JP2696498B2 - ワンタッチスライディングドア金具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車などのスライディ
ングドア金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のスライディングドア金具は埋め込
みハンドル、ロック部が別々の金具として取り付けら
れ、ワイヤー、ロッド棒などにより連結されて、センタ
ーローラー部も別の金具として取るつけられている。

【０００３】しかし、ハンドル部とロック部とセンター
ローラー部が別々に取付けられていると、調整や取付け
が大変難しい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、ハンドル部とロック部とセンターローラー部が一
体構造として簡単に取付けられ、調整もほとんど必要と
しないスライディングドア金具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、トリガースプリング１４によ
り引っ張られ、ベースプレート１と取付プレート１６に
取り付けられ、トリガーガイド１３によって摺動自在に
支持され、連結ブッシュ１１により連結板７が枢着され
たトリガー１２と；スライドレール２２によって支持さ
れたスライド板６と；ロック取付板５によってベースプ
レート１に取り付けられ、ロックレバーピン４によって
ロックレバー３が枢着されたロック２３と；カムピン９
によって連結板７に摺動自在に枢着された回転カム８と
連結棒１７によって接続された止め金１０を取り付けた
錠前５３とから成る。

【０００６】更に本発明では、解錠時は、トリガー１２
を引き、連結板７が押し出されることにより、スライド
板６がスライドレール２２上を滑り、ロックレバー３を
動かし、ロック２３が解除され扉２４が開き、施錠時
は、止め金１０の回転が連結棒１７を通して回転カム８
に伝わり、連結板７の進行方向を反らすことによって、
トリガー１２の動きがスライド板６やロックレバー３に
伝わらなくなり、ロック２３が解除されないため扉２４
が開かない。

【０００７】

【作用】扉を開ける時は、錠前５３を時計回り方向に回
転させ、止め金１０を外し、トリガー１２を引き、連結
板７が押し出されることにより、スライド板６がスライ
ドレール２２上を滑り、ロックレバー３を動かし、ロッ
ク２３が解除され、センターハンドル２５を引くと、ハ
ンドル支持板２６が立ち上がることにより、扉２４が持
ち上がり、ハンドル支持板２６に取り付けられたローラ
２８がセンターレール２７を、扉支持板３０に取り付け
られたローラ３１がアッパーレール２９を、扉支持板３
３に取り付けられたローラ３４がアンダーレール３２を
転動し、扉２４が開き、ローラ２８，３１，３４がレー
ルエンド３５に来ると、扉２４が止まる。

【０００８】

【実施例】図示の実旋例では、図９に示したように扉２
４の上下にアッパーレール２９、アンダーレール３２が
設けられ、扉支持板３０にはアッパーレール２９上を転
動するローラ３１が、扉支持板３３にはアンダーレール
３２上を転動するローラ３４が、ハンドル支持板２６に
はセンターレール２７上を転動するローラ２８が取り付
けられている。

【０００９】図１０から図１３に示したように、ロック
部２３は、上方に開口した受講４７とロック板止め５０
を設けたケース３６と；ケース３６の中央部間に水平枢
軸４０によって枢着され、バネ４２によって反時計回り
方向に回転付勢され、枢軸４０に向かって引込んだ錠止
用凹部４５を右端部に設け、前記受講４７内に突出する
受動突子４６を該凹部４５の右側に連続形成したロック
板３７と；ケース３６の左端部間に水平枢軸３８によっ
て枢着され、バネ４２によって時計回り方向に回転付勢
され、爪部４４が該ロック板３７の左側面の切欠部４３
に係合する掛止レバーと；ケース３６の上面にロックレ
バーピン４によって枢着され、レバー部５１が該掛止レ
バー３９の受動部４８に当接し、レバー部５１がケース
３６から突出したロックレバー３とから成る。

【００１０】トリガー１２を引くと、スライド板６がロ
ックレバー３のレバー部５１を押し、レバー部５１が掛
止レバー３９の受動部４８を押すことによって掛止レバ
ー３９が回転し、爪部４４が切欠部４３から外れ、回転
付勢用バネ４２によりロック板３７が回転することによ
りロックが解除される。

【００１１】

【発明の効果】以上のように構成された本発明では、ハ
ンドル部とロック部とセンターローラー部が一体構造に
なっているため、ワンタッチの操作で扉の開閉やロック
でき、取付けが簡単にでき、調整もほとんど必要としな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るワンタッチスライディ
ングドア金具のセンターハンドル部の正面図である。

【図２】図１のセンターハンドル部の右側面図である。

【図３】解錠扉閉鎖時の該センターハンドル部のＢ−Ｂ
線断面図である。

【図４】解錠扉閉鎖時の該センターハンドル部のＡ−Ａ
線断面図である。

【図５】解錠扉開放時の該センターハンドル部のＢ−Ｂ
線断面図である。

【図６】解錠扉開放時の該センターハンドル部のＡ−Ａ
線断面図である。

【図７】施錠扉閉鎖時の該センターハンドル部のＢ−Ｂ
線断面図である。

【図８】施錠扉開放試行時の該センターハンドル部のＢ
−Ｂ線断面図である。

【図９】該ワンタッチスライディングドア金具の正面図
である。

【図１０】該ワンタッチスライディングドア金具のロッ
ク部のロック実施時における正面図である。

【図１１】図１０のロック部の平面図である。

【図１２】該ワンタッチスライディングドア金具のロッ
ク部のロック解除時における正面図である。

【図１３】図１２のロック部の平面図である。

【符号の説明】

１ ベースプレート ２ サイドプレート ３ ロックレバー ４ ロックレバーピン ５ ロック取付板 ６ スライド板 ７ 連結板 ８ 回転カム ９ カムピン １０ 止め金 １１ 連結ブッシュ １２ トリガー １３ トリガーガイド １４ トリガースプリング １５ ジョイントピン １６ 取付プレート １７ 連結棒 １８ 表カバー １９ スぺーサー ２０ 受けシャフト ２１ 受けベース板 ２２ スライドレール ２３ ロック ２４ 扉 ２５ センターハンドル ２６ ハンドル支持板 ２７ センターレール ２８ ローラ ２９ アッパーレール ３０ 扉支持板 ３１ ローラ ３２ アンダーレール ３３ 扉支持板 ３４ ローラ ３５ レールエンド ３６ ケース ３７ ロック板 ３８ 水平枢軸 ３９ 掛止レバー ４０ 水平枢軸 ４１ 水平枢軸 ４２ 回転付勢用バネ ４３ 切欠部 ４４ 爪部 ４５ 錠止用凹部 ４６ 受動突子 ４７ 受溝 ４８ 受動部 ４９ 停止突子 ５０ ロック板止め ５１ レバー部 ５２ 固定粋体 ５３ 錠前

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トリガースプリング１４により引っ張ら
   れ、ベースプレート１と取付プレート１６に取り付けら
   れ、トリガーガイド１３によって摺動自在に支持され、
   連結ブッシュ１１により連結板７が枢着されたトリガー
   １２と；スライドレール２２によって支持されたスライ
   ド板６と；ロック取付板５によってベースプレート１に
   取り付けられ、ロックレバーピン４によってロックレバ
   ー３が枢着されたロック２３と；カムピン９によって連
   結板７に摺動自在に枢着された回転カム８と連結棒１７
   によって接続された止め金１０を取り付けた錠前５３と
   から成り、解錠時は、トリガー１２を引き、連結板７が
   押し出されることにより、スライド板６がスライドレー
   ル２２上を滑り、ロックレバー３を動かし、ロック２３
   が解除され扉２４が開き、施錠時は、止め金１０の回転
   が連結棒１７を通して回転カム８に伝わり、連結板７の
   進行方向を反らすことによって、トリガー１２の動きが
   スライド板６やロックレバー３に伝わらなくなり、ロッ
   ク２３が解除されないため扉２４が開かないワンタッチ
   スライディングドア金具。