JP2716913B2 - 電線結束用テープ巻付け装置 - Google Patents

電線結束用テープ巻付け装置

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JP2716913B2
JP2716913B2 JP22004692A JP22004692A JP2716913B2 JP 2716913 B2 JP2716913 B2 JP 2716913B2 JP 22004692 A JP22004692 A JP 22004692A JP 22004692 A JP22004692 A JP 22004692A JP 2716913 B2 JP2716913 B2 JP 2716913B2
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富士郎 有満
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの製
造工程などにおいて複数の電線を結束するために用いら
れる電線結束用テープ巻付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数種類の被覆電線を結束して構成され
るワイヤーハーネスの製造工程は、電線長の計測および
切断工程、電線の端部の被覆を剥ぐ皮剥ぎ工程、皮剥ぎ
された電線の端部に端子金具を圧着する端子圧着工程、
端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入工程、な
らびに電線を結束する結束工程などを含む。
【0003】これらの製造工程は、従来では手作業によ
っていたが、最近では、各工程を自動化するための機械
装置が提案されている。その1つに、電線の切断工程お
よび結束工程の一部を担当する自動布線装置がある。自
動布線装置は、所定位置に布線ピンを立設した布線板に
対して、電線を繰り出す布線ヘッドが予め定めたプログ
ラムに従って相対移動する構成となっている。すなわ
ち、たとえば布線ヘッドが布線板に対して平行に移動
し、この移動の際に、繰り出した電線を布線ピンに巻き
掛けていくことで、電線が所定パターンに布線される。
【0004】布線後には、電線の端部が皮剥され、さら
に所定の端子が圧着され、この端子がコネクタハウジン
グに挿入される。このようにしてワイヤーハーネスの一
部を構成する仮結束回路が作成される。同様にして、ワ
イヤーハーネスを構成する複数種類の仮結束回路が作成
される。布線板上での布線を経て作成された仮結束回路
は、布線板から一旦取り外される。そして、複数種類の
仮結束回路を所定の態様でさらに結束する本結束工程を
経てワイヤーハーネスの完成品が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】仮結束回路はたとえば
25本程度の電線で構成されている。したがって、布線
板から仮結束回路を取り外すと、この仮結束回路を構成
する電線がばらけてしまう。このため、同一種類の仮結
束回路を一箇所にまとめておくと、異なる仮結束回路を
構成する電線相互間のもつれが生じる。このため、同一
種類の仮結束回路を1つずつ集めて本結束を行う際の作
業性が悪いという問題があった。
【0006】この問題を解決するために、布線板上に複
数の電線が布線された状態で、要所をテープ止めするこ
とが考えられる。このようなテープ止めも、仮結束回路
の製造を自動化しようとする観点からは、自動化するこ
とが好ましいのは勿論である。ところが、布線板上に複
雑に布線された電線の要所をテープ止めするためには、
布線された電線の間の狭い空間に入り込んで、テープを
電線束に巻き付けることができる機械装置が必要とな
る。
【0007】ワイヤーハーネスの製造などのために従来
から提案されているテープ巻付け装置は、たとえば、特
開昭59− 12052号公報、特開昭59− 64477号公報、特開
昭59− 90377号公報および特開昭60−163307号公報など
に開示されている。しかし、これらは粘着テープを巻き
付けたボビンを電線束などの周囲で回転させ、ボビンか
らテープを順次繰り出すことによりテープを電線束など
の巻き付ける構成となっている。このため、電線束の周
囲にボビンなどを回転させるための大きな空間が必要で
あり、また構成自体も大型である。
【0008】このため上記の先行技術は、本結束作業後
においてハーネス全体を被覆するためのテープ巻付け作
業には適するが、布線板上に布線された状態の電線束の
要所をテープ止めする用途には適さないものであった。
このため、上述のテープ止め処理は、従来では、手作業
に依らざるを得なかった。そこで、本発明の目的は、上
述の技術的課題を解決し、少ない空間で電線束にテープ
を巻き付けて電線束を結束することができる電線結束用
テープ巻付け装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の電線結束用テープ巻付け
装置は、電線束を受け入れる略コ字状の電線受入れ部を
有し、この電線受入れ部に受け入れられた電線束のまわ
りで回転するテープ巻付け部と、正転方向と逆転方向と
に回転方向を切り換えることができるモータと、上記テ
ープ巻付け部が有する上記電線受入れ部の入口付近に粘
着テープを供給するテープ供給手段と、上記モータが正
転方向に回転するときに、この回転を上記テープ供給手
段に伝達する第1の一方向クラッチと、上記モータが逆
転方向に回転するときに、この回転を上記テープ巻付け
部に伝達する第2の一方向クラッチと、上記電線受入れ
部の入口よりもテープの供給方向上流側の位置において
上記テープを裁断する裁断手段と、上記モータの回転方
向を、正転方向と逆転方向との間で切り換えて制御する
制御手段とを含むことを特徴とする。
【0010】上記の構成によれば、モータが正転方向に
回転すると、テープ供給手段が動作して、粘着テープが
テープ巻付け部が有する電線受入れ部の入口付近に供給
される。この状態で、裁断手段でテープを裁断して電線
束をテープ巻付け部の電線受入れ部に受け入れると、こ
の電線束に粘着テープが接着する。この状態から、今度
はモータを逆転方向に回転させると、テープは供給され
ずに、テープ巻付け部が回転する。このテープ巻付け部
の回転により、電線束に粘着テープが巻き付けられる。
このようにして、電線の仮止めが達成される。
【0011】このように、本発明では、テープの供給と
テープ巻付け部の回転とに別々のモータを設けるのでは
なく、1個のモータを正逆回転させ、各方向の回転を第
1および第2の一方向クラックで選択的にテープ供給手
段とテープ巻付け部とに与えるようにしている。このた
め、極めて小型に構成することができ、たとえば、布線
板上に布線された電線間のような狭い場所にも位置させ
ることができる。このため、布線板上に布線された状態
の電線の仮止めが良好に行える。
【0012】請求項2記載の電線結束用テープ巻付け装
置は、上記モータが正転方向に回転されてテープ供給手
段から所定長だけテープが供給された後に、上記裁断手
段を動作させてテープを裁断させる裁断制御手段をさら
に含むことを特徴とする。このようにすれば、所定長だ
けテープが供給された後に自動でテープの裁断が行われ
るから、テープ止め作業の作業効率が向上する。
【0013】請求項3記載の電線結束用テープ巻付け装
置は、上記テープ巻付け部、モータ、テープ供給手段、
第1の一方向クラッチ、第2の一方向クラッチおよび裁
断手段を含む構成部を一体的に保持する保持部材と、こ
の保持部材を一平面に沿って搬送する搬送手段と、上記
保持部材を上記一平面に交差する方向に昇降させる昇降
手段と、上記保持部材を上記一平面に交差する軸線まわ
りに回転させる回転手段とをさらに含むことを特徴とす
る。
【0014】この構成では、保持部材は、搬送手段、昇
降手段および回転手段により変位させられる。このため
装置の移動を作業者が行う必要がない。請求項4記載の
電線結束用テープ巻付け装置は、上記一平面に沿って複
数本の電線を所定の態様で布線した状態で保持する布線
板を保持することができる布線板保持部を有し、上記搬
送手段、昇降手段および回転手段は、布線された電線の
所定箇所に上記保持部を位置させるものであり、上記制
御手段は、上記保持部材が布線された電線の上記所定箇
所に位置させられた状態で、上記モータの正逆回転を制
御して、布線された電線にテープを巻付けさせるもので
あることを特徴とする。
【0015】この構成によれば、布線板上に布線された
電線の所定箇所に保持部材が自動で変位させられる。そ
して、この所定箇所において電線束の仮テープ止めが自
動で行われる。このため、布線板上に布線された電線の
テープ止め作業が完全に自動で行われることになる。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図10は本発明の一実施例が組
み込まれたワイヤーハーネス製造システムの構成を示す
全体斜視図である。この製造システムは、工程単位でモ
ジュール化された装置が、各工程毎に所定の数ずつ配列
されて連結された構成になっている。
【0017】具体的に説明すると、この製造システム
は、3台の自動布線モジュール1a,1b,1c(以
下、総称するときには「自動布線モジュール1」とい
う。)と、本発明の一実施例に相当する1台の自動テー
プ止めモジュール2、2台の皮剥モジュール3a,3b
(以下、総称するときには「皮剥モジュール3」とい
う。)、1台の皮剥検査モジュール4、4台の端子圧着
モジュール5a,5b,5c,5d(以下、総称すると
きには「端子圧着モジュール5」という。)、1台の端
子検査モジュール6、3台の端子挿入モジュール7a,
7b,7c(以下、総称するときには「端子挿入モジュ
ール7」という。)、および、1台の導通検査モジュー
ル8が、この順序で直列に連結された構成になってい
る。
【0018】この製造システムでワイヤーハーネスが製
造される際には、自動布線モジュール1aから導通検査
モジュール8に向かって、モジュールからモジュールへ
と、順次所定の布線板9が搬送され、この布線板9上に
ワイヤーハーネスが組み上げられていく。自動布線モジ
ュール1は、布線板9上に定尺電線を自動布線するため
の装置である。各自動布線モジュール1の近傍には、布
線に必要な所定種類の電線群10が配置されていて、こ
れら電線群10の電線が選択的に自動布線モジュール1
に取り込まれて、布線板9上に布線されるとともに、調
尺切断がされる。
【0019】自動布線モジュール1で布線が行われた布
線板9は、自動テープ止めモジュール2へ送られ、布線
された電線束の予め定める箇所にテープ止めが施され
て、電線束がばらけないようにされる。テープ止め処理
後の布線板9は、皮剥モジュール3に送られ、電線の端
部の被覆が所定長だけ除去され、電線の芯部が露出させ
られる。その後、布線板9は、皮剥検査モジュール4に
送られる。
【0020】皮剥検査モジュール4には、たとえば、検
査用カメラが備えられており、撮影された画像に基づい
て皮剥処理の良否が判定される。すなわち、被覆が確実
に除去されているか、皮剥された電線端が屈曲したりば
らけたりしていないか等の検査がされる。皮剥検査モジ
ュール4の下流側には、4台の端子圧着モジュール5が
連結されている。各端子圧着モジュー5は、異なる種類
の端子の圧着を担当する。第2番目の端子圧着モジュー
ル5bと第3番目の端子圧着モジュール5cとの間に
は、搬送・バッファモジュール11が挿入されており、
この搬送・バッファモジュール11で第3番目の端子圧
着モジュール5cへ布線板9を送り出すタイミングが調
整される。
【0021】端子圧着モジュール5の下流側には、圧着
検査モジュール6が連結されている。この圧着検査モジ
ュール6は、たとえば、検査用カメラで電線の端部近傍
を撮像し、得られた画像に対して所定の処理を施すこと
により、端子圧着の良否を判定するものである。すなわ
ち、たとえば端子が正しく圧着されたか、端子が圧着さ
れた電線端部が異常に折れ曲がっていないかなどが検査
される。
【0022】圧着検査後の布線板9は、端子挿入モジュ
ール7に送られる。この端子挿入モジュール7は、電線
端部に圧着された端子を、コネクタハウジングに自動挿
入するための装置である。各端子圧着モジュール7a,
7b,7cは、異なる種類の端子の挿入を担当する。挿
入モジュール7の下流側には、導通検査モジュール8が
連結されている。この導通検査モジュール8では、端子
が挿入されたコネクタハウジングに検査カプラが接続さ
れ、布線された電線の導通検査が行われる。
【0023】導通検査モジュール8の下流側には、バッ
ファモジュール12が連結されており、バッファモジュ
ール12に送り出されてきた布線板9は、この製造ライ
ンにおける処理が完成したものとして、次の製造工程に
回される。このような製造システムにより、ワイヤーハ
ーネスを構成する仮結束回路が得られる。この仮結束回
路を複数種類製造し、各種類の仮結束回路をまとめ上げ
ていく本結束作業を経て、ワイヤーハーネスの完成品が
得られる。
【0024】なお、各モジュールは、常に同じ動作をす
るのではなく、所定のプログラムに従って、複数の布線
板9に対して異なる処理を施す。これにより、1つのワ
イヤーハーネスを構成する複数種類の仮結束回路が順次
作成されて、バッファモジュール12に送り出される。
したがって、バッファモジュール12に送り出されてき
た布線板9上の仮結束回路を順次取り外して、本結束作
業を行えば、ワイヤーハーネスの完成品を得ることがで
きる。すなわち、各種類の仮結束回路毎に製造ラインが
必要なわけではなく、1つの製造ラインで複数種類の仮
結束回路が作成される。
【0025】各布線板9に対して異なる処理を施すため
には、布線板9の裏面などに当該布線板9上に形成させ
るべき仮結束回路に対応した番号や記号を形成してお
き、この記号等を読み取って各モジュールがプログラム
動作するようにすればよい。仮結束回路は、布線板9に
保持されているときには一定の形状に保たれているが、
布線板9から取り外すとその形状が保たれず、複数本の
電線がばらけたり、異なる仮結束回路に属する電線が相
互に絡まったりするおそれがある。このような不具合を
防止するのが、自動布線モジュール1の下流側に連結さ
れた自動テープ止めモジュール2である。
【0026】図9は自動テープ止モジュール2における
処理を説明するための図であり、布線板9上に布線され
た電線に対してテープ止め処理を施した状態が示されて
いる。布線板9は、布線用ピン15が立設されたピンボ
ード9Aと、このピンボードを保持するベースプレート
9Bとを有している。布線用ピン15は、所望の布線パ
ターンに対応した位置に立設されており、自動布線モジ
ュール1は布線用ピン15に電線16を巻き掛けていく
ことにより、電線16を布線する。
【0027】ベースプレート9Bにおいて、布線板9の
搬送方向17に沿う一側縁には、電線16の端部を一定
間隔で保持することができる電線クランプ18が設けら
れている。また、搬送方向17に関する一方端と他方端
とには、ピンボード9Aを挟んで、相互に平行な一対の
案内棒21,22が配置されている。この案内棒21,
22は、各両端部が略L字状の支持部材23,24,2
5,26により、ベースプレート9Bの表面から一定の
高さの位置に支持されている。
【0028】案内棒21,22には、それぞれスライド
部材31,32が摺動自在に嵌め込まれている。この一
対のスライド部材31,32の間には、電線クランプ1
8と平行にハウジング保持杆33が支持されている。ハ
ウジング保持杆33上にはコネクタハウジング(図示せ
ず。)を保持するための略U字上の保持部材34が所定
位置に取り付けられている。案内棒21,22の各両端
部には、ウレタン樹脂などからなる緩衝部材27,2
8,29,30が嵌め込まれており、これらはスライド
部材31,32の衝突時の衝撃を和らげる。
【0029】ハウジング保持杆33は、少なくとも自動
テープ止めモジュール2での処理が終了するまでは、布
線処理およびテープ止め処理を阻害しないように、図9
に示されているようにピンボード9A上の空間を避けた
位置に退避させられている。そして、端子挿入モジュー
ル7での処理よりも前に、スライド部材31,32を案
内棒21,22に沿ってスライドさせることにより、電
線クランプ18の近傍に位置させられる。端子挿入モジ
ュール7では、電線クランプ18から電線16を順次取
外し、この電線16の先端部に圧着された端子(図示せ
ず。)を保持部材34に保持されたコネクタハウジング
内に挿入していく。
【0030】自動テープ止めモジュール2では、布線板
9上の仮結束回路の要所がテープ35で仮止めされる。
すなわち、仮結束回路を布線板9から取り外したとき
に、電線16がばらけたり、相互に絡まったりしないよ
うに、予め定めた所定位置で、複数本の電線16が相互
にテープ止めされて仮止め状態とされる。図8は自動テ
ープ止めモジュール2の全体の構成を示す斜視図であ
る。本体部41上には、布線板9のベースプレート9B
を案内するレール42が設けられており、このレール上
42上で布線板9が図外の固定機構により位置決めされ
て固定され、その上でテープ止め処理が行われる。レー
ル42などは、布線板保持部に相当する。
【0031】本体部41において、布線板2の一側縁に
対向する位置には、ガイドレール43が設けられてい
る。このガイドレール43上には、X方向に移動するX
方向移動保持体44が摺動自在に設けられている。この
移動保持体44には、水平面内においてX方向と直交す
るY方向に延びるガイド部材45が固定されている。ガ
イド部材45には、Y方向移動保持体46が摺動自在に
取り付けられており、この移動保持体46には、鉛直方
向であるZ方向に延びるガイド部材47が固定されてい
る。このガイド部材47にはZ方向移動保持体48が摺
動自在に取り付けられており、この移動保持体48に軸
49を介してテープ巻付けヘッド50が取り付けられて
いる。Z方向移動保持体48の内部には、テープ巻付け
ヘッド50を軸49の軸線49aまわりのθ方向に回転
させる回転駆動機構(図示せず。)などが備えられてい
る。
【0032】移動保持体44,46,48は、図外の搬
送機構によって、それぞれX,Y,Z方向に駆動され
る。このX,Y,Z方向への搬送と、テープ巻付けヘッ
ド50のθ方向に関する回転とは、図外の制御手段が実
行する所定のプログラムに従って行われる。これによ
り、テープ巻付けヘッド50は、X,Y,Z方向に変位
し、さらに、θ方向に回転してその方向を変える。そし
て、各所定位置で電線16がテープ35で仮止めされ、
図9に示すテープ止め処理が達成される。
【0033】上記のように本実施例では、ガイドレール
43、X方向移動保持体44、ガイド部材45およびY
方向移動保持体46などにより搬送手段が構成されてい
る。また、ガイド部材47およびZ方向移動保持体48
などにより昇降手段が構成されている。このZ方向移動
保持体48はまた、保持部材としても機能している。図
1はテープ巻付けヘッド50の内部構成を示す断面図で
ある。図2はその右側面図である。断面が鉤状の本体ブ
ラケット51の頂部には、蝶番52を介してテープカバ
ー53が取り付けられており、このテープカバー53に
は円柱状のテープ軸54が固定されている。このテープ
軸54には、仮止めのための上記の粘着テープ35が巻
回された状態で保持されている。
【0034】繰り出されたテープ35は、経路55を介
して出口部56に導かれる。経路55の途中部には、粘
着テープ35を繰り出すためのテープ供給手段であるロ
ーラ対57,58が配置されている。ローラ57は駆動
ローラであり、ローラ58は従動ローラである。従動ロ
ーラ58は、支持部材59を介して軸60に固定されて
いる。この軸60は、本体ブラケット51に回転自在に
取り付けられており、当該軸60に固定されたレバー6
1に連結されたコイルばね62により、時計回り方向に
付勢されている。このため、従動ローラ58は駆動ロー
ラ57に向けて弾発付勢されている。
【0035】駆動ローラ57には、第1の一方向クラッ
チ71を介して、時計回り方向への駆動力が伝達されて
いる。この一方向クラッチ71には、正逆回転可能なモ
ータ63からの回転が、このモータ63の駆動軸に固定
された歯車64と、この歯車64に噛合している伝達歯
車65とを介して伝達されている。テープ35の出口部
56の近傍には、直径方向に沿って電線受入れ部に相当
する略コ字状の切欠部66が形成された円柱状のテープ
巻付けローラ67が回転可能に支持されている。このテ
ープ巻付けローラ67の外周面の一部には歯車68が形
成されており、この歯車68に一対の駆動ローラ81,
82が噛合している。この一対の駆動歯車81,82
は、切欠部66の幅よりも大きな間隔をあけて配置され
ており、これにより、切欠部66が駆動歯車81,82
に対面したときでも、少なくともいずれか一方の駆動歯
車がテープ巻付けローラ67に回転力を与えることがで
きるようにされている。なお、本体ブラケット51に
は、テープ巻付けローラ67の切欠部66に対応した切
欠部が形成されている。
【0036】一対の駆動歯車81,82には、テープ巻
付けローラ67が時計回り方向に回転するときの回転だ
けを伝達するための第2の一方向クラッチ72を介し
て、モータ63の回転力が伝達されている。本体ブラケ
ット51の頂部には、上記のZ方向移動保持体48に保
持される中空の軸49が取り付けられている。すなわ
ち、軸49の端部には取付けフランジ73が形成されて
おり、この取付けフランジ73を挿通してボルト74が
本体ブラケット51に頂部に螺着されている。
【0037】軸49には、Z方向移動保持体48内に設
けられた図外のエアシリンダのアクチュエータに接続さ
れたスライドシャフト75が挿通している。この軸49
は本体ブラケット51に形成された挿通孔76を挿通し
ている。その先端にはカラー77が固定されており、さ
らにこのカラー77に対して所定の間隔をあけて別のカ
ラー78が取り付けられている。
【0038】スライドシャフト75において、本体ブラ
ケット51の頂面よりも上方側の位置には、軸49の内
部に形成された段部79に係合するEリング80が固定
されている。このEリング80と本体ブラケット51の
頂面との間には、スライドシャフト75を上方に向けて
付勢するコイルばね83が介挿されている。軸49の上
方端にはフランジ部84が形成されており、このフラン
ジ部84の内部には段部85が形成されている。スライ
ドシャフト75の途中部には、段部85に当接するスト
ッパ86が固定されている。これにより、スライドシャ
フト75の下方へのスライド変位が規制されている。
【0039】スライドシャフト75をコイルばね83の
ばね力に抗して下方へスライド変位させると、その先端
に固定されたカラー77は、上述の軸60に回動自在に
取り付けられた連結部材87に当接して、この連結部材
87を回動させる。この連結部材87には、先端に裁断
手段であるカッタ88を保持した鉤状のカッタ保持部材
89が固定されている。このカッタ保持部材89の背部
にはコイルばね90が取り付けられるばね掛け91が設
けられている。
【0040】したがって、スライドシャフト75をその
先端のカラー77が連結部材87に当接した状態からさ
らに下方へスライドさせ、コイルばね90のばね力に抗
して連結部材87を回動させると、これに伴ってカッタ
保持部材89も回動する。これにより、カッタ保持部材
89の先端に固定されたカッタ88は、案内部材92に
形成されたスリット92aを通って、テープ35が通る
経路55を横切り、受け刃93に当接する。これによ
り、テープ35の切断が達成される。
【0041】スライドシャフト75の先端部に取り付け
られたカラー77,78に関連して、マイクロスイッチ
94が設けられている。このマイクロスイッチ94のア
クチュエータ95は、スライドシャフト75が初期位置
にあるときには、カラー77,78の間に位置し、スラ
イドシャフト75が下方にスライド変位すると、カラー
78に当接する。これにより、スライドシャフト75の
下方変位か検知されることになる。すなわち、アクチュ
エータ95がカラー78により駆動された時点でテープ
35の切断が終了し、このことを表すマイクロスイッチ
94からの出力信号に基づいて、スライドシャフト75
を変位させるエアシリンダ(図示せず。)の動作が制御
される。このエアシリンダは、裁断制御手段を兼ねる図
外の制御手段により制御される。
【0042】図3はテープ35を繰り出すための構成を
示す断面図であり、図1の切断面線III−III における
切断面が示されている。モータ63は、取付け部材10
1により本体ブラケット51に固定されている。このモ
ータ63の駆動軸には歯車64が固定されている。この
歯車64にはさらに、ボルト102によりハンドル10
3が固定されており、このハンドル103はカバー板1
04を挿通して外部に露出している。このハンドル10
3は、外部からの手操作でテープ送りなどを行うための
ものである。
【0043】歯車64は、本体ブラケット51とカバー
板104との間にピン105により回転自在に取り付け
られている歯車65に噛合している。この歯車65は一
方向クラッチ71の外周面に形成された歯車106に噛
合している。一方向クラッチ71は、カバー部材104
と別のカバー部材107との間に本体ブラケット51を
挿通するように取り付けられた回転自在なピン108に
支持されている。このピン108において、本体ブラケ
ット51とカバー部材107との間の位置には、上述の
駆動ローラ57が固定されている。従動ローラ58は、
一対の支持部材59の先端部間に回転自在に支持されて
いるピン109に固定されている。
【0044】ピン108において、駆動ローラ57と一
方向クラッチ71との間の位置には、歯車113が固定
されており、この歯車113は従動ローラ58が固定さ
れているピン109に固定された歯車114に噛合して
いる。本体ブラケット51において、ピン109に対応
する位置には、孔110が形成されており、この孔11
0の範囲でピン109は変位可能である。このため、た
とえば、テープ35を装填するときなどには、ピン10
9を孔110内の範囲で変位させ、駆動ローラ57と従
動ローラ58との間に隙間を形成させることができ
る。。
【0045】駆動ローラ57の外周面においてピン10
8に沿う方向に関する中間部には、周方向に沿って凹部
が形成されており、この凹部にはゴムなどからなる環状
の弾性体111が嵌め込まれている。この弾性体111
に対応して、従動ローラ58にも同様に弾性体112が
嵌め込まれている。駆動ローラ111側の弾性体111
には、周方向に沿って1本の突条が形成されており、こ
れによりテープ35との接触面積を小さくして、従動ロ
ーラ58に対向している粘着層がこのローラ58に接着
することを防止している。
【0046】図4はテープ巻付けローラ67を駆動させ
るための構成を示す断面図であり、図1の切断面線IV−
IVから見た断面が示されている。一方向クラッチ72
は、カバー板104と本体ブラケット51との間に回転
自在に支持されたピン121に取り付けられている。こ
の一方向クラッチ72はその外周に歯車122を有して
おり、この歯車122がモータ63の駆動軸に取り付け
た歯車64に噛合している。
【0047】ピン121は、本体ブラケット51を挿通
してカバー板104とは反対側に突出している。この突
出部には、歯車123が固定されており、この歯車12
3に対してさらに別に歯車124が固定されている。こ
の歯車124が歯車82に噛合している。この歯車82
は、カバー板104と本体ブラケット51とを挿通して
いるピン125に固定されている。そして、テープ巻付
けローラ67の一端部の外周部に形成された歯車68に
噛合している。
【0048】テープ巻付けローラ67には、円柱の一部
を直径方向に向かってその軸線を超える位置まで切り欠
いて形成した切欠部66が形成されている。そして、そ
の両端面には、円形の凹部126,127が形成されて
いる。この凹部126,127には、テープ巻付けロー
ラ67を回転自在に支持するための受け部128,12
9が嵌まり込んでいる。受け部128はボルト130に
より本体ブラケット51に取り付けられており、受け部
129はボルト131によりカバー板107に取り付け
られている。これらの受け部128,129には、切欠
部66と同様な形状の切欠部が形成されている。
【0049】テープ巻付けローラ67に関連して、図1
に示すように、テープ巻付けローラ67の回転位置を検
出するための近接センサ140が設けられている。この
近接センサ140の近傍の構成は、図5に示されてい
る。すなわち、図5は図1の切断面線V−Vから見た断
面図である。近接センサ140は本体ブラケット51に
ボルト142により取り付けられており、その検出子1
41は、本体ブラケット51に取り付けられた受け部1
28を挿通している。一方、テープ巻付けローラ67に
おいて受け部128に対向する端面には凹部143が形
成されており、さらにこの凹部143の底面からテープ
巻付けローラ67の軸線に沿って挿通孔144が形成さ
れている。この挿通孔144にピン145が嵌め込まれ
ている。
【0050】近接センサ140は、ピン145の頂面が
検出子141に近接したときに所定の検出信号を出力す
る。これにより、テープ巻付けローラ67の所定の回転
位置が検出さることになる。本実施例では、検出子14
1とピン145とが対面した状態で、テープ巻付けロー
ラ67の角度位置が図1の状態となるようにピン145
の配置が調整されている。
【0051】図6はテープ巻付けヘッド50における動
作を簡略化して示す図である。この図6と上述の図1と
を参照して動作を説明する。一方向クラッチ71,72
は、いずれも図1の時計回り方向の回転のみを伝達す
る。このため、モータ63が正転方向R1に回転する
と、この回転力は、テープ送り用の駆動ローラ57に伝
達されるが、テープ巻付けローラ67を駆動するための
駆動歯車81,82には伝達されない。逆に、モータ6
3が逆転方向R2に回転すると、テープ送り用駆動ロー
ラ57は回転せず、テープ巻付けローラ67が回転す
る。
【0052】テープ止めの動作は、まず、粘着テープ3
5を一定長だけ繰り出す定寸送り動作に始まる。すなわ
ち、モータ63が正転方向R1に一定時間だけ回転し
て、図6(a) に示すように、テープ巻付けローラ67の
切欠部66の入口近傍にテープ35が一定長だけ繰り出
される。粘着層が形成された糊面35は、テープ巻付け
ローラ66とは反対側に位置している。
【0053】次に、Z方向移動保持体48内のエアシリ
ンダが動作して、スライドシャフト75が下方に変位
し、図6(b) に示すように、カッタ88がテープ35を
切断する。切断後には、コイルばね83および90の復
元力により、スライドシャフト75およびカッタ88な
どが元の位置に復帰する。この切断動作後には、図6
(c) に示すようにテープ巻付けローラ67の切欠部66
に仮結束を行うべき電線束150が挿入される。
【0054】この電線束挿入動作後には、モータ63が
逆転方向R2に回転して、テープ巻付けローラ67が回
転する。これにより、図6(d) に示すように、糊面同士
を接着させて電線束150にテープ35を巻き付ける巻
付け動作が行われる。本実施例では、テープ巻付けロー
ラ67は、巻付け動作時に720度(4回転)にわたっ
て回転駆動される。このような回転駆動は、近接スイッ
チ140の出力に基づいてテープ巻付けローラ67の回
転数を計数し、この計数結果に基づいてモータ63を駆
動制御することにより達成される。
【0055】巻付け動作終了時には、近接スイッチ14
0の検出子141(図5参照。)がピン145を検出す
る位置でモータ63が停止させられる。このため、テー
プ巻付けローラ67の角度位置は、図6(e) に示すよう
に、切欠部66を出口部56に向けた位置となる。この
ようにしてテープ巻付け動作が終了すると、図6(f) に
示すように、テープ35により仮止めされた電線束15
0が切欠部66から取り出される。
【0056】図7は、テープ巻付けヘッド50の搬送ま
で含めた図8の自動テープ止めモジュール2の全体の動
作を説明するためのタイミングチャートである。図7
(a) は定寸送り動作(図6(a) 参照。)のタイミングを
示し、図7(b) は切断動作(図6(b) 参照。)のタイミ
ングを示し、図7(c) はテープ巻付けヘッド50のX,
Y,Z方向の搬送およびθ方向の回転動作のタイミング
を示し、図7(d) はテープ巻付け動作(図6(d)(e)参
照。)のタイミングを示す。なお、この図7において、
動作している期間を斜線を付して示す。
【0057】この図7から判るように、テープ巻付けヘ
ッド50をX,Y,Z,θ方向に変位させている期間中
に定寸送り動作が行われる。そして、切断動作は、テー
プ巻付けヘッド50のテープ止めすべき位置への変位が
完了する少し前のタイミングで行われる。さらに、テー
プ巻付けヘッド50の変位が終了すると巻付け動作が行
われ、巻付け動作が終了すると再びテープ巻付けヘッド
50が搬送される。
【0058】図6(c) の電線束挿入動作は、テープ巻付
けヘッド50の変位完了間際におけるテープ巻付けヘッ
ド50の移動により達成される。すなわち、布線板9に
布線された電線16は停止しているから、この電線16
に対してテープ巻付けヘッド50を相対変位させること
によって、電線束をテープ巻付けローラ67の切欠部6
6内に収容できる。
【0059】また、図6(d) に示されている電線束取出
し動作は、テープ巻付け動作が終了して、次にテープ巻
付けヘッド50の移動が開始されるときに行われる。す
なわち、電線束挿入動作と同様に、停止状態の電線16
に対してテープ巻付けヘッド50を移動させれば、テー
プ止めされた電線束をテープ巻付けローラ67の切欠部
66から排出できる。
【0060】以上のように本実施例によれば、正逆回転
可能なモータ63からの回転を2個の一方向クラッチ7
1,72を用いることにより、駆動ローラ57とテープ
巻付けローラ67とに選択的に伝達している。これによ
り、粘着テープ35の供給とテープ巻付けローラ67の
回転とを1個のモータ63で達成できるから、テープ巻
付けヘッド50を小型化することができる。布線板9上
に布線された電線間の狭い空間にテープ巻付けヘッド5
0を入り込ませることができ、電線が布線されたままで
電線の要所のテープ止めを良好に行える。
【0061】しかも、本実施例では、テープ巻付けヘッ
ド50の移動からテープ35の巻付け動作まで完全に自
動で行えるから、仮結束回路の作成の完全自動化への途
が開かれる。本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、布線板9上でX,
Y,Z方向にテープ巻付けヘッド50を搬送する動作お
よびθ方向に角変位させる動作まで含めて自動化された
構成について説明しているが、このような構成に代え
て、テープ巻付けヘッド50を作業者が把持することと
して、所要の位置にテープ巻付けヘッド50を位置させ
ることで、テープ止め処理を行ってもよい。この場合に
は、たとえば図1に示されているように、軸49に関連
して把持部160を取付け、この把持部160に、定寸
送り動作からテープ巻付け動作に至る一連の動作開始を
指示するためのスイッチ161を設ければよい。
【0062】また、上記の実施例では、テープ切断動作
は、Z方向移動保持体38に内蔵したエアシリンダによ
り自動的に行われるようにしたが、この切断動作は手動
で行うようにしてもよい。さらに、上記の実施例では、
テープ巻付け部は円柱状のテープ巻付けローラ67で構
成されているが、テープ巻付け部の形状は円柱状でなく
てもよく、略コ字状のテープ受入れ部を有し、このテー
プ受入れ部に受け入れた電線束の回りで当該テープ受入
れ部を回転させる構成であればよい。
【0063】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の電線結束用テープ
巻付け装置によれば、粘着テープの供給とテープ巻付け
部の回転とを1個のモータで達成できるから、全体を小
型化することができる。このため、狭い場所にも装置を
位置させることができるから布線板上に布線された状態
で、電線の要所のテープ止めを良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示された構成の右側面図である。
【図3】テープを供給するための構成を示す断面図であ
る。
【図4】テープ巻付けローラを回転させるための構成を
示す断面図である。
【図5】テープ巻付けローラの回転角度位置を検出する
ための構成を示す断面図である。
【図6】電線束の仮止め動作を説明するための図であ
る。
【図7】電線束の仮止め動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図8】自動テープ止めモジュールの全体の構成を示す
斜視図である。
【図9】テープ止め処理を説明するための斜視図であ
る。
【図10】自動テープ止めモジュールを用いたワイヤー
ハーネス製造システムの全体の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 自動テープ止めモジュール 9 布線板 16 電線 35 テープ 41 本体部 42 レール 43 ガイドレール 44 X方向移動保持体 45 ガイド部材 46 Y方向移動保持体 47 ガイド部材 48 Z方向移動保持体 49 軸 50 テープ巻付けヘッド 51 本体ブラケット 57 駆動ローラ 58 従動ローラ 63 モータ 66 切欠部 67 テープ巻付けローラ 71 第1の一方向クラッチ 72 第2の一方向クラッチ 75 スライドシャフト 81,82 駆動ローラ 88 カッタ 89 カッタ保持部材 93 受け刃

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線束を受け入れる略コ字状の電線受入れ
    部を有し、この電線受入れ部に受け入れられた電線束の
    まわりで回転するテープ巻付け部と、 正転方向と逆転方向とに回転方向を切り換えることがで
    きるモータと、 上記テープ巻付け部が有する上記電線受入れ部の入口付
    近に粘着テープを供給するテープ供給手段と、 上記モータが正転方向に回転するときに、この回転を上
    記テープ供給手段に伝達する第1の一方向クラッチと、 上記モータが逆転方向に回転するときに、この回転を上
    記テープ巻付け部に伝達する第2の一方向クラッチと、 上記電線受入れ部の入口よりもテープの供給方向上流側
    の位置において上記テープを裁断する裁断手段と、 上記モータの回転方向を、正転方向と逆転方向との間で
    切り換えて制御する制御手段とを含むことを特徴とする
    電線結束用テープ巻付け装置。
  2. 【請求項2】上記モータが正転方向に回転されてテープ
    供給手段から所定長だけテープが供給された後に、上記
    裁断手段を動作させてテープを裁断させる裁断制御手段
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の電線結束
    用テープ巻付け装置。
  3. 【請求項3】上記テープ巻付け部、モータ、テープ供給
    手段、第1の一方向クラッチ、第2の一方向クラッチお
    よび裁断手段を含む構成部を一体的に保持する保持部材
    と、 この保持部材を一平面に沿って搬送する搬送手段と、 上記保持部材を上記一平面に交差する方向に昇降させる
    昇降手段と、 上記保持部材を上記一平面に交差する軸線まわりに回転
    させる回転手段とをさらに含むことを特徴とする請求項
    1または2記載の電線結束用テープ巻付け装置。
  4. 【請求項4】上記一平面に沿って複数本の電線を所定の
    態様で布線した状態で保持する布線板を保持することが
    できる布線板保持部を有し、 上記搬送手段、昇降手段および回転手段は、布線された
    電線の所定箇所に上記保持部を位置させるものであり、 上記制御手段は、上記保持部材が布線された電線の上記
    所定箇所に位置させられた状態で、上記モータの正逆回
    転を制御して、布線された電線にテープを巻付けさせる
    ものであることを特徴とする請求項3記載のテープ巻付
    け装置。
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