JP2717774B2 - 感圧素子及び感圧機能付スタイラスペン - Google Patents

感圧素子及び感圧機能付スタイラスペン

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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの入力装
置の1つであるデジタイザまたはタブレットと呼ばれる
座標入力装置において用いる位置指示器に関し、特にス
タイラスペンに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタイザの位置指示器として用いられ
るスタイラスペンは、一般に指示位置の座標値の検出の
みならず、ペンダウン情報の検出をも行うべく構成され
る。ペンダウンとは、ペン先が位置検出面に当接してい
る状態をいい、検出方式としては、ペン先に設けられた
部材に、ペンの軸方向に沿って加わる力を検出するもの
が一般的である。
【0003】デジタイザにおける位置検出方式は種々あ
るが、その一例として電磁授受方式を説明する。これ
は、例えば多数のセンサコイルを位置検出方向に並設し
た位置検出面と、ペンまたはカーソル等の位置指示器と
を組合わせ構成をもつ。通常は、XとYの2方向につい
て座標検出を行うため、位置検出面を直交させてX方向
とY方向に2つ設けている。また、位置指示器には、セ
ンサコイルと電磁相互作用を行うためのコイルまたは共
振回路が設けられている。検出の一例を挙げると、セン
サコイル(位置検出面側)から電磁波を送信し、位置指
示器内の共振回路等とこの電磁波との相互作用の結果再
放射される応答電磁波をセンサコイル側にて受信する。
その受信信号強度の最も強いセンサコイル及びその近隣
のセンサコイルからの信号に基づいて補間を含む演算を
行い、座標を決定している。
【0004】この電磁授受方式の特徴の1つは、位置指
示器をコードレスとできることである。出願人は、特公
平2−53805号及び特開平3−147012号にお
いて、電磁授受方式による様々なデジタイザを開示して
きた。
【0005】図9は、上記特許出願に開示されたスタイ
ラスペン型の位置指示器300を示す。このスタイラス
ペンは、合成樹脂等の非金属素材からなる筒状のペン軸
302を外装ケースとし、その内部に先端から、芯体3
04と、この芯体304を摺動自在に収容する貫通孔を
備えたフェライトコア及びその周囲に巻回されたコイル
306と、コイルバネ308と、スイッチ310と、コ
ンデンサ(キャパシタ)312及び314とが内蔵さ
れ、さらにペン軸の後端位置にキャップ316を具備す
る。コイル306とコンデンサ314とは、並列共振回
路を形成する。この共振回路の各素子の値は、センサコ
イルからの電磁波と共振するべく選択される。
【0006】さらに、コンデンサ312は、スイッチ3
10を介してコイル306の両端に接続されることによ
り、上記の共振回路の電流の位相を遅らせる機能を有す
る。すなわち、芯体304の先端を位置検出面に押付け
る(すなわちペンダウン)ことによって、芯体304が
ペン軸302内に押込まれて芯体304の後端がコイル
バネ308を介してスイッチ310を押圧しオンとす
る。このように、共振回路の位相すなわち応答電磁波の
位相を変化させることで1つのスイッチ情報を伝達する
ことができる。
【0007】上記のような単なるオンオフスイッチでは
なく、筆圧感知機能を備えたスタイラスペンとしては、
共振回路のコンデンサやコイルの一部を可変容量コンデ
ンサまたは可変コイルとすることにより、あるいは可変
抵抗素子を付加することにより、これらの値が筆圧によ
り変化するような構造が提案されている。例えば、特開
昭63−257823号、特開平1−5322号、特開
平4−96212号、特開平5−275283号等の公
報を参照されたい。可変抵抗素子としては、感圧導電ゴ
ムを利用する構造が可能であるが、良好な応答再現性を
備えた感圧導電ゴムが得られなかったために十分な特性
を持つスタイラスペンは実現されなかった。
【0008】上記の従来のスタイラスペンは、芯体30
4として通常の樹脂の芯体を用いる他に、鉛筆ユニット
やボールペンユニット等の、一般に文具の部品として用
いられている筆記部材を芯体とすることができる。この
ような筆記機能を兼ね備えた芯体を用いることにより、
位置検出面上に置いた紙等に文字、図形等を記載する目
的をも合わせ果たすことができる。
【0009】ところで、鉛筆ユニットやボールペンユニ
ット等の筆記部材は、図10に例として鉛筆ユニットに
ついて示すように、後尾からのノックにより芯の尖端を
送り出したり、収納したりする機能を有している。さら
に、後尾から予備の鉛筆芯を補充したり、替え芯を交換
したりする機能をも有しているものが多い。これらのよ
うな機能を有する筆記部材を本明細書中では、総称して
ノック式文具ユニットという。
【0010】図10(a)は、従来から市販されている
ノック式文具ユニットのうちの鉛筆ユニットを示してい
る。鉛筆ユニットは、我が国でいう「シャープペンシ
ル」を構成する部品としてよく用いられているものであ
る。シャープペンシルすなわちメカニカル鉛筆は、周知
のごとく、鉛筆芯をバネ仕掛けで自由に出し入れできる
用にした鉛筆であって予備の鉛筆芯を補充して用いるよ
うに構成される。
【0011】図10(a)に示す鉛筆ユニット200
は、バネ仕掛けの機構をそれ自体の内部(鉛筆芯送り出
し機構部84内)に有しており外観上はバネが見えな
い。鉛筆芯収納部86には、鉛筆芯が収納されておりそ
の後端である鉛筆ユニット後端部87を鉛筆芯送り出し
機構部84に対して押すと、摺動部85が鉛筆芯送り出
し機構部84の内側に入り込むようにして3ミリ程度摺
動する。それとともに、鉛筆先端部112から鉛筆芯が
若干送り出される。
【0012】図10(b)は、図10(a)に示す鉛筆
ユニットを用いてメカニカル鉛筆を構成した例を示して
いる。ペン軸80内に鉛筆ユニット200が配置される
とともに、鉛筆ユニット後端部87に接しペン軸の後端
部に外部への突出部を有する押圧片83が設けられる。
ペン軸80を押さえた状態で押圧片83を押すと、ペン
軸当接部82がペン軸尖端の先細部分内壁に当接して支
持される結果、鉛筆芯送り出し機構部84内に摺動部8
5が若干入り込むように摺動し、鉛筆芯の送り出しがな
される。一方、押圧片83から手を離して、ペン軸を手
に持った状態で鉛筆先端部112を紙の上に押し付ける
と、鉛筆先端部112からペン軸方向に加わる押圧力が
鉛筆ユニット200及び押圧片83を介してペン軸80
の後端にある段差部に伝達され鉛筆ユニット200が支
持される結果、文字が書けることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】通常、ノック式文具ユ
ニットは、その芯を補充または交換しようとする場合、
ユニット後端部から作業を行う。すなわち、鉛筆ユニッ
トでは、ユニット後端の押圧片を覆うキャップをはずし
て、筒状の芯収納部に鉛筆芯を充填する。また、ボール
ペンユニットでも、ユニット後端からインクのなくなっ
た芯を取り出し新しい芯を挿入する。
【0014】しかしながら、スタイラスペンにおいてノ
ック式文具ユニットを芯体に用いようとした場合、従来
は、図8のようにペン軸302の内部空間の大部分がス
イッチや検出回路関係の電子部品等で占められており、
従って、ペン軸後端から鉛筆芯等を補充または交換する
べく筆記部材である芯体を後端部まで延長した構造を設
けることは物理的に不可能であった。また、芯体がペン
軸後端まで貫通する構造とした場合、芯体の先端に対し
て加わる押圧力を検出する機構を中心軸上に設けること
ができない。
【0015】本発明の目的は、芯体がペン軸を貫通する
構造とした場合であっても、芯体先端に加わる押圧力す
なわち筆圧を確実に検出できる感圧素子、及びこの感圧
素子を用いた筆圧感知機能付スタイラスペンを提供する
ことである。
【0016】さらに、本発明の目的は、スタイラスペン
の芯体としてノック式文具ユニットを用いる場合に、通
常の筆記具である場合と同様に、鉛筆芯等の補充または
交換をペンの後端部から行うことを可能とするスタイラ
スペンを提供することである。
【0017】さらに、本発明の目的は、筆圧を感知する
場合に、感圧体として応答再現性の良好な感圧導電ゴム
を可変抵抗素子に用いることにより、筆圧特性の再現性
に優れた感圧機能付きスタイラスペンを提供することで
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を提示する。 (1)感圧素子であって、前記感圧素子の中心軸方向に
加わる押圧力を伝達するべく環状平板の形状をもつ押圧
部材と、前記押圧部材と平行に設置され環状平板の形状
をもつ感圧体と、前記押圧力に抗して前記感圧体を支持
するべく該感圧体を挟んで前記押圧部材と平行に設置さ
れ環状平板の形状をもつ支持部材とを有することを特徴
とする感圧素子である。
【0019】(2)筺体を構成する略筒状のペン軸と該
ペン軸の中心軸上に設置された芯体とを有するスタイラ
スペンにおいて該芯体の先端に対して該芯体の長軸方向
に加わる押圧力を検出する感圧素子であって、前記押圧
力を伝達するべく前記芯体を囲周する環状平板の形状を
もつ押圧部材と、前記押圧部材と平行に設置され前記芯
体を囲周する環状平板の形状をもつ感圧体と、前記押圧
力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体を挟んで
前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状
平板の形状をもつ支持部材とを有することを特徴とする
感圧素子である。
【0020】(3)筺体を構成する略筒状のペン軸と該
ペン軸の中心軸上に設置された芯体とを有し、該芯体の
先端に対して該芯体の長軸方向に加わる押圧力を検出す
るべく感圧素子を備えたスタイラスペンであって、前記
押圧力を伝達するべく前記芯体を囲周する環状平板の形
状をもつ押圧部材と、前記押圧部材と平行に設置され前
記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ感圧体と、前記
押圧力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体を挟
んで前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する
環状平板の形状をもつ支持部材とを含む感圧素子を備え
たことを特徴とするスタイラスペンである。
【0021】(4)筺体を構成する略筒状のペン軸と該
ペン軸の中心軸上に設置された芯体とを有し、該芯体の
先端に対して該芯体の長軸方向に加わる押圧力を検出す
る感圧素子を備えたスタイラスペンであって、前記芯体
として設置された前記ペン軸を貫通するノック式文具ユ
ニットと、ノック操作により前記ノック式文具ユニット
に加わる後方からのノック押圧力に抗して該ノック式文
具ユニットを支持するべく前記ペン軸の内壁先端部分に
設けられた芯体支持機構と、前記押圧力を伝達するべく
前記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ押圧部材と、
前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状
平板の形状をもつ感圧体と、前記押圧力に抗して前記感
圧体を支持するべく該感圧体を挟んで前記押圧部材と平
行に設置され前記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ
支持部材とを含む感圧素子を備えたことを特徴とするス
タイラスペンである。
【0022】(5)上記(1)乃至(4)における感圧
体が感圧導電ゴムからなる場合に、前記感圧導電ゴム
が、非導電性エラストマの中に、粒子径が1乃至20マ
イクロメータである微小球状炭素粒子とともに、粒子径
が10乃至150ミクロンの中空状弾性マイクロスフェ
アーが分散されていることを特徴とする。
【0023】(6)上記(5)における非導電性エラス
トマが、液状シリコーンゴムと、シリコーンワニス及び
シリコーン生ゴムあるいはこれらを主成分とするシリコ
ーン粘着剤とからなることを特徴とする。
【0024】(7)上記(5)または(6)における前
記中空状弾性マイクロスフェアーが、塩化ビニリデンと
アクリロニトリルのコポリマーを殻とすることを特徴と
する。
【0025】
【作用】本発明による感圧素子は、感圧素子の中心軸方
向に加わる押圧力を伝達するべく環状平板の形状をもつ
押圧部材と、前記押圧部材と平行に設置され環状平板の
形状をもつ感圧体と、前記押圧力に抗して前記感圧体を
支持するべく該感圧体を挟んで前記押圧部材と平行に設
置され環状平板の形状をもつ支持部材とを有するので、
当該押圧力の加わる軸上に配置されていなくとも押圧力
を検出することができる。
【0026】スタイラスペンの芯体への押圧力を検出す
るための本発明による感圧素子は、前記押圧力を伝達す
るべく前記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ押圧部
材と、前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周す
る環状平板の形状をもつ感圧体と、前記押圧力に抗して
前記感圧体を支持するべく該感圧体を挟んで前記押圧部
材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状平板の形状
をもつ支持部材とを有するので、当該芯体の軸上に配置
されていなくとも押圧力を検出することができる。
【0027】本発明による、芯体への押圧力を検出する
ための感圧素子を備えたスタイラスペンは、前記押圧力
を伝達するべく前記芯体を囲周する環状平板の形状をも
つ押圧部材と、前記押圧部材と平行に設置され前記芯体
を囲周する環状平板の形状をもつ感圧体と、前記押圧力
に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体を挟んで前
記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状平
板の形状をもつ支持部材とを含む感圧素子を備えている
ので、当該芯体の軸上に感圧素子が配置されていなくと
も芯体への押圧力を検出でき筆圧検知ができる。さら
に、当該芯体がペン軸を貫通している場合であっても筆
圧検知ができる。
【0028】また、本発明によるスタイラスペンの好適
例として、ペン軸を貫通する芯体をノック式文具ユニッ
トとした場合には、通常の筆記具と同様にペン軸後部か
らの作業が可能となる。すなわち、ペン軸後端部のノッ
ク押圧片をノックして芯等の送り出しや、出し入れがで
きる。また、ペン軸後端部のノック押圧片をはずして芯
等の補充や交換ができる。
【0029】また、感圧体の一実施例である可変抵抗素
子の材料として、筆圧特性の再現性に優れた特性の組成
をもつ感圧導電ゴムを採用することにより、特性の安定
した可変抵抗式筆圧感知スタイラスペンを実現できる。
【0030】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であり、ノック式
文具ユニットの1つである鉛筆ユニット14を芯体とす
るスタイラスペン10の全体の部品組立を示した図であ
る。(a)は前面の、(b)は側面の、(c)は背面の
各透視図である。本明細書の記述において、「先端」ま
たは「先端側」は、スタイラスペンにおいて位置検出面
に当接される側の端またはその方向を意味し、「後端」
または「後端側」は、これと反対側の端またはその方向
を意味するものとする。
【0031】この鉛筆ユニット付きスタイラスペンは、
合成樹脂等の非金属素材からなる筒状のペン軸12を外
装ケースとし、その内部には、鉛筆ユニット14と、こ
の鉛筆ユニット14の先端近傍部分を摺動自在に収容す
る貫通孔を備えたフェライトコア16及びその周囲に巻
回されたコイル17とがある。
【0032】ペン軸12は、例えば、二分割された前ケ
ースと後ケースとからなり、これらを中央で螺合する構
造が一般的である。鉛筆ユニット14は、汎用的な筆記
具の部品として用いるものと全く同じ構造であり、ペン
軸12の中心軸上をペン軸に対して摺動的に先端から後
端まで貫くごとく設置されている。鉛筆ユニット14は
ペン軸12の先端から外部に鉛筆先端部14fを臨ませ
ている。
【0033】フェライトコア16の後部には、略筒状の
基板ホルダー18がペン軸12に対して固定的に設置さ
れる。略筒状の基板ホルダー18の前面18aの中心部
には、少なくとも鉛筆ユニット14が摺動できる大きさ
の貫通孔が設けられており、この貫通孔を鉛筆ユニット
14の鉛筆芯収納部14aが貫通している。基板ホルダ
ー18の後面18bにも貫通孔が設けられている。
【0034】略筒状の基板ホルダー18の側面には平坦
部が切り欠かれており(図1(b)の側面図参照)、こ
の平坦部上にフレキシブル基板42が設置される。フレ
キシブル基板42上には、位置指示器としての電子回路
部品である可変容量22やスイッチ20等が実装され
る。スイッチ20は、外装ケースであるペン軸12上に
設けられたスイッチ押部40を押すことによりオンとさ
れる。
【0035】通常真鍮製の鉛筆芯収納部14aの後端1
4bは、押圧ホルダー30の把持部30aに圧入勘合さ
れる。押圧ホルダー30は略筒状の形状を有し、鉛筆芯
収納部と結合されることにより鉛筆ユニットの一部を構
成し、また筒状の鉛筆芯収納部14aと連通することに
より鉛筆芯の通路を形成する。さらに押圧ホルダー30
は、環状の肩部30bを周囲方向へ突出させている。こ
の環状肩部30bの後端側の面は平坦である。後に詳述
するが、鉛筆ユニット14の鉛筆先端部14fから鉛筆
芯収納部14aを介して伝達された押圧力はこの押圧ホ
ルダー30の肩部30bにより感圧体を押圧することに
なる。
【0036】前述のように、本発明ではノック式文具ユ
ニット(実施例では鉛筆ユニット)が中心軸上の先端位
置から後端位置までを占めていることから、筆圧感知を
行う際に必要な感圧体や前方からの押圧力を伝達する押
圧機構等を中心軸上に設けることができない。従って本
発明では、感圧体を押圧するための機構すなわち押圧ホ
ルダー30の肩部をノック式文具ユニットの周囲をとり
まくように環状に設けている。同様に、後述の感圧導電
ゴムからなる感圧体、電極基板、及び支持部材について
もノック式文具ユニットが貫通できるように環状に形成
している。
【0037】基板ホルダー18の後面18bは、中心に
ノック式文具ユニットが貫通できる孔をもつ環状の平坦
面を形成する。押圧ホルダー30の肩部30bと基板ホ
ルダー18の後面18bとの間には、感圧導電ゴム28
とフレキシブル基板42の延長部42bとが挟持されて
いる。フレキシブル基板延長部42bには、後述のよう
に電極パターンが設けられている。すなわち、基板ホル
ダー18の後面18bは押圧ホルダー30の肩部30b
により加わる押圧力に抗する支持部材となる。この部分
の構造については後に図5において詳述する。
【0038】押圧ホルダー30の貫通孔後端部30cに
は、樹脂パイプ32が圧入勘合される。この樹脂パイプ
32は、押圧ホルダ30と結合されることにより鉛筆ユ
ニット14の一部を構成し、鉛筆芯収納部14a及び押
圧ホルダー30と連通することにより鉛筆芯の通路を形
成する。基板ホルダー18の後面18bの中心部の貫通
孔は、少なくとも樹脂パイプ32が容易に摺動する程度
の大きさである。樹脂パイプ32はこの貫通孔を通って
押圧ホルダーに勘合される。樹脂パイプ32の後端に
は、筆記具の鉛筆ユニットと同様のキャップ26が着脱
自在に填められている。このキャップ26は、樹脂パイ
プの開口端を覆う機能以外に、鉛筆芯を送り出す際に後
方からノックするためのノック用押圧片としての機能を
備えている。
【0039】図2は、図1に示した各構成部品をさらに
詳細に表した図である。図2(a)は、勘合される前の
鉛筆ユニット14の一部と、押圧ホルダー30の一部と
を示している。鉛筆ユニット14の鉛筆芯収納部14a
の内部は、予備の芯のための収容部となる。
【0040】図2(b)は、押圧ホルダー30と、勘合
される前の鉛筆芯収納部後端14b及び樹脂パイプ32
の一部とを示した断面図である。押圧ホルダー30の把
持部30aは、円筒の側面を2カ所切り欠いた形状とな
っており、両側から鉛筆芯収納部後端14bを把持す
る。図示の通り、鉛筆芯収納部14aと押圧ホルダー3
0と樹脂パイプ32とを連通させることにより、スタイ
ラスペン後端から補充された鉛筆芯が樹脂パイプ32か
ら鉛筆芯収納部14aへと移動することができる。
【0041】図2(c)は、樹脂パイプ32の断面図で
ある。図2d)は、キャップ26の透視図である。この
キャップ26は、前述のように樹脂パイプの開口端を覆
う機能以外に、鉛筆芯を送り出す際に後方からノックす
るためのノック押圧片としての機能も備えている。通
常、使用者は、このキャップ26の後端側の平坦部に指
を当てて押圧力を加えてノック操作を行う。
【0042】図3は、組み立てた状態の鉛筆ユニット1
4の全体図を示している。先端側から、鉛筆芯先端部1
4f、ペン軸当接部14e、鉛筆芯送り出し部14c、
摺動部14d、鉛筆芯収納部14a、鉛筆芯収納部後端
14b、押圧ホルダー30、及び樹脂パイプ32があ
る。
【0043】図4は、図3に示した鉛筆ユニット14
と、フレキシブル基板42を装着した基板ホルダーと、
フェライトコア16とを組合わせた状態を示す図であ
る。図4(a)は正面図、図4(b)は側面図である。
鉛筆ユニット14のペン先のストロークガタ防止のため
ガタ防止バネ50が図示のように鉛筆ユニット14の周
囲に配置されている。図4からは判別できないが、この
状態で押圧ホルダー30と基板ホルダー18との間には
基板42の延長部42bと感圧体を構成する感圧導電ゴ
ム28とが挿入され挟持されている。
【0044】図5(a)に感圧体である感圧導電ゴム2
8の周囲の配置を拡大して示す。本発明による感圧導電
ゴム28及び基板延長部42bの形状は、いずれも鉛筆
ユニット14の軸に垂直でかつ鉛筆ユニット14を囲周
する環状の平板となっている。フレキシブル基板42
は、基板ホルダー18の平坦部上に固定されているが、
その延長部42bは、平坦部上の後端に穿たれた孔19
から基板ホルダー18の筒内部に挿入され折り曲げられ
た状態で組込まれる。図5(b)は、環状平板の感圧体
を構成する感圧導電ゴム28の平面図である。図5
(c)は、フレキシブル基板42の延長部42bの形状
を示す平面図である。基板延長部42bの感圧導電ゴム
28と接する側の面上には図示のような2つの略円周状
の電極パターン43が設けられている。これらの電極間
に感圧導電ゴムが接するとき、これらの電極間における
感圧導電ゴムの抵抗が電極間抵抗として検出される。検
出される感圧導電ゴムの抵抗は、感圧導電ゴムに加わる
圧力により変化するので、その圧力変化を電気信号に変
換することができる。本発明において、「検出する」と
は、実施例における感圧導電ゴム等を用いた受動素子に
よる場合と、他の任意の能動素子による場合とを含む。
【0045】押圧力の加わらない状態では、図5(a)
の押圧ホルダー肩部30bと、感圧導電ゴム28と、基
板延長部42b上の電極43は当接しているのみであ
る。スタイラスペンの芯体先端部を位置検出面に押し付
けた場合には、前方から押圧力が加わり、鉛筆芯収納部
14a等の芯体構成要素を介して伝達された押圧力が、
押圧ホルダー30へ伝わり、押圧ホルダー30に対して
も後方への押圧力がかかる。しかしながら、基板ホルダ
ー18はペン軸12に対して固定されており押圧ホルダ
ーが後方へ押されることに抗してこれを支持する。この
結果、押圧ホルダー30の肩部30bは、感圧導電ゴム
28と基板延長部42bを基板ホルダー後面18bに対
して押し付けることとなり、これらは圧接状態となる。
この状態における押圧力の大きさによって感圧導電ゴム
28の抵抗値は変化し、この変化が電極43を介して検
出される。
【0046】この実施例では、感圧体に対して押圧力を
伝達する押圧部材が、押圧ホルダー30の肩部30bと
して実現されているが、この押圧部材は、スタイラスペ
ンの芯体(実施例では鉛筆ユニット)に固定され一体的
に動くことができる部材であればよい。例えば、芯体の
外周壁の一部を周囲に突出させた部分として実現しても
よく、また、別個の環状部材を芯体に接合することによ
り実現してもよい。本発明において押圧部材の形状を環
状「平板」という場合は、少なくとも感圧体に向いてい
る方の面が平板であればよい。
【0047】また、この実施例では、基板ホルダー18
の後面18bが押圧力に対する支持部材として機能して
いるが、この支持部材は必ずしも基板ホルダー18と一
体的に設ける必要はなく、押圧時にペン軸12に対して
固定的に設置された平面であればよい。言替えるなら
ば、押圧力によっては移動しない程度に固定された平面
を提供する部材であればよい。例えば、ペン軸内壁から
突出した隔壁のようなものでもよい。すなわち、本発明
において支持部材の形状を環状「平板」という場合は、
少なくとも感圧体に向いている方の面が平板であればよ
い。
【0048】実施例のように、押圧力の伝達及び検出の
ための機構すなわち感圧素子を環状とすることが好適で
ある。言い換えるならば、略回転体形状であればよい。
最も望ましい実施例は、連続的な環としたものである
が、複数に分割された片からなる環及び芯体の周囲の一
部分のみに配置された部分的な環をも本発明の範疇に含
まれる。連続的な環形状が最も望ましい理由は、使用者
がスタイラスペンのペン軸を持つ場合に、常に同じ位置
を持つとは限らないからである。例えば、芯体の周囲の
一部分のみに感圧素子を設置した場合には、使用者の持
ち方によっては筆圧感知のできない死角が生じる虞れが
ある。その場合には、使用者が常に一定の位置を把持す
るようなガイド機構をペン軸上に設けることが考えられ
る。さらに、本発明における感圧素子の「環状」とは、
少なくとも中心部に貫通孔のある形状をいい、図5
(b)の感圧体の形状に示すように、上から見た場合の
内周または外周の形状が真円である必要はない。例え
ば、内周または外周の形状が多角形や楕円である場合も
含まれる。
【0049】ここで注記するが、芯体から感圧体への押
圧力の伝達は、あくまで押圧部材の感圧体と向き合う平
面を介してなされるのであり、感圧素子の形成する環状
の各構成要素と芯体外壁との間に摩擦力が存在するとし
ても、この摩擦力は押圧力の検出に影響を与えない程度
の大きさである。これは、各構成要素の設計寸法に注意
を払うことで容易に実現される。
【0050】ここで、再び図1及び図3を参照して、鉛
筆ユニットを内蔵するスタイラスペンの実施例におい
て、鉛筆ユニットから鉛筆芯の送り出し操作(すなわ
ち、ノック操作)を行う場合について説明する。使用者
が、ペン軸12を支えつつキャップ26に数百グラム重
程度の押圧力を後ろから前に向けて加えるときには、樹
脂パイプ32、押圧ホルダー30、鉛筆芯収納部14
a、摺動部14d、鉛筆芯送り出し部14c、鉛筆先端
部14fからなる鉛筆ユニット14全体にペン軸の先端
方向への押圧力が加わる。しかしながら、鉛筆ユニット
14は、そのペン軸当接部14eがペン軸12の先細部
分の内壁に当接していることによりこの押圧力に抗して
支持される。その結果、鉛筆ユニット14は、摺動部1
4dが送り出し部14c内に挿入されることにより収縮
して鉛筆芯の送り出しがなされる。
【0051】鉛筆ユニットに内蔵されるバネ仕掛けのバ
ネの強さは、数百グラム重ほどの力で芯の送り出しがな
される程度である。ペンダウンや筆圧の検出のために必
要とされる押圧力は、数十グラム重程度であって、この
程度の大きさの力が鉛筆先端部に加わっても鉛筆ユニッ
ト内部のバネの収縮がなされることはなく、ペン先に加
わる筆圧は無事に伝達される。
【0052】図6は、本発明によるスタイラスペン10
の外観図である。前述のように、本発明によるスタイラ
スペン10は、通常の筆記具におけると同様に後端のキ
ャップ26をノックすることにより鉛筆芯の送り出しが
でき、かつこのキャップ25を取り外して鉛筆芯の補充
をすることができる。
【0053】本発明により、スタイラスペンに組み込む
ノック式文具ユニットを鉛筆ユニットする場合における
別の実施例としては、市販の種々の鉛筆芯に応じた鉛筆
ユニットを組み込んだスタイラスペンが可能である。例
えば、外径(0.5、0.7、0.9ミリ等)、硬さ
(H、HB、B等)、色(黒、赤、緑、青等)の異なる
種々の鉛筆芯を芯体とすることができる。
【0054】種々の鉛筆芯の1つとして、白色の鉛筆芯
も可能である。これを用いて位置検出面上に白い紙を置
いて筆記しても一見紙にはなにも書かれない。この場
合、鉛筆芯をあえて白色とする有益性は、筆記する際に
鉛筆芯が減ってゆくことで書き味が保持されるというこ
とがある。このような書き味は単なる樹脂による芯体で
は得られない。
【0055】以上、本発明の実施例として鉛筆ユニット
を芯体としたスタイラスペンを示したが、さらに別のノ
ック式文具ユニットであるボールペンユニットを芯体と
することもできる。この実施例でも、通常の筆記具と同
じ構造のボールペンユニットをペン軸の先端から後端ま
で貫通するごとく設置し、替え芯の交換を後部からなす
ようにする。
【0056】その他、ノック式文具ユニットであれば、
鉛筆またはボールペン以外の筆記具ユニットのいずれも
本発明を適用できる。
【0057】図7は、図1の実施例における、電磁授受
方式で位置検出を行うコードレスのスタイラスペン10
の共振回路の概略図である。感圧導電ゴム28は、可変
抵抗として示されている。この可変抵抗の抵抗値が変化
することによりこの共振回路のリアクタンスまたはQ値
を変化させることができ、その変化を筆圧に対応させて
検出を行う。図中の可変容量22は、共振回路の共振周
波数の微調整に用いるものである。
【0058】もちろん本発明は、電磁授受方式のデジタ
イザのスタイラスペンにのみ適用されるものではなく、
他のいずれの位置検出方式のスタイラスペンにおいても
利用することができる。本発明において、スタイラスペ
ンに内蔵される電子回路すなわち検出回路は、実施例に
おけるような電源のない共振回路のみから構成される場
合も、電源を有する能動的な信号処理回路である場合も
含む。
【0059】次に、本発明の実施例で感圧体を構成する
感圧導電ゴムについて説明する。従来の感圧導電ゴム
は、衝撃や変形に対する耐久性に欠けていたり、加圧に
対する応答性が小さかったりする上に、加圧の履歴が応
答に影響を及ぼすことから圧力−抵抗変化特性の再現性
に乏しかった。従って、筆圧感知のような繰り返し荷重
に対して測定値の長期安定性が要求される用途には適用
できなかった。
【0060】本発明において用いた感圧導電ゴムは、非
導電性エラストマをバインダーとし、微小球状炭素粒子
と中空状弾性マイクロスフェアーとをフィラーとして分
散させた複合体である。実施例では、球状炭素粒子の粒
子径が1乃至20マイクロメータ、中空状弾性マイクロ
スフェアーの粒子径が10乃至150マイクロメータの
ものを使用した。
【0061】好適には、バインダーである非導電性エラ
ストマは、液状シリコーンゴムと、シリコーン粘着剤と
からなり、シリコーン粘着剤は、シリコーン・ワニス及
びシリコーン生ゴムからなるかまたはこれらを主成分と
する。
【0062】好適には、中空状弾性マイクロスフェアー
は、塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマーを
殻とする。この中空状弾性マイクロスフェアーは、特に
弾性と衝撃吸収性に優れている。
【0063】図8は、本発明によるスタイラスペンに使
用した感圧導電ゴムの荷重(筆圧)に対する抵抗変化を
測定する実験方法(図8(a))とその結果データ(図
8(b))を示す図である。図8(b)のデータは、図
8(a)に示すように、図5に示した形状のフレキシブ
ル基板延長部42bの電極43と感圧導電ゴム28とを
重ねて置き、その上から荷重をかけたときの電極間抵抗
の変化を測定して得られたものである。各曲線は、1つ
のサンプルについて測定を数回繰り返した結果である
が、筆圧に相当する数十グラム程度の領域において荷重
に対する抵抗変化が大きくかつ非常に再現性が良いこと
がわかる。
【0064】以上のように本発明によるスタイラスペン
は、中心軸を貫通するように芯体を組込む構造を実現し
た。この芯体を、ノック式文具ユニットした場合には、
通常の筆記具と同様にペン軸の後方からの操作が可能と
なる。
【0065】さらに、本発明によるスタイラスペンは、
中心軸を貫通する芯体を組込むと同時に筆圧感知機能を
付与するために、芯体を囲周する感圧素子を設けた。こ
の感圧素子の感圧体の1つとして可変抵抗素子を用いる
ことができ、その材料の一例として感圧導電ゴムを用い
ることができる。本発明による組成をもつ感圧導電ゴム
を筆圧感知用可変抵抗として利用することにより優れた
筆圧感知性能を実現した。
【0066】さらに別の実施例としては、ノック式文具
ユニット等の芯体が中心を貫通する構造のスタイラスペ
ンであって、筆圧の強弱を感知する必要が無い場合すな
わち単に筆圧の有無のみを感知すればよい場合は、環状
の感圧素子の部分を一般的なメカニカル・スイッチとし
てもよい。また別の実施例を挙げると、環状の感圧体と
して可変抵抗ではなく可変インダクタンスまたは可変容
量を用いてもよい。
【0067】また、本発明による組成の感圧導電ゴムは
非常に優れた特性を有するので、従来の構造(すなわ
ち、芯体またはノック式文具ユニットが中心軸を貫通し
ていない構造)のスタイラスペンにおいても、筆圧感知
用感圧素子の感圧体材料として本発明で用いた感圧導電
ゴムを用いることができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、押圧力が伝達される軸上に配
置されることなく当該押圧力を検出するための環状平板
の感圧素子を提示した。これによって、押圧力が伝達さ
れる軸上ではなくその周囲の空間で検出が可能となっ
た。よって、押圧力が伝達される軸上に感圧素子以外の
構成要素を自由に組み込むことが可能となり、設計の自
由度が拡張された。
【0069】スタイラスペンにおいて本発明による感圧
素子を適用することによって、芯体がペン軸を貫通する
構造のスタイラスペンが実現された。感圧素子はその芯
体を囲周するように配置されているので芯体への押圧力
すなわち筆圧を確実に検出することができる。
【0070】さらに、スタイラスペンにおいて本発明に
よる感圧素子を適用しかつ中心軸を貫通する芯体をノッ
ク式文具ユニットとすることによって、使用者は、スタ
イラスペンが位置指示器であることを意識せずに一般の
筆記具と同様な操作感でスタイラスペンを扱うことがで
きるようになる。すなわち、後方からノックすることに
より鉛筆芯を送り出したり、芯を出し入れしたりするこ
とができ、また、後方のキャップをはずして芯等を補充
したり交換したりすることができる。
【0071】特に、貫通する芯体を鉛筆ユニットとした
場合は、デジタイザを使用すると同時に直接紙に書いた
筆跡履歴をも残したいという用途に適用することができ
る。また、ボールペンよりも鉛筆の方がよい場合にはさ
らに有用である。例えば、直接紙に書いた濃淡表現を、
筆圧検出の形でデジタイザを通じて電気的にも表現及び
保存することができる。また、市販の鉛筆芯に対応した
鉛筆ユニットを組み込めるので、細い芯を採用すれば細
密な描写が可能となる。このことは、デジタイザ側から
見れば、スタイラスペンすなわち位置指示器によって微
妙な位置指示がなされることを意味する。従って、デジ
タイザのもつ座標検出精度をより有効に利用できること
になる。
【0072】さらにまた、本発明は、スタイラスペンに
おいて筆圧感知機能を付与するために、感圧導電ゴムを
感圧体すなわち筆圧感知用可変抵抗素子の材料として利
用する場合に、優れた圧力応答性を有する感圧導電ゴム
の組成を提示した。これによって、抵抗可変式であって
耐久性と再現性を備えた筆圧感知機能付きスタイラスペ
ンが実現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である鉛筆ユニットを芯体と
するスタイラスペンの全体の部品組立を示した図であ
り、(a)は前面の、(b)は側面の、(c)は背面の
各透視図である。
【図2】図1のスタイラスペンの各構成部品をさらに詳
細に表した図である。
【図3】図1のスタイラスペンにおいて、鉛筆芯収納部
等、押圧ホルダー、及び樹脂パイプを組立て、一体化し
て形成された鉛筆ユニットの透視図である。
【図4】鉛筆ユニット、フレキシブル基板を装着した基
板ホルダー、及びフェライトコアを組合わせた状態を示
す図である。
【図5】感圧導電ゴムの周囲の配置、感圧導電ゴムの形
状、及び基板延長部を詳細に示した図である。
【図6】本発明によるスタイラスペンの外観図である
【図7】本発明によるスタイラスペンの共振回路の概略
図である。
【図8】本発明によるスタイラスペンに使用した感圧導
電ゴムの荷重(筆圧)に対する抵抗変化を測定する実験
方法とその結果データを示す図である
【図9】従来のスタイラスペンの構造を示す図である。
【図10】市販のノック式文具ユニットの1つである鉛
筆ユニット及びこれを組み込んだメカニカル鉛筆(シャ
ープペン)を示した図である。
【符号の説明】
10 スタイラスペン型位置指示器 12 ペン軸 14 鉛筆ユニット 16 フェライトコア 17 コイル 18 基板ホルダー 20 スイッチ 22 可変コンデンサ 26 キャップ 30 押圧ホルダー 40 スイッチ押部 42 フレキシブル基板 43 電極パターン

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略回転体形状を有する感圧素子であっ
    て、 前記感圧素子の軸方向に加わる押圧力を伝達するべく該
    軸に垂直な環状平板の形状をもつ押圧部材と、 前記押圧部材と平行に設置され環状平板の形状をもつ感
    圧体と、 前記押圧力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体
    を挟んで前記押圧部材と平行に設置され環状平板の形状
    をもつ支持部材とを有することを特徴とする感圧素子。
  2. 【請求項2】 筺体を構成する略筒状のペン軸と該ペン
    軸の中心軸上に設置された芯体とを有するスタイラスペ
    ンにおいて該芯体の先端に対して該芯体の長軸方向に加
    わる押圧力を検出する感圧素子であって、 前記押圧力を伝達するべく前記長軸に垂直でありかつ前
    記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ押圧部材と、 前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状
    平板の形状をもつ感圧体と、 前記押圧力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体
    を挟んで前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周
    する環状平板の形状をもつ支持部材とを有することを特
    徴とする感圧素子。
  3. 【請求項3】 前記芯体が、前記ペン軸を貫通すること
    を特徴とする請求項2に記載の感圧素子。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が、前記ペン軸に対して固
    定的に設置されていることを特徴とする請求項2または
    3に記載の感圧素子。
  5. 【請求項5】 前記感圧体が、少なくとも前記押圧力が
    加わるときには該感圧体に圧接される電極を介して検出
    回路に接続されることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の感圧素子。
  6. 【請求項6】 前記電極が、環状平板の形状をもつこと
    を特徴とする請求項5に記載の感圧素子。
  7. 【請求項7】 前記感圧体が、可変抵抗素子であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の感圧素
    子。
  8. 【請求項8】 前記可変抵抗素子が、感圧導電ゴムから
    なることを特徴とする請求項7に記載の感圧素子。
  9. 【請求項9】 筺体を構成する略筒状のペン軸と該ペン
    軸の中心軸上に設置された芯体とを有し、該芯体の先端
    に対して該芯体の長軸方向に加わる押圧力を検出するべ
    く感圧素子を備えたスタイラスペンであって、 前記押圧力を伝達するべく前記長軸に垂直でありかつ前
    記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ押圧部材と、 前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状
    平板の形状をもつ感圧体と、 前記押圧力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体
    を挟んで前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周
    する環状平板の形状をもつ支持部材とを含む感圧素子を
    備えたことを特徴とするスタイラスペン。
  10. 【請求項10】 前記芯体が、前記ペン軸を貫通するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のスタイラスペン。
  11. 【請求項11】 前記芯体が、ノック式文具ユニットで
    ある請求項10に記載のスタイラスペン。
  12. 【請求項12】 前記支持部材が、前記ペン軸に対して
    固定的に設置されていることを特徴とする請求項9乃至
    11のいずれかに記載のスタイラスペン。
  13. 【請求項13】 少なくとも前記押圧力が加わるときに
    は前記感圧体に圧接されて該感圧体を検出回路へと接続
    する電極を有することを特徴とする請求項9乃至12の
    いずれかに記載のスタイラスペン。
  14. 【請求項14】 前記電極が、前記芯体を囲周する環状
    の形状を有することを特徴とする請求項13に記載のス
    タイラスペン。
  15. 【請求項15】 前記感圧体が、可変抵抗素子であるこ
    とを特徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載のス
    タイラスペン。
  16. 【請求項16】 前記可変抵抗素子が、感圧導電ゴムか
    らなることを特徴とする請求項15に記載のスタイラス
    ペン。
  17. 【請求項17】 筺体を構成する略筒状のペン軸と該ペ
    ン軸の中心軸上に設置された芯体とを有し、該芯体の先
    端に対して該芯体の長軸方向に加わる押圧力を検出する
    感圧素子を備えたスタイラスペンであって、 前記芯体として設置された前記ペン軸を貫通するノック
    式文具ユニットと、 ノック操作により前記ノック式文具ユニットに加わる後
    方からのノック押圧力に抗して該ノック式文具ユニット
    を支持するべく前記ペン軸の内壁先端部分に設けられた
    芯体支持機構と、 前記押圧力を伝達するべく前記長軸に垂直でありかつ前
    記芯体を囲周する環状平板の形状をもつ押圧部材と、 前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周する環状
    平板の形状をもつ感圧体と、 前記押圧力に抗して前記感圧体を支持するべく該感圧体
    を挟んで前記押圧部材と平行に設置され前記芯体を囲周
    する環状平板の形状をもつ支持部材とを含む感圧素子を
    備えたことを特徴とするスタイラスペン。
  18. 【請求項18】 前記ノック式文具ユニットが、鉛筆ユ
    ニットでありかつ該鉛筆ユニットの後端部から鉛筆芯を
    補充するための開口と該開口を覆うキャップとを有する
    ことを特徴とする請求項17に記載のスタイラスペン。
  19. 【請求項19】 前記ノック式文具ユニットが、ボール
    ペンユニットでありかつ前記ペン軸の後端から替芯を交
    換可能であることを特徴とする請求項17に記載のスタ
    イラスペン。
  20. 【請求項20】 前記支持部材が、前記ペン軸に対して
    固定的に設置されていることを特徴とする請求項17乃
    至19のいずれかに記載のスタイラスペン。
  21. 【請求項21】 少なくとも前記押圧力が加わるときに
    は前記感圧体に圧接されて該感圧体を検出回路へと接続
    する電極を有することを特徴とする請求項17乃至20
    のいずれかに記載のスタイラスペン。
  22. 【請求項22】 前記電極が、前記芯体を囲周する環状
    の形状を有することを特徴とする請求項21に記載のス
    タイラスペン。
  23. 【請求項23】 前記感圧体が、可変抵抗素子であるこ
    とを特徴とする請求項17乃至22のいずれかに記載の
    スタイラスペン。
  24. 【請求項24】 前記可変抵抗素子が、感圧導電ゴムか
    らなることを特徴とする請求項23に記載のスタイラス
    ペン。
  25. 【請求項25】 前記感圧導電ゴムが、非導電性エラス
    トマの中に、粒子径が1乃至20マイクロメータである
    微小球状炭素粒子とともに、粒子径が10乃至150ミ
    クロンの中空状弾性マイクロスフェアーが分散されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の感圧素子。
  26. 【請求項26】 前記非導電性エラストマが、液状シリ
    コーンゴムと、シリコーンワニス及びシリコーン生ゴム
    あるいはこれらを主成分とするシリコーン粘着剤とから
    なることを特徴とする請求項25に記載の感圧素子。
  27. 【請求項27】 前記中空状弾性マイクロスフェアー
    が、塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマーを
    殻とすることを特徴とする請求項25または26に記載
    の感圧素子。
  28. 【請求項28】 前記感圧導電ゴムが、非導電性エラス
    トマの中に、粒子径が1乃至20マイクロメータである
    微小球状炭素粒子とともに、粒子径が10乃至150ミ
    クロンの中空状弾性マイクロスフェアーが分散されてい
    ることを特徴とする請求項16に記載のスタイラスペ
    ン。
  29. 【請求項29】 前記非導電性エラストマが、液状シリ
    コーンゴムと、シリコーンワニス及びシリコーン生ゴム
    あるいはこれらを主成分とするシリコーン粘着剤とから
    なることを特徴とする請求項28に記載のスタイラスペ
    ン。
  30. 【請求項30】 前記中空状弾性マイクロスフェアー
    が、塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマーを
    殻とすることを特徴とする請求項28または29に記載
    のスタイラスペン。
  31. 【請求項31】 前記感圧導電ゴムが、非導電性エラス
    トマの中に、粒子径が1乃至20マイクロメータである
    微小球状炭素粒子とともに、粒子径が10乃至150ミ
    クロンの中空状弾性マイクロスフェアーが分散されてい
    ることを特徴とする請求項24に記載のスタイラスペ
    ン。
  32. 【請求項32】 前記非導電性エラストマが、液状シリ
    コーンゴムと、シリコーンワニス及びシリコーン生ゴム
    あるいはこれらを主成分とするシリコーン粘着剤とから
    なることを特徴とする請求項31に記載のスタイラスペ
    ン。
  33. 【請求項33】 前記中空状弾性マイクロスフェアー
    が、塩化ビニリデンとアクリロニトリルのコポリマーを
    殻とすることを特徴とする請求項31または32に記載
    のスタイラスペン。
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