JP2702048B2 - 無停電性スイッチングレギュレータ - Google Patents

無停電性スイッチングレギュレータ

Info

Publication number
JP2702048B2
JP2702048B2 JP4349261A JP34926192A JP2702048B2 JP 2702048 B2 JP2702048 B2 JP 2702048B2 JP 4349261 A JP4349261 A JP 4349261A JP 34926192 A JP34926192 A JP 34926192A JP 2702048 B2 JP2702048 B2 JP 2702048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
circuit
primary
tertiary
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4349261A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06205546A (ja
Inventor
節雄 酒井
Original Assignee
株式会社日本プロテクター販売
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本プロテクター販売 filed Critical 株式会社日本プロテクター販売
Priority to JP4349261A priority Critical patent/JP2702048B2/ja
Publication of JPH06205546A publication Critical patent/JPH06205546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2702048B2 publication Critical patent/JP2702048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高力率で出力リップル
の少ないスイッチング方式直流安定化電源、停電対策を
必要とするコンピュータ関連機器の無停電直流安定化電
源、あるいは携帯用溶接機や電動工具等のAC入力コー
ドレス電源等に幅広く利用される無停電性スイッチング
レギュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のスイッチングレギュレータ
の概略回路図を示す。1次側には、交流電源1を高周波
ラインフィルタ2を介して整流する全波整流器3が設け
られるとともに、入力側平滑コンデンサ3aと、高周波
トンランス4の1次巻線N1と、高周波半導体スイッチ
ング素子である例えばFET(電界効果型トランジス
タ)6とからなる1次側回路が構成されている。FET
6のゲート端子はパルス幅変調(以下、PWMとい
う。)スイッチング制御回路7のゲート出力端子に接続
されている。一方、2次側には、高周波トランス4の2
次巻線N2と、高周波整流ダイオード8と、フライホィ
ールダイオード9と、チョークコイル10と、出力側平
滑コンデンサ11とから2次側回路が構成されている。
また、この2次側回路の出力端子には、出力電圧検出用
抵抗12及び分圧抵抗13が接続されるとともに、負荷
14の負荷回路が接続されている。前記出力電圧検出用
抵抗12と分圧抵抗13の間の分電圧はPWMスイッチ
ング制御回路7の出力電圧入力端子に接続されている。
【0003】このスイッチングレギュレータでは、交流
電源1より供給される交流が全波整流器3によって全波
整流され、入力側平滑コンデンサ3aによって平滑され
て、図9に示すようなリップル成分を含む直流電圧が発
生する。この直流電圧はFET6によりスイッチングさ
れて高周波パルス電圧となり、高周波トランス4により
所要電圧に変圧される。変圧された高周波パルス電圧は
高周波整流ダイオード8とフライホィールダイオード
9、チョークコイル10、出力側平滑コンデンサ11に
よって平滑されて、図10に示すような直流となる。
【0004】交流入力電圧及び負荷が一定であれば、1
次側高周波パルス電圧のパルス幅は一定であり、負荷に
は常に一定の直流電圧V0が供給される。しかし、交流
入力電圧又は負荷の変動に伴って出力電圧V0が変化し
ようとするので、PWMスイッチング制御回路7は出力
電圧検出用抵抗12と分圧抵抗13の間の分電圧によっ
て検出される電圧変化ΔVに応じてFET6へのパルス
信号のパルス幅を変調することにより、1次側高周波パ
ルス電圧のパルス幅を制御して出力電圧V0を一定にす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかながら、前記従来
のスイッチングレギュレータでは、入力用平滑コンデン
サ3aの両端に図9に示すようなリップル成分を含む直
流電圧が加わり、そのリップル部分を充電するのに電流
が集中する結果、交流入力電流は図9に示すような第
3,第5等の奇数高調波を多く含む非線形の波形とな
る。このため、入力配電線路にある変電所のトランスが
発熱したり、異常音が発生する等の高調波障害が近年問
題となってきた。この高周波障害は今や法的規制の対象
にならんとしている。
【0006】また、出力電圧波形には、図10に示すよ
うに、入力側平滑コンデンサ3aの容量如何によってリ
ップル成分があらわれる。すなわち、入力側平滑コンデ
ンサ3aの容量が小さいフィルムコンデンサ等では破線
のような台形出力波形となり、電解コンデンサ等のよう
に容量が大きくなるに従って1点鎖線から実線で示すよ
うにリップル成分が少なくなってゆく。このような出力
電圧は、リップル成分が影響しないような負荷には問題
はないが、IC回路等には使用できない。
【0007】通常、スイッチング電源においては、保持
時間特性として、交流電源が瞬時にOFFしてもある時
間(10〜20msec)以上の間、出力電圧を保持で
きることが要求される。しかし、たとえこのような秒単
位の保持時間特性を有していても、分単位で起こる停電
の場合は、出力電圧を保持できないため、別途バックア
ップ対策を設けなければならなかった。本発明は前述の
問題点を解消するとともに、保持時間特性を秒単位から
分単位に延ばせて、無停電性電源あるいはコードレス電
源として使用することができる無停電性スイッチングレ
ギュレータを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1発明は、シングルフォワード型スイッチングレ
ギュレータであって、交流電源からの交流を整流する平
滑コンデンサを含まない整流回路と、該整流回路の出力
側に高周波トランスの1次巻線と1次側スイッチング素
子とを直列に接続し、当該1次側スイッチング素子によ
り1次側高周波パルス電圧を発生させる1次側回路と、
前記高周波トランスの2次巻線に整流,平滑回路を接続
し、負荷に直流出力電圧を供給する2次側回路と、前記
高周波トランスの3次巻線に電気二重層コンデンサ又は
2次電池とチョークコイルと高周波整流ダイオードとを
直列に接続した充電回路と、前記3次巻線の巻始め端と
巻終わり端又はその巻線の中途より引き出されたタップ
との間に、前記電気二重層コンデンサ又は2次電池と3
次側スイッチング素子とを直列に接続した放電回路と、
前記1次側スイッチング素子及び3次側スイッチング素
子に同期したパルス信号を出力してスイッチング動作を
行わせるとともに、前期2次側回路の出力電圧の変動に
応じて当該パルス信号のパルス幅を変調して1次側高周
波パルス電圧のパルス幅を制御するパルス幅変調スイッ
チング制御回路とを備え、前記整流回路の出力電圧が所
定のレベルを越えれば前記充電回路が動作し、前記所定
のレベルより下がれば前記放電回路が動作するようにし
ている。
【0009】また、第2発明は、フライバック型スイッ
チングレギュレータであって、交流電源からの交流を整
流する平滑コンデンサを含まない整流回路と該整流回路
の出力側に高周波トランスの1次巻線と1次側スイッチ
ング素子とを直列に接続し、当該1次側スイッチング素
子により1次側高周波パルス電圧を発生させる1次側回
路と、前記高周波トランスの1次巻線と逆極性に巻回さ
れた2次巻線に整流,平滑回路を接続し、負荷に直流出
力電圧を供給する2次側回路と、前記高周波トランスの
1次巻線と逆極性に巻回された3次巻線に、電気二重層
コンデンサ又は2次電池と高周波整流ダイオードとを直
列に接続した充電回路と、前記3次巻線の巻始め端又は
その巻線の中途より引き出されたタップと巻終わり端と
の間に、前記電気二重層コンデンサ又は2次電池とチョ
ークコイルと3次側スイッチング素子とを直列に接続し
た放電回路と、前記1次側スイッチング素子及び3次側
スイッチング素子に同期したパルス信号を出力してスイ
ッチング動作を行わせるとともに、前記2次側回路の出
力電圧の変動に応じて当該パルス信号のパルス幅を変調
して1次側高周波パルス電圧のパルス幅を制御するパル
ス幅変調スイッチング制御回路とを備え、前記整流回路
の出力電圧が所定のレベルを越えれば前記充電回路が動
作し、前記所定のレベルより下がれば前記放電回路が動
作するようにしている。
【0010】さらに、第3発明は、フルブリッジ型スイ
ッチングレギュレータであって、交流電源からの交流を
整流する平滑コンデンサを含まない整流回路と、該整流
回路の出力側に高周波トランスの1次巻線とブリッジ接
続された4個の1次側スイッチング素子とを直列に接続
し、当該1次側スイッチング素子により正負交番する1
次側高周波パルス電圧を発生させる1次側回路と、前記
高周波トランスの2次巻線に整流,平滑回路を接続し、
負荷に直流出力電圧を供給する2次側回路と、前記高周
波トランスの3次巻線に電気二重層コンデンサ又は2次
電池とチョークコイルとブリッジ接続された4個の高周
波整流ダイオードとを直列に接続した充電回路と、前記
3次巻線の巻始め端と前記電気二重層コンデンサ又は2
次電池のプラス極との間に、3次側第1スイッチング素
子を接続し、前記3次巻線の巻終わり端又はその巻線の
中途より引き出された第1タップと前記電気二重層コン
デンサ又は2次電池のマイナス極との間に、前記3次側
第1スイッチング素子と同期して動作する3次側第4ス
イッチング素子を直列に接続する一方、前記第3巻線の
巻終わり端と前記電気二重層コンデンサ又は2次電池の
プラス極との間に、3次側第2スイッチング素子を接続
し、前記3次巻線の巻始め端又はその巻線の中途より引
き出された第2タップと前記電気二重層コンデンサ又は
2次電池のマイナス極との間に、前記3次側第2スイッ
チング素子と同期して動作する3次側第3スイッチング
素子を直列に接続した放電回路と、前記1次側にブリッ
ジ接続された互いに対向する二つのスイッチング素子
と、前記3次側第1,第4スイッチング素子又は3次側
第2,第3スイッチング素子とに同期したパルス信号を
出力してスイッチング動作を行わせるとともに、前記2
次側回路の出力電圧の変動に応じて当該パルス信号のパ
ルス幅を変調して1次側高周波パルス電圧のパルス幅を
制御するパルス幅変調スイッチング制御回路とを備え、
前記整流回路の出力電圧が所定のレベルを越えれば前記
充電回路が動作し、前記所定のレベルより下がれば前記
放電回路が動作するようにしている。なお、前記各発明
に係るスイッチングレギュレータにおいて、整流回路に
平滑コンデンサを含めてもよい。
【0011】
【作用】本発明に係るスイッチングレギュレータによれ
ば、交流電源より1次側に入力された交流は整流回路に
より全波正弦波に整流された後、1次側スイッチング素
子によりスイッチングされる。スイッチングにより発生
する高周波パルス電圧により、2次巻線及び3次巻線に
電圧が誘起される。2次巻線に誘起された電圧は、整
流,平滑回路を経て平滑な直流出力電圧となって負荷に
供給される。
【0012】入力交流電圧すなわち整流回路の出力電圧
が所定のレベルを越える間は、3次巻線に電圧が誘起さ
れて充電回路が動作し、電気二重層コンデンサ又は2次
電池が充電される。また、整流回路の出力電圧が所定の
レベルより低い間、あるいは停電等により交流電源が断
たれたときは、3次巻線に誘起される電圧よりも電気二
重層コンデンサ又は2次電池の充電電圧が勝って放電回
路が動作する。電気二重層コンデンサ又は2次電池の充
電電圧は3次側スイッチング素子によりスイッチングさ
れて3次側高周波パルス電流となり、この3次側高周波
パルス電流により2次巻線に電圧が誘起され、負荷に直
流出力電圧が供給される。したがって、入力交流電圧が
所定のレベルより低くなっても、2次側回路の負荷端に
は、落ち込んだり、間欠することのない一定の直流出力
電圧が得られる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。 (1)第1実施例 図1は、シングルフォワード型スイッチングレギュレー
タを示す概略回路図である。この回路では、図8に示す
従来のスイッチングレギュレータの1次側に高周波整流
ダイオード5が追加され、また入力側平滑コンデンサ3
aが除かれるとともに、新たに3次側回路が設けられた
以外は従来の回路と同一の構成であるので、従来の回路
と対応する部分には同一符号が付してある。3次側回路
は、電気二重層コンデンサ15の充電回路と放電回路と
からなる。なお、この電気2重層コンデンサ15に代え
て2次電池を用いてもよい。
【0014】充電回路は、3次巻線N3と電気二重層コ
ンデンサ15とチョークコイル16と高周波整流ダイオ
ード17とフライホィールダイオード18とからなって
いる。3次巻線N3は1次巻線N1と同極性に巻回されて
いる。電気二重層コンデンサ15のプラス極は3次巻線
3の巻始め端に接続され、マイナス極は平滑チョーク
16及び高周波整流ダイオード17を介して3次巻線N
3の巻終わり端に接続されている。フライホィールダイ
オード18はチョークコイル16と高周波ダイオード1
7のアノード側との中点と、3次巻線N3の巻始め端と
の間に設けられている。前記電気二重層コンデンサ15
は、ファラッド単位の容量で、電解コンデンサの103
〜106倍の容量を有するものである。この電気二重層
コンデンサ15は、実用性を考慮して2個直列に接続さ
れているが、これに限らず単数であってもよいし、3個
以上接続してもよい。
【0015】放電回路は、前記3次巻線N3及び電気二
重層コンデンサ15と、3次側FET19と、逆流阻止
ダイオード20とからなっている。3次側FET19の
ドレイン端子は逆流阻止ダイオード20を介して3次巻
線N3の巻終わり端又はその巻線の中途よりひきだされ
たタップTに接続され、ソース端子は電気二重層コンデ
ンサ15のマイナス極に接続され、ゲート端子は1次側
FET6のゲート端子とともにPWMスイッチング制御
回路7の出力端子Dに接続されている。これにより、3
次側FET19は1次側FET6と同期して高周波スイ
ッチング動作を行うようになっている。なお、前記逆流
阻止ダイオード20は省略することも可能である。
【0016】以上の構成からなるスイッチングレギュレ
ータの動作を以下に説明する。交流電源1より供給され
る正弦波交流は、高周波ラインフィルター2を介して全
波整流器3により図2中Aに示す全波正弦波脈流波形に
整流され、高周波トランス4の1次側に供給される。全
波正弦波脈流は、1次巻線N1及び逆流阻止ダイオード
5を介して1次側FET6に通される。このFET6の
ゲート端子にはPWMスイッチング制御回路7から高周
波のスイッチングパルス信号が印加されているので、こ
のFET6により、全波正弦波電圧は直接スイッチング
(チョッピング)されて2次側へ出力される。このよう
に、脈流分の多い全波整流電圧を直接チョッピングする
ことをダイレクト高周波チョッピングという。
【0017】前記1次側FET6によりスイッチングさ
れた1次側の高周波パルス電圧は、高周波トランス4に
より変圧されて2次側に出力される。この2次側の高周
波パルス電圧は高周波整流ダイオード8によって再度直
流化され、さらにフライホィールダイオード9とチョー
クコイル10と出力側平滑コンデンサ11によって平滑
されて、負荷14に直流出力電圧V0が供給される。こ
こで、交流入力電圧又は負荷が変動して出力電圧V0
変化しようとすると、PWMスイッチング制御回路7は
抵抗12,13で検出される出力電圧を内部基準電圧と
比較し、出力電圧の変化に応じてFET6のゲート端子
へのパルス信号のパルス幅を変調する。これにより、1
次側高周波パスル電圧のパスル幅が変化して出力電圧は
一定のV0に維持される。このような、定電圧制御ある
いは定電流,定電力制御において、PWMスイッチング
制御回路7により1次側高周波パスル電圧のパスル幅を
制御可能な2次側出力電圧レベルV0に対応する1次側
電圧レベルを、以下スライスレベルという。
【0018】さて、仮に3次側回路が無いとすれば、前
述したように、図2中Bに示す商用交流電源1の直流入
力電圧(50Hz又は60Hz)に同期した台形波状の
ハムリップルが現れ、負荷に支障を来す。このハムリッ
プルを無くそうとすれば、平滑コンデンサ11が極めて
大きくなるうえ、出力電圧の保持時間特性が得られなく
なる。本実施例では、電気二重層コンデンサ15の充電
回路と放電回路からなる3次側回路が設けられているの
で、ハムリップルが無くなり、長時間の保持特性が得ら
れる無停電性電源としての機能を有する。
【0019】以下、この3次側回路の動作を説明する。
整流器3の直流出力の脈流電圧のレベルが図2中Aで示
すようにスライスレベルSを越えている区間Pでは、1
次側FET6がONしている時の1次側回路に流れる電
流I1によって、図3に示すように、3次側回路に電圧
1が誘起されて3次巻線N3に図3中実線の矢印で示す
方向に電流I3が流れる。この電流I3がチョークコイル
16によって平滑された電流I4が電気二重層コンデン
サ15を充電する。なお、1次側FET6がONしてい
る時には、これに同期して3次側FET19もONして
いるが、電流I1によって誘起される電圧E1が電気二重
層コンデンサ15の充電電圧E4より高くて電気二重層
コンデンサ15が充電中であるため、ドレイン電流は極
めて微小で流れないに等しい状態である。したがって、
この時の3次側FET19は言わば空動作を行っている
にすぎない。この区間Pにおいて、以上のように3次側
回路が電気二重層コンデンサ15の充電を行なっている
間、1次側回路では整流器3の出力電圧によって2次側
に、図2中Cで示すように、出力電圧V0が供給され
る。
【0020】次に、整流器3の直流出力の脈流電圧のレ
ベルが図2中Aで示すようにスライスレベルSより低い
区間Qになると、あるいは停電により整流器3の直流出
力が得られなくなると、電気二重層コンデンサ15の充
電電圧E4が3次巻線N3の誘起電圧E1よりも相対的に
高くなる。このため、充電時に充電回路に流れていた電
流I3,I4が停止し、放電回路、すなわち電気二重層コ
ンデンサ15より3次巻線N3の巻始め端から中途タッ
プTまでの巻数N3′の部分を経由して逆流阻止ダイオ
ード20及び3次側FET19に放電電流I5が流れ
る。これにより、充電時には空動作していた3次側FE
T19は主動作に切り替わり、高周波スイッチング動作
を行う。放電電流I5が巻線N3′部分を流れることによ
り、2次側の2次巻線N2に電圧が誘起され、負荷14
に出力電流I7が流れ、図2中Dに示すように出力電圧
0が供給される。このように、区間Pにおいては整流
器3の出力電圧により、区間Qにおいては電気二重層コ
ンデンサ15の充電電圧により、それぞれ2次側に出力
電圧V0が供給され、結局、図2中Eで示すように、全
区間を通して一定の出力電圧V0が供給されることにな
る。
【0021】この動作について、近似関係式を用いてさ
らに詳細に説明する。負荷14の両端電圧をV0とすれ
ば、V0とE4との間には次の関係式が成立する。
【数1】V0=E4(N2/N3) また、E4は1次側FET6のスイッチング動作により
誘起される電圧E1との間で次の関係式が成立する。
【数2】E4=E1(TON1/T) ここで、TON1/Tは、図4に示すように1次側FET
6のスイッチングON時間の周期Tに対するデューティ
比であり、TON1が定電圧、定電流、又は定電力制御の
制御範囲の中心点となるようにその値が定められてい
る。
【0022】説明の便宜上、逆流阻止ダイオード20及
び3次側FET19の電圧降下がないものとし、また3
次側FET19のデューティ比を1次側FET6と同様
にTON1/Tであるとすると、電気二重層コンデンサ1
5に充電された電圧E4がV0′を得るための入力電圧と
なるため、負荷14の両端電圧V0′は数式3で表され
る。なお、ここでは、説明の手順上、3次巻線N3に中
途タップTがなくて巻終わり端より逆流阻止ダイオード
20が接続されているとする。
【数3】V0′=E4(TON1/T)(N2/N3) 従って、V0′はTON1/Tなるデューティ比分だけV0
より低い値となり、出力に落ち込みが生じることにな
る。
【0023】そこで、これを補正するために、第3巻線
3の途中よりタップTを引き出し、巻数N3′の部分を
設けると、N3′とN3との間には次の数式が成立する。
【数4】N3′=N3(TON1/T) 数式3のN3をこのN3′に変更すると、V0′は次数式
で表される。
【数5】 V0′=E4(TON1/T)[N2/(N3ON1/T)] =E4(N2/N3) =V0 従って、V0′がV0となり、負荷の出力は変化しないこ
とになる。この結果、出力電圧の落ち込みがなくなる。
【0024】以上のように、本実施例では、電気二重層
コンデンサ15が整流器3の出力側に通常接続される平
滑コンデンサの役割を果たし、かつ、大容量であるた
め、分単位の長時間の保持時間特性を有する。従って、
通常電力系統で起こり得る3分未満の瞬停に対して十分
に出力電圧を保持することができる。コンピュータ関連
機器においは、バックアップ電池を設けるよりも長寿命
であり、過充電,過放電等の配慮を必要とせず、安全な
電源装置となる。また、このように長時間の保持時間特
性を有するので、このスイッチングレギュレータは継続
してかつ頻繁には使用されない携帯用溶接機や電動工具
の電源装置として、充電時は急速充電が可能で、放電時
は長時間使用できるという特徴を利用することができ
る。すなわち、これらの本体を電源装置に対して着脱自
在にしておき、使用しないときは電源装置に接続し、使
用するときは電源装置から離脱してコードレス状態で作
業することができる。
【0025】(2)第2実施例 図5は、小容量の電源装置として用いられるフライバッ
ク型スイッチングレギュレータを示す概略回路図であ
る。同図において、簡略のためPWMスイッチング制御
回路は省略され、FET6,19はスイッチ表示されて
いる。第1実施例との主な相違点は、2次側回路を構成
する2次巻線N2及び3次側回路を構成する3次巻線N3
が1次巻線N1と逆極性に巻回されている点である。ま
た、2次側回路にはチョークコイル及びフライホィール
ダイオードが設けられておらず、3次側回路の電気二重
層コンデンサ15の充電回路にもチョークコイル及びフ
ライホィールダイオードが設けられていない。この替わ
り放電回路の逆流阻止ダイオード20とFET19の間
にチョークコイル21が設けられている。さらに、チョ
ークコイル21とFET19の間の中点はフライホィー
ルダイオード22を介して電気二重層コンデンサ15の
プラス極に接続され、チョークコイル21と逆流阻止ダ
イオードとの間の中点は還流回路用ダイオード23を介
して電気二重層コンデンサのマイナス極に接続されてい
る。 なお、前記逆流阻止ダイオード20は省略するこ
とができる。
【0026】このフライバック型スイッチングレギュレ
ータの動作を以下に説明する。整流器3の出力電圧がス
ライスレベルSを越えている区間Pにおいて、1次側F
ET6がONの時、1次巻線N1を流れる励磁電流I1
よって高周波トランス4の鉄芯に磁気エネルギが蓄えら
れる。1次側FET6がOFFの時には、鉄芯に蓄えら
れた磁気エネルギは反転エネルギとして2次側及び3次
側に供給される。2次側に供給された反転エネルギによ
り2次巻線N2に電圧が誘起され、該電圧は高周波整流
ダイオード8及び平滑コンデンサ11を介して負荷14
に出力される。ここで、2次側回路にはI6の電流が流
れる。一方、3次側に供給された反転エネルギにより3
次巻線N3に電圧が誘起され、該電圧によって電気二重
層コンデンサ15が充電される。ここで、充電回路には
4の充電電流が高周波整流ダイオード17を介して流
れる。1次側FET6と同期して動作する3次側FET
19は前記実施例と同様空動作を行う。
【0027】整流器3の出力電圧がスライスレベルSよ
り低い区間Qになり、あるいは停電等により交流電源が
切れると、電気二重層コンデンサ15に蓄えられた電圧
によって、I5の電流が3次巻線N3のタップTを経て逆
流阻止用ダイオード20及びチョークコイル21を介し
て流れ、3次側FET19によってスイッチングされ
る。この結果、2次巻線N2に電圧が誘起されて2次側
回路にI7の電流が流れ、負荷14に出力電圧が供給さ
れる。この出力電圧は、第1実施例で説明した通り、整
流器3の出力電圧がスライスレベルを越えている区間P
の出力電圧と同一である。このため、負荷14に供給さ
れる電圧は、落ち込みがなくなり、停電等により電源が
断たれても長時間一定電圧が保持される。
【0028】この区間Qでの特徴は、放電回路のチョー
クコイル21が、2次巻線N2側の整流回路のチョーク
インプット方式平滑回路のインダクタンスと等価的な役
割を担い、出力側平滑コンデンサ11に過大な電流が流
れるのを防止すると同時に、3次側FET19の突入電
流による負担を緩和することである。また、他の特徴
は、放電回路が動作しているときの3次側FET19が
シングルフォーワード型のスイッチング動作を行うこと
である。さらに、他の特徴は、3次側FET19がOF
Fのときにチョークコイル21の反転エネルギーがフラ
イホィールダイオード22を介して電気二重層コンデン
サ15に戻され、ダイオード23を介してチョークコイ
ル21に還流する点である。
【0029】(3)第3実施例 図6は、通常大容量の電源装置に用いられるブリッジ型
スイッチングレギュレータの概略回路図である。同図に
おいては、簡略のため、前記第2実施例と同様に、FE
T6a〜6d,19a〜19dはスイッチ表示され、パ
ルス幅変調スイッチング制御回路は省略されている。こ
のブリッジ型スイッチングレギュレータでは、1次側回
路に4個のFET6a〜6dがブリッジ接続され、隣接
する第1FET6a及び第2FET6bにそれぞれ逆流
阻止ダイオード5a,5bが直列に接続されている。一
方の対向する第1FET6aと第4FET6dは同期し
て動作し、他方の対向する第2FET6bと第3FET
6cは同期して動作するが、第1FET6a及び第4F
ET6dとは逆位相で動作するようになっている。
【0030】2次側回路の2次巻線N2の巻始め端と巻
終わり端はそれぞれ高周波整流ダイオード8a,8bの
アノードに接続され、各高周波ダイオード8a,8bの
カソードは点Pにおいて互いに結線されている。そし
て、この結線点Pと2次巻線の中途タップTとの間に、
第1実施例と同様に、整流,平滑回路が形成されてい
る。なお、中途タップTを設けずに、4個の高周波整流
ダイオードを1次側と同様にブリッジ接続するようにし
てもよい。
【0031】3次側回路の充電回路は、電気二重層コン
デンサ15と、チョークコイル16とブリッジ接続され
た4個の高周波整流ダイオード17a〜17dとからな
っている。第1高周波整流ダイオード17aと第3高周
波整流ダイオード17cの中点は3次巻線N3の巻始め
端に接続され、第2高周波整流ダイオード17bと第4
高周波整流ダイオード17dの中点は3次巻線N3の巻
終わり端に接続されている。第1,第2高周波整流ダイ
オード17a,17bのカソードは電気二重層コンデン
サ15のプラス極に接続され、電気二重層コンデンサ1
5のマイナス極はチョークコイル16を介して第3,第
4高周波整流ダイオード17c,17dのアノードに接
続されている。
【0032】3次側回路の放電回路は、前記電気二重層
コンデンサ15と、2個の逆流素子用ダイオード20
a,20bと、4個の3次側FET19a〜19dとか
らなっている。電気二重層コンデンサ15のプラス極
は、第1FET19aを介して3次巻線N3の巻始め端
に接続されるとともに、第2FET19bを介して3次
巻線N3の巻終わり端に接続されている。電気二重層コ
ンデンサ15のマイナス極は、第4FET19d及び第
1逆流阻止ダイオード20aを介して第3巻線Nの巻
終わり端寄りの中途タップTに接続されるとともに、
第3FET19c及び第2逆流阻止ダイオード20bを
介して第3巻線N3の巻始め端寄りの中途タップT2に接
続されている。前記3次側第1,第4FET19a,1
9dは前記1次側回路の第1,第4FET6a,6dと
同期して動作し、3次側第2,第3FET19b,19
cは前記1次側回路の第2,第3FET6b,6cと同
期し、かつ3次側第1,第4FET19a,19dと逆
位相で動作するようになっている。なお、前記第1,第
2逆流阻止ダイオード20a,20bは省略することガ
できる。
【0033】以下、このブリッジ型スイッチングレギュ
レータの動作を説明する。整流器3の出力電圧がスライ
スレベルSを越えている区間Pでは、1次側回路の第
1,第4FET6a,6dがONすると、1次巻線N1
にI1の正方向の電流が流れる。次に、1次側回路の第
1,第4FET6a,6dがOFFして第2,第3FE
T6b,6cがONすると、1次巻線にI1′の負の電
流が流れる。このように、1次巻線N1に正負の電流
1,I1′が交互に流れる。1次巻線N1に正の電流I1
が流れると、2次巻線N2の巻始め端と中途タップTの
間に電圧が誘起され、同時に3次巻線N3にも電圧が誘
起される。2次巻線N2に誘起された電圧により、2次
側回路にI6の電流が流れて負荷14に出力電圧が供給
される。3次巻線N3に誘起された電圧により、電気二
重層コンデンサ15にI4の充電電流がチョークコイル
16及び第1,第4高周波整流ダイオード17a,17
dを介して流れ、電気二重層コンデンサ15が充電され
る。
【0034】また、1次巻線に負の電流I1′が流れる
と、2次巻線N2の中途タップTと巻終わり端の間に逆
電圧が誘起され、同時に3次巻線N3にも逆電圧が誘起
される。2次巻線N2に誘起された逆電圧により、2次
側回路にI6′の電流が流れて負荷に出力電圧が供給さ
れる。3次巻線N3に誘起された電圧により、電気二重
層コンデンサ15にI4′の充電電流がチョークコイル
16及び第2,第3高周波整流ダイオード17b,17
cを介して流れ、電気二重層コンデンサ15が充電され
る。なお、この区間Pにおいては、3次側第1〜第4F
ET19a〜19dは、前記第1実施例と同様に空動作
を行っている。
【0035】整流器の出力電圧がスライスレベルSより
低い区間Qになり、あるいは停電等により交流電源が断
たれた場合、3次側第1〜第4FET19a〜19dは
空動作から主動作に切り替わる。すなわち、この第1,
第4FET19a,19dによって、電気二重層コンデ
ンサ15から3次巻線N3の巻始め端と第1中途タップ
1の間の部分を経て第1逆流阻止用ダイオード20a
を介して流れるI5なる正の電流がスイッチングされ
る。また、この第1,第4FET19a,19dと逆位
相の関係で動作する第2,第3FET19b,19cに
より、電気二重層コンデンサ15から3次巻線N3の巻
終わり端と第2中途タップT2の間の部分を経て第2逆
流阻止用ダイオード20bを介して流れるI5′なる負
の電流がスイッチングされる。
【0036】このように、3次巻線N3に正負の電流
5,I5′が流れる結果、2次巻線N2に電圧が誘起さ
れて2次側回路にI7,I7′の電流が流れ、負荷14に
出力電圧が供給される。この出力電圧は、第1実施例で
説明した通り、整流器3の出力電圧がスライスレベルS
を越えている区間Pの出力電圧と同一である。このた
め、負荷14に供給される電圧は、落ち込みがなく、停
電等により電源が断たれても長時間一定電圧が保持され
る。
【0037】(4)その他の実施例 以上の各実施例において、整流器3に入力側平滑コンデ
ンサを含めても、各スイッチングレギュレータは有効に
動作する。この場合、入力側平滑コンデンサの出力は、
図2中Aで示すような全波正弦波形ではなく、図7に示
すような若干のリップルを含む平滑な波形になる。この
ため、通常の動作中においてはスライスレベルSより低
くなる区間は存在せず、3次側回路の電気二重奏コンデ
ンサ15から2次側に出力電圧は供給されない。しか
し、交流入力電圧が大幅に変動したり、停電等による交
流入力電圧が断たれて整流器3の出力電圧がスライスレ
ベルSを下回った場合には、3次側回路の電気二重層コ
ンデンサ15より2次側に出力電圧が供給される。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下の効果を有する。入力交流電圧すなわち整
流回路の出力電圧が所定のレベルを越える間はその整流
回路の出力電圧によって負荷に直流出力電圧が供給さ
れ、所定のレベルより低くなると3次側回路のファラッ
ド単位の大容量の電気二重層コンデンサ又は2次電池の
充電電圧によって負荷に直流出力電圧が供給されるの
で、入力交流電圧が低下しても、落ち込みのない一定の
直流出力電圧が得られ、保持時間特性が秒単位から分単
位に拡大される。このため、停電等により分単位で交流
電源が断たれても一定の出力電圧を供給することがで
き、コンピュータ関連機器においてバックアップ電池等
の停電対策を設ける必要がない。また、携帯用溶接機や
電動工具のコードレス電源として利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るシングルフォーワ
ード型スイッチングレギュレータの概略回路図である。
【図2】 Aは整流器の出力電圧の波形図、Bは3次側
回路がない場合の負荷端の出力電圧の波形図、CはAの
P区間において整流器の出力電圧により供給される負荷
端の出力電圧の波形図、DはAのQ区間において3次側
回路の電気二重層コンデンサの充電電圧により供給され
る負荷端の出力電圧の波形図、EはAの全区間にわたる
負荷端の出力電圧の波形図である。
【図3】 図1の3次側回路の拡大回路図である。
【図4】 FETによるスイッチングパルス波形図であ
る。
【図5】 本発明の第2実施例に係るフライバック型ス
イッチングレギュレータの概略回路図である。
【図6】 本発明の第3実施例に係るブリッジ型スイッ
チングレギュレータの概略回路図である。
【図7】 1次側に平滑コンデンサを設けた場合の平滑
コンデンサの出力電圧波形とスライスレベルを示す図で
ある。
【図8】 従来のスイッチングレギュレータの概略回路
図である。
【図9】 図8の従来の回路における1次側の平滑コン
デンサの出力電圧及び入力電流の波形図である。
【図10】 図8の従来の回路における出力電圧の波形
図である。
【符号の説明】
1…交流電源、 2…高周波ライン
フィルタ、3…全波整流器、 4…高
周波トランス、5…高周波整流ダイオード、 6
…1次側スイッチング素子、7…PWMスイッチング制
御回路、 8…高周波整流ダイオード、9…フライホィ
ールダイオード、 10…チョークコイル、11…出力
側平滑コンデンサ、 14…負荷、15…電気二重
層コンデンサ、 16…チョークコイル、17…高
周波整流ダイオード、 18…フライホフィールダ
イオード、19…3次側スイッチング素子、 21…
チョークコイル、N1…1次巻線、
2…2次巻線、N3…3次巻線。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流を整流する平滑コン
    デンサを含まない整流回路と、 該整流回路の出力側に高周波トランスの1次巻線と1次
    側スイッチング素子とを直列に接続し、当該1次側スイ
    ッチング素子により1次側高周波パルス電圧を発生させ
    る1次側回路と、 前記高周波トランスの2次巻線に整流,平滑回路を接続
    し、負荷に直流出力電圧を供給する2次側回路と、 前記高周波トランスの3次巻線に電気二重層コンデンサ
    又は2次電池とチョークコイルと高周波整流ダイオード
    とを直列に接続した充電回路と、 前記3次巻線の巻始め端と巻終わり端又はその巻線の中
    途より引き出されたタップとの間に、前記電気二重層コ
    ンデンサ又は2次電池と3次側スイッチング素子とを直
    列に接続した放電回路と、 前記1次側スイッチング素子及び3次側スイッチング素
    子に同期したパルス信号を出力してスイッチング動作を
    行わせるとともに、前期2次側回路の出力電圧の変動に
    応じて当該パルス信号のパルス幅を変調して1次側高周
    波パルス電圧のパルス幅を制御するパルス幅変調スイッ
    チング制御回路とを備え、 前記整流回路の出力電圧が所定のレベルを越えれば前記
    充電回路が動作し、前記所定のレベルより下がれば前記
    放電回路が動作するようにしたことを特徴とする無停電
    性スイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 交流電源からの交流を整流する平滑コン
    デンサを含まない整流回路と該整流回路の出力側に高周
    波トランスの1次巻線と1次側スイッチング素子とを直
    列に接続し、当該1次側スイッチング素子により1次側
    高周波パルス電圧を発生させる1次側回路と、 前記高周波トランスの1次巻線と逆極性に巻回された2
    次巻線に整流,平滑回路を接続し、負荷に直流出力電圧
    を供給する2次側回路と、 前記高周波トランスの1次巻線と逆極性に巻回された3
    次巻線に、電気二重層コンデンサ又は2次電池と高周波
    整流ダイオードとを直列に接続した充電回路と、 前記3次巻線の巻始め端又はその巻線の中途より引き出
    されたタップと巻終わり端との間に、前記電気二重層コ
    ンデンサ又は2次電池とチョークコイルと3次側スイッ
    チング素子とを直列に接続した放電回路と、 前記1次側スイッチング素子及び3次側スイッチング素
    子に同期したパルス信号を出力してスイッチング動作を
    行わせるとともに、前記2次側回路の出力電圧の変動に
    応じて当該パルス信号のパルス幅を変調して1次側高周
    波パルス電圧のパルス幅を制御するパルス幅変調スイッ
    チング制御回路とを備え、 前記整流回路の出力電圧が所定のレベルを越えれば前記
    充電回路が動作し、前記所定のレベルより下がれば前記
    放電回路が動作するようにしたことを特徴とする無停電
    性スイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 交流電源からの交流を整流する平滑コン
    デンサを含まない整流回路と、 該整流回路の出力側に高周波トランスの1次巻線とブリ
    ッジ接続された4個の1次側スイッチング素子とを直列
    に接続し、当該1次側スイッチング素子により正負交番
    する1次側高周波パルス電圧を発生させる1次側回路
    と、 前記高周波トランスの2次巻線に整流,平滑回路を接続
    し、負荷に直流出力電圧を供給する2次側回路と、 前記高周波トランスの3次巻線に電気二重層コンデンサ
    又は2次電池とチョークコイルとブリッジ接続された4
    個の高周波整流ダイオードとを直列に接続した充電回路
    と、 前記3次巻線の巻始め端と前記電気二重層コンデンサ又
    は2次電池のプラス極との間に、3次側第1スイッチン
    グ素子を接続し、前記3次巻線の巻終わり端又はその巻
    線の中途より引き出された第1タップと前記電気二重層
    コンデンサ又は2次電池のマイナス極との間に、前記3
    次側第1スイッチング素子と同期して動作する3次側第
    4スイッチング素子を直列に接続する一方、前記第3巻
    線の巻終わり端と前記電気二重層コンデンサ又は2次電
    池のプラス極との間に、3次側第2スイッチング素子を
    接続し、前記3次巻線の巻始め端又はその巻線の中途よ
    り引き出された第2タップと前記電気二重層コンデンサ
    又は2次電池のマイナス極との間に、前記3次側第2ス
    イッチング素子と同期して動作する3次側第3スイッチ
    ング素子を直列に接続した放電回路と、 前記1次側にブリッジ接続された互いに対向する二つの
    スイッチング素子と、前記3次側第1,第4スイッチン
    グ素子又は3次側第2,第3スイッチング素子とに同期
    したパルス信号を出力してスイッチング動作を行わせる
    とともに、前記2次側回路の出力電圧の変動に応じて当
    該パルス信号のパルス幅を変調して1次側高周波パルス
    電圧のパルス幅を制御するパルス幅変調スイッチング制
    御回路とを備え、 前記整流回路の出力電圧が所定のレベルを越えれば前記
    充電回路が動作し、前記所定のレベルより下がれば前記
    放電回路が動作するようにしたことを特徴とする無停電
    性スイッチングレギュレータ。
  4. 【請求項4】 前記整流回路が平滑コンデンサを含む請
    求項1から3のいずれかに記載の無停電性スイッチング
    レギュレータ。
JP4349261A 1992-12-28 1992-12-28 無停電性スイッチングレギュレータ Expired - Fee Related JP2702048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4349261A JP2702048B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 無停電性スイッチングレギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4349261A JP2702048B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 無停電性スイッチングレギュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06205546A JPH06205546A (ja) 1994-07-22
JP2702048B2 true JP2702048B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=18402574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4349261A Expired - Fee Related JP2702048B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 無停電性スイッチングレギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2702048B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2818645B2 (ja) * 1995-07-27 1998-10-30 景信 丁 二重/多重電圧レベル入力切替電源供給装置
JP2917871B2 (ja) * 1995-09-22 1999-07-12 株式会社日本プロテクター 無停電性スイッチングレギュレータ
US5786685A (en) * 1997-01-15 1998-07-28 Lockheed Martin Corporation Accurate high voltage energy storage and voltage limiter
JPH1189113A (ja) * 1997-09-01 1999-03-30 Fujitsu Ltd 無停電電源装置
JP3444234B2 (ja) * 1999-05-14 2003-09-08 株式会社ニプロン 無停電性二重化電源装置
JP2001333577A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Densei Lambda Kk 電源装置
EP1172922B1 (en) * 2000-07-14 2004-09-22 Alcatel Universal switched power converter
KR20020015465A (ko) * 2000-08-22 2002-02-28 김진영 무정전 스위칭 모드 전원 장치
JP2006314171A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Toyota Industries Corp 直流電源装置
CN100435464C (zh) * 2006-05-16 2008-11-19 中控科技集团有限公司 一种直流-直流隔离转换装置
JP5219436B2 (ja) * 2007-08-06 2013-06-26 浜井電球工業株式会社 調光タイプ電球形照明用ledランプ
JP5621193B2 (ja) 2009-01-15 2014-11-05 日産自動車株式会社 電力変換装置
MY181704A (en) 2016-02-05 2021-01-04 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp Ltd Charge method, adapter and mobile terminal
EP3496256B1 (en) 2016-07-26 2022-02-16 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. Charging system, charging method, and power adapter
JP7050494B2 (ja) * 2018-01-04 2022-04-08 Ntn株式会社 絶縁型スイッチング電源

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06205546A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2702048B2 (ja) 無停電性スイッチングレギュレータ
JP3382012B2 (ja) 自励式インバータ装置
US5077652A (en) Dual feedback loop DC-to-AC converter
JP2002165448A (ja) 双方向dc−dcコンバータ
WO2002060044A1 (fr) Dispositif de puissance
JPS5950781A (ja) 電源装置
JP2995962B2 (ja) 定電圧電源用給電回路
JP4191874B2 (ja) 無停電電源装置
CN114374328A (zh) 双流制辅助变流***的dc-dc变换器及其控制方法
JP2000308345A (ja) 交流入力電源装置
JP3522405B2 (ja) フライバック形およびフォワード形スイッチング電源装置
JP3096211B2 (ja) スイッチングレギュレータ
KR20020015465A (ko) 무정전 스위칭 모드 전원 장치
JP4461446B2 (ja) 交直両用電源装置
JPH07322614A (ja) 電力変換装置
JPH0795770A (ja) 交流入力電源装置
JPH0270267A (ja) 並列形共振コンバータ
JPH0398431A (ja) バッテリーバックアップ型無停電電源装置
JP2728682B2 (ja) 電算機用無停電付電源装置
JP2936561B2 (ja) 直流コンバータ装置
JP2724258B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH06165407A (ja) スイッチングコンバータ式充電器
JPS63228968A (ja) バツクアツプ用電源を有するdc−dcコンバ−タ
JP2000284839A (ja) 力率改善回路
JPH09117143A (ja) スイッチング電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees