JP2714935B2 - トーションレース機を用いる組物組織と耳組織との連組方法 - Google Patents

トーションレース機を用いる組物組織と耳組織との連組方法

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JP2714935B2 JP33278095A JP33278095A JP2714935B2 JP 2714935 B2 JP2714935 B2 JP 2714935B2 JP 33278095 A JP33278095 A JP 33278095A JP 33278095 A JP33278095 A JP 33278095A JP 2714935 B2 JP2714935 B2 JP 2714935B2
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トーションレース
機を用いる組物組織と耳組織との連組方法に関する。
【0002】
【従来の技術】斜行経糸を斜めに交差させた組物組織の
機械的な組み工程は、トーションレース機を用いて行わ
れていた。図3や図4に示したように、トーションレー
ス機では、並設された多数のボビン5…から繰り出した
斜行経糸1…がそれらの繰出し位置よりも上方に配備さ
れた集合筒7に導かれる。そして、特定のボビン5aに
ついては、そのボビン5aから斜行経糸1を繰り出しな
がらそのボビン5aを図3に示した蛇行経路Lに沿って
次々と隣接するボビン5を迂回させるように運行する。
したがって、特定のボビン5aについては、そのボビン
5aが図3の仮想線イで示す位置に達したときには、図
4のようにそのボビン5aから繰り出された斜行経糸1
aがそれに対応するボビン5bから繰り出された斜行経
糸1bの下に入り、次にそのボビン5aが図3の仮想線
ロで示す位置に達したときには、図4に仮想線で示した
ようにそのボビン5aから繰り出された斜行経糸1aが
それに対応するボビン5dから繰り出された斜行経糸1
dの上に入る。他のボビン5…についても同様の運行が
行われる。このため、それぞれのボビン5…から繰り出
された斜行経糸1…が相互に斜めに交差して組物組織が
組まれる。なお、斜行経糸1…同士の交差がなされたと
きには、叩き部材6…が図3の矢印のように動くことに
よってその交差箇所の叩き締めがなされる。
【0003】トーションレース機を用いて組んだ一単位
の組物組織Aの典型例を図2に例示してある。同図の組
物組織Aは複数のボビンから各別に斜行経糸1…を繰り
出しながらそれらのボビンを図3に示した蛇行経路Lで
運行させて組んだ一単位(一玉または一手)の組物組織
である。この組物組織Aでは、それぞれの斜行経糸1…
が組物組織Aの幅方向で一端側から他端側へ斜めに延
び、それぞれの端部ではそれらの斜行経糸1…が斜めに
反転しており、また、異なる斜行経糸1,1同士は斜め
に交差して組み目を形成している。このような組物組織
Aは一単位だけで組み布とされたり、あるいは、必要に
応じて同じ柄物または異なる柄物の組物組織Aが幅方向
に連成されて所望幅の組み布とされたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2で説明したような
組物組織Aは複数本の斜行経糸1…だけを用いて組まれ
たものであって、それらの斜行経糸1…を横切る緯糸を
持たないので、その端縁が形崩れしやすくなっている。
このような端縁の形崩れを防ぐためには、組物組織Aの
端縁にかがり縫いなどを施すことが有効であるけれど
も、そのようにすることは煩わしく、しかも熟練を要す
るばかりでなく、組むことによって形成される組物組織
にかがり縫いといった別の手法が加わることになるの
で、組物としての商品価値を低下させるおそれがある。
また、図2で説明した組物組織Aは複数本の斜行経糸1
…だけを用いて組まれたものであって、それらの斜行経
糸1…を横切る緯糸を持たないので、組物組織のみによ
り構成されている布地は、縦(丈)方向に引っ張られる
とき縦(丈)方向が伸びすぎる欠点を有していた。した
がって、かかる組物布地をたとえば帯地として利用する
場合、帯を締めずらいものであった。
【0005】本発明は以上の事情の下でなされたもので
あり、組物組織に、その組物組織よりも細かな組み目を
有するように斜行経糸を組んだ耳組織を連成し得る方法
を提案することによって、組むという手法だけで組物組
織の端縁の形崩れを防ぐことができるようにすることを
目的とする。また、本発明は組物組織に、組物組織の端
縁にその組物組織よりも細かな組み目を有するように斜
行経糸を組んだ耳組織を連成させることにより、組物組
織のみにより構成されている布地の欠点とされていた縦
(丈)方向の伸びを抑制した布地を製作することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本の斜行
経糸を斜めに交差させた組物組織を組む工程と、組物組
織よりも細かな組み目を形成しながら複数本の斜行経糸
を斜めに交差させた耳組織を組む工程とをトーションレ
ース機を用いて併行させ、組物組織を形成するすべての
斜行経糸を斜めに反転させて引掛け部を形成するとき
に、その引掛け部に耳組織を形成する複数本の斜行経糸
から選ばれた所定の斜行経糸を斜めに反転掛止させる、
というものである。
【0007】この方法であると、組物組織の斜行経糸の
反転によって形成された引掛け部と、耳組織の所定の斜
行経糸の反転部とが掛止するので、かがり縫いなどを施
さずに、斜行経糸で組むことによって形成された耳組織
を組物組織に連成してその組物組織の端縁の型崩れを防
ぐことができる。そして、組物組織を形成している斜行
経糸の引掛け部に反転掛止される耳組織の斜行経糸は、
耳組織を形成する複数本の斜行経糸から選ばれた所定の
斜行経糸であるので、1つの引掛け部には耳組織側の1
つの斜行経糸だけが引っ掛けられるようになり、連成箇
所での糸の“引き吊り”といった不都合が生じるのを回
避することができる。また、本発明による布地は、組物
組織の端縁にそれよりも細かな組み目を有する耳組織を
連組することができるので、組物組織のみにより構成さ
れている布地に比べ、縦(丈)方向の伸びを抑制するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明方法により連組され
た組物組織Fと耳組織Eとを示す平面図である。同図に
おいて、1F…は組物組織Fの複数本の斜行経糸を示
し、1E,2E,3E,4E,5Eは耳組織Eの斜行経
糸を示している。組物組織Fや耳組織Eはいずれも図3
や図4で説明したトーションレース機を用いて組まれて
おり、また、それら両組織F,E同士はトーションレー
ス機を用いて連組されている。
【0009】この実施形態において、耳組織Eは5本の
斜行経糸1E,2E,3E,4E,5Eを用いて組み目
が組物組織Fよりも小さくなるように組まれているのに
対し、組物組織Fは耳組織Eよりも多い複数本の斜行経
糸1Fを用いて組まれている。すなわち、トーションレ
ース機を運転することによって、複数本の斜行経糸1F
…を斜めに交差させた組物組織Fを組む工程と、組物組
織Fよりも細かな組み目を形成しながら5本の斜行経糸
1E,2E,3E,4E,5Eを斜めに交差させた耳組
織Eを組む工程とが併行される。そして、上記トーショ
ンレース機の運転によって組物組織Eを形成するすべて
の斜行経糸1F…を次々と斜めに反転させて引掛け部
a,b,c…を形成していくときに、それらの引掛け部
a,b,c…が形成されるごとに、形成された引掛け部
a,b,c…に耳組織Eを形成する5本の斜行経糸1
E,2E,3E,4E,5Eから選ばれた所定の斜行経
糸1E,3E,5Eを次々と斜めに反転掛止させる。
【0010】この実施形態では、耳組織Eに5本の斜行
経糸1E,2E,3E,4E,5Eを用い、そのうちの
3本の斜行経糸1E,3E,5Eを組物組織Eを形成す
るすべての斜行経糸1F…の引掛け部a,b,c…に反
転掛止させているけれども、耳組織Eに用いる斜行経糸
の数や、組物組織Eの斜行経糸1F…の引掛け部a,
b,c…に反転掛止させる耳組織E側の斜行経糸の数は
増減することが可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、トーションレース機を
用いて、組物組織の端縁にそれよりも細かな組み目を有
する耳組織を連組することができるので、組物組織の端
縁にかがり縫いなどを施さずに、組み工程だけで組物組
織の端縁の形崩れを防ぐことができるようになる。その
ため、生産効率がかがり縫いを施す場合に比べて格段に
向上するばかりでなく、組むことによって形成される組
物組織にかがり縫いといった別の手法が加わって組物と
しての商品価値が低下してしまうというおそれがなくな
る。また、本発明は、組物組織の端縁にそれよりも細か
な組み目を有する耳組織を連組することができるので、
組物組織のみにより構成されている布地に比べ、本発明
にかかる布地は縦(丈)方向の伸びを抑制することがで
きる。即ち、組物組織の端縁に構成される耳組織は、組
物組織よりも細かな組み目により構成されていることか
ら、組物組織に比べ縦(丈)方向の伸びが殆どない。し
たがって、この耳組織と連組された組物組織においても
縦(丈)方向の伸びが抑制され、組物組織のみにより構
成されている布地の欠点とされていた縦(丈)方向の伸
びを抑制した帯地などを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で連組された組物組織と耳組織を示
す平面図である。
【図2】トーションレース機を用いて組んだ一単位の組
物組織の典型例を示す平面図である。
【図3】トーションレース機での斜行経糸を繰り出すボ
ビンの運行状態を平面的に表した説明図である。
【図4】トーションレース機での斜行経糸を繰り出すボ
ビンの運行状態を側面から見て表した説明図である。
【符号の説明】
F 組物組織 E 耳組織 1F 組物組織の斜行経糸 1E,2E,3E,4E,5E 耳組織の斜行経糸 a,b,c 引掛け部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の斜行経糸を斜めに交差させた組
    物組織を組む工程と、組物組織よりも細かな組み目を形
    成しながら複数本の斜行経糸を斜めに交差させた耳組織
    を組む工程とをトーションレース機を用いて併行させ、 組物組織を形成するすべての斜行経糸を斜めに反転させ
    て引掛け部を形成するときに、その引掛け部に耳組織を
    形成する複数本の斜行経糸から選ばれた所定の斜行経糸
    を斜めに反転掛止させることを特徴とするトーションレ
    ース機を用いる組物組織と耳組織との連組方法。
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