JPH0121074Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車の物入れ装置に関する。

一般に、自動車では、前部の計器板に物入れを
設けたり、計器板の下側や、左右のドアの内側に
物入れを取付けたりしているが、物入れの大きい
ものを設けるスペースがなく、これらを利用して
も尚物入れが不足することがある。

この考案は、ルーフレールアウターとルーフレ
ールインナーの間の空間を利用して物入れを設け
たもので、以下図面に示す本考案の実施例につい
て説明する。

自動車で、ルーフパネル１を、ルーフドリツプ
２から上方に船底状に盛上げた種類の、通称ハイ
ルーフと称するものでは、ルーフレールインナー
３の上縁がルーフパネル１と離れ、この間に隙間
ができる。通常、このような場合は、ルーフパネ
ル１とルーフレールインナー３の間に、ガーニツ
シユ４を嵌込んで塞いでいる。この考案は、この
ような場合にできるルーフレールインナー３とル
ーフレールアウター５及びルーフパネル１間の隙
間を利用するもので、このルーフレールインナー
３とルーフレールアウター５間に、前後の隔壁６
で仕切つた、前後に長い物入れ７を設ける。ま
た、物入れ７には、ルーフレールアウター５とル
ーフレールインナー３の上部間にかけ渡すように
蓋体８を設ける。

すなわち、上記ルーフレールアウター５の頂部
とルーフパネル１間に蓋体８の基端部を係合装着
し、その蓋体８の先端部をルーフレールインナー
３の上部の折曲げ部３ａに係止脱可能とする。さ
らに、物入れ７は前後に長いので、下面に水抜き
ホース９を連結しておけば、傘の収容に適する。

しかして、ルーフパネル１が船底状に盛上つて
おり、ルーフパネル１とルーフレールインナー３
の間に隙間があるものにおいては、ルーフレール
インナー３とルーフパネル１及びルーフレールア
ウター５間のデツドスペースを、隔壁６で仕切る
ことによつて、物入れ７が形成できる。そして、
物入れ７の上方に開閉自在に設けた蓋体８もルー
フレールインナー３の上部の折曲げ部によつて簡
単に係止できる。物入れ７は、ルーフレールイン
ナー３に沿つて前後に長いものにできて、長い傘
等の収容に適したものになる。そして、物入れ７
に、水抜きホース９を連結し、水抜きホース９を
センターピラー内を通して下方に配置すれば、水
が抜けるので、濡れた傘を入れても支障がなくな
る。こうして、ルーフレールインナー３と、ルー
フレールアウター５間のデツドスペースが、物入
れ７に有効に利用できる。

以上説明したように、この考案は、ルーフパネ
ルがルーフドリツプから上方に船底状に盛上つた
ものに於て、ルーフレールインナーとルーフレー
ルアウターの間に隔壁で仕切つた物入れを設ける
とともに、ルーフレールアウターの上部に係合装
着した蓋体の先端部をルーフレールインナー上部
の折曲げ部に係脱可能としたので、ルーフレール
インナーとルーフレールアウター間のデツドスペ
ースが物入れに有効に利用できるとともに、上記
隔壁によつてルーフレールインナーの補強を行な
うことができる。しかもその物入れは、ルーフレ
ールインナーに沿つて前後に長いものにできるの
で、傘や釣竿等の長いものの収容に便利である。
又、物入れに、水抜きを設けることによつて、濡
れた傘を入れる場所にしてもよい。しかも、蓋体
はルーフレールインナー上部の折曲げ部によつて
簡単に係止でき、特別の金具等を必要とすること
もない。又、携帯工具を入れた工具箱をそのまま
収容するようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は外観斜視
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図、第３
図は車室側から見た斜視図、第４図は水抜きホー
スを連結する場合を示す背面図である。 １……ルーフパネル、２……ルーフドリツプ、
３……ルーフレールインナー、５……ルーフレー
ルアウター、６……隔壁、７……物入れ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ルーフパネルがルーフドリツプから上方に船底
   状に盛上つたものに於て、ルーフレールインナー
   とルーフレールアウターの間に隔壁で仕切つた物
   入れを設けるとともに、ルーフレールアウターの
   上部に係合装着した蓋体の先端部をルーフレール
   インナー上部の折曲げ部に係脱可能としたことを
   特徴とする自動車の物入れ装置。