JP2704862B2 - 糖のアノメリック位置における錫誘導体 - Google Patents
糖のアノメリック位置における錫誘導体Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な糖誘導体に関し、
就中、下記一般式: 【0002】 【化3】【0003】(式中、AはO及びCと共に糖リングを構
成し、該糖リングはアセトキシ、クロロアセトキシ、ア
ルコキシ及びアジドから選ばれる1または2以上の置換
基で置換されていてもよい。Rは低級アルキル基を意味
する)。で表される糖のアノメリック位置における錫誘
導体に関する。 【0004】 【背景技術】本発明の化合物は、加水分解反応により、
容易に下記式: 【0005】 【化4】 【0006】(式中、Aは上記と同一)で表される、ア
ノメリック位置においてヒドロキシル基を有する糖誘導
体を与える。このヒドロキシ化合物には、エトポシドや
テニポシドのような抗がんグリコシドの合成に有用な中
間体;ダウノルビシンのようなアントラシクリン族の抗
がんアミノグリコシド;及び悪性腫瘍の処置を含む各種
の生物学的活性を有するグルクロニドが含まれる(K.
A. ワタナベ、他、J .Med. Chem.,
24,893(1981);M.カネコ、他、Che
m. Pharm.Bull., 25,2458(1
977);及び欧州特許出願82793参照)。更に、
式(IV)の化合物が、そのままで(N. モリシマ、
S. コトー、Chem. Lett.,1039
(1982))或は、より反応性の高い成分(moie
ty)に変換された後(R. R. シュミット,
M. ホフマン、Tetrahedron Let
t., 23,409(1982)、グリコシド及びオ
リゴサッカリドの製造に使用されてきた。報告されてい
る1−OH−糖の製造は、本来的には銀塩(酸化銀又は
炭酸銀)のような重金属の触媒作用を受けた1−ブロモ
糖類の加溶媒分解(ソルボリシス)を含んでいた(Or
g. Syn. Coll., 第3巻、434頁;
D. ケグレヴィッチ, Adv. Carbohyd
r. Chem. Bio−chem., 36,57
(1979)参照)。高価な金属試薬を用いることに加
えて、この製法は、又、出発物質である1−ハロ誘導体
が室温以下でも容易に分解してしまうという欠点をも有
する。 【0007】近年、1−OH及び1−OH−2アミノ糖
類誘導体の製造方法が公開された(公開特許公報55−
8144396)。この製造法によれば、ポリアセチル
化糖類、2−N−トシル糖類、2−N−アセチル−ポリ
アセチル化糖類を還流トルエン中で4時間、ビス−トリ
−n−ブチルチンオキシドで処理し、対応する1−OH
誘導体を65%の収率で生産する。しかしながら、この
方法は、反応副生物であるトリ−n−ブチルチンアセタ
ートを反応混合物から除去することが困難で、且つ、最
終生成物を汚染する恐れがあるので、その製造工程(w
ork up)が厄介で、且つ、不便である。その
上、この副生物は50%にのぼる活性を有する錫試薬の
廃棄物を構成する。 【0008】 【発明の開示】本発明によれば、広範な種類の糖誘導体
を選択的にアノメリック位置で脱アセチル化する方法が
提供される。これらの糖誘導体はアセトキシ、アシロキ
シ、アルコキシ、アジド等のような各種の置換基によっ
て置換され、所望の生成物を高収率且つ高純度で生産す
る。アノメリック位置での脱アセチル化は出発物質を式
R3 SnOR′(R及びR′は低級アルキル)で表わ
される錫化合物と反応させることによって行なわれる。
好ましい錫化合物は(n−ブチル)3 SnOCH3 で
ある。この反応の結果−O−Sn−R3 によってアノ
メリック位置で置換された化合物が生じる。1−O−錫
誘導体はそのまま単離される。この化合物は、加水分解
により対応する1−OH−糖誘導体に直接変換される。
この反応は以下に示す反応機構より明らかである。 【0009】 【化5】【0010】この反応機構に於て、(I)は出発物質
(Aは任意に置換された糖成分);(II)は使用する
錫化合物;(III)は1−O−錫中間体;及び(I
V)はアノメリック1−OH−糖を示す。 【0011】出発物質(I)と錫化合物R3 SnO
R′(II)との反応は、揮発性溶媒(例えば、水素化
炭化水素、芳香族炭化水素及びエーテル)中で1:1.
5〜1:1、好ましくは1:1.1のモル比で行なうの
が有利である。好ましい溶媒は1,2−ジクロロエタ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)である。
反応時間は1/2乃至24時間、好ましくは1乃至4時
間である。また、反応時間は約20℃乃至100℃、好
ましくは約50℃乃至80℃である。 【0012】反応の終りに、該溶媒は除去され、残留物
である式(III)の化合物が炭化水素、好ましくはヘ
キサンのような適宜な溶媒から晶出される。式(II
I)の化合物は加水分解及び/又はクロマトグラフ処理
されて式(IV)の生成物を得ることができる。このよ
うに、本発明の方法は簡単且つ低コストであり、アノメ
リック位置に於て所望の置換成分を有する生成物を高収
率、高純度で得る場合に高い選択性を有するものであ
る。 【0013】本発明の製造方法の諸態様によれば、不安
定な1−ハロ−糖誘導体を使用するという要件が不必要
となり、また、高価な重金属触媒を使用する必要もなく
なる。副生物は除去容易なアルキルアセタートである。
また、この方法はアンキメリカルに触媒作用を行なう隣
接2−アミノ基或はその誘導体を欠いているにも拘らず
アノメリック位置について高い選択性を有するものであ
る。 【0014】 【実施例】以下に本発明の各種実施例を示すが、これに
のみ限定されるものではない。 【0015】対応する1−O−アセチル糖類より1−O
H糖誘導体をする一般的な方法 方法(A) 不活性溶媒中のトリ−n−ブチルチンメト
キシド 適宜な溶媒(10〜20ml)中にある出発物質の糖
(1ミリモル)の攪拌溶液にBu3 Sn−OMe(1
ミリモル)を添加する。この反応混合物を窒素雰囲気中
で1乃至3時間攪拌すると共に還流させる。次の2種類
の生産方法のうち何れかを用いる:1)減圧下で溶媒を
除去し、残留物をフラッシュ・クロマトグラフ(シリカ
及び抽出用溶媒(エチルアセタート−ヘキサン)を1:
1で混合したもの)で処理する;2)溶液を稀釈塩酸水
溶液で抽出し、乾燥し、完全乾燥するまで蒸発させ、残
留物をヘキサンで粉砕する。 【0016】方法(B) メタノール中のトリ−n−ブ
チルチンメトキシド メタノール(2乃至4ml)中にある出発物質の糖(1
ミリモル)の攪拌溶液にBu3 Sn−OMe(0.5
ミリモル)を添加する。該混合物を50℃まで加熱して
無色透明の溶液を得る。この温度で、更に、2乃至4時
間攪拌を継続する。減圧下で溶媒を除去し、残留物をフ
ラッシュ・クロマトグラフで精製する。 【0017】方法(C) メタノール中のジ−n−ブチ
ルチンオキシド メタノール(6乃至10ml)中にある出発物質の糖
(1ミリモル)の攪拌混合物に Bu2 SnO(0.7ミリモル)を添加する。該混合
物を攪拌しながら0.5乃至1.5時間50℃まで加熱
する。減圧下で溶媒を除去し、残留物をクロマトグラフ
で精製する。 【0018】実施例1:方法Aに従って、還流する1,
2−ジクロロエタン中で1時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は77%であった。 【0019】実施例2:方法Aに従って、95℃に保っ
たトルエン中で1.5時間反応させることにより、1,
2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリデン
−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O−ア
セチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラノー
ズを製造した。収率は75%であった。 【0020】実施例3:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3.5時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は72%であった。 【0021】実施例4:方法Cに従って、50℃に保っ
たメタノール中で0.75時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は65%であった。 【0022】実施例5:方法Aに従って、還流するTH
F(テトラヒドロフラン)中で1.25時間反応させる
ことにより、メチル−1,2,3,4−テトラ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラヌロナートから、メチル−
2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラヌロ
ナートを得た。収率は78%であった。 【0023】実施例6:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3時間反応させることにより、1,
2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グル
コピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−D−グルコピラノーズを得た。収率は71%であ
った。 【0024】実施例7:方法Cに従って、50℃に保っ
たメタノール中で1.5時間反応させることにより、
1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−
アセチル−D−グルコピラノーズを得た。収率は60%
であった。 【0025】実施例8:方法Aに従って、還流するトル
エン中で1.5時間反応させることにより、1,2,
3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−D−グルコピラノーズを得た。収率は45%であっ
た。 【0026】実施例9:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3時間反応させることにより、1,
2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−D−グル
コピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−D−グルコピラノーズを得た。収率は69%であ
った。 【0027】実施例10:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で、1.25時間反応させる
ことにより、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノーズから、2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−D−ガラクトピラノーズを得
た。収率は80%であった。 【0028】実施例11:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で3時間反応させることによ
り、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−
D−ガラクトピラノーズから、2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−D−ガラクトピラノーズを得た。収率
は26%であった。 【0029】実施例12:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で、1.5時間反応させるこ
とにより、1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−β
−D−キシロピラノーズから、2,3,4−トリ−O−
アセチル−D−キシロピラノーズを得た。収率は76%
であった。 【0030】実施例13:方法Bに従って、50℃に保
ったメタノール中で2時間反応させることにより、1,
2,3,4−テトラ−O−アセチル−β−D−キシロピ
ラノーズから、2,3,4−トリ−O−アセチル−D−
キシロピラノーズを得た。収率は72%であった。 【0031】実施例14:方法Cに従って、50℃に保
ったメタノール中で0.75時間反応させることによ
り、1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−β−D−
キシロピラノーズから、2,3,4−トリ−O−アセチ
ル−D−キシロピラノーズを得た。収率は58%であっ
た。 【0032】実施例15:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で1時間反応させることによ
り、1,2,3,5−テトラ−O−アセチル−β−D−
リボフラノーズから、2,3,5−トリ−O−アセチル
−D−リボフラノーズを得た。収率は80%であった。 【0033】実施例16:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で2.5時間反応させること
により、1−O−アセチル−2,3,5−トリ−O−ベ
ンゾイル−β−D−リボフラノーズから、2,3,5−
トリ−O−ベンゾイル−D−リボフラノーズを得た。収
率は75%であった。 (註:上記の生成物は全て公知の化合物である。上述の
ようにして得た物質のNMR(核磁気共鳴)スペクトル
は予想した構造に合致するものである。) 【0034】実施例17:トリ−n−ブチルチン−
(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−エチリデン)−
D−グルコピラノシド。1,2−ジクロロエタン(60
0ml)中にある1,2,3−トリ−O−アセチル−
4,6−O−エチリデン−β−D−グルコピラノーズ
(133g,0.4モル)の攪拌溶液にBu3 Sn−
OMe(128g,0.4モル)を添加した。得られた
溶液を1時間還流させ、減圧下で溶媒を除去し、αおよ
びβアノマーの混合物として標記の化合物を生産した。
収率は100%であった。純粋なα−トリ−n−ブチル
チン−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−エチ
リデン)−D−グルコピラノシドをヘキサンから晶出し
た(融点82〜85℃)。 C24H44O8 Snについての計算分析値:C…50.
03;H…7.17. 実数値:C…50.22;H…7.47. NMR(CDCl3 )8ppm:α−アノマー:5.
51(t,3−H),5.31(d,1−H),4.7
3(dd,2−H),4.66(q,Me−CH),
4.03(dd,6−H),3.95(ddd,5−
H),3.5(ddd,5−H),3.5(t,6′−
H),3.35(t,4−H),2.05(S,3H,
Ac),2.025(S,3H,Ac),1.58,
1.34,1.14,0.95(m,27H,n−B
u),1.33(d,Me−CH)。 β−アノマー:5.16(dd,3−H),4.85
(d,1−H),4.71(dd,2−H),4.66
(q,Me−CH),4.12(dd,6−H);3.
52(t,6′−H),3.42(t,4′−H),
2.045(S,3H,Ac),2.03(S,3H,
Ac),1.58,1.34,1.14,0.95
(m,27H,n−Bu),1.33(d,Me−C
H) 【0035】実施例18:トリ−n−ブチルチン−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−D−グル
コピラノシド。1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノーズを使用したこと以外
は、実施例17の方法の直接類推により標記化合物を得
た。高分解マス・スペクトル・フラグメント〔M−C5
H9 〕C22H37O10 118 Snについての計算値:5
79.1402 実数値:579.1398(100
%)。C22H37O10 120 Snについての計算値:58
1.1408 実数値:581.1377 【0036】実施例19 1,2,3−トリ−O−クロロアセチル−4,6−O−
エチリデン−D−グルコピラノーズ。70℃に保った無
水クロロ酢酸31gと酢酸ソーダ2.4gの混合物に、
4,6−O−エチリデン グルコース5gを攪拌しなが
ら加えた。上記温度で1時間反応させた後、該反応混合
物を氷中に注ぎ、塩化メチレンで希釈し、更に、塩基性
を呈するまで、水酸化アンモニウムを添加した。該有機
相を分離し、MgSO4 上で乾燥させ、且つ、真空中
で濃縮した。残留物をエーテルから晶出させ、収率44
%で標記の化合物を生成した(mp=115.120
℃)。 C14H17Cl3 Ogについての計算分析値:C=38.
58;H=3.93;Cl=24.44 実数値:C=38.50;H=4.06;Cl=24.
23
就中、下記一般式: 【0002】 【化3】【0003】(式中、AはO及びCと共に糖リングを構
成し、該糖リングはアセトキシ、クロロアセトキシ、ア
ルコキシ及びアジドから選ばれる1または2以上の置換
基で置換されていてもよい。Rは低級アルキル基を意味
する)。で表される糖のアノメリック位置における錫誘
導体に関する。 【0004】 【背景技術】本発明の化合物は、加水分解反応により、
容易に下記式: 【0005】 【化4】 【0006】(式中、Aは上記と同一)で表される、ア
ノメリック位置においてヒドロキシル基を有する糖誘導
体を与える。このヒドロキシ化合物には、エトポシドや
テニポシドのような抗がんグリコシドの合成に有用な中
間体;ダウノルビシンのようなアントラシクリン族の抗
がんアミノグリコシド;及び悪性腫瘍の処置を含む各種
の生物学的活性を有するグルクロニドが含まれる(K.
A. ワタナベ、他、J .Med. Chem.,
24,893(1981);M.カネコ、他、Che
m. Pharm.Bull., 25,2458(1
977);及び欧州特許出願82793参照)。更に、
式(IV)の化合物が、そのままで(N. モリシマ、
S. コトー、Chem. Lett.,1039
(1982))或は、より反応性の高い成分(moie
ty)に変換された後(R. R. シュミット,
M. ホフマン、Tetrahedron Let
t., 23,409(1982)、グリコシド及びオ
リゴサッカリドの製造に使用されてきた。報告されてい
る1−OH−糖の製造は、本来的には銀塩(酸化銀又は
炭酸銀)のような重金属の触媒作用を受けた1−ブロモ
糖類の加溶媒分解(ソルボリシス)を含んでいた(Or
g. Syn. Coll., 第3巻、434頁;
D. ケグレヴィッチ, Adv. Carbohyd
r. Chem. Bio−chem., 36,57
(1979)参照)。高価な金属試薬を用いることに加
えて、この製法は、又、出発物質である1−ハロ誘導体
が室温以下でも容易に分解してしまうという欠点をも有
する。 【0007】近年、1−OH及び1−OH−2アミノ糖
類誘導体の製造方法が公開された(公開特許公報55−
8144396)。この製造法によれば、ポリアセチル
化糖類、2−N−トシル糖類、2−N−アセチル−ポリ
アセチル化糖類を還流トルエン中で4時間、ビス−トリ
−n−ブチルチンオキシドで処理し、対応する1−OH
誘導体を65%の収率で生産する。しかしながら、この
方法は、反応副生物であるトリ−n−ブチルチンアセタ
ートを反応混合物から除去することが困難で、且つ、最
終生成物を汚染する恐れがあるので、その製造工程(w
ork up)が厄介で、且つ、不便である。その
上、この副生物は50%にのぼる活性を有する錫試薬の
廃棄物を構成する。 【0008】 【発明の開示】本発明によれば、広範な種類の糖誘導体
を選択的にアノメリック位置で脱アセチル化する方法が
提供される。これらの糖誘導体はアセトキシ、アシロキ
シ、アルコキシ、アジド等のような各種の置換基によっ
て置換され、所望の生成物を高収率且つ高純度で生産す
る。アノメリック位置での脱アセチル化は出発物質を式
R3 SnOR′(R及びR′は低級アルキル)で表わ
される錫化合物と反応させることによって行なわれる。
好ましい錫化合物は(n−ブチル)3 SnOCH3 で
ある。この反応の結果−O−Sn−R3 によってアノ
メリック位置で置換された化合物が生じる。1−O−錫
誘導体はそのまま単離される。この化合物は、加水分解
により対応する1−OH−糖誘導体に直接変換される。
この反応は以下に示す反応機構より明らかである。 【0009】 【化5】【0010】この反応機構に於て、(I)は出発物質
(Aは任意に置換された糖成分);(II)は使用する
錫化合物;(III)は1−O−錫中間体;及び(I
V)はアノメリック1−OH−糖を示す。 【0011】出発物質(I)と錫化合物R3 SnO
R′(II)との反応は、揮発性溶媒(例えば、水素化
炭化水素、芳香族炭化水素及びエーテル)中で1:1.
5〜1:1、好ましくは1:1.1のモル比で行なうの
が有利である。好ましい溶媒は1,2−ジクロロエタ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)である。
反応時間は1/2乃至24時間、好ましくは1乃至4時
間である。また、反応時間は約20℃乃至100℃、好
ましくは約50℃乃至80℃である。 【0012】反応の終りに、該溶媒は除去され、残留物
である式(III)の化合物が炭化水素、好ましくはヘ
キサンのような適宜な溶媒から晶出される。式(II
I)の化合物は加水分解及び/又はクロマトグラフ処理
されて式(IV)の生成物を得ることができる。このよ
うに、本発明の方法は簡単且つ低コストであり、アノメ
リック位置に於て所望の置換成分を有する生成物を高収
率、高純度で得る場合に高い選択性を有するものであ
る。 【0013】本発明の製造方法の諸態様によれば、不安
定な1−ハロ−糖誘導体を使用するという要件が不必要
となり、また、高価な重金属触媒を使用する必要もなく
なる。副生物は除去容易なアルキルアセタートである。
また、この方法はアンキメリカルに触媒作用を行なう隣
接2−アミノ基或はその誘導体を欠いているにも拘らず
アノメリック位置について高い選択性を有するものであ
る。 【0014】 【実施例】以下に本発明の各種実施例を示すが、これに
のみ限定されるものではない。 【0015】対応する1−O−アセチル糖類より1−O
H糖誘導体をする一般的な方法 方法(A) 不活性溶媒中のトリ−n−ブチルチンメト
キシド 適宜な溶媒(10〜20ml)中にある出発物質の糖
(1ミリモル)の攪拌溶液にBu3 Sn−OMe(1
ミリモル)を添加する。この反応混合物を窒素雰囲気中
で1乃至3時間攪拌すると共に還流させる。次の2種類
の生産方法のうち何れかを用いる:1)減圧下で溶媒を
除去し、残留物をフラッシュ・クロマトグラフ(シリカ
及び抽出用溶媒(エチルアセタート−ヘキサン)を1:
1で混合したもの)で処理する;2)溶液を稀釈塩酸水
溶液で抽出し、乾燥し、完全乾燥するまで蒸発させ、残
留物をヘキサンで粉砕する。 【0016】方法(B) メタノール中のトリ−n−ブ
チルチンメトキシド メタノール(2乃至4ml)中にある出発物質の糖(1
ミリモル)の攪拌溶液にBu3 Sn−OMe(0.5
ミリモル)を添加する。該混合物を50℃まで加熱して
無色透明の溶液を得る。この温度で、更に、2乃至4時
間攪拌を継続する。減圧下で溶媒を除去し、残留物をフ
ラッシュ・クロマトグラフで精製する。 【0017】方法(C) メタノール中のジ−n−ブチ
ルチンオキシド メタノール(6乃至10ml)中にある出発物質の糖
(1ミリモル)の攪拌混合物に Bu2 SnO(0.7ミリモル)を添加する。該混合
物を攪拌しながら0.5乃至1.5時間50℃まで加熱
する。減圧下で溶媒を除去し、残留物をクロマトグラフ
で精製する。 【0018】実施例1:方法Aに従って、還流する1,
2−ジクロロエタン中で1時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は77%であった。 【0019】実施例2:方法Aに従って、95℃に保っ
たトルエン中で1.5時間反応させることにより、1,
2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリデン
−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O−ア
セチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラノー
ズを製造した。収率は75%であった。 【0020】実施例3:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3.5時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は72%であった。 【0021】実施例4:方法Cに従って、50℃に保っ
たメタノール中で0.75時間反応させることにより、
1,2,3−トリ−O−アセチル−4,6−O−エチリ
デン−β−D−グルコピラノーズから、2,3−ジ−O
−アセチル−4,6−O−エチリデン−D−グルコピラ
ノーズを製造した。収率は65%であった。 【0022】実施例5:方法Aに従って、還流するTH
F(テトラヒドロフラン)中で1.25時間反応させる
ことにより、メチル−1,2,3,4−テトラ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラヌロナートから、メチル−
2,3,4−トリ−O−アセチル−D−グルコピラヌロ
ナートを得た。収率は78%であった。 【0023】実施例6:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3時間反応させることにより、1,
2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グル
コピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−D−グルコピラノーズを得た。収率は71%であ
った。 【0024】実施例7:方法Cに従って、50℃に保っ
たメタノール中で1.5時間反応させることにより、
1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−
アセチル−D−グルコピラノーズを得た。収率は60%
であった。 【0025】実施例8:方法Aに従って、還流するトル
エン中で1.5時間反応させることにより、1,2,
3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−D−グルコピラノーズを得た。収率は45%であっ
た。 【0026】実施例9:方法Bに従って、50℃に保っ
たメタノール中で3時間反応させることにより、1,
2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−D−グル
コピラノーズから、2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−D−グルコピラノーズを得た。収率は69%であ
った。 【0027】実施例10:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で、1.25時間反応させる
ことにより、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチ
ル−β−D−ガラクトピラノーズから、2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−D−ガラクトピラノーズを得
た。収率は80%であった。 【0028】実施例11:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で3時間反応させることによ
り、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−α−
D−ガラクトピラノーズから、2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−D−ガラクトピラノーズを得た。収率
は26%であった。 【0029】実施例12:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で、1.5時間反応させるこ
とにより、1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−β
−D−キシロピラノーズから、2,3,4−トリ−O−
アセチル−D−キシロピラノーズを得た。収率は76%
であった。 【0030】実施例13:方法Bに従って、50℃に保
ったメタノール中で2時間反応させることにより、1,
2,3,4−テトラ−O−アセチル−β−D−キシロピ
ラノーズから、2,3,4−トリ−O−アセチル−D−
キシロピラノーズを得た。収率は72%であった。 【0031】実施例14:方法Cに従って、50℃に保
ったメタノール中で0.75時間反応させることによ
り、1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−β−D−
キシロピラノーズから、2,3,4−トリ−O−アセチ
ル−D−キシロピラノーズを得た。収率は58%であっ
た。 【0032】実施例15:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で1時間反応させることによ
り、1,2,3,5−テトラ−O−アセチル−β−D−
リボフラノーズから、2,3,5−トリ−O−アセチル
−D−リボフラノーズを得た。収率は80%であった。 【0033】実施例16:方法Aに従って、還流する
1,2−ジクロロエタン中で2.5時間反応させること
により、1−O−アセチル−2,3,5−トリ−O−ベ
ンゾイル−β−D−リボフラノーズから、2,3,5−
トリ−O−ベンゾイル−D−リボフラノーズを得た。収
率は75%であった。 (註:上記の生成物は全て公知の化合物である。上述の
ようにして得た物質のNMR(核磁気共鳴)スペクトル
は予想した構造に合致するものである。) 【0034】実施例17:トリ−n−ブチルチン−
(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−エチリデン)−
D−グルコピラノシド。1,2−ジクロロエタン(60
0ml)中にある1,2,3−トリ−O−アセチル−
4,6−O−エチリデン−β−D−グルコピラノーズ
(133g,0.4モル)の攪拌溶液にBu3 Sn−
OMe(128g,0.4モル)を添加した。得られた
溶液を1時間還流させ、減圧下で溶媒を除去し、αおよ
びβアノマーの混合物として標記の化合物を生産した。
収率は100%であった。純粋なα−トリ−n−ブチル
チン−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−エチ
リデン)−D−グルコピラノシドをヘキサンから晶出し
た(融点82〜85℃)。 C24H44O8 Snについての計算分析値:C…50.
03;H…7.17. 実数値:C…50.22;H…7.47. NMR(CDCl3 )8ppm:α−アノマー:5.
51(t,3−H),5.31(d,1−H),4.7
3(dd,2−H),4.66(q,Me−CH),
4.03(dd,6−H),3.95(ddd,5−
H),3.5(ddd,5−H),3.5(t,6′−
H),3.35(t,4−H),2.05(S,3H,
Ac),2.025(S,3H,Ac),1.58,
1.34,1.14,0.95(m,27H,n−B
u),1.33(d,Me−CH)。 β−アノマー:5.16(dd,3−H),4.85
(d,1−H),4.71(dd,2−H),4.66
(q,Me−CH),4.12(dd,6−H);3.
52(t,6′−H),3.42(t,4′−H),
2.045(S,3H,Ac),2.03(S,3H,
Ac),1.58,1.34,1.14,0.95
(m,27H,n−Bu),1.33(d,Me−C
H) 【0035】実施例18:トリ−n−ブチルチン−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル)−D−グル
コピラノシド。1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノーズを使用したこと以外
は、実施例17の方法の直接類推により標記化合物を得
た。高分解マス・スペクトル・フラグメント〔M−C5
H9 〕C22H37O10 118 Snについての計算値:5
79.1402 実数値:579.1398(100
%)。C22H37O10 120 Snについての計算値:58
1.1408 実数値:581.1377 【0036】実施例19 1,2,3−トリ−O−クロロアセチル−4,6−O−
エチリデン−D−グルコピラノーズ。70℃に保った無
水クロロ酢酸31gと酢酸ソーダ2.4gの混合物に、
4,6−O−エチリデン グルコース5gを攪拌しなが
ら加えた。上記温度で1時間反応させた後、該反応混合
物を氷中に注ぎ、塩化メチレンで希釈し、更に、塩基性
を呈するまで、水酸化アンモニウムを添加した。該有機
相を分離し、MgSO4 上で乾燥させ、且つ、真空中
で濃縮した。残留物をエーテルから晶出させ、収率44
%で標記の化合物を生成した(mp=115.120
℃)。 C14H17Cl3 Ogについての計算分析値:C=38.
58;H=3.93;Cl=24.44 実数値:C=38.50;H=4.06;Cl=24.
23
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ヤーコブ ヘルジグ
イスラエル国、ラーナナ、ハシリヨン
ストリート 7
(72)発明者 エフド ケイナン
イスラエル国、ホロン、エフアル スト
リート 30
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.下記式Iで表される糖誘導体: 【化1】 (式中、AはO及びCと共に糖リングを構成し、該糖リ
ングは下記の何れかから選ばれる)。 【化2】 (式中、R’はアセトキシ、クロロアセトキシまたはア
ジドから選ばれ、R”はアルキル基を意味する)。 2.トリ−n−ブチル錫−(2,3−ジ−O−アセチル
−4,6−O−エチリデン)−O−グルコピラノシドで
ある請求項1の糖誘導体。 3.トリ−n−ブチル錫−(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル)−O−グルコピラノシドである請求項1
の糖誘導体。 4.トリ−n−ブチル錫−(2,3−ジ−O−クロロア
セチル−4,6−O−エチリデン)−O−グルコピラノ
シドである請求項1の糖誘導体。
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-
1995
- 1995-07-25 JP JP7209080A patent/JP2704862B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS62187477A (ja) | 1987-08-15 |
EP0226183A2 (en) | 1987-06-24 |
ZA869318B (en) | 1988-07-27 |
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JPH08104697A (ja) | 1996-04-23 |
EP0226183A3 (en) | 1989-04-05 |
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