JP2715081B2 - インキ移しロールの揺動制御装置 - Google Patents
インキ移しロールの揺動制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は、オフセット輪転印刷機のインキ装置に設け
たインキ出しロールとインキ練りロールとの間を揺動し
て最適なインキを供給するインキ移しロールの揺動制御
装置に関する。 [従来技術] 周知の通り、オフセット輪転印刷機のインキ移しロー
ルは、インキローラ群等を駆動する駆動系から分岐した
駆動力によりインキ出しロールとインキ練りロールの間
を揺動し、インキの供給するインキ移し装置が用いられ
ていた。このため、インキロールは印刷速度に比例して
揺動サイクルも増加し、刷版へのインキの供給量が過剰
となり、最適なインキを供給することが困難であり印刷
品質の面で改善が望まれていた。 一般に、インキ移しロールの揺動サイクルを一定とし
て、インキ出しロールの回転数,インキ出しロールの接
触時間およびインキ練りロールの接触の比率を一定とす
ると、インキの供給量は最適なものとはならず、刷版上
に最適なインキの供給量とはならない。 また、印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの
関係は、インキ移しロールがインキ出しロールとインキ
練りロールに接触する時間が一定で、印刷速度に比例し
て、インキ移しロールの揺動回数が増加するとインキの
刷版への供給量は過剰となり印刷品質が劣化する傾向に
あった。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、以上述べた従来の技術に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、インキローラ群を駆動
する駆動系とは独立して、インキ移しローラを揺動する
駆動源を設け、この駆動力により、一支点を中心に揺動
可能とした一対のスイングアームにインキ移しロールを
軸支し、同インキ移しロールがインキ出しロールとイン
キ練りロールに接触する接触時間を制御して、印刷すべ
き色ごとの刷版絵柄面積率に基づき、紙質,インキ質テ
ーブル内のデータを補正値として、インキ移しロールの
揺動動作を制御することにより最適なインキの供給を行
ない、印刷品質の向上を計ることにある。 さらに、本発明の目的は、上記インキ移しロール装置
と同様の構成とし、インキ移しロールがインキ出しロー
ルとインキ練りロールに接触する接触時間を一定とし、
印刷速度を基に絵柄面積率をパラメータとし、紙質,イ
ンキ質テーブル内のデータを補正値として揺動サイクル
を制御することにより最適なインキの供給を行ない、印
刷品質の向上を計ることにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明のインキ移しロールの揺動制御装置は、インキ
出しロールとインキ練りロールの間にインキ移しロール
を位置し、同インキ移しロールは一対のスイングアーム
に両端を支持し、同スイングアームは連結軸によって連
結し、スイングアームに連結されたエアーシリンダと同
エアーシリンダの動作を切換える方向切換弁によって、
前記インキ出しロールと前記インキ練りロールにそれぞ
れ交互に接触する前記インキ移しロールの揺動動作を制
御するように構成したインキ移しロールの揺動装置にお
いて、印刷機の版胴回転数を検知する検知手段と、印刷
紙に印刷する印刷上の絵柄を各色ごとに分解して得られ
た各色の絵柄面積率を求める絵柄面積率計と、紙質とイ
ンキ質の段階を予め定めた紙質,インキ質テーブルと、
インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練りロー
ルにそれぞれ接触する接触時間比と平均絵柄面積率の関
係を印刷速度をパラメータとして関数式を記憶するメモ
リテーブルと、前記検知手段から得られた版胴回転数を
基に前記紙質,インキ質テーブル内のデータを補正値と
して、前記メモリテーブルからインキ移しロールの前記
接触時間を求める演算部と、同接触時間を基にタイマー
を介して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御し、イン
キ移しロールの揺動回数を版胴回転数に対し可変とする
制御部とを設けた。 また、前記制御装置は、稼働中の印刷機の版胴駆動系
の回転数を検知する検知手段と、印刷紙に印刷する印刷
上の絵柄を各色ごとに分解して得られた各色の絵柄面積
率を求める絵柄面積率計と、紙質およびインキ質の段階
を定めた関数テーブルと、印刷速度とインキ移しロール
の揺動サイクルの関係式を平均絵柄面積率をパラメータ
として記憶するメモリテーブルと、前記検知手段から得
られた回転数を基に、印刷速度と紙質、インキ質テーブ
ル内のデータを補正値として、インキ移しロールの揺動
サイクルを求め、同揺動サイクルに対応する1サイクル
の時間を求める演算部と、同1サイクルの時間を基にタ
イマーを介して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御す
る制御部を設けた。 なお、関数式は、下記のように構成することもでき
る。 (1)インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練
りロールにそれぞれ接触して揺動する揺動サイクルを一
定とし、インキ移しロールの前記接触時間比と平均絵柄
面積率の関係を印刷速度をパラメータとして、複数の平
均絵柄面積率を境として、複数の一次関数式を適用す
る。 (2)インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練
りロールにそれぞれ接触して揺動する接触時間を一定と
して、印刷速度と、インキ移しロールの揺動サイクルの
関係式を平均絵柄面積率をパラメータとし、複数の印刷
速度を境として複数の一次関数式を適用する。 なお、制御装置としては、コンピュータを内蔵した制
御装置が望ましい。 [作用] 版胴駆動系検出手段の回転信号から印刷速度を求め
る。次にインキ移しロールの揺動サイクルを一定に制御
し、絵柄面積率計で色ごとの絵柄面積率演算し、メモリ
ーテーブル内に前記印刷速度と共に記憶する。さらに、
絵柄面積率と接触時間比の関数式および紙質,インキ質
を表わす係数bテーブルを記憶している。そして、印刷
速度と絵柄面積率および紙質,インキ質テーブルの補正
係数より、インキ移しロールがインキ出しロールとイン
キ練りロールと接触する接触時間を求め、タイマーを介
して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御する。 この制御信号は、方向切換弁を制御し、空圧源からの
供給される圧縮空気をエアーシリンダのピストン側また
はロッド側に供給し、インキ移しロールがインキ出しロ
ールに接触する時間とインキ練りロールに接触する時間
を保持しつつ、所定の揺動サイクルで揺動し、最適なイ
ンキを供給することができる。 また、別の発明の態様としては、下記の通りである。
インキ移しロールの接触時間を一定とし、インキ移しロ
ールの揺動サイクルを制御するものである。 すなわち、版胴回転数を検出した信号は印刷速度に変
換し、メモリテーブルに記憶される。このメモリテーブ
ルには印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの関
係を絵柄面積率をパラメータとして、関数式を記憶して
いる。 関数式は絵柄面積率を係数として記憶している。この
関数式を基に、インキ移しロールの揺動サイクルを求
め、さらに揺動サイクルに対応する1サイクルの時間を
求め、同1サイクルの時間を基にタイマーを介して方向
切換弁のソレノイドをON/OFF制御することにより、イン
キ移しロールの揺動動作を制御し、インキ出しロールか
らインキ練りロールへ最適なインキを供給するようにし
た。 以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳述
する。なお、制御装置としてはマイクロコンピュータを
用いる。 [第1実施例] 本例は、インキ移しロールの揺動サイクルを一定と
し、インキ移しロールの接触時間を制御する例である。 第1図はオフセット輪転印刷機におけるインキ移しロ
ールの揺動装置および揺動制御装置の概略図を示し、第
2図は同インキ移しロールの揺動装置の斜視図を示す。 両図において、インキ壷1内のインキはインキ出しロ
ール2に接し、回転するインキ出しロール2の外周上の
インキを揺動可能なインキ移しロール3を介して、回転
するインキ練りロール4にインキを転移するように構成
している。 このインキ移しロール3は、連結軸5に揺動自在に支
持された一対のスイングアーム6に軸支され、スイング
アーム6の下方にはエアーシリンダ7のロッド7a端を係
合している。 このシリンダ7のピストン側およびロッド側には、4
方向切換弁8を介して、空圧源に接続している。版胴駆
動系の回転数は近接スイッチ10により検知され、制御装
置11に入力され記憶される。 メモリーテーブル12は、第3図に示すように最適関数
テーブル12a,関数式テーブル12b,係数bテーブル12e,紙
質,インキ質テーブル12cが記憶されている。関数式テ
ーブル12bの中の関数式K=bS,および係数bテーブル12
eのデータb1,b2,b3によって、印刷速度をパラメータと
して、揺動サイクルを一定とした場合のインキ移しロー
ル3の接触時間が決定される。すなわち、上記関係式K
=bSは第4図に示すように接触時間比K(ただし、T1は
インキ移しロール3のインキ出しロール2に接触してい
る時間,T2はインキ練りロール4に接触している時間
と、絵柄面積率計16によって計測した絵柄面積率を平均
した平均絵柄面積率(%)Sの関係を示す。係数bテー
ブル12e中の係数b1,b2,b3…は、印刷速度によって決ま
る定数である。 この接触時間比K(%)と平均絵柄面積率S(%)は
印刷機の能力を100%としたときの比率である。紙質,
インキ質テーブル12Cには、上記関係式K=bSの係数b
(版胴回転数によって決まる係数)を補正する補正値
C1,C2,C3が記憶されている。13はタイマーでインキ移し
ロールが前記ロールに接触する接触時間T1,T2を制御す
る。14は演算部でインキ移しロールの制御に必要な演算
処理を行なう。 15は制御部でインキ移しロール3の制御信号を処理す
る。また16は絵柄面積率計で、印刷紙に印刷する絵柄を
各色ごとに分解して得られた各色の絵柄面積率を求め
る。 なお、インキ出しロール2の回転数は印刷速度に比例
して増加するものとし、インキ移しロール3がインキ出
しロールのインキ膜と接触可能な範囲にある。 なお、前記紙質,インキ質テーブル12Cは、新聞紙,
コート紙,アート紙等によって決まる紙質のランクと、
インクの色、たとえば、赤,青,黄等のよる物理的性質
に基づくランクの組合わせによって係数化した内容のデ
ータが収納されている。 このデータは、前記係数bと同じレベルで係数化され
たもので、前記関数式K=bSの係数bを補正する値とし
て用いられる。 次に第1実施例のインキ移しロールの揺動動作につい
て述べる。 版胴駆動系の回転数を測定する近接スイッチ10の信号
から印刷速度を求める。次にインキ移しロール3の揺動
回転数を一定に制御し、絵柄面積率計で色ごどの絵柄面
積率は演算部で平均絵柄面積率を演算し、メモリーテー
ブル内に前記印刷速度と共に記憶する。さらに、平均絵
柄面積率と接触時間比K(T1/T2)の関数式(第4図)
および印刷速度の係数bテーブル12eを記憶している。
そして、印刷速度と平均絵柄面積率および前記係数bの
補正値としての紙質,インキ質テーブル12cにより、イ
ンキ移しロール3がインキ出しロール2とインキ練りロ
ール4と接触する接触時間T1,T2を求める。そして、こ
の接触時間T1,T2を基に、タイマー13を介して4方向切
換弁8のソレノイドをON/OFF制御する。 この制御信号は、4方向切換弁8を制御し、空圧源か
らの供給される圧縮空気をエアーシリンダ7のピストン
側、またはロッド側に供給し、インキ移しロール3がイ
ンキ出しロール2に接触する時間T1とインキ練りロール
4に接触する時間T2を保持しつつ、所定の揺動サイクル
で揺動し、最適なインキを供給することができる。 [第2実施例] 本実施例は、第1実施例と同様のインキ移しロール装
置を用いて、インキ移しロール3の接触時間を一定と
し、インキ移しロールの揺動サイクルを制御装置11を用
いて制御するものである。 第1図において、10は稼働中の印刷機の版胴回転数を
検知する近接スイッチで、近接スイッチ10で検出した信
号は制御装置11内で印刷速度Vに処理され、メモリーテ
ーブル12内に記憶される。このメモリーテーブル12内に
は第5図に示すように印刷速度(%)Vとインキ移しロ
ール揺動サイクル(%)Nの関係を平均絵柄面積率Sを
パラメータとして、関数式N=aVを最適関式テーブル12
bに記憶している。 この印刷速度(%)および揺動サイクル(%)は、印
刷機の最高印刷速度Vおよび揺動サイクルNの能力上の
上限を100%としたときの比率で表わす。上記関数式N
=aVの係数aは、a1,a2,a3…を係数aテーブル12dより
選び、印刷速度Vと係数aよりインキ移しロールの揺動
サイクルNを決定する。 なお、前記紙質,インキ質テーブル12Cは、新聞紙,
コート紙,アート紙等によって決まる紙質のランクと、
インキの色たとえば、赤,青,黄等による物理的性質に
基づくランクの組合わせによって係数化した内容のデー
タが収納されている。 このデータは前記係数aと同じレベルで係数化された
もので、前記関数式N=aVの係数aを補正する値として
用いられる。 次に第2実施例のインキ移しロールの揺動動作につい
て述べる。 まず、近接スイッチ10の信号から印刷速度Vを求め
る。そして、インキ移しロール3のインキ出しロール2
とインキ練りロール4との接触時間T1,T2をそれぞれ一
定になるようにタイマー13にセットする。さらに絵柄面
積率計16で測定した各色ごとの刷版の絵柄面積率を測定
する。同絵柄面積率は、演算部14で平均絵柄面積率Sを
求め、さらに前記版胴印刷速度Vと平均絵柄面積率Sと
の関係よりインキ移し揺動サイクルN(%)を求める。
この揺動サイクルより揺動サイクルに対応する1サイク
ルの時間を求め、同サイクルの時間を基にタイマー13、
制御部15を介して、方向切換弁7のソレノイドをON/OFF
制御することによって、インキ移しロール3の揺動動作
を制御し、インキ出しロール2からインキ練りロール4
へ最適なインキを供給するようにした。 [第3実施例] 本実施例は第1実施例で述べたインキロール装置およ
びインキロールの揺動制御装置を用いてインキ移しロー
ルの揺動制御を行なう点で同じである。 本実施例では、インキ移しロールの揺動サイクルを一
定として、接触時間T1,T2を変更し、かつ一次関数式K
=BSを複数組合わせてインキの最適制御を行なうもので
ある。 すなわち、第6図に示すように、複数の平均絵柄面積
率S1,S2を境として、一次関数K1=B1S1,K2=B2S2,K3=B
3S3を適用し、平均絵柄面積率Sと接触時間比Kの関係
を形成する。そして、紙質,インキ質テーブル12C内の
補正係数を上記係数に加えて上記一次関数式K1′=B1′
S1,K2=B2′S2,K3=B3′S3として補正し、インキ移しロ
ールがインキ出しロール2とインキ練りロール4に接触
する接触時間を制御するようにした。 [第4実施例] 本実施例は第2実施例で述べたインキロール装置およ
びインキロールの揺動制御装置を用いてインキ移しロー
ルの揺動制御を行なう点で同じである。 本実施例では、インキ移しロールの接触時間T1,T2を
一定とし、同揺動サイクルNを変更し、かつ一次関数式
N=AVを複数組合せてインキの最適制御を行なうもので
ある。 すなわち、第7図に示すように、複数の印刷速度
(%)V1,V2を境として、一次関数N1=A1V1,N2=A2V2,N
3=A3V3を適用し、揺動サイクルNと印刷速度Vの関係
を形成する。そして、紙質,インキ質テーブル12c内の
補正係数C1,C2,C3を所定係数に加えて、上記一次関数式
N1′=A1′V1′,N2′=A2′V2′,N3′A3′V3′として補
正し、インキ移しロール3がインキ出ロール2とインキ
練りロール4間を揺動する揺動時間を制御するようにし
た。 なお、前記した実施例1,2,3,4は共にインキ出しロー
ル2は印刷速度に比例して、回転数が若干上昇するよう
に版胴駆動系と接続されている。さらに、両面印刷時に
同一の印刷ユニット内の上下にインキ装置を設けた両面
印刷機の場合には、インキ移しロール3の揺動サイクル
が同じであると、前記印刷ユニットの版胴に同時に衝撃
力が加わり、両版胴が共振してタブリを生ずることがあ
る。 このため、接触時間パターンに遅延時間を与えた同一
パターンを付与することによって、インキ移しロール3
の揺動サイクルに位相差を与え、前記振動を緩和し、も
って印刷品質の向上を計るようにしている。 [発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、インキローラ群
を駆動する駆動系とは独立に駆動源を設け、この駆動力
により、一支点を中心に揺動可能とした一対の揺動アー
ムに軸支したインキ移しロールのインキ出ロールとイン
キりロールの揺動サイクルを制御して、インキ移しロー
ルを揺動制御することにより、インキ出しロールからイ
ンキりロールに最適なインキ量を供給することができ、
印刷品質を向上することができる。 また、同様に本発明は、インキ移しロールがインキ出
しロールとインキ練りロールに最適な揺動サイクルで接
触せしめ最適なインキの供給を行ない、印刷品質の向上
を計ることができる。
たインキ出しロールとインキ練りロールとの間を揺動し
て最適なインキを供給するインキ移しロールの揺動制御
装置に関する。 [従来技術] 周知の通り、オフセット輪転印刷機のインキ移しロー
ルは、インキローラ群等を駆動する駆動系から分岐した
駆動力によりインキ出しロールとインキ練りロールの間
を揺動し、インキの供給するインキ移し装置が用いられ
ていた。このため、インキロールは印刷速度に比例して
揺動サイクルも増加し、刷版へのインキの供給量が過剰
となり、最適なインキを供給することが困難であり印刷
品質の面で改善が望まれていた。 一般に、インキ移しロールの揺動サイクルを一定とし
て、インキ出しロールの回転数,インキ出しロールの接
触時間およびインキ練りロールの接触の比率を一定とす
ると、インキの供給量は最適なものとはならず、刷版上
に最適なインキの供給量とはならない。 また、印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの
関係は、インキ移しロールがインキ出しロールとインキ
練りロールに接触する時間が一定で、印刷速度に比例し
て、インキ移しロールの揺動回数が増加するとインキの
刷版への供給量は過剰となり印刷品質が劣化する傾向に
あった。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、以上述べた従来の技術に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、インキローラ群を駆動
する駆動系とは独立して、インキ移しローラを揺動する
駆動源を設け、この駆動力により、一支点を中心に揺動
可能とした一対のスイングアームにインキ移しロールを
軸支し、同インキ移しロールがインキ出しロールとイン
キ練りロールに接触する接触時間を制御して、印刷すべ
き色ごとの刷版絵柄面積率に基づき、紙質,インキ質テ
ーブル内のデータを補正値として、インキ移しロールの
揺動動作を制御することにより最適なインキの供給を行
ない、印刷品質の向上を計ることにある。 さらに、本発明の目的は、上記インキ移しロール装置
と同様の構成とし、インキ移しロールがインキ出しロー
ルとインキ練りロールに接触する接触時間を一定とし、
印刷速度を基に絵柄面積率をパラメータとし、紙質,イ
ンキ質テーブル内のデータを補正値として揺動サイクル
を制御することにより最適なインキの供給を行ない、印
刷品質の向上を計ることにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明のインキ移しロールの揺動制御装置は、インキ
出しロールとインキ練りロールの間にインキ移しロール
を位置し、同インキ移しロールは一対のスイングアーム
に両端を支持し、同スイングアームは連結軸によって連
結し、スイングアームに連結されたエアーシリンダと同
エアーシリンダの動作を切換える方向切換弁によって、
前記インキ出しロールと前記インキ練りロールにそれぞ
れ交互に接触する前記インキ移しロールの揺動動作を制
御するように構成したインキ移しロールの揺動装置にお
いて、印刷機の版胴回転数を検知する検知手段と、印刷
紙に印刷する印刷上の絵柄を各色ごとに分解して得られ
た各色の絵柄面積率を求める絵柄面積率計と、紙質とイ
ンキ質の段階を予め定めた紙質,インキ質テーブルと、
インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練りロー
ルにそれぞれ接触する接触時間比と平均絵柄面積率の関
係を印刷速度をパラメータとして関数式を記憶するメモ
リテーブルと、前記検知手段から得られた版胴回転数を
基に前記紙質,インキ質テーブル内のデータを補正値と
して、前記メモリテーブルからインキ移しロールの前記
接触時間を求める演算部と、同接触時間を基にタイマー
を介して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御し、イン
キ移しロールの揺動回数を版胴回転数に対し可変とする
制御部とを設けた。 また、前記制御装置は、稼働中の印刷機の版胴駆動系
の回転数を検知する検知手段と、印刷紙に印刷する印刷
上の絵柄を各色ごとに分解して得られた各色の絵柄面積
率を求める絵柄面積率計と、紙質およびインキ質の段階
を定めた関数テーブルと、印刷速度とインキ移しロール
の揺動サイクルの関係式を平均絵柄面積率をパラメータ
として記憶するメモリテーブルと、前記検知手段から得
られた回転数を基に、印刷速度と紙質、インキ質テーブ
ル内のデータを補正値として、インキ移しロールの揺動
サイクルを求め、同揺動サイクルに対応する1サイクル
の時間を求める演算部と、同1サイクルの時間を基にタ
イマーを介して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御す
る制御部を設けた。 なお、関数式は、下記のように構成することもでき
る。 (1)インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練
りロールにそれぞれ接触して揺動する揺動サイクルを一
定とし、インキ移しロールの前記接触時間比と平均絵柄
面積率の関係を印刷速度をパラメータとして、複数の平
均絵柄面積率を境として、複数の一次関数式を適用す
る。 (2)インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練
りロールにそれぞれ接触して揺動する接触時間を一定と
して、印刷速度と、インキ移しロールの揺動サイクルの
関係式を平均絵柄面積率をパラメータとし、複数の印刷
速度を境として複数の一次関数式を適用する。 なお、制御装置としては、コンピュータを内蔵した制
御装置が望ましい。 [作用] 版胴駆動系検出手段の回転信号から印刷速度を求め
る。次にインキ移しロールの揺動サイクルを一定に制御
し、絵柄面積率計で色ごとの絵柄面積率演算し、メモリ
ーテーブル内に前記印刷速度と共に記憶する。さらに、
絵柄面積率と接触時間比の関数式および紙質,インキ質
を表わす係数bテーブルを記憶している。そして、印刷
速度と絵柄面積率および紙質,インキ質テーブルの補正
係数より、インキ移しロールがインキ出しロールとイン
キ練りロールと接触する接触時間を求め、タイマーを介
して方向切換弁のソレノイドをON/OFF制御する。 この制御信号は、方向切換弁を制御し、空圧源からの
供給される圧縮空気をエアーシリンダのピストン側また
はロッド側に供給し、インキ移しロールがインキ出しロ
ールに接触する時間とインキ練りロールに接触する時間
を保持しつつ、所定の揺動サイクルで揺動し、最適なイ
ンキを供給することができる。 また、別の発明の態様としては、下記の通りである。
インキ移しロールの接触時間を一定とし、インキ移しロ
ールの揺動サイクルを制御するものである。 すなわち、版胴回転数を検出した信号は印刷速度に変
換し、メモリテーブルに記憶される。このメモリテーブ
ルには印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの関
係を絵柄面積率をパラメータとして、関数式を記憶して
いる。 関数式は絵柄面積率を係数として記憶している。この
関数式を基に、インキ移しロールの揺動サイクルを求
め、さらに揺動サイクルに対応する1サイクルの時間を
求め、同1サイクルの時間を基にタイマーを介して方向
切換弁のソレノイドをON/OFF制御することにより、イン
キ移しロールの揺動動作を制御し、インキ出しロールか
らインキ練りロールへ最適なインキを供給するようにし
た。 以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳述
する。なお、制御装置としてはマイクロコンピュータを
用いる。 [第1実施例] 本例は、インキ移しロールの揺動サイクルを一定と
し、インキ移しロールの接触時間を制御する例である。 第1図はオフセット輪転印刷機におけるインキ移しロ
ールの揺動装置および揺動制御装置の概略図を示し、第
2図は同インキ移しロールの揺動装置の斜視図を示す。 両図において、インキ壷1内のインキはインキ出しロ
ール2に接し、回転するインキ出しロール2の外周上の
インキを揺動可能なインキ移しロール3を介して、回転
するインキ練りロール4にインキを転移するように構成
している。 このインキ移しロール3は、連結軸5に揺動自在に支
持された一対のスイングアーム6に軸支され、スイング
アーム6の下方にはエアーシリンダ7のロッド7a端を係
合している。 このシリンダ7のピストン側およびロッド側には、4
方向切換弁8を介して、空圧源に接続している。版胴駆
動系の回転数は近接スイッチ10により検知され、制御装
置11に入力され記憶される。 メモリーテーブル12は、第3図に示すように最適関数
テーブル12a,関数式テーブル12b,係数bテーブル12e,紙
質,インキ質テーブル12cが記憶されている。関数式テ
ーブル12bの中の関数式K=bS,および係数bテーブル12
eのデータb1,b2,b3によって、印刷速度をパラメータと
して、揺動サイクルを一定とした場合のインキ移しロー
ル3の接触時間が決定される。すなわち、上記関係式K
=bSは第4図に示すように接触時間比K(ただし、T1は
インキ移しロール3のインキ出しロール2に接触してい
る時間,T2はインキ練りロール4に接触している時間
と、絵柄面積率計16によって計測した絵柄面積率を平均
した平均絵柄面積率(%)Sの関係を示す。係数bテー
ブル12e中の係数b1,b2,b3…は、印刷速度によって決ま
る定数である。 この接触時間比K(%)と平均絵柄面積率S(%)は
印刷機の能力を100%としたときの比率である。紙質,
インキ質テーブル12Cには、上記関係式K=bSの係数b
(版胴回転数によって決まる係数)を補正する補正値
C1,C2,C3が記憶されている。13はタイマーでインキ移し
ロールが前記ロールに接触する接触時間T1,T2を制御す
る。14は演算部でインキ移しロールの制御に必要な演算
処理を行なう。 15は制御部でインキ移しロール3の制御信号を処理す
る。また16は絵柄面積率計で、印刷紙に印刷する絵柄を
各色ごとに分解して得られた各色の絵柄面積率を求め
る。 なお、インキ出しロール2の回転数は印刷速度に比例
して増加するものとし、インキ移しロール3がインキ出
しロールのインキ膜と接触可能な範囲にある。 なお、前記紙質,インキ質テーブル12Cは、新聞紙,
コート紙,アート紙等によって決まる紙質のランクと、
インクの色、たとえば、赤,青,黄等のよる物理的性質
に基づくランクの組合わせによって係数化した内容のデ
ータが収納されている。 このデータは、前記係数bと同じレベルで係数化され
たもので、前記関数式K=bSの係数bを補正する値とし
て用いられる。 次に第1実施例のインキ移しロールの揺動動作につい
て述べる。 版胴駆動系の回転数を測定する近接スイッチ10の信号
から印刷速度を求める。次にインキ移しロール3の揺動
回転数を一定に制御し、絵柄面積率計で色ごどの絵柄面
積率は演算部で平均絵柄面積率を演算し、メモリーテー
ブル内に前記印刷速度と共に記憶する。さらに、平均絵
柄面積率と接触時間比K(T1/T2)の関数式(第4図)
および印刷速度の係数bテーブル12eを記憶している。
そして、印刷速度と平均絵柄面積率および前記係数bの
補正値としての紙質,インキ質テーブル12cにより、イ
ンキ移しロール3がインキ出しロール2とインキ練りロ
ール4と接触する接触時間T1,T2を求める。そして、こ
の接触時間T1,T2を基に、タイマー13を介して4方向切
換弁8のソレノイドをON/OFF制御する。 この制御信号は、4方向切換弁8を制御し、空圧源か
らの供給される圧縮空気をエアーシリンダ7のピストン
側、またはロッド側に供給し、インキ移しロール3がイ
ンキ出しロール2に接触する時間T1とインキ練りロール
4に接触する時間T2を保持しつつ、所定の揺動サイクル
で揺動し、最適なインキを供給することができる。 [第2実施例] 本実施例は、第1実施例と同様のインキ移しロール装
置を用いて、インキ移しロール3の接触時間を一定と
し、インキ移しロールの揺動サイクルを制御装置11を用
いて制御するものである。 第1図において、10は稼働中の印刷機の版胴回転数を
検知する近接スイッチで、近接スイッチ10で検出した信
号は制御装置11内で印刷速度Vに処理され、メモリーテ
ーブル12内に記憶される。このメモリーテーブル12内に
は第5図に示すように印刷速度(%)Vとインキ移しロ
ール揺動サイクル(%)Nの関係を平均絵柄面積率Sを
パラメータとして、関数式N=aVを最適関式テーブル12
bに記憶している。 この印刷速度(%)および揺動サイクル(%)は、印
刷機の最高印刷速度Vおよび揺動サイクルNの能力上の
上限を100%としたときの比率で表わす。上記関数式N
=aVの係数aは、a1,a2,a3…を係数aテーブル12dより
選び、印刷速度Vと係数aよりインキ移しロールの揺動
サイクルNを決定する。 なお、前記紙質,インキ質テーブル12Cは、新聞紙,
コート紙,アート紙等によって決まる紙質のランクと、
インキの色たとえば、赤,青,黄等による物理的性質に
基づくランクの組合わせによって係数化した内容のデー
タが収納されている。 このデータは前記係数aと同じレベルで係数化された
もので、前記関数式N=aVの係数aを補正する値として
用いられる。 次に第2実施例のインキ移しロールの揺動動作につい
て述べる。 まず、近接スイッチ10の信号から印刷速度Vを求め
る。そして、インキ移しロール3のインキ出しロール2
とインキ練りロール4との接触時間T1,T2をそれぞれ一
定になるようにタイマー13にセットする。さらに絵柄面
積率計16で測定した各色ごとの刷版の絵柄面積率を測定
する。同絵柄面積率は、演算部14で平均絵柄面積率Sを
求め、さらに前記版胴印刷速度Vと平均絵柄面積率Sと
の関係よりインキ移し揺動サイクルN(%)を求める。
この揺動サイクルより揺動サイクルに対応する1サイク
ルの時間を求め、同サイクルの時間を基にタイマー13、
制御部15を介して、方向切換弁7のソレノイドをON/OFF
制御することによって、インキ移しロール3の揺動動作
を制御し、インキ出しロール2からインキ練りロール4
へ最適なインキを供給するようにした。 [第3実施例] 本実施例は第1実施例で述べたインキロール装置およ
びインキロールの揺動制御装置を用いてインキ移しロー
ルの揺動制御を行なう点で同じである。 本実施例では、インキ移しロールの揺動サイクルを一
定として、接触時間T1,T2を変更し、かつ一次関数式K
=BSを複数組合わせてインキの最適制御を行なうもので
ある。 すなわち、第6図に示すように、複数の平均絵柄面積
率S1,S2を境として、一次関数K1=B1S1,K2=B2S2,K3=B
3S3を適用し、平均絵柄面積率Sと接触時間比Kの関係
を形成する。そして、紙質,インキ質テーブル12C内の
補正係数を上記係数に加えて上記一次関数式K1′=B1′
S1,K2=B2′S2,K3=B3′S3として補正し、インキ移しロ
ールがインキ出しロール2とインキ練りロール4に接触
する接触時間を制御するようにした。 [第4実施例] 本実施例は第2実施例で述べたインキロール装置およ
びインキロールの揺動制御装置を用いてインキ移しロー
ルの揺動制御を行なう点で同じである。 本実施例では、インキ移しロールの接触時間T1,T2を
一定とし、同揺動サイクルNを変更し、かつ一次関数式
N=AVを複数組合せてインキの最適制御を行なうもので
ある。 すなわち、第7図に示すように、複数の印刷速度
(%)V1,V2を境として、一次関数N1=A1V1,N2=A2V2,N
3=A3V3を適用し、揺動サイクルNと印刷速度Vの関係
を形成する。そして、紙質,インキ質テーブル12c内の
補正係数C1,C2,C3を所定係数に加えて、上記一次関数式
N1′=A1′V1′,N2′=A2′V2′,N3′A3′V3′として補
正し、インキ移しロール3がインキ出ロール2とインキ
練りロール4間を揺動する揺動時間を制御するようにし
た。 なお、前記した実施例1,2,3,4は共にインキ出しロー
ル2は印刷速度に比例して、回転数が若干上昇するよう
に版胴駆動系と接続されている。さらに、両面印刷時に
同一の印刷ユニット内の上下にインキ装置を設けた両面
印刷機の場合には、インキ移しロール3の揺動サイクル
が同じであると、前記印刷ユニットの版胴に同時に衝撃
力が加わり、両版胴が共振してタブリを生ずることがあ
る。 このため、接触時間パターンに遅延時間を与えた同一
パターンを付与することによって、インキ移しロール3
の揺動サイクルに位相差を与え、前記振動を緩和し、も
って印刷品質の向上を計るようにしている。 [発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、インキローラ群
を駆動する駆動系とは独立に駆動源を設け、この駆動力
により、一支点を中心に揺動可能とした一対の揺動アー
ムに軸支したインキ移しロールのインキ出ロールとイン
キりロールの揺動サイクルを制御して、インキ移しロー
ルを揺動制御することにより、インキ出しロールからイ
ンキりロールに最適なインキ量を供給することができ、
印刷品質を向上することができる。 また、同様に本発明は、インキ移しロールがインキ出
しロールとインキ練りロールに最適な揺動サイクルで接
触せしめ最適なインキの供給を行ない、印刷品質の向上
を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、オフセット輪転印刷機のインキ移しロールの
揺動装置および揺動制御装置を示す。 第2図はインキ移しロールの揺動装置を示す斜視図、第
3図は、第1図のメモリテーブル12の詳細を示す図、第
4図,第6図は平均絵柄面積率Sと接触時間比の関係を
示す図、第5図,第7図は印刷速度(%)Vとインキ移
しロール揺動サイクルNの関係を示す図。 2:インキ出しロール,3:インキ移しロール 4:インキ練りロール,6:スイングアーム 9:版胴駆動系,10:近接スイッチ 11:制御装置,12:メモリテーブル 13:タイマー,14……演算部 15,制御部,16:絵柄面積率計
揺動装置および揺動制御装置を示す。 第2図はインキ移しロールの揺動装置を示す斜視図、第
3図は、第1図のメモリテーブル12の詳細を示す図、第
4図,第6図は平均絵柄面積率Sと接触時間比の関係を
示す図、第5図,第7図は印刷速度(%)Vとインキ移
しロール揺動サイクルNの関係を示す図。 2:インキ出しロール,3:インキ移しロール 4:インキ練りロール,6:スイングアーム 9:版胴駆動系,10:近接スイッチ 11:制御装置,12:メモリテーブル 13:タイマー,14……演算部 15,制御部,16:絵柄面積率計
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.インキ出しロールとインキ練りロールの間にインキ
移しロールを位置し、同インキ移しロールは一対のスイ
ングアームに両端を支持し、同スイングアームは連結軸
によって連結し、スイングアームに連結されたエアーシ
リンダと同エアーシリンダの動作を切換える方向切換弁
によって、前記インキ出しロールと前記インキ練りロー
ルにそれぞれ交互に接触する前記インキ移しロールの揺
動動作を制御するように構成したインキ移しロールの揺
動装置において、 印刷機の版胴回転数を検知する検知手段と、 印刷紙に印刷する印刷上の絵柄を各色ごとに分解して得
られた各色の絵柄面積率を求める絵柄面積率計と、 紙質とインキ質の段階を予め定めた紙質,インキ質テー
ブルと、インキ移しロールがインキ出しロールとインキ
練りロールにそれぞれ接触する接触時間比と平均絵柄面
積率の関係を印刷速度をパラメータとして関数式を記憶
するメモリテーブルと、 前記検知手段から得られた版胴回転数を基に前記紙質,
インキ質テーブル内のデータを補正値として、前記メモ
リテーブルからインキ移しロールの前記接触時間を求め
る演算部と、 同接触時間を基にタイマーを介して方向切換弁のソレノ
イドをON/OFF制御し、インキ移しロールの揺動回数を版
胴回転数に対し可変とする制御部と を設けたことを特徴とするインキ移しロールの揺動制御
装置。 2.前記制御装置は、稼働中の印刷機の版胴駆動系の回
転数を検知する検知手段と、印刷紙に印刷する印刷上の
絵柄を各色ごとに分解して得られた各色の絵柄面積率を
求める絵柄面積率計と、 紙質およびインキ質の段階を定めた関数テーブルと、 印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの関係式を
平均絵柄面積率をパラメータとして記憶するメモリテー
ブルと、 前記検知手段から得られた回転数を基に、印刷速度と紙
質、インキ質テーブル内のデータを補正値として、イン
キ移しロールの揺動サイクルを求め、同揺動サイクルに
対応する1サイクルの時間を求める演算部と、 同1サイクルの時間を基にタイマーを介して方向切換弁
のソレノイドをON/OFF制御する制御部を設けたことを特
徴とする特許請求の範囲1項記載のインキ移しロールの
揺動制御装置。 3.インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練り
ロールにそれぞれ接触して揺動する揺動サイクルを一定
として、インキ移しロールの前記接触時間比と平均絵柄
面積率の関係を印刷速度をパラメータとして、複数の平
均絵柄面積率を境として、複数の一次関数式を適用した
ことを特徴とする特許請求の範囲2項記載のインキ移し
ロールの揺動制御装置。 4.インキ移しロールがインキ出しロールとインキ練り
ロールにそれぞれ接触して揺動する接触時間を一定と
し、印刷速度とインキ移しロールの揺動サイクルの関係
式を平均絵柄面積率をパラメータとし、複数の印刷速度
を境として、複数の一次関数式を適用したことを特徴と
する特許請求の範囲3項記載のインキ移しロールの揺動
制御装置。 5.制御装置は、コンピュータであることを特徴とする
特許請求の範囲第1項,第2項,第3項,第4項記載の
インキ移しロールの揺動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324530A JP2715081B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | インキ移しロールの揺動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324530A JP2715081B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | インキ移しロールの揺動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01165440A JPH01165440A (ja) | 1989-06-29 |
JP2715081B2 true JP2715081B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=18166832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62324530A Expired - Fee Related JP2715081B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | インキ移しロールの揺動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2715081B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4428403C2 (de) * | 1994-08-11 | 1996-07-11 | Roland Man Druckmasch | Heberantrieb einer Druckmaschine |
DE10159698B4 (de) * | 2000-12-14 | 2015-03-26 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Verfahren zum Einstellen einer Farbmenge, die einem Druckzylinder einer Druckmaschine zugeführt wird |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49104709A (ja) * | 1973-02-12 | 1974-10-03 | ||
JPH0327794Y2 (ja) * | 1981-02-09 | 1991-06-17 |
-
1987
- 1987-12-22 JP JP62324530A patent/JP2715081B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01165440A (ja) | 1989-06-29 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |