JP2709628B2 - α―オレフイン重合用触媒 - Google Patents

α―オレフイン重合用触媒

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JP2709628B2
JP2709628B2 JP1167120A JP16712089A JP2709628B2 JP 2709628 B2 JP2709628 B2 JP 2709628B2 JP 1167120 A JP1167120 A JP 1167120A JP 16712089 A JP16712089 A JP 16712089A JP 2709628 B2 JP2709628 B2 JP 2709628B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、α−オレフィン重合用触媒に関する。
従来の技術 活性化三塩化チタンと有機アルミニウム化合物とから
なるα−オレフィン重合用触媒は、マグネシウム化合物
にチタン化合物を担持した、いわゆるマグネシウム担持
型触媒を成分とする触媒とは異なる性質を有するポリマ
ーを製造することができる、又耐被毒性に優れている等
の特徴を有している。
しかしながら、活性化三塩化チタンはマグネシウム担
持型触媒に比べ、重合活性が低く、又立体規則性も若干
低いという問題がある。
マグネシウム担持型触媒と有機アルミニウム化合物を
組み合せた触媒に、更にSi−O−C結合を有する、或い
は一般式 SiR1R2 n(OR33-n(n=0〜2)で表わさ
れる有機珪素化合物を用いると生成するポリマーの立体
規則性が向上することが知られている(例えば、特開昭
54−94690号、同56−36203号、同57−63310号、同58−8
3016号、同62−11705号等公報)。
一方、活性化三塩化チタン及び有機アルミニウム化合
物からなる触媒に、更に一般式R1 nSi(OR24-n(0≦
n<4)で表わされる有機珪素化合物を組み合せること
により、重合活性及び立体規則性を高めたα−オレフィ
ン重合体の製造法が提案されている(特開昭63−238110
号公報)。
立体規則性の向上並びに重合活性は、有機珪素化合物
の種類に依存する。一般に芳香族基を有する珪素化合物
は、α−オレフィンの重合において良好な性能を示すこ
とは知られているが、ポリマーの使用目的によっては、
芳香族基を有する珪素化合物が有害になることがある。
発明が解決しようとする課題 本発明は、ポリマー中に含まれても有害になることは
少ない、芳香族基を有しない有機珪素化合物であって、
芳香族基含有有機珪素化合物と同等又はそれ以上の性能
を有する有機珪素化合物を一成分とするα−オレフィン
重合用触媒を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 一般に、α−オレフィンの重合触媒には、アイソタク
チックポリオレフィンを生成する活性種と、アタクチッ
クポリオレフィンを製造する活性種の二種類があると考
えられる。アイソタクチックポリオレフィンの重合活性
(RI)及びアタクチックポリオレフィンの重合活性
(RA)は、トータルの重合活性(RT)及び立体規則性
(HI:ヘプタン不溶分、%)を用いて次の式で表わされ
る。
本発明者らは、ジメトキシ基含有シラン化合物を、活
性化三塩化チタン及び有機金属酸化物を併用してα−オ
レフィンの重合を行い、RI及びRAと該シラン化合物の諸
性質の関係を鋭意検討した結果、200〜350Åの体積を
持ち、かつメトキシ基の酸素原子の電子密度が0.685〜
0.750 A.U.であるジメトキシ基含有シラン化合物を用
いれば、芳香族基を有する有機珪素化合物と同等又はそ
れ以上の高活性で高立体規則性のポリα−オレフィンが
製造できることを見出して本発明を完成した。
発明の要旨 すなわち、本発明の要旨は、 (A)四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還元し
て得られた三塩化チタンを錯化剤の存在下炭素数2以上
の塩素化炭化水素で処理した活性化三塩化チタン、 (B)一般式RnAlX3-n〔但し、Rはアルキル基又はアリ
ール基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基又は水素原子
を示し、nは1≦n≦3の範囲の任意の数である〕で表
される有機アルミニウム化合物及び (C)一般式R1R2Si(OCH3〔但し、R1及びR2は夫々
同一又は異なる炭素数1〜6個の脂肪族炭化水素基で、
かつR1とR2の炭素数の合計が7〜12個である。〕で表わ
され、量子化学計算で算出した体積が200〜350Å、同
じくメトキシ基の酸素原子の電子密度が0.685〜0.750
A.U.(アトミックユニット)のジメトキシ基含有シラン
化合物 とからなるα−オレフィン重合用触媒にある。
活性化三塩化チタン 本発明で用いられる活性化三塩化チタン(以下、成分
Aという)は、四塩化チタンを有機アルミニウム化合物
で還元して得られたβ型三塩化チタンを、更に活性化し
たものである。
β型三塩化チタンの活性化は、該三塩化チタンをアル
コール、エーテル、エステル、ラクトン、アミン、酸ハ
ロゲン化物、酸無水物等の電子供与性化合物で処理する
ことによりなされる。更に、活性化した三塩化チタンを
ハロゲン化炭化水素、ハロゲン含有化合物又はヨウ素、
塩素等のハロゲン元素等の活性化剤で処理する。又上記
の電子供与性化合物による処理をこれらの活性化剤の存
在下で行うこともできる。
成分Aのより詳細な調製法は、特開昭52−107294号、
同53−14192号、同53−65286号、同53−65287号公報等
に開示されている。
すなわち、 該還元固体を錯化剤の存在下、炭素数2の塩素化炭
化水素で処理する方法(特開昭52−107294号)。
該還元固体を錯化剤の存在下、炭素数3以上の塩素
化炭化水素で処理する方法(特開昭53−14192号)。
該還元固体を錯化剤及びTiCl4の存在下、炭素数2
以上の塩素化炭化水素で処理する方法(特開昭53−6528
6号)。
該還元固体を錯化剤及びAlCl3−エーテルの存在
下、炭素数2以上の塩素化炭化水素で処理する方法(特
開昭53−65287号)。
上記のようにして成分Aは調製されるが、成分Aは必
要に応じて前記の不活性媒体で洗浄してもよく、更に乾
燥してもよい。
又、成分Aは、更に有機アルミニウム化合物の存在
下、オレフィンと接触させて成分A中に生成するオレフ
ィンポリマーを含有させてもよい。有機アルミニウム化
合物としては、本発明の触媒の一成分である後記の有機
金属化合物の中から選ばれる。
オレフィンとしては、エチレンの他プロピレン、1−
ブテン−1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等の
α−オレフィンが使用し得る。オレフィンとの接触は、
前記の不活性媒体の存在下行うのが望ましい。接触は、
通常100℃以下、望ましくは−10〜+50℃の温度で行わ
れる。成分A中に含有されるオレフィンポリマーの量
は、成分A1g当り通常0.1〜100gである。
成分Aとオレフィンの接触は、有機アルミニウム化合
物と共に電子供与性化合物を存在させてもよい。電子供
与性化合物としてはカルボン酸エステル類、アミン類、
ホスファイト類等が特に望ましい。オレフィンと接触し
た成分Aは、必要に応じて前記の不活性媒体で洗浄する
ことができ、又更に乾燥することができる。
有機アルミニウム化合物 有機アルミニウム化合物(以下成分Bという。)は、
一般式RnAlX3-n(但し、Rはアルキル基又はアリール
基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基又は水素原子を示
し、nは1≦n≦3の範囲の任意の数である。)で示さ
れるものであり、例えばトリアルキルアルミニウム、ジ
アルキルアルミニウムモノハライド、モノアルキルアル
ミニウムジハライド、アルキルアルミニウムセスキハラ
イド、ジアルキルアルミニウムモノアルコキシド及びジ
アルキルアルミニウムモノハイドライドなどの炭素数1
ないし18個、好ましくは炭素数2ないし6個のアルキル
アルミニウム化合物又はその混合物もしくは錯化合物が
特に好ましい。具体的には、トリメチルアルミニウム、
トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウ
ムなどのトリアルキルアルミニウム、ジメチルアルミニ
ウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチ
ルアルミニウムブロミド、ジエチルアルミニウムアイオ
ダイド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなどのジア
ルキルアルミニウムモノハライド、メチルアルミニウム
ジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、メチルア
ルミニウムジブロミド、エチルアルミニウムジブロミ
ド、エチルアルミニウムジアイオダイド、イソブチルア
ルミニウムジクロリドなどのモノアルキルアルミニウム
ジハライド、エチルアルミニウムセスキクロリドなどの
アルキルアルミニウムセスキハライド、ジメチルアルミ
ニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエトキシド、
ジエチルアルミニウムフェノキシド、ジプロピルアルミ
ニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシ
ド、ジイソブチルアルミニウムフェノキシドなどのジア
ルキルアルミニウムモノアルコキシド、ジメチルアルミ
ニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチ
ルアルミニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニ
ウムハイドライドが挙げられる。これらの化合物は二種
以上併用することができる。
ジメトキシ基含有シラン化合物 本発明で用いられるジメトキシ基含有シラン化合物
(以下、成分Cという。)は、一般式R1R2Si(OCH3
で表わされ、量子化学計算で算出した分子の体積が200
〜350Å、メトキシ基の酸素原子の電子密度が0.685〜
0.750 A.U.(アトミックユニット)のものである。
量子化学計算は、以下の方法による。分子の体積は、
分子軌道法プログラムであるMOPAC〔アメリカ、インデ
ィアナ大学内にある化学用の各種プログラムの普及を目
的とする非営利機関であるQCPE(量子化学プログラム交
換機構)から購入〕のMNDO法(半経験的分子軌道法の一
種)〔J.Am.Chem.Soc.,ジャーナル オブ アメリカン
ケミカル ソサエティ)99巻、4899頁、4907頁(1977
年);同100巻、3607頁、(1978年)〕及びVan der W
aals 半径〔J.Phys.Chem.,(ジャーナル オブ フィ
ジカル ケミストリー)68巻、441〜451頁(1964年)〕
から求めたものであり、メトキシ基の酸素原子の電子密
度は、上記MOPACのMNDO法により算出したものである。
なお、計算にはDEC社(DIGITAL EQUIPMENT CORPORATI
ON)製のVAX 11/785を用いた。
成分Cの前記一般式におけるR1とR2は、炭素数1〜6
個の脂肪族炭化水素基、すなわちアルキル基及びアルケ
ニル基であるが、望ましくはアルキル基である。
成分Cは、上記のような体積と電子密度を満たす成分
Cとしては、R1とR2の炭素数の合計が7〜12個のもので
ある。
以下、成分Cの具体例を化学式にて列挙する。式にお
いて、Me:CH3、Et:C2H5、Pr:C3H7、Bu:C4H9、Pt:C
5H11、He:C6H13を示す。
(n−He)MeSi(OMe)、〔t−Bu・C2H4〕MeSi(O
Me)、〔(n−Pr)(Me)2C〕MeSi(OMe)、(t
−Bu)(i−Pr)Si(OMe)、(n−Bu)2Si(OMe)
、(i−Bu)2Si(OMe)、(s−Bu)2Si(OM
e)、(t−Bu)2Si(OMe)、(s−Bu)(t−B
u)Si(OMe)、(n−Bu)(s−Bu)Si(OMe)
(t−Pt)(i−Pr)Si(OMe)、〔(Et)3C〕Me・S
i(OMe)、〔(n−Pr)(Me)2C〕(Et)Si(OMe)
、(t−Bu)(t−Pt)Si(OMe)、(s−Bu)
(s−Pt)Si(OMe)、(t−Bu)(s−Pt)Si(OM
e)、〔(n−Pr)(Me)2C〕(i−Pr)Si(OM
e)、(t−Pt)2Si(OMe)、(t−Bu・CH22Si
(OMe)、(s−Pt)2Si(OMe)、〔(Et)(Me)C
H・CH22Si(OMe)、(t−Bu・C2H42Si(OM
e)、〔(Et)(Me)2C・CH22Si(OMe)、(t−
He)2Si(OMe)、(n−He)2Si(OMe)、〔(Et)
(Me)CH・C2H42Si(OMe)、〔(n−Pr)(Me)CH
・CH22Si(OMe)等が挙げられる。
本発明の触媒は、成分A、成分B、成分Cからなる
が、それらの構成割合は、成分Bが成分A中のチタン1
グラム原子当り0.5〜100グラムモル、望ましくは1〜40
グラムモル、成分Cが成分B1モルに対して0.001〜10モ
ル、望ましくは、0.01〜1.0モルとなるように用いられ
る。
α−オレフィンの重合 本発明の触媒は、炭素数3〜10個のα−オレフィンの
単独重合又は他のモノオレフィン若しくは炭素数3〜10
個のジオレフィンとの共重合の触媒として有用である
が、特に炭素数3ないし6個のα−オレフィン、例えば
プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、
1−ヘキセン等の単独重合又は上記のα−オレフィン相
互及び/又はエチレンとのランダム及びブロック共重合
の触媒として極めて優れた性能を示す。
重合反応は、気相、液相のいずれでもよく、液相で重
合させる場合は、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマ
ルペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の不活性炭化水素中及び液状モノマー中で行うことが
できる。重合温度は、通常−80℃〜+150℃、好ましく
は40〜120℃の範囲である。重合圧力は、例えば1〜60
気圧でよい。又、得られる重合体の分子量の調節は、水
素若しくは他の公知の分子量調節剤を存在せしめること
により行なわれる。又、共重合においてα−オレフィン
に共重合させる他のオレフィンの量は、α−オレフィン
に対して通常30重量%迄、特に0.3〜15重量%の範囲で
選ばれる。本発明に係る触媒系による重合反応は、連続
又はバッチ式反応で行い、その条件は通常用いられる条
件でよい。又、共重合反応は一段で行ってもよく、二段
以上で行ってもよい。
発明の効果 芳香族基を有するシラン化合物を用いた場合に問題と
なる有害物質を生成することがなく、該芳香族基を有す
るシラン化合物を含む触媒と同等又はそれ以上の重合活
性と立体規則性を示す触媒性能を発揮する。
実施例 本発明を実施例及び応用例により具体的に説明する。
なお、例におけるパーセント(%)は特に断らない限り
重量による。
ポリマー中の結晶性ポリマーの割合を示すヘプタン不
溶分(以下HIと略称する。)は、改良型ソックスレー抽
出器で沸騰n−ヘプタンにより6時間抽出した場合の残
量である。
実施例1 成分A(活性化三塩化チタンの調製 攪拌機を取り付けた2lのフラスコを0℃に保った恒温
水槽中に設置し、このフラスコに700mlの精製ヘプタン
と250mlの四塩化チタンを加えて混合した。次いでこの
四塩化チタンのヘプタン溶液の温度を0℃に保持しなが
ら315mlのジエチルアルミニウムクロリド、117mlのエチ
ルアルミニウムジクロリド及び400mlの精製ヘプタンか
ら成る混合物を3時間にわったて滴下混合した。滴下終
了後、内容物を攪拌機しながら加熱し1時間後に65℃と
し、さらにこの温度で1時間攪拌することによって還元
固体を得た。得られた還元固体を分離し、精製ヘプタン
で洗浄後、減圧下65℃で30分乾燥した。
次に、この還元固体25gを100mlの精製ヘプタンに分散
した懸濁液を調製し、次いでこの懸濁液に還元固体中の
チタン1グラム原子当りヘキサクロルエタン1グラムモ
ルに相当する量のヘキサクロルエタンを100ml中に25gの
ヘキクロルエタンを含む溶液の形で加え、さらに還元固
体中のチタン1グラム原子当り0.6グラムモルに相当す
る量のジノルマルブチルエーテルを加えて攪拌混合し
た。
次に、この混合液を攪拌下に加熱して80℃し、5時間
攪拌を行った後、得られた固体を100mlの精製ヘプタン
で5回洗浄し、65℃で30分間乾燥して成分Aを調製し
た。
プロピレンの重合 攪拌機を取付けた1.5lのステンレス製オートクレーブ
に、窒素ガス雰囲気下、上記で得られた触媒成分A12.5m
g、n−ヘプタン1l中に1モルのジエチルアルミニウム
クロリド(以下DEACという。)を含む溶液2ml及びn−
ヘプタン1l中に0.2モルのジ(2,2−ジメチルブチル)ジ
メトキシシランを含む溶液1mlを混合し5分間保持した
ものを入れた。次いで、分子量制御剤としての水素ガス
750ml及び液体プロピレン1lを圧入した後、反応系を70
℃に昇温して、1時間プロピレンの重合を行った。重合
終了後、未反応のプロピレンをパージし、HI98.1%の白
色のポリプロピレン粉末を得た。触媒の重合活性(RT
は6.4kg/g・成分Aであった。これにより、アイソタク
チックポリプロピレンの重合活性(RI)は6.3kg/g・成
分A、アタクチックポリプロピレンの重合活性(RA)は
0.1kg/g・成分Aと求まった。
又、ジ(2,2−ジメチルブチル)ジメトキシシランの
体積及びメトキシ基の酸素原子の電子密度を前記に従い
計算し、その結果を第1表に示した(表中のR1及びR2
一般式R1R2(OCH3のものを示す。以下同じ)。
比較例1,2、参考例1 シラン化合物として第1表に示す化合物を用いた以外
は実施例1と同様にしてプロピレンの重合を行い、それ
らの結果を第1表に示した。又、それら化合物の体積及
び該電子密度の計算値は第1表の通りである。
実施例2〜3 有機金属化合物としてDEACの代りにトリエチルアルミ
ニウムを用い、かつシラン化合物として第1表に示す化
合物を用いた以外は、実施例1と同様にしてプロピレン
の重合を行い、それらの結果を第1表に示した。又、そ
れら化合物の体積及び該電子密度の計算値は第1表の通
りである。
実施例4〜5 有機金属化合物としてDEACの代りにトリイソブチルア
ルミニウムを用い、かつシラン化合物として第1表に示
す化合物を用いた以外は、実施例1と同様にしてプロピ
レンの重合を行い、それらの結果を第1表に示した。
又、それら化合物の体積及び該電子密度を計算値は第1
表のとおりである。
比較例3 第1表に示すシラン化合物を用いた以外は、実施例4
〜5と同様にしてプロピレンの重合を行い、その結果を
第1表に示した。又、その化合物の体積及び該電子密度
は第1表の通りである。
実施例6 有機金属化合物としてDEAC溶液の代りにトリエチルア
ルミニウム溶液(0.1モル/l)を2ml用い、かつジ(2,2
−ジメチルブチル)ジメトキシシラン溶液の代りにジn
−ヘキシルジメトキシシラン溶液(0.02モル/l)を2ml
用いた以外は、実施例1と同様にしてプロピレンの重合
を行い、その結果を第1表に示した。又、その化合物の
体積及び該電子密度の計算値は第1表の通りである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の触媒の調製工程を示すフローチャー
ト図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古橋 裕之 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番 1号 東亜燃料工業株式会社総合研究所 内 (72)発明者 植木 聰 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番 1号 東亜燃料工業株式会社総合研究所 内 (72)発明者 今井 正文 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番 1号 東亜燃料工業株式会社総合研究所 内 (72)発明者 碓氷 幸 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番 1号 東亜燃料工業株式会社総合研究所 内 (56)参考文献 特開 平1−217014(JP,A) 特開 平2−283703(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)四塩化チタンを有機アルミニウム化
    合物で還元して得られた三塩化チタンを錯化剤の存在下
    炭素数2以上の塩素化炭化水素で処理した活性化三塩化
    チタン、 (B)一般式RnAlX3-n〔但し、Rはアルキル基又はアリ
    ール基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基又は水素原子
    を示し、nは1≦n≦3の範囲の任意の数である〕で表
    される有機アルミニウム化合物及び (C)一般式R1R2Si(OCH3〔但し、R1及びR2は夫々
    同一又は異なる炭素数1〜6個の脂肪族炭化水素基で,
    かつR1とR2の炭素数の合計が7〜12個である。〕で表わ
    され、量子化学計算で算出した体積が200〜350Å、同
    じくメトキシ基の酸素原子の電子密度が0.685〜0.750
    A.U.(アトミックユニット)のジメトキシ基含有シラン
    化合物 とからなるα−オレフィン重合用触媒。
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