JP2702932B2 - 小型船舶の風防 - Google Patents
小型船舶の風防Info
- Publication number
- JP2702932B2 JP2702932B2 JP62179592A JP17959287A JP2702932B2 JP 2702932 B2 JP2702932 B2 JP 2702932B2 JP 62179592 A JP62179592 A JP 62179592A JP 17959287 A JP17959287 A JP 17959287A JP 2702932 B2 JP2702932 B2 JP 2702932B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- windshield
- cabin
- top wall
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、運転席の前側に設置される小型船舶の風
防に関するものである。 (従来技術) 従来、小型船舶では運転者の視界は妨げずに風雨のみ
を遮断するための風防を運転席の前側に設置することが
行なわれている。この風防は、操舵装置用のキャビンの
上面に取付けられた透明板からなる衝立であって、それ
自体の強度が弱く、また風防の後側の台上は風による乱
流が生じるために、物置として利用することができなか
った。一方、運転者はコンパスなどの航海機器その他の
小物を置くスペースを必要とするが、小型船舶ではスペ
ース上の制約から適当な物置き台が設けられていなかっ
た。 (発明の目的) この発明はこのような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、風防を強固に形成するとともに、そ
の風防を利用して物置きが形成される小型船舶の風防を
提供するものである。 (発明の構成) この発明は、小型船舶において、キャビンがデッキ上
に突出するように形成され、このキャビンの上面壁の後
端部には計器が取付けられ、この計器よりも前方の上面
壁はほぼ平坦に形成され、この上面壁には風防が固定し
て取付けられ、この風防は透明板を有する前面板とこの
前面板の両側端部からそれぞれ後方に延びる側面板とこ
の前面板および側面板の上端部間にわたって延びる上面
板とによって一体に構成され、上面板の周縁部は中央部
よりも上方に突出し、側面板の後端縁はキャビンの上面
壁の後端縁よりも前方に位置しているものである。 上記構成では、上面板の周縁部を上面板の中央部より
も上方に突出させたので、上面板の中央部を物置として
利用することができる。またこの物置を形成した風防を
キャビンの上面壁に固定しているので、風防の高さが低
くなって風防の剛性が高くなることから、上面板に物の
乗せた状態で船が揺れた際に風防が大きく変形するのを
防止することができ、上面板に重量物を乗せることが可
能になる。 またキャビンの上面壁を覆うように風防を設けたの
で、上面壁の後端部に設けた計器よりも前方の上面壁に
形成した平坦面上においた物品に風雨がかかるのを防止
することができる。さらに、側面板の後端縁をキャビン
の上面壁の後端縁よりも前方に位置させたので、上記物
品を取る際に計器が邪魔になる場合は、側方から手を伸
ばして容易に物品を取ることができて便利である。 (実施例) 第1図〜第3図において、小型船舶のデッキ10上に形
成されたキャビン1の後端部には操舵ハンドル41や計器
類42などからなる操舵装置4が設置され、その側部には
デッキ10の下側の船室に出入りするための開口部の扉5
が取付けられている。 キャビン1の上面には風防2が設置され、この風防2
の枠体は後端枠21と、上部枠(突出部)23と、下部枠24
と、上部枠23と下部枠24との前端部を両側部で連続させ
る前部枠22とから形成され、さらに上部枠23で囲まれる
部分には上部枠23の延長部としての上面板3が形成され
ている。またこの上面板3の周縁部には上部枠23が突出
して形成され、また上面板3の後端部にも上部枠23と同
様の突出部23aが形成され、このような形状にFRPなどに
よって一体に形成されている。 上記枠体の前部にはアクリル樹脂などからなる透明板
7が取付けられることによって前面板が構成され、また
枠体の両側部には透明板9が取付けられることによって
前面板の両側端部からそれぞれ後方に延びる側面板が形
成されている。そしてこの前面板、両側面板および上面
板によって囲まれる部分のキャビン1上に物置き台20が
形成されている。 なお、上記風防2は全体を透明板の曲げ加工によって
形成してもよい。 第4図は別の実施例を示し、風防2aが前面板、側面板
および上面板により構成されている点は上記同様である
が、両側面板の後端部と上面板の後端部との間に形成さ
れる開口部に透明板からなる扉6が取付けられ、この扉
6は上端部でヒンジ60によって回転可能に取付けられ、
これによって開口部が開閉可能に構成されている。 上記構成では、風防2は前面板と両側面板と上面板3
とによって一体に構成され、すなわち前面板と両側面板
との上端部が上面板によって互いに連結されて立体構造
となっているために、強度的に優れ、またこれらによっ
て囲まれる部分には物置き台20が形成され、この物置き
台20は風防2によって囲まれているために、風雨にさら
されることがなく、したがって運転者はこの物置き台20
上にコンパスなどの計器類あるいは小物を置くことがで
きる。とくに第4図に示すように扉6を設けた場合には
物置き台20上に密閉空間が形成されるので、書類なども
安全に収納することができる。 また上面板3の周縁部を突出部23,23aを形成させる
と、上面板3上を物置きとして利用することもできる。 (発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば上面板の周縁
部を上面板の中央部よりも上方に突出させたので、上面
板の中央部を物置として利用することができる。またこ
の物置を形成した風防をキャビンの上面壁に固定してい
るので、風防の高さが低くなって風防の剛性が高くなる
ことから、上面板に物の乗せた状態で船が揺れた際に風
防が大きく変形するのを防止することができ、上面板に
重量物を乗せることが可能になる。 またキャビンの上面壁を覆うように風防を設けたの
で、上面壁の後端部に設けた計器よりも前方の上面壁に
形成した平坦面上においた物品に風雨がかかるのを防止
することができる。さらに、側面板の後端縁をキャビン
の上面壁の後端縁よりも前方に位置させたので、上記物
品を取る際に計器が邪魔になる場合は、側方から手を伸
ばして容易に物品を取ることができて便利である。
防に関するものである。 (従来技術) 従来、小型船舶では運転者の視界は妨げずに風雨のみ
を遮断するための風防を運転席の前側に設置することが
行なわれている。この風防は、操舵装置用のキャビンの
上面に取付けられた透明板からなる衝立であって、それ
自体の強度が弱く、また風防の後側の台上は風による乱
流が生じるために、物置として利用することができなか
った。一方、運転者はコンパスなどの航海機器その他の
小物を置くスペースを必要とするが、小型船舶ではスペ
ース上の制約から適当な物置き台が設けられていなかっ
た。 (発明の目的) この発明はこのような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、風防を強固に形成するとともに、そ
の風防を利用して物置きが形成される小型船舶の風防を
提供するものである。 (発明の構成) この発明は、小型船舶において、キャビンがデッキ上
に突出するように形成され、このキャビンの上面壁の後
端部には計器が取付けられ、この計器よりも前方の上面
壁はほぼ平坦に形成され、この上面壁には風防が固定し
て取付けられ、この風防は透明板を有する前面板とこの
前面板の両側端部からそれぞれ後方に延びる側面板とこ
の前面板および側面板の上端部間にわたって延びる上面
板とによって一体に構成され、上面板の周縁部は中央部
よりも上方に突出し、側面板の後端縁はキャビンの上面
壁の後端縁よりも前方に位置しているものである。 上記構成では、上面板の周縁部を上面板の中央部より
も上方に突出させたので、上面板の中央部を物置として
利用することができる。またこの物置を形成した風防を
キャビンの上面壁に固定しているので、風防の高さが低
くなって風防の剛性が高くなることから、上面板に物の
乗せた状態で船が揺れた際に風防が大きく変形するのを
防止することができ、上面板に重量物を乗せることが可
能になる。 またキャビンの上面壁を覆うように風防を設けたの
で、上面壁の後端部に設けた計器よりも前方の上面壁に
形成した平坦面上においた物品に風雨がかかるのを防止
することができる。さらに、側面板の後端縁をキャビン
の上面壁の後端縁よりも前方に位置させたので、上記物
品を取る際に計器が邪魔になる場合は、側方から手を伸
ばして容易に物品を取ることができて便利である。 (実施例) 第1図〜第3図において、小型船舶のデッキ10上に形
成されたキャビン1の後端部には操舵ハンドル41や計器
類42などからなる操舵装置4が設置され、その側部には
デッキ10の下側の船室に出入りするための開口部の扉5
が取付けられている。 キャビン1の上面には風防2が設置され、この風防2
の枠体は後端枠21と、上部枠(突出部)23と、下部枠24
と、上部枠23と下部枠24との前端部を両側部で連続させ
る前部枠22とから形成され、さらに上部枠23で囲まれる
部分には上部枠23の延長部としての上面板3が形成され
ている。またこの上面板3の周縁部には上部枠23が突出
して形成され、また上面板3の後端部にも上部枠23と同
様の突出部23aが形成され、このような形状にFRPなどに
よって一体に形成されている。 上記枠体の前部にはアクリル樹脂などからなる透明板
7が取付けられることによって前面板が構成され、また
枠体の両側部には透明板9が取付けられることによって
前面板の両側端部からそれぞれ後方に延びる側面板が形
成されている。そしてこの前面板、両側面板および上面
板によって囲まれる部分のキャビン1上に物置き台20が
形成されている。 なお、上記風防2は全体を透明板の曲げ加工によって
形成してもよい。 第4図は別の実施例を示し、風防2aが前面板、側面板
および上面板により構成されている点は上記同様である
が、両側面板の後端部と上面板の後端部との間に形成さ
れる開口部に透明板からなる扉6が取付けられ、この扉
6は上端部でヒンジ60によって回転可能に取付けられ、
これによって開口部が開閉可能に構成されている。 上記構成では、風防2は前面板と両側面板と上面板3
とによって一体に構成され、すなわち前面板と両側面板
との上端部が上面板によって互いに連結されて立体構造
となっているために、強度的に優れ、またこれらによっ
て囲まれる部分には物置き台20が形成され、この物置き
台20は風防2によって囲まれているために、風雨にさら
されることがなく、したがって運転者はこの物置き台20
上にコンパスなどの計器類あるいは小物を置くことがで
きる。とくに第4図に示すように扉6を設けた場合には
物置き台20上に密閉空間が形成されるので、書類なども
安全に収納することができる。 また上面板3の周縁部を突出部23,23aを形成させる
と、上面板3上を物置きとして利用することもできる。 (発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば上面板の周縁
部を上面板の中央部よりも上方に突出させたので、上面
板の中央部を物置として利用することができる。またこ
の物置を形成した風防をキャビンの上面壁に固定してい
るので、風防の高さが低くなって風防の剛性が高くなる
ことから、上面板に物の乗せた状態で船が揺れた際に風
防が大きく変形するのを防止することができ、上面板に
重量物を乗せることが可能になる。 またキャビンの上面壁を覆うように風防を設けたの
で、上面壁の後端部に設けた計器よりも前方の上面壁に
形成した平坦面上においた物品に風雨がかかるのを防止
することができる。さらに、側面板の後端縁をキャビン
の上面壁の後端縁よりも前方に位置させたので、上記物
品を取る際に計器が邪魔になる場合は、側方から手を伸
ばして容易に物品を取ることができて便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す斜視図、第2図および
第3図はそれぞれ第1図のII−II線およびIII−III線断
面図、第4図はこの発明の別の実施例を示す縦断面図で
ある。 1……キャビン、2……風防、3……上面板、4……操
舵装置、6……扉、7,9……透明板、20……物置き台、2
3,23a……突出部。
第3図はそれぞれ第1図のII−II線およびIII−III線断
面図、第4図はこの発明の別の実施例を示す縦断面図で
ある。 1……キャビン、2……風防、3……上面板、4……操
舵装置、6……扉、7,9……透明板、20……物置き台、2
3,23a……突出部。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.小型船舶において、キャビンがデッキ上に突出する
ように形成され、このキャビンの上面壁の後端部には計
器が取付けられ、この計器よりも前方の上面壁はほぼ平
坦に形成され、この上面壁には風防が固定して取付けら
れ、この風防は透明板を有する前面板とこの前面板の両
側端部からそれぞれ後方に延びる側面板とこの前面板お
よび側面板の上端部間にわたって延びる上面板とによっ
て一体に構成され、上面板の周縁部は中央部よりも上方
に突出し、側面板の後端縁はキャビンの上面壁の後端縁
よりも前方に位置していることを特徴とする小型船舶の
風防。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62179592A JP2702932B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 小型船舶の風防 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62179592A JP2702932B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 小型船舶の風防 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6422695A JPS6422695A (en) | 1989-01-25 |
JP2702932B2 true JP2702932B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=16068422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62179592A Expired - Fee Related JP2702932B2 (ja) | 1987-07-17 | 1987-07-17 | 小型船舶の風防 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2702932B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE529205C2 (sv) * | 2005-11-29 | 2007-05-29 | Scania Cv Abp | Luckram för fordon |
KR101043479B1 (ko) * | 2008-12-30 | 2011-06-23 | 주식회사 한진중공업 | 개폐식 견시창 및 이를 구비한 선박 |
RU169649U1 (ru) * | 2016-08-16 | 2017-03-28 | Григорий Леонидович Павлюк | Рама ветрового остекления водного судна |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021118B2 (ja) * | 1978-12-27 | 1985-05-25 | ヤマハ発動機株式会社 | 小型船舶 |
-
1987
- 1987-07-17 JP JP62179592A patent/JP2702932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6422695A (en) | 1989-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6042173A (en) | Hard shell tonneau cover | |
US6186295B1 (en) | Wheeled luggage with hidden handle assembly | |
JPS627348B2 (ja) | ||
US5109942A (en) | Motorcycle body cover | |
JP2702932B2 (ja) | 小型船舶の風防 | |
GB2312160A (en) | Carrying case for computer equipment | |
JP2866032B2 (ja) | 車両用サンバイザ | |
JPH0326063Y2 (ja) | ||
JPH0738986Y2 (ja) | ポ−タブルコンピユ−タ | |
JPH0719874Y2 (ja) | 自動車の幌取付装置 | |
JP2513499Y2 (ja) | 自動車のニュ―プロテクタ | |
JPS6411854U (ja) | ||
JPH0121074Y2 (ja) | ||
JP2601549Y2 (ja) | 車両用シートポケット | |
JPH0712184Y2 (ja) | グローブボックス | |
JPH0789391A (ja) | 自動車の車室内構造 | |
JPH0523107Y2 (ja) | ||
JPS601000Y2 (ja) | センタ−グラブボツクス | |
JPH0228149Y2 (ja) | ||
JPS5817478Y2 (ja) | 見台付書類保管庫 | |
KR890006959Y1 (ko) | 휴대용 손 거울 | |
USD386509S (en) | Integrated liquid crystal display projector | |
JP2573888Y2 (ja) | 車両用内装パネルのポケット構造 | |
JPS6227501Y2 (ja) | ||
JPH0248429U (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |