JP2704980B2 - 成形カーペットの製造方法 - Google Patents

成形カーペットの製造方法

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JP2704980B2
JP2704980B2 JP4037245A JP3724592A JP2704980B2 JP 2704980 B2 JP2704980 B2 JP 2704980B2 JP 4037245 A JP4037245 A JP 4037245A JP 3724592 A JP3724592 A JP 3724592A JP 2704980 B2 JP2704980 B2 JP 2704980B2
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隆 錦野
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池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は例えば自動車床敷用と
して使用される成形カーペットの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 自動車床敷用カーペット等にあって
は、図6に示すように成形されたカーペット(1) を発泡
型(9) にインサートして該カーペット(1) の裏面にポリ
ウレタン発泡体層(5) を形成することによって、該カー
ペット(1) に防音断熱性を与える方法が提供されてい
る。
【0003】 上記カーペット(1) 裏面には該カーペッ
ト(1) に成形性や寸法安定性を付与するためにバッキン
グ処理層(2) が形成されている。該バッキング処理層
(2) は例えばポリエチレンフィルム、スチレン−ブタジ
エンラテックス塗布層、アクリル樹脂エマルジョン塗布
層等である。
【0004】 しかし上記バッキング処理層(2) は形成
時あるいはカーペット(1) の成形時に特に深絞り部分に
おいて多数のピンホールや亀裂を生じ、発泡型(9) 内で
ポリウレタン発泡体層(5) を形成する時に、上記バッキ
ング処理層(2) のピンホールや亀裂部分からポリウレタ
ン発泡体材料が滲出してカーペット(1) 表面が汚染され
ると云う問題点がある。
【0005】 そこで従来では例えば、ポリアミドフィ
ルムのような展延性に優れピンホールや亀裂が生じにく
い阻止フィルム(4) をバッキング処理層(2) 上に接着し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記従
来構成にあっては、阻止フィルム(4) は製造時にテンシ
ョンがかゝり、テンション方向に伸ばされてロール状に
巻き取られる。巻き取られた阻止フィルム(4) はカーペ
ット(1) 側へラミネートされる時にもテンションがかゝ
り、テンション方向に伸ばされて加熱融着される。ラミ
ネートされた阻止フィルム(4) は伸ばされた量だけカー
ペット(1) 成形後に収縮する。この収縮量はカーペット
(1) 本体の収縮量よりもはるかに大きい。このカーペッ
ト(1) 本体と阻止フィルム(4) の収縮量の相違によりカ
ーペット(1) の成形品に波打ち変形が発生する。また該
カーペット(1) のバッキング処理層(2) が接着性に乏し
いポリエチレンフィルムの場合には直接ポリアミドフィ
ルムを接着することが出来ないので、阻止フィルム(4)
として例えばポリアミドフィルムにポリエチレンフィル
ムを積層した二層または三層構造の高価なフィルムを使
用しなければならないと云う問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、バッキング処理したカ
ーペット(11)裏面に不織布(13)を接着 し、該不織布(13)
ポリウレタン水分散体(14A) を塗布し乾燥して阻止
ト(15)とするか、または不織布(13)にポリウレタン水
分散体(14A) を含浸した阻止シート(15A) を接着する工
程1 該カーペット(11)を所定形状に成形する工程2 該成形されたカーペット(11)を発泡型(20)にインサート
して該カーペット(11)裏面にポリウレタン発泡体層(16)
を形成する工程3 以上の工程1,2,3からなる成形カーペットの製造方
法を提供するものである。
【0008】 本発明においてはカーペット(11)裏面に
バッキング処理が施されるが、該バッキング処理は通常
カーペット(11)裏面にTダイから押出したポリエチレン
フィルムを加熱軟化状態で接着することによって行なわ
れるが、該カーペット(11)裏面にスチレン−ブタジエン
ラテックスやアクリル樹脂エマルジョンを塗布して乾燥
することによって行なわれる。
【0009】 本発明において用いられるポリウレタン
水分散体(14A)とは主としてウレタンエラストマーを水
中に分散させたものであり、カーペットの形状および寸
法安定性、あるいは耐熱性を向上させるためにはウレタ
ンエラストマーは架橋構造であることが望ましい。この
ようなポリウレタン水分散体としては、例えばスーパー
フレックス700,900(第一工業製薬株式会社、商
標)等が上市されている。
【0010】 工程1では上記バッキング処理したカー
ペット(11)裏面に不織布(13)を貼着した後ポリウレタン
水分散体(14A) を塗布するのであるが、該ポリウレタン
水分散体(14A) の塗布量としては通常樹脂分として30
〜90g/m2 程度とし、また特にカーペット(11)のバ
ッキング処理層(12)にピンホールや亀裂が生じ易い部
分、例えばカーペット(11)の深絞り成形部分の塗布量を
多くしてもよいし、またこの部分のみ塗布してもよい。
上記ポリウレタン水分散体(14A) を不織布(13)に塗布し
た後例えば150℃で2〜3分間程度加熱乾燥して阻止
シート(15)とすると同時にバッキング層を溶融させる。
【0011】 更に本発明においては、上記ポリウレタ
ン水分散体(14A) を不織布(13)に塗布する代わりに、上
記ポリウレタン水分散体(14A) を らかじめ含浸した不
織布(13)からなる阻止シート(15A) をカーペット(11)裏
面に貼着してもよい。
【0012】
【作用】 本発明においては、阻止シート(15)はポリウ
レタン水分散体(14A) を不織布(13)に塗布すれば、該ポ
リウレタン水分散体(14A) は該不織布 (13)内に浸透して
乾燥すれば均一なポリウレタン層(14)が形成される。ま
不織布(13)に該ポリウレタン水分散体(14A) を含浸し
て乾燥すれば、該不織 布(13)内部には当然均一なポリウ
レタン層が形成される。そして該ポリウレ タン水分散体
(14A) を不織布(13)に塗布または含浸せしめる際には、
ート(15)の不織布(13)の表面あるいは内部に形成
されるポリウレタン層(14) は何等のテンションも及ぼ
れないから、該ポリウレタン層(14)にはテンションに
よる伸びにもとずく収縮力が発生せず、また阻止シート
(15)の乾燥 あるいはカーペット(11)の成形等の工程の加
熱、冷却によるポリウレタン層 (14)の伸縮も該不織布(1
3)によって抑制され、したがって該阻止シート(15) は裏
面に接着された状態では殆ど伸縮しない。更に不織布(1
3)はカーペット (11)裏面のバッキング処理層(12)、特に
ポリエチレンフィルムとはアンカー 効果によって良好な
接着性を示し、阻止シート(15)の剥離強度を向上させる
ばかりでなく、阻止シート(15)自体の強度も向上せしめ
る。
【0013】
【実施例】 本発明を図1〜図4に示す一実施例によっ
て説明すれば、図1に示すようにカーペット(11)の裏面
にはTダイ(23)から押出され加熱軟化状態にあるバッキ
ング処理層であるポリエチレンフィルム(12)と不織布(1
3)とが圧着ロール(24)によって圧着される。該ポリエチ
レンフィルム(12)は通常目付200〜700g/m2
度であり、該不織布(13)はポリエステル繊維、アセテー
ト繊維等の不織布であり、通常目付30〜100g/m
2 程度のものが用いられる。
【0014】 工程1においては図2に示すように該カ
ーペット(11)の裏面にロールコーター(17)によってポリ
ウレタンの30重量%水分散体(14A) であるスーパーフ
レックス700(第一工業製薬株式会社、商標)が10
0〜250g/m2 の割合で塗布され、その後加熱室(1
8)において150℃,3分間の加熱乾燥される。このよ
うにして図2に示すようにカーペット(11)の裏面の不織
布(13)上にポリウレタン層(14)が形成され阻止シート(1
5)となる。
【0015】 工程2においては図3に示すように上記
カーペット(11)を成形型(19)によって所定形状にプレス
成形する。この際、カーペット(11)のポリエチレンフィ
ルム(12)は工程1の加熱室(18)における加熱によって軟
化状態にある。
【0016】 工程3においては図4に示すように上記
成形されたカーペット(11)を発泡型(20)内にインサート
し、ポリウレタン発泡体材料を発泡型(20)内に注入して
ポリウレタン発泡体層(16)を形成する。その後カーペッ
ト(11)は発泡型(20)より取出し、自動車床敷用として使
用する。
【0017】 本発明においては、図5に示すように不
織布(13)をポリウレタン水分散体(14A) を充填した浸漬
(21)中に浸漬させることによって、該不織布(13)にポ
リウレタン水分散体(14A) を含浸させ、次いで加熱室(2
2)によって加熱乾燥させることによって阻止シート(15
A) を製造し、該阻止シート(15A) をカーペット(11)の
裏面にバッキング処理層(12)を介して接着してもよい。
【0018】
【発明の効果】 したがって本発明においては阻止シー
トに不織布を用い るので、カーペットの裏面にポリウレ
タン発泡体層を形成させる際、ポリウレタン発泡体材料
がカーペットの表面に滲出汚染するのを確実に阻止する
とが出来、また該阻止シートのカーペットに対する接
着性を大巾に向上させることが出来、また該阻止シート
殆ど伸縮しないのでカーペットは良好な 形状保持性を
有する。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】 カーペットバッキング工程の説明図
【図2】 工程1の説明図
【図3】 工程2の説明図
【図4】 工程3の説明図
【図5】 他の実施例の説明図
【図6】 従来例の説明図
【符号の説明】
11 カーペット 12 バッキング処理層 13 不織布 14 ポリウレタン層 14A ポリウレタン水分散体15,15A 阻止シート16 ポリウレタン発泡体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッキング処理したカーペット裏面に不織
    布を接着し、該不 織布にポリウレタン水分散体を塗布し
    乾燥して阻止シートとするか、または不織布にポリウレ
    タン水分散体を含浸した阻止シートを接着する工程1 該カーペットを所定形状に成形する工程2 該成形されたカーペットを発泡型にインサートして該カ
    ーペット裏面にポリウレタン発泡体層を形成する工程3 以上の工程1,2,3からなる成形カーペットの製造方
  2. 【請求項2】該カーペット裏面にはバッキング処理とし
    てポリエチレンフ ィルムが被着される請求項1に記載の
    成形カーペットの製造方法
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