JP2697488B2 - ラックバー用鋼管の製造方法 - Google Patents

ラックバー用鋼管の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のラックピニ
オン型ステアリング装置等に組み込まれるラックバー用
鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラックピニオン型ステアリング
装置等に組み込まれるラックバー用鋼管は、第2図の斜
視図に示すように、鋼管21の一部にある程度の長さを
有するラック部22を設けたものである。
【0003】上述したラックバー用鋼管21の従来の製
造方法としては、次のような方法がある。 (1)特開昭59−209421号公報に開示されてい
るように、鋼管のラック形成予定部分を冷間プレス加工
して平面部を形成し、その後この平面部にラックを形成
する方法。 (2)厚肉鋼管から削り出してラック部を形成する方
法。 (3)特願平4−107472号に記載したストレッチ
レデューサー(3ロール方式)の最終スタンドのロール
に、カリバー部を平坦に底上げしたロールを使用して製
造する方法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のラックバー用鋼管の製造方法には、次のような
問題点があった。 (1)特開昭59−209421号公報に基づく製造方
法 手間がかかる上に、製造原価が高くなる。 (2)厚肉鋼管から削り出す製造方法 製品の重量が重くなる。
【0005】 (3)特願平4−107472号に記載した方法 図3(a)に示すように、鋼管にラック用平面部を形成
するためにカリバーの一部を底上げしたロール23aの
ロール径を、他のロール23bおよび23cの径と同じ
にしなければ、図3(b)に示すような平面部21aを
有するラックバー用鋼管21を得ることはできない。そ
して、図4(a)に示す長尺鋼管24に、図4(a)の
A−A矢視図である図4(b)のような円形の一部を切
り欠いた断面24aと、図4(a)のB−B矢視図であ
る図4(c)のような完全円形断面(24b)とを交互
に形成させて、複数のラックバー用鋼管21を連続して
形成するような場合、ラックバー用鋼管21のラック部
の長さl1と円形部の長さl2とが一義的に決定されてし
まい、両者の合計の長さLもまた一定となるので、場合
によっては円形断面部をある程度切り落として使用する
ことにもなり、歩留が低下する。
【0006】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、手間がかから
ないので製造原価が安く、製品重量も軽く、かつ歩留が
低下することのないラックバー用鋼管の製造方法を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るラックバ
ー用鋼管の製造方法は、3ロール方式ストレッチレデュ
ーサーによる鋼管の絞り圧延において、前記ストレッチ
レデューサーの最終スタンドのみを2ロール方式とする
とともに、この2ロール方式のロールにカリバーの一部
を平坦に底上げしたロールを使用して鋼管を圧延するも
のである。
【0008】
【作用】この発明に係るラックバー用鋼管の製造方法に
おいては、3ロール方式ストレッチレデューサーの最終
スタンドのみを2ロール方式とするとともに、2ロール
方式のロールにカリバーの一部を平坦に底上げする。こ
のようにして、鋼管を絞り圧延すると、ストレッチレデ
ューサーの最終スタンドをでた長尺鋼管には、円形断面
部と、大部分が円形で一部にラックを形成するための直
線部を有する切り欠き断面部とが交互に形成される。そ
して、この長尺鋼管を、隣合わせた円形断面部と切り欠
き断面部の連続体を1本の単位として切断することによ
り、複数本のラックバー用鋼管が得られる。
【0009】ラックバー用鋼管のラックを形成する切り
欠き断面部の長さが同じでも、円形断面部の長さが異な
るラックバー用鋼管を製造しなければならないときに
は、カリバーの一部を平坦に底上げしたロールのロール
径を適宜変更すれば、目的とするラックバー用鋼管を得
ることができるので、不要な部分を切り落とすこともな
く、歩留が低下しない。
【0010】
【実施例】本発明の1実施例のラックバー用鋼管の製造
方法を、図1に基づき説明する。本発明の1実施例のラ
ックバー用鋼管の製造方法においては、図1(a)の斜
視図に示すように、ストレッチレデューサー1の最終ス
タンド2のみを2ロール方式にする。そして、図1
(b)のロールの正面図に示すように、上ロール3の半
円形状のカリバー3aの一部に、平坦に底上げした部分
3bを形成する。そして、この上ロール3と通常の円形
状のカリバー4aのみからなる下ロール4との間に鋼管
を通し、図1(c)の横断面図に示すような円形切り欠
き断面を長手方向の一部に有するラックバー用鋼管21
を圧延する。
【0011】図1(b)に示す上ロール3の径D2は、
前記図4で示したラック部の長さl1と円形部の長さl2
および半円形カリバー3aの直径D0(すなわち圧延す
る鋼管の外径)とから、次のようにして求まる。カリバ
ー底のロール径をD2nとすると、ロール径D2とカリバ
ー直径D0とは(1)式の関係にある。 D2=D2n+D0…………(1) また、l1、l2およびD2nとは(2)式の関係にある。 l1+l2=πD2n…………(2) (1)式および(2)式とからD2は(3)式で表せ
る。 D2={(l1+l2)/π}+D0…………(3)
【0012】すなわち、ラックバー用鋼管のラック形成
用平面部を圧延するロール{図1(b)では上ロール}
の径は、求められるラックバー用鋼管のラック形成用平
面部の長さl1、円形断面部の長さl2および圧延する鋼
管の外径D0から決定される。
【0013】このように、ラックバー用鋼管のラック形
成用平面部を圧延するロールのロール径を変えれば、種
々の長さ(L)のラックバー用鋼管連続的に長尺鋼管上
に形成させることができるが、ラック形成用平面部を圧
延しない側のロール径は変える必要がない。そうする
と、上下ロールでロール径が異なり、ロールの周速に差
ができて、鋼管がスリップするということが考えられる
が、ロールの駆動機構を図(b)に示すように、ロール
径の変動しない下ロール4を駆動軸5で駆動させるとと
もに、この駆動力をd1の径のピニオン6およびd2の径
のギヤー7を介して上ロールに伝達する機構としておけ
ばよい。このようにしておけば、ピニオン6およびギヤ
ー7の径d1およびd2が(4)式のようになるようにす
ることにより、上下ロールの周速を同じにすることがで
き、スリップは起こらない。 D1×d1=D2×d2…………(4)
【0014】実施例1 外径30mmの鋼管に、長さ180mmの平坦部を、上
ロール径(平坦部圧延)300mm、下ロール径300
mmで圧延した。 得られたラックバー用鋼管の全長=850mm ピニオン径:ギヤー=1:1
【0015】実施例2 外径30mmの鋼管に、長さ180mmの平坦部を、上
ロール径(平坦部圧延)200mm、下ロール径300
mmで圧延した。 得られたラックバー用鋼管の全長=534mm ピニオン径:ギヤー=2:3
【0016】
【発明の効果】この発明により、長さの異なるラックバ
ー用鋼管歩留よく、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のラックバー用鋼管の製造方
法の説明図であり、(a)は2ロールスタンドの設置場
所を示す斜視図、(b)はロールの正面図、(c)はロ
ールの横断面図である。
【図2】ラックバー用鋼管の斜視図である。
【図3】従来のラックバー用鋼管の製造方法の説明図で
あり、(a)は3ロールスタンドの構成示す斜視図、
(b)はロールの横断面図である。
【図4】長尺鋼管にラックバー用鋼管を形成した状態を
示す説明図であり、(a)は長尺鋼管の縦断面図、
(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−
B矢視図である。
【符号の説明】
1 ストレッチレデューサー 2 最終スタンド 3 上ロール 4 下ロール 5 駆動軸 6 ピニオン 7 ギヤー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3ロール方式ストレッチレデューサーに
    よる鋼管の絞り圧延において、前記ストレッチレデュー
    サーの最終スタンドのみを2ロール方式とするととも
    に、この2ロール方式のロールにカリバーの一部を平坦
    に底上げしたロールを使用して鋼管を圧延することを特
    徴とするラックバー用鋼管の製造方法。
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US6000267A (en) * 1997-02-25 1999-12-14 Koyo Seiko Co., Ltd. Process for fabrication of rack shaft and fabrication machine therefor
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