及び供給側周波
    数発電機(34,35)からの周波数信号1,2を計数する計数
    器5,6(40,73)と、 該テープローディング時にテープローディング開始から
    所定位置検出までに引き出される一定の磁気テープ量に
    基づいた上記計数器5(40)或いは6(73)からの計数
    データに対する該リールに巻回されている磁気テープ量
    に相当するデータが格納されたテープ巻量データ記憶手
    段3(ROM1″)と、 該テープローディング時にローディング所定位置検出か
    らテープローディング完了までに引き出される一定の磁
    気テープ量に基づいた上記計数器5(40)或いは6(7
    3)からの計数データに対する該リールに巻回されてい
    る磁気テープ量に相当するデータが格納されたテープ巻
    量データ記憶手段4(ROM1′)と、 上記計数器5(40)或いは6(73)からの計数データに
    よって参照された上記テープ巻量データ記憶手段3(RO
    M1″)に記憶されている上記一方のリールのテープ巻量
    データ7と、上記計数器5(40)或いは6(73)からの
    計数データによって参照された上記テープ巻量データ記
    憶手段4(ROM1′)に記憶されている上記他方のリール
    のテープ巻量データ8とを加算する加算手段(46)と から構成されている請求項1,2,3または4に記載の磁気
    記録再生装置。
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