JP2711966B2 - 発光素子製造用ウエーハの検査方法 - Google Patents

発光素子製造用ウエーハの検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光素子製造用ウエーハ
の検査方法に関し、さらに詳しくはダブルヘテロ構造が
形成された発光素子製造用ウエーハの欠陥の有無を検査
する方法に関する。
【0002】
【発明の背景技術】発光ダイオード等の発光素子は、通
常、半導体基板上に複数の半導体層をエピタキシャル成
長により積層してpn接合を有する発光素子製造用ウエ
ーハを作製し、これを素子化することによって得られ
る。
【0003】図11は、本発明の一例であり、ダブルヘ
テロ(DH)構造を有するGaAlAs系発光素子製造
用ウエーハの断面を示す。図において、GaAsからな
る半導体基板10上には、Ga1-zAlzAs(但しzは
0<z<1なる数)で表される混晶型化合物半導体から
なるp型クラッド層11、Ga1-xAlxAs(但しxは
0<x<0.7なる数)で表される混晶型化合物半導体
からなるp型活性層12、及びGa1-yAlyAs(但し
yは0<y<1なる数)で表される混晶型化合物半導体
からなるn型クラッド層13が順次形成されている。こ
こで、上記x、y、zはx<y且つx<zの関係にあ
る。
【0004】前記p型活性層12近傍のp型クラッド層
11には、n型不純物が混入する等により、図11に示
すようなn型反転層14が部分的に形成されることがあ
る。このn型反転層14が形成されると、発光素子とし
ての構造が崩れ、その部分が欠陥となる。一方、前記p
型活性層12近傍のn型クラッド層13には、p型不純
物が混入する等により、図に示すようなp型反転層9が
部分的に形成されることがある。このp型反転層9が形
成されると、発光素子としての構造が崩れ、その部分も
欠陥となる。
【0005】また、p型活性層12は比較的薄いので、
エピタキシャル成長時の成長条件の異常等により、図1
1に示すようなp型活性層12が部分的に欠損した活性
層欠損領域17が生じる場合もある。この領域も欠陥と
なる。
【0006】このように発光素子製造用ウエーハに前記
欠陥が形成されると、それらを含んだ領域を用いて作製
した発光素子は電気特性や発光特性等で不良となり、用
いることができない。
【0007】そこで、従来、上記のような発光素子製造
用ウエーハの欠陥の有無をその電気的特性を測定して調
べていた。その方法は、例えば、製造された発光素子製
造用ウエーハに電極を付け、ダイシングして素子毎に分
離し、これらをランプとして組み立て、これに一定の電
流を流し、その電圧特性を調べるものであった。なお、
この検査は破壊試験となるので、ウエーハ全面での検査
ではなく部分検査となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の発光素子製造用
ウエーハの検査方法は、上記のように、発光素子製造用
ウエーハの所定の部分をランプとして組み立てた後にそ
の電気的特性を検査する方法であったので、ウエーハ段
階では不良部分を判定することができなかった。
【0009】従って、この方法は、発光素子製造用ウエ
ーハの検査方法としては、破壊試験であること、部分検
査なのでウエーハ全面の特性を保証することができない
こと、検査結果を得るまでに多大の時間を要すること等
の点で問題があった。
【0010】
【発明の目的】そこで本発明は、発光素子製造用ウエー
ハの欠陥検査を非破壊で且つ短時間に行うことができる
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明は、半導体基板上に活性層及びこの活性層を上下に挟
む上層側及び下層側クラッド層からなるダブルヘテロ構
造が形成されてなる発光素子製造用ウェーハの検査方法
であって、前記上層側クラッド層で吸収されず且つ前記
活性層で吸収される波長の光を含む照射光を前記発光素
子製造用ウェーハに照射し、照射に伴って生じる前記発
光素子製造用ウェーハからの二次光を観察することによ
り前記発光素子製造用ウェーハの欠陥の有無を検査する
発光素子製造用ウェーハの検査方法において、前記活性
層近傍の上層側クラッド層内又は下層側クラッド層内に
生じた導電型反転層を正常部とのフォトルミネッセンス
光強度差から判別することを特徴とする発光素子製造用
ウェーハの検査方法を提供する。
【0012】本願の請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の発光素子製造用ウェーハの検査方法において、
記照射光は、前記上層側クラッド層を構成する半導体の
バンドギャップよりも小さいエネルギーを有し、且つ前
記活性層を構成する半導体のバンドギャップよりも大き
なエネルギーを有する光を含むものである検査方法を提
供する。
【0013】本願の請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に発光素子製造用ウェーハの検査方法におい
て 前記発光素子製造用ウェーハの前記活性層はGa
1−xAlAs(但しxは0くx<0.7なる数)で
表される混晶型化合物半導体からなり、前記上層側クラ
ッド層はGa1−yAlAs(但しyは0<y<1且
つx<yなる数)で表される混晶型化合物半導体からな
り、さらに前記下層側クラッド層はGa1−zAl
s(但しzは0<z<1且つx<zなる数)で表される
混晶型化合物半導体からなるものである検査方法を提供
する。
【0014】本願の請求項4に係る発明は、請求項1に
記載の発光素子製造用ウェーハの検査方法において、前
記発光素子製造用ウェーハの前記活性層はGa 1−x
As(但しxは0.25<x<−Q.7なる数)で
表される混晶型化合物半導体からなり、前記上層側クラ
ッド層はGa 1−y Al As(但しyは0.25<y
<1且つx<yなる数)で表される混晶型化合物半導体
からなり、さらに前記下層側クラッド層はGa 1−z
As(但しzは0.25<z<1且つx<zなる
数)で表される混晶型化合物半導体からなり、前記照射
光の光源は、波長が600nmないし720nmの光を
含むハロゲンランプである検査方法を提供する。
【0015】本願の請求項5に係る発明は、請求項1に
記載の発光素子製造用ウェーハの検査方法において、前
記照射光はレーザ光源から出力される励起レーザ光であ
り、この励起レーザ光により前記発光素子製造用ウェー
ハ面を走査して前記二次光の強度を測定し、前記発光素
子製造用ウェーハ面上における前記二次光の強度分布を
求めることにより前記欠陥の有無を検査するものである
検査方法を提供する。
【0016】本願の請求項6に係る発明は、半導体基板
上に活性層及びこの活性層を上下に挟む上層側及び下層
側クラッド層からなるダブルヘテロ構造が形成されてな
る発光素子製造用ウェーハーの検査方法であって、前記
上層側クラッド層て吸収されず且つ前記活性層で吸収さ
れる波長の光を含む照射光を前記発光素子製造用ウェー
ハに照射し、照射に伴って生じる前記発光素子製造用ウ
ェーハからの二次光を観察することにより前記発光素子
製造用ウェーハの欠陥の有無を検査する発光素子製造用
ウェーハの検査方法において、前記活性層はGa 1−x
Al As(但しxは0.25<x<0.7なる数)で
表される混晶型化合物半導体からなり、前記上層側クラ
ッド層はGa 1−y Al As(但しyは0.25<y
<1且つx<yなる数)で表される混晶型化合物半導体
からなり、さらに前記下層側クラッド層はGa 1−z
As(但しzは0.25<z<1且つx<zなる
数)で表される混晶型化合物半導体からなり、前記照射
光の光源は、波長が600nmないし720nmの光を
含むハロゲンランプであり、前記活性層近傍の上層側ク
ラッド層内又は下層側クラッド層内に生じた導電型反転
層を正常部とのフォトルミネッセンス光強度差から判別
し、前記活性層が部分的に欠損した活性層欠損領域を前
記半導体基板面からの反射光から判別することを特徴と
する発光素子製造用ウェーハの検査方法を提供する。
【0017】以下、本発明の作用を説明する。
【0018】
【作用】図1は本発明の原理を説明する図である。図に
おいて、半導体基板10上にp型クラッド層11、p型
活性層12、及びn型クラッド層13が順次形成され、
発光素子製造用ウエーハを形成している。そして、図の
ように、p型活性層12近傍のp型クラッド層11内に
n型反転層14が形成されているとする。
【0019】この場合に、n型クラッド層13では吸収
されず且つp型活性層12で吸収される光を含む照射光
15を発光素子製造用ウエーハに照射する。すなわち、
この照射光15は、n型クラッド層13を構成する半導
体のバンドギャップよりも小さなエネルギー(長波長)
を有し、且つp型活性層12を構成するバンドギャップ
よりも大きなエネルギー(短波長)を有する光を含む。
【0020】このとき、n型反転層14を含む領域上の
p型活性層12において強いフォトルミネッセンス光1
6が生じる。これを確認することによりn型反転層14
の存在を知ることができる。
【0021】次に、図1〜図6を参照しながら、650
nm赤色発光ダイオード用GaAlAsダブルヘテロ型
エピタキシャルウエーハを例にとり、さらに具体的に説
明する。
【0022】図3に示すように、p型クラッド層11に
n型反転層が形成されていない発光素子製造用ウエーハ
に、n型クラッド層13に吸収されず且つp型活性層1
2に吸収される光として600〜650nmの波長を含
む照射光15を照射すると、照射光のうち上記波長の光
は、n型クラッド層13を透過した後、p型活性層12
に達してここで吸収される。そして、650nm付近の
波長のフォトルミネッセンス発光は生じるが、その強度
は極めて小さい。
【0023】ところが、図1に示すように、p型活性層
12近傍のp型クラッド層11内にn型反転層14が生
じている発光素子製造用ウエーハでは、その領域に照射
光15を照射すると、p型活性層12で吸収されるとと
もに、650nm付近の波長で赤色の強いフォトルミネ
ッセンス光16が生じる。このフォトルミネッセンス光
16は、正常部よりも赤色の強い発光であるので、肉眼
でも識別することができる。
【0024】これを半導体のエネルギーバンド構造で説
明すると、図4〜図6となる。すなわち、図3に示すよ
うにn型反転層14が形成されていない発光素子製造用
ウエーハのダブルヘテロ構造部分のエネルギーバンド構
造は、図4に示すような構造となる。ここで、図の右側
から順にp、p、nとなっているのはそれぞれp型クラ
ッド層11、p型活性層12、及びn型クラッド層13
に対応する。
【0025】上記の場合において、図の左側から入射し
たhνのエネルギーを持つ光は、n型クラッド層13を
透過してp型活性層12に達し、ここで吸収されて電子
及び正孔の対を生じさせる。
【0026】上記のようにして生じた電子及び正孔は、
それぞれn型クラッド層13側及びp型クラッド層11
側に拡散し、p型活性層12に留まる電子と正孔の対の
数は減少する。従って、これらの電子と正孔の対が再結
合して発光を生じる確率は非常に小さく、そのフォトル
ミネッセンス光の強度は極めて小さい。
【0027】しかし、図1に示すようにp型クラッド層
11に部分的にn型反転層14が形成されると、そのエ
ネルギーバンド構造は図5に示すような構造となる。こ
こで、p型活性層12に対応する領域の価電子帯には井
戸構造が形成され、正孔の閉じ込め効果が現れる。従っ
て、正孔はp型クラッド層11側に拡散せずにp型活性
層12に留まり、電子との再結合の確率が高まる。この
結果、図3に示す正常な場合よりも強度の大きいフォト
ルミネッセンス光が生じるので、n型反転層14をフォ
トルミネッセンス光の測定によって検出することができ
る。
【0028】一方、図2に示すようにn型クラッド層1
3に部分的にp型反転層9が形成されると、そのエネル
ギーバンド構造は図6に示すような構造となる。ここ
で、p型活性層12に対応する領域の伝導帯には井戸構
造が形成され、電子の閉じ込め効果が表れる。従って、
電子はn型クラッド層13側に拡散せずにp型活性層1
2に留まり、正孔との再結合の確率が高まる。この結
果、図3に示す正常な場合よりも強度の大きいフォトル
ミネッセンス光が生じるので、p型反転層9もフォトル
ミネッセンス光の測定によって検出することができる。
【0029】前記の再結合の確率を式で説明すると、下
記のようになる。再結合の確率Rは、上記のような正孔
の閉じ込め効果がない場合には、 R=B・n・p となる。ここで、Bは発光再結合定数、n及びpはそれ
ぞれ電子及び正孔の濃度である。しかし、正孔の閉じ込
め効果がある場合には、 R=B・n・(p+Δp) となる。ここでΔpは、上記閉じ込め効果により増大し
た励起正孔の濃度である。このように再結合の確率は高
まり、発光が生じやすくなる。また、伝導帯に電子を閉
じ込める井戸構造が形成された場合も同様に再結合の確
率が高まり、発光が生じやすくなる。その場合は、 R=B・(n+Δn)・p となる。ここで、Δnは閉じ込め効果により増大した励
起電子の濃度である。
【0030】次に、図7に示すように、p型活性層12
が部分的に欠損している活性層欠損領域17が生じてい
る場合には、この領域に達した照射光15はそのまま透
過して半導体基板10の基板面に達し、その一部はここ
で反射されて反射光18として再びウエーハ外に出る。
この場合、照射光15のうちp型活性層12で吸収され
るべき600〜650nmの波長の光が吸収されないの
で、反射光18を測定してこの波長の光の有無から活性
層欠損領域17の有無を知ることができる。なお、上記
反射光18の波長の光は赤橙色であり、前述のn型反転
層(導電型反転層)14又はp型反転層9に基づく赤色
発光とは区別することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、レーザ光で
発光素子製造用ウエーハ面を走査してその二次光を検出
器で定量的に測定する場合を例にとり、添付図面を参照
しながら説明する。図8は、本実施例の方法において用
いる装置を示す。
【0032】図において、発光素子製造用ウエーハ21
はX,Yの両方向に駆動可能に制御されるX・Yステー
ジ20上に載置される。He−Ne系のレーザ光源22
からは波長が632.8nmの励起レーザ光23が発光
素子製造用ウエーハ21上に照射される。X・Yステー
ジ20の上方には分光器25が配置され、発光素子製造
用ウエーハからの二次光24を所定の波長で分光する。
検出器26は分光された光を検出して電気信号に変換す
る。増幅器27はこの信号を増幅し、動作制御、演算等
に用いられるコンピュータ28に出力する。コンピュー
タ28はこの信号からウエーハマップ等を作製するため
の処理を行う。
【0033】次に、上記装置を用いた具体的な検査方法
について説明する。まず、導電型反転層の生成の有無を
フォトルミネッセンス光の検出により検査する場合につ
いて説明する。この場合には、前記分光器25のグレー
ティング分光による受光選択波長を650nmに設定
し、発光素子製造用ウエーハ21全面を励起レーザ光2
3が走査するようにX・Yステージ20を駆動させなが
ら励起レーザ光23の照射を行う。
【0034】発光素子製造用ウエーハ21からの二次光
24は分光器25で分光され、波長が650nmのフォ
トルミネッセンス光のみが検出器26で検出され、その
強度に対応する大きさの光強度信号に変換される。この
信号は増幅器27で増幅された後にコンピュータ28に
送られ、発光素子製造用ウエーハ21面上の位置関数と
して処理されてウエーハマップが形成される。
【0035】図9は、上記方法により得られた発光素子
製造用ウエーハのフォトルミネッセンス光のウエーハ上
の強度分布を立体的に示したマップである。図におい
て、鋭く針状に延びた部分はフォトルミネッセンス光の
強度が大きい部分である。この領域は、図11に示した
n型反転層9又はp型反転層14が形成された領域に対
応している。
【0036】参考として、従来行われていたランプ組み
立て後のIF=100μA通電時の電圧VF特性のマップ
を図10に示す。各数字は、図右上に示すような判別値
を設定した場合のランク値である。本実施例で得られた
図9のフォトルミネッセンス光の強度マップはこの図1
0のVF特性マップとほぼ相関し、従来のような破壊試
験を行わずに導電型反転層の生成の有無をウエーハ全面
で検査することができる。
【0037】なお、p型活性層12の欠損領域を検査す
る場合には、分光器25の分光波長を励起レーザ光23
の波長と同じ632.8nmに設定し、上記と同様の検
査を行えばよい。
【0038】上記実施例では、レーザ光によりウエーハ
面を走査する方法について説明したが、照射光の光源と
してハロゲンランプ等を用いた肉眼による観察でも十分
検査を行うことができることは言うまでもない。この場
合、導電型反転層の生成による欠陥と活性層の欠損によ
る欠陥とを同時に判別することができる。すなわち、前
述のように、赤色の発光が観察された場合は導電型反転
層の生成があり、赤橙色の反射光が観察された場合は活
性層の欠損が生じていると判別することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光素子製造用ウエーハの欠陥検査を非破壊で且つ短時
間に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】p型クラッド層内にn型反転層が生成した発光
素子製造用ウエーハに光を照射した場合を示す図であ
る。
【図2】n型クラッド層内にp型反転層が生成した発光
素子製造用ウエーハに光を照射した場合を示す図であ
る。
【図3】欠陥のない発光素子製造用ウエーハに光を照射
した場合を示す図である。
【図4】通常の欠陥の無いダブルヘテロ構造に対応する
エネルギーバンド構造を示す図である。
【図5】p型活性層近傍のp型クラッド層内にn型反転
層が形成された場合のエネルギーバンド構造を示す図で
ある。
【図6】p型活性層近傍のn型クラッド層内にp型反転
層が形成された場合のエネルギーバンド構造を示す図で
ある。
【図7】活性層が欠損した発光素子製造用ウエーハに光
を照射した場合を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の検査方法において使用する
装置の一例を示す概略ブロック図である。
【図9】本発明の一実施例の検査方法によって得られる
フォトルミネッセンス光の強度分布を示すマップであ
る。
【図10】従来の電圧VF特性検査により得られるVF
性の分布を示すマップである。
【図11】p型クラッド層内に各種の欠陥が生じた発光
素子製造用ウエーハを示す断面図である。
【符号の説明】
9 p型反転層 10 半導体基板 11 p型クラッド層 12 p型活性層 13 n型クラッド層 14 n型反転層 15 照射光 16 フォトルミネッセンス光 17 活性層欠損領域 18 反射光 20 X・Yステージ 21 発光素子製造用ウエーハ 22 レーザ光源 23 励起レーザ光 24 二次光 25 分光器 26 検出器 27 増幅器 28 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−107483(JP,A) 特開 昭61−80888(JP,A) 特開 昭63−250835(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に活性層及びこの活性層を
    上下に挟む上層側及び下層側クラッド層からなるダブル
    ヘテロ構造が形成されてなる発光素子製造用ウェーハの
    検査方法であって、前記上層側クラッド層で吸収されず
    且つ前記活性層で吸収される波長の光を含む照射光を前
    記発光素子製造用ウェーハに照射し、照射に伴って生じ
    る前記発光素子製造用ウェーハからの二次光を観察する
    ことにより前記発光素子製造用ウェーハの欠陥の有無を
    検査する発光素子製造用ウェーハの検査方法において、 前記活性層近傍の上層側クラッド層内又は下層側クラッ
    ド層内に生じた導電型反転層を正常部とのフォトルミネ
    ッセンス光強度差から判別する ことを特徴とする発光素
    子製造用ウェーハの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記照射光は、前記上層側クラッド層を
    構成する半導体のバンドギャップよりも小さいエネルギ
    ーを有し、且つ前記活性層を構成する半導体のバンドギ
    ャップよりも大きなエネルギーを有する光を含むもので
    ある、請求項1に記載の発光素子製造用ウェーハの検査
    方法。
  3. 【請求項3】 前記発光素子製造用ウェーハにおいて、
    前記活性層はGa1−xAlAs(但しxは0<x<
    0.7なる数)で表される混晶型化合物半導体からな
    り、前記上層側クラッド層はGa1−yAlAs(但
    しyは0<y<1且つx<yなる数)で表される混晶型
    化合物半導体からなり、さらに前記下層側クラッド層は
    Ga1−zAlAs(但しzは0<z<1且つx<z
    なる数)で表される混晶型化合物半導体からなる、請求
    項1又は請求項2に記載の発光素子製造用ウェーハの検
    査方法。
  4. 【請求項4】 前記発光素子製造用ウェーハにおいて、
    前記活性層はGa 1−x Al As(但しxは0.25
    <x<0.7なる数)で表される混晶型化合物半導体か
    らなり、前記上層側クラッド層はGa 1−y Al As
    (但しyは0.25<y<1且つx<yなる数)で表さ
    れる混晶型化合物半導体からなり、さらに前記下層側ク
    ラッド層はGa 1−z Al As(但しzは0.25<
    z<1且つx<zなる数)で表される混晶型化合物半導
    体からなり、前記照射光の光源は、波長が600nmな
    いし720nmの光を含むハロゲンランプである、請求
    項1に記載の発光素子製造用ウェーハの検査方法。
  5. 【請求項5】 前記照射光はレーザ光源から出力される
    励起レーザ光であり、この励起レーザ光により前記発光
    素子製造用ウェーハ面を走査して前記二次光の強度を測
    定し、前記発光素子製造用ウェーハ面上における前記二
    次光の強度分布を求めることにより前記欠陥の有無を検
    査するものである、請求項1に記載の発光素子製造用ウ
    ェーハの検査方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に活性層及びこの活性層を
    上下に挟む上層側及び下層側クラッド層からなるダブル
    ヘテロ構造が形成されてなる発光素子製造用ウェーハの
    検査方法であって、前記上層側クラッド層で吸収されず
    且つ前記活性層で吸収される波長の光を含む照射光を前
    記発光素子製造用ウェーハに照射し、照射に伴って生じ
    る前記発光素子製造用ウェーハからの二次光を観察する
    ことにより前記発光素子製造用ウェーハの欠陥の有無を
    検査する発光素子製造用ウェーハの検査方法において、 前記活性層はGa 1−x Al As(但しxは0.25
    <x<0.7なる数)で表される混晶型化合物半導体か
    らなり、前記上層側クラッド層はGa 1−y Al As
    (但しyは0.25<y<1且つx<yなる数)で表さ
    れる混晶型化合物半導体からなり、さらに前記下層側ク
    ラッド層はGa 1−z Al As−(但しzは0.25
    <z<1且っx<zなる数)で表される混晶型化合物半
    導体からなり、 前記照射光の光源は、波長が600nmないし720n
    mの光を含むハロゲンランプであり、 前記活性層近傍の上層側クラッド層内又は下層側クラッ
    ド層内に生じた導電型反転層を正常部とのフォトルミネ
    ッセンス光強度差から判別し、前記活性層が部分的に欠
    損した活性層欠損領域を前記半導体基板面からの反射光
    から判別することを特徴とする発光素子製造用ウェーハ
    の検査方法。
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