JP2715201B2 - 無人自走体の衝突防止運行方法及びその装置 - Google Patents

無人自走体の衝突防止運行方法及びその装置

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JP2715201B2
JP2715201B2 JP3290595A JP29059591A JP2715201B2 JP 2715201 B2 JP2715201 B2 JP 2715201B2 JP 3290595 A JP3290595 A JP 3290595A JP 29059591 A JP29059591 A JP 29059591A JP 2715201 B2 JP2715201 B2 JP 2715201B2
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達也 古川
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  • Traffic Control Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行予定コース上を
走行する複数の無人自走体を無線通信を用いて追突や衝
突を防止するための無人自走体の衝突防止方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行予定コース上に前後に複数の
無人自走体を走行させる場合には、各無人自走体の衝突
を防ぐには、障害物検出用の各種センサを取付け、コー
ス上の障害物や走行上支障の生じる障害物を探索しなが
ら走行している。これらは、超短波や赤外線等の発受信
装置を特別に設ける必要があり、構造が複雑化する欠点
がある。ここで、予め設定された走行予定コースを複数
の無人自走体が走行している場合には、これらの無人自
走体が先行する無人自走体に追突しなければよく、簡便
な構成で確実に無人自走体間の追突や衝突を防止する衝
突防止方法やその装置の開発が望まれていた。本出願人
らは、既に、無人自走体を走行予定コースに沿って誘導
制御するための構成として、特開昭61−70615号
の自動走行体の自己誘導制御方法、特開昭63−148
312号の位置検出システム等を提案しているが、上記
走行予定コースに誘導制御するために算出される無人自
走体の位置データを利用するば衝突防止を図ることがで
きることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】この発明の主たる課
題は、各無人自走体が自己誘導のために検出する位置デ
ータを送受し、これを受信した無人自走体が先行する他
の無人自走体の位置データが、衝突の可能性のあるエリ
アにあるか否かを判定して衝突を防止することのできる
衝突防止方法またはその装置を提供することにある。こ
の発明の別の課題は、走行予定コースが交差する等し
て、無人自走体の位置を基準とする相対的なエリアで衝
突の可能性を判断できない場合には、無人自走体を待機
ポイントで停止させ、先行する無人自走体が指定エリア
に入るまで、または指定エリアから出るまでは発進しな
いように制御して衝突を確実に防止するようにした衝突
防止方法またはその装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、予め設定した走行予定コース
上を同時に走行する複数の無人自走体が、それぞれ位置
検出装置により自己の位置を検出し、該検出された位置
データを基に誘導制御装置により走行予定コースに沿っ
て各無人自走体を自己誘導する無人自走体の衝突防止方
法であって、各無人自走体が自己の位置を発信すると共
に、他の無人自走体の位置を受信可能としており、位置
検出装置から得られた無人自走体の自己の位置データを
もとに、該位置データを中心にその外側に所定範囲の停
止エリアを算出し、更にその外側で進行方向に向かって
広がる減速エリアを算出する、上記受信装置から入力さ
れた他の無人自走体の位置データが上記エリアに含まれ
るか否かを判定する、上記位置データが停止エリアに含
まれる場合に無人自走体を停止させ、減速エリアに含ま
れる場合に無人自走体の車速を所定速度に減速させるよ
うに走行を制御する、という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、上記構成に加えて、当該無
人自走体が走行予定コース上を待機ポイントに向かう際
に、他の無人自走体から送信された上記位置データが監
視エリア内に含まれるか否か判定する、監視エリアに含
まれる場合に、自己の無人自走体を上記待機ポイントに
停止させる、該待機ポイント上で、他の無人自走体の受
信した位置データが予め設定した指定エリアに入ったか
否か、または指定エリアから出たか否かを判定する、該
指定エリアに入った場合、または指定エリアから出た場
合に無人自走体を発進させる、という技術的手段を講じ
ている。また、請求項4の発明では、各無人自走体に、
上記検出された自己の位置データを送信する送信装置を
設ける、他の無人自走体が送信した他の位置データを受
信する受信装置を設ける、衝突防止装置に、位置検出装
置から得られた自己の位置データをもとに、該位置デー
タを中心にその外側に所定範囲の停止エリアを算出し、
更にその外側で進行方向に向かって広がる減速エリアを
算出するエリア算出手段を設ける、上記受信装置から入
力された他の無人自走体の位置データが上記エリアに含
まれるか否かを判定する衝突防止判定手段を設ける、上
記位置データが停止エリアに含まれる場合に無人自走体
を停止させ、減速エリアに含まれる場合に無人自走体の
車速を所定速度に減速させる衝突防止制御手段を設け
る、という技術的手段を講じている。また請求項5の発
明では、上記請求項4の発明に加えて、フリート制御装
置を設け、該フリート制御装置に、受信した他の無人自
走体の位置が監視エリア内にあるとき、自己の位置デー
タをもとに自己の無人自走体を待機ポイントに停止させ
る待機制御手段を設ける、上記待機ポイント上で、他の
所定の無人自走体から受信した他の位置データが予め設
定した指定エリアに入ったか否か、または指定エリアか
ら出たか否かを判定し、該指定エリアに入った場合、ま
たは該指定エリアから出た場合に無人自走体を発進さ
せ、走行予定コースに沿った走行制御を行なう発進制御
手段を設ける、という技術的手段を講じている。
【0005】
【作用】次に、図1の機能ブロック図をもとに無人自走
体の衝突防止運行方法および装置の作用を説明する。こ
こで走行制御装置1は同一構成のものが各無人自走体に
装備されるが、説明の都合上、無人自走体を10と1
0’とする。各無人自走体10、10’に設けられた位
置検出装置2は、現在の無人自走体の位置を検出し、得
られた位置データを誘導制御装置6と共に送信装置3A
に出力する。該誘導制御装置6では、上記位置データと
予め記憶されている走行予定コースとを比較し、無人自
走体10を走行予定コース上に誘導する。一方、受信装
置3Bでは、他の無人自走体10’の送信装置3Aから
送られた位置データを入力する。そして、一方の無人自
走体10の衝突防止装置4では、エリア算出手段4A
で、位置検出装置2から得られた自己の位置を中心とし
て小径に設定される停止エリアと、その外側に大径に設
定させる減速エリアを算出する。次いで、衝突防止判定
手段4Bでは、受信装置3Bから得られた先行する無人
自走体の位置データが上記各エリアに含まれるか否か、
いずれのエリアに含まれるかを判定する。そして、衝突
防止制御手段4Cにより、上記エリアに含まれない場合
には、誘導制御装置6による平常の走行が行なわれ、減
速エリアに含まれる場合には所定車速に減速させ、停止
エリアに含まれる場合には無人自走体を停止するよう制
御する。図2の機能ブロック図は上記構成にフリート制
御装置5が加わった構成を示すもので、例えば走行予定
コース中に交差するコースが含まれている場合には、上
記制御では十分な衝突防止が図られない場合あるのでこ
れを解消するために用いられる。即ち、上記構成に更に
加えて、待機制御手段5Aで、前記受信装置3Bから得
た他方の無人自走体10’の位置が積込みエリア内に含
まれるか否か判定し、含まれる場合には、上記減速エリ
アおよび停止エリアによる判定を中止し、誘導制御装置
6を介して走行予定コース上の待機ポイントで停止させ
る。次に、発進制御手段5Bで、他方の無人自走体1
0’から受信した他の位置データが予め設定した指定エ
リアに入ったか否かを判定し、該指定エリアに入った場
合に無人自走体10を発進させ、または他の無人自走体
10’が該指定エリアから出たか否かを判定し、該指定
エリアから出た場合に無人自走体10を待機ポイントか
ら発進させ、前記誘導制御装置6による誘導制御を続行
させる。
【0006】
【実施例】以下に、この発明の無人自走体の衝突防止運
行装置を採鉱現場のダンプトラック(オフハイウエイト
ラック)に適用した場合の好適実施例について図3及び
図4を参照しながら説明する。
【0007】この衝突防止システム1は、ダンプトラッ
クからなる各無人自走体10に同一の装置がそれぞれ設
けられているもので、位置検出装置2と、送信装置3A
と、受信装置3Bと、衝突防止装置4と、誘導制御装置
6とからなっている。ここで位置検出装置2は、無人自
走体10の走行可能エリアにX軸、Y軸を想定して、該
無人自走体10の位置を二次元座標で表示する。
【0008】即ち、本実施例で位置検出装置2は公知構
成からなっており、相対位置検出手段2Aと、絶対位置
検出手段2Bと、起算位置更新手段2Cとを有してい
る。相対位置検出手段2Aは、無人自走体10の速度と
ステアリングの角度を検出するセンサS1、S2を有し
ており、該センサから得られた無人自走体10の速度
(距離)と方位角から、スタート地点(または起算点)
を基にした相対的な位置(上記二次元座標上での位置)
をリアルタイムに算出する構成からなっている。
【0009】また、絶対位置検出手段2Bは、走行予定
コースに沿って所定位置(上記二次元座標上での固定
点)に、無人自走体10が発信した信号(赤外線等)を
反射して返す反射装置を備えたポールを設けておき、無
人自走体10が通過する際に、無人自走体10に設けた
センサS3により反射信号を受信して、座標上の位置が
決まっているポールと、そこを通過する無人自走体10
の変位量(進入角度、及び距離)を算出し、これをもと
に無人自走体10の位置を算出する構成からなってい
る。
【0010】そして、起算位置更新手段2Cでは、上記
相対位置検出手段2Aで得られた位置データを、上記ポ
ールを通過する毎に上記絶対位置検出手段2Bで得られ
た位置データと比較し、前者の位置データとの間に誤差
がある場合には後者の位置データを正しい位置データと
して訂正し、その位置を新たな相対位置算出の起算点と
して更新している。このようにして得られた位置データ
はリアルタイムに出力される構成となっている。
【0011】次に、送信装置3Aは、これが装備された
無人自走体10の固有コードと共に上記位置検出装置2
で検出された位置データを送信するもので、受信装置3
Bにより受信される。この位置データの通信に関して
は、例えば、走行予定コース30に沿って中継用の地上
監視局を設け、各無人自走体10間の送信した位置デー
タを中継して、受信距離を実質的に長くする構成を用い
てもよい。
【0012】次に、誘導制御装置6は、記憶部6Mに予
め設定された走行予定コース30のデータを記憶してい
る。この走行予定コース30は前記二次元座標上で、二
点間を結ぶセグメントの連続として設定されており、各
セグメント毎に予定走行速度と、次のセグメントに移行
するための予定旋回半径とが定められており、これらが
ストアされている。上記走行予定コース30は本実施例
の場合、図4に示すように、ホッパと切羽の間を循環す
るコースからなっており、切羽の手前で走路が交差する
ように設定されている。
【0013】即ち、この走行予定コース30は、ホッパ
から切羽に向かって自己誘導して進む往路31が、切羽
近傍の積込みエリア38に沿って進むように切羽乃至切
羽予定地の形状に沿って略平行に設定される切羽進入準
備路32を有している。この切羽進入準備路32に無人
自走体10がくると、積込みエリア38にいる積込機4
0のオペレータが無線操縦によって、無人自走体10を
自己誘導制御から遠隔制御に切り換え、積込地点まで図
示しないジョイスティックの操作でリモトコントロール
して走行させ、積込み作業を行なう。
【0014】この積込みエリア38での積込地点は記憶
されると共に、誘導制御装置6の積込みコース学習手段
(図示せず)で、上記切羽進入準備路32から後進して
積込み地点へ無理なくターンして進入すると共に、積込
み後は切羽進入準備路32と交差しホッパへ向かう復路
34に戻る積込みコース33を自動的に算出して記憶学
習する。また、走行予定コース30の往路31には、切
羽進入準備路32の手前に待機ポイント35が設定され
ており、また復路34には指定エリア36が設けられて
いる。なお、上記待機ポイント35と指定エリア36と
は、走行予定コース30上で無人自走体と衝突する虞れ
のない離反位置に設定されている。
【0015】次に、また誘導制御装置6は、無人自走体
10の車速とステアリングを制御するアクチュエータ7
A、7Bと制御可能に接続されている。そこで、誘導制
御装置6は、前記位置検出手段1で検出した位置データ
をもとに、走行予定コース30上で現在追従しているコ
ースとのずれを算出し、該コースに追従するよう上記ア
クチュエータ7A、7Bを制御して無人自走体10のス
テアリング角や速度を制御し、またコーナー部では最適
の旋回半径で曲がってコースに追従するよう誘導制御し
ている。
【0016】そして、上記誘導制御装置6と位置検出装
置2との間に衝突防止装置4が設けられている。この衝
突防止装置4は、エリア算出手段4Aと、衝突防止判定
手段4Bと、衝突防止制御手段4Cとを有しており、受
信装置3Bが接続されて他の無人自走体(説明の便宜上
10’とする)からの位置データが入力可能となってい
る。
【0017】エリア算出手段4Aでは、図5に示すよう
に、位置検出装置2から得た自己の位置座標データをも
とに、危険度の高い順に(距離の近い順に)緊急停止エ
リアE1、通常停止エリアE2、第2減速エリアE3お
よび第1減速エリアE4が算出される。即ち、緊急停止
エリアE1は、その範囲内に先行する無人自走体10’
の位置データが含まれる場合に直ちに制動を行なうエリ
アで、自らの無人自走体10を中心に、現在走行してい
る車速(所定セグメントにおける設定車速)で制動時に
要する停止までの距離を含む長さを半径とした円形の領
域として算出される。
【0018】通常停止エリアE2は、いったん低速に減
速した後に制動を行ない停止する、通常の停止制御を行
なうエリアで、上記緊急停止エリアの外側で、現在走行
している車速から、停止指令が出たときに、停止前の低
速走行に移行し停止するまでの距離を含む長さを半径と
した円形の領域として算出される。図示例では進行方向
に更に余裕分の長さを加えた扇状の部分が通常停止エリ
アに含まれる。
【0019】第2減速エリアE3は、無人自走体の車速
を後述の第1低速よりも更に減速した第2低速に変更す
るエリアで、無人自走体10の進行方向に所定の角度で
扇状に広がって形成される。また、第1減速エリアE4
は、無人自走体の車速を所定の第1低速に減速するエリ
アで、第2減速エリアE3の外側でその相似形の扇状に
形成されている。この第1および第2減速エリアE4、
E3は、無人自走体10の現在走行している車速をもと
に、扇形の中心角と半径が定められている。このエリア
の形状や種類、数等の設定は上記実施例に限定されず、
無人自走体の作業、運行条件に応じて適宜に最適のエリ
アを設定すればよい。
【0020】次ぎに、衝突防止判定手段4Bでは、受信
装置3Bから得た他方の無人自走体10の位置座標デー
タが上記各エリアE1〜E4にいずれかに含まれるか、
あるいは含まれないかを判定する。そして、いずれのエ
リアにも含まれない場合には、そのまま誘導制御装置6
による通常の制御が行なわれる。
【0021】受信された先行する無人自走体10’の位
置データが第1減速エリアE4に含まれる場合には、衝
突防止制御手段4Cで、無人自走体10の車速が所定の
第1低速に減速するように、誘導制御装置6を介して車
速制御用のアクチュエータ7Aを制御する。
【0022】位置データが第2減速エリアE3に含まれ
る場合には、衝突防止制御手段4Cは同様に第2低速に
減速するようにアクチュエータ7Aを制御する。無人自
走体10’の位置が通常停止エリアE2に含まれる場合
には、衝突防止制御手段4Cは停止用減速を行なってか
ら制動が行なわれるようにアクチュエータ7Aを制御す
る。更に、無人自走体10’の位置が緊急停止エリアE
1に含まれる場合には、直ちに制動が行なわれ無人自走
体が停止して追突を確実に防止することができる。
【0023】次ぎに、上記構成にフリート制御装置6を
加えた異なる実施例について説明する。即ち、この衝突
防止運行装置1は、図6に示すように、前記誘導制御装
置6と位置検出装置2との間に衝突防止装置4と共にフ
リート制御装置5が設けられている。
【0024】このフリート制御装置5は、待機制御手段
5Aと発進制御手段5Bを有しており、位置検出装置2
から自己の位置データを入力し、受信装置3Bからは他
の先行する無人自走体10’からの位置データが入力可
能となっている。
【0025】待機制御手段5Aでは、受信装置3Bから
得た先行する他方の無人自走体10’の位置座標データ
が、前記記憶されている走行予定コース30上の積込み
エリア38の領域内に含まれるか否か判定する。従っ
て、この積込みエリア38内に、上記受信した先行する
無人自走体10’の位置データが含まれている場合に
は、待機制御手段5Aは、前記誘導制御装置6を介して
当該無人自走体10を走行予定コース30上の待機ポイ
ント35で停止するように誘導制御する。
【0026】次に、フリート制御装置5の発進制御手段
5Bで、上記先行する無人自走体10’の発信装置3A
から送られた位置座標が、走行予定コース30上の指定
エリア36の範囲内に入ったか否かを判定する。本実施
例では、先行する無人自走体10’は積込機40のオペ
レータが遠隔制御装置の再起動ボタンを押すことによ
り、コースに向かって走行する。このとき、待機ポイン
ト35で待機中の無人自走体10は、上記先行する無人
自走体10’の位置データを入力し、モニターしてい
る。そこで、上記先行する無人自走体10’が指定エリ
ア36に入ったと判定した場合に、待機ポイント35で
停止中の無人自走体10を発進させる。
【0027】あるいは、発信制御手段5Bを、積込みエ
リア38にいずれの無人自走体もいないか否かを判定
し、該積込みエリア38から出た場合に待機ポイント3
5で停止中の無人自走体10を発進させる構成としても
よい。この場合は、受信装置3で受信した位置データの
全てが、積込みエリア38内にないか否かを判定しても
よく、特定の固有コードの位置データをもとに判定しな
くてもよい。
【0028】次に、衝突防止装置4と、フリート制御装
置5の関係について説明する。無人自走体10が、走行
予定コース30のスタート地点から走行を開始する。該
無人自走体10は、センサS1及びS2により相対位置
検出手段2Aでリアルタイムに無人自走体10の位置座
標を算出する。また、待機ポイント35や指定エリア3
8の進入側近傍等の所定位置には反射装置を備えたポー
ルが立設されており、センサS3により絶対位置検出手
段2Bで、その位置での無人自走体10の位置座標を算
出する。
【0029】そして、起算位置更新手段2Cで、相対位
置検出手段2Aで得られた位置座標を絶対位置検出手段
2Bで得られた位置座標で修正し、その修正された位置
座標を新たな起算点として相対位置検出手段2Aで位置
座標の算出が行なわれ、位置データとして出力される。
【0030】このようにして進行する無人自走体10
は、自己の位置データと車速を基準として、緊急停止エ
リアE1、通常停止エリアE2、第2減速エリアE3お
よび第1減速エリアE4が算出される。一方、無人自走
体10は、受信装置3Bで、先行する無人自走体10’
の固有コードと共に入力される位置データを受信しモニ
ターする。この場合、衝突防止装置4にはモニターする
固有モードを登録しておき、受信装置3Bから受信され
た信号のうち、上記固有コードを有する位置データだけ
を衝突防止装置4に入力する。
【0031】そして、入力した先行する他の無人自走体
10’の位置データが上記エリアに含まれるか否か、ま
た含まれる場合にはいずれに含まれるかを判定する。自
らの無人自走体10が待機ポイント8に向かう場合で、
待機ポイント35より所定前方位置においては上記衝突
防止装置4による作動より、フリート制御装置5による
作動を優先させる。あるいはフリート制御装置5が作動
している間、衝突防止装置4の作動を中断してもよい。
【0032】そして、走行予定コース上に待機ポイント
35の手前に判定ポイントを予め設けておき、その位置
で、無人自走体10は、受信した他の無人自走体10’
の位置データが、自らの前方で積込みエリア38に至る
コース上および積込みエリア38内に含まれるか否かの
判定を行なう。そしてその範囲内の場合には、待機ポイ
ント35で当該無人自走体10が停止するよう誘導制御
し、範囲内にない場合には、そのままコースに沿って進
行する。
【0033】待機ポイント35上で待機している場合に
は、先行する他の無人自走体10’から発信される位置
データをモニターし、該無人自走体10’が指定エリア
36に入りったことが判定できた場合に、待機ポイント
35で停止している無人自走体10を発進させる。この
ようにして、フリート制御装置5による制御が終了する
と、再度、前記衝突防止装置4により、先行する他の無
人自走体10’との間隔を検出して追突を防止するよう
になっている。またこの無人自走体10に後続する無人
自走体10”も同様に当該無人自走体10の固有コード
と共に発信される位置データをモニターして同様の処理
が行なわれる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の無人自走体の
衝突防止運行方法及びその装置では、複数の無人自走体
が走行予定コース上を走行している場合に、自己誘導制
御のために検出される位置データを無人自走体間で通信
することにより、両者の間隔を算出し、衝突の危険度を
判定して追突を防止することができる。また、走行予定
コースに交差するコースが含まれている場合等は、フリ
ート制御を併用することにより、位置データだけでの判
定による欠点を補い、確実に無人自走体間の衝突を防止
することができ、安全性と共に運行効率を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の無人自走体の衝突防止運行装置にか
かる機能ブロック図である。
【図2】フリート制御装置を組み合わせたこの発明の無
人自走体の衝突防止運行装置にかかる機能ブロック図で
ある。
【図3】衝突防止運行装置の第1実施例を示すブロック
図である。
【図4】走行予定コースの一例を示す説明図である。
【図5】衝突防止のための各エリアを示す説明図であ
る。
【図6】衝突防止運行装置の第2実施例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 位置検出装置 2 送信装置 3 受信装置 4 衝突防止装置 4A エリア算出手段 4B 衝突防止判定手段 4C 衝突防止制御手段 5 フリート制御装置 5A 待機制御手段 5B 発進制御手段 6 誘導制御装置 10 無人自走体 30 走行予定コース 35 待機ポイント 36 指定エリア E1 緊急停止エリア E2 通常停止エリア E3 第2減速エリア E4 第1減速エリア
フロントページの続き (72)発明者 広瀬 晋也 東京都港区北青山一丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 広池 昌弘 東京都港区北青山一丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 宮本 勝志 東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 日鉄鉱業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−148312(JP,A) 特開 昭63−150710(JP,A) 特開 昭59−8014(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定した走行予定コース上を同時に
    走行する複数の無人自走体が、それぞれ位置検出装置に
    より自己の位置を検出し、該検出された位置データを基
    に誘導制御装置により走行予定コースに沿って各無人自
    走体を自己誘導する無人自走体の衝突防止運行方法であ
    って、 各無人自走体が自己の位置を発信すると共に、他の無人
    自走体の位置を受信可能としており、 位置検出装置から得られた無人自走体の自己の位置デー
    タをもとに、該位置データを中心にその外側に所定範囲
    の停止エリアを算出し、更にその外側で進行方向に向か
    って広がる減速エリアを算出し、 上記受信装置から入力された他の無人自走体の位置デー
    タが上記エリアに含まれるか否かを判定し、 上記位置データが停止エリアに含まれる場合に無人自走
    体を停止させ、減速エリアに含まれる場合に無人自走体
    の車速を所定速度に減速させるように走行を制御してな
    ることを特徴とする無人自走体の衝突防止運行方法。
  2. 【請求項2】 予め設定した走行予定コース上を同時に
    走行する複数の無人自走体が、それぞれ位置検出装置に
    より自己の位置を検出し、該検出された位置データを基
    に誘導制御装置により走行予定コースに沿って各無人自
    走体を自己誘導する無人自走体の衝突防止運行方法であ
    って、 各無人自走体が自己の位置を発信すると共に、他の無人
    自走体の位置を受信可能としており、 位置検出装置から得られた無人自走体の自己の位置デー
    タをもとに、該位置データを中心にその外側に所定範囲
    の停止エリアを算出し、更にその外側で進行方向に向か
    って広がる減速エリアを算出し、 上記受信装置から入力された他の無人自走体の位置デー
    タが上記エリアに含まれるか否かを判定し、 上記位置データが停止エリアに含まれる場合に無人自走
    体を停止させ、減速エリアに含まれる場合に無人自走体
    の車速を所定速度に減速させるように走行を制御すると
    共に、 当該無人自走体が走行予定コース上を待機ポイントに向
    かう際に、他の無人自走体から送信された上記位置デー
    タが監視エリア内に含まれる場合に、自己の無人自走体
    を上記待機ポイントに停止させ、 該待機ポイント上で、他の無人自走体の受信した位置デ
    ータが予め設定した指定エリアに入ったか否か、または
    指定エリアから出たか否かを判定し、該指定エリアに入
    った場合、または指定エリアから出た場合に無人自走体
    を発進させることを特徴とする無人自走体の衝突防止運
    行方法。
  3. 【請求項3】 エリア算出手段の減速エリアが、第1減
    速エリアの内側に第2減速エリアが形成されてなり、停
    止エリアが内側に緊急停止エリアが形成されその外側に
    通常停止エリアが形成されてなることを特徴とする請求
    項1または2に記載のいずれかの無人自走体の衝突防止
    運行方法。
  4. 【請求項4】 予め設定した走行予定コース上を同時に
    走行する複数の無人自走体がそれぞれ、自己の無人自走
    体の位置を検出する位置検出装置と、該位置検出装置か
    ら得られた位置データを基に走行予定コースに沿って自
    己誘導する誘導制御装置とを有する無人自走体の衝突防
    止運行装置において、 各無人自走体に、上記検出された自己の位置データを送
    信する送信装置と、 他の無人自走体が送信した他の位置データを受信する受
    信装置とを備え、 位置検出装置から得られた自己の位置データをもとに、
    該位置データを中心にその外側に所定範囲の停止エリア
    を算出し、更にその外側で進行方向に向かって広がる減
    速エリアを算出するエリア算出手段と、 上記受信装置から入力された他の無人自走体の位置デー
    タが上記エリアに含まれるか否かを判定する衝突防止判
    定手段と、 上記位置データが停止エリアに含まれる場合に無人自走
    体を停止させ、減速エリアに含まれる場合に無人自走体
    の車速を所定速度に減速させる衝突防止制御手段とを有
    する衝突防止装置を設けてなることを特徴とする無人自
    走体の衝突防止運行装置。
  5. 【請求項5】 予め設定した走行予定コース上を同時に
    走行する複数の無人自走体がそれぞれ、自己の無人自走
    体の位置を検出する位置検出装置と、該位置検出装置か
    ら得られた位置データを基に走行予定コースに沿って自
    己誘導する誘導制御装置とを有する無人自走体の衝突防
    止運行装置において、 各無人自走体に、上記検出された自己の位置データを送
    信する送信装置と、 他の無人自走体が送信した他の位置データを受信する受
    信装置とを備え、 位置検出装置から得られた自己の位置データをもとに、
    該位置データを中心にその外側に所定範囲の停止エリア
    を算出し、更にその外側で進行方向に向かって広がる減
    速エリアを算出するエリア算出手段と、 上記受信装置から入力された他の無人自走体の位置デー
    タが上記エリアに含まれるか否かを判定する衝突防止判
    定手段と、 上記位置データが停止エリアに含まれる場合に無人自走
    体を停止させ、減速エリアに含まれる場合に無人自走体
    の車速を所定速度に減速させる衝突防止制御手段とを有
    する衝突防止装置と、 受信した他の無人自走体の位置が監視エリア内にあると
    き、自己の位置データをもとに自己の無人自走体を待機
    ポイントに停止させる待機制御手段と、 該待機ポイント上で、他の所定の無人自走体から受信し
    た他の位置データが予め設定した指定エリアに入ったか
    否か、または指定エリアから出たか否かを判定し、該指
    定エリアに入った場合、または該指定エリアから出た場
    合に無人自走体を発進させ、走行予定コースに沿った走
    行制御を行なう発進制御手段を有するフリート制御装置
    とを設けてなることを特徴とする無人自走体の衝突防止
    運行装置。
  6. 【請求項6】 エリア算出手段の減速エリアが、第1減
    速エリアの内側に第2減速エリアが形成されてなり、停
    止エリアが内側に緊急停止エリアが形成されその外側に
    通常停止エリアが形成されてなることを特徴とする請求
    項4または5に記載のいずれかの無人自走体の衝突防止
    運行装置。
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