JP2710573B2 - フレキシブル配送計画装置 - Google Patents

フレキシブル配送計画装置

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JP2710573B2 JP30649494A JP30649494A JP2710573B2 JP 2710573 B2 JP2710573 B2 JP 2710573B2 JP 30649494 A JP30649494 A JP 30649494A JP 30649494 A JP30649494 A JP 30649494A JP 2710573 B2 JP2710573 B2 JP 2710573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物流センターなどにお
いて、荷主の荷物を所定の納品条件で届け先に配送する
際、車両の配送計画を編成した結果に対して、売上げ、
原価、作業時間、積載効率等の評価基準を利用して配送
計画を評価する装置に関し、特に、評価結果に基づいて
手動で調整を行うことができるフレキシブル配送計画装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、物流拠点である物流センターで
は、複数の荷主からの配送要求を受け、対応する荷物を
倉庫からピックアップしている。そして、方面別の車両
に荷物を積載して配送するようになっており、配送計画
は配車装置により自動作成されている。
【0003】本出願人は、特願平5−134842号と
してダイナミック型自動配車装置を提案しており、この
装置によれば、各車両の配送ルートが道路状況に応じて
最短距離で自動作成されるため、勘に頼らず正確な運行
を行うことができる。さらに、荷物情報の変化や、道路
状況等の変化に随時応答でき、配送計画をダイナミック
に修正することができる。
【0004】また、本出願人は、特願平6−24951
6号として自動配車装置を提案しており、この装置によ
れば、各車両の積載率を向上するため、各届け先の時間
の重心に基づき車両の配送エリアを割り付け、各エリア
の中でさらに、ダイナミックな自動配車により配送計画
を編成する。これにより、全ての車両が積載率を向上で
き、配送エリアを最短時間で配送できる配送ルートを自
動的に作成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置は決められた条件を満たしながら、配送計画を作
成するものである。実際の配送センターでは、通常、沢
山の要因を考慮しなければならないため、時に配車ロジ
ックに使われている条件と相反する要因も考えられる。
それに、配車ロジックを考慮していない評価基準も沢山
あり、その立場に立って配送計画の善し悪しを判断する
ことができない。また、上に述べた最適計算を行う際、
守らねばならない制約条件を緩和したらどうか、といっ
たフレキシブルな考え方に基づいた調整もできない。
【0006】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たものであり、自動配車装置で作成された配送計画に対
して、所定の評価を行え、さらに、その評価に基づいた
フレキシブルな調整を行えるフレキシブル配送計画装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフレキシブル配送計画装置は、物流センタ
ーに設置され、荷主からの荷物の配送要求を受け、当該
荷物の届け先に配送する車両の配送順、配送ルート、配
送時間等の配送計画を作成する配送計画装置において、
荷主からの荷物情報を受け、該当する複数の届け先を各
車両に対して割り付け、車両別荷物情報、配送ルート等
の配送計画を作成する配送計画編集手段(9)と、画面
上の横方向に前記物流センターの荷物の搬出箇所である
各バースを設け、縦方向にバースに付けられる各車両の
時間帯を設けた平面的なマトリクス表示とされ、所定バ
ースの所定時間帯に位置する各車両を枠(35)形式で
表示し、かつ該枠内には前記配送計画編集手段で作成さ
れた該車両に関する配送計画のうち所定の計画項目を表
示する表示出力手段(30)と、前記各車両が有する配
送計画の計画項目のうち、予め評価項目としての売上
げ、原価、作業時間、積載効率等についてそれぞれ複数
段階の評価基準が設定されており、単一の評価項目につ
いての前記各車両の評価結果を評価基準別に異なる配色
等、表示形態を変えて前記表示出力手段に出力する評価
手段(15)と、該評価手段による評価を行う際に、前
記配送計画のうち所定の計画項目を評価対象として選択
するための操作部(17)と、を具備し、前記評価手段
の評価結果に基づき、前記操作部(17)を手動操作し
て、前記計画項目の一部を調整可能とし、該手動調整後
に再度、前記評価結果が得られることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載のように、前記評価手
段(15)は、前記各車両が有する配送計画の計画項目
のうち、予め評価項目としての売上げ、原価、作業時
間、積載効率等についてそれぞれ複数段階の評価基準が
設定されており、複数の評価項目について総合した前記
各車両の総合評価結果を総合評価基準別に異なる配色
等、表示形態を変えて表示出力手段に出力する構成とし
てもよい。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】配送計画編集手段9は、荷物を届け先方面の車
両に割り付け、自動的に車両の配送計画を作成する。こ
の配送計画は、物流センターのバースとこのバースに付
けられる各車両の時間帯をマトリクス状に平面図化した
ものが表示出力手段30上に表示される。各車両は、バ
ースと時間帯の位置に枠35で表示され、この車両を示
す枠35内には、配送計画のうち主要な計画項目が表示
される。評価手段15には、所定の評価項目について予
め複数段の評価基準が設定されており、車両がこの評価
基準のどの段階にあるかにより、対応する色で枠35を
色付ける。評価基準を3段階とした場合には、3色の色
が用いられる。また、複数の評価項目を使って総合的に
評価するときには、評価基準は指定される色が用いられ
る。これにより、表示出力手段30上では全車両の評価
結果を同一表示面上で容易に把握することができるよう
になる。操作者は、評価結果に応じて任意の車両、例え
ば評価の低い車両の計画項目を手動で変更することがで
きる。このように、実際の配送計画を表示出力手段30
上に表示しながら、必要に応じて幾つかの評価基準を用
い、その評価基準に従った評価結果を得ることができ
る。これは、配送計画の修正に指導的な指針を与えると
ともに、配車作業に大きな役割を果たす。また、配送計
画の修正において、操作者が経験と評価基準を利用し、
最適計算の上で守らねばならない制約条件を緩和しなが
ら手動調整を行うということは、作業者のこれまでの経
験を生かし、さらに突発する問題にも柔軟に対応できる
という実用性の向上が図れるようになる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明するが、その前
に本発明の前提となる自動配車装置について説明する。
この自動配車装置は、本出願人が先に出願した特願平5
−134842号のダイナミック型自動配車装置、及び
特願平6−249516号の自動配車装置で記載した内
容に相当し、以下の説明では、その概要を説明する。図
1のブロック図に示すように、この自動配車装置は、物
流センターに設置されるものであり、中央部が配送計画
作成手段1で構成される。複数箇所の各荷主からの配送
依頼は、この配送計画作成手段1に対し所定のデータ形
式で入力される。また、在庫管理装置20(特開平5−
242123号公報)が接続され、在庫情報が得られ
る。
【0013】この配送計画作成手段1には、配送計画編
集手段9が設けられ、配送計画が編集される。また、配
送計画編集手段9には地図情報検索装置25(特開平4
−184474号公報に開示)が接続され、届先の地図
情報が得られる。配送計画編集手段9の出力は、CRT
あるいはプリンタ等の表示出力手段30に出力される。
また、道路状況、運行ダイヤ等の刻時変化する変化情報
は、このデータが入力される都度、配送計画編集手段9
に出力され、この情報の種類および変化の度合いに従
い、編集された配送計画の変更を行う。
【0014】荷主からの配送依頼として入力されるデー
タは、荷主コード、荷物の品目コード、届先コード等が
ある。配送計画作成手段1は、図2に示すように荷主、
品目、届先の各マスターファイルを有しており、同図
(a)の荷主コードにより荷主ファイルから荷主名、電
話番号、住所等を得る。また同図(b)の品目コードに
より品目ファイルから品目名称、体積、容量、単価、荷
姿等の情報を得る。同様に、同図(c)の届先コードに
より地区コード、届先名、住所、指定時間、注意事項等
の情報を得る。
【0015】そして、品目コードに基づき、前記在庫管
理装置20に対し対応する品目の物品をピックアップす
る旨の出荷指示を出力する。同時に、在庫管理装置20
では在庫情報の更新を行う。尚、ピックアップされた物
品は、配送計画編集手段9で作成された配送計画に基づ
き指定された車両に送られるようになっている。この出
荷指示は、図3に示す如く、更新可能なデータファイル
としての出荷指示ファイル上に作成される。この出荷指
示ファイルは、同図(a)の親ファイルである届先デー
タと同図(b)の子ファイルとしての品目データで構成
される。届先データは、出荷日、荷主コード、届先コー
ド、指定時間、運送会社、注意事項等がある。品目デー
タは、出荷日、荷主コード、届先コード、品目コード、
荷姿区分、数量等がある。
【0016】次に、前記変化情報としては、定期便トラ
ック等の車両情報、および船、航空機の発車時刻等のダ
イヤの変更があった場合の変更データ、及び都市内に於
ける道路交通の混雑度を示す信号機の情報、および警察
で使用される信号機切換タイミング(ビーコン)の情
報、さらに、高速道路で使用される建設省の道路情報等
がある。
【0017】そして、配送計画作成手段1は、各荷主の
品目を各届先に対してデータ処理した後、この処理され
たデータを配送計画編集手段9に出力する。同様に前記
変化情報もこの配送計画編集手段9に出力される。配送
計画編集手段9は、各荷主の品目を各届先に対して効率
的に配車するための配送計画を作成する。
【0018】配送計画は、まず全届先の地区座標X−Y
の入力により、所定の地区を複数の互いに重ならないエ
リアとして割り付ける。エリアの分け方は、そのエリア
にそれぞれ配送する車両にかかる配送時間、及び積載量
に基づくクラスター法によるシミュレーションである。
【0019】そして、割り付けにてエリア割り付けが行
われた後、各エリアに該当する図4に示す車両別の地区
ファイル(地区コード、地区名称、地区座標X−Y、地
区迄移動標準時間(物流センターから地区に入るまでの
標準時間)、地区内平均移動速度、地区基本運送料等)
を作成する。
【0020】次に、エリア内での複数の届先は、地区内
を計算範囲とする順路の計算処理が1つの順路で結ばれ
る。計算処理は配送システムのエネルギー(例えば配送
にかかる全体の消費時間など)を最小にするようにシミ
ュレーションで行われる。具体的にはモンテカルロ法や
焼きなまし法などを利用して行う。
【0021】計算結果のシミュレーションから得た各エ
リアの配車順路は、表示出力手段30としてのCRT
や、プリンタ出力に地図を重ねて表示することができ
る。図5には、その様子を簡略して示した。
【0022】以上のように、エリア割付け、およびルー
ト作成が行われると、図6(a)〜(c)に示す出荷指
示仕分けファイルが作成される。出荷指示仕分けファイ
ルは、図6(a)の親ファイルとしてのコースデータ
と、同図(b)の届先データ、同図(c)の品目データ
の階層構造である。コースデータは、各ブロック別のコ
ース番号、このコース番号のルート順と立ち寄り届先数
と推定総距離、このコースの出発時刻と終着時刻、総重
量、積載率、金額、車両番号、車両所属コード、ドライ
バーコード等で構成されている。届先データは、出荷
日、荷主コード、コース番号、各届先別のコース内順と
地区とコース内地区順と地区内順、届先コード、届先別
の合計運送量と合計重量、予定到着時刻、指定時間、運
送会社指定、ドライバー指定、庭先時間等で構成され
る。品目データは、各品目別のコース番号、荷主コー
ド、届先コード、品目コード、品目名称、荷姿区分、荷
姿、数量、重量、体積重量等で構成される。
【0023】この出荷仕分けファイルの作成にあたり、
各コース番号は、前記地区別に割当てられる。そして、
コースデータ作成には、各コース番号でこの地区に該当
する複数の届先を集めた後、配送するための車両に積載
可能な数量の物品が選択されて届先データ、品目データ
が作成される。
【0024】このコースデータがシミュレートされる
と、CRT上には、この出荷仕分けファイル内容である
配車状況表が表示される。この配車状況表は、先の出願
時の形式と若干異なる様式で出力されるため、具体的に
は後述する本願発明の実施例で説明する。そして、上述
した自動配車の動作は、静的情報に基づいて処理された
が、変化情報の入力により図6の出荷指示仕分けファイ
ルの各内容が変更される。例えば、同図(a)のコース
データ中、ルート順、出発時刻、終着時刻の変更や、同
図(b)の届先データ中、コース内順、地区順、地区内
順が変更される。
【0025】次に、本発明のフレキシブル配送計画装置
について説明する。本発明の要部となる構成は、図1に
示す配送計画編集手段9で作成された配送計画に対する
評価を行う評価手段15とされる。
【0026】図7は、前記配送計画作成手段1が出力す
る配送計画を示す配車状況表であり、表示出力手段30
のうち、CRT等の画面上に画像表示される。この配車
状況表は、横方向に複数のバース(物流センター倉庫の
各搬出入箇所)が設けられ、縦方向に各バースに横付け
される時間枠別の車両を平面図で表示したものである。
即ち、配送計画の図が平面的に表示される。縦方向は、
時間枠に対応して宵積み(宵のうちに荷物が積み込まれ
る)、一般(昼間中)、2回戦(宵積み、あるいは一般
を行った後に再度物流センターでの積み込みがあり配送
を行う)の各車両が枠35として表示される。
【0027】各車両に相当する枠35内には、配送計画
(配送方面、ドライバー名、車種、運送会社名、届け先
件数、届け先時刻、積み荷の総個数、積載効率等)のう
ち主要な計画項目が表示される。例えば、バース1の
「一般」積み車両の計画項目は、1件目の届け先方面が
「世田谷区」であり、最後の届け先が「太田区」であ
る。ドライバー名は「奥田」であり、同車両は「2」ト
ン車で、同車両の2回戦がある旨の「*」マークが表示
されている。運送会社名は「第一運送」で、届け先の総
件数は「7」件、1件目の届け先に到着する時刻は
「9:00」で、積み荷の総個数は「177」ケース、
積載効率は「97」%である。また、各時間枠中に2つ
以上の車両が同一のバースに横付けされる場合には、画
面中で縦方向に2つ以上の車両に関する計画項目が表示
されるようになっている。
【0028】また、図8の届け先一覧の画面では、各車
両別の詳細内容(配達先、予定着時間等)が表示され
る。また、別画面では、届先別の配送内容が表示される
ようになっている。図8の画面では、前記バース1で一
般積みされた「第一運送」の車両に関する詳細内容が表
示されている。
【0029】上述したように、この自動配車装置により
荷主からの荷物について届先に所定の順路でシミュレー
トされるが、この処理は、荷主からの荷物情報に基づき
判断処理され、各コース別の車両に自動的に配送計画さ
れ、シミュレートされた配車状況は、表示出力手段30
としてのCRTで即座に変更自在である。一方、各コー
スを担当するドライバーに対しては、プリンタで印字出
力された図8に示す届け先一覧を手渡すことにより配送
作業を遂行することができる。
【0030】そして、本発明の評価手段15は、図7に
示す評価項目(総売上、総原価、総粗利、及び総積載
率)を項目表示し、選択された評価項目の評価を行う。
また、操作部17の操作により、画面上に表示されてい
ない他のバースや、他の時間枠を縦、横方向にスクロー
ル表示することができる。また、操作部17では、管理
上の理由で例えば待ち順によるバースの管理や、車両、
ドライバの交換を操作できる。以上の状態では、評価手
段15による評価処理がまだなされていない。
【0031】図9は、評価手段15に設定された各評価
項目について定量化指標を設定する評価値設定画面を示
す図である。評価項目は、売り上げ金額、原価、粗利、
走行距離、走行時間率、作業時間、終了時間、届け先件
数、積載効率、車両種類がある。評価基準は、画面表示
上で判りやすくするため、各ランク別に異なる色で設定
される。この色は、評価結果が良好な場合「青色」、普
通な場合「黄色」、悪い場合「赤色」とする3色を使
う。
【0032】例えば、評価項目のうち「積載効率」を評
価する際の評価基準は、積載効率が70%以下ならば
「赤色」、70%〜90%までは「黄色」、90%以上
であれば「青色」に設定される。また、評価項目のうち
「終了時間」の評価基準をみると、朝7時前や夜21時
以降が「赤色」、朝7時から午後15時まで、及び午後
17時から午後19時までは「黄色」、午後15時から
午後17時までは「青色」というように設定できる。当
然のことながら、以上の評価基準を示す数値は任意に変
更設定することができる。
【0033】以上の評価基準を利用して、配車結果が得
られた計画項目に対する評価を行うことができる。評価
手段15は、評価メニューで選択された評価項目につい
て、出荷指示仕分けファイル内の情報を参照して前記評
価基準のいずれに相当するかを対比することにより行わ
れる。図10は、その結果を配車結果に重ねて表示した
状態を示すものであり、このように全ての車両の計画項
目を評価基準で評価した評価結果が一目で分かる。
【0034】この図10では、評価項目「積載効率」に
ついて評価基準を用いて評価を行ったものであり、図7
と同等画面であるが、各車両の枠35内が評価結果に対
応した色で色付けされている。これにより、各評価項目
別に全体の車両の評価結果を同一画面上に表示すること
ができ、操作者は一目で評価結果を把握することができ
る。但し、図10では便宜上、斜線等を用いて色別の状
態だけが示されており、図7で示した各車両枠35内の
計画項目を構成した文字を省いて記載した。実際の画面
上では、各車両の枠35内で背景色が色分けされ、その
上に文字情報が表示されるようになっている。
【0035】また、図10に示す評価後の各車両のう
ち、評価結果の悪い「赤色」の車両に対しては、手動操
作により配送計画を変更することができ、評価結果を向
上させることができるようになる。配送計画の変更とし
ては、配送順序の変更と、異なる車両同士で届け先
を交換する等があり、単一の車両内で行う場合と、2台
の車両で行う場合の2通りがあり、これらの操作は操作
部17の選択で行う。図11に示すのは、2台の車両の
届け先一覧を同時に画面表示する場合の例であり、前記
の操作を行う場合に用いられる。図10で任意に2つ
の車両を選択すると、これら2つの車両の各届け先一覧
が並列状に画像表示される。手動操作時には、上部に設
けられた操作メニューのうち、「挿入」、「交換」、
「自動挿入」が選択操作される。
【0036】図12は、上記「挿入」操作時の処理内容
を示す概要図である。同図(a)に示すのは、1台の車
両内での届け先順序の挿入前後の状態を示している。図
示の例では、届け先Eの順序を届け先Bの前に挿入操作
したものである。同図(b)に示すのは、2台の車両間
で届け先順序を挿入するもので、例では、1号車の届け
先Bを2号車の届け先Cの前に届ける挿入操作を行っ
た。
【0037】図13は、上記「交換」操作時の処理内容
を示す概要図である。同図(a)に示すのは、1台の車
両内での届け先順序の交換前後の状態を示している。同
図の例では届け先Bと届け先Eの順序を交換操作したも
のである。同図(b)に示すのは、2台の車両間で届け
先順序を交換するもので、例では、1号車の届け先Bと
2号車の届け先Cを互いに交換操作した。これら「挿
入」、「交換」操作では、単一箇所の届け先を手動操作
する方法について説明したが、複数の届け先をまとめて
手動操作することもできる。
【0038】同一の車両で届け先の配送順序を変更する
要因としては、その日に何か緊急な情報(天気、交通、
人員)が入力されたときに、操作者がある届け先の配送
順序を変更した方がよいと判断する個人的な経験に基づ
きなされる。また、異なる車両においてある車両の届け
先を他の車両の任意の配送順序に移動する場合の要因と
しては、前記評価結果を受けて、ある車両に積載許容に
はまだ余裕があるが制限時間が一杯になり、他の車両に
はほんの少しの積み荷しかないときに、操作者が制限時
間の条件を満たしつつ積載効率を向上させたい場合に行
われる。
【0039】そして、上記「挿入」、「交換」操作によ
り、手動操作後の配送時間が再計算され、制約時間との
差も算出される。これら「挿入」、「交換」の手動調整
時の配送時間の再計算は、単に変更した配送ルートに沿
って時間を割り出すだけの処理が行われ、交換前後の善
し悪しの判断は操作者に任されている。即ち、手動調整
により配送時間をさらに短縮化できる場合と、配送時間
が多くかかる場合でも、事情によりこれを強制的に行う
場合等のいずれでも利用でき、いずれを利用するかの判
断が操作者に任されるフレキシブルなものとすることが
できる。
【0040】次に、図14は、上記「自動挿入」操作時
の処理内容を示す概要図である。同図(a)に示すの
は、2台の車両間で一方の車両から他方の車両に届け先
を装置が自動的に挿入するもので、例では、1号車の届
け先Bを2号車に自動挿入するものである。この場合、
届け先Bが新たに加わる2号車Bの配送ルートは、前記
配送計画編集手段9により、最適なルート選定処理が再
度行われる。この結果、2号車Bにおける新たな届け先
Bは、配送時間を最短化できる届け先Cと届け先Dとの
間に自動挿入される結果となっている。
【0041】また、同図(b)に示すように、1号車の
届け先Bを2号車に自動挿入した結果、この届け先Bは
再度ルート選定される配送ルートによっては、最後に位
置する場合もある。この「自動挿入」操作時において
も、複数の届け先を選択し、他の車両にまとめて自動挿
入することができる。このように、配送計画装置により
自動的に作成された配送計画に対し、操作者が操作部1
7を用い計画項目の一部を手動で調整できることによ
り、ある評価結果を向上させることができるようにな
る。このとき、ある評価結果は向上しても、他の評価結
果が低下する場合があるが、この手動調整により計画項
目を変更するか否かはどの計画項目の評価結果を重要視
するかに応じて操作者が適宜選択するようになってい
る。
【0042】また、上述した評価処理では、単一の評価
項目についての評価結果を得る構成について説明した
が、評価手段15は、複数の評価項目を総合した総合評
価を得る構成とすることもできる。この場合、各車両毎
に図9で示した各評価項目の評価結果を段階別の得点と
して合計し、合計点を3段階の総合基準値と対比して3
色で評価結果を表示することができる。また、総合評価
を行う際に、評価項目のうち特定の評価項目に重点をお
く場合、予め該当する特定の評価項目の得点を他に比し
て高得点とすればよい。
【0043】この他、総合評価としては、各評価項目の
評価結果をそれぞれ得た後、各評価基準で得られた評価
結果の色を互いに混ぜ合わせて総合評価結果として表示
する構成とすることもできる。例えば、評価項目のうち
「原価」が黄色の評価結果となり、「作業時間」が青色
の評価結果となった場合、これら2つの評価項目の総合
評価結果は黄緑色で表示される。
【0044】上記実施例では、評価基準を3段階に設定
し、この評価基準に応じて異なる3色の色で評価結果を
表現する構成としたが、他に、必要があれば評価基準を
更に細分化し、色のパレットによりそれぞれの評価基準
に応じた色で評価結果を表示する構成としてもよい。ま
た、評価結果は色表示の他に、輝度値(明るさの変化)
や、点滅周期の変化を評価結果別に異なるよう表現して
もよい。さらに、画像表示に限らず表示出力装置30の
プリンタから画像表示と同様のカラー印刷を行う構成と
することもできる。また、評価結果が悪いものだけ抽出
して画像上に表示、又はプリンタ印字する構成としても
よい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、表示出力手段の画面上
には、画面上の横方向に前記物流センターの荷物の搬出
箇所である各バースが、また、縦方向にバースに付けら
れる各車両の時間帯を設けた平面的なマトリクス表示と
され、所定バースの所定時間帯に位置する各車両が枠形
式で表示される構成であり、かつ該枠内には配送計画編
集手段で作成された該車両に関する配送計画のうち所定
の計画項目が表示されるため、この画面を見るだけで物
流センターから搬出される各車両の主要な配送計画を平
面的に視認することができ、物流センター全体の配送計
画を実態的に把握することができる。また、各車両が有
する配送計画の計画項目のうち、売上げ、原価、作業時
間、積載効率等は、評価手段に予め設定した評価基準に
基づき計画項目別の評価結果を得ることができ、各車両
別の評価結果が得られ、配送計画の変更等を促すことが
できるようになる。この評価手段には、予め評価項目と
しての売上げ、原価、作業時間、積載効率等についてそ
れぞれ複数段階の評価基準が設定されており、単一の評
価項目についての前記各車両の評価結果を評価基準別に
異なる配色等、表示形態を変えた評価結果として表示出
力手段に出力することができる構成とすることにより、
表示画面上では、所定の評価項目についての全車両の評
価結果を一目で判断することができるようになり、手動
操作の際の選択を容易化する。単一の評価結果は操作者
の判断で配送計画の変更の有無の判断材料とされる。こ
の評価結果の出力後には、操作者が所定の計画項目を評
価対象として手動で操作部を操作して選択できる構成と
されており、操作者の判断に任せたフレキシブル化を達
成することができるようになる。そして、単一の評価項
目による評価結果、あるいは複数の評価項目による総合
評価結果に基づき、操作者の判断により操作部を手動操
作して、計画項目の一部を調整可能した場合、この手動
調整の都度、装置は再度の評価結果を出力する。このよ
うに、本装置によれば、自動的に作成される配送計画に
対して、あらゆる側面からその結果を評価した上で、自
動配車で厳しく制約されていた条件を緩和しながら、人
の経験を最大限に利用することによって、より具体的な
配送計画を作成することができるようになる。
【0046】また、請求項2記載のように、評価手段が
複数の評価項目について総合した前記各車両の総合評価
結果を総合基準別に異なる配色等、表示形態を変えて表
示出力手段に出力する構成とした場合においても同様
に、全車両の総合評価結果を一目で判断することができ
るようになる。総合評価を行うことにより、単一の評価
項目だけで偏った評価をすることがなくなり、複数の評
価項目を総合判断するため、各車両の配送計画の実行を
より具現化できるようになる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレキシブル配送計画装置の大略構成
を示すブロック図。
【図2】(a),(b),(c)は、それぞれ荷物の荷
主、品目、届け先、について予め記憶されている各項目
のマスターファイルを示す図。
【図3】各々配送処理上作成されるデータファイルとし
ての出荷指示ファイルを示し、(a)は、荷物の届け先
データ、(b)は品目データである。
【図4】荷物が配送される地区の地区ファイルを示す
図。
【図5】配送計画として作成された届け先、及びルート
順を示す図。
【図6】荷物をコース別に配送処理する上で作成される
データファイルとしての出荷指示仕分けファイルを示
し、(a)はコースデータ、(b)は届け先データ、
(c)は品目データである。
【図7】配車状況一覧画面を示す図。
【図8】届け先一覧画面を示す図。
【図9】評価値設定画面を示す図。
【図10】評価後の配車状況一覧画面を示す図。
【図11】2台の車両の届け先一覧を同時に表示する場
合画面を示す図。
【図12】(a),(b)は、各々手動による「挿入」
操作時の届け先の挿入状態を示す図。
【図13】(a),(b)は、各々手動による「交換」
操作時の届け先の交換状態を示す図。
【図14】(a),(b)は、各々手動による「自動挿
入」操作時の届け先の自動挿入状態を示す図。
【符号の説明】
1…配送計画作成手段、9…配送計画編集手段、15…
評価手段、17…操作部、20…在庫管理装置、25…
地図情報検索装置、30…表示出力手段、35…車両
枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−290185(JP,A) 特開 平6−290193(JP,A) 特開 平5−189451(JP,A) 特開 平5−174291(JP,A) 特開 平6−259411(JP,A) 特開 平6−3156(JP,A) 特開 平4−205499(JP,A) 特開 平4−371990(JP,A) 特開 平6−259411(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物流センターに設置され、荷主からの荷
    物の配送要求を受け、当該荷物の届け先に配送する車両
    の配送順、配送ルート、配送時間等の配送計画を作成す
    る配送計画装置において、 荷主からの荷物情報を受け、該当する複数の届け先を各
    車両に対して割り付け、車両別荷物情報、配送ルート等
    の配送計画を作成する配送計画編集手段(9)と、 画面上の横方向に前記物流センターの荷物の搬出箇所で
    ある各バースを設け、縦方向にバースに付けられる各車
    両の時間帯を設けた平面的なマトリクス表示とされ、所
    定バースの所定時間帯に位置する各車両を枠(35)形
    式で表示し、かつ該枠内には前記配送計画編集手段で作
    成された該車両に関する配送計画のうち所定の計画項目
    を表示する表示出力手段(30)と、前記各車両が有する配送計画の計画項目のうち、予め評
    価項目としての売上げ、原価、作業時間、積載効率等に
    ついてそれぞれ複数段階の評価基準が設定されており、
    単一の評価項目についての前記各車両の評価結果を評価
    基準別に異なる配色等、表示形態を変えて前記表示出力
    手段に出力する評価手段(15)と、 該評価手段による評価を行う際に、前記配送計画のうち
    所定の計画項目を評価対象として選択するための操作部
    (17)と、を具備し、前記評価手段の評価結果に基づき、前記操作
    部(17)を手動操作して、前記計画項目の一部を調整
    可能とし、該手動調整後に再度、前記評価結果が得られ
    ることを特徴とする フレキシブル配送計画装置。
  2. 【請求項2】 前記評価手段(15)は、前記各車両が
    有する配送計画の計画項目のうち、予め評価項目として
    の売上げ、原価、作業時間、積載効率等についてそれぞ
    れ複数段階の評価基準が設定されており、複数の評価項
    目について総合した前記各車両の総合評価結果を総合評
    価基準別に異なる配色等、表示形態を変えて表示出力手
    段に出力する構成とされた請求項1記載のフレキシブル
    配送計画装置。
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