JPH043039Y2 - - Google Patents

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JPH043039Y2
JPH043039Y2 JP18997984U JP18997984U JPH043039Y2 JP H043039 Y2 JPH043039 Y2 JP H043039Y2 JP 18997984 U JP18997984 U JP 18997984U JP 18997984 U JP18997984 U JP 18997984U JP H043039 Y2 JPH043039 Y2 JP H043039Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案は建物の内装材、床材に用いる貼着施工用
積層シートの基材に関する。
〔従来の技術〕
従来より建物の床面に貼着施工する床材にはア
スベスト紙を基材とした積層シートが用いられて
きた。ところが、床材の貼替作業を行うときにな
つて、床材を剥すと、層間剥離して基材のアスベ
スト紙が床面に残り、新しく床材を貼着施工をす
る場合の障害となる。
これを一般にピールアツプ性がないという。
しかも、アスベストは発ガン物質であることか
ら特化品としての規制が設けられ、欧州では既に
全面的に使用禁止とされた。このような事情から
業界では新しい基材の開発が急務になつている。
そこでアスベスト紙に代わる新しい基材又は積層
シートとして、 1 樹脂含浸ガラスシート、 2 片面に樹脂コートを施こしたガラスシート、 3 樹脂単体層又はその裏面に薄い紙を積層した
もの、 4 ガラス基材を樹脂スポンジ層中に埋設又は樹
脂スポンジ層を積層したもの などが開発された。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが上記の基材又は積層シートを使用する
ときには以下にのべるような問題点がある。すな
わち、 1)の樹脂含浸シートによるときには厚肉のも
のを得ることがむずかしく、例え厚肉に加工して
も平滑性に劣り、意匠層を形成しにくい。
したがつて薄い基材を用い、そのうえに樹脂成
分による上層を形成したときには基材層と上層と
の変形率の差のために反り上りが生じやすいとい
う欠点がある。
2)の樹脂を片面にコートしたガラスシートを
用いるときには上記1)の欠点に加え、裏コート
がPCV主成分の層である場合に、一般施工用の
水系エマルジヨン接着剤を用いたのでは接着しに
くく、また、乾燥性が悪いために接着力が出にく
い。床面などの下地に湿気が多いとき、特に下地
が木質系のときにはこれが腐蝕しやすいという欠
点がある。
3)樹脂単体層又はその裏面に薄い紙を積層し
たものでは、接着剤の乾燥性が悪く、また、下地
の湿気が除かれにくい、構成上樹脂成分が大部分
を占めるため、収縮を起こしやすいこと、低温時
に硬くなるために冬期の施工性に劣る、かなりの
重量物のため運搬、取扱いがむづかしい、断熱効
果に劣り、冷感がまぬがれない。
4)ガラス基材を樹脂スポンジ層の中に埋設又
はスポンジ層を積層したものは寸法安定性に優れ
ているが、下地の乾燥性が悪く、再施工時に剥離
するとスポンジ層が下地に残り、ピールアツプ性
に劣るという欠点がある。
本案は寸法安定性、ピールアツプ性、耐寒性に
優れ、下地材への接着に対してもトラブルが生じ
ない貼着施工用積層シート、特に床材、壁材用の
基材を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本案は天然繊維、有機繊維の編織又は交絡組織
によつて表面に凹凸を形成した通気性を有する裏
打材と、寸法安定性を有する繊維質シートとの積
層体からなり、前記裏打材の凹部に充填された接
着剤層をもつて裏付材上に前記繊維質シートを接
着したことを特徴とする貼着施工用積層シートの
基材である。
第1図において、1は裏打材、2は繊維質シー
トである。裏打材1は天然繊維、有機繊維を用い
た比較的厚地の目の粗い織布、編布又は不織布で
ある。裏打材1の厚味は特に限定されるものでは
ないが、太番手の撚糸の織布、又は編布を用い
る。編織布によれば、組織間に通気性を有し、粗
い織目又は編目に加工することによつて組織の表
面には凹凸面が得られる点で有利である。繊維交
絡体、いわゆる不織布を用いるときにはその表面
を凹凸に賦形し、あるいは通気性を確保するため
に小孔を形成する。繊維の材質は特に限定される
ものではないが、床材、壁材などの基材に要求さ
れる強度、特にピールアツプに備えて十分な引裂
強度を有することが必要である。繊維質シート2
は基材に寸法安定性並びに表面平滑性を与えるた
めのものである。ガラス繊維含有シートは寸法安
定性とともに屈曲性に優れている点で望ましい。
上記裏打材1の全面又は要所に接着剤を塗布し、
その上に繊維質シート2を重ねて強圧し、両者を
一体に積層接着する。強圧により接着剤は裏打材
の凹部3内に充填されて固形し、その接着剤層4
をもつて繊維質シート2が固定される。接着剤層
4の材質の選定により、断熱性を付与することが
でき、また、スポンジ層を用いてクツシヨン性を
付与することもできる。本案において、基材、特
に接着材層4の形成後においても裏打材1は通気
性を有することが重要である。裏打材1の組織及
び裏打材1と繊維質シート2間に通気性を保たせ
ることによつて、繊維質シート2を接着する接着
剤の乾燥、繊維質シート2上に樹脂処理を施こし
た場合に該シート2中に含まれる空気の脱気を有
効に行うことができる。シート2内の空気を脱気
できないときには、加工時の熱膨張などにより樹
脂処理面の平滑性を損なう原因となる。さらに下
地に貼着施工する場合の乾燥と下地の乾燥に重要
な役割を果す。下地の湿気をにがすことができな
ければ、下地の腐蝕の原因になるのは前述のとう
りである。
このような理由から、繊維質シート2と、裏打
材1とが少くとも部分的に接していることが望ま
しいが、相互間の通気性が損われない限り、必ず
しも接していなければならないということはな
い。いずれにしても裏打材1の組織並びにその上
面全体が接着剤の完全な固層によつて覆われる
と、通気性は失われる。
第2図は本案の基材5の表面にクツシヨン層
6、柄層7、耐摩耗層8を一体に形成した床材の
例である。繊維質シート2上に、どのような層を
形成するかは本考案の要旨とは無関係である。用
途、目的に応じて選定する。
本案の基材は以下にのべる方法によつて製造で
きる。すなわち、第3図において、繊維質シート
2を送出し、該シート2に表裏の区別があるとき
には平滑性に劣る裏面側に接着剤4′を塗布する。
次いでこの接着剤の塗布面に裏打材1を重ね、圧
着ロール9,9間で圧接して一体に貼り合せる。
両圧着ロール9,9間には若干のクリアランスを
取ることが必要である。圧着力が強すぎると、接
着剤が裏打材1の組織よりはみ出して接着の役を
なさず、また圧着ロール9を汚染することとな
る。この積層体5をつづいて加熱炉10内に通し
て接着剤の乾燥又はゲル化を行い、接着剤に発泡
性樹脂液を用いたときにはこれを発泡させた後、
圧着ロール11,11間で厚味を規制し、冷却ロ
ール12,12,……間を通して巻取り、第1図
に示す基材5を得る。なお、接着材の塗布はナイ
フコータ法はもとより、押出し法、カレンダトツ
ピング法、接着膜のラミネート法などを用いるこ
とができる。いずれの方法によるときでも裏打材
1の凹部3内に充填された接着剤層4によつて裏
打材1の表面に繊維質シート2を貼着し、あるい
は両者間の通気性が損われない範囲で積層接着す
る。接着は全面でなく要部のみであつてもよい。
床材に用いる場合には接着剤にウレタン樹脂、軟
質ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂などを適宜選定
使用して基材に断熱性、クツシヨン性を付与する
ことが望ましい。また、繊維質シート2は寸法安
定性のほか、耐熱性、静電防止などの性能を付与
できる。本案の基材5はその表面に第2図に示す
ような表層を積層して床材、壁材などに用いる
が、クツシヨン層6、柄層7、耐摩耗層8は基材
5の製造時に同時に積層して床材、壁材などに完
成できる。
〔考案の効果〕
以上のように本案によれば、基材が通気性を有
するため、繊維質シートの接着に用いた接着剤の
乾燥、シート内に含まれる空気の除去はもとよ
り、床などの下地上に貼着したときにも、裏打材
に用いた麻、綿のような天然繊維の特性を有効に
生かして接着剤の乾燥が妨げられず、下地の湿気
を外部へにがしてその耐久性を著るしく向上でき
る。また、貼り替えの場合でも、天然繊維などに
よる裏打材の強度は、貼着施工に用いた接着剤の
接着強度よりもはるかに大きいため、層間剥離が
生ぜず、ピールアツプ性に優れた基材が得られ
る。さらに、裏打材に天然繊維、有機繊維による
編織布を用いるため、暖か味がありクツシヨン
性、断熱性に優れ、繊維が主体となるため、耐寒
屈曲性が低下せず、寒冷地であつても容易に施工
できる効果を有する。本案は床材、壁材用の基材
に限れず、机上貼着用、家庭電化品ボツクスの外
装材さらに貼着しない敷物用の基材にも応く利用
できる。
〔実施例〕
以下に本案の実施例を示す。
(実施例 1) 1 裏打材 ジユート布(商品名ヘシアンクロス) 7.0オンス/m2・13(T)×10(Y)/インチ 2 繊維質シート ガラスリツチな不織布 ガラス繊維 9μ,6m/m 45部 パルプ 15 ビニロン 20 PVACバインダー 20 3 接着剤 配合 A ○ 塩化ビニル樹脂(ペースト用) 100部 ○ DOP(ジオクチルフタレート) 70 ○ Ba−Zn系安定剤 3 ○ エポキシ化大豆油 3 ○ 炭酸カルシウム 120 ○ 顔料(白色) 0.25 上記繊維質シートの裏面(平滑性の悪い)側の
一面に前記配合Aの接着剤をゲル厚味0.5m/m
の層を形成するようにナイフコータで塗布し、直
ちにジユート布を重ね合せ、間隔1m/mの圧着
ロール間を通して貼合せた。次いで190℃で2分
30秒間加熱して接着剤をゲル化溶融させ、直ちに
圧着して厚味を調整し、厚さ1.3±0.15m/mの基
材を得た。さらに繊維質シートの表面(平滑性の
良い)側に前記配合Aの接着剤をゲル厚味で
0.3m/mになるようにナイフコータで塗布し、
190〜195℃に2分間加熱してこれをゲル化溶融せ
しめた後冷却し、その表面に適宜柄模様を印刷し
た。最後にトツプ耐摩耗層として下記配合の樹脂
を0.4m/mの厚味に形成した。
トツプ耐摩耗層 配合 B ○ 塩化ビニル樹脂(ペースト用) 100 ○ DOP 40 ○ 反応性可塑剤 トリメチロール、プロパントリメタクリレート
20 ○ T−ブチルパーオキシベンゾエート 0.2 Ba−Zn系安定剤 2 配合Bの樹脂のゲル化溶融と、反応性可塑剤の
架橋条件として200〜210℃にて2分間加熱処理
し、冷却に先立つて床様の絞付けを行い、多層構
造の床材シートを得た。このシートは平滑で寸法
安定性、耐熱性、耐寒性に優れ、樹脂を主体とし
た同厚のシートに比べてはるかに軽量であつた。
また床面に貼着施工後、これを床面より引き剥し
ても層間で剥離することはなかつた。
(実施例 2) 実施例1に用いた裏打材(ジユート布)と繊維
質シートとを下記配合Cの接着剤にて接着した。
接着に際しては繊維質シートの表面に接着剤を
0.3m/mの厚味に塗布してジユート布を貼着し、
180℃にて2分間加熱することによりゲル化溶融
せしめ、その後直ちに圧着して1.3m/mの均一
な厚味の基材を得た。
接着剤 配合 C ○ 塩化ビニル樹脂(ペースト用) 100部 ○ DOP(ジオクチルフタレート) 50 ○ ドデシルベンゼン系二次可塑剤 7 ○ エポキシ化大豆油 2 ○ 酸化亜鉛(安定剤) 2 ○ アゾジカルボン酸アミド 2.3 ○ 炭酸カルシウム 20.0 ○ 顔 料 4 次に繊維質シートの裏面(平滑性の悪い)側に
以下に示す配合Cの樹脂を0.23m/mの厚味にナ
イフコータにて塗布し、180〜185℃の温度で2分
間加熱してゲル化溶融せしめ、印刷インクおよび
発泡抑制インクを用いて床様の柄模様の印刷を行
い、さらに下記配合Dの樹脂を0.7〜0.8m/mの
厚さに塗布した。
樹 脂 配合 D ○ 塩化ビニル樹脂(ペースト用) 100部 ○ DOP 45 ○ ドデシルベンゼン系二次可塑剤 8 ○ エポキシ化大豆油 2 ○ Ba−Zn系安定剤 2 その後、200〜210℃の温度にて3〜4分間加熱
して樹脂をゲル化溶融並びに発泡せしめ、一部の
発泡が抑制された凹凸意匠のフアツシヨン性豊か
な床材を得た。この床材は合成樹脂を主体とする
従来の床材に比べて反りが少く、寸法安定性、ク
ツシヨン性、ピールアツプ性、寒冷地での施工性
に優れ、接着トラブルが生ずることはなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の一実施例を示す断面図、第2図
は本案の基材を用いた床材の一例を示す断面図、
第3図は本案の基材の製造工程を示す略示図であ
る。 1……裏打材、2……繊維質シート、3……凹
部、4……接着剤層、5……基材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 天然繊維、有機繊維の編織又は交絡組織によつ
    て表面に凹凸を形成した通気性を有する裏付材
    と、寸法安定性を有する繊維質シートとの積層体
    からなり、前記裏付材の凹部に充填された接着層
    をもつて裏付材上に前記繊維質シートを接着した
    ことを特徴とする貼着施工用積層シートの基材。
JP18997984U 1984-12-14 1984-12-14 Expired JPH043039Y2 (ja)

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