JP2500175Y2 - 車両のスイングスライド式ドア構造 - Google Patents

車両のスイングスライド式ドア構造

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JP2500175Y2
JP2500175Y2 JP1989030490U JP3049089U JP2500175Y2 JP 2500175 Y2 JP2500175 Y2 JP 2500175Y2 JP 1989030490 U JP1989030490 U JP 1989030490U JP 3049089 U JP3049089 U JP 3049089U JP 2500175 Y2 JP2500175 Y2 JP 2500175Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は,ドア本体を回動スイングしてボディのドア
開口部に対する開閉をなし,その状態からドア本体をボ
ディに略平行にスライド可能とした車両のスイングスラ
イド式ドア構造の改良に関する。
(従来の技術) 特に,ワゴンタイプやワンボックスタイプと呼ばれる
車両である自動車の後部ドアには,スイングスライド式
ドアが多用される傾向にある。すなわちこのスイングス
ライド式ドアの支持構造は,ドア本体の上,下部(アッ
パ,ロア)および中央部(センタ)に対する3点で,か
つ三角状に対向する位置での支持をなす。特に中央部に
おける支持構造は,ボディにスイングアームを枢支する
とともに,このスイングアームの端部に設けたローラ類
をドア本体に設けたスライドレールに転動自在に係合し
てなる。上記ドア本体がボディのドア開口部を閉成した
状態(全閉状態)にあるとき,上記スイングアームはボ
ディ側面と略平行であり,かつローラ類はスライドレー
ルのリヤ側端部に係合する。ドア開口部を開放するに
は,ドア本体をリヤ側へスライド付勢する。上記スイン
グアームはボデイ取付部を支点として回動し,ボディ側
面と略直交する方向に変位する。したがって,ドア本体
はボディのドア開口部を開放するスイング動作をなし,
一旦ボディの外側に取出される。そしてさらに,スライ
ドレールがローラ類に沿って移動し,ドア本体のスライ
ド動作をなす。このドア本体はボディに対して平行にス
ライド動作し,ローラ類がスライドレールのフロント側
端部に衝止されたところで,ドア本体の全開状態を得
る。
再び,ドア本体を全開状態から全閉状態に変えるに
は,ドア本体をボディのフロント方向にスライド付勢す
ればよい。スライドレールはローラ類に沿って移動して
スライド動作をなし,ローラ類がスライドレールのリヤ
側端部に当接したところでスイングアームが回動してド
ア本体のスイング動作をなす。結局,ドア本体はドア開
口部に嵌め込まれる全閉状態に変る。
このようなスイングスライド式ドア構造は,通常の回
動式のドアと比較して,開閉動作の際にドア本体がボデ
ィから大きく突出しないですむ。したがって,ボデイ側
部の空間スペースが極く少ない場所に駐車する場合に有
利である。
(考案が解決しようとする課題) このような利点を有するが,その反面,問題を有して
いる。すなわち,ドア本体をドア開口部の全開状態にし
たとき,スイングアーム端部のローラ類がスライドレー
ルのフロント側端部のストッパに衝止される。しかるに
このとき,その反動でドア本体が閉成方向に戻ったり,
あるいは坂道駐車したときに自然的にドア本体が閉成方
向に戻ることのないよう,ドア本体のロック構造を必要
とする。
従来におけるドア本体のロック構造としては,たとえ
ば下部(ロア)レールの端部近傍に一端部のみ取付固定
し,中途部を鈍角状に折曲した板ばねからなる戻り規制
ばねを設けている。ドア本体が全開状態になる直前で,
ローラは上記戻り規制ばねに接触し,かつこれを弾性変
形させて通過する。そしてドア本体が全開位置に到達す
ると,戻り規制ばねは元の姿勢に戻る。上記ローラはレ
ール端部と戻り規制ばねとの間に介在保持され,ドア本
体の全開状態のロックを得られる。再びドア本体を全閉
状態に戻すには,これをスライド付勢する。ローラ類は
再び戻り規制ばねを強制的に弾性変形させて通過する。
別の構成としては,下部レールに突没自在にフック機
構を設け,全開途中でローラ類が上記フック機構を乗越
えて通過し,その直後フック機構は自然的に戻ってドア
本体のロックをなす。全閉状態に戻すにあたっては,フ
ック機構を操作してローラ類の通過を許すようになって
いる。
しかしながら,上記戻り規制ばねによるロック手段で
は,ばね力の設定が非常に難しい。少しでも弱いと,ド
ア本体へ衝撃があれば直ちに戻る恐れがあり,あるいは
坂道駐車では自然的に戻る恐れがある。逆に,少しでも
強過ぎると,全開途中でローラ類が戻り規制ばねを弾性
変形させ難くなり,極めて強い操作力を必要として操作
性が低下する。
また,上記フック機構を採用したものでは,ドア本体
を全開状態から全閉状態に変えるにあたって,上記フッ
ク機構を操作してドア本体のロック解除をなす手間が必
要であり,面倒である。そして開閉操作にともなってロ
ーラがフック機構に当接を繰返すことにより,ローラ類
の転動面や軸受部分が早期に損われ易いなどの不具合が
ある。
またいずれの構造においても,ドア本体を全開状態に
したとき,ドア本体がガタ付き,いわゆるドアの踊り現
象が生じ易い。これは,ドア本体を強い操作力で開放
し,全開位置に到達したところで衝止して急に停止させ
るため,このときの反発力で上記ロック位置を中心とし
てドア本体が戻り方向に回動する。しかも,レールとロ
ーラとはある程度の隙間があり,ドア本体のガタ付きを
助長する。その結果,ドア本体のいわゆる踊り現象が生
じることとなり,従来においてはその規制が充分でな
い。
さらにまた,このようなスイングスライド式ドアにお
いては,ドア本体のボディへの組付性に問題がある。す
なわち,ドア本体は上,下部(アッパ,ロア)および中
央部(センタ)の3点支持なので,組付けにあたって
は,先に下部を,ついで上部を最後に中央部を組付け
る。特に中央部においては,予めスライドレールをドア
本体に取付固定する一方,ボディにスイングアームの一
端を枢支するとともに,この他端にローラ類を枢支す
る。上記ローラ類は,スライドレールの上面に転接して
ドア本体の重量を受けるドア自重受けローラと,ドア本
体のスライド動作をガイドするガイドローラなど,複数
のローラからなる。これらローラの取付位置は,スイン
グアーム端部の上面および下面であり,たとえドア本体
を傾けても,スライドレールをローラ類に組付けできな
い。そのため,上記スライドレールにローラ類の挿通可
能な切欠部を設け,組付後に切欠部を塞ぐようにしてい
る。したがって上記切欠部を設ける手間や,切欠部を塞
ぐ手間を必要とする。いずれか一方のローラのみの取付
けであれば,スライドレールに対する組付スペースに余
裕がでて組付作業が容易化するが,従来構造ではそのよ
うにはなっていない。
本考案は,このような事情に着目してなされたもので
あり,その目的とするところは,比較的簡単な構成であ
りながら,ドア本体のスイングスライド動作を円滑にし
て,開閉操作性の向上を図るとともに,この全開状態を
確実にロックでき,しかも組付作業性の容易化を図れる
車両のスイングスライド式ドア構造を提供しようとする
ものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は,ドア本体にスライ
ドレールを備え,上記ドア本体によって開閉されるドア
開口部をボディに備え,このボディの上記ドア開口部側
部にスイングアームの一端を回動自在に枢支し,このス
イングアームの他端に上記スライドレールに転接するド
ア重量受けローラおよびガイドローラなどのローラ類を
枢支し,上記ドア本体をドア開口部に対してスイング開
閉動作およびボディ側面に沿ってスライド動作をなすも
のにおいて,上記スイングアームの端部に一方のローラ
を枢支するセンタベースを設け,このセンターベースの
端部に取付用孔および調整用長孔を設け,これら取付用
孔および調整用長孔に取付具を介してサブベースを取付
け,このサブベースに他方のローラを枢支するとともに
ストライカを突設し,上記ドア本体のドアハンドルにリ
ンク機構を連結し,このリンク機構および上記ストライ
カに係脱自在にラッチを枢支したことを特徴とする車両
のスイングスライド式ドア構造である。
(作用) ドア全開時に,上記ラッチはリンク機構およびストラ
イカに係合してドア本体の戻りを規制するロックをな
す。また,上記ドアハンドルを回動してリンク機構をラ
ッチから離間することにより,ラッチはストライカを介
してドア本体のロックを解除する。すなわち,ドアハン
ドルに対する閉成操作を行なえば,同時にリンク機構を
介してドア本体のロック解除をなす。また,ドア本体の
ボディへの組付けにあたっては,スイングアームにセン
タベースのみ取付けた状態で行なう。スライドレールに
対する組付スペースに余裕があり,任意の位置で組付可
能である。しかる後,サブベースをセンタベースに位置
調整自在に取付けて,最終的な組立をなす。したがっ
て,上記ストライカのラッチに対する位置を正確に設定
できる。
(実施例) 以下,本考案の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。第1図に,いわゆるワゴンタイプと呼ばれる車両で
ある自動車を示す。ボディaの側面でフロント側に設け
られる前部ドアbは回動式のものであり,後部ドアcは
スイングスライド式のものである。特に後部ドアcは,
後述するような支持構造をなす。第2図に示すように,
たとえば前下がりの傾斜角度α°をもった傾斜地に駐車
して後部ドアcを開放しても,これが全開位置にあれば
閉成方向に戻ることはなく,その位置を確実にロックで
きるようになっている。
第3図に示すように,後部ドアcを構成するドア本体
1は,ボディaを構成するセンタピラーa1とクォータパ
ネルa2との間のドア開口部dに嵌め込まれて全閉状態と
なる。上記ドア本体1の内面側はボディaに対して上下
部および中央部の3点支持がなされている。特に中央部
の支持構造は後述するようになっている。すなわち,ド
ア本体1の外面側にはドアハンドル2が設けられ,内面
側略中央部には水平方向に沿ってスライドレール3が設
けられる。上記ドアハンドル2にはリンク機構4が連結
され,これは上記スライドレール3近傍まで延出する。
一方,上記ボディaのクォータパネルa2内面側端部には
ブラケット5が設けられ,ここに一対のスイングアーム
6,6の一端が枢支される。上記スイングアーム6,6の他端
部にはベース体7を介してローラ類8が枢支され,この
ローラ類8が上記スライドレール3に転動自在に係合す
る。
つぎに,上記スライドレール3,リンク機構4,スイング
アーム6,ベース体7およびローラ類8について詳述す
る。すなわち第5図ないし第7図に示すように,ドアハ
ンドル2のドア本体1内端部にはリンク機構4が連結さ
れる。このリンク機構4は,中央部がドア本体1に回動
自在に枢支されるリンク4aと,このリンク4aの一端部と
ドアハンドル2とを連結するレバー4bおよび上記リンク
4aとポールレバー4cとを連結するバー4dとからなる。上
記ポールレバー4cは,図示しないばね体によって図中時
計回り方向に回動するよう弾性的に付勢される。したが
って,ドアハンドル2をフロント方向に回動操作する
と,リンク機構4のバー4b,リンク4b,バー4dを介してポ
ールレバー4cがばね体の弾性付勢力に抗して反時計回り
方向に回動するようになっている。
上記ドア本体1の内面側は水平方向に沿って所定長さ
の開口部1aを有し,この開口部1aを閉成するようレール
リンホースメント3aを介して上記スライドレール3が取
付けられる。スライドレール3は,内面側が長手方向に
沿って開口し,上部内面に沿って突起部3bを有する。そ
の上部幅寸法が広く,かつ下部幅寸法が狭い平行間隔を
保持し,上記ローラ類8に組付けた状態で変形しないよ
う充分な剛性を有することは,勿論である。
上記一対のスイングアーム6,6は,ブラケット5とベ
ース体7との間にそれぞれ回動自在に枢支されるところ
から,常に互いに平行な状態で回動するようになってい
る。上記ベース体7は,センタベース9とサブベース10
とからなる。上記センタベース9にスイングアーム6,6
の端部が枢支され,この端縁は上記スライドレール3の
開口部近傍に延出し,かつ上方に折曲される。この折曲
片部に上部ローラ類8を構成するドア自重受けローラ11
が枢支され,スライドレール3の上面部に転接する。換
言すれば,ドア本体1はドア自重受けローラ11に支持さ
れることとなる。また,センタベース9の端部には取付
用孔12と調整用長孔13が設けられ,これらに固定ボルト
である取付具14,14が挿通し,上記サブベース10が取付
固定される。このことから,上記サブベース10は調整用
長孔13の範囲内で,上記センタベース9に対する取付位
置の調整が自在となっている。
そしてまたサブベース3の下面側には,上記ローラ類
8を構成するガイドローラ15が枢支され,スライドレー
ル3下部に転接する。このフロント側端部上面にはスト
ライカ16が突設される。上記ストライカ16はピン状のも
のであり,上記ガイドローラ15の支持軸と別体にした
が,この支持軸をサブベース10の上面側に突出し,上記
ストライカ16と兼用としてもよい。上記調整用長孔13は
ストライカ16の位置調整をなすために設けられる。
上記リンク機構4のポールレバー4c近傍には,ラッチ
17が設けられる。上記ラッチ17は,スライドレール3の
フロント側端部近傍に取着されるラッチベース18に上記
ポールレバー4cとともに回動自在に枢支される。これは
カム状になっていて,その周囲に爪受け部17aおよびス
トライカ嵌合凹部17bを有し,図示しないばね体によっ
て反時計回り方向に回動するよう弾性的に付勢される。
上記爪受け部17aには上記ポールレバー4cの端部が係脱
自在であり,上記ストライカ嵌合凹部17bはストライカ1
6に係脱自在である。
このようにして構成されるドア本体1の内面側は,ド
アトリム19で覆われる。このドアトリム19は第8図にも
示すように,アッパトリム20とロアトリム21とに2分割
される。特に上記アッパトリム20のみ,下端部が膨出形
成される。その膨出部20aの位置は,再び第5図ないし
第7図に示すように,ドア本体1の移動にともなって上
記センタベース9がアッパトリム20に当接しないように
設定する。そしてまた,アッパトリム20が膨出部20aを
有しているので,車室内にいる乗員はアッパトリム20と
ロアトリム21との隙間を見ることがなく,美観の保持を
図れる。
一方,上記クォータパネルa2の内面側はクォータトリ
ム22で覆われるが,この一部である上記ブラケット5を
覆う部分のみ,一体もしくは別体で断面コ字状に突出形
成される。そして,この突出部22aにカバー23が連接さ
れる。上記カバー23は断面略コ字状で,かつ平面略L字
状に形成され,スイングアーム6,6およびベース体7を
覆う。ドア全閉状態にあるとき,カバー23の一片部はド
ア本体1と直交する方向であり,他片部は上記クォータ
トリム22の突出部22aに挿嵌して,上記スライドレール
3およびベース体7などを遮蔽する。さらに,カバー23
の突出部22aに挿嵌する端部には,容易に弾性変形可能
な補助カバー部23aが一体に連設される。第9図にも示
すように,上記カバー23および突出部22aとは,その位
置および形状構造から,いわゆるアームレストを形成す
る。なお,上記アッパトリム20の膨出部20a端部の切欠
は,上記カバー23に当接しないように設けられる。
上記ドア本体1のボディaへの組付けにあたっては,
つぎに述べるようにして行なう。はじめ図示しない下部
側レールにローラを組付け,ついでドア本体1を少し傾
けて図示しない上部レールにローラを組付ける。つい
で,ボディaに設けたブラケット5にスイングアーム6,
6の一端を枢支し,この他端にはドア自重受けローラ11
を枢支したセンタベース9を取付ける。この状態でサブ
ベース10は取付けない。ドア本体1にはスライドレール
3ほかドアハンドル2,リンク機構4およびラッチ17を取
付ける。そして,このドア本体1のスライドレール3を
上記ドア自重受けローラ11に組付ける。このときスライ
ドレール3に対する組付スペースに充分な余裕があり,
任意の位置で組付可能である。しかる後,サブベース10
をセンタベース9に位置調整自在に取付けて,最終的な
組立をなす。したがって,上記ストライカ16のラッチ17
に対する位置を正確に設定できる。
つぎに,このようなスイングスライド式ドアの開閉作
用について説明する。ドア本体1がドア開口部dを全閉
した状態にあるときは,先に第3図に示したように,ス
イングアーム6,6がボディa側面と略平行に近い状態に
あり,ローラ類8はスライドレール3のリヤ側端部に衝
止保持される。
ドア開口部dを開放するには,ドア本体1のドアハン
ドル2を持ってリヤ方向にスライド操作すればよい。第
4図に示すように,スイングアーム6,6はブラケット5
枢支部を支点として回動し,ボディa側面と略直交する
方向に変位する。ドア本体1はドア開口部dを開放し,
かつスイング動作をなす。そしてさらにドアハンドル2
操作を継続することにより,ドア本体1はリヤ側にスラ
イド動作をなす。すなわち,スイングアーム6,6の状態
は変らず,今度はスライドレール3がローラ類8にガイ
ドされて移動する。スライドレール3のフロント側端部
に設けられるリンク機構4のポールレバー4cおよびラッ
チ17は,ローラ類8およびストライカ16に近接する方向
に移動する。
このとき第10図に示すように,カバー23は上記スイン
グアーム6,6の回動変位にともなって回動し,この端部
に設けられる補助カバー部23aは露出するとともにクォ
ータトリム22の突出部22aと連結するよう曲成される。
したがって,ドア開口状態における乗員の乗降に何等の
支障もない。
ドア本体1がスライド動作をして,このリヤ側端部ロ
ーラ類8に近接する位置である全開に近い位置に到達す
ると,第11図(A)に示すように,ラッチ17がストライ
カ16に当接する。すなわち,ラッチ17のストライカ嵌合
凹部17b先端がストライカ16に当接し,さらにドア本体
1の移動にともない,図示しないばね体の弾性力に抗し
てラッチ17を時計回り方向に回動付勢する。ドア本体1
が全開位置に到達したとき,同図(B)および第5図に
も示すように,ラッチ17のストライカ嵌合部17bはスト
ライカ16に完全に係合するよう回動し,かつこれにとも
なって時計回り方向に弾性的に回動付勢される上記ポー
ルレバー4cの端部が爪受け部17aに係合する。すなわ
ち,ラッチ17がポールレバー4cおよびストライカ16に同
時に係合するので,ドア本体1の逆戻りを規制するロッ
ク状態を保持するとともにドア本体1のいわゆる踊りを
規制する。先に第2図に示したように,たとえ坂道で駐
車をした状態でドア開口部dを全開しても,ドア本体1
が全開位置にある限り自然的に戻ることはない。また,
ドア本体1の衝撃がかかっても同様である。
ドア本体1を全閉状態に戻すには,ドアハンドル2を
フロント方向にスライド操作すればよい。第12図(A)
に示すように,リンク機構4が作用してポールレバー4c
がばね体の弾性付勢力に抗して反時計回り方向に回動
し,この端部がラッチ17の爪受け部17aから離間する。
したがってラッチ17は反時計回り方向に回動自由にな
り,ストライカ16への規制がなくなる。すなわち,ドア
本体1に対するロックが解除される。ドア本体1はフロ
ント方向に自由にスライドし,同図(B)に示すよう
に,ラッチ17のストライカ嵌合凹部17bはストライカ16
から離間する。最終的には,再び第3図に示すような,
ドア開口部dの全閉状態となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば,比較的簡単な構
成でありながら,ドア本体のスイングスライド動作の円
滑化を図って開閉操作性の向上化を得る。また,ドア全
開状態におけるドア本体の戻りを規制していわゆる踊り
現象を防止し,確実にロックして信頼性の向上化を得
る。さらに,ドア本体のボディへの組付が容易化して作
業性の向上化を図れるなど,種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し,第1図は車両の側面
図,第2図は第1図とは異なる状態にある車両の側面
図,第3図はスイングスライド式ドア構造の概略横断平
面図,第4図は第3図とは異なる状態のスイングスライ
ド式ドア構造の概略横断平面図,第5図はさらに異なる
状態のスイングスライド式ドア構造要部を拡大した概略
横断平面図,第6図は要部の縦断面図,第7図は第6図
とは異なる位置の要部の縦断面図,第8図はドアトリム
の分解した斜視図,第9図は全閉状態にある車両内部の
一部斜視図,第10図は開放途中の車両内部の一部斜視
図,第11図(A)は開放途中の要部の作用を説明する
図,同図(B)は全開状態での要部の作用を説明する
図,第12図(A)は閉成操作をなした状態での要部の作
用を説明する図,同図(B)は閉成途中での要部の作用
を説明する図である。 3……スライドレール,1……ドア本体,d……ドア開口
部,a……ボディ,6……スイングアーム,11……ドア重量
受けローラ,15……ガイドローラ,8……ローラ類,9……
センタベース,12……取付用孔,13……調整用長孔,14…
…取付具,16……ストライカ,10……サブベース,2……ド
アハンドル,4……リンク機構,17……ラッチ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドレールを備えたドア本体と,この
    ドア本体により開閉されるドア開口部を備えたボディ
    と,このボディのドア開口部側部に一端が回動自在に枢
    支されるスイングアームと,このスイングアームの他端
    に枢支され上記スライドレールに転接するドア重量受け
    ローラおよびガイドローラなどのローラ類とを備え,上
    記ドア本体をドア開口部に対してスイング開閉動作およ
    びボディ側面に沿ってスライド動作をなす車両のスイン
    グスライド式ドア構造において, 上記スイングアームの他端に設けられ上記ローラ類の一
    方のローラを枢支するセンターベースと, このセンターベースの端部に設けられる取付用孔および
    調整用長孔と, これら取付用孔および調整用長孔に挿通される取付具に
    よって上記センターベースに位置調整自在に取付けら
    れ,他方のローラを枢支するとともにストライカを突設
    するサブベースと, 上記ドア本体のドアハンドルに連結されるリンク機構
    と, このリンク機構と係脱自在でありドア開口部の全開時に
    上記リンク機構およびストライカに係合してドア本体の
    戻り規制のロックをなし,かつ上記ドアハンドルへの操
    作によりリンク機構およびストライカから離間してドア
    本体のロック解除をなすラッチとを具備したことを特徴
    とする車両のスイングスライド式ドア構造。
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