JP2714852B2 - 液晶性化合物 - Google Patents

液晶性化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,表示素子又は電気光学素子に有用な液晶性
化合物に関する。
〔従来の技術〕
近年,強誘電性液晶は,従来のネマチック型液晶に比
較して,速い応答速度に特徴があることから,多方面で
応用研究が盛んになされている。例えば第1表に示す化
合物がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕 強誘電性は液晶相のSc相,その他数種の相に発現す
る性質であるが,実用上重要なのはSc相である。第1
表に示すように従来の化合物の多くにはScの低温域に
Sc相以外のスメクチック相が発現することが多く,実
用的な使用温度範囲を確保する上で妨げとなっている。
そこでSc相の低温域にSc相以外のスメクチック相の
発現のない液晶化合物が望まれている。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者等は,上記観点から鋭意研究の結果,Sc
の低温域に他のスメクチック相を有しない化合物を見出
し,本発明に到った。
すなわち,本発明は,一般式〔I〕 (式中Rは不斉炭素原子を有するアルキル基を,Rは直
鎖アルキル又はアルコキシ基を,Xは水素原子又はハロゲ
ン原子を,Yは基−C≡C−,基−CH2CH2−又は Zは基−C≡C−,基−CH2CH2−又は nは0又は1をそれぞれ示す)で表わされる液晶性化合
物である。
本発明においては,上記一般式〔I〕で表わされる液
晶性化合物を少なくとも1種含有させた液晶組成物とし
て使用することもできる。
一般式〔I〕で表わされる化合物の典型例を具体的に
示すと,式中のY, Z及びnの組合せにより,次のグループに分けることが
できる。
(式中R,R及びXは前記と同じ意義を有する。) ROHとしては不斉炭素原子を有する光学活性アルコ
ールであれば何でも使用できるが,産業上の汎用性を考
えて,安価で入手できる,例えば1級の基として,2−メ
チルブチル基,3−メチルペンチル基,4−メチルヘキシル
基,5−メチルヘプチル基,6−メチルオクチル基,3,7−ジ
メチルオクチル基などが,また2級の基として,1−メチ
ルプロピル基,1−メチルブチル基,1−メチルペンチル
基,1−メチルヘキシル基,1−メチルヘプチル基,1−メチ
ルオクチル基などを有する光学活性アルコールが挙げら
れる。
本発明の化合物の製造法の概略を示すと次のようにな
る。
(式中R,R及びXは前記と同じ意義を有し,mは0又は
1を示す。) 〔発明の作用及び効果〕 本発明の化合物はSc相の低温域に他のスメクチック
相がないため,室温を含めた実用的なSc相の温度域を
得てゆく上で重要な化合物となることが期待される。
〔実施例〕
以下に実施例を例示して,本発明を説明するが,実施
例中の%は重量%を示すものとする。
製造例1 4−アルコキシカルボニルフェニルアセチレ
ン〔B〕の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた500ccの三つ
口フラスコに,窒素気流中で4−アルコキシカルボニル
ブロムベンゼン64mmol,3−メチル−1−ブチン−3−オ
ール5.91g(70mmol),トリフェニルホスフィン270mg,
ジクロルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム触
媒140mg(0.20mmol)及びトリエチルアミン60mlを仕込
み,撹拌溶解し,ヨウ化銅45mgを加えた。室温で3時間
撹拌後,徐々に加熱し,30分要して内温を80℃とした。
この温度で10時間反応させた。反応後は室温に戻し,ト
リエチルアミンを減圧下留去し,残留物にエーテル300m
lを加えて水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥した。過
後,エーテルを留去し,残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(200メッシュのシリカゲル100g,展開溶
媒:ジクロルメタン)にかけて,次式の化合物〔A〕を
中間化合物として得た。
撹拌器,温度計及び蒸留装置を備えた300cc.の三つ口
フラスコに,窒素気流中で上記化合物〔A〕57.8mmol,
無水トルエン120ml及びナトリウムハイドライド(60%
ヌジュール分散剤)200mgを仕込み,室温で30分間撹拌
した。徐々に加熱し,30分要して内温を70℃とした。ア
セトン(副生物)の還流が始まり,トルエンと共に留出
しはじめるが,さらに加熱して留出温度がトルエンの沸
点となるまで反応を続けた。この間2時間を要し留出し
た溶媒は60mlであった。反応終了後,室温に戻し,ベン
ゼン100ml加えて水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。過後,有機溶媒を留去し,残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(200メッシュのシリカゲル100
g,展開溶媒:ベンゼン)にかけて,第3表の4−アルコ
キシカルボニルフェニルアセチレン〔B〕を85〜88%の
収率で得た。その構造はIR及びNMRスペクトルで確認し
た。
結果を第2表に示す。
製造例2 アルキル−6−クロルニコチン酸エステル及
び4′−アルコキシカルボニルフェニル−6−クロルニ
コチン酸エステル〔D〕の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三ツ
口フラスコに,光学活性アルコール又は光学活性アルコ
キシカルボニルフェノール15mmolとピリジン10mlを入れ
て溶解した。このピリジン溶液に,ジクロルエタン20ml
に溶解した6−クロルニコチン酸クロライド17mmolを氷
冷下に加え,室温とした後,さらに24時間撹拌した。減
圧にてジクロルエタン及びピリジンを留去し,残留物を
エーテル100mlに溶解,10%NaOH水溶液で洗浄,無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。過後,エーテルを留去,残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200メッシ
ュのシリカゲル100g,展開溶媒:ジクロルメタン)にか
けて,第3表のアルキル−6−クロルニコチン酸エステ
ル又は4′−アルコキシカルボニルフェニル−6−クロ
ルニコチン酸エステル〔D〕を90〜98%の収率で得た。
結果を第3表に示す。
製造例3 p−アルコキシ(又はアルキル)フェニル−
6−クロルニコチン酸エステル〔E〕(X=H)の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三ツ
口フラスコに,p−アルコキシ(又はアルキル)フェノー
ル30mmolと無水ピリジン20mlを仕込み,撹拌下に溶解し
た。このピリジン溶液に,6−クロルニコチニルクロライ
ド35mmolを含むジクロルエタン溶液50mlを氷冷下加え
た。反応温度を室温に戻した後,40℃に加熱し,8時間撹
拌した。反応終了後,ベンゼンを加え,水洗,10%苛性
ソーダのアルカリ水洗,水洗の順で洗浄した後,無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し,残留
物をエタノールから単離精製し,第4表のp−アルコキ
シ(又はアルキル)フェニル−6−クロルニコチン酸エ
ステル〔E〕を72〜95%の収率で得た。
製造例4 4′−アルコキシ−3′−クロルフェニル−
6−クロルニコチン酸エステル〔E〕(X=Cl)の合成 p−アルコキシ(又はアルキル)フェノール30mmolの
代りに,4−アルコキシ−3−クロルフェノール30mmolを
用いる以外はすべて製造例3と同一条件で合成し,第4
表の4′−アルコキシ−3′−クロルフェニル−6−ク
ロルニコチン酸エステル〔E〕を83%の収率で得た。
以上の結果を第4表に示す。
製造例5 4−アルコキシ−3−フルオロフェニルアセ
チレン〔F〕(X=F)の合成 反応温度を90℃とし,原料のハロゲン化物を4−アル
コキシ−3−フルオロフェニルブロマイドとする以外は
製造例1と同一条件で反応させ,次式の化合物〔G〕を
中間化合物として得た。
撹拌器,温度計及び蒸留装置を備えた200ccの三ツ口
フラスコに,窒素気流中で前記4−(4′−アルコキシ
−3′−フルオロフェニル)−2−メチル−3−ブチン
−オール〔G〕37.9mmol,無水トルエン100ml及びナトリ
ウムハイドライド(60%ヌジョール分散剤)100mgを仕
込み,室温で30分間撹拌した。徐々に加熱し,30分要し
て内温を70℃とした。アセトン(副生物)の還流が始ま
り,トルエンと共に留出しはじめるが,さらに加熱して
留出温度がトルエンの沸点となるまで反応を続けた。こ
の間2時間を要し,留出した溶媒は50mlであった。反応
終了後,室温に戻し,ベンゼン100mlを加えて水洗,無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。過後,有機溶媒を留去
し,残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20
0メッシュのシリカゲル100g,展開溶媒:ヘキサン)にか
けて第5表の4−アルコキシ−3−フルオロフェニルア
セチレン〔F〕を80〜97%の収率で得た。その構造はIR
及びNMRスペクトルで確認した。
得られた各化合物の性状及び物性と共に結果を第5表
に示す。
実施例1 アルキル−6−(p−アルコキシフェニルエ
チニル)ニコチン酸エステル〔Ia〕(X=H)の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた100ccの三ツ
口フラスコに,窒素気流中で製造例2で得られた光学活
性アルキル−6−クロルニコチン酸エステル〔D〕23.3
mmol,4−置換フェニルアセチレン23.3mmol,トリフェニ
ルホスフィン100mgジクロルビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム触媒60mg及びトリエチルアミン50mlを
仕込み,撹拌溶解し,ヨウ化銅20mgを加えた。室温で2
時間撹拌後,徐々に加熱し,30分要して内温を80℃とし
た。この温度で16時間反応させた。反応後は室温に戻
し,トリエチルアミンを減圧下留去し,残留物にエーテ
ル100mlを加えて水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。過後,エーテルを留去し,残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(200メッシュのシリカゲル100
g,展開溶媒:ジクロルメタン)にかけて単離精製した。
石油エーテルから再結晶化して第6表のアルキル−6−
(p−アルコキシフェニルエチニル)ニコチン酸エステ
ル〔Ia〕(X=H)を71〜80%の収率で得た。各化合物
の構造はIR,NMRスペクトルデータで確認した。
例〔化合物No.8〕収率80% 実施例2 アルキル−6−(4′−アルコキシ−3′−
フルオロフェニルエチニル)ニコチン酸エステル〔Ia〕
(X=F)の合成 4−置換フェニルアセチレンの代りに製造例4で得ら
れた4−アルコキシ−3−フルオロフェニルアセチレン
〔F〕を用いる以外はすべて実施例1と同一条件で合成
し,第6表のアルキル−6−(4′−アルコキシ−3′
−フルオロフェニルエチニル)ニコチン酸エステル〔I
a〕を79%の収率で得た。
例.〔化合物No.5〕収率79% 以上実施例1及び2で得られた各化合物の相転移温度
を第6表に示す。
実施例3 p−アルコキシ(又はアルキル)フェニル−
6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチニル)ニ
コチン酸エステル〔Ib〕(X=H)の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた三ツ口フラス
コに,製造例3で得られたp−アルコキシ(又はアルキ
ル)フェニル−6−クロルニコチン酸エステル4.8mmol,
製造例1で得られた4−アルコキシカルボニルフェニル
アセチレン5.0mmol,トリフェニルホスフィン60mg,ジク
ロルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム触媒30
mg及びトリエチルアミン30mlを仕込み,撹拌溶解し,ヨ
ウ化銅6mgを加えた。窒素雰囲気下,室温で2時間撹拌
後,加熱し,80℃で16時間反応させた。反応後は室温に
戻し,トリエチルアミンを減圧下留去,残留物にエーテ
ルを加え水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥した。過
後,エーテルを留去,残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(200メッシュのシリカゲル100g,展開溶
媒:ジクロルメタン)にかけて単離精製した。ヘキサン
から再結晶化して第7表のp−アルキル又はアルコキシ
フェニル−6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエ
チニル)ニコチン酸エステル〔Ib〕を71〜82%の収率で
得た。各化合物の構造はIR及びNMRスペクトルデータで
確認した。
例.〔化合物No.16〕収率77% 実施例4 4′−アルコキシ−3′−クロルフェニル−
6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチニル)ニ
コチン酸エステル〔Ib〕(X=Cl)の合成 p−アルコキシ(又はアルキル)フェニル−6−クロ
ルニコチン酸エステルの代りに製造例4で得られた4′
−アルコキシ−3′−クロルフェニル−6−クロルニコ
チン酸エステルを用いる以外はすべて実施例3と同一条
件で合成し,第7表の4′−アルコキシ−3′−クロル
フェニル−6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエ
チニル)ニコチン酸エステル〔Ib〕を77%の収率で得
た。化合物の構造はIR及びNMRスペクトルデータで確認
した。
例.〔化合物No.19〕収率77% 以上実施例3及び4で得られた各化合物の相転移温度
を第7表に示す。
実施例5 4′−(p−アルコキシカルボニルフェニ
ル)オキシカルボニルフェニル−6−(p−アルコキシ
フェニルエチニル)ニコチン酸エステル〔Ic〕(X=
H)の合成 撹拌器,温度計及び還流冷却器を備えた三ツ口フラス
コに,4′−アルコキシカルボニルフェニル−6−クロル
ニコチン酸エステル4.8mmol,4−アルコキシフェニルア
セチレン5.0mmol,トリフェニルホスフィン60mg,ジクロ
ルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム触媒30mg
及びトリエチルアミン30mlを仕込み,撹拌溶解し,ヨウ
化銅6mgを加えた。窒素雰囲気下,室温で2時間撹拌後,
80℃に加熱し,16時間反応させた。反応後,室温に戻
し,トリエチルアミンを減圧下留去,残留物にエーテル
を加えて水洗,無水硫酸ナトリウムで乾燥した。過
後,エーテルを留去,残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(200メッシュのシリカゲル100g,展開溶
媒:ジクロルメタン)にかけて単離精製した。ヘキサン
から再結晶して,第8表の4′−(p−アルコキシカル
ボニルフェニル)オキシカルボニルフェニル−6−(p
−アルコキシフェニルエチニル)ニコチン酸エステル
〔Ic〕を65〜84%の収率で得た。各化合物の構造はIR及
びNMRスペクトルデータで確認した。
例.〔化合物No.32〕収率69% 実施例6 4′−(p−アルコキシカルボニルフェニ
ル)オキシカルボニルフェニル−6−(4″−アルコキ
シ−3″−フルオロフェニルエチニル)ニコチン酸エス
テル〔Ic〕(X=F)の合成 4−アルコキシフェニルアセチレンの代りに製造例5
で得られた4−アルコキシ−3−フルオロフェニルアセ
チレンを用いる以外はすべて実施例5と同一条件で合成
し,第8表の4′−(p−アルコキシカルボニルフェニ
ル)オキシカルボニルフェニル−6−(4″−アルコキ
シ−3″−フルオロフェニルエチニル)ニコチン酸エス
テル〔Ic〕を65〜71%の収率で得た。化合物の構造はIR
及びNMRスペクトルデータで確認した。
例.〔化合物No.33〕収率65% 以上実施例5及び6で得られた各化合物の相転移温度
を第8表に示す。
実施例7 アルキル−6−〔p−アルコキシ(又は4′
−アルコキシ−3−フルオロ)フェニルエチル〕ニコチ
ン酸エステル〔Id〕(X=H又はF)の合成 撹拌器,温度計,還流冷却器及び水素ガスをためたゴ
ム風せんを備えたフラスコに,実施例1又は2で得たア
ルキル−6−〔p−アルコキシ(又は4′−アルコキシ
−3′−フルオロ)フェニルエチニル〕ニコチン酸エス
テル〔Ia〕4mmol,5%パラジウム−炭素触媒200mg,ベン
ゼン10ml及び酢酸エチル30mlを仕込み,水素ガス置換
後,室温で反応させた。反応の進行を簿層クロマトチッ
プで調べた。反応は約1.5時間でほぼ完了するが,さら
に0.5時間水素雰囲気中で反応を続けた。反応後は過
助剤を敷いたガラスフィルターで触媒を除去し,溶媒を
減圧下で留去した。反応粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(200メッシュのシリカゲル50g,展開
溶媒:ジクロルメタン)にかけて精製し,第9表のアル
キル−6−〔p−アルコキシ(又は4′−アルコキシ−
3−フルオロ)フェニルエチル〕ニコチン酸エステル
〔Id〕を90〜97%の収率で得た。各化合物の構造はIR及
びNMRスペクトルで確認した。
例1.〔化合物No.38〕収率90% 例2.〔化合物No.37〕収率92% 得られた各化合物の相転移温度を第9表に示す。
実施例8 p−アルコキシ(又はアルキル)フェニル−
6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチル)ニコ
チン酸エステル〔Ie〕(X=H)の合成 実施例7のアルキル−6−〔p−アルコキシ(又は
4′−アルコキシ−3′−フルオロ)フェニルエチニ
ル〕ニコチン酸エステル〔Ia〕の代りに実施例3で得た
p−アルコキシ(又はアルキル)フェニル−6−(p−
アルコキシカルボニルフェニルエチニル)ニコチン酸エ
ステル〔Ib〕を用いる以外はすべて実施例7と同一条件
で合成し,第10表のp−アルコキシ(又はアルキル)フ
ェニル−6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチ
ル)ニコチン酸エステル〔Ie〕を90〜97%の収率で得
た。各化合物の構造はIR及びNMRスペクトルデータで確
認した。
例.〔化合物No.46〕収率95% 実施例9 4′−アルコキシ−3′−クロルフェニル−
6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチル)ニコ
チン酸エステル〔Ie〕(X=Cl)の合成 実施例7のアルキル−6−〔p−アルコキシ(又は
4′−アルコキシ−3′−フルオロ)フェニルエチニ
ル〕ニコチン酸エステル〔Ia〕の代りに実施例4で得た
4′−アルコキシ−3′−クロルフェニル−6−(p−
アルコキシカルボニルフェニルエチニル)ニコチン酸エ
ステル〔Ib〕を用いる以外はすべて実施例7と同一条件
で合成し,第10表の4′−アルコキシ−3′−クロルフ
ェニル−6−(p−アルコキシカルボニルフェニルエチ
ル)ニコチン酸エステル〔Ie〕を92〜93%の収率で得
た。化合物の構造はIR及びNMRスペクトルデータで確認
した。
例.〔化合物No.49〕収率93% 以上実施例8及び9で得られた各化合物の相転移温度
を第10表に示す。
実施例10 4′−(p−アルコキシカルボニルフェニ
ル)オキシカルボニルフェニル−6−〔p−アルコキシ
(又は4″−アルコキシ−3″−フルオロ)フェニルエ
チル〕ニコチン酸エステル〔If〕(X=H又はF)の合
成 実施例7のアルキル−6−〔p−アルコキシ(又は
4′−アルコキシ−3′−フルオロ)フェニルエチニ
ル〕ニコチン酸エステル〔Ia〕の代りに実施例5又は6
で得た4′−(p−アルコキシカルボニルフェニル)オ
キシカルボニルフェニル−6−〔p−アルコキシ(又は
4″−アルコキシ−3″−フルオロ)フェニルエチニ
ル〕ニコチン酸エステル〔Ic〕を用いる以外はすべて実
施例7と同一条件で合成し,第11表の4′−(p−アル
コキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルフェニル
−6−〔p−アルコキシ(又は4″−アルコキシ−3″
−フルオロ)フェニルエチル〕ニコチン酸エステル〔I
f〕を91〜95%の収率で得た。各化合物の構造はIR及びN
MRスペクトルデータで確認した。
例1.〔化合物No.62〕収率94% 例2.〔化合物No.63〕収率93% 得られた各化合物の相転移温度を第11表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−14553(JP,A) 特開 平3−161473(JP,A) 特開 平3−115243(JP,A) 特開 平2−229174(JP,A) 特開 平2−229128(JP,A) 特開 平2−225434(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中Rは不斉炭素原子を有するアルキル基を,Rは直
    鎖アルキル又はアルコキシ基を,Xは水素原子又はハロゲ
    ン原子を,Yは基−C≡C−,基−CH2CH2−又は Zは基−C≡C−,基−CH2CH2−又は nは0又は1をそれぞれ示す)で表わされる液晶性化合
    物。
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