JP2723030B2 - バックライト - Google Patents
バックライトInfo
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- JP2723030B2 JP2723030B2 JP6009730A JP973094A JP2723030B2 JP 2723030 B2 JP2723030 B2 JP 2723030B2 JP 6009730 A JP6009730 A JP 6009730A JP 973094 A JP973094 A JP 973094A JP 2723030 B2 JP2723030 B2 JP 2723030B2
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Description
パネルを背面より照射するパネル用バックライトに関す
る。
ワ−ドプロセッサ−やコンピュ−タ等の表示装置とし
て、薄型でしかも見易いバックライト機構を有する液晶
表示装置が用いられている。このようなバックライトに
は、図1に示すように透光性の導光板の一端部に、蛍光
管のような線状光源を併設するエッジライト方式がよく
用いられる。このエッジライト方式の場合、図2に示す
ように、導光板の一方の面に光拡散性エレメントをドッ
ト状またはストライプ状に形成し、その面のほぼ全面を
鏡面反射板又は光拡散反射シ−トで覆い、導光板の反対
側の面(光の出光面)を光拡散シ−ト(図2中2)で覆
うように配置されたものが多い。
動されるようになり消費電力−輝度変換効率のより一層
の向上が望まれおり、バックライトの発光面に同一面に
微細な間隔で直線状頂稜をもつプリズム又は凸部頂稜
が、前記頂稜がほぼ平行となる状態で多数有する透光性
材料からなるシ−トを配し、バックライトから出光する
光に指向性を付与し出光面の法線方向の輝度を増加させ
ることが提案されている。しかし、前記シ−ト自体は光
拡散性が少ないため、導光板に形成した光拡散性エレメ
ントを隠蔽する性能が十分でなく、シ−トを通して光拡
散性エレメントの形状が透視される問題があった。この
ように光拡散性エレメントの形状が透視されると、均一
な面状発光を得る点で好ましくない。
体に光拡散性物質を塗布したり、シ−ト面をランダムな
粗面にするなどして光拡散性を付与することが考えられ
ているが、このような方法は、シートの持つバックライ
トから出射する光に指向性を付与する性質が低下し従っ
て出光面の輝度が低下する問題があった。
を積層して用いる方法も提案されているが、このような
形態にすると光拡散性シ−ト自体の厚さ分だけバックラ
イトが厚くなり、バックライトの薄型化の要求が満たさ
れないばかりでなく出光面の輝度の面でも必ずしも好ま
しいものではない。
レメントどうしの間隔を例えば50μm 以下と狭くする
と、前記したような個々の光拡散性エレメントは識別が
困難な程度にすることが可能であるが、このような状態
に光拡散性エレメントを形成するのは技術的にも困難で
ある。
電力−輝度変換効率が高く、かつ薄型なバックライトを
安価に提供することにある。
につき種々の検討を行った結果、バックライトの出光面
の光の指向性を向上させるシートを、ある条件を満たす
ように導光板面上に配置することにより、導光板面に形
成した光拡散性エレメントが隠蔽されて透視されず、し
かも光の指向性が強くなり、実質的に出光面に降ろした
法線方向近傍に対して、消費電力−輝度変換効率が高く
比較的薄型のバックライトとなることを見出し本発明を
完成した。
の一方の広い面に、ドット状又はストライプ状に光拡散
性エレメントが形成されており、前記導光板の少なくと
も一側面端部にこれに近接した線状光源を有するパネル
用バックライトに於いて、導光板の出光面側に、微細な
間隔で直線状頂稜をもつプリズム又は同凸状部が、前記
頂稜がほぼ平行となる状態で同一面に多数有する透光性
材料からなるシ−トを、前記直線状頂稜が、導光板面に
形成された、中心が最短距離で隣合うドット状の光拡散
性エレメントの中心どうしを結ぶ仮想直線、又は前記ス
トライプ状の光拡散性エレメントの中心線どうしを最短
距離で結ぶ仮想直線と交差する状態に1枚以上配置した
パネル用バックライトに関するものである。
る。
り、図4は、エッジライト方式のバックライトの一例を
示す断面図である。図中1は導光板であり、光を効率よ
く通過させる物質であればよく、石英、ガラス、透光性
の天然又は合成樹脂、例えばアクリル系樹脂等で構成さ
れる。
ト(図中6)を形成するには、光を拡散させる作用があ
る物質例えばシリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
チタンホワイト、ガラスビ−ズ、樹脂ビ−ズ、気泡等を
含んだ塗料、印刷インキ等の光拡散性物質をスクリ−ン
印刷等の方法で導光板面上にドット状又はストライプ状
に印刷する方法、又は導光板の表面をドット状又はスト
ライプ状に粗面化する方法、導光板の表面に小孔を開け
るか小突起を形成する方法、導光板を階段状に欠削する
方法などの方法がある。ここで言うドット状の光拡散性
エレメントは、例えばこれをスクリ−ン印刷する場合、
円形、角型などの形状のものであり、又、ストライプ状
の光拡散性エレメントは、直線状に形成したものであ
る。
を形成するに際し仮想される直線とは、光拡散性エレメ
ントがドット状である場合は隣接したドットの中心が実
質的に最短距離に位置するドットの中心同士を結ぶに際
し仮想される直線(仮想直線)であり、光拡散性エレメ
ントがストライプ状である場合はストライプの中心線を
最短距離で結ぶに際し仮想される直線である。この様な
仮想線は、通常、導光板に光拡散性エレメントを形成す
る際に、導光板面に形成する光拡散性エレメントの位置
決めの基準ともなる。
ト形成の例を示した。図中6は光拡散性物質などで構成
される光拡散性エレメントで、7は前記した仮想直線を
示す。これらの仮想直線は通常は図5,図8のように縦
横直交し、各々に実質的に平行の位置に、即ち、相隣る
光拡散性エレメントの中心を最短距離で結ぶ仮想直線
(図中7)が正方形を形成する位置に、形成すること
が、製造上の容易さの面で一般的であるが、図6のよう
な配置、即ち、相隣る光拡散性エレメントの中心を最短
距離で結ぶ仮想直線(図中7)が正三角形を形成する位
置に形成することも、同様の理由で可能である。
シ−トの直線状頂稜と交差する直線はこのような線であ
る。尚、図5のように仮想線が直交した場合は、仮想線
と後述の透光性材料からなるシ−トの前記直線状頂稜と
が90度又は0度の角度で交差する場合は後述する本発
明の効果があまり得られない。
法で図7のようにストライプ状に光拡散性エレメントを
形成した場合は、通常の状態では後述の線状光源とほぼ
平行のストライプが形成された状態となることが多く、
本発明ではこのようなストライプの中心線どうしを最短
距離で結ぶに際し仮想される直線(図中7)と後述の透
光性材料からなるシ−トの直線状頂稜とを交差させる。
向(図中の線分7に沿って)に等間隔に配置した例であ
るが、この場合、この相隣る光拡散性エレメントの中心
を最短距離で結ぶ線分が仮想直線(図中7)である。
透光性材料からなるシ−トを通して光拡散性エレメント
の形状を、発光面全域に渡って等しく人間の目では認識
し難くするために実質的に平行な状態にすることが特に
好ましい。尚、全ての前記仮想される直線が1方向に対
してのみ平行である必要はなく、図5のように平行な方
向が2方向の場合、図6のように3方向の場合でも良
い。
平行な線の間隔は0.01mm〜5mmの範囲が好ましい
が、3mm以上になると光拡散性エレメントの形状そのも
のが前記シ−トを通して透けて見え易くなり、また、
0.03mm以下になると製造上の歩留まりが極端に悪化
するので、好ましくは0.03mm〜2mmの範囲である。
トの直線状頂稜と仮想直線との交差角度は10〜70度
が導光板の光拡散性エレメントの隠蔽する上で好まし
い。さらに光拡散性エレメントのパターンによってその
好ましい範囲が異なる。即ち、仮想直線が正方形(図
5,図8)を形成するもの、光拡散性エレメントがスト
ライプ状(図7)、角型(図9)のものについては、前
記交差角度は20〜70度、さらに45度近辺が好まし
い。又、仮想直線が正三角形(図6)を形成するものに
ついては、前記交差角度は10〜50度、さらに30度
近辺が好ましい。
導光板の端部に光が入光するための間隙(スリット)を
有するAg、Alなどの鏡面の反射シ−トまたはポリエ
チレンテレフタレート(PET)にBaSO4 、TiO
2 、気泡などで光拡散性を付与した光拡散反射シ−トで
形成された光反射器5で、線状光源の光源面とある幅の
間隙をもたせた状態で覆われており、例えば1灯式(片
側、隣合う2端面)、2灯式(両側、隣合う2端面)、
又は3方、4方側等の導光板の少なくとも一端面部に近
接してその中心軸が導光板の端面とほぼ平行となるよう
に設置される。前記線状光源は、蛍光管、タングステン
白熱管、オプティカルロッド、LEDを配列した物等が
あるが、蛍光管が好ましく、省電力の面から、電極部を
除く均一発光部の長さが、近接する導光板の端部の長さ
とほぼ等しいことが好ましい。
PETにBaSO4 、TiO2 、気泡などで光拡散性を
付与した光拡散反射シ−ト(図中3)は光拡散性エレメ
ントを形成した導光板の面のほぼ全面を覆うように配置
する。
−トで、同一面に微細な間隔で互いに平行な、例えば、
図10に示したような直線状頂稜を持つプリズム、又は
図11に示したような同じく凸状部が、前記頂稜がほぼ
平行になるように多数有するもので、導光板の出光面側
に、頂稜が外側(導光板と相対する面と反対側)になる
ように配置する。前記したプリズムの形状は図10に示
した形状のものばかりでなく、その斜辺の長さが異なる
形状のものでも良い。
面に配置する際、前記した頂稜が前記した導光板上に仮
想される直線と交差する状態に、1枚以上配置したこと
が特徴である。シ−トをこのように配置することによ
り、バックライトの出光面より出光した光の指向性を変
化させ、出光面に降ろした法線方向近傍に対する指向性
をより強くすることができ、消費電力−輝度変換効率が
高いバックライトが得られるばかりでなく、光拡散性エ
レメントのドット状又はストライプ状のその形状が透視
されないバックライトが得られる。
を配しても良いが、その場合の光拡散シ−トの光拡散性
は、本発明の効果により従来のものよりもかなり低くて
も良い。そのために光拡散シ−トの光線透過率が良好に
なり、光拡散シ−トを導光板と前記シ−トとの間に配し
ても輝度は殆ど低下しないばかりか光拡散シ−トの出光
面が入光面よりも粗面であるものを用いると輝度が更に
向上する。また、光拡散シ−トを前記シ−トの外側に配
しても前記シ−トによって得られた光の指向性はあまり
変化しない。
について更に詳述する。このシ−トの材料は透光性材料
からなるものであれば特に限定されないが、例えばメタ
クリル酸エステル、ポリカ−ボネイト、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、繊維素系樹脂、ガラス等であ
る。
平行な直線状頂稜の形状の一例としては図10に示した
ように、光学的平面を2つ以上持ついわゆるプリズム状
のもので、前記2つの光学的平面が交わる頂稜(図中
8)は直線状で、同一面内には微細な間隔(図中P)で
互いに平行な多数の直線状プリズムが存在する状態のも
のである。シ−トに形成するこれら頂稜の頂角は実質的
に同じ形状の部分を持つもので、このことは、頂点を中
心として同一の条件で裁断した際にその頂角が実質的に
同じ角度を持つことを意味する。
70〜150度であることが好ましい。前記頂稜のより
好ましい角度範囲は用いるシ−トの材料の屈折率および
用いる面状発光体の配光特性に依存する。例えば屈折率
の大なる材料(ポリカ−ボネイト、屈折率n=1.5
9)を用いた場合は、頂角は90度以下になると面状発
光体から出光する光が出光面に降ろした法線方向近傍以
外にも出光してしまい、110度以上になると前記法線
方向近傍での光の指向性が減少するので、90〜110
度であることが特に好ましい。
て、頂稜の形状が円弧を持った凸状(図11中11)が
ある。これらのシ−トの凸状の形状は凸状の頂稜がほぼ
平行となる状態であればよく特に限定されないが、頂稜
に垂直な断面が、円型の一部、楕円型の一部を形状、又
は波型(例えば断面がサインカーブを持つ形状)、さら
に、いわゆるカマボコ型などがある。このような頂稜の
形状が凸状であると、凸状の形状そのものがレンズ作用
を有しているので前述した光拡散性エレメントの形状を
歪めてさらにその形状を透視しにくくするので、更に好
ましい。
隔は、表面から出光される光によってこれら頂稜同士の
間隔が人間の目で視認されにくくする上で、互いに隣り
合った頂稜と頂稜との間隔は1〜1000が好ましく、
更に10〜1000μm であることがより好ましい。特
に本発明のバックライトを液晶ディスプレイに用いる場
合は、液晶の画素ピッチよりシ−トに形成した頂稜と頂
稜との間隔を狭く、特に3分の1以下(例えば、液晶の
画素ピッチが0.3mmの時はシ−トに形成した頂稜と頂
稜との間隔は0.3mm以下、特に好ましくは0.1mm以
下)にすることが、液晶ディスプレイの画素と本発明の
バックライトのシ−トに形成した多数の頂稜との間での
空間的モアレ現象を抑制する上で好ましい。
は前記した頂稜の頂角又は凸状部の大きさ及び頂稜と頂
稜の間隔で決まるが、多数の直線状頂稜を微細な間隔で
互いに平行な位置関係に維持するための厚さ(図10中
t1)が必要で、このt1は光線透過率及びバックライト
の薄型化のためには薄い方が良いが、前記シ−トの製造
上の理由及び強度の点から、前記シ−トの総厚(図10
中T)は10〜3000μm 、好ましくは50〜100
0μm が良い。また、同一面に形成する頂稜は、より効
果的には同一形状のものが良い。
に限定されるものではなく、例えば熱プレスによる金型
成形加工、エンボス加工、鋳型加工、ベ−スフィルム上
に紫外線硬化樹脂を用いる方法、化学処理等の方法で実
質的に同形の頂稜を微細な間隔で互いに平行な状態で多
数有するように成形可能な方法であれば良い。尚、製造
上の理由から頂稜には若干のだれが生じるが、本発明の
効果が認められる範囲であれば良い。
いこと(例えば空気層を介していること)が好ましいの
で、前記シ−トの導光板と相対する面を若干粗面化した
り、スペ−サ−的要素を配して光学的密着を軽減するこ
とが好ましい。
た法線方向近傍から視認する角度が大きくなる程コント
ラストが低くなるため、実用上、前記法線方向近傍での
輝度が重視される。更に、ビュ−ファインダ−に至って
はその表示面に降ろした法線方向からしか見ないため、
実用上、前記法線方向近傍での輝度が重視される。
な間隔で互いに平行な多数の直線状プリズムを有するシ
−トを、前記バックライトの出光面に配すると、光の指
向性が現れる。即ち、実質的に出光面に降ろした法線方
向でその面より出光した光の輝度を測定した場合、前記
シ−トを配さない場合に比較して、輝度が増加されるこ
と、前記出光面に降ろした法線に対してある角度、例え
ば40度の方向から同様に測定した輝度が、実質的に法
線方向で測定した時の輝度よりその減少割合が大となる
(例えば、法線方向で測定した時の輝度のほぼ50%ま
で減少する)こと等から、前記した光の指向性が現れて
いることが判る。
形状を持つ透光性材料からなるシ−トの頂稜が、前記し
た導光板上に仮想される直線と交差する状態に、1枚以
上配置することが特徴であるが、前記交差状態を更に詳
述すると、図12に示したように、シ−トの頂稜(図中
8)と、導光板上に仮想される直線(図中7)とが互い
に交差する状態に配置することである。
いに交差する導光板上に仮想される直線とが互いに交差
する状態に配置することによって、光拡散性エレメント
の形状に対する隠蔽力が増大する。すなわち、ドット状
又はストライプ状などの光拡散性エレメントの形状が前
記したシ−トによって、導光板上の光拡散性エレメント
が形成されていない部分にも空間的には光拡散性エレメ
ントが形成されているかのように見えるのである。この
ような作用は、前記シ−トの頂稜と前記した導光板上に
仮想される直線とが互いに交差する状態に配置されるこ
とによって、前記したシ−トの光学的な作用により得ら
れるものである。
と、輝度は前記したシ−トが1枚の時と比較して更に増
加されるが、ドット状又はストライプ状の光拡散性エレ
メントの形状に対する隠蔽力をより増加されるために、
シ−トの頂稜どうしが、互いに交差する状態であること
が好ましい。
詳述すると、実質的に75〜115度で交差する状態で
あることが好ましい。75〜115度をはづれても光拡
散性エレメントであるドット状又はストライプ状の光拡
散性エレメントの形状に対する隠蔽力は存在するが、よ
り大きな隠蔽力が得られるのは75〜115度、特に好
ましくは90度付近である。また、この条件では同時に
輝度も向上する。
り、パネル、特に液晶パネルのバックライトとして使用
される。本発明では、更に以下に示すような構成とする
ことが好ましい。
ントは、例えばドット状又はストライプ状に形成するも
のであるが、このドット状の場合の形状は特に制限され
るものでなく、円形、角形、交差線で形成されたいづれ
でもよい。これらは導光板上に仮想される一定の間隔を
持った直線の交点(グリッド)上に施されるが、交点の
間隔は0.01〜5mm更に好ましくは0.03〜2mmの
間で導光板の厚さに応じて適宜選択される。
覆状態は、導光板面上で線状光源部近傍で被覆率が1%
〜50%、光源から最遠部で20%〜100%であるこ
とが好ましく、光源からの距離が大となるにつれて、光
源から線状光源を近接させた一側面端部の被覆点から始
めて被覆率が順次大となるように被覆することが好まし
い。ここで言う被覆率とは、導光板面の単位面積当たり
に施した光拡散性エレメントの被覆面積の割合を言う。
の軸と平行となる状態のグリッド上に被覆される光拡散
物質の被覆率が、その平行線上の中央(即ち、線状光源
の長手方向の中央)から線状光源に垂直に立てた導光板
面上の線から両端に向かう方向の光拡散物質までの距離
に対して、順次大となるように被覆することが好まし
い。本発明は、出光面の上面に液晶パネルなどの光表示
パネルを設置して使用される。
く、導光板に形成された光拡散性エレメントが十分隠蔽
された状態であり、例えば1mm程度の超薄型の導光板を
用いた場合でも十分隠蔽効果がえられ薄型なバックライ
トとして得られる。
る。図3に示すような厚さ4mmの長方形導光板(旭化成
製、AC-999、材質はPMMA、210mm×155mm)の
長手の両端部に、直径3.8mmの太さの冷陰極蛍光管
(ハリソン電機株式会社製)を配置し、導光板に接する
部分に4mmのスリットを持つAgフィルムを反射面が光
源と対向するように楕円形に配置し、スリットから出光
した光が導光板の端部から導光板に入光するように配置
した。一方、導光板面上に形成する光拡散性エレメント
は、チタンホワイトを含む塗料を、図5に示すような導
光板上に仮想される1mmの間隔を持った直交線の交点
(グリッド)上に円形のドットパタ−ンで印刷したもの
であり下記の条件で形成した。光拡散性エレメントの被
覆率が、最小の地点で26%、最大の地点で90%、そ
の中間ではこれらの比率を順次増加した値となるように
印刷した。また、線状光源の軸と平行となる状態のグリ
ッド上に被覆される光拡散物質の被覆率が、その平行線
上の中央、即ち、線状光源の長手方向の中央から線状光
源に垂直に立てた導光板面上の線から両端に向かう方向
の光拡散物質までの距離に対して、順次大となるよう
に、最小の地点で26%、最大の地点で40%、その中
間ではこれらの比率を順次増加した値となるように印刷
した。
さ0.125mmの光拡散反射シ−ト(ICI製メリネッ
クス 329)で覆った。さらに、導光板の出光面側に厚さ
0.1mmの両面が粗面の光拡散シ−ト(辻本電機製作所
D-204)を1枚配置した。
0L)より30KHz の交番電圧をかけて一定電流(1本の
冷陰極管に対して5mA、2本では合計10mA)で駆動さ
せたときの面輝度を、輝度計(トプコンBM-8)により視
野角2度で出光面に降ろした法線方向に対して測定した
ところ1300cd/m2 であった。このとき、ドットは光
拡散シ−トを通しては透けて見えなかった。また、光の
指向性は殆どなかった(比較例1)。
トからなる、互いに平行な直線状凸部を多数有する、直
線状凸部の隣り合った頂稜と頂稜との間隔が140μm
の間隔になるように加工した厚さ250μm の透光性シ
−トをその直線状頂稜が前記した導光板上に仮想される
実質的に平行な線と平行な状態に、頂稜面側が外側にな
るように出光面側に1枚配置した以外は比較例1と同一
の装置、条件、で操作し、測定した輝度は1800cd/m
2 であった。このとき、ドットは透光性シ−トを通して
透けて見えた。そのドットが見えた状態は、互いに平行
な直線状頂稜とは直交する方向に隣接したドットが連な
って、ライン状(更に詳述すると串団子状)となった状
態だった。また、出光面に降ろした法線方向に対して光
の指向性が観察された(比較例2)。
頂稜が前記した導光板上に仮想される実質的に平行な直
線と交差する状態に配置した以外は比較例2と同一の装
置、条件、で操作し、測定した輝度は1800cd/m2 で
あった。このとき、ドットは透光性シ−トを通して透け
て見えなかった。そして、シートを回転させてドット形
状に対する隠蔽力を調べた所、20〜70度で交差する
状態であると隠蔽力が更に増大した。特に45度付近で
隠蔽力が最大となった(目視により観察した。以下同
じ)又、出光面に降ろした法線方向に対して光の指向性
が観察された(実施例1)。
い、その直線状頂稜が互いに平行になるように配置した
以外は比較例2と同一の装置、条件、で操作し、測定し
た輝度は1850cd/m2 であった。このとき、ドットは
透光性シ−トを通して透けて見えた。そのドットが見え
た状態は、互いに平行な直線状頂稜とは直交する方向に
隣接したドットが連なって、ライン状(更に詳述すると
串団子状)となった状態だった。また2枚の前記シ−ト
同士が光学的に干渉してモアレ現象が観察された。また
出光面に降した法線方向に対して光の指向性が観察され
た(比較例3)。
い、その直線状頂稜が互いに交差するように配置した以
外は実施例1と同一の装置、条件、で操作し、測定した
輝度は1900cd/m2 であった。このとき、ドットは透
光性シ−トを通して透けて見えなかったがその隠蔽力を
調べた所、2枚のシ−トの直線状頂稜が互いに75〜1
15度で交差する状態であると隠蔽力が更に増大した。
特に90度付近で隠蔽力が最大となった。また輝度も2
枚のシ−トの直線状頂稜が互いに75〜115度で交差
する状態であると増大し、特に90度付近で輝度が最大
(2200cd/m2)となった。また、出光面に降ろした
法線方向に対して光の指向性が観察された(実施例
2)。
リカ−ボネイトからなる頂角が90度の互いに平行な直
線状プリズムを多数有する、直線状プリズムの隣り合っ
た頂稜と頂稜との間隔が350μm の間隔になるように
加工した厚さ360μm のシ−トを用いた以外は比較例
2と同一の装置、条件、で操作し、測定した輝度は20
00cd/m2 であった。このとき、ドットは透光性シ−ト
を通して透けて見えた。そのドットが見えた状態は、互
いに平行な直線状頂稜とは直交する方向に隣接したドッ
トが楕円状となった状態だった(比較例2のように連っ
てはいなかった)。また出光面に降した法線方向に対し
て光の指向性が観察された(比較例4)。
1と同様にして測定した輝度は2000cd/m2 であっ
た。このとき、ドットは透光性シ−トを通して透けて見
えなかった。そして、透光性シートを回転させてドット
形状に対する隠蔽力を調べた所、20〜70度で交差す
る状態であると隠蔽力が更に増大した。特に45度付近
で隠蔽力が最大となった。また、出光面に降ろした法線
方向に対して光の指向性が観察された(実施例3)。
と同様にしてドットに対する隠蔽力を調べた結果、2枚
の前記シ−トの直線状頂稜が互いに75〜115度で交
差する状態であると隠蔽力が更に増大した。特に90度
付近で隠蔽力が最大となった。又輝度も2枚の前記シ−
トの直線状頂稜が互いに75〜115度で交差する状態
であると増大し、特に90度付近で輝度が最大(210
0cd/m2 )となった。又、出光面に降ろした法線方向に
対して光の指向性が観察された(実施例4)。
示すような導光板上に仮想される1mmの間隔を持った互
いに最小角30度で交差する直線の交点(グリッド)上
に円形のドットパタ−ンで印刷した以外は実施例1と同
一の装置、条件、で操作しシートを回転させてドット形
状に対する隠蔽力を調べた所、透光性シートの直線状頂
稜と仮想線とのなす角度が13〜47度で交差する状態
であると隠蔽力が更に増大した。特に30度付近で隠蔽
力が最大となった。また、出光面に降ろした法線方向に
対して光の指向性が観察された(実施例5)。
示すような導光板上に仮想される1mmの間隔を持った互
いに平行なで線上にストライプ形のパタ−ンで印刷した
以外は実施例1と同一の装置、条件、で操作し透光性シ
ートを回転させてドット形状に対する隠蔽力を調べた
所、シートの直線状頂稜と仮想線とのなす角度が20〜
70度で交差する状態であると隠蔽力が更に増大した。
特に45度付近で隠蔽力が最大となった。また、出光面
に降した法線方向に対して光の指向性が観察された(実
施例6)。
を結ぶ仮想線が正方形を形成するようにドットパターン
を形成したの導光板を用いた以外は実施例1と同一の装
置、条件で操作したところ、ドットの隠蔽力に関して実
施例1と同様の結果を得た(実施例7)。
対する仮想線を例示する図
対する仮想線を例示する図
対する仮想線を例示する図
対する仮想線を例示する図
対する仮想線を例示する図
例を示す図
の例を示す図
位置の例を示す図
Claims (9)
- 【請求項1】透光性材料からなる導光板の一方の広い面
に、ドット状又はストライプ状に光拡散性エレメントが
形成されており、前記導光板の少なくとも一側面端部に
これに近接した線状光源を有するパネル用バックライト
に於いて、導光板の出光面側に、微細な間隔で直線状頂
稜をもつプリズム又は同凸状部が、前記頂稜がほぼ平行
となる状態で同一面に多数有する透光性材料からなるシ
−トを、前記直線状頂稜が、導光板面に形成された、中
心が最短距離で隣合うドット状の光拡散性エレメントの
中心どうしを結ぶ仮想直線、又は前記ストライプ状の光
拡散性エレメントの中心線どうしを最短距離で結ぶ仮想
直線と交差する状態に1枚以上配置したパネル用バック
ライト。 - 【請求項2】凸状部の頂稜に垂直な断面が、円型の一部
又は楕円型の一部の形状又は波型である透光性材料から
なるシ−トを用いる請求項1記載のバックライト。 - 【請求項3】シ−トの直線状頂稜と仮想直線とが10〜
70度で交差する状態に透光性材料からなるシ−トを配
置した請求項1又は2記載のバックライト。 - 【請求項4】中心どうしを結ぶ仮想直線が正方形を形成
するドット状の光拡散性エレメントを、一方の広い面に
形成した導光板である請求項1〜3いづれか記載のバッ
クライト。 - 【請求項5】シ−トの直線状頂稜と仮想直線とが20〜
70度で交差する状態に透光性材料からなるシ−トを配
置した請求項4記載のバックライト。 - 【請求項6】中心どうしを結ぶ仮想直線が正三角形を形
成するドット状の光拡散性エレメントを、一方の広い面
に形成した導光板である請求項1〜3いづれか記載のバ
ックライト。 - 【請求項7】シ−トの直線状頂稜と仮想直線とが10〜
50度で交差する状態に透光性材料からなるシ−トを配
置した請求項6記載のバックライト。 - 【請求項8】透光性材料からなるシ−トを複数枚用い、
それらの直線状頂稜が、互いに実質的に75〜115度
で交差する状態である請求項1〜7いづれか記載のバッ
クライト。 - 【請求項9】透光性材料からなるシ−トの直線状頂稜の
隣り合った頂稜どうしの間隔が10〜1000μmであ
るシ−トを用いた請求項1〜8いづれか記載のバックラ
イト。
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JP5-14886 | 1993-02-01 | ||
JP1488693 | 1993-02-01 | ||
JP6009730A JP2723030B2 (ja) | 1993-02-01 | 1994-01-31 | バックライト |
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JPH06281934A JPH06281934A (ja) | 1994-10-07 |
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Family Applications (1)
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JP6009730A Expired - Fee Related JP2723030B2 (ja) | 1993-02-01 | 1994-01-31 | バックライト |
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KR20040024348A (ko) * | 2002-09-14 | 2004-03-20 | 누비텍 주식회사 | 다층의 클래드 구조와 한면형 플라스틱 광섬유, 그리고 다양한 형태 및 기능을 갖는 플라스틱 광섬유, 이들을 제조하는 제조장치 및 제조방법과 이들의 응용제품 |
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-
1994
- 1994-01-31 JP JP6009730A patent/JP2723030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06281934A (ja) | 1994-10-07 |
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