JP2706419B2 - ウレタンハンドルの成形方法 - Google Patents

ウレタンハンドルの成形方法

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JP2706419B2
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urethane
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handle
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gas
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和夫 青山
肇 野々村
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泉自動車株式会社
ポリウレタン化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両のハンド
ルに関するものである。現在インテグラルスキンウレタ
ンフォ−ムで被覆されたハンドルが数多く使用されてい
る。しかしこのハンドルを成形するにはフロンを使用す
るが、このフロンはオゾン層破壊物質のため、その削減
がさけばれている。本発明はインテグラルスキンフォ−
ムの発泡剤として使用されているフロン(CFC,HC
FC)に代る水発泡剤を使用したインテグラルスキンフ
ォ−ムのハンドルの成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このハンドルの成形に当たって、ウレタ
ンはRIM方式と称する成形手段で行われていることは
公知である。しかし、その成形においてもハンドルの用
途から外観的に優れた品質、特にボイド、ピンホ−ルが
表皮にない品質が要求されており、そのための成形方法
には色々な工夫がなされている。特に、RIM成形注入
口より一番遠隔距離にあるガス排出孔の孔の位置、数、
大きさが大きなポイントであると認識されている。これ
はウレタン原液が急速撹拌され、射出されて金型内で発
泡しつつ充填して行く過程で、残留ガスや余分の発泡ガ
スを如何にうまく型外へ排出しうるかどうかにかかって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こういう従
来の対応の中で、フロンに代って水使用の発泡配合のた
め、さらにボイド、ピンホ−ルが発生しやすい条件とな
ったことに対する成形方法をより改善することにある。
さてフロン(フロン−11)発泡配合と水発泡配合での
ボイド、ピンホ−ルの発生し易さの要因を比較すると表
1の通りである。
【0004】
【表1】
【0005】本発明者は、これらの要因によって発生し
やすいボイド、ピンホ−ル対策は種種あるとの認識で改
善に取り組んだ。例えば、撹拌性を向上した発泡機の採
用、ウレタン原液の昇温、反応全体の遅延化、RIM注
入速度の低速化、金型注入口の変更、金型角度の変更、
ガス排出孔の変更等であるが、本発明はこれらの諸対策
のうち、ガス排出孔の変更に基いてウレタンハンドルの
成形方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの改善策の中で成
形上或いは投資上の観点から比較的対応しやすい項目と
して、(1)排出孔の位置、数、大きさ、(2)ウレタンの
排出孔からの排出量、のかねあいが最も効果があること
を見出した。その手段は以下の通りである。主成分がポ
リエ−テルポリオ−ルと芳香族イソシアネ−トで構成さ
れ、発泡剤が水であるインテグラルスキンフォ−ムのウ
レタンハンドルの成形において、(1)成形金型のウレタ
ン注入口から最遠隔距離のガス排出孔が直列3孔よりな
り、これら3孔は中心孔の径2mmφ〜4mmφ、両わき孔
の径1.5mmφ〜3.5mmφ、中心孔と両わき孔の間隔3
0〜50mmの寸法からなること、及びハンドル表面が凹
凸の場合ガス排出孔がハンドル表面の凸の部分に位置し
ていること、(2)これらの排出孔からのウレタンの排出
量が20g以上であることを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】ウレタンハンドルの成形では通常金型はある
角度で立っており、その最下部に設けられた注入口より
RIM成形される。そしてその最上部(注入口より最遠
隔距離になる)のガス排出孔より、ガス排出と若干ウレ
タン液の排出がなされる。従来排出孔は通常1ケ所穿孔
されていて、その径は1.5〜3.0mmφである。しかし
ながら、この条件では水発泡配合でのボイド、ピンホ−
ルが多発して良好な外観品質のウレタンハンドルが成形
できない。
【0008】そこで以下本発明による改善内容について
説明する。改善内容の項目として、1)水発泡配合内
容、2)成形条件、3)ガス排出孔とウレタン排出量と
外観品質の内容を採択し、これらについて以下の如く実
験を繰り返した。 1)水発泡配合内容 ポリオ−ル成分 ポリエ−テルポリオ−ルと整泡
剤、触媒、水、顔料、その他の安定剤の混合液 液粘度 1,050cps(25℃) イソシアネ−ト成分 芳香族イソシアネ−トとポリエ−
テルポリオ−ルとの反応生成液 液粘度 500cps(25℃) 混合比率 100/40 テ−ブルテスト ゲルタイム 16秒 による反応性 ライズタイム 20秒 2)成形条件 ポリオ−ル成分液温 35℃ イソシアネ−ト成分液温 30℃ 型 温 50℃ 高圧発泡機 EMB社 プロマ−ト PU
−30 吐出量 9kg/分 吐出秒数 4.3秒 ウレタン成形比重 0.6g/cm3
【0009】3)ガス排出孔とウレタン排出量と外観品
質の内容
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】
【表4】
【0013】
【表5】
【0014】
【表6】
【0015】
【表7】
【0016】
【効果】以上の諸実験をまとめると、水発泡配合では、
3孔が直列に並び、中心孔は両わき孔より径が大き目
で、2mmφ〜4mmφ、両わき孔はそれぞれ1.5mmφ〜
3.5mmφ、中心孔と両わき孔の間隔30〜50mm、ハ
ンドル表面が凹凸の場合、ガス排出孔がハンドル表面の
凸の部分に位置していれば、ガス排出孔から排出された
フォ−ムを切り取る場合取り易い。凹部分では製品に傷
を付け易く、きれいな表面が得られない。従ってハンド
ル表面が凹凸の場合、ガス排出孔がハンドル表面の凸の
部分に位置していることであり、ここからのウレタン排
出量が20g以上である場合、ボイド、ピンホ−ルの対
策としては最良であることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】注入口とガス排出孔との関係図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−90868(JP,A) 特開 昭59−45275(JP,A) 実開 昭60−58307(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分がポリエ−テルポリオ−ルと芳香
    族イソシアネ−トで構成され、発泡剤が水であるインテ
    グラルスキンフォ−ムのウレタンハンドルの成形におい
    て、成形金型のウレタン注入口から最遠隔距離のガス排
    出孔が直列3孔よりなり、これら3孔は中心孔の径2mm
    φ〜4mmφ、両わき孔の径1.5mmφ〜3.5mmφ、中
    心孔と両わき孔の間隔30〜50mmの寸法からなるこ
    と、及びハンドル表面が凹凸の場合ガス排出孔がハンド
    ル表面の凸の部分に位置していること、これらの排出孔
    からのウレタンの排出量が20g以上であること、を特
    徴とするウレタンハンドルの成形方法。
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