JPH0699452A - ウレタン反応射出成形品の製造方法 - Google Patents
ウレタン反応射出成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH0699452A JPH0699452A JP4253284A JP25328492A JPH0699452A JP H0699452 A JPH0699452 A JP H0699452A JP 4253284 A JP4253284 A JP 4253284A JP 25328492 A JP25328492 A JP 25328492A JP H0699452 A JPH0699452 A JP H0699452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction injection
- urethane
- molded product
- injection molded
- isf
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フロンを使用せずに、ISFを安定して成形
することができるウレタン反応射出成形品の製造方法を
提供すること。 【構成】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを衝
突混合させ、密閉金型21内に注入させるRIMによ
り、ISFのウレタン反応射出成形品23を製造する方
法。成形材料として、発泡剤非配合処方の反応射出成形
材料を使用するとともに、前記衝突混合前に、各原料タ
ンク11、13に貯蔵されている前記各成分に10〜3
0容量%の空気又は不活性ガスを巻き込ませる。
することができるウレタン反応射出成形品の製造方法を
提供すること。 【構成】 ポリオール成分とイソシアネート成分とを衝
突混合させ、密閉金型21内に注入させるRIMによ
り、ISFのウレタン反応射出成形品23を製造する方
法。成形材料として、発泡剤非配合処方の反応射出成形
材料を使用するとともに、前記衝突混合前に、各原料タ
ンク11、13に貯蔵されている前記各成分に10〜3
0容量%の空気又は不活性ガスを巻き込ませる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオール成分とイソ
シアネート成分とを衝突混合させ、密閉金型内に注入さ
せる反応射出成形(RIM)により、インテグラルスキ
ンフォーム(ISF)のウレタン反応射出成形品を製造
する方法に関する。
シアネート成分とを衝突混合させ、密閉金型内に注入さ
せる反応射出成形(RIM)により、インテグラルスキ
ンフォーム(ISF)のウレタン反応射出成形品を製造
する方法に関する。
【0002】特に、エアバッグパッド、ホーンパッド、
ヘッドレスト、アームレスト、ステアリングホイール等
の自動車用内装品の如く、手で触ったり、他部材との干
渉する機会が多く、強度及び硬度の安定性が要求される
軟質ウレタンフォーム製品をRIMにより製造するのに
好適な発明である。
ヘッドレスト、アームレスト、ステアリングホイール等
の自動車用内装品の如く、手で触ったり、他部材との干
渉する機会が多く、強度及び硬度の安定性が要求される
軟質ウレタンフォーム製品をRIMにより製造するのに
好適な発明である。
【0003】
【従来の技術】従来、上記のような発泡自動車用内装品
を、RIMにより製造するには、発泡剤としてフロン及
び/又は水を配合した発泡処方のRIM材料を使用して
いた(特開平2−126512・4−146841
号)。
を、RIMにより製造するには、発泡剤としてフロン及
び/又は水を配合した発泡処方のRIM材料を使用して
いた(特開平2−126512・4−146841
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フロンは、近
年オゾン層保護の見地から製造・使用が制限・禁止され
る予定である。また、水を発泡剤とした場合は、ISF
を安定して成形することが極めて困難である。
年オゾン層保護の見地から製造・使用が制限・禁止され
る予定である。また、水を発泡剤とした場合は、ISF
を安定して成形することが極めて困難である。
【0005】本発明は、上記にかんがみて、フロンを使
用せずに、ISFを安定して成形することができるウレ
タン反応射出成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
用せずに、ISFを安定して成形することができるウレ
タン反応射出成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を、解決するために、RIM成形の循環・射出過程にお
いて、循環係、ミキシングヘッド、ノズルタッチ、ゲー
ト等で、自然に空気を巻き込むことに着目し(成形品容
量比で1〜5%)、鋭意・開発に努力をした結果、空気
巻き込み量が10%を超えると、機械的物性(特に強
度)的に安定した成形品が得られるとの新たな知見を得
て(図2参照)、下記構成の発泡ウレタン反応射出成形
品の製造方法に想到した。
を、解決するために、RIM成形の循環・射出過程にお
いて、循環係、ミキシングヘッド、ノズルタッチ、ゲー
ト等で、自然に空気を巻き込むことに着目し(成形品容
量比で1〜5%)、鋭意・開発に努力をした結果、空気
巻き込み量が10%を超えると、機械的物性(特に強
度)的に安定した成形品が得られるとの新たな知見を得
て(図2参照)、下記構成の発泡ウレタン反応射出成形
品の製造方法に想到した。
【0007】ポリオール成分とイソシアネート成分とを
衝突混合させ、密閉金型内に注入させるRIMにより、
ISFのウレタン反応射出成形品を製造するに際して、
成形材料として、発泡剤非配合処方の反応射出成形材料
を使用するとともに、前記衝突混合前に、各原料タンク
に貯蔵されている前記各成分に10〜30容量%の空気
又は不活性ガスを巻き込ませることを特徴とする。
衝突混合させ、密閉金型内に注入させるRIMにより、
ISFのウレタン反応射出成形品を製造するに際して、
成形材料として、発泡剤非配合処方の反応射出成形材料
を使用するとともに、前記衝突混合前に、各原料タンク
に貯蔵されている前記各成分に10〜30容量%の空気
又は不活性ガスを巻き込ませることを特徴とする。
【0008】
【実施の態様】以下、本発明の方法を詳説する。配合単
位を示す「部」は、特に断らない限り、「重量部」を意
味する。
位を示す「部」は、特に断らない限り、「重量部」を意
味する。
【0009】(1) 本発明の方法は、ポリオール成分とイ
ソシアネート成分とを衝突混合させ、密閉金型内に注入
させるRIMにより、ISFのウレタン反応射出成形品
を製造することを前提的要件とする。
ソシアネート成分とを衝突混合させ、密閉金型内に注入
させるRIMにより、ISFのウレタン反応射出成形品
を製造することを前提的要件とする。
【0010】例えば、図1に示す如く、ポリオール成分
とイソシアネート成分は、各原料タンク11、13に、
一定温度で乾燥空気(又は乾燥窒素ガス)雰囲気下で貯
蔵されており、通常、各原料タンク11、13とミキシ
ングヘッド15との間を低圧循環させておく。そして、
高圧定量性ポンプ17、19で約100〜200kg/cm
2 (9.8〜19.6MPa )に加圧し、所定量の各成分
をミキシングヘッド15内へ送入して、衝突混合させ、
密閉金型21内に注入する。
とイソシアネート成分は、各原料タンク11、13に、
一定温度で乾燥空気(又は乾燥窒素ガス)雰囲気下で貯
蔵されており、通常、各原料タンク11、13とミキシ
ングヘッド15との間を低圧循環させておく。そして、
高圧定量性ポンプ17、19で約100〜200kg/cm
2 (9.8〜19.6MPa )に加圧し、所定量の各成分
をミキシングヘッド15内へ送入して、衝突混合させ、
密閉金型21内に注入する。
【0011】ここで、ポリオール成分側には、ポリエー
テルポリオール、ポリエステルポリオール等の長鎖ポリ
オールの他に、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール等短鎖ポリオール、触媒★OK?、顔料、さらに
は、充填剤(フィラー)等を適宜配合する。また、イソ
シアネート成分としては、ジフェニルメタン−4,4′
−ジイソシアネート(MDI)、クルードMDI、水添
MDI、キシレンジイソシアネート(XDI)、イソホ
ロンジイソシアネート等、及び、それらのアダクトポリ
イソシアネート、重合ポリイソシアネート等を好適に使
用可能である。
テルポリオール、ポリエステルポリオール等の長鎖ポリ
オールの他に、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール等短鎖ポリオール、触媒★OK?、顔料、さらに
は、充填剤(フィラー)等を適宜配合する。また、イソ
シアネート成分としては、ジフェニルメタン−4,4′
−ジイソシアネート(MDI)、クルードMDI、水添
MDI、キシレンジイソシアネート(XDI)、イソホ
ロンジイソシアネート等、及び、それらのアダクトポリ
イソシアネート、重合ポリイソシアネート等を好適に使
用可能である。
【0012】(2) 本発明は、成形材料として発泡剤非配
合処方の反応射出成形材料を使用することを第一の特徴
とする。これにより、フロンや水等の発泡剤の使用を考
慮する必要がなくなる。
合処方の反応射出成形材料を使用することを第一の特徴
とする。これにより、フロンや水等の発泡剤の使用を考
慮する必要がなくなる。
【0013】次に、本発明に使用可能な配合処方の一例
を示す。
を示す。
【0014】 A 液(ポリエーテル成分) ポリエーテルポリオール 79部 (平均分子量:5500 、OH価:26〜36) ジエチレングリコール 16部 トリエチレンジアミン30wt%含有物 2部 顔 料 3部 B 液(ポリイソシアネート成分) MDIアダクト 45部 NCO/OH=110/100 (3) 本発明の方法は、衝突混合前に、各原料タンク1
1、13に貯蔵されている各成分に、即ち、ポリオール
成分、イソシアネート成分に、攪拌プロペラやエアノズ
ルを使用して、空気また不活性ガス(各成分に対して不
活性な窒素等)を、10〜30容量%巻き込ませてお
く。すると、射出過程において、自然に1〜5%のエア
が巻き込まれても、成形品の機械的物性は、成形品の空
気巻込量と引張強度との関係を示す図2に示すごとく、
安定しており問題がない。
1、13に貯蔵されている各成分に、即ち、ポリオール
成分、イソシアネート成分に、攪拌プロペラやエアノズ
ルを使用して、空気また不活性ガス(各成分に対して不
活性な窒素等)を、10〜30容量%巻き込ませてお
く。すると、射出過程において、自然に1〜5%のエア
が巻き込まれても、成形品の機械的物性は、成形品の空
気巻込量と引張強度との関係を示す図2に示すごとく、
安定しており問題がない。
【0015】エア巻き込み量が10%未満では、機械的
強度の安定化が奏しがたく、また、30%を超えると、
安定してISFを製造することが困難である(図2参
照)。
強度の安定化が奏しがたく、また、30%を超えると、
安定してISFを製造することが困難である(図2参
照)。
【0016】
【発明の作用・効果】本発明のウレタン反応射出成形品
の製造方法は、ISFのウレタン反応射出成形品を製造
するに際して、材料として発泡剤非配合処方の反応射出
成形材料を使用するとともに、衝突混合前に、各原料タ
ンクに貯蔵されている各成分に10〜30容量%の空気
又は不活性ガスを巻き込ませて成形することを特徴とす
る構成により、フロンを使用せずに、ISFを安定して
成形することができる。
の製造方法は、ISFのウレタン反応射出成形品を製造
するに際して、材料として発泡剤非配合処方の反応射出
成形材料を使用するとともに、衝突混合前に、各原料タ
ンクに貯蔵されている各成分に10〜30容量%の空気
又は不活性ガスを巻き込ませて成形することを特徴とす
る構成により、フロンを使用せずに、ISFを安定して
成形することができる。
【0017】ちなみに、前記例示の配合処方の材料を使
用して、下記条件で図3のエアバッグパッド23をイン
サート成形したところ、奇麗なISFのウレタン射出成
形品が得られた。なお、図3中、25は硬質樹脂製イン
サート、27はISFウレタン表皮、29はパッド展開
用溝部である。
用して、下記条件で図3のエアバッグパッド23をイン
サート成形したところ、奇麗なISFのウレタン射出成
形品が得られた。なお、図3中、25は硬質樹脂製イン
サート、27はISFウレタン表皮、29はパッド展開
用溝部である。
【0018】空気巻き込み量:各成分とも20容量%、
プロペラ式攪拌機(0.25kW)を 使用して空気を
巻き込ませた。
プロペラ式攪拌機(0.25kW)を 使用して空気を
巻き込ませた。
【0019】 射出圧:10MPa 材料温度:30℃ 金型温度:50℃
【図1】RIM成形機の概略フローシート
【図2】RIM成形品のエア巻込量と引張強度との関係
を示すグラフ図
を示すグラフ図
【図3】本発明を適用可能な成形品の一例であるエアバ
ッグパッドの概略部分断面図
ッグパッドの概略部分断面図
11 原料タンク(ポリオール成分用) 13 原料タンク(イソシアネート成分用) 15 ミキシングヘッド 21 密閉金型 23 エアバッグパッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04 8620−4J
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオール成分とイソシアネート成分と
を衝突混合させ、密閉金型内に注入させる反応射出成形
により、インテグラルスキンフォームのウレタン反応射
出成形品を製造するに際して、 成形材料として、発泡剤非配合処方の反応射出成形材料
を使用するとともに、前記衝突混合前に、各原料タンク
に貯蔵されている前記各成分に10〜30容量%の空気
または不活性ガスを巻き込ませることを特徴とするウレ
タン反応射出成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253284A JPH0699452A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ウレタン反応射出成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253284A JPH0699452A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ウレタン反応射出成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699452A true JPH0699452A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17249146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4253284A Withdrawn JPH0699452A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | ウレタン反応射出成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699452A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009528196A (ja) * | 2006-03-03 | 2009-08-06 | クラウスマッファイ テヒノロギース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 複合体を製造するための統合システム装置 |
KR101242875B1 (ko) * | 2010-11-17 | 2013-03-12 | 주식회사 경동원 | 닫힌 셀의 팽창 퍼라이트를 이용한 폴리우레탄 폼, 이의 발포기 및 그 제조방법 |
KR101236096B1 (ko) * | 2004-11-05 | 2013-03-25 | (주)세일메카닉스 | 발포성형방법 및 그 장치 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP4253284A patent/JPH0699452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101236096B1 (ko) * | 2004-11-05 | 2013-03-25 | (주)세일메카닉스 | 발포성형방법 및 그 장치 |
JP2009528196A (ja) * | 2006-03-03 | 2009-08-06 | クラウスマッファイ テヒノロギース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 複合体を製造するための統合システム装置 |
KR101242875B1 (ko) * | 2010-11-17 | 2013-03-12 | 주식회사 경동원 | 닫힌 셀의 팽창 퍼라이트를 이용한 폴리우레탄 폼, 이의 발포기 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |